1 :
吾輩は名無しである:
戯曲に関する話題は
単発だと、いまいち盛り上がらないようなので
夕鶴
我が友ヒットラー
最初の頃は戯曲も芥川賞の範囲内だったんだって?
4 :
吾輩は名無しである:02/02/07 00:02
戯曲って、何書いている作家? 中国の人?
【戯曲】(広辞苑)
@上演する目的で書いた演劇の脚本。台本
A文学の一形式。主として会話・演技によって表現される芸術作品。ドラマ
6 :
吾輩は名無しである:02/02/07 04:58
どういうわけか日本では小説>戯曲ですよね。
野田秀樹って小説書かないからアホな小説家よりも格が下になっちゃうのか?
シェイクスピアは、戯曲ですよね。
>>6 野田秀樹が小説家より格下?????
いったい何をもってそんなことを言ってるのかが謎、とても。
ていうか大半の人は小説家と劇作家の格なんて比べないと思う。
ああ、でも宮沢章夫の昔のエッセイで、やたら小説を書くように編集者などに
勧められるって話があったなあ。
9 :
吾輩は名無しである:02/02/09 03:13
でも野田秀樹の戯曲は読んでみると、純粋に凄いと思う。
特に遊眠社のころでなく、最近のNODA・MAPになってからの
戯曲の言葉は才能あふれまくっているような気がする。
芝居自体もおもしろいし。
10 :
吾輩は名無しである:02/02/09 22:53
舞台は見たことないけど松尾スズキが好き。
あと、いとうせいこうの「ゴドーは待たれながら」とか。
じっさいに上演された戯曲とそうじゃない戯曲はわけて考えるの?
洋の東西を問わず、言葉遊びの表層で戯れてる軽薄才子は大成せんな。
哀れな末路や、野田も
12 :
吾輩は名無しである:02/02/09 23:38
じゃあ木下順二でも語ります?
「子午線の祀り」とかなら文学板で語ってもよさげだし。
13 :
吾輩は名無しである:02/02/09 23:43
14 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:44
複雑なセリフのやりとりとか微妙な間の取り方とか
小説だと読んでてわずらわしいこともあるけど、
戯曲だと、そのあたりがスムーズに表現されている
ことが結構ある。
15 :
吾輩は名無しである:02/02/10 01:05
↑ありゃりゃ・・・
16 :
吾輩は名無しである:02/02/10 01:10
マムガでも四どれ。
17 :
吾輩は名無しである:02/02/10 01:12
小説では実現できない間の取り方みたいなのが
戯曲には絶対にある。
18 :
吾輩は名無しである:02/02/10 02:45
>>1 戯曲に関する話題は・・・いまいち盛り上がらない・・・
ってあなた、考えてみるまでもなく最も偉大な文学者は、
劇作家シェイクスピアですよ。
シェイクスピアという宇宙の話題は尽きませんよ。
19 :
吾輩は名無しである:02/02/10 02:48
チェーホフはどうなの?
チェーホフをこそ現代は凌駕できていないと思うが。
20 :
受験生 ◆uKjj4otI :02/02/10 02:54
21 :
吾輩は名無しである:02/02/10 06:43
トム・ストッパード面白い!
ストッパードって、すげー才能あるよね。『ローゼンクランツと
ギルデンスターンは死んだ』とか『恋に落ちたシェイクスピア』の
脚本以外でも、TV playsとかで面白いものがある。
テネシー・ウィリアムズと、サム・シェパードとかも、まともな戯曲
以外に面白いものを書いてるし。
というわけで、(変な前振りをしながら一応つながる^^;)別役実が好き。
彼のエッセイや童話も好き。
23 :
吾輩は名無しである:02/02/10 13:46
アメリカ演劇のレベルの高さには凄まじいものがある。
日本で戯曲が軽視されているのが不思議で仕方が無い。
24 :
吾輩は名無しである:02/02/10 13:57
>>10 私も松尾スズキの戯曲好き。
生で舞台見たことはないけど。
「マシーン日記・悪霊」が一番好きだな。
悪霊の最後の方に載ってる「窓辺の人気者」ってコントはすごい笑える。
唐十郎と寺山修司。
座付き作者しての存在と文学との間のジレンマ。
寺山さんの空間の広がり方どうよ。
唐さんの世界観どうよ。
26 :
吾輩は名無しである:02/02/10 15:01
>>23 さうみたいだねえ。なんでかな。「最近、あの映画俳優見なくなったね」
って噂していたらしっかり舞台に立ってたりする。「映画なんて、馬鹿馬鹿しくて」
ってさ。
サム・シェパード、マンセー!
しかし日本では読めないですね、海外の戯曲。ニール・サイモン、ベケットくらい
しか見当たらない。せいぜい。図書館にもあまりない。
<東海地方の人へ>
ちなみに愛知県の芸術文化センターの図書室にはかなり戯曲がそろっています。
シェパードの戯曲はここで読んだ。貸出しもしてくれる。逝きましょう。
27 :
吾輩は名無しである:02/02/10 15:27
ベケットよりイヨネスコが好き。
でも、戯曲は、本としては売れないんだろうなあ。
どんどん絶版になってる。悲しい。
日本では、なんのかんのいいながら、やっぱりつかこうへいかな。
『広島に原爆を落とす日』は初演を見たなあ。
かとうかずこはあれがデビューだったんだあ。
でも、いまのつかは自分の過去の遺産で喰ってるような気がする。
28 :
吾輩は名無しである:02/02/10 18:01
シェパードってすごいよね。
登場人物が好き勝手にしゃべってるように見えるのに
ストーリーが巧妙に進行していくというあの技巧。
間の取り方とか、暗黙のやりとりとか、超リアル。
29 :
吾輩は名無しである:02/02/10 18:12
シェパード、戯曲も散文ももっと評価されていいような気がする、日本で。
30 :
吾輩は名無しである:02/02/10 18:14
>>29 激しく同意。
現代社会で自分はどうあるべきか、は
重要なテーマだからね。
ただ、戯曲はちょっと難しいかも。
31 :
吾輩は名無しである:02/02/10 19:13
>>21,22
トム・ストッパード本当にすごい才能だと思うよ。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
なんて、何たる面白さかと思った。
英語わかったらまた違う面白さがあるんだろうな。
映画の同作もまた素晴らしい出来。
ixionさんが別役を連想して出してくるのは
非常に自然な流れのように思える。
別役、好きだ。(作品が)
>>27 生舞台はあんまり接する機会がなかったけど
つか作品は私も好きだ。
特に「飛竜伝」。文庫化されたのを何度も読んだ
けど、最終的にはやっぱり生の舞台なんだよね。
観れた人が心底うらやましい。
>>26 東海地方の情報ありがと!逝ってみます。
32 :
吾輩は名無しである:02/02/10 19:53
>>31 『飛竜伝』の初演のときの主役って冨田靖子だっけ?
(初演のときではないかも)。見たかったよー。
長与千種主演の『リングリングリング』はさすがにへこみました。
『ローゼンクランツと・・・』については激しく同意。
あと、つかで言うなら、テレビドラマだけれど、大竹しのぶ主演
でNHKでつくった『かけおち83』がすばらしいできだった。
ビデオにとって何度みたことか。
34 :
吾輩は名無しである:02/02/10 20:22
>>32 初演となると、つかさんと同世代の早稲田の役者さん
なんだろうと思うが、初期の女優代表格は根岸希衣さん
(確かこんな字だと思ったけど・・・)なんじゃないか
な?これ、内田有紀や石田ひかりもやってるよね。
それはそうと、今日昼間NHKBSで「20世紀演劇〜」(後半
覚えてない)の特集やってましたね。代表的な劇団の
脚本家・主宰者と扇田昭彦との対談集。
つか、宮本亜門、鴻上、栗山民也など・・・非常に面白かった。
35 :
吾輩は名無しである:02/02/10 23:03
『ローゼンクランツとギルデンスターンは氏んだ』傑作説に禿同!!
言わずもがなだが、『ハムレット』とセットで読まないとその凄さは伝わらないと思う。
ハムレットという劇の流れに運命付けられ、それを自分でも知っているくせに、
自分の意志すらもてず右往左往してあぼーんされてしまうあの二人…。
なんか他人事と思えなくて慄然としたよ。
冒頭の「コインの表裏」が作品構造(ハムレットとの関わりも)をさらっと見せる、
ああいった手法も天才的だなー。
トム・ストッパー度は凄い!!
36 :
吾輩は名無しである:02/02/10 23:09
あのうピーター・シェーファーはいかがですか
と小声で言ってみる。
37 :
吾輩は名無しである:02/02/10 23:27
トム・ストッパードはたしか『未来世紀ブラジル』の脚本にも参加してるんだよね。
まさに大才。
それにしてもデビッド・マメットの戯曲を読んでみたいんだけどね。なんで単行本は
『オレアナ』しか出とらんのよ。なんというか、こんなところにも日本て国の文化
成熟度があらわれているような気がするよ。
>>37 お、なんか同志がいる!!
ただ、ストッパードーも「ロシア・ハウス」は今ひとつだたような気が…。
デビッド・マメットは鬼才の名に恥じぬ人ですね。
紀伊国屋で現代演劇人の特集号みたいな小冊子を見た記憶があるだけ。
せめて「グレンギャリー・グレン・ロス」を読んでみたいなあ。
映画版が傑作だっただけに。
「オレアナ」も凄いけど、この人の戯曲って「え?」「ああ!」「くそったれ」
とかそんなんばっかりだから、本だと今ひとつ迫力がつたわらないんよね。。。
「RONIN」「ハンニバル」なんかで怠惰なバイトしてないで、
本腰入れてオリジナル脚本書いてほしい。
39 :
吾輩は名無しである:02/02/11 00:40
うぬぬ、勉強になるなあ。うずうずするぜ。良スレアゲ
そうそう、ストッパードと同じく映像への才を見せてるのはマメット
だよね、確かに。
映画脚本なら、ストッパードは『太陽の帝国』『ビリー・バスゲイト』
なんかもいいですね。あと、マメットなら『郵便配達は二度ベルを
鳴らす』もやっていたような。マメット『アメリカン・バッファロー』
映画はちと不満だったけど。
サム・シェパードに関しては、かのリヴィング・シアターからいろいろ
(悪?)影響を受けた初期作品のハジケ具合が大好き。ロックの帝王を
めぐるSF劇、なんてあの頃のシェパードしか書けなかったはず。
『埋められた子供』以降の精緻な劇もいいけど、やっぱり勢いは大事。
そうそう、映画と劇、ってなら『セールスマンの死』なんて名作もある
ねぇ…。あと『トーク・レディオ』とか『トーチソング・トリロジー』
とか。
41 :
吾輩は名無しである:02/02/11 01:12
ウディ・アレンはあり?
