1 :
クイークエッグ :
02/03/09 04:23 まずはつかみの一発目。
http://www11.u-page.so-net.ne.jp/yj8/oonuki/whatsstarbucks/outside.htm 以下引用。
最近では「スタバ」等、様々な呼び方で親しまれている店名。
最初、創立者のゴードンはメルヴィルの有名な小説『白鯨』に登場する船、
『ピークォド(pequod)』を店名に考えていた。しかし、友人のアーティストの
テリー・ヘクラーに「pee(おしっこ)でquod(刑務所)のコーヒーなんて!」と
猛反対をくらい、ボツ。
テリーが提案したのはシアトルの近くのマウントレーニアにあった採掘場の名前
『スターボ(starbo)』。しかしこれでも決まらず。
議論の末、創立者ジェリーが提案した名前、それが『白鯨』に登場する一等航海士、
『スターバック』だったのです。
『白鯨』は、作者メルヴィルの自らの捕鯨船乗船の経験を元に描いた、海洋小説。
エイハブ船長が執念で白鯨”モゥビ・ディク”を追う姿はかなりの迫力です。
スターバックさんは荒くれ者ばかりの船員の中でも冷静沈着で常識的な航海士。
本によっては「スタッブ」等と書かれています(記憶に「スターバックス」の名が無く、
読み直したらそうでした)。
2 :
クイークエッグ :02/03/09 04:27
スタバの創設者って文学男だったんだあ。 「ピークォド」に「しょんべん刑務所」という意味があるとは 気が付きませんでした。 というわけで、「スタブ君、飯だ!」
3 :
吾輩は名無しである :02/03/09 04:28
岩波文庫と講談社文芸文庫のどちらの翻訳がいいのでしょうか?
4 :
クイークエッグ :02/03/09 04:30
講談社文芸文庫なんて高いから貧乏人の俺には買えんよ ブックオフで新潮社の奴二百円で買ったぜ
5 :
吾輩は名無しである :02/03/09 04:35
>>1 俺はコピペ嵐だ今日はもう寝る明日から覚悟しとけ
6 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 04:36
新潮文庫版の解説はオススメ。グノーシス主義についての、実に 手際のいい入門編です。 エヴァンゲリオン理解にも役に立ちます(藁。 ほら、第8話に出てきた使途って、白鯨でしょう?
7 :
吾輩は名無しである :02/03/09 04:40
8 :
クイークエッグ(本物) :02/03/09 04:45
阿部知二訳の白鯨を十五章までしか読んでません潮吹き亭に興奮しました
9 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 04:53
鍋料理!うまそ〜! ハマグリと海員用ビスケットの鍋! 次の16章「船」が、また面白い!信仰と、商売と、英雄願望が交錯 する。 「商船なんぞ、けっぱいじゃ!」
10 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 04:54
イシュメイルとクィークェグが同じベッドで寝る潮吹き亭での場面で僕のティムポも潮を噴きました 僕はそれを見て僕のティムポもクジラさんみたいだと思いましたそしてエヴァンゲリオンを見ました とても面白い一日でした
11 :
なル ◆.tl1lXNs :02/03/09 04:55
安能務の封神演技が白鯨と被る。 両方読破した人感想希望。白鯨を面白いと思うなら封神を薦める。
12 :
クイークエッグ(本物) :02/03/09 04:58
13 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 05:02
サミュエル・R・ディレ―ニのアプターの宝石が白鯨と被る。 両方読破した人感想希望。白鯨を面白いと思うならアプターの宝石を薦める。
14 :
クイークエッグ(本物) :02/03/09 05:07
安能務の封神演技がアプターの宝石と被る。 両方読破した人感想希望。アプターの宝石を面白いと思うなら封神を薦める。
15 :
吾輩は名無しである :02/03/09 05:09
>>1 俺はコピペ嵐だ今日はもう寝る明日から覚悟しとけ
16 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 05:12
僕の小さなクジラさんがまた潮を噴きました誰か助けて!
