僕は小説を読むのが好きで、小学校高学年の頃に読んだ、江戸川乱歩の少年探偵シリーズに始まり
最近ではヘミングウェイの『老人と海』や、トルストイの『アンナ・カレーニナ』
などの文学小説を読んだりしているのですが、まだ15歳で読書の経験が浅く、読解力が少ないせいか
本当に感動した小説や、本当におもしろいと思った小説をまだ見つけたことがありません。
読み終わって、考えさせられるような作品、感動するような作品、次の展開が気になるような
おもしろさをもつ作品はそれなりに見てきたつもりですが、なんというか、僕自身は、心の奥底を
深く、えぐっていくような(たぶんこういう感覚だと思うのですが)そういう作品に出会ってみたい
と思っていて、上にも書いたように、僕は一度もそういう作品に出会ったことがありません。
答えを教えてくださいと他人に頼るのは、明らかに、読書に対する僕の怠慢で
結局は自分自身の問題だとは思うのですが、こういった形式のサイトで色々な人に
読書について、小説について、他の人の意見について聞けたら、僕も色々と推考でき
本当に面白いと思える小説に出会えるのではないかと思いスレッドしてみました。
最後に、文章を書きなれていないため、下手で、意思の伝わらない文章で、矛盾していて
しかも、リアル厨房ですが、リアル厨房だからこそ、かわいそうだと思って
カキコしてください。よろしくおねがいします。
2 :
吾輩は名無しである:02/03/30 23:55
まいったな、基準を定めてもらわないと出す方も難しいんだよ。
ただ、俺個人の好みとしては三島だ。三島由紀夫だ。やっぱり右翼気質があるからなんだろうな。
5 :
吾輩は名無しである:02/03/31 00:11
何を面白いと思うかは人によるからなあ。「心の奥底を深く、えぐって
いくような」というのが読みたければ筒井康隆の『家族八景』でも読ん
でみたら?
6 :
吾輩は名無しである:02/03/31 00:15
青春時代にはやっぱり梶井基次郎だろ?あと、カミュ。
7 :
吾輩は名無しである:02/03/31 00:21
俺はその年頃、教科書に載ってた「山月記」にえぐられたよ。
他の単元やってるときも、そこばっかり読んでた。
8 :
吾輩は名無しである:02/03/31 00:23
根本敬「人生解毒波止場」
9 :
吾輩は名無しである:02/03/31 00:39
サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
これ最強。
11 :
吾輩は名無しである:02/03/31 02:03
いっしょに世界史も勉強しておけ
世界文学理解の役に立つし、なによりも
いまのうちから勉強しておけば大学入試のとき楽だろ
あと英語もいまのうちからやっておけ
30過ぎのオヤジからの助言だ
12 :
吾輩は名無しである:02/03/31 02:38
サリンジャーは若いうちがいいね
13 :
吾輩は名無しである:02/03/31 02:49
はあ?
埴谷雄高「死霊」を読んで彷徨え。
金井美恵子「兎」
自分の15歳の頃なんて、皮相的な目新しさばかり
追っかけてた気が…。
たとえ心の深奥をえぐるような作品に出会っていたとしても、
猫に小判だったと思う。ちょっとそんけー。
>>14 ワラタ。可愛そうなことさすな(笑)
>>16 そうそう。
漏れは『罪と罰』を13歳で初読、かなり印象派深かったんだが、
その後何回も読み返すたびに、いったいオレは何を読んでたのだろう?!と
ビックリするくらいの発見があった。今後もあるかも(w
自分なりの人生経験と共に、読みは深まっていくのかもしれない。
太宰や大江、三島、サリンジャー、ドストエフスキー、毛色かわって
ニーチェなんかも…。自分に合う感触の作家を徹底して読み尽くすのも
一方法だと思う。文学の底には思想があり、思想は人だから。
単品をつなげると、総合としての○○文学の構造が見えてきたりする。
反面教師としてラソディも薦めておこう。
19 :
吾輩は名無しである:02/03/31 04:35
「O嬢の物語」
いや、ほんと俺中学ん時読んだんだよ。
20 :
吾輩は名無しである:02/03/31 04:40
21 :
吾輩は名無しである:02/03/31 04:42
>>20 あれ結局未だに誰だかわかってねーんじゃねーの?
>>16 13歳で『罪と罰』スゲェー(笑
厨房んときは完全にSF・FT小僧だったよ。。
高校入って暫くして、漸く生意気にも現代仏文やらを読み始めた状態。
現代仏文って言っても、もうトゥーサンとかの時代になっていて、
「唯一まともなのがエシュノーズくらい。ルドネに到っては、道具立ては
面白いけど、まるで出来損ないのシノプスじゃん」って思った記憶がある
から、やっぱり表面的なとこしか見てなかったんだなぁ。
哲学は、内なる要請というか、いわゆる存在論と意味論に対する素朴な
疑問からポツポツ拾い読みを始めた程度だった。
「ニーチェ先生、『悲劇の誕生』よくわからんギリシャ人出て来すぎ!」
とか、「カント? ふぇ〜、とりあえず絶対的な価値を信じてるらしいことは
解ったから、まあいいや…」とか、その程度(笑
こんなこと書いても
>>1の参考には全くならないだろうなぁ。
>>20-21 『O嬢の物語』はレアージュで確定なんじゃ・・?
ジャン・ド・ベール(ロブ=グリエの奥さん?)の『イマージュ』に序文を寄せ
てましたね。
24 :
吾輩は名無しである:02/04/01 00:24
13で罪と罰読むくらいならさ、ニーチェだってOKだろ?
お前ら、おすすめの小説を教えてくださいませ。
です。
27 :
吾輩は名無しである:02/04/16 02:34
私なんかは個人的な趣味ですが、吉本ばなながおすすめです。
私も中学の頃彼女の本に出会い、衝撃的な体験をしました。
と、言っても彼女の本はどちらかというとテンションが低いので(私の考えですが)
やられた〜!!と誰もが思うかといったら、ちょっと違う気もします。
でも彼女の無駄のない文章が、中学生の私に大変心に染みいったのも事実です。
個人的には初期の頃のものがすきです。
例えば「N.P」とか・・・
すてきな本に出会ってくださいね。
むちゃくちゃ怖い小説として
吉村昭「羆嵐」と
ケッチャム「隣の家の少女」
上は自然自体の恐怖、下はアメリカの恐怖かな?
吉村昭は懐が深いです。
ケッチャムは底知れないです。
是非一読を。
29 :
吾輩は名無しである:02/04/16 04:30
カート・ヴォネガット
「青ひげ」これ、お勧め。ラストでフルフルしちゃうぜ。
30 :
吾輩は名無しである:02/04/17 01:19
厨房には村上、これ常識。
31 :
吾輩は名無しである:02/04/17 01:30
厨房には、最近島田雅彦のほうがよく似合う。
32 :
吾輩は名無しである:02/04/17 01:41
厨房にこそ古井由吉、後藤明生。これ、
と言ってみるテスト。
33 :
吾輩は名無しである:
何のこだわりもなければシドニー・シェルダン。
厨房の時に読んで初めて小説が心底面白いと感じて滅茶苦茶はまった。
「ゲームの達人」とかは十分純文学としても読めるし。