42 :
吾輩は名無しである:02/02/11 01:14
サム・シェパードで一番有名なのは「パリ、テキサス」かなあ。
毎日撮影しながら話を作りあげていったとか。
但し、彼の個性がもっとも如実に出ているのがアルトマンが撮った「フール・フォア・ラブ」。
生前、中上健次が「あいつは俺の小説をぱくった!!」と冗談で言ってたくらい、
見捨てられた共同体における近親相姦や血の問題を扱ってて、
「アメリカにも路地はあるのかああ!」なんて変に感心した記憶が。
マメットには「殺人課」という脚本・監督の不条理劇の傑作があります。
ユダヤ人刑事がネオナチを私刑するユダヤ人団体の存在を知り、タイーホするどころか
私憤から次第に暴力に傾斜していく怖いお話。この人の監督作の中では、一番凄みをかんじたなあ。
「アメリカン・バッファロー」のオリジナルの主役はパチーノなんだよなあ。
ホフマンだと余り無頼な感じがしなくて物足りず。
あと「アンタッチャブル」「評決」なんかもマメット作ですね。
「アメリカの暴力」を描かせたら彼の右に出る者はいないと思われ。
あとは、「月の輝く夜に」という傑作を書いたジョン・パトリック・シャンシーも
優しくて詩的で繊細な劇を書きますね。
この人の「ダニーと紺碧の海」という戯曲、もし本屋で見かけたら是非とも読んでみてくだされ。
孤独な魂を持った男女が出会い、寝て、それから傷つけあい、明け方になり、
やっと心で歩み寄っていくまでの一夜を描いた、本当の意味でヒューマンな戯曲です。
そして、映画と演劇を越境した巨星に、個人的にマイベスト監督、
ジョン・カサヴェテスがいます。
「ラブ・ストリームス」「こわれゆく女」など、元々戯曲だったものを完璧に「映画」として
構築してしまう偉才!
他にもイングマール・ベルイマンというとんでもない人がいますが、このへんで。
…以上、映画板住人ヲタの出張でした。
長文失礼!
44 :
吾輩は名無しである:02/02/11 02:02
>>43 カサヴェテスってどこがいいの?
幾つか観たけど、いまいちいいと思えないんだよね。
よかったら良さをもう少し教えてくれないかなあ。
>>44 うーむ、長大且つ熱烈且つ一方的な話になるので、
ここでそれを披瀝するのは板違いかと…。
ただ、文学板的に端的に言えば、
カサヴェテスの映画を見ていると、例えばテネシー・ウィリアムズの作品や
ドストエフスキーの小説なんかを読んでいて強烈に感じる、
傷つきやすい者たちの魂、その「魂の尊厳」みたいなものを凄く感じるんですよ、俺は。
そこをとにかく熱烈に愛してます。
映画を見ていて、そうした種類の感動を得られる経験はあまりない。
これを一概にヒューマニズム、と言ってしまっていいのか分からないけど、
やはり人間へ対する「愛」ですよ、「愛」!!
とにかく「こわれゆく女」「ラブ・ストリームス」、この二本だけは見てくだされ。
そしてジーナ・ローランズの神業的な演技と「映画」としか言いようがない瞬間の数々を
味わってくだされ!!
それでもワケ ワカラン♪と言うのならば、
映画板のカサベテススレにいらっしゃってください。
閑散としたスレなんで…
46 :
吾輩は名無しである:02/02/11 02:34
シェパードだったら「埋められた子供」が好き。
カサベテスの作品では、単純だけど「顔」がいいと思う。
『パリ・テキサス』って、『モーテル・クロニクルズ』を下敷きに
してるけど、それより「感傷」(いい意味で)が感じられるのは、
ありゃあヴェンダースの持ち味かねぇ。
>見捨てられた共同体における近親相姦や血の問題を扱ってて
これ、中期あたりからのシェパードの主題になってくるんです、「血」
とその束縛の「乗り越え」ってのは、『埋められた子供』にも共通して
ますし。
>あと「アンタッチャブル」「評決」なんかもマメット作ですね。
飲んだくれの傑作『評決』はいいとして、へー『アンタッチャブル』
もそうなんですね、知らんかった。
>>45 レスありがとうございます。
>傷つきやすい者たちの魂
ここらへんは分かる気がします。
映画板を初めて覗きましたが、カサヴェテススレってどこにあるんですか?
49 :
吾輩は名無しである:02/02/11 12:53
なるほど、映画板とこういうふうにリンクできるのか・・・映画オタさんたちの出張、
大歓迎です。脚本って視点であんまり映画を見てこなかったから。<35さん
あ、しまった! 直リンしてしまった…。スマソ…
まあ、まだ全然実のある話題になってないんで、カキコしていただけたら盛上るかな、と。
映画と演劇は機能性からいっても非常に密接な関係にあると思われるのですが、
演劇と映画を繋げるようなスレはいつも速攻で倉庫行きですね…。
スレの質が低い、と敬遠する方もいるんでしょうが、他方、ヌーベルヴァーグやハスミ氏の影響で、
演劇臭がする映画は「映画的でない」とされ、不当に貶められている気がするんですね、個人的に
(そういう意味においては、カサヴェテスはやはり奇跡的な存在です)。
ベルイマンの映画がテーマ主義的で図式的(=演劇のメソッドを映画に流用している)
だから駄目、みたいな言い方を映画ファンはよくするんですが、
揺ぎ無き劇構造、厳しく残酷な対話、人間への弛まざる探究心、みたいな要素は、
演劇のエッセンスが体内に染み込んだ人間でなければ上手に表現できないし、
それも映画的興奮のひとつではないかと。
マメットの映画やシェパードのシナリオが面白いのも、実はそういうところから
来てる気がします。
コッポラも学生演劇とは言えシェイクスピア劇の演出を得意としていたようだし、
最近では「アメリカン・ビューティ」の監督も元々はシェイクスピア劇で名を馳せた舞台人ですね。
意外なところではあのアンドレイ・タルコフスキーの映画も、実は古典的な三一致の法則に準じた
構成が特長です。演劇的方法論は映画のあちこちに散見していると思います。
ただ、戯曲を映画にしてもうまくいかない場合が多いのは確かですね。
「欲望という名の電車」や「十二人の怒れる男」みたいな傑作古典はともかく、
「ジャックナイフ」「二十日鼠と人間」なんかは映画として総崩れ。
「セールスマンの死」や「夜への長い旅路」も微妙な所ではないかと思います。
「市民ケーン」で映像表現に革命を起こしたオーソン・ウェルズも演劇人ですが、
映画と演劇の特性の違いを正確に理解し、且つ自家薬籠中のモノにしている。
こういう人はちょっといない。本当の天才なんでしょうね。
>>47 >カサベテスの作品では、単純だけど「顔」がいいと思う。
いいですねえ、大好きです。若い男に性欲剥き出しで迫るあの中年おばはんが。
>飲んだくれの傑作『評決』はいいとして、へー『アンタッチャブル』
>もそうなんですね、知らんかった。
マメットははっきりバイトと分かる時とそうでない時の差が激しくて、
駄作も傑作も平気で書き散らしてますね。オリジナルでも駄目な時は駄目だし。
でも本分はやはり「アメリカ、その暴力装置」だと思います。
個人的には「殺人課」「摩天楼を夢見て(グレンギャリー・グレン・ロス)」、
あと、チームスターのジミー・ホッファの生涯を描いた「ホッファ」なんかが割に好きです。
サム・シェパードはやはり必読みたいですね…。
「埋められた子ども」探してこよう!
53 :
吾輩は名無しである:02/02/11 19:35
35、面白いぞage
54 :
吾輩は名無しである:02/02/11 19:51
戯曲を映画化したものとしては、『ドレッサー』、『フォロー
ミー』、『アマデウス』あたりが好きです。
三谷幸喜のバックステージものの芝居(題名は失念)は、『ド
レッサー』のパクリぽかったですね。
バックステージものといえば、上で話題のカサベテスの『オープ
ニングナイト』みました。
ジーナ・ローランズ演じるところの精神的に平衡を失った女優の
沈鬱な物語・・・のはずがラストになって突然、ローランズとカ
サベテスのかけあい漫才になってびっくりしました。
55 :
吾輩は名無しである:02/02/11 19:53
戯曲の映画化といえば、『去年の夏突然に』もテネシー・ウィリ
アムズの戯曲がもとでしたっけ?
あれはこわい話でした。でも面白かったなあ。
56 :
吾輩は名無しである:02/02/11 19:55
バーナード・ショウはどうよ?
57 :
吾輩は名無しである:02/02/11 21:11
36なんかのカキコ読んでると、戯曲をちゃんと読まずにアメリカ文学を読んできた自分が
アフオに思えてくるよ・・・勉強しよう。こういう板間のクロスオーバーはいいね。
しかしなかなか読めないのが、難点。戯曲は。
みんなでこのスレを盛り上げて、戯曲の新版、再版ムードを作ろう!!・・・無理?
