1 :
吾輩は名無しである:
「罪と罰」についてのどんな解説書なり評論書なりを読んでも「主人公が罪を犯し{良心の呵責に}苦しみ、半狂乱になる」ってほんすじで一貫してるんですが、僕が読んだ限りじゃ、主人公は良心の呵責には苦しんでないですよね?
今まで3回読みましたけど、{警察などから追われる恐怖}に苦しんで半狂乱になったんじゃないんですか?婆さんや、その妹を殺したことを悔いる描写は出てこないですよね?
つまり、たとえば早々と他に犯人が捕まって主人公に全く疑いがかからなかったり、法律がなかったりしたなら、
別に主人公が半狂乱に陥るようなこともなかったんじゃないでしょうか?
「良心の呵責」ってゆーのはおかしくないですか?
2 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:47
だからエス様を担ぎ出すしかないわけです
倫理なんて脆弱なもんなんだよ
3 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:51
犯人はラスコーリニコフだよ
4 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:52
>>3 今まで3回読みましたけど、初めて知りました。
不穏な悲鳴を愛さないで〜
6 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:54
自分は崇高な偉業をなしとげる男だ、という
根拠に基づいて金目当ての殺人を犯したが、
ババア殺しただけでビビッちまって
最初の考えなんかふっとんじまってる。
ってトコまでは理解できたが、
キリスト教との絡みがよーわからん。
「大地にキスをしなさい」の意味とか。わからん。
事件を起こしてから自己が語られていくんですよ。これ。
8 :
吾輩は名無しである:02/02/10 01:03
ラスコーリニコフが自首に踏み切ったのは何故?>??
えーと、書名忘れちゃったんだけど(スマソ)哲学者の
池田晶子と死刑囚の男性が書簡をやりとりした本に
この「罪と罰」のテーマに深く通じる話が出てきます。
哲学関係のところで池田晶子で探すとあると思います。
実際の死刑囚(それも悟った)が自分の〈殺意〉と
〈良心〉のありかについて、池田晶子に触発されながら
探っていくというスリリングな内容です。よろしければ。
みてみます>9
>>6 聖書を読みなさい!! 大地にキスしたくなるまで読みなさい!!!
確かにラスコ−リニコフは、老婆殺しに関してさほど後悔しているようには
思えない。だったら、なんで終盤、ソーニャの前で子供みたいに号泣し、癒や
しを求めたのだろう・・・?
多分、彼にとっての「罪」とは、別段老婆殺しにあるわけではなく、何てい
うか、「はじめから何となく『罪の意識』に苛まれていた」のではないかと思う。
物語の始めからして、もう既に読み手は彼のどことなく疲れた、苦労人風情の、
そうして秀でた知性と洞察ゆえに悩み多きキャラに、心が重くなってゆく。こう
いう人物が陥りやすいニヒリズムに捕らわれ、いかにも生きるのが「苦しそう」
って感じに彼が映って仕方がない。従って、彼は例え「人殺しを犯さなかったと
しても」、最後はやっぱり「懺悔」することになったんじゃないかなって思う。
つまり、殺人を犯した為に罪の意識に苛まれていたわけではなく、もうずっと前
から得体の知れない不安や焦燥に苛まれていたのではないかと・・・。
そうすると表題の「罪と罰」は、殺人という法に背いた、或いは倫理に反した
行為に対する因果という意味ではなく、もしかすると、もっと別の、人間が生れ
落ちた時から背負う「罪」(あんま詳しくないけどキリスト教でいうところの
「原罪」ってやつ?)のことを指しているのかも知れない。だって、殺人を犯す
前から、彼は明らかに何かに憑かれたみたいに苦しんでいたことが判る。殺人は
そんな彼のエピソードのひとつに過ぎず、大した意味はないような気もする。
そんな自分が嫌、周囲の無理解、反目・・・。こういう生活をして
いれば必然的に「癒されたい」って思うんじゃないか? で、ソーニャ
との出会い。ここでのソーニャは「カラ兄弟」のゾシマ長老よろしく、
あたかも精神分析をするカウンセラーのごとく映える。ソーニャの前で
流した彼の涙は、老婆を殺したことへの後悔や懺悔というよりも、自分
のああいうキャラゆえに世間と相容れず、理解してもらえなかったり、
片意地を張って生きてきたことや、万事に無理をしてニヒルを気取って
きたことへの徒労と嘲笑等、いわば自己の内部に積り積った「垢」を全
部吐き出したかったんだろうと思う。早く言えば、ちょっと鬱入ってた
のではと・・・。
殺人という事実があろうがなかろうが、ラスコーリニコフは無意識に
罪悪感をつのらせていた。それが「たまたま思いついて起こした犯罪」
のおかげで捕まってシベリヤに送られ、結果これが彼にとっての心の
「浄化」になったんではないのか・・・。妄想だが、どうしても、作者
は彼に殺人を起こさせ、もうトコトン、ひねくれ反ってそのために毎日
を空しく苦しく生きている彼を、シベリヤ送りにしてニュートラルに戻
し、「楽」にさせてやりたかったんじゃないのかなあ・・・、と漠とし
て思ってます(ToT)
15 :
吾輩は名無しである :02/02/10 19:20
カラ兄弟をよみなさい
16 :
吾輩は名無しである:02/02/27 17:10
つーか、理念的な世界から実生活への回帰がテーマだろ。テーマ自
体は、ありふれてる。
17 :
吾輩は名無しである:02/02/27 17:42
まあ、でも、聖書のモチーフは何度も使われてるよなぁ。
銀貨16枚とか。
18 :
吾輩は名無しである:02/03/01 14:00
俗ですまないのだけれど、罪と罰読んでいて、江戸川乱歩思い出したよ。
凶行に及んだ主人公が葛藤して結局自分から捕まっちゃうはめになるって、ポーやら久作やらも書いているよね。
あー久作は微妙、よく覚えてないです。
19 :
吾輩は名無しである:02/03/01 18:02
乱歩先生の「心理試験」は「罪と罰」から取材したのですか?
20 :
吾輩は名無しである:02/03/01 18:49
妹がセクハラを受けました。
>>20 んなことがあっても平然としていたスビドリガイロフが、終末
に急遽ピストル自殺を遂げるのも、その必然性がないような気がして何
とも不思議・・・。
22 :
吾輩は名無しである:02/03/01 23:24
5年くらい前に子供が水疱瘡の時読んだなぁ〜
ソーニャかっちょえ〜って思いました。
で、ボワァ〜っと泣けて、かなり駄目っぽい男の人が好きな自分発見!?
哲学的殺人の核心部分である倫理性が切り崩されていったんですね。
そうするとラスちゃんの殺人もスビ公の犯罪と大差はなくなる。
というわけで、完全犯罪成立直前に自首することによって、
自己の存在証明(動機)を形式的にではあるが、確保しようとした。
つまり神様に対する最後の抵抗。
というか、悪あがき。
でも、やはり納得がいかないのでシベリアで悶々する毎日。
ただ、それだと生きていけないので
母なるロシアの大地やその人格的顕現である聖娼婦にひざまづいて
なんとなく救われた気分になった、と。
やはり当初の予定通りちゃんと自殺させておけば
スッキリとしたとは思いますが、ドスちゃんにリテイクを命じた
編集者氏も考えたように、あまりにも救いようのない結末で
商品価値が下落する事は必定でしょう。
24 :
吾輩は名無しである:02/03/02 00:12
なげーんでわすれたよ
25 :
吾輩は名無しである:02/03/02 00:14
編集者氏がリテイクを命じていたんだフムフム…。読んだ後1ヶ月くらい胸焼けならぬ
ならぬ頭焼けを起こしたのは私だけではないのね…。
26 :
吾輩は名無しである:02/03/02 22:05
ラス造はキリスト教で言う、放蕩息子に例えられるような気がする。
結局キリスト教的な愛に帰結してくでしょ。
マリアを思わせる娼婦の献身的な愛にやられていくところで思いました。
27 :
吾輩は名無しである:02/03/02 22:08
文学板らしい良スレだな。
今から思うと、「死」というある意味安易なテーマが繰り返されてたと思う。
もちろんそれは永遠のテーマだけど、そのぶん俗でもある。
巧く描写してあったから良いとは思いますけどね。。。
29 :
吾輩は名無しである:02/03/03 09:14
献身的な愛にやられていく放蕩息子!まさにそれだね。
女の「ごちゃごちゃ考えていないでほら、おいで」的感覚に共感しちゃうんだよね〜
で、ラスやんが愛にやられた瞬間( ̄ー ̄)ニヤリ☆ってね。
30 :
吾輩は名無しである:02/03/03 19:05
でも愛にやられて…はある種の敗北のニュアンスもあると思う。
ある意味落ちたというか。幸せかどうかは別として。
31 :
吾輩は名無しである:02/03/03 21:47
32 :
吾輩は名無しである:02/03/03 22:35
>>30 ラスやん自身は敗北感などかんじてないですよね、たぶん。
33 :
吾輩は名無しである:02/03/03 23:37
あしたのジョーみたいに真っ白なラスやん!『俺って普通じゃん?』
なんて思ったりして、ふと敗北感感じるんじゃないかなぁ…どうでしょう?
