1 :
吾輩は名無しである:
麻雀スレに行けって言わないでね。
2 :
吾輩は名無しである:02/02/03 22:19
言わないよ。「麻雀放浪記」面白かった。マンセー。
色川名義のエッセイもよかった。小さい頃、部屋いっぱいに鉄道の路線を書いてって、
彼だよね。あと、ひとり野球ゲームに凝りに凝ったとか。違ったっけ?
2ゲット。
3 :
吾輩は名無しである:02/02/03 22:28
俺はハマりにハマって小説は全部読んだぞ。
色川より阿佐田の方が十倍くらい好き。
当時麻雀のルールは知らなかったけど、面白く読めた。
>2
おっしゃる通り、色川先生の原点は幼少期の一人遊びですね。
野球ゲームの場合は、選手の家庭とか、ファンとかカードが限りなく
増えて収拾がつかなくなったということだったような気が。
色々な小説読んだけど、「麻雀放浪記」は唯一具体的に生活を
変えた小説かも。要はバクチ好きになったということだけど。
>>3 漏れも全部読みました。
一番好きな短編は、主人公が誘われて麻雀にいったら、
相手3人はすべて体の一部が無い。で
「金は賭けないよ。でも負けるとちょっと重たい。」
の意味を理解するという小説。
こいつはホント怖かった。
長編はどーしても「麻雀放浪記」の一番最初のやつになりますが。
和田誠の映画もメッチャよかった。
6 :
吾輩は名無しである:02/02/03 22:37
色川名義の家族もの、地味だけどいいんだけどなあ。
でも、一般的には阿佐田名義のものなんだろうな。仕方ないな。
色川名義の家族ものっつーと「離婚・恐婚」とかですよねー。
なんか、別れてもすっきりとはなれるわけでもない、曖昧な
人間関係がリアリティーあります。
最近は阿佐田ものまであんま話を聞かなくなってファンとしては
寂しい限りです。
>>1 実は長編は「麻雀放浪記」しか読んでいません。
おすすめ教えてください。なんかムラムラと読みたくなってきた。
この人あんまり駄作がないから、どれ読んでもおもろいよ。
でも、やっぱ「麻雀放浪記」の続編の「ドサ健ばくち地獄」なんかいいんじゃない。
ストーリーが寄り道したりしないから、もう一気に読める。
手に入りやすいものだと「ドサ建ばくち地獄」の上下が角川文庫で
でてますね。ドサ建がピンで主人公はってて、マターリとした展開が
いいです。
後は、文春文庫ででてる「新麻雀放浪記」なんかも年食った坊や哲
の寂しげな感じが阿佐田先生の老境と重なっていい感じ。
他の長編は最近軒並み絶版になってしまったんで、図書館いくか
全集買わないと読めないかもしれません。。。
11 :
吾輩は名無しである:02/02/03 23:11
短編での間合いのよさはかなりの腕だね。
>9
かぶっちゃってスマソ。
間合いに加えて、当時の東京の遊び人の独特の口調とかも
雰囲気だしてますね。
井上志摩夫名義作品は?
んー、本人も認めてるがこいつは食うために書いてたという
ことで、ちょっと他とはタッチが違うと思う。
ちょっと前、いくつか復刻されましたね。
15 :
名無しゲノムのクローンさん ◆fjqZEwZ6 :02/02/04 01:55
色川名義は読んでないですが、阿佐田哲也はだいたい読んでる。
はじめて読んだ麻雀の教本が「阿佐田哲也のAクラス麻雀」(阿佐田哲也/双葉社)だった。
その本の中に「インチキはいけない」と書かれていたのがもの凄く印象深いです。(藁*99
麻雀知らなくても楽しく読める本ってある?
17 :
吾輩は名無しである:02/02/04 07:57
いよいよ色川/阿佐田スレも復活したか。
じゃあ1000までがんばって行こう。
>>2さん
「ひとり博打」ですね。相撲ゲームや競輪ゲーム。登場人物のデータ暗記だけ
ではなく、協会の運営とか、選手の家族とか・・・想像を果てしなく膨らます
短編ですね。あれは面白かった。
でも、冒頭には
「今、私は砂漠との関係について考えている」みたいな、記述もあって、ちょ
っとオモロイですよね。
>>16 うらおもて人生録なんかどうですかね?