あ、35でした。ごめん。
>>54 三谷幸喜さんの戯曲は、新旧の映画ファンを同様に喜ばせる笑いが一杯詰まってて、すばらしいですね。
ニール・サイモン風の喜劇を日本向けにアレンジしなおすというのは、結構な離れ業だと思います。
あと、「オープニング・ナイト」の冒頭、少女が車にはねられるシーンは、
「オール・アバウト・バイ・マザー」の冒頭、より悲劇的な方法でオマージュを捧げられていましたね。
「オール〜」自体、舞台女優、映画女優そのものに心からの敬意を表した映画でしたが。
「オープニング・ナイト」のクライマックスは、実際の舞台にカメラを置き、
彼ら夫婦は全編アドリブで演じていったそうです。あのお客さんたちの反応も本物だとか。
アメリカ人がいかに演劇を日常的に楽しんでいるかがよく伝わってくる場面でした。
>>55 テネシー・ウィリアムズの原作を元にした映画は結構多いですね。
ポール・ニューマンが監督した「ガラスの動物園」や、同じくニューマンが主演で、
史上稀に見る大改悪(当時はホモセクシャルのテーマを扱えなかった)を行い、
史上稀に見る大怪作となった「焼けたトタン屋根の上の猫」、R・バートンの「イグアナの夜」
マーロン・ブランドの「蛇皮の服を着た男(だっけ?)」とか…。
60 :
吾輩は名無しである:02/02/12 01:30
>>59 クラビッシュの「家族の気分」もたしか元々は演劇だったそうですね。
映画は演劇の脚本をそのまんま使ったとか。鬱陶しくも、素敵な映画でした。
レストランから出そうで出ないってところにいらいらしつつも。誕生日プレゼンとに
嫌いな犬を贈られて困るところとか、よかった。
クラビッシュって、「汚れた血」の撮影助手だったんだ(Webで調べた)・・・
たいへんだったろうな。
「オール〜」、好きです。あのオカマの男優、最高でした。フランス映画(でしたよね)
に出てくるオカマはすっごく面白い。「Mr.レディ Mr.マダム」(ひどい
邦題だ)とかも・・・あれ? これも元はお芝居だったっけ?
61 :
吾輩は名無しである:02/02/12 01:33
ニール・サイモン・・・「第2章」とか? 懐かしい。ライザ・ミネリの「ニューヨーク・
ニューヨーク」もそうでしたか? 一世を風靡した記憶が。
62 :
吾輩は名無しである:02/02/12 01:35
そうですねえ、『焼けたトタン屋根の上の猫』はひどかった
ですね。くわしくは覚えていないのですが、たしかハッピー
エンドにしちゃったんですよね。あれはないよなあ。
『イグアナの夜』と『蛇皮の服を着た男』は戯曲としても映画
としても知らないなあ。
この機会にテネシー・ウィリアムズを読み直すか、映画でも見て
みようかな。
あと、『いそしぎ』でしたっけ、リチャード・バートンとエリザ
ベス・テーラが夫婦で共演した映画、あれもテネシー・ウィリア
ムズでした?
>>57 いえ、私は映画も戯曲も知識が中途半端なんでいかんのです…。
ショーも別役実もつかこうへいも読んでないし(恥…。
戯曲は読むのも結構しんどいですよね。
特にシェイクスピアなんてト書きが殆どなくて、「マクベス、退場」「マクベス、死ぬ」
とか必要最低限しか書いていないから、読む側が人物の台詞の口調、情景、人物の動きなんかを
一生懸命に想像しないと、せっかくの名作からもマヌケな印象しか得られない。
だから「行間を読む」という行為がふだんの読書の十倍くらいは要求されますよね。
その辺も人気がない一因のような気がします。
俺なんかも自分の問題として痛感しているのは、小さな頃から「演劇に親しむ」という日常が
ない限り、凡そ映画やテレビにおける”ドラマ”という文化は底上げされないんじゃないかってことです。
これはひょっとしたら文学にも波及する問題かもしれない。
やっぱ女子高演劇部員が演じる「桜の園」見てその類型ぶりに満足してちゃいかんということです。
「あいつちょっとブランチ入ってるよね(藁」
「DQNノラ、逝ってヨシ!」
という会話を誰もが当たり前に交わせるような土壌があれば、制作側も今のようないい加減なドラマは
作れないと思うんです。
そういうことを偉そうに語るほど俺も戯曲を読んでないし、舞台もあまり観てないんで、
著しく説得力に欠けるんですが。
ただ、チェーホフに関しては、舞台で観劇するよりも、戯曲を読んだ方が感銘が深い
気がします、個人的に。静劇の特色でしょうか。
今、チェーホフスレでこき下ろされてたルイ・マルの遺作映画「42丁目のワーニャ」、
この映画はワーニャおじさんの通し稽古を追った作品ですが(ハンニバルのJ・ムーアが出てる)、
幕間に挟まる役者達の生の会話(「どこどこのメシがうまいゾ」「へえ」とかそんなの)を
書いたのはデビッド・マメット。
またもやっつけ仕事してます(w
>>60 クラビッシュかあ、、、見てないんですスマソ…。
>フランス映画(でしたよね)
たしかスペイン映画だったような…。
>「Mr.レディ Mr.マダム」(ひどい邦題だ)とかも
そうですね、これも戯曲でしたね。
これをアメリカ流にリメイクしたのが「バードケージ」。演出も演劇人マイク・ニコルズです。
殆ど手を加えていませんでしたが、やはり元ネタの方が断然面白かったですね。
>>61 ニール・サイモンでは数年前、W・アレンとP・フォーク主演のTVで「サンシャイン・ボーイズ」を
リメイクしたんですが、これはなかなか素晴らしかったですよ。アレンはやはり天才です。
N・サイモンの映画も「おかしな二人」とか「グッバイ・ガール」とか名作が色々あるけど、
「ブロードウェイ・バウンド」という五年位前の映画、地味ですがこれは隠れた名作ですよ。
もしビデオ屋で見つけたら是非ご覧下さい。
家族の肖像は常に苦いものであるという一片の真理が、笑いと涙の中に品よく描かれています。
ちなみにライザ・ミネリの「NY・NY」とは、デニーロが共演してるやつですよね?
たしか、スコセッシのミュージカル映画で、めっちゃ暗い話だったような…。スコセッシだし…。
>>62 ええ、「焼けたトタン屋根の上の猫」映画版は、絶句するほどヒドイです。
映画単体で見てもあれくらい奇怪な映画はないですね。死霊の盆踊り級です。
俺はこの原作は世紀の名作だと思っていたんで、映画を見て本当にショックだった。
強引もそこまでにしとけよと言いたくなるハッピーエンド、きわめて単純明快な善悪の二元化。
規制の厳しさとその顛末である作品を見て、
アメリカというところは本当に怖い国だとつくづく思いましたよ、ええ。
>リチャード・バートンとエリザ ベス・テーラが夫婦で共演した映画、
>あれもテネシー・ウィリアムズでした?
うーむ、これはちょっと分かりません。
でもこの二人の共演作でウィリアムズ原作のものがあったような気はしますね。
65 :
吾輩は名無しである:02/02/12 02:19
>>64 >たしかスペイン映画だったような…。
あ? やっぱり?(汗
>「バードケージ」
あったね。つまらなかった。「Mr.レディ・・・」は中学生のころ映画館で見た。
もうおかしくておかしくてたいへんでした。大人になって見なおして、すんげえ
洒落た映画だなと。フランスとイタリアの合作らしい。イタリアの「えぐみ」
がかえってよかったのか? とかいいかげんなことを書いてしまった。
66 :
吾輩は名無しである:02/02/12 02:26
>>64 >W・アレンとP・フォーク
素晴らしい!! 二人が並んで立っているところを想像しただけで
にやけてくる。日本で見たんですか? テレビ番組ですよね? それとも
TVの「サンシャインボーイズ」を映画化したとか?
ピーター・フォーク+TVといえば、「コロンボ」じゃなくて、ジル・クレイバーグ
といっしょにやってましたね。すんげえ昔にNHKの深夜に見た。ピーター・フォーク
が末期癌の患者で、ヤケクソになっているところにジル・クレイバーグと知り合って恋に落ちて
幸せな生活を送るんだけど、ある日フォークがクレイバーグの部屋である本を見つけて・・・
ってドラマだった。あれは泣けた。脚本がよかったなあ。タイトルも思い出せない。
67 :
吾輩は名無しである:02/02/12 02:48
>>35さん
チェーホフスレで「42丁目のワーニャ」をこき下ろしてた者です。
ルイ・マルはきらいじゃないんですけどね。ほぼ同時期に
アル・パチーノの「リチャードを探して」が日本公開されて、
お互いアプローチの仕方が似てただけに、出来不出来の差が際立って
感じられたってのが、こき下ろしの一因であったり。
まあ、リチャード3世とワーニャ伯父さんを比べるってのも
無理がありますが。脂ぎりかたが違い過ぎて。
で、チェーホフですが、観るより読む方が楽しいってのは同感。
100年前の戯曲ですからね。今が一番難しい時期なんではあります
まいか。上演されるとやたら古くさく感じられる。
かといって、ブルックのように解釈されるのも、舞台としては
面白いけど、あれはチェーホフかといわれるとむむむとなる。
その点、女子高演劇部員の「桜の園」は結構好きなんですが。
モチーフとしての使い方が上手かったし、どう考えても女子高生
に見えない女優陣ってのも、チェーホフらしい悪意だと思った。
いやむしろ中原俊の嗜好だと思った。で、熟女熟女と世の中が
騒がしいのも頷けると思った。35さんはこの点どうお考えか。
戯曲を書くのがめっぽう上手いのは、ジャン・ジュネであろうと
も思い中。
>そうですねえ、『焼けたトタン屋根の上の猫』はひどかった
>ですね。くわしくは覚えていないのですが、たしかハッピー
>エンドにしちゃったんですよね。あれはないよなあ。
>ええ、「焼けたトタン屋根の上の猫」映画版は、絶句するほどヒドイです。
>映画単体で見てもあれくらい奇怪な映画はないですね。死霊の盆踊り級です。
ただ、これに関してはウィリアムズ自身が認めたうえでの改変です。
自分で説明してますが、『欲望…』の時にはエリア・カザンに最終校を渡し、
それにカザンが従う形になったが、『焼けた…』ではタイプ原稿を元にして、
カザンの意見を取り入れて現在のあの映画になったわけです。そのとき
問題になるのは、1.ビッグ・ダディの扱い 2.ブリックの変化
3.マギーへの同情・共感 の3点であり、それに基づいて『焼けた…』
には2ヴァージョン存在する現在の形になっています。
『イグアナの夜』と『蛇皮の服を着た男』は、いずれも(戯曲は^^;)名作
です。『イグアナの夜』の終幕に向けての密度の濃い会話は、ウィリアムズ
の一つの到達点であり、またそこから不条理劇を通過した後の『2人芝居』
という劇にも活かされています。『蛇皮…』に関しては、オルフェウスの
神話との重ね具合が微妙ですが、"the fugitive kind(流亡するものたち)"
という言葉がとても印象的な戯曲です。
で、ウィリアムズに関しては(戯曲は最低でも小説家として一流なヘンリー・
ジェイムズと同じく)「序文」にすばらしいものがあります。「個人から
個人へ」や、「劇という時のない世界」なんて序文は素晴らしいです。
ところで、映画と戯曲、ウィリアムズ、から、さらにニューオーリンズ
つながりでリリアン・ヘルマン思い出したんだけど、誰か彼女の戯曲
好きな人いますか?