34 :
吾輩は名無しである:02/03/04 14:39
>>20 スウェドリガイロフが自殺したのはドゥーニャに振られたからでしょう。
>>30>>33 罪と罰を一つの独立した作品としてではなく、
晩年の5大長編の序章(地下室の手記を挙げる人もいるかもしれないが)
として考察してみるとまた違った発見があるはず。
やや本道から外れた感のある「未成年」を別にすると、
ドストエフスキーは常に同じテーマを主人公達に課している。
キリーロフ・スタヴローギン・ムイシュキン・ミーチャ・アリョーシャ・・・。
作が進むに連れてそのテーマはより広大に、深遠になっていき、
そして不世出の文豪が渾身の力をこめて生み出した究極の人物像が
イワン・カラマーゾフその人であると俺は考えている。
>>34 究極の人物はじゃこ坊だと思うのだが・・・
まぁイワンが究極であればこそじゃこ坊もってことだけども・・・
36 :
吾輩は名無しである:02/03/04 20:18
よし!カラマ−ゾフ達が良いのね、読まねば。
ところで、情けな〜い旦那の話あったでしょ、あれなんでしたっけ?永遠の…???
ダメおやじの逆襲みたいなの…???ひゃ〜誰か教えて下さい。
でも、まあ動機のはっきりしないというか、どうも解せない犯罪ってのは、
よくある事ですよね。「何故に殺さねばならなかったか」という必然性を
他者に納得のいくよう説明するのが困難なケースっていうのが。
不謹慎かも知れませんが、ラスコーリニコフの「犯罪」をみると、どういう
訳か少し前の神戸で起こった例の少年犯罪を起想してしまいます。幾多の
報道によると、彼は無口で友人も少なく、そのくせ早熟なところがあり、
柳美里などによればニーチェを愛読するほどのインテリで、文才もあるとか。
この事件にしても、その犯行の目的っていうか、動機が判然としないために、
世の識者が心理学的、教育学的、医学的、様々な見地から検証して、で、結
局、皆頭をひねらざる結果に至っている。
もちろん、ラスコーリニコフと少年の相違は甚だしく、ラスコのほうは動物を
苛めたり、バモイド・・なんとかいう妄想の虚像を作り上げたりはしていない
のだが、少年の処分が、その犯罪に至る誘発因子が何らかの「病的」な状態で
あったとする処に落ち着いたのならば、ラスコのあの「独自の犯罪哲学」とい
うのやらもオレら凡人には、理解できないから、ラスコも同じようにやっぱ、
普通の精神状態ではなかった。つまり今なら「心の病」に罹っていたという事
になるんでしょうか・・・。
38 :
吾輩は名無しである:02/03/04 20:52
みなさん難しく考えすぎですな。
「社会のクズ、ユダヤ人は生かしておいてもいいのか?」
これにつきます。
ぼくは例のタクシー運転手に同情します。
>>37 に続きます(^^)スマソ
ただ、それじゃあ双方とも「精神異常者」の犯行だったか、つうと、どうも
何だか「落ち着けない」o(><)o
少なくともハッキリ判ることは、二人とも「幸せではなかった」、或いは「満
たされてはいなかった」ということだけで、これはもう、小説の冒頭からルサ
ンチマンで頭ん中を一杯にして、ペテルブルクの街をガン飛ばしながら、ふて
くされてさまよい歩くラスコの姿や、報じられる神戸の少年のライフスタイル
を覗ってみても判る。あんなに粋がっていたラスコーリニコフが、ソーニャの
前ではもうまるで子供みたいんなって、泣いたり、足に接吻したりしている様
をみると、この人間の弱さ、脆さ(勿論、彼だけではなく、オレらも皆一緒だ
けど・・)がハッキリと判り、ここで明らかにソーニャは彼を「可哀想・・」
と感じていたはずである。癒し系オネエさんに「可哀想・・、私の胸でいくら
でもお泣き・・」って言われたい現代人の男は一体何人いるだろうか・・・。
つまり、ソーニャの前で流した涙は老婆殺しの悔恨や、逮捕への恐怖、まして
よく言われる自己の犯罪哲学の誤りの羞恥などではなく、小林秀雄流にいえば、
当時のロシヤのインテリゲンチャが被らざるを得なかった孤独、寂しさ、生き
ることへの辛さが、一挙に堰を切って流れ出たということになるのでしょうか。
オレの顔はキモイですレスしないで下さいo(><)o
酒鬼薔薇を尊敬してます。
彼は中学三年生だったくせにスクールのスペルを間違えていましたが
オレは彼を天才だったと思っています。だってニーチェを読んでたんですよ。
オレはルサンチマンという言葉を良く使いますが、それはオレが馬鹿だからじゃないですよo(><)o
>>39 先の14歳の殺人者も、自分の学校の友人で、どれくらいニーチェ
を解するほどのインテリジェンス、或いはものの価値観を共有できる仲
間が居ただろうか? なるほど、友達も少なく、むしろ気味悪がれ、自
然、孤立する。あとは、反動的に益々内的世界に入り込み、周囲のあた
りまえの常識や倫理という「現実」から隔たっていくより他にない。ラス
コーリニコフもまた、大きくオレら凡人の住む世界からは遊離したところ
に行き、同じく「地下室」の主人公も、14歳やラスコらとおんなじ処まで
行っちゃった、っていう感じがする。こうなると、「犯罪を犯す前どうい
う心境だったか」なんていうのは、当然オレらには判んないし、こういう
ことが、14歳や、ラスコーリニコフの犯罪動機の「謎」と言わせしめる
要因なのかもしれません。
しかし、まあ、最近のリストラ、不景気、歪んだ学校や職場、親子兄弟の
人間関係、それら諸々に疲れ、ルサンチマンだけが肥大して世の中を信用
できなくなったり、不平不満で爆発寸前まで追いやられ、ガンとばしなが
ら新宿をさまようような、現代のラスコーリニコフは、インテリじゃない
だけで、いくらでも居るのではなかろうか。特に理由はないが何だかオレ
は「犯罪を犯しそうな気がする」って処まで追い詰められたDQNは、2
ちゃんねらーにも居るのではないか? で、ソーニャのような癒し系に
出合ったらやっぱりオイオイ泣いて、すがり付いてしまうのではなかろうか。
そう考えると、少し恐ろしいようだが、ラスコーリニコフの犯罪に動機や
目的などなくとも、何となく真相が判るような気がしないでもない(涙
ドスオタクンの文章、なんかぐらぐらしてくる・・・いいけど。
例えば、
>>40のような人も「可哀想」なのです。勿論皮肉ですが。
ソーニャのような癒し系想像してたらティムポが勃起しちゃった(鬱
ああソーニャのような癒し系に「ドスオタさん。あなたはキモくないですよ」
っていわれてみたいものっスo(><)o
じゃ虫殺してきます・・・・・・・こうやってどんどんエスカレートしていくんだろうな
誰か俺を止めてくれ・・・
h;あgrすぃうおtgjlkgfじゃggjlkじゃjがghjヵdgじゃいおjごぱががgじゃj
じゃいtがいおrたがいじょgじゃいgじゃ@えらいr@ぎrgじfjごあjg@あjgじゃ
罪と罰がバイブルっす俺は死ねばいいオレは死ねばいい生まれてこなければよかった
例えば、
>>42のような人も「可哀想」なのです。勿論皮肉ですが。
45 :
吾輩は名無しである:02/03/04 22:09
↑ただの馬鹿
>>41 に続きます(^^)スマソ
オナーニしてたら一句浮かびましたのでお披露目カキコしますo(><)o
ルサンチマンにかられ皮オナニーする者らが今日も三途の川で歌ってるよ
文章にすると陳腐ですね。頭の中にあったときはすばらしく思えたのに。もう寝ます。
例えば、
>>45のような人も「可哀想」なのです。勿論皮肉ですが。
↑ただの馬鹿
49 :
吾輩は名無しである:02/03/04 22:26
50 :
吾輩は名無しである:02/03/04 22:28
50Get!!!!