17 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 05:16
俺はオナニストだかかって来い
18 :
吾輩は名無しである :02/03/09 05:20
アプターに限らず白鯨とかぶる話なんてけっこうあるだろ
19 :
なル ◆.tl1lXNs :02/03/09 05:24
ボケ! いいかげんにしろ! IDつけられるぞ。
20 :
クイークエッグ(真) :02/03/09 05:25
女将さん!うまそ〜! 女将のハマグリと海員のソーセージが合体! 32章「船室」が、またエロい!白濁汁と、肛門と、変態願望が交錯 する。 「尻肉なんぞ、おっぱいじゃ!」
21 :
クイークエッグ(真だってば) :02/03/09 05:56
32章は、確かに面白い!章名は「鯨学」。 様々の鯨をすべて書物にたとえて紹介しています。 鯨はテキストだ!顔なんか無い!
『白鯨』読み終わったら『信用詐欺師』や『ピエール』も 読んでみて下さいな。
23 :
クイークエッグ(真だってば) :02/03/09 06:23
24 :
クイークエッグ(真なのよ) :02/03/09 06:46
ixionさん もうちょっと、詳しく書いてくれると有難し。
自分で調べろ、ヴァーカ
26 :
吾輩は名無しである :02/03/09 15:23
「白鯨」の翻訳はいろいろあるようですが、誰のがお薦めですか。 私は以前、新潮文庫の訳で読みました(訳者名は失念)。 それからタイトルはMoby Dickなのに、どうして「白鯨」なんですかね・・・。
27 :
吾輩は名無しである :02/03/09 15:29
某ゲーテスレと同じ臭いがするな・・・
スターバックスの前を通るたびにメルヴィルを思い出してました(マジ)。 まさか当たりだったとは。
29 :
吾輩は名無しである :02/03/09 15:30
とりあえず文庫だと新潮と岩波と講談社文芸がありますね。 それと原光とかいう人が訳したハードカバーも見かけます。 ある教師は講談社文芸は特に読みやすさに重きを置いてるので これから読む人にはいいんじゃないかと言ってました。 ただ、高い。
30 :
吾輩は名無しである :02/03/09 16:15
白鯨、挿し絵が美しいですね。非常に好きです。
>>26 モビー・ディックを最初に白鯨と訳したのは誰なんだろう?
傑作な訳だと思うが。
32 :
吾輩は名無しである :02/03/09 18:07
>新潮文庫の訳で読みました(訳者名は失念) 田中……ナントカ。語彙が広すぎて圧倒された。 すっごく大変だったYO!
33 :
吾輩は名無しである :02/03/09 18:08
>>31 俺だったら”モビーのちんぽ”って
訳すところだな。
34 :
吾輩は名無しである :02/03/09 19:34
Moby's Dick ではない 従って モウビィチンポ
35 :
吾輩は名無しである :02/03/09 19:34
或は チンポのモウビィ
36 :
吾輩は名無しである :02/03/09 19:39
Moby the Dick
ユリイカの次の号が確かメルヴィルだったよ。 執筆者に佐藤亜紀の名前があった。 ちょっと楽しみ。買わないとおもうけど。
38 :
吾輩は名無しである :02/03/09 22:35
100円だったので買ったが読むのにかなり苦労したよ。 登場人物の行動に不可解な点がいくつかあったような気がしたけど あれはああいうモンなの?
なぜ今メルヴィルなのか とかあほなこと書いてありそう例によって
白鯨ってかなり難解だと思う。 船内の描写も描写っていうよりルポふうの 説明に近かったような。 エイハブ船長だけは 魅力的だったけど
41 :
吾輩は名無しである :02/03/09 22:53
というか船のいろんな部分の固有名詞とかいっぱいでるけど 船なんか乗らんから具体的にイメージが沸かず苦労した。
42 :
吾輩は名無しである :02/03/10 13:51
なんか、NYの日本語新聞に、スターバックスは
「白鯨に出てくるコーヒー好きの1等航海士スターバックからとった」
と紹介されてましたが、俺の記憶がたしかなら、コーヒーとスターバック
に関する文章は一箇所しかなくて、コーヒー好きを示唆する物では
無かったような気がします。今手元に本が無いので確認できないんですが、
スターバックってコーヒー好きなんですか?
