■■海外現代文学総合スレッド(××派編)■■

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352吾輩は名無しである
イタリアの現役小説家で有名な人って誰でしょうか?
日本語訳出てるのでお願いします。
353吾輩は名無しである:02/10/27 00:18
ショコラ面白かった―。でも、神父さん、やっぱりかわいそうだぷー。
354吾輩は名無しである:02/10/27 01:13
>>352

ウンベルト・エーコ
355吾輩は名無しである:02/10/27 02:29
アントニオ・タブッキ
356352:02/10/27 23:38
>>354
おぉ「フーコーの振り子」の作者ですね。
彼はイタリア人でしたか。読んでみます。

>>355
「インド夜想曲」の作者ですね。これは読みました。
彼もイタリア人でしたか。

一般にはお気楽なラテン民族と思われがちなイタリア人が
どんな本を書いているか、どんな本を読んでいるか、
どんな生活をしているか興味があるので、
他の作家も教えてくださいm(_ _)m
357qfwfq:02/10/28 04:20
先程逝去されたが、イタロ・カルヴィーノは外せまい?
358吾輩は名無しである:02/10/28 12:06
新刊で面白そうなのありますか?本屋に入り浸ってますが
この1っヶ月程はいいモノに巡り合えません。
359マダムB:02/10/28 17:23
ブコウスキーが「神」と崇めるジョン・ファンテ作品の
本邦初訳シュッパーン。
1930年代のロスの人間模様を描いた作家の自伝的小説
だということです。版元はDHC。どうなんでしょう?

>>356
タブッキは、イタリアというよりも、ポルトガルの詩人ぺソアに
入れ込んでいたせいか、「サウダージ」という感じが私にはします。
静かに続いているタブッキスレにも書いてあるけれど、海の向こうに
船出するのを夢見る人の幻想みたいなところがイイですねえ。
エーコ、カルヴィーノ、タブッキって…、イタリアってやはり顔が
いっぱいありますねえ。ギンズブルグも、いた。

ちなみにイタリア有識者世論調査による必読書文献の第一はダンテ
『神曲』、二位が『いいなづけ』(マンゾーニ、19世紀文学)だと
いうことで、高校や大学文系に進む人なら、この2冊は買ってもって
いるのが当たり前だそうです(『いいなづけ』平川祐弘・解説より)。
360吾輩は名無しである:02/10/28 22:19
あ、ところでドイツに戻るが、
「香水」のジュースキントが居たじゃん。
「香水」については上の方のレスに少し出てるよん。


>>358
今日本屋さんでミズテリマガジンの風間賢二の書評
立ち読みしてみたら面白そうなの紹介していたよん。
こんなの↓
http://bunshun.topica.ne.jp/search/html/3/21/32/4163213201.html
361352:02/10/28 23:43
>>359
うーん、イタリア人作家意外とたくさんいますねぇ。
俺も初めイタリア文学というとダンテの「神曲」しか
思い浮かびませんでした。図書館で手にとってみたのですが、
文体が読みにくそうだったので断念した過去があります・・。
訳が古かったのかな?
362吾輩は名無しである:02/10/29 00:01
>361
結局イタリア文学は一冊も読んでいないってこったな
その程度だろ、厨房なら
363352:02/10/29 00:32
>>362
読んでいないから、これから読むのです。
それを厨房と呼ぶなら厨房なのでしょう。
364吾輩は名無しである:02/10/29 02:18
DHCは狂ったようにぶ厚いの出したね。おもしろそうだが、積読が凄くて手が出せない(w
365ixion ◆ySh2j8IPDg :02/10/29 08:44
確かに、あの分厚いの見かけたときはびっくりした>364

