田舎の描写

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1名無しのごんべえ
皆さん、どんなジャンルでもかまいません。
なんでもいいので、都会に疲れている人が、癒しを求めて日本の田舎の風景を感じにいけたような、そんな気持ちになれる文書を教えてください。
赤川次郎先生の描写なんか好きです。
ゲームも色々やってるので、「かまいたちの夜」とか「オトギリソウ」なんて、サスペンスではあるものの、よく描写できてていかにも「旅行へ行った」という気持ちにさせてくれます。
と、とにかく、そういうの大募集!!
2ながいけんよ永久に:02/03/10 03:27
「森の生活」とかヘミングウエイとかCWニコルさんの本よめばいいじゃない。

個人的にはスターリング・ノース「遥かなるわがラスカル」(角川文庫)
が好き。洗い熊ラスカルのあれです。
オスカーもでてきます。
ヒァー
3名無しのごんべえ:02/03/10 20:07
>>2さん、その本でも「日本の田舎」は体験できますか?
42さんではないけれど:02/03/10 20:25
できません。
ただ第二次世界大戦前の頃の車が馬車に取って代わりつつある時代の冷たい空気や温度や匂いや
社会の様子やいろんな景色が生き生きと広がるのを感じられます。
初版本では昔の辞書風のイラストが欄外に入っていてそれがまたよいのでした。
「ノーフォーク・ジャケット=こんな感じ」みたいに。
星野道夫さんの著作も自然の中に連れて行ってくれます。

日本の田舎描写だったらそれこそ少し時代を昔に戻せばすべてほとんど田舎なのでは。
立原道造さんはどうでしょうか。サナトリウムの冷たい空気が広がります。
横溝正史さんとかだったらそれこそ田舎の怖くて暗い描写満載でしょう。
5素人:02/03/10 20:32
あ、青空文庫のスレッドにも書いちゃったけど、夢野久作の「いなかのじけん」。
これ個人的にはとても面白かったけど。

でも、癒されるって感じじゃない…。滑稽で、笑える感じ。
6吾輩は名無しである:02/03/10 20:34
おそらく1は、田舎に対する観念的な憧れを膨らませてくれるような
本を求めているんだろうね。
そういった意味じゃ、>>4の立原はすごく観念的だよね。
横溝は、読んでも「なんか違〜う」と言いそうだ。
7吾輩は名無しである:02/03/10 20:42
スタインベックは田舎臭いよ。
8:02/03/10 20:43
あ、日本じゃなきゃいけないのか。
ちなみに都会の対義語は田舎じゃなくて田園なんだってさ。知ってた?
9吾輩は名無しである:02/03/10 20:49
田舎の対語は何ですか?
10:02/03/10 20:50
なんだろう?町?
119:02/03/10 20:54
都会で生まれ育った人の田舎は都会ということになって、
矛盾するからかな?
そういえば田舎には二つの意味があるんだったね。
12吾輩は名無しである:02/03/10 21:02
都会と田園?

中心と周縁ってことか?

田舎の定義は、「都会から離れた土地」ってことになるらしい。
あと「故郷、郷里」の意ね。
13名無しのごんべえ:02/03/10 23:28
皆様ご提供ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
14吾輩は名無しである:02/03/11 00:53
 一ト夏、山陰松江に暮した事がある。町はずれの濠に臨んだささやかな家で、独り住まい
には申し分なかった。庭から石段で直ぐ堀になっている。対岸は城の裏の森で、大きな木が
幹を傾け、水の上に低く枝を伸ばしている。水は浅く、真菰が生え、寂びた工合、濠という
より古い池の趣があった。鳰鳥が始終、真菰の間を啼きながら往き来した。
 私は此処で出来るだけ簡素な暮しをした。人と人と人との交渉で疲れ切った都会の生活か
ら来ると、大変心が安まった。虫と鳥と魚と水と草と空と、それから最後に人間との交渉あ
る暮しだった。
15吾輩は名無しである:02/03/11 00:58
>ゲームも色々やってるので、
ゲームなら、「ボクの夏休み」だろう。
2年くらい前の夏に発売されたPSのゲーム。
中古屋で探せば。
16名無しのごんべえ:02/03/11 03:00
そうだ!
>>14さんので思い出した。
文学だけじゃなくって、日本のどこかに「文学」にでてきそうな「場所」も知りたいです。
いいですね、私もそういう「忘れられる」くらいの世界にいってみたい・・・。
17吾輩は名無しである:02/03/11 12:58
萩いけ。
18吾輩は名無しである:02/03/11 13:04
赤川次郎先生の描写......
19吾輩は名無しである:02/03/11 14:53
旅行代理店あさった方がはやかったりしてな…
20吾輩は名無しである :02/03/11 15:10
古いけど国木田独歩の「武蔵野」は鄙びた感じが良く出ている。
余談だけど、10年くらい前は調布でもはずれのほうにいくとまだまだ
田んぼがあったよ。
いまでもそういう所って探せば残っているんじゃないかな。
21ツッコムとこはここ!:02/03/11 21:25

>ゲームも色々やってるので、「かまいたちの夜」とか「オトギリソウ」なんて、サスペンスではあるものの、よく描写できてて


       どこが描写やねん!!
 ヘヘヘヘヘヘ  ヘヘヘヘヘヘ パッン!!
  \ヽ|7〃∧∧ヽ|7〃/ ∧_∧
   ヾ|//(,,#゚Д゚)|//☆( ´∀`)
     凵と_    つ凵   (    )
      〜′ /       | ||
       ∪ ∪        (_____)__)

