最近ゾラにはまって読みまくりました。
19世紀フランスが舞台だけど現代日本と
なんと共通点の多いことよ!
児童虐待、アダルトチルドレン、セックス依存症、官僚の腐敗・堕落、
などなど数え上げたらきりがない。
現代的意義のある作品が多いと思います。
日本にこれからゾラブームを巻き起こしましょう!
2 :
吾輩は名無しである:02/03/02 01:13
“青年よ、常に正義と共にあれ”
3 :
吾輩は名無しである:02/03/02 01:22
入手できるの少なくない?
4 :
吾輩は名無しである:02/03/02 01:22
自然主義ですか
5 :
ルーゴンマカール:02/03/02 02:25
全部、翻訳ださんかい!
フランス文学者がさぼってるのか?
6 :
吾輩は名無しである:02/03/02 02:44
「制作」を出した岩波に
期待するのは駄目かな?
7 :
エミール・ン゛ラ:02/03/02 13:08
「漏れ弾劾しますが、何か?」
ゾラスレあげんなコラ
ゾラなんてくだらねえんだよ
読んで面白くねえんだよ
才能ないのにバルザックの真似する奴は死ねばいいんだよ
お前が作った世界なんか読みたくねえんだよ
早く氏ねよゾラ。もう死んでることぐらい知ってるぜ俺でも。
違うんだよ。死んで欲しいんだよ。もう死んでるにしても死んで欲しいんだよ。
ゾラの話しすんな。ゾラなんか糞くだらねえんだよ。
小説ってもんをわかってないんだよあいつは。小説って奴は科学とは違うんだ。
いいか、時代はロマン主義だ。もうすぐそこまでやって来ている。
ゾラなんか消えてなくなっちまえ。
9 :
エミール・ゾラ:02/03/02 19:13
ゴメソ
赦した
ゾラ氏は、盲目の本能や、粗野な情熱や、肉欲や、人間性の
低劣で嫌悪すべき部分を描く動物的で陰気な詩人のようにみえる。
彼は人間のなかに動物を、愛の中に性交を、母性の中に分娩を見る。
彼にとっては動物性と愚かしさが人間の本質である。彼の登場人物
はすべて低劣さにおいて誇張されている。
13 :
吾輩は名無しである:02/03/02 21:23
ゾラか。日本語訳でだが、昔よく読んだな。
「クロードの告白」「テレーズ・ラカン」
「奥様ご用心(ごった煮)」「居酒屋」「ナナ」「ジェルミナール」
「獣人」「大地」「生きる喜び」「愛の1ページ」
戦後の訳があるのは、こんなところか。
有名なのはだいたいマッカール家系統の物語だね。
ゾラは貧民描写の方が得意だったんだろう。
忘れた部分も多いが、「獣人」の機関車描写などは今でも印象的だ。
ゾラは良いです。1様は偉い。13様は凄いですね。
ゾラは多作のわりに日本語訳少ないですね。
「クロードの告白」
「奥様ご用心(ごった煮)」
「獣人」
「大地」
「生きる喜び」
「愛の1ページ」
このへんは新刊での入手は現在不可能ではないかと。
図書館にあるのをご存知の方は情報ください。
せめて「ルーゴン・マッカール叢書」全20巻は
文庫化してもらいたいですよ、岩波さんよ。
「奥様ご用心」はおそらく1965年くらいの訳で、しかもマイナー
な出版社から、映画のタイアップみたいな感じで出版されたんです
よね。
万引き依存症みたいな女性に焦点があたってるというやつ。
違いましたっけ?
>15-16
ゾラの訳書、結構持ってたんだが。大震災さえなければなあ…。
「奥様ご用心」(上巻)は残っている。ご指摘のとおり映画公開に合わせた
もので、表紙・口絵はスチール写真。大高順雄訳、出版書肆パトリア、1958。
「クロードの告白」「ジェルミナール」「獣人」「生きる喜び」
これらは各社の世界文学全集のゾラの巻に収録されたもの。
「獣人」には「野獣人間」という80年代の訳もある。
「大地」は岩波文庫。1980年代初めにはまだ売ってたよ。
「愛の1ページ」は「禁断の愛」(だったかな)とかいうタイトルで
角川文庫から大昔出てた。1980年代はじめ、国立国会図書館で見た。
今はどうなっていることやら…。
ルーゴン・マッカールどっかが出してくれるなら、通読してもいいと思う。
〉17
本の友社から「ルーゴン・マッカール叢書」選集が出てるらしいですが
14万円くらいするらしい……
ルーゴン・マッカール叢書はフランス第二帝政時代の社会の諸相を描いたものですが
日本のバブル期とすんごく重なって見えるんですよ、わたしには。
いまの日本で多いに読まれる価値あり、と思うんだけど。
ほんと心意気のある大手出版社の方には
一肌脱いで頂きたい。
19 :
吾輩は名無しである:02/03/03 03:02
自然主義はゾラから生まれたのです。
自然分娩ですか?
現代性って誤用?
ゾラの作品は映画化されたものも多いらしいです。
「居酒屋」「ナナ」なども。
「テレーズ・ラカン」は「嘆きのテレーズ」というタイトルで
映画化されてる。
どれも見たことないですが。
23 :
吾輩は名無しである:02/03/03 11:55
「ジェルミナール」も映画化されていますね。
原作の方が圧倒的に面白いのは言うまでもありませんが。
>18
本の友社が出してる「ルーゴン・マッカール叢書」は戦前の訳書の復刻で、
たぶん抄訳じゃないかと思う。誰か持ってる人、教えてくれ〜。
高度成長期がバルザックとすれば、現在はゾラ的な時代といえるだろう。
人物造形を病理学的観点から行っている点も面白い。
ただゾラが執拗に描いた「下層民衆の悲惨」は、さすがに現在の先進国には
ほとんど見られない。今関心を引くとしたら、ブルジョワの世界を舞台にした
作品だろう。「ナナ」はある程度そうだが、マッカール家系の作品は基本的に
貧民世界が舞台だ。ルーゴン家系・ムーレ家系の作品が読めれば、状況は多少
変わっていくんじゃなかろうか。
>6
「制作」の訳ってあったの? それとも最近出たとか。
>22-23
ジャン・ルノワールの「獣人」は良かった。そこそこ原作を尊重してたし。
13様は、震災で蔵書を無くされたんですか。ドラマだ、ここにドラマがある。
ゾラに書いて貰っても良いような話だ。
27 :
吾輩は名無しである:02/03/03 21:45
本の友社の「ルーゴン・マッカール叢書」持ってはいないが、手に取ってみたことはある。
完訳かどうかは分からないが(完訳だと思っていた)、一冊が分厚く、字が小さかった。
ただ、旧漢字だったので読むのはますます大変だと思う。
28 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:30
>26
JPBさんにお答え頂いたが、岩波から割りと最近出た。
なかなか読みやすかったように思う。
岩波でルーゴン・マッカール叢書全部新訳して、
「美装ケース入り」で出たらもう持ってるやつがあっても
買っちゃうなあ、私は。
29 :
ルーゴンマカール:02/03/03 23:17
「嘆きのテレーズ」の映画でテレ-ズはシモ-ヌ・シニョレだった。
このテレ-ズも、おらの一族だべか?