あんまりスレ伸びないだろうから(w
罪と罰の酒を飲もうよここは愚か者の酒場さ
あれれ、随分と荒れてしまったっつうか、やっぱ、こうなる
のね(T−T)
>>46 >>48と続いてんのは偽者です。
>>49さん、有難う。さっそくのぞいてみます。
↑ただの馬鹿
54 :
吾輩は名無しである:02/03/04 22:35
トルストイとドストエフスキーの時代は、不幸はそれぞれに不幸であり、
高利貸しはそれぞれに独自に憎むべき高利貸しであった。
しかし、今や個人営業の高利貸しは、少なくとも日本の駅前の看板には登場しない。
地方都市の夕暮れの駅前に輝くのは大手サラ金のイルミネーションである。
現代のラスコーリニコフが存在しえない理由がそこにあり、ラスコーリニコフが存在しなければ
純潔の娼婦ソーニャもまた誕生し得ないのだ。
>>54 だから酒鬼薔薇が現代のラスコーリニコフだって言ってんだろテメー
日本語読めますかー 大丈夫ですか頭は? 辛かったら病院行ってくださいね?
ソーニャみたいな癒し系がいないっつーならオレがスリスリしたいって言ってたのが
馬鹿みたいじゃん。てめえ殺すぞ。ボケが。
>>49さん
そのサイト悪くはないと思います。ただ少し議論されている内容が幼稚な部分もありました。
すでにオレが何度も考えた事のある問題をうだうだやってるっていうか。
まあ初心者にはいいと思いますが。オレ向きじゃないですなあ。あんまり悪くは言いたくないですけど。
チーズ星人、トマト星人、52はオレです。
57 :
徳島名物阿波踊り:02/03/05 00:01
逮捕されたラスコーリニコフはシベリアの監獄に放り込まれた。
監獄には先客がいた。それはムネオだった。
しかし、ラスコーリニコフの口から出た言葉は意外なものだった。
こんなところにいたのかソーニャ。
58 :
吾輩は名無しである:02/03/05 00:25
>>18 実際、探偵小説の原型のひとつといういちづけはあるみたいですよ。
後悔したのは、まず老婆殺しより、口封じについでに殺したほうじゃなかったっけ?
春休み厨房がいよいよおでまし〜〜。<1
とーぶんは教えて君と構ってちゃんの跳梁だろっな〜(鬱
哀しいねぇ…
下げておこうよ。
またーり行こうや。
62 :
徳島名物阿波踊り:02/03/05 16:54
ageまくり我が人生ageまくり
63 :
吾輩は名無しである:02/03/05 17:01
>>60 おいおい
1がすでに教えて君だろうが(藁
64 :
吾輩は名無しである:02/03/05 20:46
屈折、粘着変態ヤローが多いのも、ドストエフスキーの板らしくて
オモロイじゃん。
65 :
?¬?3?E`?o?A°?<ETH>?V?A¨???±?o:02/03/05 20:46
ソーニャ崇拝してはや5年。癒すぞ〜!
>ドスオタ氏
レス興味深く読まさしてもらったよ。
ただ、「酒鬼薔薇が現代のラスコーリニコフだ」という意見には、
異を唱えさせてもらう。
酒鬼薔薇はラスコの域まで達していない。
動機はどうあれ、無力な相手を殺したという結果は確かに同じだが、
それまでの過程において
(その過程こそがドストエフスキーのテーマなのはその後の一連の作品を見ても明らか)
ラスコは人間であるがゆえの良心の苦悩に悩まされている。
それに対して酒鬼薔薇はその葛藤や苦しみが見えない。
恐らく何らかの思想の跳躍があったと考えられるが、
文芸春秋に掲載された少年の手記を読んでも、彼の人間像がまるで見えてこない。
また、彼がニーチェを理解していたかどうかも、かなり疑わしい。
確かに彼が異常な早熟で知能レベルの高い内省的な人間
であったことは間違い無いにしても、14歳の少年が
ニーチェの思想を深く理解し、その誤謬を認めつつも意義を認めるといった
現代のニーチェ学者のような立場にまで至ったとは考えにくい。
ニーチェの哲学の魅力と危険性はそこにある。(スレ違いだからこの辺でやめとく)
>>66 拝復 酔狂なネット遊びのタワゴトにもかかわらず、真面目なご意見を
賜り、ご厚情に感謝申し上げますm(_ _)m
「神戸少年は、現代のラスコーリニコフだ」とは、私も思っておりません。
>>55 に明言されているようですが、これは誰かがイタズラして書いたのでしょう(^^)
赤目さんの言うように、ラスコと神戸少年の明らかに違うところは、「人間で
あるが故の良心」の有無であること・・・、まさしく簡潔にして要を得た指摘で
あり、全く同意する次第です。肉親を思いやる気持ちを持っていたり、マルメラ
ードフという道化者の家族を扶養しようとするなど、彼には理性があり、それに
基づいた人間的な優しさが備わっている。まあ、それが故に、あの犯罪が「何故?」、
「どうして」と問われる所以であり、そうした人格的な矛盾が、あの小説の「謎」
を誘発しているのでしょうが、漠として思ったことは、この世の中には、とるに
足らない動機、理由なき犯行が多い、「なぜ」と問われて説明に窮するような事件
は、このセチガライ現代社会において何処にでも転がっている。従って、ラスコー
リニコフの犯罪が説明不能なのもなんら不思議ではないのではないかと・・、そん
なふうに感じたのです。
とは言ってもオレら読者は、何だか小便後の残尿感のように、この小説を読んで
腑に落ちないというか、どこかスッキリしない隔靴掻痒とした感を禁じ得ない。
「カラ兄弟」もそんな残尿感を抱かずにいられない作品だが(勿論、未完故のせい
ではあるが)、「罪と罰」では、このラスコーリニコフという「一見ニヒリスト、
でもホントはいい奴」っていうキャラが、二人の人間の頭上に斧を振り上げ、そん
でもって脳髄が飛び散っても平然としている、というギャップを読まされると、ど
うしたって、そこに作品に対する「違和感」を覚えずにはいられない。もしかする
と作者は、こうした主人公のパーソナリティのギャップに対する処理を忘れたまま
でエピローグに至ってしまったのではないかとすら穿鑿したくなる。あるいは、他
の作品にも窺えるように、作者自身の内面をドラマという形式を借りて吐露する事
が目的であって、話の「筋」、構成の均整美などはドスト氏には二の次だったとい
うことになるのか。こんな事を思い煩うのも、オレ自身がドスト氏の本の読み方を
知らないのかも知れません(><)
68 :
吾輩は名無しである:02/03/05 22:58
青森のサラ金寒しラスコーリニコフ
69 :
吾輩は名無しである:02/03/08 00:49
70 :
吾輩は名無しである:02/03/23 06:45
へへへ
71 :
吾輩は名無しである:02/04/10 01:51
あで
72 :
吾輩は名無しである:02/04/12 21:33
ソーニャにラザロの復活のところを読んでもらったことで
なぜラスコーリニコフが感動で震えるのか、全くもって
理解できないんですが。
誰か解説してくれ。
やっと読み終わった〜
ドストマンセー!!
74 :
吾輩は名無しである:02/04/12 23:49
75 :
吾輩は名無しである:02/04/13 00:24
犯行後のラスコーリニコフは頭ではなぜあの老婆を殺すことがいけないことなのかわからない。
それこそシベリアに行ってからも。
〜のためにという名目のもと、頭や情念(早い話が野心)の上では自分の殺人を正当化できてしまう。
それにもかかわらず、もっと奥の良心とかいうやつの次元の精神面は動揺し
社会との断絶も感じていて、そういう自分に失望しながらも
結局自主でケリをつけざるを得ない精神状態だったんだと思う。
実際は、自主まで怖気ついているんだが。
76 :
吾輩は名無しである:02/04/13 12:30
スヴィドリガイロフが児童ポルノ法改悪にともなって問題視されそうなのであげ
77 :
吾輩は名無しである:02/04/19 23:13
マルメラードフの葬式の後、奥さんが自暴自棄になって
子供と一緒に叫びながら物乞いをするシーンが衝撃的だった。
「罪と罰」はラスコリーニコフ本人の内面よりも
周囲の人間達のやり取りの方が面白かったと思う。
ドスヲタ氏には悪いが44に爆笑しますた。
79 :
世界@名無史さん:02/05/02 19:08
あげ
80 :
吾輩は名無しである:02/05/03 18:38
「罪と罰」ドストエフスキー
【粗筋】ババア殺しましたけど、何か?