キニャールがゴングール賞取りましたね。
366お願い:02/10/29 10:12
アーサーランサムの「ツバメ号とアマゾン号」のシリーズは、みなさんご存知でしょうか。
イギリスの湖沼地帯を舞台に、少年少女がヨットやキャンプの冒険を繰り広げる物語です。
私は、この本で育ち、今はカヌーやキャンプが大好きな大人になりました。
この本の文庫本を復刊してもらうために、どうぞ皆様力をお貸しください。
よろしくお願いいたします。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4309
367ixion ◆ySh2j8IPDg :02/10/29 10:27
入れときました。復刊されると良いね。
そういやフォークナー全集も復刊して欲しいのだが、無理か^^;


368吾輩は名無しである:02/10/29 15:25
うー。
アメリカの作家で「ウィンターテールズ」(だったかな?)書いた人の
名前教えてください。度忘れして出てこない・・・
369吾輩は名無しである:02/10/29 22:18
>>368

マーク・ヘルプリンだよん。
http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/fantasy/ft_review/ft_04.html#4150200939

>「ウィンターテールズ」
ってファンタジー版「ガープの世界」+「百年の孤独」
って本当?

他に
http://yonosk.tripod.co.jp/rv/juliani.htm
370吾輩は名無しである:02/10/29 22:21
>>364

スマセン、"DHC"って何?
371吾輩は名無しである:02/10/29 22:25
マーク・ストランド読んでる?
372364:02/10/30 02:35
>370
2ちゃんねるの敵・コンビニ化粧品で有名な、あのDHCです。
大学翻訳センターの頭文字で、デーェチィシィ。もともとは出版が本業なの。

つーわけで、ブコウスキー推薦の方を買ってきますた。
373マダムB:02/10/30 09:17
先日来話題になっているアイザック・デイネーセンも
『冬物語』Winter's Talesって出していますね。
ただし、邦訳版ではカーレン・ブリクセンという本名
(死別した夫の男爵の姓で死ぬまで通した、墓にも刻んだ)
の方で出ているようですが。これからの季節に、いい?

>>369
ヘルプリンのウィンターテールズ、「惹き」は面白そう。
しかし、『百年の孤独』っていろいろたとえに用いられますねえ。
莫言も中国のガルシア=マルケスだそうで…本人は、フォークナーに
影響受けたと発言しているそうですが。

>>366
『ツバメ号とアマゾン号』の出番の少ない母親は、私の理想とする
母親像です。1票!
374368:02/10/30 09:50
>>369
そう、マーク・ヘルプりンでした。
サンクスです。
それと「ウィンターテールズ」じゃなしに「ウィンターズテール」
でしたね。
本当に最近物忘れがひどい・・・
375ixion ◆ySh2j8IPDg :02/10/30 10:42
ずいぶん上でギャディスの話出てましたが、彼の最後の作品"Agape Agape"
(アガペー/アゲイプ)を読み始めました。いつものように妄想狂的に
喋り捲る文体という感じですが、また今回はテクノロジーと文学ってこと
で、冒頭からニュートンキルケゴールパスカルホイジンガプラトンフロイト
("my golden Sigi")などなどの名前を散りばめつつ、またかの葡岡孫
(ボーカンソン)の「鴨の自ら水を飲み声を発して游泳する機器」や、
バベッジのディファレンス・エンジン、それにプレイヤーピアノの話なども
出てきて、さっそくギャディス節が炸裂しております。
話自体はいかにテクノロジーが芸術を殺してきたか、を研究し続けて作品に
まとめようとしつつも、結局それを果たせないまま乱雑な資料の山に埋もれて
病気で死にかけている老人の独り語りです。

スレの本筋、「現代」アメリカ文学についての紹介でした、以上。
376吾輩は名無しである:02/11/01 00:25
話飛びますが、ちょっと前のトゥーサンの「セルフポートレイト」・・・
どうでもいい作品なのですが、作中にヨシコというトゥーサンの崇拝者が
登場して、結構辛辣に描かれてる。

あれって、ヨシコ=篠原一 ですよね。

文学板では有名な話?
377吾輩は名無しである:02/11/01 01:03
376 :吾輩は名無しである :02/11/01 00:25
話飛びますが、ちょっと前のトゥーサンの「セルフポートレイト」・・・
どうでもいい作品なのですが、作中にヨシコというトゥーサンの崇拝者が
登場して、結構辛辣に描かれてる。

あれって、ヨシコ=篠原一 ですよね。

文学板では有名な話?