『ジュリア』好き、って人にリリアン・ヘルマンの話しても「え、この
人本当にいたの?」なんて反応が返ってくる始末で^^;
70 :
吾輩は名無しである:02/02/12 10:45
>>66 ピーター・フォークのテレビ映画の話がでてとても嬉しく思います。
私もあれに感動した人間ですから。20年くらい前に放映されたもので、
題名は「残された日々」でしたね。
ただ、放映は深夜ではなく9時か10時からだったと記憶しています。
ピーター・フォーク演じる男グリフィスが末期癌で余命いくばくもない
と診断される。
偶然知り合った女フェニックスと恋に落ちる。この女も癌で余命いくば
くもない。
ふたりは残された日々で自分のやりたいことをしようと心に決め、貨物
列車にとびのったり、ガスタンクに落書きしたり、ばかばかしいけれど
いままでやりたくてもできなかったこと、しなかったことをする。
フェニックスは死ぬところをみられたくないと言い、ある日書き置きを
残してグリフィスのもとを去る。
「探さないで」と彼女は言うのだけれど、それでもグリフィスは彼女を
探し、やっと病院にいる彼女をみつける。
彼女は「わたしが死んでもお墓には絶対来ないで」と頼む。
そうはいっても、お墓に行くグリフィス。すると墓には「グリフィス
きっと来てくれると思っていたわ」と書いてある。
墓から車に戻ったグリフィスは、トランクから鉄パイプ(?)かなにか
を取り出し、自分の車をぼこぼこに壊す。
で、ラストシーンが実にせつない。
ふたりがガスタンクに落書きをしたとき、グリフィスが書いた落書きを
フェニックスが「見せて」という。グリフィスが「完成してからね」と
いっているうちに、警備員がきて、ふたりは逃げ出すという伏線という
か前振りがある。
結局フェニックスが見なかったこの落書きが書いてあるガスタンクがラス
トで大写しになるんですね。
そこには大きな字でグリフィス・ラブズ・フェニックスと書いてある。
私のつなたない文では十分に伝えられませんが、すばらしいドラマでした。
もう一度みるすべはありませんかね。
71 :
吾輩は名無しである:02/02/12 10:53
>>68 『焼けたトタン屋根・・・』は作者の同意の上での改変でしたか。
2バージョンあるというのは、まるで(妙な比較ですが)クリス
ティの『そして誰もいなくなった』みたいですね。(あれも小説
と戯曲・映画では結末が違うはず)。
『イグアナ・・・』と『蛇皮・・・』(こう書くとコートかバッグ
の話でもしているみたいですね)是非、読んでみます。
映画の方はビデオで手に入ります?
ピーター・フォークの、観てみたいなぁ!!
>『イグアナ・・・』と『蛇皮・・・』(こう書くとコートかバッグ
>の話でもしているみたいですね)是非、読んでみます。
>映画の方はビデオで手に入ります?
コートかバッグ…(^^)
ビデオはおそらく廃盤ですね。ただ、『蛇皮』や他のウィリアムズの
映画も、昼にやってるTVの映画で放映されたことがあります。
73 :
吾輩は名無しである:02/02/12 11:21
ウッディ・アレン、ピーター・フォーク共演の『サンシャイン・ボーイズ』
はビデオになっています。私は貸ビデオ屋でかりてみました。
アレン=フォーク=サイモンということで大いに期待したのですが、正直、
いまいちでした。
ニール・サイモンって大好きなのですが、これというのがないというか、い
つも面白いんだけど何かが足りないという感じを受けてしまいます。
『名探偵登場』『名探偵再登場』もサイモンでしたかね。
あれもピーター・フォークですね。
まあ、お遊びといえばお遊びの映画ですが・・・
今度35さんおすすめの『ブロードウェイバウンド』さがしてみます。
>>67 「42丁目のワーニャ」、私は結構好きなんですよ。
一見、ワーニャおじさんをだらだら中継してるだけ、みたいですが、
それが「舞台中継」ではなく「稽古の中継」であることからくる、一種秘密めかした感覚、
アレが好きなんです。
役者達が真剣に役に入り込んで演技を続け、「ワーニャおじさん」を構築している舞台、
その一方、客席では、ニヤニヤ笑ったり、感心した表情をしたりして仲間の演技を見ている、
出待ちの役者たちがいる。
舞台を作り上げる、という作業の不思議さみたいなものがとても感じられて、いいなあ。
J・ムーアが嵌り役でした。
「リチャードを探して」は、突っ込み方が表面的で物足りないところもあるけど、やっぱり面白い。
パチーノはデビュー当時からリチャードが大好きで、もう何十回も演じてるらしいですね。
そんなパチーノ・リチャードを、部分的であるにせよ見ることができた、その感動が大きいです。
クラレンス役のA・ボールドウィン、この人はきっと舞台では素晴らしい演技を見せるんだと前から睨んでた(笑)。
事実、「摩天楼〜」ではずば抜けた存在感を示してましたし。
>その点、女子高演劇部員の「桜の園」は結構好きなんですが。
これって映画の事を仰っていますよね?
スイマセン、わたくし、そこらの高校演劇の事を言ってたんです…。説明不足でした。
映画版は好きですよ。中原俊の女性的なセンスは貴重です。
>で、熟女熟女と世の中が
>騒がしいのも頷けると思った。35さんはこの点どうお考えか。
うーむ、すいません、質問の意味がよく分からないんですが、熟女も女子高生も大好きですよ。
…あれ、そういう質問ではない?
>戯曲を書くのがめっぽう上手いのは、ジャン・ジュネであろうと
ジュネの戯曲はわたしには難しいですねー。
「女中たち」 読んで、篠井英介の「バルコン」観にいったんですが、
どちらも最後まで話が理解できない、という初歩的なとこで躓いてます。
「逆転」することが大きな主題になっているんだろうなあ、なんてぼんやり。
「泥棒日記」は大好きなんですが。
チェーホフ、ブルックの舞台は未見なんですが、80年代後半〜90年代前半の
W・アレンは、チェーホフ的な世界を作ろうと必死に努力してましたよね。ハンナとその姉妹とか典型。
カサヴェテスの「ラブ・ストリームス」もあれはチェーホフだと思いました。
彼の劇は、誰かがやってきて、そして去っていくんですよね…(涙)。
日本でチェーホフ的な匂いが感じられるのは、「松竹大船調」と呼ばれるドラマツルギーですね。
事件は全て舞台裏で起こり、本当に言いたいことは台詞には出さない、という方法論は、
やはりチェーホフが土台になっていると思います。
>>68 >『焼けた…』ではタイプ原稿を元にして、 カザンの意見を取り入れて現在のあの映画になったわけです。
それは上演時の話だけではなく、映画版もそうだったんですか?
新潮文庫のものでは確かに、カザンとのやり取りをウィリアムズ自身が説明した文章と、
ラストが異なる2バージョンが併録されてますが…。
あと、映画版の監督ってカザンでしたっけ? いや、あまり酷いんで私もよく覚えとらんのですが…。
いや、名匠カザンがあのような映画を撮るとは思えない…。
「イグアナの夜」は去年、wowowで繰り返し放映されてましたね。未見ですが。
「蛇皮〜」は「地獄のオルフェ」でしたっけ? このへんも読んでない。
いかん、いかん、身が引き締まりますね。リリアン・へルマンも未読だし…。
>>73 >アレン=フォーク=サイモンということで大いに期待したのですが、正直、
>いまいちでした。
それは残念!
アレンの、恐らくはアドリブと思われる台詞が突出して面白くて好きなんです。
P・フォークは老残の雰囲気が色濃くて、笑えるか笑えないかの微妙な演技なんですよね。
だから、結構鬱になる部分もあるんですよね、老人問題のパートは。フォーク、さすがです。
しかし「残された日々」ってドラマ、是非見てみたいですねー。あらすじ読んだだけでウッときちゃいました。
>『焼けた…』ではタイプ原稿を元にして、 カザンの意見を取り入れて現在のあの映画になったわけです。
>それは上演時の話だけではなく、映画版もそうだったんですか?