シーン1:天才は人を殺してもいい
シーン2:僕は天才ではなかった
シーン3:風俗嬢に諭されて自首する僕はチキンでしょうか?
81 :
吾輩は名無しである:02/05/03 18:44
江川卓(すぐるじゃないよ)の『謎とき「罪と罰」』読まれたし。
82 :
吾輩は名無しである:02/05/12 12:23
age
83 :
吾輩は名無しである :02/05/12 16:04
読み終わった・・・・・・・・
そして俺もラスコーリニコフのような気がしてきた・・・・・・・・・
グフフフフフ・・・・・・・・・・・
84 :
おのれでとれ、責任は。:02/05/14 19:39
もうスレ読んでられねぇ書き込みしたいのですこーしカキコ。
>スウェドリガイロフが自殺したのはドゥーニャに振られたからでしょう
俺が共感できたのはココ。
人間なんて男の場合SEXできてしまえば満足できるのにそれがかなわないだけで
心が動揺する。SEXできたとしても今度は相手が振り向いてくれないと心が動揺する。
ココだ、ココなんだ。どんなに勉強しても、経験しても好きなものは好き。
臭いウンコもするし足も口も臭いはずなのになんで好きになると動揺するのか?
動物的側面ってのがドスの言いたい事なのではなかったのではないでしょうか?
カシコ君でも他人の人生を阻害せずにはおけない。
誰にとがめられようとせずにいられないこと。生まれ持った業=厳罰。
それを癒すものなんかないのにソーニャをだす。アホかと。
ソーニャだって自分が幸せになりたいのに我慢してるだけなんだよと。
ソーニャの存在そのものが救いにしてソーニャの重荷は増えるばかり。
持って生まれた業の処し方をドスは間違えた。全世界の人に間違った方法を教えた。
他人まかせ=自分はいやされるべき存在。
それが無責任だというの。
人を愛してそれがかなわぬ時の他人に頼ることなく自分の足でさまよいそして
間違った答えだと思うがスウェドリガイロフがとった行動は徹底的に己に責任を科した
他人を苦しめない尊い行動だと思う。
何度も重複するが 他人に頼るな と言いたい。
85 :
吾輩は名無しである:02/05/14 19:54
>>84 で、君はスウェドリガイロフが好きなんだよね?
だったらおれも同意だよ。いちばん好きなキャラさ。
86 :
おのれでとれ、責任は。:02/05/14 20:26
>>85 そう、あいつは好きさ。
生まれつきの業、それも多数の人間が背負ってる性癖で悩んでる。
でもその性癖の責任を自分でケリつけるんだもんね。
好きなものは好き
殺したくて仕方ない奴なんて本当のキチガイしかいないよ。
ラスコは殺したくないのに自分の不満のはけ口として殺人を犯した。
却って、やりたくてしかたない奴はいっぱいいるよ。
これは動物的側面をもった人間のサガでそのドロドロした部分を自分で認め
それを恥ずかしい事、軽蔑されると思っても言葉や、行動に移す。
と言うか映さずにおられない。
しかしスウェドリガイロフには最終的には他人を犯さず自分で責任を取るという前提の元に行動してる
潔さがある。スウェドリガイロフはなんて潔い人間だと思ったね。
87 :
吾輩は名無しである:02/05/14 20:35
このスレに小林秀雄の「罪と罰について」のIとUを読んだ人
いる?俺はこれ読んでまったく作品観が変わったよ。
88 :
吾輩は名無しである :02/05/14 20:42
89 :
吾輩は名無しである:02/05/14 21:07
>>88 詳しく解説するのは俺の力では無理なんで
とりあえず読んでみてくれ。とにかくラスコリニコフ
という生きた人間が小林の手で見事に再創造されてるよ。
「人類の苦悩の前に頭を下げたのだ」という大げさな
言葉がどういう背景で言われたか身にしみてわかった気がしたよ。
それと繰り返しが多く冗漫に思えるドスの文体がどれほど
ラスコリの心理を正確に描出した結果のものか初めてわかったよ。
小林の文章は最後まで言い切らないで暗示
する手法をとっているから最後は読者の想像力
に委ねられるのだけれど初めて読んだときは
ほんと感動したよ。トルストイがドスの作品を
「彼のさりげなく書かれた1ページは他の作家の
数巻に匹敵する」って言ったらしいけどほんの
数行にこんなに深い意味があるとは思わなかったよ。
91 :
吾輩は名無しである:02/05/17 19:31
age
92 :
吾輩は名無しである:02/05/17 20:01
今日聖書買ってきた。
93 :
吾輩は名無しである:02/05/17 20:36
青木雄二の漫画「ナニワ金融道」の17巻で都沢がラスコーリニコフと
同じこと言ってる。非凡人は法律をやぶることができるってことを。
青木雄二は相当影響受けてるみたいだ。
94 :
吾輩は名無しである:02/05/17 23:09
マルクス主義的な読み方で解釈をしてるよ
青木のおっさん
要は主人公が人間性に目覚めていく話。
96 :
吾輩は名無しである:02/05/24 20:38
人間性って罪を犯さないと取り戻せないとなると悲劇的だね。
オナニーして毎度後悔するのと似ているか?
となると罪を犯せないような環境が必要なのか?
隣に誰が住んでるかわからない時代には不可能か?
ドスは21世紀に何をたくしたかったのだろうか?
97 :
吾輩は名無しである:02/05/24 21:00
愛です、偉大なる人間愛。
98 :
吾輩は名無しである:02/05/24 21:06
愛って何よ。
物質(男前・美人・かわいい)を通り越した向こうには 許す しか無いような気か・・・
愛って許す事なのか?
なんなんだよ、教えてくれ。
>>96 最早現代においては人を殺しても良心の呵責を覚えない人が増えてきてる。
「罪と罰」はそうした人達には無力だ。むしろ大デュマの「モンテ・クリスト伯」
の方が力強い。神の裁きより正義の復讐。死刑マンセー。
100 :
吾輩は名無しである:02/05/24 21:28
>>99 私もそう考える。命は神が与えたがそれをどのように生かしていくかは人間に
科せられた使命だと思う。安易に命の尊厳の軽視などと死刑廃止は安易な他人任せの
考えだと思う。
101 :
吾輩は名無しである:02/05/24 23:55
いまトルストイの『人生論』読んでます。
いつから現代人は
>>100みたいに傲慢になってしまったのでしょう。
わたくし、あなたのために祈ります。
>>101 自分の両親が殺されても下手人を許せるか?
>>902 すべては神の御意志なのです。
許すこと、それが愛です。
許せなかったら祈ります。
どうか神様、わたくしに許す力をお与え下さいと。
>>103 俺は許さない。法が復讐してくれなければ、
自分が手を下すことも辞さない。
わたくし、小さいころに交通事故で父を亡くしていますが、
加害者を殺せとでも? 許すしかありません。
>>106 ネタばればれ。本当でも俺だったら何らかの復讐をする。
許す方がヴァカだね。
↑俺のカキコ。
あなたのご両親はまだご存命では?
だから107のようなひどいことを書き込めるのでしょう。
親を亡くしたときの悲しさはたとえようがありません。
その悲しみは復讐して癒されるものではないのです。
>>109 同意・・。ドスト氏の作品には、親を、子を、自分の大事なかけがえの
ない人を失った者でなきゃ判んないフレーズが、時々忽然と出てきて「はっ」と
させられるよね。そういう喪失体験を味わった人が、ドストの作品に「共感」し
て、気づいたらもうドスト氏から離れらんなくなっちゃう(><)
あ、ドスオタさん、こんにちわ。
他スレでも、レス交換してるんですけどねー。
今日はまだ飲んでないんですか?