人生は9勝6負ぐらいをめざすってのがなかなかしみました。
20 :
吾輩は名無しである:02/02/05 00:19
ひとり博打のラストはぞくぞくするね。
あとは定評のある「怪しい来客簿」、未完の「虫けら太平記」(だったけ)
色川名義の「小説・阿佐田哲也」とか。エッセイは「私の旧約聖書」、
「喰いたい放題」なんかがお勧めかと。
21 :
吾輩は名無しである:02/02/05 00:31
今なら「生家」が講談社文芸文庫で読めるよ!個人的にお薦めしたい。
22 :
吾輩は名無しである:02/02/05 00:32
ゴメンゴメン。「生家へ」だったよ。
ありがとう。読んでみよっかな。
24 :
fishman:02/02/05 08:05
『ひとり博打』の中で砂漠について触れ、『小説・阿佐田哲也』の中では
「虚実の間」という言葉を連発するあたり、実は花田清輝好きなのか?と
思ってみたり。
『虫食い仙次』は、小説としての出来云々は措いて、とても好きな作品です。
25 :
オナルこれぷしー:02/02/05 10:20
新麻雀放浪記の煙草万引きして捕まるシーン萌え
26 :
吾輩は名無しである:02/02/05 13:21
麻雀放浪記で坊や哲とドサ健が
女にチンポしゃぶってもらっても
勃たないところ
萌え
27 :
吾輩は名無しである:02/02/05 13:50
登場人物のネーミングセンスが素晴らしいと思う。
行き当たりばったりでつけたような名前なのに、
何故か後々まで印象に残る。
ドサ健、出目徳、クソ丸、ドテ子、飛び甚、
十三デブ、ブー大九郎・・・
28 :
吾輩は名無しである:02/02/05 13:54
和田誠映画、
高品格の出目徳はいいとして、
サナダと加賀まり子は萎えた
>27
だって…、自分の筆名からして・・・行き当たりバッタリィ
朝だ徹夜→阿佐田哲也
30 :
吾輩は名無しである:02/02/05 15:26
奥さん見てみたいな・・
31 :
吾輩は名無しである:02/02/07 22:34
自分はやっぱり「狂人日記」がベスト。
奥さんと言えば、「宿六・色川武大」の「お星さま」のシーンは、
何度思い出しても涙が出る。
ところで、阿佐田名義の作品って、麻雀をわからない人間が読んでも楽しめる?
「百」「雀」「遠景」「ぼくの猫、ぼくの猿」
でも「怪しい来客簿」が一番好きさ。
33 :
吾輩は名無しである:02/02/08 13:30
「生家へ」がベストですな。「狂人日記」俺にはいまいち。
『狂人日記』は、描写が「病」にもたれかかっているという印象があり、
それは作家として衰弱ではないのか?という気がしないでもない。
それでも、太鼓の音が聞こえるところとか、何度読んでもぞくっとくるな。
35 :
吾輩は名無しである:02/02/09 00:01
>31
阿佐田は麻雀のルール知らなくても全然問題なし。
それまで読んだことのないようなエンターテインメントで度肝抜かれました。
36 :
吾輩は名無しである:02/02/09 22:46
>>31 麻雀これで覚えました。
役に立ちませんでした(w
>>18 JPBさん
そうそう、そんな感じ。手元にないのが悔しい。えーっと、なんて本に入ってましたっけ?
なんかあの、「ざわざわと自意識が広がって止まらなくなる恐怖、でもキムチいい!!」
っていうみょーな感覚、よく覚えてます。「狂人日記」だっけ?
38 :
吾輩は名無しである:02/02/10 00:28
「百」が良かったな。
色川の小説を読んでると急に泣けてきたりするね。
泣くために読むなんて嫌だけど、ウウッってなる時がある。
39 :
吾輩は名無しである:02/02/10 11:59
>>36 ルールも今と若干の違いがあるしね。
赤有りツモ上がり重視の現代麻雀とは違い、阿佐田は出上がり重視。
「Aクラス麻雀」は初心者及び不調者が気分転換に読むといい。
まともに受けると自滅の予感。
こういう代表作、お勧め、なんて時はあまりでないけど、色川名義では「花のさかりは地下道で」や「ぼうふら漂流記」もいいよ。
阿佐田名義では初期短編集の「天和無宿」「牌の魔術師」「雀鬼五十番勝負」等など、とにかくどれを読んでもハズレがない。
本当に短編の名手。麻雀覚え初めにこれらを読んだおかげですっかりハマッタ俺が言うんだから間違いない。
41 :
吾輩は名無しである:02/02/17 20:05
雀聖age
42 :
吾輩は名無しである:02/02/17 22:00
「善人ハム」
ドラム缶に詰めた豚牛の臓物(だっけか?)
をリアカーで運ぶ善人ハム(汗がだくだく)。
それを山手線の車窓から偶然見かける作中一人称。
なんか、ここが印象あんねん、ワシ。
「生家へ」は第七節のところが好きです。
自分の部屋で寝てると猫が入れ替わり立ちかわり入ってきて云々・・・というとこ。
「黒い布」は色川名義作品では、処女作ゆえの固さがありますね。
でも、「生家へ」でも「百」でも中心的な場所にいる父親が、「黒い布」
では語り手として出てきているのが面白い。その後の作品の語り手になる
息子がそこでは、とても不気味で、ちょっとサイコホラーな感じです。
色川武大で思い出すのは、伊吹山。
醜く、無用の山だと、自分のようだと、
列車で通りかかっても見ないようにしていた。と…
45 :
吾輩は名無しである:02/02/19 22:15
虫けら太平記読了。
遺作で未完てのが切ないねぃ。
「黒い布」で中央公論新人賞を授賞した時、審査員に武田泰淳がいた。
色川が生家の傍で武田と会ったとき、武田は乗りかけた車を降りて、深々と
礼をしたという。武田ー深沢ー色川、この3人は自分の中で勝手に繋がって
いたのだけど、色々と知るにつけ実際に親交があったことがわかり、何となく
嬉しかった。
お、おれなんかよ〜、
新潮社の裏の「生家」
何度も見に行ってるんだぜ〜、
表札が「武大」でなく「武人」なんだぜ〜、
「黒い布」や「百」のあの親父(たぶん)の表札がまだ架かってるんで〜、
庭に停まっていたネイビーブルーのトヨタ車は
「雀」の電車オタク弟が運転するんかな(ワクワク)。
48 :
吾輩は名無しである:02/02/19 23:59
ホモだった噂あるけど本当かな?