「居酒屋」でジェルベース(ナナの母)が意地悪な兄嫁に
「このマダムはお向かいに住んでた肺病で死んだテレ-ズに
似ている」って言われているだども。
>25,28
そうだったのか。知らなかった。かなーり長い間ごぶさただったもんで(W
>26
あの時は家が半壊状態になって、本棚もすべて倒れて部屋ん中目茶苦茶。
短時間で目に付くものを選ぶしかなかった。まあ大半はクズ本だけどね。
>27
「選集」のようだが「金」だとか「壊滅」だとか面白いのが出てるね。
1冊単位で買えればいいんだが。
>29
「テレーズ・ラカン」はゾラが自然主義を初めて世に問うた作品。
その評判に手ごたえを感じて「ルーゴン・マッカール」を構想した。
ってことで作品世界は別々。
31 :
ルーゴンマカール:02/03/04 01:56
なるほど、テレ-ズはワシラの北京原人やね。
岩波の「制作」はよくできた文庫だと思います。
訳も読みやすいし解説も充実してます。
>13
「居酒屋」で描かれた貧民街の状況は形を変えて今の日本にもあるのでは。
ラリーという少女に対するアル中おやじの虐待はすさまじいです。
最近よくニュースになる児童虐待の現実と多いに重なるところありかと。
日本の親はしらふで子供を虐待するわけだから
さらにすさまじい病理なんではないかと思うのです。
「ナナ」で描かれた貴族の腐敗はいまのエリート官僚の姿とうりふたつ。
ミュファなんてマザコン、東大卒、風俗通いのキャリアですね、そのもの。
「ジェルミナール」「居酒屋」「ナナ」「制作」と読んできて
いま一番読みたいのは「獣人」ですね。
どっかにないかなあ
33 :
吾輩は名無しである:02/03/04 23:44
「居酒屋」のラリーの話は実話らしいね。
あまりにも痛ましすぎて泣いちまったよ。
虐待されながらも幼い兄弟のために母親のように振舞うラリー。
自分だって子供なのに!
お涙頂戴とかばかにされても、おれは泣くよ。
34 :
ルーゴンマカール:02/03/05 02:13
>32
図書館の蔵書で、ゾラの他の作品と一緒に巻末に収録されてただよ。
『獣人』って題でなくとも、ゾラの本をさがせば収録されてるも
しれないだよ。
>33
ラリーが性的虐待されてながっただけが救いだんべ。
「ジェルミナール」は炭坑労働者の闘いを描いた作品だけど
リストラの嵐吹き荒れる日本の状況と相通じるものありかと。
あんな大争議は起きてないけど。
自殺者年間35000人のいまの日本は
はたしてまともな社会と言えるのかと。
思うわけです。
そんな今の日本をゾラのようにえぐりとる作品は
ないもんですかなあ。
「居酒屋」でのナナはアダルト・チルドレンの形成過程にあった。
アル中の親にぶんなぐられ
母親の浮気を覗き見し
母親の元夫からひわいな話を聞かされ…。
「ナナ」でのナナはセックス依存症、買い物依存症の女性として
上流階級の男どもを手玉にとる。
依存症……今の日本にも多いと思います。
36 :
吾輩は名無しである:02/03/05 14:49
>グージェさん
面白い分析ですね。現代日本に通じる要素があるなんて。
今までゾラの作品は余り読んでいなかったのですが
これから色々捜してみようと思います。
(ゾラ、という名前が何だか恐くて手を出してなかったんですがw)
ところで叢書中でハッピー・エンドなのは「ボヌール・デ・ダーム百貨店」
だけっていうのは本当なのでしょうか。
20作もあるのに1作だけ?!
>32
うん。ゾラにはある種「みもふたもない」人間の姿を見いだす目があると思う。
そういう視線は今の日本によく合う。
「獣人」は面白いよ。ゾラ作品の中でも特にサスペンス色が濃い。
主人公のジャック・ランティエは、普段は普通の青年だが、
性欲のたかぶりに伴って殺人衝動を覚えるという特殊な性癖を持つ。
「獣人」はそんな人間達が引き起こす殺人ドラマだ。
マッカール家系に伝わる精神異常とアル中体質の因子が作った性格だという
ゾラの説明は、今日の遺伝学から見れば奇妙なものでしかないが、
今なら「サイコパス」や「ストーカー」などに代表される「心の闇」に
対する関心は、確かに現代日本につうずるものだね。
>>13様へ
大阪では蔵書の下敷きになって亡くなられた方もおられるんですよ。みつる様の
冥福をお祈りいたします。
グージェ様の寸評、的を得て素晴らしいです。もっとゾラを〜、という気持ちに
なります。
39 :
吾輩は名無しである:02/03/05 22:35
この冬、東京で無数のホームレスを見た。
ゾラの文学がルポルタージュに読めてきた。
40 :
ルーゴンマカール:02/03/05 23:03
グージェトレビマンセー
見つけました!
「生きるよろこび」筑摩世界文学体系41 昭和34年発行
そして
「獣人」!!
同じく筑摩世界文学体系46 昭和43年発行
版を変えて筑摩から出てたんですね。
どちらも「居酒屋」といっしょに載ってます。
図書館で借りてきました。
「獣人」読みたいですが、「生きるよろこび」のが
叢書中では先の巻なのでこっちから読みますか。
>39
ほんとに。
解説に「ゾラの現代性」ってのが載ってたので
ヒマあったらアップします。
しかし、なんで日本語訳ゾラ全集はないのか????