NYの日本語新聞の記事って、書いている奴の学が無い
というか、どっちつかずの薄っぺらな記事しか書かない
ので、これを書いた奴は白鯨を読んでないに500ペソなんですが
どうでしょう?それとも俺がちゃんと読んでないだけですかね?
>>10 おでこコスリツケ(;´Д`) ハァハァ
43 :
吾輩は名無しである :02/03/10 17:26
>>3 遅レスですまん。
メルヴィルの訳は阿部知二以外はダメだと思う。
従って岩波文庫かハードカバーなら筑摩文学大系に限ると思う。
「私の名はイシュメルとしておこう」
この有名な阿倍の「白鯨」の書き出しに慣れた俺は新潮文庫の
「ここにまかりいでたるはイシュメル」(だったと思う)
の訳を読んでずっこけたよ。これじゃ道化師の登場みたいだもんね。
>私の名はイシュメルとしておこう か……かっこいい。岩波で再読しよう。
45 :
吾輩は名無しである :02/03/10 18:24
私は岩波文庫の古い版(旧字旧仮名)で持ってるのだがこれはどう?
46 :
吾輩は名無しである :02/03/10 18:39
Call me Ishmael. さあ名訳を競ってください
47 :
吾輩は名無しである :02/03/10 18:47
私をイシュメルと呼んでくれでいいじゃん。
今手に入る翻訳なら、講談社文芸のやつが一番でしょう。
49 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:28
アタシのことイシュメイルと呼んで。
50 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:30
過剰な訳だという批判もあったけどね…千石訳
51 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:33
うきゅう僕ちんのことを(あはは)イシュメイルたんって呼んで呼んでう〜!!
52 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:42
ワタシをイシュメールとよぶあるよ
53 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:46
船乗りには「私」というよりは「おれ」のほうが似合う
54 :
吾輩は名無しである :02/03/10 19:54
学校教師から捕鯨船乗りになった作者の分身が語り手だから 「私」でいいんじゃない。
55 :
吾輩は名無しである :02/03/10 20:30
「イシュメールと呼んで下さい。」 でいいのでは。
56 :
吾輩は名無しである :02/03/10 21:12
阿部知二訳いいですね。 岩波文庫は挿し絵も魅力的です。
57 :
吾輩は名無しである :02/03/10 21:20
>>38 最初はロマンスとして書く積もりが
途中で何かしらの心境の変化(特にホーソーンの影響)
で哲学的な小説に書き変えた。
但し、最初の方は余り書き換えていないので、ややストーリーに
不整合が見られるっていうのが、一般に言われていることだったと思う。
>>44 Call me Ishmael.
この書き出しも、かっこいい。そうか、原文がこんなだから
訳がばらばらなのか。
やっぱ「まかり出でたるは〜」よりは「わたしの名は〜」の
方が、雰囲気を良く伝えている気がする。少し、俺も考えて
みよう。……
59 :
クイークエッグ :02/03/11 02:50
イシュメールは主人公にして、全体の傍観者なんだから、西洋文学の 定番の「道化」として、「まかり出でたるはイシュメール」で いいんじゃない? イシュメールとは、旧約聖書で言う「イシマエル」の英語読みで、 イシマエルは、アブラハムと奴隷女ハガとの私生児で、本格的に 「道化」性を帯びた命名ですから。イシマエルは、聖書では アラビアの遊牧民の祖先になったそうだし、放浪者 にふさわしい名前ですな。
60 :
クイークエッグ :02/03/11 02:53
エイハブは、ユダヤ王国の悪王の名で、殺され、その血を犬が 舐めたと、旧約聖書は報告しています。
61 :
クイークエッグ :02/03/11 03:02
クイーグエッグは、吉田松陰をモデルにしているという説がある。 鎖国の国禁を犯して、世界を見ようとしていたという点は共通する けど・・・。 当時のアメリカ人には、日本のサムライと、南洋の人食い人種とに は、区別なんか無かったのかもねえ。
62 :
吾輩は名無しである :02/03/11 03:31
>>59 一回死にそうになったのに突然復活したのはなんで?