>>111 拝誦
呑んでるよ〜(*^^*)/ ていうか、PCの横にはワンカップが・・。
オレも、家族を悔やんでも悔やみきれない事情で亡くしてるから、時々、
家族の存命だった頃にタイムスリップしてくんないかなあ、とか、夜中に
幽霊でも何でもいいから出てきて、オレを元気付けてくんないかなあ、と
か、まあ情けないんですが、時々そんなことをとりとめもなく妄想しちゃ
ったりしています。で、たまに夢ん中に出て来たりするんだよね。そうし
て目の覚めた時なんか泣いてんの、オレ(TーT)
でね、昔(若い頃)は、そりゃもう、とことんヒネくれ返った性格で、人
の親切は疑うわ、嫉妬深いわ、イイことする奴ぁ悉く偽善者って信じて疑
わないわ、他人の深層心理突いては、そいつが図星突かれて狼狽してっト
コ観察して喜ぶわで、ここの人達がよく使う「ニヒリスティック」な性格
を絵に描いたような男だった。
だから、「カラ兄弟」のイワンが、例の「大審問官」のところで自身のア
ンチ宗教を創作という形を借りて吐露してるトコなんかを読むと、もう既
にイワンは、娑婆の現実に疲れ果てて自我が「分裂」しはじめてたんだな
あって漠然と思うんです。
ダメだ、オレどうも入っちゃったよo(><)o スンマソン、酔っ払
い&オヤジの仕様もない長話んなりそうだ・・・・。
え〜と、ココ何のスレだったっけ?そうそう、「罪と罰」だったっけ
ね(*^^*) 思いっきりスレ違いだけど、
>>112で打った「カラ」
の「大審問官」・・。無垢なアリョーシャを見てて、兄貴として心配
んなったのか、それとも世の中を「斜めから」しか見れないヒネた性
格んなっちまった自分と、純粋に宗教してる「悩みなんてどこにもな
く、信じたわが道を行く!」弟を対比させ、ひがんでるのかその辺は
判然としないが、いずれにしてもイワンは、弟アリョーシャに対して
「イイか?娑婆なんてのは、お前が考えてるほど甘くないんだ」、
「もちっと、現実見据えろよ、寝言こいてんじゃねえ」と、否が応で
もアリョーシャの信念にケチつけて、でもって自分の、まあいわば
世界観に「同意」させようとしてるかのようだ。こういうことをする
人間は、この時点で既に自信をなくして焦ってしまっているのかも
知れない。でなければ、あんな壮大なドラマまで仕立てて、相手を
納得させようとする必要はないんじゃないか。
自分の信念が揺らいできた、けど、今さらキャラ変えらんない(W
ゆえに、いよいよその信念にしがみ付くコトんなる。でも、その信念
が果たして正しいのかどうか?自信がない。てえと、どうしても他者
の同意っつうか、「承認」が必要んなってくる。誰の同意も得られず
に手前勝手に信じてるだけならば、何の根拠もない妄想に過ぎなくな
ってしまう。で、世界中の人間が「うーむ」と、本閉じてからも考え
込まなくちゃなんないほどの壮大なドラマ作っちゃった。勿論、この
ドラマはイワンの思いを「わかり易く」他者に説明、そう「説明」す
るための道具だったと思うんだけど。
>>109 癒されなくてもとりあえず復讐するね。
悲しむのはその後だ。
で、蝋燭の灯が揺らめくカフェの隅っこで、アリョーシャにドラマ
語ってんのはイワンの口を借りたドスト氏自身の「思い」だって疑い
が湧いてくるよね? いや、ドスト氏に限らず、オレらだってイワン
のニヒルな考えに十分賛同できるはず。イワンのようなニヒリストが
出来上がるまでを推察するときっとこんな感じんなるんじゃないのかな?
子供の頃から「イイことをしなさい」、「人に親切にしなさい。必ず
返ってくるから」、「真面目に、正直にやってりゃ間違いないって!」
あるいは、「勉強して、イイ大学出て、一生懸命に働いて、そうすりゃ
ぜぇーったい幸せになれるから!」、とまあこんなふうに教え込まれて
鵜呑みにして生きてきた。 で、大人んなって娑婆の空気吸ってみた
ら、むしろこの「反対」だった。この通り、清く正しく美しく生きてた
ら、おかげでイパーイ・イパーイ傷ついた。随分と損をした。何の利益も得ら
れなかった。ていうか、もしかしたら、何の根拠も見出せない蒙昧な道
徳や倫理、いわゆる人の道を踏襲してたらボロボロんなっちまうぞ。見
てみろ、現に悪いことやっても「バチ」当たんない奴いっぱい居るじゃん。
イイことしても不幸んなってる奴いっぱい居るよ。イイ奴が悲惨な死に方
して、悪党がノホホンとどっこい生きている・・・、おーい、神様、ホン
トに居るんだったら、ココんとこ説明してくんないかなあ。おーい、何と
かしてくれよ。出来ねえんだったら、いい加減オレら騙すのやめてくんな
いかなあ・・(`´)
かようにして、もともと純粋だった人が、圧倒的なまでの娑婆の「現実」
と対峙して、必然的にとらざるを得ない一種の防衛手段が(自我が傷つか
ないためにね)イワンのごときニヒリズムなのかも知れないね(><)
117 :
吾輩は名無しである:02/05/28 23:08
やっぱりドスオタはドストスレには必要な人だ。
酔ってマルメラドフ化しても、その情熱に更に打たれたりする。
だから、イワンは若い人には共感的理解を土台として非常に人気が
高いんじゃないかなって思う。
キリスト教的精神構造を持たないオレらが、晩年のドスト氏の宗教
への傾倒、強いては「大審問官」の章を判ろうとするには、神=共同
幻想(社会通念)というふうに置き換えてみると、案外判りやすいか
も知んないね(^−^)
オレ仕事柄、重度の障害児や、死ぬ一歩手前の人とか日常的に見てる
から、尚のコト、「この人達がいったい何やったっつうんだよ、ええ!!」
イイ人がみ〜んなバタバタ亡くなってっちゃう。なーんも悪さしてない
絵に描いたようなイイ人が、交通事故で首からした機能全廃んなってダル
マさん状態んなって、生きてきゃなんない。まだ20だと・・。今は医療
がイイからこの体であと何年生きなきゃなんないの?50年か、それとも
60年か? 神様に拝んだら治るんか? ホント幸せんなれるんか?
イワンが(勿論、ドストエフスキーが・・)「大審問官」つくんなきゃ
ならなかったのは何んでだろ? 何訴えたかったんだろ?って思う事が
あります。
ていうか、こんだけ「大審問官」が話題んなるのは、ほとんどの人が
「イワンの言う通りだ」って同意してるからに他なんないんじゃないの
かな?って思う。で、そう思った人は、どっちかっつうと「昔、イイ子」
(素直、優しいって意味だよ(^−^) )で、大人んなってからイロ
イロあって、イロイロ世の中のことについて考えてみたりなんかして、
イワンっぽくなっていく・・(何言いたいんだろオレ)、んでもって、
「カラ」手にする → 「大審問官」と出会う! 当然、興奮するよ。
でも、あんまし難しく考えないコトにすると、「大審問官」を構成
しているモティーフは、「矛盾」なんだよね。世の中矛盾だらけだ!
せちがらい世の中に生きてるオレらには、こんなホンネとタテマエっ
つう相対する要素を、イワンとアリョーシャの卓を挟んだ問答に見出
して、興奮したり、感動したりしてるだけなのかも知れない。
でもさあ、あんなに秀才に描かれたイワンも最後は(ドミトリーの
予審の時とか・・)疲れ果てて、まるで廃人みたいんなってる。あん
まりイイ例えじゃないかも知んないけど、ドスト氏は、「神はあるの
か」というイワンと、アリョーシャの卓を挟んでの問答に、結局「神
はいるんだよ」って感じで、アリョーシャ・サイドに軍配を上げた格
好んなってるのが判る。
「罪と罰」、「悪霊」ん時と同様に、結局最後はどうしても、神の
膝元に行かざるを得なくなっちゃったような感じがする・・・・。
うわーっ!!(><) ふと、われに返ったらタイヘンな事んなってる!!
手前勝手な妄想、延々と綴ってんじゃん(*^^*) ハズカシー!!!