プロジェクトX「ゾラ全集発刊計画」やりましょか。
今年は今年の9月29日はゾラの死後100年にあたるし
42 :
ルーゴンマカール:02/03/05 23:14
よかったわね♪
エミール・ゾラ著
>36
すべてのストーリーを知ってるわけじゃないですが
ぼくが読んだのはたいてい悲惨な結末ですね。
「制作」は前半は美しい青春恋愛小説だったんですが
後半からずぶずぶと……
でも「ジェルミナール」はそのタイトルどおり
希望のもてる結末です。
ジェルミナール=芽生えの月(だっけ?)
ゾラの作品はとことん悲惨な現実を容赦なく描いていますが
人間に対する信頼、希望というのが底辺にある
とぼくは思ってます。
45 :
吾輩は名無しである:02/03/06 22:22
糞尿のミケランジェロ
46 :
ルーゴンマカール:02/03/06 23:36
ジェルミナールのカトリ-ヌ萌え〜
「ボヌール・デ・ダーム」については以前どこかの仏文の先生が
「消費社会のシンボルである百貨店を初めて本格的に描いた」ってことで
評価してたのを新聞で読んだことがある。
評価するのはいいが、先生よお、あの大冊を原語でスラスラ読める語学力の
持ち主は限られてる。みんなが読めるようにあんた訳しちゃくんねえか?
と思ったねえ。
「ゾラ全集」出版計画(素案)
志の高い出版社をみつける
心意気のある訳者をみつける
心ある読者を広げる
49 :
吾輩は名無しである:02/03/08 00:31
>48
具体的にどの出版社が望みありそうよ?
やっぱ岩波?
>49
まずは岩波かな。
つぎは筑摩あたりでしょうか。
あとフランス文学というと白水社。
「チボー家の一族」を新書版で出してますね。
ぼくは「チボー家」を読んで感動して
マルタン・デュ・ガールのお師匠さんにあたるゾラをよまなきゃ
てことでゾラにはまってったという次第で
白水社には責任とってもらわなきゃならん、と。
中央公論と新潮社も文庫を出してるのでいちお候補にあがるでしょう。
52 :
ぴょんぴょんたろう ◆zIdJrjf. :02/03/08 13:03
ゾラはおもしろいゾラ
実は昨年12月に手元にあるゾラの作品をまとめて読んだのですが、どうも面白くありませんでした。
面白さを◎○△×の4段階であらわすと
テレーズ・ラカン △
居酒屋 △
ナナ ×
ジェルミナール ×
大地 ×
獣人 ×
制作 ◎
となります。翻訳が悪いのかなぁ。。
>53
まあ人それぞれ相性もあるだろう。
漏れの場合特に面白かったのは「ナナ」「獣人」だったが。
ところで、さっそく「制作」を買って読み始めたが・・・。
うおお! なんとも青春ものっぽい始まり方じゃないか。
そして、群像じゃなく一個人をメインに据えたストーリー展開。
まだ全部読んでないが、漏れの「ルーゴン・マッカール」イメージとは
いろんな点で異なる作品のようだな。
「制作」好評のようですな。
前半はほんとに輝かしい青春小説。しかし、読み進むうちに……
解説もよく書けてます。
「ゾラ全集」出版計画 その2
なぜこれまで全集が出されなかったのか?
その根拠を明らかにし、ではどうしたら可能となるのか
という答えを導きだす。
考えられることとしては
全集は「格調高い」作家でないとダメ
採算がとれない
翻訳しようっていう翻訳家がいない
とか
ううん、ぜんぜん納得できないんだが
56 :
ルーゴンマカール:02/03/09 23:21
わかったぞ!ゾラの小説は、日本社会を根底から揺るがす
力があるせいで、当局の圧力がかかってるに違いない!
若干記憶が曖昧なのだが、昔神田の古本屋で戦前発行された「ゾラ全集」
なるものを見たことがある。とはいっても5巻くらいしかなく、おまけに
1冊のボリュームがどうも少ない。おそらく抄訳で出していったが、中断
してしまったんだろうな。そこの本屋には(店名忘れた)ゾラの古本が
たくさんあったんだが、店主が「全部まとめて15万。バラ売りはしない」
つうもんで、あきらめた。戦前の訳って、総じてレベル低いし。
もっとも古本に詳しくて神田によく行ける人なら、調べてみる価値はある
かもしれない。
58 :
吾輩は名無しである:02/03/10 02:10
そういえば戦闘メカ・ザブングルって惑星ゾラが舞台だよね。
ゾラってじつは地球だったんだよ
ネタバレ、ごめん
「ゾラ全集」出版計画 その3
1.編集・発行委員会の設立
2.顧問を戴く(著名なフランス文学者、ゾラ研究者)
3.出版社との交渉
(1)採算性の問題
マーケットリサーチ
広告・宣伝・企画の立案
(2)社会的・文化的意義上からの説得
出版社として名が挙がるように
4.訳者との交渉
5.翻訳・編集作業
>56
てか、出版社の自主規制かと思われ。
しかし、わたしがこのかんゾラに関する研究書などを読んだ範囲では
ゾラに対しては左翼、反体制側もあんまりよい評価をしてないみたい。
「居酒屋」に対しては労働者階級をおとしめる作品だとかいって攻撃してたような。
ぜんぜんそんなことはないと思うんだが。
>51
今はオンデマンド印刷での復刻って手もあるんですよね。
リクエストつのれば希望が見えるのかな。
>53
手元にそれだけの作品があるということ自体すごいんですけど
しかも、それを通読してるとは!
具体的な批評をお聞きしたいもんです。
>57
神保町の駅は毎日乗り換えで通過してるんですが
わたしのとおる時間には古本屋はやってない……
「生きるよろこび」借りたものの
全然読み進まない。
小説は通勤電車で文庫を読むんですが
筑摩世界文学体系はデカすぎる。
ので自宅で読んでるんですが
ウチに帰ると疲れて寝ちゃうんでダメだ。
「ゾラ全集」は持ち運びしやすいサイズでいきましょう。
62 :
吾輩は名無しである:02/03/12 00:55
>61
では筑摩の文庫ってことで…?