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378吾輩は名無しである:02/11/01 01:05
>>376
ほんとに?
辛辣って具体的にどんな感じで書かれてるんですか?
379吾輩は名無しである:02/11/01 21:16
>>375
ギャディスを原書で読めるなんてマジですか?
カーペンターズ・ゴシックは読みましたけど、邦訳これしかなかったんで。
英語だとツラそう・・・
380ixion ◆ySh2j8IPDg :02/11/02 00:26
Recognitionは辛い、つーか完全には読めなかった。ありゃ長すぎ^^;
Agape Agapeは読みやすい(と思う、「喋り」のリズムに慣れれば)。
テクノロジー批判の妄想炸裂、楽しいよ。プラトンとホイジンガからの引用が
多いけど、それ以外にもベンヤミンやニーチェ、その他もろもろの引用から
成り立っている作品です。
Carpenter's Gothicも、それほど辛い読書ではなかった。最近、評論集も
ペーパーバックになったのでおすすめ。
381吾輩は名無しである:02/11/02 02:18
亀レスですが。イタリアということならば、ブッツァーティが
います。『タタール人の砂漠』をはじめ、邦訳もそれなりに
あるはず。あと、パゾリーニも小説書いてますよね、確か。
パヴェーゼなんてのはもう古いのかな『月とかがり火』とか。
あ、でも「現役作家」じゃないか、全員。と言いながら、プリモ・
レーヴィなんてのも読んでもらいたいかも。
382吾輩は名無しである:02/11/02 21:41
>ギャディス

原書は無理なんで、「カーペンターズ・ゴシック」あたり
絶版になる前に買っておこうかしらん...
383吾輩は名無しである:02/11/03 02:30
ジョン・ファンテの"Ask the Dust"(塵に聴け)を読了。よかった。
ブコウスキーの序文を立ち読みしてみてくれ。無視なんてできなくなるから。
384吾輩は名無しである:02/11/03 08:22
>>382
ほとんど会話だけでなりたってるので、戯曲のようでもありますが、
ぜひぜひギャディスの世界をのぞいて見て。絶版は近い。
385吾輩は名無しである:02/11/05 23:57
>>384

「JR」ってのも会話だけでなりたってるらしいですねん...
386ixion ◆ySh2j8IPDg :02/11/06 04:09
うん、『JR』や『A Frolic Of His Own』も(ほとんど)そうだね<会話
『認識(The Recognitions)』も、会話の分量は多いし、『Agape Agape』
はひたすら独り語り。冒頭は適当に訳すとこんな感じ:

「いいやでもこれを全部説明しなければというのも私は、私たちは残された時間
がどれほどか分からないし私はとりかからねば、私のこの仕事を終わらせなけれ
ばならないまだ私に、なぜ私がこんな山のように積み重なった本ノートページ
切り抜きや何やらを持ち込んだかというと…」

原文は声に出しながら読むと面白いです。訳すと不自然になるなぁ。
387マダムB:02/11/06 18:02
セリーヌのスレでも、声に出して読む薦めが…w。
夜、子どもに『はれときどきぶた』なんぞを読み聞かせてから、
自分の読書に入る身としては、音読は疲弊してツライ!