63 :
吾輩は名無しである :02/03/11 04:45
>>62 一回死にそうになったのに復活したのは、イシュメールではなく、
クイーグエッグですけど。
『世紀末鯨睨記』なんてのもあったねぇ。石丸…。 イシマエルを「道化」としてしまうのはどうだろうか。もちろん「創世記」 にあるように「外に出されたもの」ではあるが、彼が何かをひっくり返す ような「道化の力」を持っているとは、俺には思えない。 『白鯨』のイシュメールは、最終章にあるように、白い紙に書付けられる 物語の黒い渦にひきこまれるのではなく、棺桶によって浮き上がってしまう。 天空を永遠に廻る太陽の如き火焔の車輪に縛りつけられる罰を与えられた イクシオンのように渦に引き込まれて、そこから死を象徴する棺桶をもって 浮き上がるイシュメールは、結局は生の争いからはじき出された"dead-letter" の運び手となる以外にない。イシュメールは冒頭、"driving off the spleen, and regulating the circulation"(憂鬱の気を追い払い、血の巡りを整える) ために水の世界に出るのだ、と言うが、結局彼は生の"circulation"(循環) ではなく、死の"circulation"(円を作り上げること)に取り込まれ、しかも そこからもはじき出される。イシュメールができることは、墓碑銘を刻むよう に、また棺桶を作るように「語る」ことだけだ。 聖書的な話をすれば、イシマエルは神の契約ではなく、人間のたくらみ、 すなわち「肉」の望みを神が聞き入れたもの(イシマエル=神聞こし召す) として生まれる。 その後家から追いやられ、ベエルシバの荒野をさまよい、 そして(神の声により)国を起こし、子孫を増やす。神の永遠の契約を受けた イサクとは異なり、イシマエルを人の側に立つものと見れば、イシマエルは 人間の試練を受けるものと見る(「彼は野ろばのような人となり、その手は すべての人に逆らい、すべての人の手は彼に逆らい、彼はすべての兄弟に敵 して住むでしょう」創世記15:12)こともできる。 メルヴィルがどこまでイシュメールという人物に読み/書きこんでいたのかは 分からないが、イシュメールは徹頭徹尾「見る人」「さまよう人」「外にある 人」でしかないと、俺は思う。
65 :
吾輩は名無しである :02/03/11 13:05
>>63 だからクィークェグに聞いてるんじゃないの?
66 :
吾輩は名無しである :02/03/11 14:17
67 :
◆xZeD36WI :02/03/11 15:06
68 :
吾輩は名無しである :02/03/12 21:34
別の板で文学作品中で最も魅力的な登場人物っていう問い掛けに スターバックと答えている人がいた。 俺の場合、スターバックは「白鯨」中、最も通俗的で退屈な人物設定に作者は 意図的にしてると思うんだけどみんなどう思う。? (これはイシュメールを除いてだけどね。イシュメールが生き残った原因を その通俗性に求めている論文を読んだ事がある。)
69 :
吾輩は名無しである :02/03/12 21:38
スターバックってあんまり印象ないなぁ。 その一個下の運転士が良かった。 鯨の肉食ってた奴。
70 :
クイークエッグ :02/03/13 01:46
ixionさん。見事な解説どうもです。 あと俺が死にそうになっていたのは、酔ってたからですう。 ラマダン明けの祝いにポンチ酒を飲みすぎてたんですう。うぐう。 スターバックは、ピークオッド(しょんべん刑務所)号の「理性」担当者 でしょう。「もの言わぬ畜生相手の敵討ち!?艦長!それは涜神の業ですぞ!」 「ああ、神よ。我々をお守りください!」
71 :
クイークエッグ :02/03/13 02:04
「鯨の肉食ってた奴」。第65章「佳肴としての鯨」の主役のスタッブ ですね。鯨のチンポのステーキを好む奴。 鮫相手に黒人奴隷に説教させて、自分は満腹。とんでもない奴ですな。
72 :
クイークエッグ :02/03/14 05:13
あとねえ、どれくらい関係があるのかわかんないだけど。旧約聖書では 神の命令でアブラハムは自分の息子のイサクを犠牲にささげようとして、 すんでのところで、「お前の信仰はよくわかった」と、神からストップ 命令が出て、代わりに羊を犠牲にささげるように命令されるでしょう。 でもイスラームの『コーラン』だと、アッラーの命令によって犠牲に されかかるのはイシマエルなの。アラブの祖先の「正統性」を強調して いるんだろうね。 ピークオッド号にはアヤシゲな異教徒が乗ってるし、キリスト教への 冒涜を強調するためのネーミングなのかな?考えすぎ?