>62
それ。それでいきましょう。
64 :
吾輩は名無しである:02/03/12 22:44
65 :
吾輩は名無しである:02/03/12 22:46
ジャクージ!
私は入浴する!
66 :
吾輩は名無しである:02/03/12 23:07
67 :
吾輩は名無しである:02/03/12 23:07
>67
情報提供ありがとう!
しかし、わたしはこの時間は行けない!残念!!
69 :
ルーゴンマカール:02/03/12 23:30
ほージャン・ギャバンか。
66、67 手違いでダブりました
スマソ
71 :
吾輩は名無しである:02/03/13 20:46
『パスカル博士』って邦訳されているの?
>71
邦訳はないと思われ。
ルーゴン・マッカール叢書で邦訳がいちおあるのは以下。
(比較的入手しやすいのに○)
ルーゴン家の繁栄
パリの胃袋
ムーレ神父の罪
居酒屋 ○
愛の一ページ
ナナ ○
ごった煮
ボヌール・デ・ダーム百貨店
生きる喜び
ジェルミナール ○
制作 ○
大地
夢
獣人
金銭
壊滅
てとこでしょうか
フランスでは当然のごとく全集がでていて
創作ノートなども収録されてる。
ゾラってフランスでは日本でいえば漱石にあたるくらいの国民作家だし。
まずは文庫でルーゴンマッカール叢書全巻出版してくれ!
>60
神田が近いとはうらやましい。
>61
いかにも全集っぽい3段組だしね。
>66
「獣人」は映画としての評価もなかなからしい。
「嘆きのテレーズ」かあ。何回か映画化されてるね。
>71
少なくとも戦後に入ってからは訳されていない。残念ながら。
戦前も含めれば、ひょっとしたらあるかもしれない。
そういえば先に話題になった「本の友社」の復刻。
ホームページ見たら、どうも「選集」のようだが、
どんなラインナップなんだろうね。
>72
おお同時書き込みで気づかなかったが、そこまで調べはついてたのか!
お見事。
>72
おぉ、すごい。
ルーゴン・マッカール叢書全20巻のうち16巻は邦訳されているのですね。
上の方で全集の話が出ていましたが、全集とは言わないまでもルーゴン・マッカール叢書は全部欲しいと思います。
「ゾラ全集」出版計画 その4
・採算性の問題について
「ゾラ全集」が出版されたとして購入すると思われる人、組織
フランス文学者
大学図書館
公立図書館
ゾラの熱狂的愛読者
このへんの需要がどのくらいあるかは出版社もつかんでるはず。
どの程度の部数が採算ラインなのかをつかむ。
あらゆる文学者の全集が出版されてるわけではないが
そのへんの基準っていったいなになんだろ。
77 :
吾輩は名無しである:02/03/13 23:40
左翼がどうの、とかそういうのが判らない。
とりあえず私は全集(叢書だけでも)出たら買うがね。
わたしは全集が出たら図書館で借ります。
ゾラのスレが・・・
「ゾラ全集」出版計画 その5
<翻訳について>
「制作」「ジェルミナール」は比較的新しい訳ですが
ほかは戦前とかだったりするので
このさい全て改めて翻訳する必要があるかと思われる。
翻訳はどっかのフランス文学者に任せるってよりは
いろんな年代、職業に従事し、かつフランス語と日本語に通じている
何人かの人間で共同作業で訳すとかできないものだろうか。
研究費で洋書を読んでしかも高給とってるような教授とかに
ゾラがわかるのかって気がするので。
別に「超訳」でなくてかまわないので
わかりやすい訳を期待したい。
81 :
吾輩は名無しである:02/03/17 14:15
naturalism
82 :
吾輩は名無しである:02/03/23 02:20
北朝鮮拉致疑惑ってほんとにそうなのか?
アメリカの「悪の枢軸」策動と歩調をあわせてこの時期にって感じが。
「ドレフュス事件」の真相を暴いたゾラのような
ジャーナリストはおらんか?
「ゾラ全集」出版、太田出版でどうですか?
84 :
吾輩は名無しである:02/04/10 19:55
age
85 :
吾輩は名無しである:02/04/10 22:37
翻訳されてないゾラ作品読むために
4月からフランス語の勉強はじめました
「三都市叢書」「四福音書」(3冊しか出てないけど)は
是非読みたい。
NHKのフランス語会話ではじめたんだけど
グラビアアイドルが起用されててすごいことになってる……
86 :
吾輩は名無しである:02/04/11 23:25
フランス語がんがん勉強するです
87 :
吾輩は名無しである:02/04/13 20:17
今までいまいち、ゾラの作品は読む気がしなかったが、今日「ゾラの生涯」という
映画を見て、読もうかと思った。
映画自体は、あまりに「正義の人」というのを類型的に描いてるような気がしたが。
アカデミー作品賞を受賞したのはドレフィス事件を扱ってるからか?
ドレフ「ュ」スだった。スマソ。
伊比恵子がアメリカのアカデミー賞を受賞できたのもユダヤ人問題を扱った
映画だったからか・・・。
もうちょっとゾラが長生きしていたらノーベル賞は間違いなかっただろう。
ノーベル文学賞は作品の評価はそれほどではなくても反権力で社会性の強い
作家が受賞する傾向があるし、ユダヤ寄りの傾向もある。
89 :
吾輩は名無しである:02/04/13 21:54
今日古本屋で「ナナ」と「夢」の入った新潮社の文学全集を見つけたが....
あまりのボロさにskipしてしまった。(200円位でした)
>89
「夢」!まじですか?
新潮社で出てたのですか。知らなかった。
いまツルゲーネフを読んでるんでゾラはお休み中なんですが。
>>90 ばばっちいんで、手にとってすぐ棚に戻してしまいましたが、戦前にでた新潮社の文学全集の中の1巻だったと思います。
今日は(その古本屋は)休みなので、明日時間があればもう一回チェックしてみます。
戦前のですかあ。
てことは図書館にはなさそうですね。
東京・千葉・埼玉・神奈川なら買いに行きます。
93 :
吾輩は名無しである:02/04/15 14:15
あげ
>>92 東京の古本屋です。中央線沿線です。
今日、まだありました。昭和4年発行で、世界文学全集第19巻です。
ゾラ以外にもこの文学全集の端本が数冊ありましたが、いずれも昭和2〜4年に発行されています。(奥付にはなぜか「非売品」とありました)
グージェさんにお教えしたいのは山々なんですが、どうしましょうかね。
ここで晒したからといってROMのゾラおたくが押し寄せるとは思えませんがね。
(
>>93あたりが怪しいか??)