>新潮文庫のものでは確かに、カザンとのやり取りをウィリアムズ自身が説明した文章と、
>ラストが異なる2バージョンが併録されてますが…。
>あと、映画版の監督ってカザンでしたっけ? いや、あまり酷いんで私もよく覚えとらんのですが…。
>いや、名匠カザンがあのような映画を撮るとは思えない…。
あ、そっか。すいません、俺の間違い!!(恥)
映画の脚本は違うんだっけ…申し訳ない。
新潮文庫にちゃんとあの解説と2ヴァージョン載ってるんですね。
知らんかった。
77 :
吾輩は名無しである:02/02/12 17:55
ニール・サイモンはくすぐりが多いですよね。
くすぐりだけで一本つくっちゃうって感じ。
笑わせるにせよ、泣かせるにせよ、爆発しないのがちょっと不満なのか
なあ。
それから、『サンシャインボーイズ』にせよ、『おかしな二人』にせよ、
相手に腹をたてながら、別れられないというところに、私個人は多少苛
立ちを感じてしまいます。
『インテリア』から『セプテンバー』を経て『ハンナ・・・』に至るウッ
ディ・アレンの一連の家庭劇はチェーホフなんですかね。
私はずっとあれはベルイマンへのオマージュかと思っていたのですが。
チェーホフはたしかに読んで面白い戯曲ですね。
でも、やっぱり上演されたものをみてみたいなあ。
私はNHKテレビで栗原小巻の『桜の園』、風吹じゅんの『三人姉妹』を
みましたが、これもなかなかのものでした。
最近、とんと(『ハリーとトント』ではない)芝居もごぶさたですが、
日曜のNHK教育の劇場中継は結構、重宝しています。
NHKでみた一連の清水邦夫の芝居もよかったなあ。
78 :
吾輩は名無しである:02/02/12 18:03
>>74 ジュネの『バルコン』を劇場でみたというのは、うらやましいかぎり
です。
ジュネの戯曲はたしかに劇中劇が錯綜していてちょっと読んだだけで
はわかりにくいですね。
舞台をみればよくわかるのかなあと思っていましたが、そうでもない
ようですね。
でも、『バルコン』かあ・・・いいなあ。
いっとき井上ひさしがやはり錯綜した劇中劇を好んで書いていました
ね(『道元の冒険』とか)。
>>76 おもいだしました、あいつだ、犯人は監督、リチャード・ブルックスです。
>>77 >『インテリア』から『セプテンバー』を経て『ハンナ・・・』に至るウッディ・アレンの一連の家庭劇はチェーホフなんですかね。
>私はずっとあれはベルイマンへのオマージュかと思っていたのですが。
もちろん、色々な作家からの影響が混交していることを前提として…
「インテリア」「セプテンバー」、そして「私の中のもう一人の私」なんかは露骨にベルイマンですね。
シリアスに「孤独」の問題を扱う時は、たいていベルイマンからの引用だと思います
(近作「地球は女で廻ってる」では「野いちご」の物凄い引用の仕方をしてましたが…)。
「私の中の〜」「ハンナとその姉妹」にも出てきますが、芸術家や教授職にある老人が、
若い生徒を妻として娶る、ところがその妻は「教えられる事」にうんざりしている、
というアレンお得意のシチュエーションは、チェーホフから来ていると思います。
他にも、数え上げればきりが無いくらい、W・アレンはチェーホフからの引用が多いですよ。
「ハンナ〜」での「詩集の○ページを読んでくれ。僕の気持ちが書いてある」
と言う愛の告白の仕方は「かもめ」、「重罪と軽罪」でのテープレコーダーにアイデアを吹き込む
俗臭芬々たるTVプロデューサーも「かもめ」だと思います。
まあきりが無いので…
>>78 いや、ジュネの戯曲が分からないのは、私の読解力のなさだと自覚しています。
篠井英介は怖いくらいにはまり役でしたが(w
>>70 「残された日々」でしたか・・・そうだったか・・・まさかレスがつくとは
思いませんでした。年がばれちゃいますね、お互いに。
>ただ、放映は深夜ではなく9時か10時からだったと記憶しています。
そうそう、終わったのが11時ごろでした。あなたもあの瞬間、テレビの前にいたの
ですね、なんか不思議なかんじだ。しかし登場人物の名前なんて、よく覚えてますね。
驚きです。
車を壊すシーン、よおおおく覚えてますよ。あそこは泣きますね、はい。
ピーター・フォークだからねえ、殴るのが。そしてラスト・・・くすん。
僕は厨房だったけど、恋はいくつになってもできるんだな、出会いはあるんだなって、
しっかりと刻み込まれました。おかげでまだ独身なんですけど(藁
ジル・クレイバーグ、実は萌えでした。近親相姦ものの「ルナ」なんてぞくぞく
しながら見てた。あの鼻がいいですね。えーっと、ベルトルッチだっけか?
ixionさんの言うように、テレビでやらないかなあ。
無理でしょうね、映画ならともかく。
映画もいいけど、アメリカのテレビドラマにも秀逸なのが多いですね。
81 :
吾輩は名無しである:02/02/12 20:02
ワイルドはどう? 俺は好きだが
82 :
吾輩は名無しである:02/02/12 20:13
テレビドラマといえば絶対に見たい!ってのが「プリズナーNo.6」!!
原作がえーっと、えーっと、出てこないぞ。早川文庫であった。
ウィリアム・アイリッシュ、なわけないか・・・トマス・ディッシュ?
これ見た人います? これも20年くらい前に放映されていたんですけど、
シリーズもので。ぼくんち田舎だからやってなかった・・・もしくは
見逃していたか。
旅の途中の主人公が知らない駅でおろされて、「おまえは6号だ」って言われる
ところから物語が始まる。村から出ようとしても不思議な球体に押し返されて
どうしても出ることができない・・・カリンティの「エペペ」みたいな不条理感
たっぷりのサスペンス。原作はすっごく面白かったんだけど。
>>80 >そうそう、終わったのが11時ごろでした。あなたもあの瞬間、テレビの
>前にいたのですね、なんか不思議なかんじだ。しかし登場人物の名前なん
>て、よく覚えてますね。驚きです。
ほんと、あの時間にテレビの前にいたふたりの人間が、ここでこうして書き
込んでいるというのも不思議ですね。
グリフィスとフェニックスという名前はラストの「グリフィス・ラヴズ・
フェニックス」が強烈であったのと、感動のあまり友達にふれまわったおか
げで覚えました。
>僕は厨房だったけど
はは、私は大学生でした。(ほんと歳がわかってしまいますね。)
あの日は偶然、友達が遊びにきていて、「おっピーター・フォークのドラ
マがある」と軽いのりでみたのですが、見おわってから、ふたりともしば
らく黙り込んでしまいました。
>おかげでまだ独身なんですけど(藁
私はふたりの子持ちです。時間の経過といのはおそろしいものがありますね。
84 :
吾輩は名無しである:02/02/12 21:24
>>78 ジュネの演劇には興味があるんですが何ひとつ情報がないんですよね
私のような厨房向けにどんなのかわかりやすく全体像を教えて頂けると
ありがたいのですが
(誤)時間の経過といのは
(正)時間の経過というのは
です。
>>82 「プリズナーNO6」は30年以上前のドラマではありませんか?
40過ぎ(ええい、もう歳はばれてる)の私もリアルタイムではみて
いません。
たしかあれは白黒だったような気がします。
スレッドの趣旨からははずれていきますが、もう一度みたいテレビ
ドラマといえば、土曜ワイド劇場(笑わないで!)の子供電話相談
員「ハートのおねえさん」(藤真利子主演)2部作と、日曜の夜に
放送していた1話完結のドラマシリーズ「泣きたい夜もある」でしょ
うか。どなたか見た方おられます?
>>84 私はジュネについてくわしい訳ではないのですが、新潮文庫の『女中
たち・黒んぼたち』と白水社の『ベスト・オブ・ジュネ、女中たち/
バルコン』を読みました。
(いま改めて『ベスト・オブ・ジュネ』を本棚からだしてきたら、本
の帯に「『女中たち』上演のお知らせ・出演:本木雅弘・大浦みずき・
田口トモロヲ、95年10月両国シアターX」と書いてありました。ほお
そうだったのか、モッくんがねえ。)
『女中たち』は女主人を毒殺した女中ふたりが、かわるがわる女主人
になりかわって会話をするという設定。
『バルコン』は革命真っ最中の淫売屋で、さまざまなシチュエーショ
ンが演じられているという設定。
どこまでが演技で、どこまでが本人のことばなのかわからない部分が
たくさんあるという感じでしょうか。
あまりうまくない説明でごめんなさい。
>>85 うむむ、「プリズナーNo.6」にもレスがつくとは・・・素晴らしい。
>「プリズナーNO6」は30年以上前のドラマではありませんか?