>47さん
おっ!俺は墓参りには行ったぞ。作中の「弟」いいよね(w
幼少時殴っても蹴っても付いてくる弟が成長して、傷だらけの
兄に向かって「帰ってくれ」とお願いする。身に沁みますな(しみじみ
前スレいまどこにある?
51 :
吾輩は名無しである:02/02/24 22:51
弟、いいね。
ゴッホの弟テオみたい。
特に狂人日記。
主人公が自分の妻の浮気相手かと訝るところ、グットきた。
この名前も秀逸
そうそう、幼少時の兄弟が2人で写った写真を見ると、
弟超可愛いの。もう、その写真を見るだけで兄の屈託が
わかるような。
父との関係って言うのは硬直的で、例え父が寝込んでも、犬に噛まれて
血だらけになっても、上下関係のようなものが動かないんだけど、
弟や母との関係というのは横に広がっていて、色々と「わたし」の視点が
動くんだよね。考えてみれば、『狂人日記』にも弟は登場するわけで
意外と大きなモチーフなのかもしれない。
>>42さん
「善人ハム」読みましたよ。確かにリヤカー曳いてる場面って印象的でしたね。
とぼけた善さんの奥さんも好印象。
>>54 おお!リアカーを曳くハムを見つけて
「...あれより他に生き方はない」
みたいな感慨にふけるのだっけ?
他に「夢ぼん」という短篇も似たテイスト。
このひと、どこかで「転がるように人生を終えてしまいたい」
と書いていて、自分が正にそうなりつつあるので、洒落にならない。
狂人日記は辛くて全部読めなかった。
57 :
吾輩は名無しである:02/02/26 18:53
色川 ぶだい たかお たけひろ。
統一されてないんでしょうか。
ライバルは田中小実昌であったらしい、
小実さんの「イザベラね」という不思議な小説の文庫解説を
武大が書いていて、
「...おくがましいが密かにライバルと自認している」
とそこで言っていた。
「怪しい来客簿」と「ポロポロ」は、
殆んど同時期に世に出たのだね。
編集者はともに作家以前の村松友具なんだってさ。
村松って偉いヤツなんだね。
59 :
吾輩は名無しである:02/02/27 20:56
「無芸大食大睡眠」にもコミさんって呼ばれてたなぁ。
とにかく魁偉な人間だ。
もう二度と現れない種類の作家だ。
スポポ大王なのだ。
61 :
吾輩は名無しである:02/03/02 01:01
山が怖い、というのがね。
画期的でしたな、我的には。
それと、延々とつづく一人遊びね。
「ひとり博打」って短篇、
我はこれ、すごく怖いね。
これ読むとね、
あ〜、この人、文章書く習慣があって本当に良かったな、
という気にさせる。
人生は酷い、ということをわからせてもらった。
読後感はカフカの短篇に似ていた。
62 :
吾輩は名無しである:02/03/02 14:02
何故ひとり博打を読むと
人生が酷い、とわかるのか、
それがさっぱりわからん
>62
61ではないが、親父があんな男で、博打ちで、
伊吹山をまともに眺められないって、酷くないかい?
人生が酷いではなく、人生は酷いんだ。
64 :
吾輩は名無しである:02/03/08 14:53
「ひとり博打」ってどれに収録されてるの?
65 :
吾輩は名無しである:02/03/08 18:54
調べりゃわかるでしょ?
というのもあれなんで・・・
双葉社の文庫「外伝・麻雀放浪記」に入ってる。文庫本自体は
たしか色川名義でなく、阿佐田名義。
しかしあれだね、ひとり博打は2ちゃんねらーが好きそうな
短編だよね。漏れも大好き。
双葉社の文庫どっか行っちゃったんで今「黄金の腕」読んでました。
>>65さんありがとう。
67 :
吾輩は名無しである:02/03/15 20:01
age
68 :
吾輩は名無しである:02/03/19 02:15
久しぶりに麻雀放浪記を読んでます。
畑の解説は何度読んでもムカツク。
でめ徳、萌え
70 :
吾輩は名無しである:02/03/22 19:25
奥さん見たことある、テレビで。可愛い人でしたね。
71 :
吾輩は名無しである:02/03/22 19:45
でも本「宿六・色川武大」だっけ?