東京国立近代美術館フィルムセンターにて「居酒屋」が上映されます
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2002-04-05/kaisetsu.html A-21 4/13(土)1:00pm 4/30(火)3:00pm 5/22(水)7:00pm
居酒屋 GERVAISE(116分・35mm・白黒)
文豪ゾラの原作を「禁じられた遊び」のルネ・クレマンが映画化。
19世紀のパリの下町風俗が忠実に再現され、重厚な作品に仕上がっている。
男に捨てられ、またすがってしまう女の性を熱演したM・シェルは
ヴェネチア映画祭主演女優賞を受賞。
料金=一般500円/学生・シニア300円/小人100円!
>94
日曜日はお休みの古本屋なんですよね。
何時まで営業してるのかなあ。
午後八時ころまでやってるなら平日でも行けますが……
来店日を予告しますのでその前日に
駅名とお店の名前を教えてください。
よろしくです。
来週火曜の夕方に行く予定です。
たのんます
図書館で「嘆きのテレーズ」のビデオ発見したので
今度観ます。
age
居酒屋age
グージェさんへ。
わたしが『ナナ/夢』をみたのは、高円寺駅ガード下の都丸書店というところです。
この書店に関してはご存知かもしれませんが一応説明しておきます。
本店(社会学系専門)と支店(文学専門)に分かれていて(10mと離れていない)、
私が見つけたのは支店でです。
(今日checkに行ったところ、まだありました)
店の中ではなく、外の棚にあります。ちょっと図を書きます。
|
|棚
店 |
入
口
|
-----------
↑ 棚
ここの下から2段目にありました。
(ブラウザの環境によってはずれてしまうかもしれません。察してください)
『ナナ/夢』がグージェさんの手に入りますように...
sageます。
(ROMの方々、ぜひグーシェさんに入手させてあげてください)
100ゲットおめでとございます(ヒソヒソ
明日こっそり行ってきます。
コソーリ
本日「ナナ/夢」都丸書店にて購入してきました。
150円でした。
50年以上の歳月を経た本としては
比較的、美本なのでは…
ともかく、大喜びです!
見ず知らずのわたしのために
情報を提供していただき
ほんとに感謝感激です。
刺すか刺されるかの
殺伐としたにちゃんで
こんなに心温まることがあるとは……!
89=91=94=100さん!
ほんとうにどうもありがとう!!
ひょっとして、のんきさんてことは……?
人違いだったら失礼。
103 :
89=91=94=100:02/04/24 20:20
グージェさん、良かったですね。
(
>>100のAAがずれまくっていたので私は少しあせりました)
この『ナナ/夢』に関してまとめると、
1. 私が発見してから10日間、誰も購入しなかった。
2. ここ2ちゃんで店名を公表しても(グージェさんが購入するまでは)、誰も購入しなかった。
ということになります。
加えて、
3. この10日間、このスレでは私とグージェさんのやり取りしか行われていない
ことを考えると、ゾラは余程人気が無いのですね。
上のほうで全集の話が出ていましたが、この現状では難しいでしょう。
(それにしても岩波はなぜ『制作』を出したのだろうか?)
斯くいう私も
>>53で「ゾラはどうも面白くない」と書いていますけど。
私は弾劾する
フランス大統領選挙で極右候補が決選投票に。
100年前のドレフュス事件を思い出します。
失業者が増え社会不安が広がるなかで
移民に対する排外主義意識がつよまってるようです
>103
ほんと人気ないですな、ゾラは。
ま、いいけど
105 :
吾輩は名無しである:02/04/24 23:14
思うに、自然主義という輸入語の概念がすっかり日本化してしまったのが
不人気の原因ではないでしょうか。
印象派絵画を最も積極的に賞揚した文学者の一人が確かゾラでしたよね?
日本人にとって、こういう事実は、自然主義という言葉と非常に結びつきにくい
ものになっているような印象があります。
106 :
吾輩は名無しである:02/04/26 02:23
ゾラは仏文教師に偏見強いのが不人気の一因だよ。
だから翻訳が出ない。
突破口に良いと思うのが、
クセジュ文庫の「ゾラと自然主義」。
107 :
吾輩は名無しである:02/04/26 20:26
>>106 >仏文教師に偏見強いのが
もうちょっと詳しくお願いします。
108 :
YahooBB239068012.bbtec.net:02/04/26 20:32
age
>>105 >印象派絵画を最も積極的に賞揚した文学者の一人が確かゾラでしたよね?
そのとおりです。
そのへんのことは作品としては「制作」にみっちり書かれてます。
ゾラが「自然主義」作家として現実を生々しく描いたことは
単に現実をリアルに「写す」ことではなかった。
それは強烈な理想主義に基づいた人間讃歌であったと思う。
そういったことが印象派絵画とも結び付いているんではないかと。
日本の知識人のゾラに対する理解というのは
興味深いテーマなので今後調べていきたいなと思ってます。
>107
賛同。
106さん、おねがいします。
ゾラがマニフェストとして「実験小説」を掲げたことと、
彼自身の小説世界の構造は、
きちんと対照させてみると面白い。
なのにそれ以前に「文芸は科学ではない」という伝統、
さらには日本近代小説において変質した「自然主義」理解が、
様々な偏見を生んだ。
これは私見だが、
ブリュンティエール以来の「仏文学史」のフォーマットでは、
どうしてもゾラ前後のビッグネームの、
フローベールやプルーストが際だってしまうから、
役割として相対的に「悪役」になってしまっていたと思う。
日本の仏文学者で一般読書人にアピールする人材は、
十九世紀に関しては、
鹿島茂や山田登代子のようなタイプだが、
いかんせんゾラの作品世界と彼らの「趣味」が食い違っている。
上述のクセジュ文庫は、
草稿研究とテクスト理論の両方をふまえつつ、
これからゾラが読まれるべき方向を示した好著。
訳文が硬いのがネックだが。
「ルーゴン・マッカール」全訳は、
バルザック翻訳の結果と人材次第では、
実は藤原書店が一番実現可能性が高いと思う。
ゴンクール兄弟などの翻訳を出しているところから考えても。
>110
ゾラの作品のどういったところが
日本の仏文研究者の趣味にあわないということなのでしょうか?