>たしかあれは白黒だったような気がします。
そうなんですか・・・実は僕はその番組を紹介する雑誌の記事でしか
場面を見たことがないんです。「スターログ」っていうSF雑誌。たしか
1号か2号。そのスチルはカラーでしたけど、宣伝用だったのかな。
えーっと、「スターログ」は20年くらい前に創刊されたような気がするので。
「いま、話題のSFドラマ」って感じで。たしかイギリスのBBCだっけかなあ。
なんかだんだんと文学板っぽくなくなってきたけど(汗
原作がディッシュつうことで、許してください。
ジュネの『女中たち』について、思わず「女主人を毒殺した女中たちが」
と書いてしまいましたが、これは「毒殺する計画をたてている女中たち」
の間違いでした。
記憶に頼って書くとろくなことがありませんね。
あと「かわるがわる女主人になりかわって」も正確さを欠きました。
「かわるがわる」女主人の役を演じているというのは、セリフの中で示唆
されるだけで、実際にその役を演じるのはひとりだけでした。
もうひとつ付け加えるなら、ふたりの女中が姉妹だというのを私はすっか
り失念していました。
でも、この機会にジュネを読み返すことができてよかった。
いいスレッドだ、ほんとに。
>>87 「プリズナー・・・」について、わたしも確信はないんです。
年はくってますけど、小学校6年まで8時に寝かされていたので
「ベンケーシー」とか「逃亡者」とか「ザ・ガードマン」とか
「泣いてたまるか」とか、「大人のテレビドラマ」は全然みられ
なかったんです。
あやふやな話ですみません。
>>74 すみません。熟女も女子高生も。そういう質問でした。熟女といえばジュネ
だよなあという成り行きで。かたじけない。
>舞台を作り上げる、という作業の不思議さみたいなものがとても感じ
>られて、いいなあ。
たしか「全ての些細な出来事」って題名で、フランスの精神病院の患者たちが
治療の一環としてゴンブローヴィッチの戯曲を上演する、その準備過程を描い
た映画がありましたが、これはまさにそういう不思議さを感じさせる映画でし
た。ドキュメンタリとフィクションの中間みたいな感じではあったんですが、
狂ってても狂ってなくても、上演までには同じようなごたごたが同じように
して起こるもんだなあと。諍いの種はやたらと現実的なことなのに、全体の
現実感はどんどん薄らいでゆく。見てて気分いいですよね。
42丁目のワーニャも今度見直してみます。
>スイマセン、わたくし、そこらの高校演劇の事を言ってたんです…。説明不足
>でした。
> 映画版は好きですよ。中原俊の女性的なセンスは貴重です。
あ、リアル高校演劇でしたか。いや、それは確かに見るほうとしては痛い。
やってる方はそんなことお構い無しってとこがまた痛い。
今度生まれ変わったら気をつけます。
「ハンナとその姉妹」といえば、映画館に立ち寄るとマルクス兄弟が
かかっていて、というシーンが印象的でした。どこからともなくやって来て、
散々かき回した揚げ句どこかへ消えてゆくって点、マルクス兄弟もラネフスカヤ
一家もやってることは似たり寄ったりと言ってしまうのはちょっと苦しいか。
でも実際、終わった後の寂寞感は共通してるように思います。
カサベテスでも、「ハズバンズ」になると今度は飛び出して、やっぱり戻って
くるって図式なんだけど、やっぱり物悲しさは消えない気がします。目のいい
監督だなあとつくづく思うんですが。
>>82 「プリズナーNo.6」じょうほう。もう出てるのかな。
http://www.tfc-movie.net/dvd/tv/prisoner/index.html
リチャード・バートンとエリザベス・テーラーが共演したのは、『ヴァージニア・ウルフ
なんて怖くない』です。そういえばこのスレ、まだオールビーの名前は出てなかったです
ね。監督はマイク・ニコルズ、なかなかの力作で、おそらくリズの女優としての頂点は、
この映画でしょう。
『プリズナーNo.6』は今度DVDボックスが出るんですよね。余裕があったら買いたい
ものだが……。
>>90 >「プリズナーNo.6」じょうほう。もう出てるのかな。
うわわああああ!! 知らなかった!! ありがとう、ありがとう!!
コレクターズ・ボックス!! そうか、やっぱり世界的なカルト番組だったんだ。
DVDってすぐに絶版になってしまうんだよね。すぐに注文しよう。
厨房のころからの夢が二十年目にしてここにかなうとは!
ああ、2chやっててよかった(涙涙 文学板マンセー!
ほんとうにありがとう、90さん。
>『プリズナーNo.6』は今度DVDボックスが出るんですよね。
>>91さんもありがとう!!
>>86 「バルコン」は要約が難しいですよね。
市長やら将軍といったお偉方が毎夜訪れる高級売春宿。彼らはそこで倒錯した性に耽っている。
折しもそこに革命の火の手が迫り…という感じですか。
政治と性、祝祭感、そんなんがギュウギュウに詰め込まれていて、
どちらかと言うと観念的。ただ、圧倒はされます。ワケ ワカラン♪ですが。
舞台では女装網タイツの青年がヘンにエロティックで、マダム役(!)篠井英介が妙演していました。
ちなみに篠井氏はこないだの「欲望という名の〜」のブランチ役が素晴らしかった!
舞台見てて初めて臆面もなく号泣…。
>>90 >「全ての些細な出来事」って題名で
うわー、それめちゃめちゃ面白そうですね。北杜夫の「もぐら」みたいな。
バックステージものって結構好きです。
最近では「クレイドル・ウィル・ロック」とか、たいした映画じゃないんですが、
みんなが四苦八苦しながら上演にこぎつける、なんてストーリーラインだけでもいいなあ。
>今度生まれ変わったら気をつけます。
…やってましたね? 私もまあ、人のことは言えない口なんですが…
>「ハンナとその姉妹」といえば、映画館に立ち寄るとマルクス兄弟が
>かかっていて、というシーンが印象的でした。
それで自殺を思いとどまるという、ヘンにリアルなエピソード…(笑)
そうですね、おもしろうてやがて哀しき…という感じ。寂しいし、厳しい。
「ハンナ〜」は芸術家一家の葛藤、姉妹それぞれの恋愛模様なんかもチェーホフっぽいかなあ、
と思います。
W・アレンは引用とオマージュだらけなんで嫌う人もいますが、私はどれも好きです。
ハズバンズ、ビデオ持ってるんですが、今度映画観でやるっていうんで見ないで待ってたら、
また見逃してしまった…。死にたかった。これを機会に見てみようと思います。
95 :
横レスすまそ:02/02/13 13:39
「バードケージ」の元ネタ「Mr.レディMr.マダム」だが、
舞台名は「ラカージュオホール」。
基地外たちの檻って意味。
おそらく戯曲も同名では??
関係ないけど「約束」のミシェル・セローは良いらしいね。
96 :
sasuke ◆FZ4kwao2 :02/02/13 16:43
オストロフスキーの「収入ある地位」とか、どうなのかな。
97 :
吾輩は名無しである:02/02/13 19:21
>>91 『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』もリズ/バートンの共演です
が、リズ/バートン/テネシー・ウィリアムズは『夕なぎ』でした。
「映画化された文学作品」というHPに載ってました。
孤島に暮らす大物女優リズのもとをジャーナリストのバートンが訪れ、そ
して・・・というような話。
テネシー・ウィリアムズのいつものパターンで、登場人物たちが話している
うちにだんだん過去の事件があきらかになってくるという物語だったように
思います。
98 :
吾輩は名無しである:02/02/13 19:31
原題ねたでいくと、上で名前がでているウッディ・アレンの『地球
は女で廻っている』はたしかDisconstructionじゃなかったですか。
「脱構築」ってやつですね。
これを『地球は女で・・・』と訳す配給会社もすごいといえばすごい。
99 :
吾輩は名無しである:02/02/13 19:34
『バルコン』といい『女中たち』といい、男優が女役を演じるている
みたいですね。
作者がジュネだけに、妙に納得してしまうところもありますが・・・
100 :
吾輩は名無しである:02/02/13 20:26
100いただき!!
101 :
吾輩は名無しである:02/02/13 21:56
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ・∀・) < やっぱり厨房いるんだね
._φ___⊂)_ _ \___________
./旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/
>『バルコン』といい『女中たち』といい、男優が女役を演じるている
> みたいですね。
これどうなんでしょうね。日本特有の現象なのかどうか。
ジュネ自身はどちらの場合も、上演方法についての但し書きで
「女優」と書いているので、むしろ渡辺守章の嗜好が強く反映
されているんだろーなーと。って知りませんが。
ただ、「女たちの役割は、ひたすら美しいこと」なんてしらっと
言ってのけられる女優は確かに見つけがたい気がするので、ここは
ぜひ中谷美紀に国生さゆり風の日々を過ごしていただいて、15年後
のバルコンに備えて貰うってのがよいと思う。
>>95 MrレディMrマダム見たときは、あれがミシェル・セローだとは気付きませんでした。
「アサシン」の、老境に差し掛かった渋い殺し屋の役しか知らなかったもんで…。
芸域が広いですよねー。ウーゴ・トニャッティ氏も。
>>98 あの映画、邦題もさることながら、ポスターが洒落ててよかったですね。
最近、「クイルズ」ってサド公爵の映画見たんですが、これも元は戯曲みたいです。
全然戯曲らしくなくて、なかなか面白かったです。
104 :
吾輩は名無しである:02/02/14 01:07
サドといえば『サド/マラ』でしたっけ、『マラ/サド』でしたっけ、
前からみたいと思いつつ、見られずにいます。
上であがっていた『全ての些細な出来事』も設定だけきくと似たような
感じなんですかね。
いずれにしても、どっちも見てえー。
105 :
吾輩は名無しである:02/02/14 21:54
>>98 >『地球は女で・・・』と訳す配給会社もすごいといえばすごい。
昔のアメリカ映画っぽいタイトルで嫌いじゃない。
それにしても「地獄の黙示録」って、誰がタイトルつけたんだろうねえ・・・
担当者出て来い!! 地獄だよ、地獄。
「マラー/サド」ですね。私もビデオで抜粋しか見たことないです。
うっすらと覚えてるのは、役者がすごい顔して椅子とりゲーム
みたいにぐるぐる回ってるところだけ。なので比較はしにくい
んですけども。
「すべての些細な出来事」(これが正しい邦題らしい)の方は、
のどかというか脱力系というか、そういうふうでした。
見てて「ああ、狂ってるねえ」とは思うけど、可笑しさが勝って、
演出されたエキセントリックさってのは感じなかった。
だから逆に、感じやすい人は感じるべきことを感じるかもなーと
思った。ってか実際ほろりときた。
IMDBで調べてみたら、ドキュメンタリとあるのでそうなんだろう
けど、カメラが一人称ってこともあって、そのへんの境界はうまく
ぼかされ気味なんで、印象としてはキアロスタミやマフマルバフに
似てるかなあとも。
精神病院で演じる題目がゴンブロヴィッチの「オペレッタ」ですよ。
ちょっと普通じゃない。
スティル付きのページがあったんで参考まで。
http://www.frenchculture.org/cinema/facsea/movies/philibert-moindre.html
107 :
吾輩は名無しである:02/02/14 23:07
「すべての些細な出来事」ほんとうに面白そうですね。
ゴンブロヴィッチという選択もすごい。
精神病院ものでいうと「まぼろしの市街戦」という映画もありました。
「カッコーの巣の上で」もありますが、あれはちょっと毛色が違いますね。
>>91 「ヴァージニア・ウルフはこわくない」を、貴方のレス読んでやっと見る気持ちになって、
今夜、見ることができました。
いやー、久々にパンチを食らいました。まだぐったりしてます。
アメリカ演劇ってなんでこんなにパワフルなんでしょう。
エリザベス・テーラーが凄まじくリアルに醜態を晒しつづけるのもさることながら、
R・バートンのみじめな負け犬っぷり、実にえげつなかった。
弱い心を持った者同士が傷つけあい、欲望に負け、
そして大切なものを破壊するまで止められないゲーム。
「なんでそこまで…?」
と小一時間問い詰めるまでもなく、…分かるんですよね、その感じが。分かるように描いてある。
アメリカ演劇ならではの、手をこまねいて見守るしかないこのどうしようもなさ。
こうした先達の遺産の上に、マメットが生まれるのかと深く納得しました。
鑑賞には体力が必要ですが、非常に面白かったです。ありがとう!>91
>>106 「マラー/サド」見てるというのは凄いですね。かなりの映画ファンとお見受けします。
なんかめちゃ長いタイトルでしたよね、原題が。
110 :
吾輩は名無しである:02/02/19 01:09
>109
「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院の患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」
が映画の邦題になってたはず、でも手元にある戯曲では
「サド侯爵の演出のもとにシャラントン保護施設の演劇グループによって上演されたジャン・ポール・マラーの迫害と暗殺」
となってる。何だろうな保護施設の演劇グループって(w
>35
こちらこそ。ああいうストレートプレイって、日本にはなかなか見当たらないんですよね。
どうしても喜劇ばっかりになってしまう。べつに喜劇がきらいなわけじゃないんですけど、
偏重はどうかと思います。ああいう世界を志してるのは、日本では鐘下辰男くらいで
しょうか。
>97
御教示いただきありがとうございました。不覚にも『夕なぎ』は知りませんでした。
竹内銃一郎の『チュニジアの歌姫』という戯曲は、引退した伝説の大女優のもとを
新進映画監督が訪れて……という筋なんですよ。竹内銃一郎の芝居も引用に満ちて
いるらしく、わたしは『サンセット大通り』をベースにしたのかなあ、程度に思っ
ていたのですが、どうやら『夕なぎ』も混じっているようですね。
112 :
吾輩は名無しである:02/02/19 12:05
竹内銃一郎ですか。岸田戯曲賞をとった『あの大鴉さえも』(古い!)