読むとなんかつらい・・・。
色川さんは人生の師匠と仰いでいるので、ああいった赤裸々な師の
実態を暴かれるとね・・・。
無限大の優しさと、それと同じくらいの甘えを持った人だね。師は。
72 :
吾輩は名無しである:02/03/22 19:58
確かに。あの人の本はバイブル的なかんじするよね。
教祖っぽい。太宰治とかもそうだと思うけど。
>71
73 :
吾輩は名無しである:02/03/31 01:48
「狂人日記」を図書館で借りて読んだ。
「ひとり博打」とかぶってたのね。
身につまされる内容だった。
天和ツバメ返しとか、文章でもちょっと引っかかるが、映画はかなり笑えた。
75 :
吾輩は名無しである:02/04/06 16:05
色川さん、かなりの映画マニアでビデオやLDを大量に収集してた
みたいだね。
76 :
吾輩は名無しである:02/04/07 05:16
「うらおもて人生録」が初めて真剣に読んだ本だった
色川もので、手に入れられるのは殆ど読んだ
そんな人間がハマりそうな作家って、誰?
77 :
吾輩は名無しである:02/04/08 00:05
俺の本棚では色川武大と深沢七郎と野坂昭如とブコウスキーとサリンジャーを
同じところに収めてるよ。
深沢七郎の「楢沢節考」を買って読んでみました。
なかなか独特な世界で、面白かた。
あと、エッセイみたいなものも読んだけど、
こっちは、何だかまだるっこくて、途中で読むのを止めてしまった。
けど、この人の世間との距離感は、面白いなと思った。
野坂さんは、「ほたるの墓」をみた記憶があるけど、
なんかやたらに読み難かったことしか憶えてない。
79 :
吾輩は名無しである:02/04/23 19:36
age
80 :
吾輩は名無しである:02/04/23 20:24
黒鉄ヒロシが、氏の源氏名は「朝だ。徹夜だハァーーー」から取ったんだと嘯いていたがマジ??
81 :
吾輩は名無しである:02/04/24 01:31
>>80 極めて有名な話。むしろ雀士の間で有名なのかも。
82 :
吾輩は名無しである:02/04/24 02:17
未亡人は、どうしてます? かな〜り美人の、あの…
83 :
吾輩は名無しである:02/04/24 18:54
奥さんは若いとき女優にならないかと東宝か東映かの映画会社から
誘われたことがあったと書いてありましたね・・
84 :
吾輩は名無しである:02/04/24 20:53
いとこだよね、奥さん。
それより、阿佐田さんは男色だったという噂を聞いたことがあるのだが・・・
85 :
吾輩は名無しである:02/04/24 21:26
著書読む限りではまともなSEXが出来る人間には思えないよ。
86 :
吾輩は名無しである:02/04/24 21:35
なんで?ティムポが腹にめり込んでるから?
87 :
吾輩は名無しである:02/04/24 21:39
ねるから?
88 :
吾輩は名無しである:02/04/24 21:40
おれのからだは色川武大とミシェル・フーコーでできている。
89 :
吾輩は名無しである:02/04/24 22:07
そりゃキモいな。
90 :
吾輩は名無しである:02/04/25 00:02
「真の博打ちはインポである」って言ったのは、阿佐田大先生だっけ?
91 :
吾輩は名無しである:02/04/26 04:58
「男の十字路」シリーズ、萌え
将棋指しの人のにはぐっときた。
92 :
ギャン板住人:02/04/29 10:23
まあじゃん放浪記・・じゃない・・麻雀放浪記。
一瞬の隙をついて坊や哲がツバメ返しをするシーン。
阿佐田氏がナルコ発作に陥って居眠りした瞬間に
黒鉄&ムツゴロウコンビがWツバメ返しやった話は有名?
93 :
このスレ再発見:02/04/30 21:37
ギャンブルでもなんでも徹底的やると「聖」なものが漂うんだね
「ひとり博打」読むと
窒息しそうな孤立感の果てに「聖」を感じるんはワシだけすか?
正直、ブコウスキーやトム・ウェイツ(だみ声バラード歌手)は
色川武大に比べて「聖」足りん気がする
94 :
吾輩は名無しである:02/05/08 19:58
age
95 :
吾輩は名無しである:02/05/23 21:19
age
96 :
吾輩は名無しである:02/06/01 17:15
あげ
97 :
吾輩は名無しである:02/06/03 20:52
色川武大よりも阿佐田哲也のほうが好きな人って多いんだね。
『色川武大・阿佐田哲也全集』ってあったけど、やっぱ
『色川武大全集』とか『色川武大作品集』っていう名義で本出しても
売れないのかなあ。
98 :
吾輩は名無しである:02/06/03 21:35
>97
どうだろう。
知名度は圧倒的に哲也だが
全集買うような人は色川も知っていると思うよ
ただ単に、色川作品だけでは、全集にするに量が少ないのでは?