そのへんがよくわからんです。
「ゾラと自然主義」はわたしも以前読みました。
たしかに訳文がちと読みにくかったですね。
作者はたしか「語彙学」(だったかな?)の権威で
精緻な読みこみがされていてそれはそれで面白いなと思いました。
図書館で借りた本なんで手元には抜き書きしかないのですが……
「ゾラこそが初めて所属階級中心主義の窓ガラスを破り、
テクストを民衆生活のなかに浸し、みずからのまなざしと声を
民衆のそれのなかに溶けこませようと努めた」
ただ、わたしがこだわりたいのは「ゾラの現代性」ということなんですよね。
ゾラを現代日本に暮すわたしたちが読んで
「どう感じるのか」「どう考えるのか」ということ。
そして今の日本で「なにをなすべきか」ということを考えること。
「解釈」することよりも
心が動いたならば、それにしたがって生きる、行動する
ということです。
藤原書店ですか。
ねらい目ですね、たしかに。
貴重なご意見ありがとうございました。
映画「居酒屋」観てきました
洗濯場での大げんか
クーポーとの結婚式
ジェルベーズの誕生パーティ
と山場をきっちりおさえて映画化されてて
原作にほぼ忠実でした
しかし、わが敬愛する登場人物「グージェ」の描き方は
原作とは少しちがってました
映画では労働運動の闘士になってました
そのへんは当時の時代性にあわせて脚色したのでしょう
113 :
吾輩は名無しである:02/05/04 17:48
age
ジェルミナール
あげとこ
116 :
吾輩は名無しである:02/06/08 16:20
furoberu
117 :
吾輩は名無しである:02/06/08 16:23
藤原書店から、ゾラ・セレクションが出るよ。
>117
ええ!?
初耳!!!
もっと情報ください!
119 :
吾輩は名無しである :02/06/09 01:00
どうしよっかな〜。
そんな・・・
じらさないでっ
121 :
117(119は私じゃないよ):02/06/09 14:18
この間、仏文学会に行ったら藤原書店のコーナーにチラシが置いてあったんですよ。
2002年11月から刊行で、こんな感じですって。
1 初期作品/2 パリの胃袋/3 ムーレ神父のあやまち/4 愛の一ページ
5 ボヌール=デ=ダム百貨店/6 獣人/7 金/8 文学評論/9 美術評論
10 ジャーナリスティックな著作/11 書簡/別巻 ゾラ・ハンドブック
責任編集=宮下志郎・小倉孝誠
プレ企画『今、なぜゾラか』10月刊/10『ジャーナリスティックな著作』11月刊
ということでした。ふう。
>>121 パスカル博士とか、色々抜けがあるのね。
どーせならルゴン=マッカール叢書を全訳とか、して欲しかった。
124 :
吾輩は名無しである:02/06/12 00:22
前に藤原からの刊行を示唆した者ですが、正直驚きました。
宮下&小倉編集なら、期待できますね。
『パスカル博士』がないのはやはり惜しいです。
124さん
すばらしい慧眼です
126 :
吾輩は名無しである:02/06/13 23:31
ルーゴン・マッカール叢書全部出せよ馬鹿が。
ちくま文庫で出てほしかった。
ルーゴン・マッカールは
ある家系を系統的におった作品なんだから
全部読まなきゃはじまんないわけだよね。
たしかに「居酒屋」とか一つの作品として読んでも
おもしろいけどさ。
なんで全部ださないのかほんとにわけわからん。
出版社、仏文学者の頭脳を疑う。
128 :
吾輩は名無しである:02/06/14 18:06
129 :
吾輩は名無しである:02/06/16 18:10
ゾラは玄人が読むんだよね。
俺なんか昔からゾラフリークだけど、ゾラわかんない奴ってどうも文学的感性がない。
ゾラってどう、いうとまあイマイチ、と来る奴がほとんど。
上質な芸術は読まれないという罠。
まあ、わかんない奴はとりあえずジェルミナールから呼んでミナよ。
130 :
吾輩は名無しである:02/06/16 21:23
ゾラはDQNをクールに描く。
これはゴンクール兄弟以来の試みの成就ともいえる。
だが日本の仏文受容は象徴派を嚆矢とするためか、
いわゆる芸術至上主義が先だっている。
「おフランス」という呼称に典型的。
なんとももったいないことだ。
131 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:08
なんか自然主義ってつまらないっていうイメエジが先行してるけど、
スタンとかゾラとかバルザックとかモパとかのダイナミックな小説を
読んでからつまらないっていえよ。
132 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:24
>>131 オマエが勝手につまらないっていうイメエジを先行させてるだけ。
133 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:29
134 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:35
135 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:41
今時ゾラ?(ゲラゲラ
骨董趣味もいい加減にしてくれよ。
しかもニ束三文の駄品(w
136 :
吾輩は名無しである:02/06/16 22:45
>>129 玄人はそんな強引な意見を押し付けたりしないよ。
137 :
吾輩は名無しである:02/06/16 23:10
>>136 ごもっとも。
しかし、ジェルミナールって。ほんと強引だな。
138 :
吾輩は名無しである:02/06/16 23:28
ジェルミナール>>>>>>>>>>>>>>>>>>>罪と罰
ジェルミナールが悪いとは言ってないよ。名作。
140 :
吾輩は名無しである:02/06/17 16:30
ゾラなんか面白くないゾラ
ヅラは面白いヅラ
143 :
吾輩は名無しである:02/06/18 01:52
「獣人」の電波遺伝理論がむしろ楽しいね。
太古から伝わる女性嫌悪の血が騒ぐなんてネタを、
ジェンダー批評がうまく料理したりしてないのか?
144 :
吾輩は名無しである:02/06/19 12:30
mage
145 :
吾輩は名無しである:02/06/19 15:37
ゾラよりドラづら!