ネットってさ、消しゴムで消すことできないから厄介だよね。
すんませんm(_ _)m もうしません。↑の没我的、自己陶酔的、暴力的
カキコ、何卒ご容赦のほど賜りますよう謹んでお願い申し上げますー!!
けど、あと一言だけイイですか?(^^) 毒喰らわば・・・
オレ思うんですけど、やっぱりドストさん読むと、癒されるっつうか、そこに
「愛」を追求してんだなーって感銘うけるんっす。
ドスト氏自身が、子供ん時に母親亡くして、そのあと続けて親父亡くして(殺
されたんだよね)、ケコーンすれば今度は奥さん亡くして、子供生まれたらすぐ死ん
じまって、そうそう、謀反容疑で捕まったときはテメエの命まで失くしかけたん
だったよね(><) まあ、これほど人生ん中で「喪失体験」を数多く余儀なく
された人も珍しいんじゃないか、ってくらいにね。
だからこそ、ドスト氏の書く「惜別」の場面は生々しい。「貧しき人々」のジェ
ーブシキンが、金持ちのもとへ嫁ぐワルワーラを諦めきれなくて煩悶してるトコ、
「悪霊」で、ワルワーラ婦人が、死の床のステパンに寄り添うところ、そうして
「罪と罰」ではマルメラードフを亡くしたカアちゃんの、あの狂乱ぶり・・・。
「カラ兄弟」では、オレが一番感動した場面なんだが、ホントにそこ読むのは辛い
んだけど、もう泣きたくなるんだけど、「へちま」ことスネギリョフが愛息イリュ
ーシャを亡くすトコ・・・・(T−T) で、たぶん死ぬまで忘れらんない個所にな
るだろなあー(^−^)って思う描写は、イリューシャが死んで、いよいよ埋葬
つう時に、父親スネギリョフがこう言うんだ、「いやだ、この子を土ん中に埋める
のなんていやだ!」ってね。ココはもうホント、一生忘れらんないと思う、多分。
だって、オレ自身、「カラ」なんて知る前に、おんなじようなコトしたから。最愛
の家族の一人が死んだとき、棺にすがりついて泣きじゃくって、いつまでも離れら
んなくて。火葬されるのが嫌で、墓に入れるのが嫌で、いつまでも骨壷抱いて手放
せなくて。それで、寺の住職から「いい加減にしろ!」ってたしなめられて。おん
なじなんです、スネギリョフのとったあの埋葬時のぶざまな格好と。
もし、「カラ兄弟」のココんとこ読まなかったら、オレこんなにドストさんにはま
ってなかったと思う。ほんと、偶然、そんなことで死ぬほど落ち込んで辛かった時
に、「カラ」のあの感動的なラストシーンとぶつかった。で、頑張るぞっ、とか思
えるようんなって・・・。だから、ドスト作品には「愛」を感じるんです。それが
神の愛に通じるかどうかは別としても。
121 :
吾輩は名無しである:02/05/29 01:02
イワンは尾崎豊的な、盗んだバイクで走り出す人なのでしょうか?
そんなイワンたんは嫌です。
122 :
吾輩は名無しである:02/05/29 01:21
カラマーゾフの兄弟の名前すべて言えますか?
私は本をみないといえません。
てゆーか口をつけてたウォトカ瓶に蟻んこ入ってた・・・
畜生、近くの川に身投げしてやるという衝動に駆られる。と思いきや
アルコォル分に依りばっちい菌はいないだろうとドイツ的な、合理的な考えが
ふと頭によぎった為そのまま蚤続けてやらうと思う次第。
ドスヲタさん。こんな私でよければ結婚してください。
青二才がエラそうなレスしてもいいかな。
正直、今までドスオタさんの書き込みってだらだらと
長くてちょっとうざいかなとか、凡庸で退屈だとか、
あ、ぬるい、これは煽られるぞwとか変な心配したりしてたけど(スマソ)、
今回のドスオタさん、いい。いいです。
心打たれたよ。涙出そうになった。うるうる。
おれ今までドスオタさんの書き込みにはたぶんぜんぶ目を通しているけど、
今回のがいちばんうまく伝わってきた。
ドスオタさんの実人生とドスの作品世界のつながりが。
ドスオタさんのドスへの熱情と、その由来するところが。
そして、ドスオタさんとほとんど同じ姿勢で、
おれもドスと向き合っているのだという自覚を改めた。未熟だけどさ。
おれ、じつは親と交通事故なんかじゃなくて、
もっと滅茶苦茶な、この世でこんなことがあっていいのかというような
死別をしているんだよね。大げさじゃなくて。え、それネタだろ、みたいな。
2ちゃんを信じてないから、ぜったいに書き込んだりはしないけど。
>イイことしても不幸んなってる奴いっぱい居るよ。イイ奴が悲惨な死に方
>して、悪党がノホホンとどっこい生きている・・・、おーい、神様、ホン
>トに居るんだったら、ココんとこ説明してくんないかなあ。おーい、何と
>かしてくれよ。出来ねえんだったら、いい加減オレら騙すのやめてくんな
>いかなあ・・(`´)
おれのドスを読む原点もここに近いと思う。
てゆーか、誰もがみんなこう思っているんだよね。
にもかかわらず、なのか、だから(それの真偽を確かめるために)、
なのかはわからないけど、人は迷いながらも生きざるをえない。
いいよ、ドスオタさん。
いちど呑んでみたい。東京っすか?
いろいろ教えてほしいもんです(w
125 :
ドスオタのオタでございます:02/05/29 13:14
>>124 冷静に見てみると、飲んでる割には文章がちゃんと構成されとる。
>>113,
>>116 世の中の不条理
>>117 実体験からの不条理の実例
>>119 で大審問官の意味(結論)
↓
「ホンネとタテマエっつう相対する要素を、イワンと
アリョーシャの卓を挟んだ問答に見出」す事。
なるほどね、と思った。大審問官の意味って何?って
考えると、大審問官と無口なキリストのやり取り
ばっかリ注目するが、アリョーシャとイワンの
両極から見ると。
ドストが現代で読みつがれている理由を見出すには
一般人レベルで解釈しているドスオタのレスみたいな
解説がピッタリだと思う。
ドスオタさーん。
おれいま飲んでるよーん。
128 :
吾輩は名無しである:02/06/01 23:02
ふと思ってみましたが、シベリアの臭いってどんなんだろ?
ロシアの娘の臭いは?
しょせん香料かね?
香料の少なかったドスの生きた時代には街はどんな香りがしてたのだろか?
犯人はラスコーリニコフだよ
ラスはペンキ職人のかわりに自首したんだろうが。
ラスの自己犠牲の精神を見習え>129
>>129 メール送ったら返事くれる?
なんかかわいい文学少女の予感(w
132 :
吾輩は名無しである:02/06/02 12:20
>>128 白人の臭いってあるよ。やっぱり。
体臭っていったら聞こえわるいけど、フェロモンくらいにしとくか。
白人の女の家とかに行くとなんとなくするときがある。あと首筋
からにおってくるような気がする。
俺の想像ではシベリアは軽井沢の臭いのかび臭くて土臭いばーじょん。
>>38-39 >>41 >>55 ドスオタさん
『罪と罰』論ではないのだが、神戸事件について、ちょっと。
貴方は、例の酒鬼薔薇と名乗った「犯行声明文」は、
14歳の中坊が書いた文章だと思うか?
俺は、報道当時もじつに奇妙に感じたが、その後読めば読むほど、
あれはオトナが書いたものだとしか思えなくなった。
文章には、隠そうとしても必ず、書いた人間自身の経験や人生や性情やの
臭いのようなものが投影される。だからこそ言霊といい「文は人なり」とも
言うのだろう。文学板の読み手たちに、
先入観念を全部捨てて、あの文章を再読してみてもらいたいと思うよ。
少年Aは、成績は悪くて国語も2、作文も不得手な方だった。
一方、病的な少年像を決定付けるような「猫虐殺」の話は、
じつは流布された噂の伝聞にすぎず、のちに
地元の神戸新聞が取材したら、そんな事実は無かったことが判明している。
事件直後にも、酒鬼薔薇聖斗別人説があったのは、周知の事実だ。
それを唱えたのが、セクトの革マル派だったことから、
政治的謀略云々と騒がれ、やがて無視されたことも。
俺は、そんな話と関係なく、あくまでも文章そのものに注目したい。
・・・神戸事件、我々はマスコミが作り上げた「異常な少年A」像を
そのまま信じ込まされていはしないか? もう一度、植え付けられた印象を
全て捨て去って、少年Aの作文や、酒鬼薔薇と名乗る奴が書いた
「犯行声明文」を、純粋な読み手としての眼で、
じっくりと読み解いてみる必要がありそうな気がする。(横レス深謝)
神戸事件サイトは多種。↓これは文章比較のサイト。
http://www.hoops.livedoor.com/~forum2000/criminal.htm
134 :
吾輩は名無しである:02/06/02 14:56
>>133 つまらないレスだな。
ぼくちゃんは社会問題に興味を持ってますってか(激藁
ぼくちゃんは少年Aについて考えてます、
この国の人間はみんな助け合って生きていくべきだと思いますってか(泣藁
おまえのような厨房はまずやることは、
自分の身近にいる人を幸福にすること!