しか見ていませんが、いまも健在なのですね。
エドガー・ポーを意識しながら、『ゴドー・・・』のパロディなどもおり
まぜ、ガラスを運ぶという物語でしたっけ?
そういう訳で『チュニジアの歌姫』は全く知りませんが、設定だけ聞くと
まさに『サンセット大通り』ですね。
『ヴァージニアウルフなんて・・・』は昔、戯曲だけ読みました。
今度、映画もみてみよう。
でも、ビデオ屋にあるかなあ。
>110
ありがとうございます。やはり逝っちゃってますね、タイトルからして(w
>111
『ヴァージニア・ウルフ〜』見て、リチャード・バートンの魅力に開眼しました。
オオカミみたいな異様なまなざし、佇まい、実に凄みのある役者ですよね。
『寒い国から帰ったスパイ』『暗殺者のメロディ』『史上最大の作戦』等、
ここんとこ彼の出演作を色々見てますが、どれも本当に素晴らしい演技です。
早世が惜しまれる、なんて言ってみたくなります。
>ああいう世界を志してるのは、日本では鐘下辰男くらいでしょうか。
そうですか、ああいう世界を目指しているのらチェックしてみたいですね。
日本でT・ウィリアムズや「ヴァージニア〜」のような、
アメリカの現代演劇っぽい舞台を志向している劇団があるんだったら、
是非是非見てみたいんですが、情報収集がままならないんです。
観劇代もバカになりませんもんね…。
114 :
吾輩は名無しである:02/02/27 08:59
age
115 :
吾輩は名無しである:02/02/27 15:07
椎名麟三の戯曲読んだ人いる?
116 :
吾輩は名無しである:02/03/01 23:34
昔、『悪霊』を読んだ。
あれは戯曲というより翻案か。
117 :
吾輩は名無しである:02/03/03 21:07
サド侯爵夫人age
118 :
吾輩は名無しである:02/03/08 23:13
ブレヒトってどう?
119 :
吾輩は名無しである:02/03/09 17:42
>118
マック・ザ・ナイフはモリタートと改題され、
ソニー・ロリンズ畢生の名作、「サキソフォン・コロッサス」の白眉となった。
120 :
吾輩は名無しである:02/03/10 04:44
121 :
吾輩は名無しである:02/03/10 12:52
>120
三文オペラ読んだ?
ブレヒトの「三文オペラ」に出てくる「マック・ザ・ナイフ」という、
クルト・ワイルが曲をつけた有名な歌を、
ジャズサックスの巨匠、ソニー・ロリンズが「サキソフォン・コロッサス」という名盤で
「モリタート」と改題して取り上げた。
これはジャズ史上に残る名演奏とされている。
先日、マメットの「暗号」読みました(オレアナの後の作品)。
登場人物は女、女の息子、女の旦那の友人の三人のみ。
かれらによってごくごく日常的な会話が積み重ねられ、
ひとつの家庭の崩壊が徐々に浮き彫りになっていく構成。
話というか魅力が掴みにくくて何回も読み直したけど、
やはり「痛い」戯曲でした。
アメリカ人でなければ分からない問題が色々詰め込まれているんでしょうけど、
子供が強いられる「孤独」が痛々しかった。
ちなみに「ファーゴ」なんかのウィリアム・H・メーシーはマメットの教え子
だったようですね。
「オレアナ」は彼の主役、マメットの監督で映画になってるようです。
公開は無理にしても、ビデオ化くらいはしてほすい。。
124 :
吾輩は名無しである:02/03/26 18:46
age
125 :
吾輩は名無しである:02/03/26 19:05
age
クシュナーの新作「ホームボディ/カブール」はどうなんでしょう?
米演劇界では、「エンジェルス・イン・アメリカ」と同じく、たいそう
話題になっていますが。
クシュナーは政治と芸術を真摯に考えているいい劇作家だと思うけど。
127 :
吾輩は名無しである:02/04/06 00:17
age
128 :
吾輩は名無しである:02/04/10 00:09
クシュナーみたいに政治的・社会的メッセージを含んだ演劇が、
あれほど話題になるのが、文化として非常に羨ましい…。
129 :
吾輩は名無しである:02/04/26 19:42
age
130 :
吾輩は名無しである:02/05/02 10:53
唐十郎は?
「風の又三郎」がお薦め。
131 :
吾輩は名無しである:02/05/02 12:06
ブレヒトというと「セツアンの善人」を思い出す。
串田和美演出、松たか子、高橋克典バージョンでしか見ていないが
嘗て市原悦子・栗原小巻などがシェンテを演じたと知りみて見たいと
思った。
古い上演作品がもっとVTR化されることをせつに願う。
132 :
吾輩は名無しである:02/05/02 15:00
串田和美イイ!age
133 :
吾輩は名無しである:02/05/05 13:00
串田さん、「突入せよ!あさま山荘事件」にでてるね。
134 :
吾輩は名無しである:02/05/09 08:25
串田がイイ?
一体どこがイイのか教えてくれ。
奴の創った芝居でおもしろいと思ったこと
一度もないのだが・・・
なんであんな奴がコクーンの芸術監督なんかやったんだ?
135 :
吾輩は名無しである:02/05/09 09:59
それこそ好みの問題でしょう。
136 :
吾輩は名無しである:02/05/09 10:45
串田&ゴドーは最高だったよ。
137 :
無名草子さん:02/05/09 10:46
>>134 外国人をキャスティングするやり方になじめない人は嫌いかも
知れませんね。
セリフがカタコトになって聞き取りにくい時もあるし。
138 :
吾輩は名無しである:02/05/09 10:47
串田
139 :
吾輩は名無しである:02/05/09 10:49
串田&緒方のゴドーはよかったよ、の誤り。
140 :
吾輩は名無しである :02/05/09 15:38
皆さんは戯曲を読む時って、どんなイメージですか?
私は戯曲を素材とし、登場人物を演じてもらいたい
俳優、女優に置き換えないと読めないんですが。
小説を読む時はそんな感じはなく、ただストーリを
追いかける感じなんですけど。
セリフが中心だと具体的な人物に変換しないと読みにくい
ような気がします。
(゚∞゚)ペーチュンチュン
142 :
吾輩は名無しである:02/05/11 01:38
>140
漠然と漫然と読んでる。
.
144 :
吾輩は名無しである:02/05/28 23:15
松尾スズキ
145 :
吾輩は名無しである:02/05/28 23:26
良スレなのに、すっかり廃れたね…。
146 :
吾輩は名無しである:02/05/30 23:57
平田オリザってどうよ?