146 :
吾輩は名無しである:02/06/19 15:43
ゾラ全集の出版。
やります。
やらなきゃならんでしょう。
148 :
吾輩は名無しである:02/06/23 23:35
「製作」で彫刻家のマウドゥが金欠で彫刻の支柱に使用する鉄柱
が買えなくて、やむなくほうきの棒を使ったけど重量に耐えられなくて
愛する女神の彫刻が倒壊するシーンに笑った。悲惨も度が過ぎると
滑稽にみえる。
149 :
吾輩は名無しである:02/06/24 00:30
現代性ってさあ・・・
現代の小説を読んだ方がより現代だよ
150 :
吾輩は名無しである:02/06/24 00:33
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>149
現代性ってさ
普遍性っていう意味合いなんじゃないの
現代のもの読んで現代ってのはあたりまえでしょ
A=A
といってるだけでつまらん。
A=B、A=C ∴B=C
を見出すことに
時代を超えて読みつがれる作品を読む意味があるんじゃなかろうか
ちゅーか、時と空間を超えた普遍性を獲得しているから優れた芸術作品なわけで。
「制作」なんか、そのまんまの設定で現代の東京に場を移してゴールデンタイム
のドラマ化しても違和感ないと俺は思う。
クロードはもちキムタク。
>152
クロード キムタク
賛成
サンドーズはタケノウチとか?
クリスティーヌは誰にしよっか
清純で美しく貧乏画家の妻として苦労する姿が似合うというと……
そういえば以前「テレーズ・ラカン」が
現代日本を舞台にテレビドラマ化されてたね。
見てないけど
>>153 「テレーズ・ラカン」NHKでやってましたね、題名はちがってたけど。
主演はたしか余なんとかという女優さんだったと思う。
サンドーズ竹之内でOKでしょう。
クリスティーヌはお嬢さんで不器用で一途で・・・今の人気女優にあてはめる
と誰になるのだろう。演技力はもともと期待していないので雰囲気だけで挙げると
松島奈々子に一票。
クリスティーヌはモデルとして脱いでもらいますよもちろん
156 :
吾輩は名無しである:02/06/29 00:32
ナナコの初ヌード作品として是非映像化してもらいたい
157 :
吾輩は名無しである:02/06/29 22:31
でもテレーズって不細工なんでしょ
テレーズは貧相で不健康そうな女性という設定
ドラマではだれがやっていたのやら
クリスティーヌは印象派絵画のモデルになるわけですから
健康的でもうピチピチなからだ
「制作」の解説ではクロードがクリスティーヌを描いた作品は
セザンヌの「オランピア」あたりが想定それてると書かれていたようでしたが
いま手許にないのでご確認を。
「制作」の解説はまことに詳細で作品理解に極めて有益なのですが
その解説でも触れられてなかったことですが
老画家ボングランのモデルはやはり
ギュスターブ・クールベであろうと。
159 :
吾輩は名無しである:02/07/11 20:34
ちくま文庫でルーゴン・マッカール全巻刊行キボン
藤原書店のゾラ・セレクションがでるまで、このスレはお休みなのだ。
>159
『制作』で詳細な解説を付けたからには、岩波の責任仕事じゃないか?
ルーゴン・マッカール以後の長篇とかもやってよね。
>160
休みではないです
でも発売の暁には祭りしましょう
163 :
吾輩は名無しである:02/07/29 23:27
うひひ
ゾラはドストエフスキーを読んだことあるのかな?
165 :
落ちちゃう:02/08/09 00:58
age
166 :
吾輩は名無しである:02/08/09 10:26
ゾラ全集ほんとにでるん?(涙
>166
出すんです
何年かかるかわかりませんが
168 :
ミュファ伯爵:02/08/19 19:41
「ナナ」に出てくるミュファ伯爵について語りませんか。
しょうもないやつだけどね。まるで自分を見ているみたいで、ぐいぐい
引き込まれました。
169 :
吾輩は名無しである:02/08/22 13:00
>>168 深夜のパリの街路をさまようシーンは秀逸ですね。
170 :
ミュファ伯爵:02/08/22 20:02
>>169 救いようのない精神的地獄に落ちた男の姿を仮借なく描いていると
思います。ミュファ伯爵はそこの章から堕落しっぱなしですが、
本の中では結局救われていないですね。ゾラは何が言いたかったのか。
人間の醜いところの写実は成功しているように思いますが。
171 :
吾輩は名無しである:02/08/23 11:54
いや、ミュファは結局カトリックの聖職者のもとに戻っていくんだと思ったけど。
ミュファ伯爵さんはナナのような女性におぼれてるのでしょうか?
173 :
吾輩は名無しである:02/08/23 23:42
>>172 いいですね。あんなムチムチ美女を、(少々金かかるが)自分のものにできて。
文学好きのメル友(女性33才)がいて
ゾラの話になってぼくはエチエンヌのようにストイックな男だと話したら
彼女はあたしはタイプとしてはナナね。といっていた。
その後、会う機会があってほんとナナ系の方でした。
そしてぼくはエチエンヌらしく彼女に指一本触れることなく
ふたりの関係は終わったのでした……
「ジェルミナール」でエチエンヌは二人の女性と関係をもってるんですがね
age
age
177 :
吾輩は名無しである:02/09/10 00:59
近代文学の矛盾に誰よりも早く直面した作家(?)
>177
近代文学の矛盾て?
そろそろセレクション出版が
181 :
吾輩は名無しである:02/09/25 00:42
保全
今の日本はまさにゾラ的世界なわけだ・・・
183 :
吾輩は名無しである:02/09/27 21:13
藤原書店のゾラ・セレクションの話、本当だったんだな。
184 :
吾輩は名無しである:02/09/27 23:45
ジェルミナールは、共産主義とかプロレタリアっていうレッテルが貼られてるのが惜しいな
185 :
吾輩は名無しである:02/09/28 00:39
かなり興味湧いた
読んでみるよ、ありがとう。
186 :
吾輩は名無しである:02/09/28 19:36
僕もジェルミナールしか読んだ事ないですが、初期資本主義社会の元で奴隷に等しい
生活を強いられる労働者や、地獄に近い炭坑の描写に感心しました。屁理屈学生とは
違い、共産主義の求心力というものが確かにあった、という感じを受けましたね。
暴動の描写も血湧き肉踊るものですし、民衆の力というものを描いたこの徹底的
リアリズム小説は今もまったく色褪せていません。
批判の的になっている遺伝がどうの、というゾラ独特の科学的手法もほとんど気にならないし、
とにかくみんなに読んでもらいたいですね。
よく続いたよな。200近くもレスが付くなんて。
当初は100も行かずにdat落ちするかと思った。
藤原書店からも出るらしいし、このスレの役割も終わったな。
さらば、ゾラスレ。
ありがとう、グージェ。
188 :
吾輩は名無しである:02/10/12 11:04
>187
どうなるとDAT堕ちになっちゃうの?