73 :
吾輩は名無しである :02/03/14 06:40
牧野有通の「メルヴィルとアメリカ・アイディオロジー」という本 では、異教徒やエイハブ達が戦う白鯨はアメリカ・アイディオロジー≒ アメリカンスタンダードっていう視点だったけど。どうなんだろうか。 メルヴィルが去年のN.Yのテロを見ていたらとか考えると興味深い。 冒涜を強調するためかどうかは判らないけど白鯨に登場する マイノリティーは文明的ではないものの、エイハブを除く全ての白人種 =キリスト教徒よりも気高い存在として描写されている。 日本では未だ江戸時代に描かれた小説としては頭抜けた視点を持った 小説としか言いようがない。 話はそれるけども、短編「バートルビ」もカフカやカミュの先駆けと 言っていい不条理小説だと思う。壁をひたすら凝視しつづける バートルビ、あの時代に誰にも理解されない小説を描き続けた メルヴィルの孤独を考えると胸が痛くなる。
74 :
ホイットマン :02/03/14 08:05
白鯨(モウビーディック)って白子と男根って意味だって 大学で教わったんだけどまじ? あと『タイピー』と『オムー』ってでてないの?
75 :
吾輩は名無しである :02/03/14 09:45
『タイピー』は昔、集英社文学全集で出ていたのを持っていル。 余り面白くなかった。一緒に収録されていた『ベニトー・セレノー』 の方は感銘を受けた。処刑され骸骨になっても虚空を睨み続ける 反逆黒人奴隷の話。このキャラクターはエイハブやバートルビに 共通するものがある。 他に『タイピー』は福武書店からでていたものと、出版社は忘れたが、 「メルヴィル全集」に『オムー』と一緒に入っていた筈。 今現在手に入る本はないと思う。
76 :
吾輩は名無しである :02/03/14 09:53
白子と男根っていうのは初めて聞くけども アルビノとペニスがどういう風に連関してくるって 教授は解釈していた訳なの?。 (アルビノ)の不気味さについては作品中でも触れられていたけど、 それは(モウビーディック)の一側面として扱われていたと 思うけど。
>>68 スターバックが通俗的で退屈だというのはどうだろう。
たしかにキャラとしてはスタブやフラスクの方が「おいしい」が。
クイークエッグ氏が言っている様にスターバックは「理性」の象徴として
船に乗船していると見るのが妥当だろう。
もう少し野暮ったい言い方をすれば「常識」「道徳」でもいいかも。
ただ、個人的にはこの物語のハイライトだと思っているいる「交響」の章で、
エイハブ船長とスターバックの会話を読むと、
彼が非常に聡明で深い洞察力を持っている人間だということが解る。
そうでなければエイハブも自分の思想や感情を吐露したりはしないだろうし、
(この点だけでも彼がこの物語に登場した意義は十分にある)
乗組員の中でも彼だけは別格の扱いを受けている気がするのだが。
僕の表現が悪かった。
>>77 のいうようにスターバックは
「理性」「常識」「道徳」を持った聡明で洞察力あふれた人物だ
ということには全面的に賛成する。
ただスターバックのそういう美点が「白鯨」という理性、常識、道徳、
知性などを超越した存在と向き合うには却って不向きで邪魔をして
いると言いたかったわけ。
エイハブのように壁の向こうに何があるか判らなくともそれを壊そうと
する人間だけが、「白鯨」の本質を掴む資格を持った人間であり、
スターバック以外の乗組員もエイハブの考えを完全に理解出来ない
までもエイハブに本能的に共鳴している。しかるにスターバックだけが
他の乗組員達よりも知性があるが故にそれを拒もうとするわけですよね。
このあたりが「白鯨」の読ませ処であり、スターバックが損な
役回りを引き受けていると指摘したかったわけです。
79 :
クイークエッグ :02/03/14 21:32
アルビノとペニスは関係あるでしょう! エイハブの台詞で「あの白鯨が奴の本体であるか、その手先に過ぎんのかは もうどうでもいい!」って叫ぶでしょう。 これってモービーディックが、神の精液であるかもしらんということですがな。 最高に冒涜的な場面。 「私は邪悪な書を著しました。今の私の心は子羊のごとく清らかです。」 メルヴィルの弟にあてた書簡より引用。
80 :
クイークエッグ :02/03/14 21:37
精液は白い。あれ?みんな知ってた?