「SF板へ」などと言うことなかれ。ブラッドべリFrom the
Dust Returnedの邦訳『塵はよみがえり』も出されたみたいで…。
ブラッドベリの邦訳タイトルって、どうしてこうも素敵なの
ばかりなんでしょう?
この巨匠、80代にのったはずなのに、アマゾンで見ると
来年春の出版予定もあるようで、たいしたものです。

しかし、読みたい本すべてに手が回らぬうち、今年も
はや先が見えてきて…鬱。

388吾輩は名無しである:02/11/07 02:14
『塵よりよみがえり』はおもしろかったよ。10月に刊行で思わず(・∀・)ニヤニャ

SF板のブラッドベリスレは、変なのが居着いたなぁ…
389マダムB:02/11/07 19:16
>>388
そう、『塵より〜』でした。『塵は〜』では、
ちっとも素敵なタイトルじゃないw。

ディネーセンをディーネセンとか書いてしまうし、
いやだいやだ。

>>383
お薦め通りブコウスキーの序文立ち読みしてみました。
起爆力あるいい文章! ブコウスキーの小説の方は、
正直ちょっとテイストが合わないのですが…。
たったあれだけで、アメリカの図書館の雰囲気が
十分に出ていて、読ませる。
鉱脈に当たる興奮を求めて棚のあいだを歩く感じ、
海を隔てていてもおんなじなんだなあと嬉しく
なりました。

2冊の「塵」。


390吾輩は名無しである:02/11/08 04:43
いつも不思議に思うんだが、原文で読む人結構いるんだね。
ixion氏は何ヵ国語使えるの?
391ixion ◆ySh2j8IPDg :02/11/08 07:55
完全に使えるのは、かろうじて日本語だけ。それも不自由だけど^^;
他に英語と、ほんの少しのスペイン語。

>383
ファンテの短編集読み始めた(The Big Hunter)。
ブクが何でこの作家好きか分かるような気がする。素直な言葉でウィットが
利いてて、さらにときおり鋭い。
しかし、結構作品書いてるのに、全然知らなかったなぁ…(恥)
392マダムB:02/11/08 10:01
ちょっとixion氏――

別の読書お楽しみのところに申し訳ないのですが、フォークナー
スレでヨクナパトーファの年表や人物表なぞをさがしている人が、
私ともう一人います。
The Yoknapatawpha Chronicle of Gavin Stevensという本に
行き当たり、書評ページ貼っておいたのですが、もし、ほかに
何か評判や該当書などご存じでしたら是非お教えください。
よろしくお願いします。
(あー、かな入力ばかりしていると、たまに欧文打つの
しんどいわー)

393吾輩は名無しである:02/11/09 02:38
>マダB
Isak Dinesenは、晶文社だとアイザック・ディネーセン、国書刊行会の場合は
イサク・ディーネセンと音訳されてる。
『不滅の物語』で初めて知った俺なんかは、後者のが馴染みあるな。
394吾輩は名無しである:02/11/09 22:52
悪童日記3部作を読了しました。
一作目以降どんどんわからなくなる。クラウスとリュカのそれぞれの同一性も
あやしくなるし、いろいろなことが嘘なのか本当なのか。
読後の感銘は強いのですが、説明しろと言われると、よくわからないとしか
言えません。このスレの人たちはどう読みましたか?
395携帯から名無しさん:02/11/10 00:25
亀レスですが、366さん、僕も湖水地方にホームステイしていたときに、
ファミリーから"SWALLOWS AND AMAZONS"を薦められ、
頑張って読了したことを思い出しました。
向こうの子供たちは皆、読んでるみたいですよね。
夢があって素敵だから、僕も復刊に一票。
396マダムB:02/11/10 14:38
イタリア文学>

アレッサンドロ・バリッコという作家もいましたね。
映画にもなった『海の上のピアニスト』――
あの映画、ラスト近くの語りがくどすぎ。あそこまで
喋らなくても、観る人の想像力を信じて託してくれれば
いいものを…と思わないでもない。

ことし始めに出た『シティ』は図書館で借りて、
そのときのテンションか合わず、未読のまま返してしまった
けれど、感動の純愛という評がいくつか出てた。

もう1冊の邦訳、幻想の国・日本が舞台となる『絹』が
面白そうですけど。