いまいちこの板には合わないかも知れないが
日本の九十年代の劇作家では一番演劇の特性について
考えて戯曲書いてたような感じがするが
147 :
吾輩は名無しである :02/05/31 11:03
平田は人によって好き嫌いがはっきり分かれるタイプだと思う。
148 :
吾輩は名無しである:02/05/31 12:05
特に顔がね。
149 :
吾輩は名無しである:02/06/01 00:28
オリザが本名だって最近知ったよ
150 :
吾輩は名無しである:02/06/04 02:23
稲っていう意味らし稲
151 :
吾輩は名無しである:02/06/23 03:15
ロミオとフリージアのある食卓
152 :
吾輩は名無しである:02/06/23 06:06
自分たちでやっている同人誌で、昔のアイルランド作家ロード・ダンセイニという人の
戯曲「もしもあの時」というのを復刻したのですが (松村みね子訳)、売れ行きはちょっ
と鈍いです。
>>1 さんが書かれていますが、やっぱり「いまいち盛り上がらない」のかなというのは
感じました。残念ですけれども。散文を読みなれた目にはたしかにとっつきにくいので
すが、読めばきっと面白いはずなのですが。
(まぁもっとも、この作品はさほど入手・閲覧が困難というわけでもないのでそのへん
も売れ行き不振の原因の一つなんでしょうが。)
>152
おねがいです。マメットを訳してください。僕は買います。
154 :
吾輩は名無しである:02/06/24 01:09
ご声援感謝。マメットという作家 (作品) については未詳なのですが。。。
やはり、アイルランド文芸復興 (ケルティック・ルネッサンス) 時のものなのでしょうか。
156 :
吾輩は名無しである:02/07/09 17:11
こっちもあげとこう
157 :
吾輩は名無しである:02/07/20 03:46
age
158 :
吾輩は名無しである:02/07/20 08:35
鴻上がアホということに異論をとなえるものは少ないと思うが、
野田は実際どうなのだろう?そりゃ、鴻上よりはマシだが・・・
つか、浅田によれば「学芸会のパロディーごっこ」にすぎない
80年代の小劇場ブーム、後世に残るような素晴らしい「戯曲」
の書き手は存在していたのだろうか?
159 :
吾輩は名無しである:02/07/20 08:42
>>158 僕は1977年の生まれだから、実際の芝居は見たことが
ないんだけど、北村想の戯曲はどれもほんとに素晴らしい
とおもうよ。野田とか鴻上とかは最悪。つかも全然おもろいとは
思わん。その他、あの時代に活躍してた人たちの本は古本屋で
よく投売りされているからわりと買ってよんでいるんだけど、
なんつーか、ひどいですな。
あんなんで本だせるのかよw
160 :
吾輩は名無しである:02/07/20 18:17
>>158 俺もそこらへんのは劇場で観たことはないけどまあ確かに鴻上が無知で
あるのには異論ない。けど野田に関しては結構微妙
つーか「学芸会のパロディーごっこ」っていうのはそれこそ浅田自身に
こそ当てはまる言葉だろ?
なんにせよ80年代が「戯曲」にとって不毛の時代なのには異論ないけど
比べてそれが良いか悪いかはわからんが90年代のには読める「戯曲」が多い
161 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:56
162 :
吾輩は名無しである:02/08/02 21:14
戯曲ではなく、もっぱら映画や演劇の話題で盛り上がっているな。
所詮は「台本」ということか。
163 :
吾輩は名無しである:02/08/05 17:34
age
164 :
吾輩は名無しである:02/08/22 19:48
age
165 :
吾輩は名無しである:02/08/22 20:01
戯曲は読むが、演劇を実際に見ることはほとんどない。
だから演劇が、どのような基準で評価されているのかわからない。
演劇に詳しい方、演劇を鑑賞し、評価するときの基準、共通了解など
素人に説明キボンヌ。
戯曲はつまらんでしょ。
舞台でどたばたしてるところを見る。
それが自分にとってオモロイかでしょ。
芝居ってつまらないもの多いからね。
此れ!と感じたら、他に目をくれず
最低4年間ぐらい見てみるといい。
音楽もそうでしょ。
CDやLPなんてライブに較べたら
問題外でしょ。これも最低6年くらい
聴くと分かってくるよ。
どのような基準なんて、芸術を鑑賞しようという
人の考え方ではない。
何だか分からないものを見よう、見つけようということだ。
基準なんて10年見たり聴いたりし続けた結果だよ。
でも、基準を考える年になると寂しいぜ。
生に限るのさ。ビールだってそうだろ。
>>166 あなたのいうこと少しはわかります。
音楽の比喩では特に。音楽は聴き続けて
やっと自分なりの鑑賞眼は出てくる。
ある意味で、寂しいことなのかもしれませんが。
衝動でアルバムを買っていた頃のプレイヤーに乗っけるまでの
期待感、ワクワク感みたいなものは薄れてきたし。
これはクオリティ高い、とか
これはアヴァンギャルドだけどニセモノ、とか
大御所だけど惰性でつくった感じ、とか。なんとなくだがわかってしまう。
でも芝居は、何回か見ましたが(プロのもアマチュアのも)
はっきりいって、どこが面白いかまるで理解できなかったのです。
チケットもそれなりに高いし。これは、私が演劇にはご縁が
ないということなのか。自分なりに理解をしたいという欲求は
あるのですが。
168 :
吾輩は名無しである:02/08/29 03:20
皆さんはどういう演劇が面白くて、
どういう演劇がつまらないのですか?
私は前衛を売りにしてるような芝居と
説教くさいのが苦手です。てゆーかそれしか観ていないんだけど。
169 :
吾輩は名無しである:02/09/10 21:42
/((器)
_____ /(____/ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
|. |\◎◎\___ ∧∧/// <
\| |\◎〔〔 |Ξ(,,゚Д゚)つ.< < アーマード・ゾヌ
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__/ ̄|.ロ| |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_ ロ|__ ∨∨∨∨∨∨∨∨∨
| \\. ̄| / ̄\ ● ●  ̄\\\
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〔 ̄ \〔〔(_(◎ 、_人__|\\__
 ̄\///〔__E〕______ノ\///〔∃)
 ̄〔__〔_|_】_ |__〕  ̄ ̄ ̄
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>>169 お前さっきから、興味ないスレ上げて、何のつもりだ?
171 :
吾輩は名無しである :02/09/30 19:21
自明のことだが、戯曲は本当に演出家次第で全く別物と化す。
間をおかずに、二種類の「フォルスタッフ」を見た。
(第三舞台のものと無名塾主催のもの)
脚本のセリフ自体は殆ど変わらなかったが、片やバリバリの古典
こなた近未来的で、ちょっとイメージが混乱してしまった。
素人は劇団の特色を予備知識として持ってから、鑑賞したほうが
いいと思いますた。
>>170 そういうヤシをage荒らしって言うんだろうね。ほんとヤダね。
しばらく前、図書館に行ったときのこと――
本を新たに借りようとカウンターに持ち込んだら、
「返していないのがありますね」と言われ、
「え、全部返したと思いますけれど、何の本でしょ?」
と答えると、「『カラスの動物園』」……
吹き出すか「てめぇ、司書の勉強やり直して来い。
アメリカを代表する戯曲のひとつだろうぎゃ!」と怒鳴るかしようと思ったけれど、自分がレディであるという自覚を
取り戻し、返却本の棚を指差して精一杯の作り笑い。
「『ガラスの動物園』…ああ、それなら。黄色い背の文庫本
です。お確かめになってね」
事ほど左様に、戯曲のポジションってそんなもんなんでしょう。
ちなみに、何年か前、倉本聡が児童文学の方の賞を取ったとき、
「戯曲(台本だったかな?)がこんな評価を受けるとは
思わなかった。嬉しい」というような発言をしていて、ほおぉと
思ったことがあります。
私も花園神社の時代から芝居は好きだけれど、読んだことが
あるのは、シェイクスピア、T・ウィリアムズ、A・クリスティ
ぐらいです。何か面白いのあったらお教えください。
174 :
吾輩は名無しである:02/10/03 12:03
このスレ最初から読み直せばよいかと思われ。
175 :
吾輩は名無しである:02/10/03 12:27
「マラー/サド」のDVD買ったんですが、如何せん英語力ガタ落ちの上、
サブタイトルなし。原作絶版。邦訳も絶版。
とりあえず、英語か日本語で読めるサイトないでしょうか。
読んでいなかったなあと思ってアゴタ・クリストフの
『怪物』を読んでみたのですが、なかなか、よい。
(早川epiにはたぶん所収されないだろうが)
悪童3部作の前に、こういうものを書いていたとは…。
おまけに、1994年日本語訳出版当時、彼女の戯曲9編で
向こうで出版されたものは僅かに2編だったという。
意欲的な企画だったのですねえ。
それに、『悪童日記』を清水邦夫さんが戯曲化していた
とは知らんかった。どんな舞台だったのだろう?
演出はだれ? 木冬社だから蜷川氏ではないよなあ。
芝居しばらく見ていない、見たいなあ…と思い、
柄本明と石橋蓮司のゴドーのプログラム見返してたら、
2003年1月5日でゴドーは上演50周年みたい。
スーザン・ソンタグあたりが企画して、アフガニスタン
のタリバンの地かどこかで記念公演でもないのかな。
177 :
吾輩は名無しである:02/10/11 01:46
>>175 「マラー/サド」、英訳版なら絶版ではないと思います。もう一度探してみてください。
それより、タガンカ劇場の公演があるのはご存知?12月13日から15日まで。
場所が静岡なのがちょっと。
ところで、「マラー/サド」って、上演を必要とする戯曲なんでしょうか。
純粋戯曲という気がしてるんですが。
アイスキュロスもソフォクレスも100以上戯曲を書いたのに、数えるほどしか残っていない。
ま、同時代の他の戯曲作家の作品が(ほぼ)全滅であることを考えると、まだましなんだが。
まあ、東京グローブ座もいまやジャニーズの嵐主演の映画やってる事だし、
このスレの消滅も時間の問題だな(w
どうでもいいんで、sage
180 :
吾輩は名無しである:02/10/25 19:58
>>177 タガンカ劇場って、「カラマーゾフの兄弟」のミュージカル版をやったところですね。
あそこなら「マラー/サド」面白そう。問題は静岡だということですな。
「マラー/サド」は確かにレーゼ・ドラマだと思うんですが、逆にそこが
演出家を刺激するのでは?ブルックスの映画面白ろかったし、一度は舞台を見てみたい
気にさせます。
181 :
吾輩は名無しである:02/10/25 21:17
ブルックスって…
182 :
吾輩は名無しである:02/10/27 17:41
何?
映画はつまらんけど、舞台は面白いのあるよ。
「マラー/サド」も舞台記録として見れば?
183 :
吾輩は名無しである:
age