さようなら〜〜
190 :
吾輩は名無しである:02/10/14 02:31
勝手に終わらせてはいけないですよ
192 :
吾輩は名無しである:02/10/14 23:13
>>191 小倉さんがいつかやってくれるとは思っていました。
なにしろ卒論がゾラですし。
10月刊行っていうけど何日発売なんだろうか?
もう14日だよ
まあ10月は毎年やって来るんだから慌てなさんな
どうせおいらは図書館で借りるんだけどね。
書店で発見した方は報告お願いしまーす。
196 :
吾輩は名無しである:02/10/17 01:25
昔、一連の作品の登場人物精神病理の系図みたいのを見たけど
よくもまぁこんなに連綿と書くなぁと感心したよ。
遺伝の研究でもしてたんだろうか?
197 :
吾輩は名無しである:02/10/17 01:57
彼は文学を自然科学と考えていたからね。
198 :
吾輩は名無しである:02/10/17 02:15
そのせいで格が低く見られたのが日本での不人気。
けど間違い含めて面白いと思う。
199 :
吾輩は名無しである:02/10/17 08:23
昔なんかの全集にのってた「ナナ」の訳者がすごくよかったのだけど
誰だったかな?
ナナの死のところ「ビーナスは腐りゆく」って訳してて高校時代に
呼んで二十年も経ってるのにいまだに覚えてるよ。
ゾラってほんとに誤解されまくってるよ。
今回のセレクション発刊で復権を!!
面白いよね「テレーズ・ラカン」
ゾラって、
これまでバルザック、フローベールと比較し、
通俗的ということで了解されてきたような。
でもゾラ先生には、
両巨匠にない現代的な猟奇性、スプラッタ感覚、都市小説感覚がある。
デビット・リンチが脚本に使えそうなのは、ゾラ。w
>201
「テレーズ・ラカン」は映画でも見ましたが
原作のすさまじさはなかったですねえ。
モルグの場面なんかは全然なかったし。
デビット・リンチに再映画化してもらいたい
映画も悪くなかったけど、どちからかというと
シモ-ヌ・シニョレを見てたという感じ。w
原作の方が、もっと現代に通じる要素があるよね。
デビット・リンチといえば、「エレファントマン」なんて、
ある意味ではゾラが書いていてもいいかもしんない…なんて連想が湧いてくる。
それこそ、
ルーゴン・マッカールの悪遺伝の末期的個体として。 ゾクッw
藤原書店HPが更新されてました。
ゾラセレクション遅れてるようで
11月刊行ということになってました。
>203
>ルーゴン・マッカールの悪遺伝の末期的個体として。 ゾクッw
それはまずいんじゃなかろうか
なんかちがうような
プレ企画として10月に「いま、なぜゾラか」が発刊されて
11月から本編が発刊されるということらしかった。
しかし、まだ出てないですよねえ
206 :
吾輩は名無しである:02/10/23 23:30
25日発売とみた
バルザック・スレでは藤原書店のコレクションが評判悪いけど、ゾラはどうなるのかな?
丸善、紀伊国屋などのHP、アマゾンなどで検索したところ
どうやら流通にはもうのっているような。
しかし、在庫はどこにもない??取り寄せは可能だが。
なんてこった
209 :
吾輩は名無しである:02/10/25 23:28
田口検証本、本日堂々発売!
馬鹿ども買え!!
我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
無礼きわまりない、上記のカキコについてのお詫び。
田口スレの住人ですが、ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの
評判を落とすためのなりきりカキコを、
あちこちのスレで乱発しています。
こちらのスレッドを無礼なカキコで汚して申しわけありません。
どうかお許し下さい。m(_ _)m
エミール・ゾラ
『ルーゴン=マッカール叢書』
の構想ノートより(1868―69年)
小倉孝誠訳
近代の動きを特徴づけているのはあらゆる野心のぶつかり合い、
民主主義の昂揚、あらゆる階級の登場ということである。
私の小説は一七八九年以前には不可能だったろう。
さまざまな野心と欲望の衝突という時代の真理にもとづいて、私は小説を書く。
そして現代世界に投げ出された一家族の野心と欲望を分析する。
その家族は超人的な努力をするが、みずからの性質と外部の影響ゆえに
かならずしも目的に達することができず、成功したかと思えばすぐに没落し、
最後にはまさしく精神的な怪物を生みだしてしまう(司祭、殺人者、芸術家)。
時代は混乱しており、私はこの時代の混乱を描きたい。
次のことは絶対に指摘しておく必要がある。
私は現代人が飛躍するために大きな努力をはらっていることを否定しないし、
人間が多かれ少なかれ自由と正義にむかって
進んでいくことを否定するものでもない。
ただ人間は常に人間である、
つまり情況におうじて善良になったり邪悪になったりする動物である、
というのが私の信念だ。
(…)私の構想している作品を一言で要約するならば次のようになろう。
自由と真理の時代のとば口にあって、私はある家族の歴史=物語を描きたい。
その家族は手近な富をめざして奮闘するが、そうした奮闘そのもののせいで、
まさしく時代の混濁した光や、
ひとつの世界が誕生するときの宿命的な痙攣のせいで錯乱し、転落していく。
212 :
吾輩は名無しである:02/11/04 14:04
フリーキックがすごいよね。現在得点王だしね。
いま、なぜゾラか!?
214 :
吾輩は名無しである:02/11/07 13:24
ゾラ→ヘンリー・ジェームズ
ゾラ→セリーヌ
「私はゾラなんかまったく好きじゃない」byセリーヌ
ゾラセレクション買った人は手をあげてー!
保全
219 :
吾輩は名無しである:02/11/17 23:02
>>216 はーい、私、買いました。
といっても、今でているのは、プレ企画本だけですけど。
220 :
吾輩は名無しである:
>1
よく読みこんだねぇ、
人間の真実というものは紀元前からたいして変わらない。
より真実に迫っている作品ほど、時代を超えて共感をよぶわけですな。
ゾラ良し、それを今読もうとするキミも、良し。ガンガレ!