白鯨伝説というトンデモアニメがきっかけでよみはぢめた漏れは クィークエグに首をはねられるべきですか?
82 :
吾輩は名無しである :02/03/15 13:33
俺も同じだ。 TV版「海のトリトン」や「魁!男塾」にもモビーデイックが 登場して結構わくわくした記憶があるよ。
83 :
吾輩は名無しである :02/03/15 15:43
>>64 "Art"という詩を読んでみょーに納得。
84 :
吾輩は名無しである :02/03/15 18:10
ジャニーズミュージカル「ショック」 の中に、堂本光一くんと今井翼くんが 「白鯨」を演じるシーンがあります。
85 :
クイークエッグ :02/03/16 03:56
ついでに。マッコウクジラのことを、英語では、sperm whaleといい、 直訳すると「精液鯨」になります。 『白鯨伝説』・・・。ありましたなあ。あれって早々に打ち切りになった んじゃなかったっけ?エイハブが、頼りがいのある男らしい船長として 描かれていて、「全然だめじゃ〜ん」と、思ったモンです。 『不思議の海のナディア』(エヴァと同じく庵野作品)にも、白鯨は 出てきます。エヴァのキリスト教異端趣味の源のひとつは、『白鯨』に あるんでしょう。 大衆文化的にも重要な小説ですな。
86 :
クイークエッグ :02/03/16 04:23
スターバックがコーヒー好きだという主張は、いろんなスタバ関係の サイトで目にしますが、情けないことに、私もどこにそんな場面があった かは思い出せない。コーヒーなんて出てきたっけ?ピダルト船主が 「チーズは早めに食え。バターは節約せよ」とスターバックに 説教してる場面は22章にあるけど。
87 :
吾輩は名無しである :02/03/16 15:40
88 :
吾輩は名無しである :02/03/21 22:30
age
89 :
吾輩は名無しである :02/03/21 23:45
現在の北米の読書層に白鯨はどのような解釈によって読まれているのだろう。
90 :
ロシア萌え〜 :02/03/22 03:22
ハロルド・ブルームの『聖なる真理の破壊』(法政大学出版局の「白難本」) の序言に『白鯨』への言及があります。
91 :
吾輩は名無しである :02/03/22 04:02
阿部なんとかって人の訳で読んだのですけど かなり厳しくて読むのに1ヶ月近くかかりました。 わけわからない例えが多くて2〜3回読み直してやっと 言ってる意味が分かったり。
後にも先にも寺田建比古『神の沈黙』以上にすばらしい『白鯨』研究って、 日本にはないような気がする。
93 :
吾輩は名無しである :02/03/28 19:01
age
94 :
吾輩は名無しである :02/03/29 04:36
95 :
吾輩は名無しである :02/04/01 22:07
つーか、おまえら白鯨読むのにどのくらいかかりましたか? 原書読んだひといる?
96 :
吾輩は名無しである :02/04/02 05:47
>>95 厨坊の頃岩波文庫を3日で読んだ。
一日中が自分の時間みたいなもんだったからね。
今考えると意味は殆ど理解出来ずに名台詞に酔ってただけ。
『山の鷲はどんなに低く飛んでも平地の鳥よりは高く飛ぶ』
『壁の向こうに何があるか分からぬがぶち破らなければ囚人は外へは
出れぬ。』
みたいな感じの名台詞に酔ったのを覚えている。
俺、原文と照らし合わせてメルヴィル何冊か読んだけど比較してみて 坂下昇という訳者の訳がかなり良かったと覚えてる。 特に、幽霊船の最初の凝りに凝った章の訳は良かったと覚えてる。 ウェブに原本ころがってるから暇なやつは比較してみてくれ。
98 :
吾輩は名無しである :02/04/15 03:03
age
99 :
吾輩は名無しである :02/04/19 00:28
誰かユリイカの特集読んだか?