くだらない社会評論はそれからにしろよ。
いるいる、133みたいなバカ。
繁華街で横断歩道をまってると、
署名してくださーい、募金お願いしまーす、とか寄ってくるやつら。
わたしたちは真相を究明したいんでーす、とか変に熱いんだ(w
そういうやつらに限って、もてなそう。貧乏くさい。
こいついかにも童貞だろみたいな。
現実生活への不満を偽善的な社会参加でまぎらわそうとしてるのねー。
ま、コピベにマジレスするのも格好悪いんだけど、
おれ133みたいなやつ殺したいくらい嫌い。
>「犯行声明文」を、純粋な読み手としての眼で、
>じっくりと読み解いてみる必要がありそうな気がする。
いつからおまえは刑事になったんだよ(ぷぷぷ
で、もし真犯人がいたとしたらどうなの?
わたしのおかげで正義が守られたとでも思いたいのかよ(爆
137 :
通りすがり:02/06/02 15:27
そこまで叩かれるレスなのかはわからんが、
亀レス&スレ違い&コピベの
>>133がうざいのには同意。
で、129は来てないの?
コピベは放置で。
140 :
吾輩は名無しである:02/06/03 02:17
けっこうおもろいな、このスレ。
ドスオタいい味だしてる
おれは「罪と罰」のはじめのほうに出てくる、母親からの長い手紙が好き。
あなたは優秀な子です、がんばってください。とか、えんえん書いてあるの。
大学ドロップアウトして、ブラブラしてる時にあんな手紙を読んだらまいるよな〜〜
>>133 その話、くすぶり続けているよ、少なくとも書くことに関わる人間の周辺では。
先日医療少年院から洩れた「反省中〜云々」報道も、内容が奇妙すぎて
またひとしきり話題になった。
心や犯罪の専門家で注視しているのもいて、そっちは殺人行為そのものの供述が
おかしいんだと言っていた。いろんな意味で、まだ片付かない事件だな。
しかし、
『罪と罰』について語るのなら、テキストに限った方がベター、
未消化でナマ過ぎる事件を引き込むと、視点が混乱する。
>現実生活への不満を偽善的な社会参加でまぎらわそうとしてる
おれもこういうやつら大嫌い。
所詮は他人の不幸がおもしろいだけなのに、
さも自分はこの問題について悩んでますみたいなポーズ。
ワイドショー的な態度。
なに自演してるんだよ>133=142
いつからここは少年Aを分析するスレになったんだ、こら。
>>127 かなり遅いレスんなりました。スマソ。
>>127さんはお強いんですか? お互いに呑みすぎには注意
しましょう。御自愛下さいませm(_ _)m
て、自分がもう既に呑んでたりして・・(^^)
以外にもドスト氏は「のん兵衛」を軽蔑していたっつうか、
ウォッカの消費を社会の弊害とさえ考えてたみたいだね。晩
年自らの書いたコラムん中で、飲酒の害毒を切々と綴ってる。
肖像なんか見ると、いかにも呑みそうに見えるんだけどなあ(W
「神戸の事件」ですか・・。果たしてあのように報道されてるコトが
事実か、それとも犯行自体が冤罪なのか、或いは声明文や手紙の類に第
三者の手が加えられてるとか、何かが操作されて真実が歪められてると
か・・。多分、我々にはそういうことは判りようがないと思う。
ただ、いつも「よく判んない(><)」って評されてるラスコーリニ
コフの犯行動機を考えてて、「何となく」漠然と件の事件を連想してし
まっただけなんです・・・。どこで、ラスコと神戸が結びつくのかさえ
冷静に考えると判んない。ずっと前に煽られまくりながらカキコした分
も、もしかしたら酔った勢いで調子付いてただけなのかも(*^^*)
私は読書歴も浅く、まして他人の作文を読んで潜在化した意識を汲み
あげるなどという芸当は全く無理なので、件の真贋のほうは何とも判り
ません。申し訳ございませんが。
ドスオタさんだ〜。
おれ毎日、ドスオタさんが来てないかこのスレをチェックしてたよ(w
いや、前のレスですっかりドスオタさんのファンになりました。
というか、そこらの評論家よりよっぽどドスオタさんの方が
ドスをわかっています、ドスの真実をつかんでいます。
……いまおれ呑んでまーす。
発泡酒500mlを5本ぐらい。そろそろつぶれるころに、
2ちゃんやってドスオタさんのレスを見て嬉しいです。
じゃ、次は冷凍庫に冷やしておいたウォッカ(ズブロッカ)
でも呑んで寝よっかなっと(w
>>146発泡酒を5本ですか。しかし、本当に御自愛下さいませ(><)
まあ、体質にもよるんでしょうが、私は「のん兵衛」だとは自負
しておりますが、いかんせん「弱い」ほうで、すぐに朦朧として
しまって、呑んだら最後、バタンキューです(W
>ドスの真実・・ ですか、なんとも慶賀なことであります(W
もっとも真実どころか、ドスト作品はやはり自分には難解で、今だ
に「敷居が高い」と思ってるのが素直な感想なんです。それに、も
ともと「文学」などという意識でもってドスト本を読んだためしな
どなく、
>>146さんもおっしゃってたように、あくまで自分の私的
な体験や、手前勝手な人生観と絡み合わせて、自分の都合のいいよ
うに解釈してただけなんです。やっぱり、自分の「心境」を理解し
てほしい、誰でもいいから同じコト思い煩ったり、世の中の不条理
にいい加減疲れてる、「自分と似た者」は居ないのか?って煩悶し
てる時にドスとぶつかって、その登場人物の中に「共感」を覚えて
いって、それで嵌ってしまったというところでしょうか。
普段、実生活では皆にあんまり構ってもらえないo(><)o、
言いたいことはイッパイあるのに、人間が人間だから(インターネ
ットでよく使われるDQNっていうやつですね)誰も耳貸す人が居
ない。だからこそ夜中に雄弁に、いやキーを叩く指が踊るのかも知
れません。もう、無我夢中で必死んなって打ってる(W
だから、「悪霊」のカルマジーノフが、喋りたくて喋りたくて、
注目されたくてウズウズしてるのに、演説(朗読?)の本番で見事
に「外して」しまったり、「カラ兄弟」の予審判事イポリートが、
ナルシスティックなまでの心理学的検証を、自己陶酔的に披瀝する
トコなんかを読むと、これはオレか?って思わず苦笑してしまう。
作品中に「自分」を見出す、あるいは、もうどうしようもなく情け
ない、哀れな酔漢や道化が自分の「鏡写し」であることに気づいて
考え込んでしまう・・・。普段無意識に抑圧して、人前に晒したく
ない醜い自分の要素が、ドスト本にはものの見事にズバリと表現さ
れてるんだよね(><)
ドスオタさんのレスを読むとなぜか心温まる。
もうおいら寝る寸前ですが……。
ドスオタさんは現代日本文学(もうブンガクなんてないけど)
は読まれないのですか?
いま書かれている小説とドスのちがいって何なのですかね?