22名無しのごんべえ:02/03/11 23:29
>>18私も赤川先生好きですよ!
23吾輩は名無しである:02/03/12 10:38
小野不由美の「屍鬼」が文庫落ちしたので読んでみたのだが、
あれは別の意味で田舎を感じたな。田舎暮らしに憧れる都会人は
一度読んでおくといいと思う。
24名無しのごんべえ:02/03/12 11:20
>>23さん、すごく興味あります!!
25密室博士:02/03/12 12:21
田山花袋「田舎教師」、これ最強。
田舎の学校の描写がノスタルジアをかき立てるよ。
情景描写も凄い。さすが芥川をして「花袋は一流の紀行作家だ」と言わさしめただけのことはある。
26密室博士 :02/03/12 12:28
現存作家では倉阪鬼一郎『田舎の事件』『不可解な事件』がポイント高し。
ある種の人々にとってはこよなき癒しとなるであらう。
27吾輩は名無しである:02/03/12 12:30
小栗虫太郎とかはどうでしょうか。
28密室博士 :02/03/12 12:39
>27
「白蟻」なんか凄いよね。この人の魔術的文章にかかると中国の奥地(完全犯罪)も日
本の僻地(白蟻)も大して変わらん大魔境と化してしまうねん。
しかし癒しになっとるんかいな。
29吾輩は名無しである:02/03/12 13:12
>>28
というかこの1さんってたぶん「ここじゃないどこか」に気持ち的に行きたいのではないかと。
とすればその「トリップ感」を満足させてあげられればいいのでは。
ミステリーがお好きなようでしかもけっこうお手軽な。
となると小栗さんは重すぎるかも。もう少し入り方のイージーな奴か。
皆川博子さんとかはどうでしょう。
軽く入らせてなかなか帰してくれない感じがよいかも。
わらべ歌なんかはいいかもしれません。小説じゃないけど。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/min/984060390/
30密室博士:02/03/12 13:49
>29
なら宮沢賢治の「イーハトーヴ」みたいな感じはどうなのかな。
天才的詩集「春と修羅」はどうだ! これも凄いぞ!
31吾輩は名無しである:02/03/12 14:03
>>30
「春と修羅」は本当に美しいですね。いいかも。
「心象のはいいろ鋼から」ですね。
そういえば宮沢賢治スレも立ってました。
だけど「田舎を満喫」したいという1さんには厳しく激しく鉱物質の激情は
少し和めないかも。内省して逆に落ち込むかもしれません。
「俺は1人の修羅なのだ」では。
そうそう。
荒木経惟と奥さんの陽子さん共著の「愛情旅行」はとてもよいです。
今は亡き彼女を映す彼の視線と彼女の思いがあふれています。
32吾輩は名無しである:02/03/12 14:19
手塚治虫の「奇子」だな。いろんな意味で、すさまじいほどに田舎だ。
って、文学じゃないや。
33吾輩は名無しである:02/03/12 16:50
ビートたけし
「イボコロリの看板」
34名無しのごんべえ:02/03/16 09:14
「夏」というお題を出しましたら、どういう田舎の描写があらわれるんでしょうか?
35密室博士:02/03/16 09:35
>34
道端の犬の死体に蝿がわんわんたかっている。
36吾輩は名無しである:02/03/16 11:11
ゲームで田舎の描写だったらAIRだろ!
音楽との組み合わせでこれぞ最強の郷愁。
37吾輩は名無しである:02/03/16 11:41
>>36
ギャルゲーきついって
38名無しのごんべえ:02/03/17 01:23
ゲームもいろいろあるんですねーー。
39吾輩は名無しである:02/03/17 02:03
しろばんば
40吾輩は名無しである:02/03/17 02:07
「夜の子どもたち」
41吾輩は名無しである:02/03/17 22:13
戸梶圭太の「なぎら☆ツイスター」。
田舎のたのしーい生活がよっく分かります。
42吾輩は名無しである:02/03/17 22:24
偽物の田舎だったら 谷岡ヤスジ これ最強
43名無しのごんべえ:02/03/18 01:24
やっぱり、田舎の描写というのは、日本文学にとって大切なジャンルなんですかね。
44赤川先生だが:02/03/19 00:40
赤川はいいぞ。
田舎というか、描写もしてないのに風景画浮き出てくる。
それこそ「旅行に行った」って気分になれるぞ。

まあ、ちょっと軽いけどね。
45吾輩は名無しである:02/03/19 00:55
このスレの「田舎」って単に「地方」って意味だったのか……。
46吾輩は名無しである:02/03/19 03:44
そうやってとるのは簡単だよな。
>>45
もっと文学的に考えてみろよ。
意味もないものに意味を見出すことって難しいぜ。
な。
47吾輩は名無しである:02/03/19 12:02
なかなかやるな

おぬし

>>46
48吾輩は名無しである:02/03/20 03:22
そうだねー
なんかあるかねー
49名無しのごんべえ:02/03/20 11:17
皆さん、ほんとありがとうございます!
50吾輩は名無しである:02/03/20 14:42
坂口安吾の短篇に田舎のがあった。都会での自殺はまだエキサイティングだからいいけど、田舎では珍しくもなくてもっと悲惨らしい。
なんとなくわかるけどほんとなのかな?
51見せかけ社会:02/03/21 04:33
手塚治虫は「ムラ」を書かせたらNO.1じゃない?
あんまり使いたくない言葉だけど「部落」とかの表現は秀逸の極み
地方というか、田舎というか、
農耕文化のありのままがそこにある

「奇子」もそうだし、「きりひと讃歌」、「シュマリ」、「陽だまりの樹」、そして「火の鳥」

マンガ家はその性質上低く見られ勝ちだけど、この人は別格でしょう
なにせカミサマですからね
52名無しのごんべえ
何か、怪奇な話はないのですか?