100 :
吾輩は名無しである :02/04/19 11:25
100get
101 :
吾輩は名無しである :02/04/24 17:38
「白鯨」で活字以外で印象に残っているのは、ハリウッド映画の 『メジャーリーグ』 主人公のケビン・コスナーが奥さんに 「モビーディックも読んだ事が無い男となんか、もう暮らして いけない」とか言われて三くだり半を突きつけられるシーン。 ケビン・コスナーが、奥さんとよりを戻したい一心で、 その後必死で白鯨を読み下すことになる。 しかし野球選手にまで読む事が半ば義務づけられてるって事は 余程の国民文学なんだろうなあ。
102 :
吾輩は名無しである :02/05/01 11:39
しかも、小学生用みたいなぺらっぺらの雑誌みたいな ペーパーバック老眼かけて読んでるところが泣けるね。
103 :
吾輩は名無しである :02/05/03 08:52
新潮と岩波どっちがいいんですか? 読みやすさとか訳とか
104 :
吾輩は名無しである :02/05/08 20:38
age
105 :
吾輩は名無しである :02/05/08 20:49
>>103 古風でロマンティック、かつ哲学的なのは、岩波。
読みやすいのは新潮(これでもかなり難しいかも。)
106 :
吾輩は名無しである :02/05/09 06:20
これ読むのキツイよなぁ… 本はあまり読まないほうだけどタマタマ古本屋にあったから 読んでみたんだけど読破するのにエライ苦労したよ… 逆にこの本読んでから多少読みにくい本があっても「白鯨よりはわかり易い」って 考えて結構読みにくいのも頑張って読むようになったけど
107 :
吾輩は名無しである :02/05/09 11:25
>>106 船の部分名称なんかは、カタカナでいいのに、
無理矢理に漢字を当ててるんじゃないか、と
言いたくなるよね。
まるで中国みたい。
でも苦労して読む価値はあると思うよ。
>>101 あの黒人バッターは、もろにクィークェグをモデルにしてますね。
ちなみに細かいようですが主人公はケビン・コスナーではなく
トム・べレンジャーです。
109 :
名無しさん :02/05/16 02:42
>>108 あ、やっぱりそうおもう?
確かにあの黒人バッター、なんか小さい仏像おがんてたもんな。
110 :
吾輩は名無しである :02/05/28 12:46
age
111 :
吾輩は名無しである :02/05/30 12:07
岩波は挿し絵も好きです。
112 :
吾輩は名無しである :02/06/02 13:04
千石の翻訳なかなかよいです。
113 :
吾輩は名無しである :02/06/02 20:49
エッチングっていうのかな?。 アンティークな挿し絵最高。
114 :
吾輩は名無しである :02/06/02 20:53
あれは木版じゃボケ。
115 :
吾輩は名無しである :02/06/16 00:53
age
116 :
吾輩は名無しである :02/06/23 18:27
スターバックス社名由来詳細 社名を決める際に、創業者メンバーのゴードン・バウカーは、ハーマン・メルビル著の小説「白鯨」(モビー・ディック)に出てくる捕鯨船の名前「ピークォッド」(Pequod)にしようと考えていました。 しかし、アーティストのテリー・ヘクラーに相談したところ、「pee」(おしっこ)の「quod」(刑務所)に聞こえるということで反対されました。 そこで、シアトルのあるアメリカ北西部にかかわる名前を探していたところ、テリー・ヘクラーはレーニア山に「スターボ」(Starbo)という採掘場が20世紀初めにあったことを見つけました。 レーニア山は、シアトルの南西80キロほどのところにある4392メートルの山で、国立公園にもなっています。 シアトルの日系人にはタコマ富士と呼ばれたりもする、ワシントン州のシンボル的な山のようです。おそらく日本の富士山のようなものでしょう。 さらに議論する中で、創業者メンバーのジェリー・ボールドウィンが、「白鯨」に出てくる捕鯨船「ピークォッド」の一等航海士がコーヒー好きで、しかも「スターバック」(Starbuck)という名前であることに気づきました。 それで、「スターボ」が「スターバックス」に変わり、社名になったのです。
117 :
吾輩は名無しである :02/07/06 08:09
レッドツェッペリンのモビー・ディックとは関係あるんですか?