小林秀雄は19世紀のロシアという
(西欧に送れた&出版の規制が多い&哲学的に未成熟)
特殊な環境がドスとかトルストイといった文豪を生み出す要因になった、
というようなことを書いていましたが。
……ああ、ズブロッカが脳を破壊する。
ウォッカっていかにもロシア的な酒ですよね。おやすみなさい。
調子にのってウォッカをコップ一杯のんで
踊ってマーライオンした時は
一人でうけてたよ。
西欧に送れた→西欧に遅れた
ま、今更だけどね。
昨日はいささか飲みすぎたようだ。
今日は飲んでいない。
つくって冷凍しておいたミートローフをとかしてごはんの上へ。
そこにレトルトのハヤシをじゃじゃあっとかけて食べました。
おれの夕飯なんてどうでもいいね(w
でもマーライオンって何だろう。知らないと恥ずかしいのかしらん。
オレも判んない(^^) けど、「マーライオン」つうと、シンガポールの
観光名所だよね。で、口からバーっと水吐いてる。てことは・・・。ウオッカ
てのは、コップ一杯で、あのう、あれですか、マーライオンを余儀なくされる
ほどキツイんですかね(><)
152 :
マーライオン:02/06/05 02:28
153 :
吾輩は名無しである :02/06/05 04:07
>>152 渋谷で食べたよ! ヒントは桜丘。
そんだけ。じゃあね!
155 :
吾輩は名無しである:02/06/07 20:22
俺、スウェドリガイロフがさまようとこが好きなんだわ。
なんでだろ。夜中とか好きだからかなぁ?
俺この前、ギョッとしたことあったんだわ。
夜中3時ごろに街灯の無い路地とっいってはなんだが、新興住宅街の
狭いとおりから若い女が出てきたんだよね。
その女のいでたちが変わってて、夜中なのにデカイ茶系統のサングラス、
帽子かぶってんだけどオードリヘップバーンがかぶってるようなでかいかさの帽子、
犬は茶色の毛長の小型犬のショコラみたいなの。
手にはローソンの買い物袋。
いいよね。この女。謎めいてて。でもつきあってみると癖ありそうで大変なんだろうね。
そうそうその夜は遠雷があって(ゴロゴロの音無し)気味の悪い夜だったよ。
156 :
吾輩は名無しである:02/06/09 17:08
ドス作品で好きなのは
かならず登場する自殺キャラ。
157 :
(´∀` ) ◆mona.SiQ :02/06/11 03:51
>>146 >>もうブンガクなんてないけど
文学はもうないですよね。哲学も死んだと思います。
私は、ほとんど、戦前の本しか読まないのですが。
島崎藤村のスレが見当たらないので、ここに書きます。
もう、何十年も前からガイシュツな話でしょうけど。
藤村の「破戒」と、ドスト氏の「罪と罰」からの影響が大きいと思います。
1 酔っ払いの、風間敬之進 ← マルメラードフがモデル
元公務員であり、奥さんに頭が上がらない、娘を1人連れて子持ち女と再婚した点です
2 敬之進の娘、お志保 ← ソーネチカ + ドーネチカがモデル
奉公先の寺でエロ坊主に迫られ、意思が強く、信仰心にあふれ、主人公(瀬川丑松)を愛してる点です。
× 藤村の「破戒」と、
○ 藤村の「破戒」は、
でした。
私は、罪と罰のすぐ後に破戒を読んだので、
「破戒」は「罪と罰」のパロディか何かかなと思ってしまいました。
159 :
吾輩は名無しである :02/06/11 04:03
誰もいない夜中に、そっと尋ねますが、岩波と新潮、どっちを買えばいいですか?
>>159 新潮!
文字が大きいから、それに岩波は日本語が古語みたいだった。
どちらが忠実な翻訳かは忘れた。
でも私は、気に入った本は、
新潮、岩波、英語版全部読み比べたりする。
161 :
吾輩は名無しである:02/06/11 04:19
>>156Oh,Yeah!
「罪と罰」スビドリガイロフ「悪霊」キリーロフ
「未成年」娼婦扱いされて首吊った家庭教師の娘
「悪霊」姉さんの婚礼費用使い込んで首吊った少年
ついでに白痴のナスターシャや悪霊のリーザも潜在的自殺者
に入れたい
皆、素晴らしい!
>>160 さんきゅ。新潮買う。
とりあえず代表的なのいくつか読んで、そしたら顔だします。
163 :
吾輩は名無しである:02/06/11 04:50
>>162罪と罰だけは江川卓訳の岩波に軍配かと?
あとは新潮がいいですよ!
164 :
>159=162:02/06/11 07:11
たぶん
>>160は岩波文庫の旧版(中村訳)しか読んでないと思われ。
>>163の言うように岩波文庫の新版は読みやすいので、おすすめ。
166 :
160 ◆mona.SiQ :02/06/11 14:09
>>163-165 そうですか。新版が出たとは知りませんでした。
岩波は何十年たっても改訂しないと思ってました。
159は新潮を買ったのでしょうか・・・
ところで、157の続き
3 銀之助 ← ラズミーヒンがモデル
快活さ、気さくさ、性格が似てる。
え! 何! 「新潮買ってきたよ!」って元気なレスをつけようと思ったのに!
・・・とりあえず読んで、マウスパッドに使います。
168 :
吾輩は名無しである:02/06/11 22:04
新潮いいよ。読みやすいし。
それにヨンダグッズがもらえるじゃん(w
169 :
吾輩は名無しである:02/06/11 22:06
170 :
吾輩は名無しである:02/06/11 22:14
来年ぐらいまでやってるよ。
ぬいぐるみ(100枚)もらった(w
171 :
吾輩は名無しである:02/06/14 12:08
>>170 新潮の本はかなり読んでるのだが、(ドストもね)
クーポンを一つの場所にまとめておく
努力を怠る俺。
172 :
吾輩は名無しである:02/06/14 12:11
解説ならコリンウィルソンの「アウトサイダー」が最強
「罪と罰」はまさにアウトサイダー的問題を扱った小説なのである
お前らは神様を踏み潰そうとしたことがありますか?
人を殺してはいけないのはなぜですか?
「罪と罰」という題名をどうしてつけたのですか?
体を売って家族を養うことをどう思いますか?
家畜に神はいない!
>お前らは神様を踏み潰そうとしたことがありますか?
あります。
>人を殺してはいけないのはなぜですか?
人道的にです。
>「罪と罰」という題名をどうしてつけたのですか?
スタンダールの『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルがラスコーリニコフと似ているためです。
>体を売って家族を養うことをどう思いますか?
罪です。
176 :
吾輩は名無しである:02/06/30 19:12
手塚氏の漫画版罪罰は20カペイカ程度の出来。
177 :
吾輩は名無しである:02/06/30 22:08
>>176 あれはたしかにひどかった。
手塚氏の漫画作品で抹消されるべきもののひとつ。
178 :
吾輩は名無しである:02/07/03 13:45
罪と罰はシノニムだっけかぁ〜?
「人間失格」で太宰は、
ドスエフスキィは、罪と罰をアントとして考えていたのでは無いか、
といってるよね。太宰治その三というスレッドではめちゃめちゃに書かれていたけどな。
誰もつっこまないんだもん、かわいそうだよ。
180 :
吾輩は名無しである:02/07/19 16:16
かみねえ〜?
>>176 >>177 手塚板の漫画は、あれが発表された時代を考えてみ。
漫画は「愉快でおもしろおかしいもの」と認識されてた時代だよ。
罪と罰を漫画化すること自体が大冒険なんだよ。
頁数の制限もあるし、あの頃はあれが精一杯でしょう。
余談だが、漫画的手法という面からでも、斬新なことをいろいろやってる。
漫画の話なので下げ。
182 :
吾輩は名無しである:02/07/19 23:58
「罪と罰」はじつは殺人の是非を問うていません。
老婆の妹を殺さなくても物語は成立していたはずです。
人道的などと言う言葉は殺人を否定する理由にはなりません。
死刑だって殺人です。
そもそもラスコーリニコフは改心していません。
この作品は人神思想がテーマなのです。
だから>1の指摘は鋭くて、良心の呵責はテーマではありません。
評論家がそう思い込んでいるだけです。
>173
別に家族を養うことは、義務ではないので、
体を売ることは、本人の自由意志ではないでしょうか?
たとえば、車がほしいから会社員として働くことと変わらないと思う。
ただ、「罪と罰」においては宗教的な問題が絡んでくるので、
今の日本とは比較できないが・・・。
183 :
吾輩は名無しである:
良心の呵責に苦しんだんだよ。
良心の呵責が有ったから思想に従って老婆を殺すかどうかで悩んだんだよ。
老婆を殺してしまってから、良心の呵責から逃れたくて「俺は思想に従って殺しただけだ。」と何度も何度も言ったんだよ。
貧乏は罪なんだよ。