>98
確かにそうですね。
色川派なんでそれでも『色川武大集』らしきものを
今一度企画してくれないかなあ。
福武の全集読み返しすぎてボロくなった巻もあるし。
100 :
吾輩は名無しである:02/06/03 22:28
100でも踏むか。
もう一回映画にでもなればなあ・・・。
101 :
あんぐらー:02/06/03 22:34
私、阿佐田哲也名義もの色川武大名義のも、とにかく
読んでると面白くてやめられないんだけど、
なんかそのうちものすごく怖くなっちゃうんですよ。
そんなことないですか。
102 :
ワシもアングラー:02/06/03 22:58
あるよ、この人って全方位的に怖いよね
雀、墓、とんがる/ろんがり/とんがる
でも個人的に最も怖いのは「したいことはできなくて」
かな
103 :
吾輩は名無しである:02/06/16 03:08
age
104 :
吾輩は名無しである:02/06/20 11:27
にゅるにゅるっとロープが降りてくる
場面とか、ミョーに不気味なシーンが忘れられないです。
105 :
吾輩は名無しである:02/06/24 02:00
「なつかしい芸人たち」は高田文夫の「江戸前で笑いたい」,立川談志の「談志百撰」と並んで
演芸評では抜きんでた傑作だと思う。ラジオでビートたけし聴いて誰よりも先に評価しているような
ゴーマンな小林信彦の「日本の喜劇人」などブックオフのワゴンが相応しい。
で、これでのトニー谷評がいいんです。
106 :
吾輩は名無しである:02/07/01 23:41
>>53 たしかに弟かわいいよね。鈴木蘭々かと思った。色川さんがシュミレーション系の
ゲームをプロデュースしたらおもしろかったのに、と思う。現代に生まれてたら、
ゲーム作ってたんじゃないかな(グレなかったらの話)
107 :
吾輩は名無しである:02/07/02 00:47
古井由吉。
この内向の世代を代表する作家は不当に過小評価されている。
彼の作品を読んで再評価しよう。
しかし彼の作品のほとんどは絶版となっており入手が難しい状態にある。
もっとも手に入れやすい作品に新潮文庫の『楽天記』という作品がある
手始めにこの作品から読んでいただきたい。
そうすれば彼の他に比類のない表現の豊かさ細やかさに触れることができるでしょう
109 :
吾輩は名無しである:02/07/02 01:18
地肩がちがう
色川>古井
色川は基本的に豪腕投手
古井は技巧派
しかし色川は「百」のような端正なものも書く
いま、思いついた例えだが
色川/漱石:古井/龍之介
どうよ
110 :
吾輩は名無しである:02/07/02 01:25
>>109108は無関係な荒らしでは?ほかのスレでも見かけたよ、これ。
111 :
吾輩は名無しである:02/07/02 01:27
>>110 そうか、暇だから食いつきにレスして遊ぼうとオモタが(w
112 :
吾輩は名無しである:02/07/09 00:42
「蒼」を読んだけど、不気味でよかったー。マンガ日本昔話にして欲しい。
113 :
吾輩は名無しである:02/07/10 08:58
114 :
吾輩は名無しである:02/07/11 03:51
>113
少年時代、自分が遊びで焼き殺した小鳥たちが、人間に姿を変えて会いに来る初期短編。
115 :
吾輩は名無しである:02/07/11 05:04
いまさら気付いたが、
⊂ia⊃
って、そういうことだったのね。
116 :
吾輩は名無しである:02/07/11 19:48
東風じゃ結構常識。
117 :
吾輩は名無しである:02/07/11 19:53
東風荘でレートが1400代から抜け出せないia
118 :
吾輩は名無しである:02/07/16 23:07
あんまり出回ってないけど「寄席放浪記」(廣済堂)は名著!
119 :
吾輩は名無しである:02/07/21 14:49
牛乳嫌いなのが笑える
120 :
吾輩は名無しである:02/07/30 13:12
虎殺しの兄
121 :
吾輩は名無しである:02/07/30 18:12
奥さんの書いた『宿六・色川武大』を読んだんですが、
体の関係なかったみたいね。
色川の作品の方では(確か『離婚』あたりか?)、
二人とも避妊に気をつかわないので何度もおろしていた、
とか何とかいう記述があったように思うのだが。やぱり創作?
どっちが本当なんでしょう? 男色家って書き込みもあるし。
122 :
麻雀プロならなくて良かった:02/08/02 01:37
>>121 漏れも『宿六・色川武大』読んだことがある
確かに色川氏はモーホーでした。
その本の中で、自宅に泊めたカップルが
夜遅く、お楽しみの最中に女が悲鳴を上げて
奥さんが何事かとびっくりして色川に
訊ねるシーンが描かれている。
明らかな証拠だ。
実際の恋人は、麻雀新撰組のメンバーの
青柳健一だった・・・
この人は誌上大局で勝った事が無く
オープン戦の健と呼ばれていた(本当かな?)