118 :
吾輩は名無しである :02/07/15 20:23
クイーケグ(・∀・)カコイイ!! /;ニニ||O / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,,, ,---、| ,l___ < ヨガ ファイヤッ!! { ::::;;> ε´∂;|`;;,- \ \_________________ ゙^` `'^~`b`'''`in'゙'゙'l /,,l,,,,,,| \\\ ノ''ソ'~1 ^''''^'''´
119 :
吾輩は名無しである :02/07/16 15:29
_____ ::::::::::::::::/ \ ;;;;;;;:./:../\.\ iiil<___./_ .. \\ iiill=-ニ__` -, _.. \\ iiii|コエ|~"'= - ._ニ,_\> iiii|エコ| (⌒)ェ| / ̄ ̄ ̄ ̄\ iiii|コエ.|∧∧/ ./..コ| | 喚起age! .| iiii|エ (;´Д`).|コエ|/ ._/ iiii|コエ.| l ノ |エコ.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ iiii|エエ(⌒) .| .|コエ| フゥー… iiii|コエ.| ~`"`^-|エコ| ~~"''''- - .., ,.. __|エコ|
120 :
吾輩は名無しである :02/07/16 23:08
この作品一瞬読もうと思ったが こーるみーいしゅめる・・・ 終了だった。 実はおもしろそうな作品ですね。今度ちゃんと読もう。
121 :
吾輩は名無しである :02/07/26 13:51
あげ
元は聖書らしいけど「塩の柱」という言い回しは笑った。
123 :
吾輩は名無しである :02/08/02 19:02
124 :
吾輩は名無しである :02/08/25 05:36
エイハブage
125 :
おさむ ◆LQPM.CMA :02/09/05 00:54
おさむ船長
坂下訳のを入手。 今から読みます。
保全。
128 :
吾輩は名無しである :02/09/23 01:00
よいしょっ
129 :
吾輩は名無しである :02/09/27 12:11
保全
130 :
吾輩は名無しである :02/10/04 13:48
腹芸
131 :
吾輩は名無しである :02/10/04 21:04
メルヴィルが「クジラは魚だ」と言い張っている部分で ちょっとウププとか思った。
132 :
吾輩は名無しである :02/10/08 14:03
文芸文庫版買いますた。 新潮版の出だしは笑えますた。
133 :
吾輩は名無しである :02/10/08 14:18
>>132 『まかり出でたるは…』だったっけ。
語彙が豊富すぎてで目がまわった。
岩波や講談社版もそうなのかな。
134 :
吾輩は名無しである :02/10/08 18:32
岩波の阿部訳は航海用語や船内用語になんでも漢字を当てはめるのが読みにくい。 それを除けば名訳。
135 :
吾輩は名無しである :02/10/21 18:02
竜涎香age
136 :
キャロルくん :02/10/21 18:26
こんなところまで、キャロルくんが・・・。
139 :
吾輩は名無しである :02/11/03 05:32
悲劇だage
140 :
吾輩は名無しである :02/11/16 11:53
保守
141 :
吾輩は名無しである :02/11/16 15:34
面白いって云われてるから読もうとして 2回挫折してます。どっから面白くなるのだ
142 :
吾輩は名無しである :02/11/19 14:51
>>141 どこから、というのじゃなくて、本編のストーリー上には
直接関係しない鯨の「薀蓄」関係は全て飛ばして読めば、
ボリュームは半分以下になるので最初はそうやって読むが吉。
終盤にエイハブがその心情を吐露する「交響」の章を読まずに
一生を終えるのはもったいなさ過ぎる。
143 :
吾輩は名無しである :02/11/20 05:23
筑摩文学大系のメルヴィルの写真とエイハブの木版画は ビンラディンに似ていて萌えます。 (板垣退助にも似ているかも)
>>118 だよなあ。俺も始めて読んだとき、真っ先にダルシムを思い浮かべてしまったよ。
×始めて ○初めて