当時から何故プロなのか、わからなかった
経緯がある・・・
123 :
吾輩は名無しである:02/08/02 21:25
まじっすか…ちょっと複雑な気分。
オナニー極めていて、自分なりのやり方が何種類もある、
てな文を読んだときには、一人遊び好きの氏らしいな
女もあまり好きじゃないのかもな、とは思ったのだが。
モーホーだったとは。
124 :
吾輩は名無しである:02/08/02 22:41
奥さんと肉体関係がないっていうのは異常だな。じゃあ子供もいないのか。
125 :
吾輩は名無しである:02/08/02 22:42
いとこ同志夫婦だったから、ってのもあるみたいよ
126 :
吾輩は名無しである:02/08/02 22:46
『麻雀放浪記番外編』の李億春みたいに麻雀の強い男に欲情したのかもしれない
127 :
吾輩は名無しである:02/08/02 23:18
短編「シュウシャインの周坊」(だったかな?)も、
読みようによってはカミングアウトと取れないこともない。
128 :
吾輩は名無しである:02/08/03 01:11
李億春の電柱にこすりつけて出しちゃうとこなんか普通の人じゃ書けないよ。
と思いますた。
129 :
吾輩は名無しである:02/08/04 21:50
狂人日記がどこにもないよー。
鬱氏。
狂人日記のカバーをめくったところ(なんて呼ぶのかな)
に描かれたトンガリは色川武大の弟さんのものなんだって。
怖いよね、あれ。
131 :
吾輩は名無しである:02/08/04 22:11
>130
なにそれ?気になる。詳細きぼん
132 :
吾輩は名無しである:02/08/04 22:13
>>130 ちがいます。
あれは、狂死したある飾り職人の描いた画です。
とんがりかたが、とても他人事とはおもえず、カバーに使った、とのこと。
133 :
吾輩は名無しである:02/08/05 01:07
とんがりとんがるとんがれ
>>132 俺だってきちんとそのくだり読んでるよ。
そういや画があるのはカバ一じゃなかったね。
狂人日記はケ一ス付きのハ一ドカバ一だった。
あすこは一体、なんて呼べばいいんだろう?
まあ、俺は学校の図書館で借りたのだけれど。
>131
学校の教師が阿佐田哲也と近しい仲だった。
授業中に聞いた話だよ。
俺が色川武大を読んだのも、その先生に
興味があったからに他ならない。
まあ、描かれた画の作者が誰なのか
確かめる術はないけども。
137 :
吾輩は名無しである:02/08/05 03:44
>>134,136
読んでてその意見なの?
その先生のふかしを信じちゃってるだけじゃない?
文庫版のあとがきじゃ、確か
絵を描いた人の連絡先まで載ってた気がするんだが。
当然弟じゃないよ?
まあ、いいや。
故人だし。
事情を何処まで詳らかにしていいものやら、
俺にはさっぱり判らないから。詳細きぼん、
と書き込まれてから掲示板の薄拠を知った
ところで俺には曖昧に口を濁すしかないね。
文庫版でなくとも連絡先は明記されていたよ。
あなたの当然に含まれたニュアンスも、
ふかしと云う言葉に篭められた皮肉も、
俺には応えようがない。どうにもすまないが。
つまりあなたの云う弟が誰かもハッキリとして
いない此処では俺には如何ともし難いんだな。
あすこに絵を印刷する意味を説いた
ところで、空回りするだけだろう?
此処で真偽を糾弾することよか、あなたの意見を訊きたいな。
あの絵、あのトンガリ、どうにも不思議だと思わないか?
定規に沿ってペンを走らせた跡、インクの作る交点の玉、
俺にはどうにも忘れられない印象が残っているのだけれど。
ところで、文庫版があったんだね、俺は知らなかった。
やはり俺の読んだハ一ドカバ一と同じ出版社、福武から
出版されていたのかい?
小説の本にあとがきなど無くもがなと承知しているけれど、そこを押してちょっと記
させていただく。
装てんに使用させていただいた絵の作者は、有馬忠士さんといって、もう少しで友人
になるはずの人であった。というのは、1982年5月、心不全で急逝されてしまったか
らである。私は弟さんと交際があり、彼の在世中に数点の絵を見る折があり、その孤
独の色の深さに心うたれて、いずれ弟さんと一緒に訪ねて、できれば友人としてお互
いの不充足を慰め合いたいと思っていた。まだ42歳の若さで、こんなに早く亡くなる
とは思わずに、雑事にとりまぎれているうちに、とりかえしのつかぬことになった。
亡くなった後、弟さんの手に遺された彼の作品500点あまりを眺めて、ますますその悔
いが深まった。彼は画家ではなく、専門の絵の勉強もしていない。ただ、健康な時期、
有能な飾職人として立っていて、そのせいか図案ふうの発想のものが多い。油絵にと
りくむことが念願だったようだが、いろいろの事情で30点ほどにすぎず、大部分はボ
ールペンやクレヨンなどによる作品である。
彼は十数年もの間、幻聴や幻覚に苦しめられ、病院生活を余儀なくされた。そうして、
他人に見せるためではなく、(病院内でも隠しており、弟さんもこれほどの量が溜めら
れてあるとは生前に気づかなかった)まったくのモノローグの作業なのだが、にもかか
わらず、言葉にしにくい自己を造形の世界で誰かに伝えたい意思が溢れているところが、
ただ病人の絵と違う。彼の絵には、人間の影がまったく無い。孤絶の深さ、その底に
含まれる優しさ、私としては他人の作品に思えぬものがあった。
本書の小説は、モチーフは以前からあたためていたが、彼の絵を眺めたのが契機になっ
て形にすることができた。
とはいえ、私は彼に会ったこともなく、くわしい話も聞いていない。これはモデル小説
ではなく、叙述はすべて作者が勝手に組みたてたもので、事実とは無関係である。彼の
絵を、私の懇望で使わせて貰ったために、万一、遺族の方々に思わぬ迷惑がかからぬよ
う、ここに一筆する次第である。
なお、こんなことがきっかけで、大方の関心が彼の他の作品にも集まるようなことでも
あれば、彼の鎮魂のためにも、望外の幸せといえるのだが。弟さんの手で一冊の画集に
もなっている。(飛鳥新社刊 定価3800円 TEL 03-3263-7770)
末尾になったけれど、大昔から敬愛信頼している寺田博さん、雑誌連載中からお世話に
なった田村編集長、担当大槻君はじめ福武書店の方々に最敬礼
色川武大
(サンクス、およそ二年ぶりに見たよ)
( ・∀・) あ一あ…。
147 :
吾輩は名無しである:02/08/05 05:59
通報しました。
おお!
さんくす>142/143
やっぱ、ワシが正しかった
149 :
吾輩は名無しである:02/08/05 13:41
>>139 事情を何処まで詳らかにしていいものやら、
俺にはさっぱり判らないから。詳細きぼん、
と書き込まれてから掲示板の薄拠を知った
ところで俺には曖昧に口を濁すしかないね。
文庫版でなくとも連絡先は明記されていたよ。
あなたの当然に含まれたニュアンスも、
ふかしと云う言葉に篭められた皮肉も、
俺には応えようがない。どうにもすまないが。
つまりあなたの云う弟が誰かもハッキリとして
いない此処では俺には如何ともし難いんだな。
↑狂人の文章ですか?
150 :
吾輩は名無しである:02/08/05 13:58
許してやっておくんなさい。
尊敬する先生が授業中にしたうんちく話を
間違えて憶えてしまっただけなんです。
「絵の作者の弟と色川が〜」
↓
「絵を描いたのは色川の弟」 ソウナノカ!(゚∀゚)←
>>139 んでマァ、ちょっくら詳しいんだよ、てなツラがしたかっただけって事で。
151 :
吾輩は名無しである:02/08/05 14:06
>>139 事情を何処まで詳らかにしていいものやら、
俺にはさっぱり判らないから。詳細きぼん、
と書き込まれてから掲示板の薄拠を知った
ところで俺には曖昧に口を濁すしかないね。
文庫版でなくとも連絡先は明記されていたよ。
あなたの当然に含まれたニュアンスも、
ふかしと云う言葉に篭められた皮肉も、
俺には応えようがない。どうにもすまないが。
つまりあなたの云う弟が誰かもハッキリとして
いない此処では俺には如何ともし難いんだな。
狂人日記
ブァ一カ!
153 :
吾輩は名無しである:02/08/05 19:39
まあまあ、知ったかは恥かいたことだし、
追いつめんとこ
関西では今夜映画「麻雀放浪記」が放送されます。楽しみです
知ったかの文章、案外いいかも、トビ具合が(w
にしても、色川氏は度量の広い親分肌の人だったから、
かわゆいかわゆいって、むしろ気に入られるかもよ>150
156 :
吾輩は名無しである:02/08/05 19:57
モーホー疑惑も、ヨタだ罠
>>156 そそ。奥さんは美人で気立ても良い。愛妻家だった罠。
158 :
吾輩は名無しである:02/08/05 20:06
つか、元気いい若い頃には、
なんでもヤリまくらんことには作家なんぞ張っておれん罠。
男とも女ともOKてな、ハバというか深みというか
耽溺というか狂気というか、嗜癖というか地獄というか、
そゆふな中身がなくて、なんの文学ぞや!ちゅうことだ罠。
159 :
吾輩は名無しである:02/08/05 20:21
>>158ブァカ?
モーホーなんて、その気がななけりゃできん罠
そういうことを隠すタイプとは思えん罠
160 :
吾輩は名無しである:02/08/05 20:41
>>158のブァカさ加減に敬意を表し、
今後当スレでは語尾に「罠」をつけることを義務とします罠。
>>159 オマエ、男の味も知らんの?
あ〜、ひょっとして女ともまだとちゃうのか? それじゃあ
な〜んもわからんのはしょーがない罠(w
まずは、チンポの皮剥いてから、出直して来た方がええ罠(w
奥さんの実家は、吉祥寺ですわな。
だからどーしたって、ただそれだけですわな。
アナル開発しましょう
164 :
吾輩は名無しである:02/08/05 20:48
>>161 しょうもない煽りだ罠
突っ込みようのないボケは禁止だ罠
>>161 禿しく当たっているようです罠! ワナワナ(藁
166 :
吾輩は名無しである:02/08/05 21:09
165は161のジエン見え見えだ罠
167 :
吾輩は名無しである:02/08/05 21:16
お、みんな罠ってるねぇ〜〜
足並み揃ってて美しい罠
>>162 奥さんの実家って、資産家なのかな?
色川、奥さんの実家から、お金けっこう引っぱってたみたいだ罠
168 :
吾輩は名無しである:02/08/05 21:26
奥さんは、母方の従兄弟
母上は、父方祖母の下女だった
戦争をはさんで、没落していく父方、闇市からのし上った母方
この壮大なネタは、狂人日記の次回作になる、と期待されたが
本人は「流離たん」安岡章太郎、読んで断念したらい罠
169 :
吾輩は名無しである:02/08/05 22:20
>>160のせいでこのスレがだめになっていく罠
もう
>>160の言ったことは無視しようや。このスレがダメになっていくさかいにな。
それよりコーラ飲まへんか
171 :
吾輩は名無しである:02/08/05 23:49
カルピスはよしねぇ。
172 :
吾輩は名無しである:02/08/06 07:22
173 :
吾輩は名無しである:02/08/06 18:15
リンク開かないけど、そのタイトルで間違いないよ
超スタンダード
>173
thx〜
175 :
解放同盟ウザ過ぎ:02/08/07 03:16
>>172 ジャズや相撲や演芸の事を書いた代表作は
怪しい来客簿だね。
直木賞を取ったのは、離婚だったけど
漏れとしては、麻雀放浪記で取ってもらいたかった
短編では「うらおもて人生録」が
若い人には参考になるんじゃないかな?
全部スレを読んでみたけど、男色なんかで
作家の作品に対する評価が変わるわけがない
そんな事をイチイチ気にしたところで
三島由紀夫や江戸川乱歩やマルセル・プルースト
(失われたときを求めてが代表作)の
名声に傷がつくことは無いからだ。
176 :
吾輩は名無しである:02/08/07 19:06
うらおもて人生録とかさ、わたしの旧約聖書って
口述筆記じゃないの?
177 :
吾輩は名無しである:02/08/10 21:27
しかし色川さんには友人が多いね。人付き合いが苦手で、引きこもりのオレからすると信じがたいほど多い。
178 :
吾輩は名無しである:02/08/10 22:25
知人は多くても友人はただの一人もいなかった、
というのが奥さんの弁です。
179 :
吾輩は名無しである:02/08/10 23:54
心の許せる者はいなかった、ということだろうね。
ま、作家って皆そうじゃん、概ね。
だからこそ、色んな方面と交流できたのでは?
最初から、誰とも馴染まん、と決めていた節あり。
180 :
吾輩は名無しである:02/08/13 00:09
色川か阿佐田の名前のどちらかで出版された文庫で
井上陽水の弔辞が記載されていた文庫のタイトル名を教えてください。
>>178 >心の許せる者はいなかった、ということだろうね。
>ま、作家って皆そうじゃん、概ね。
>だからこそ、色んな方面と交流できたのでは?
んな簡単な...。
182 :
吾輩は名無しである:02/08/15 04:26
⊂??⊃
↑これって何のマーク?
183 :
吾輩は名無しである:02/08/15 12:29
リーチ棒/1,000点棒じゃないの?
184 :
吾輩は名無しである:02/08/18 01:41
そうか。ありがとage
185 :
吾輩は名無しである:02/08/18 12:18
昭和60年3月下旬、とあるパーティで氏をお見かけした。
体のデカさにもびっくりしたが、眼光の鋭さにビビった。
興味本位に近くへ行ってみたけど、そりゃああんたね、
その辺の人間とはまったく違う雰囲気だった。
タダ者じゃあ、ない・・・。
186 :
吾輩は名無しである:02/08/18 12:33
2メートルくらい?
いや、横幅がでかいんでしょ?
188 :
吾輩は名無しである:02/08/23 15:24
既出かもしれんが彼は若いときはスリムでなかなかの二枚目だったらしいですね。
奥さんも書いてたし、写真も見たことある。
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190 :
吾輩は名無しである:02/09/05 01:28
井上志摩夫ものってぜんぜん手に入んないね。
>>180 それって文庫になってましたっけ?
陽水の追悼文は、話の特集社『色川武大・阿佐田哲也の特集』という追悼特集
の中に入ってますが、それも出版社はつぶれてる・・・
もし文庫になってることわかったら教えてください。
191 :
吾輩は名無しである:02/09/05 02:32
>>190さん
話の特集社『色川武大・阿佐田哲也の特集』、私も持っています。
追悼文もいいけれど写真がいいですね。本に囲まれベッドで眠っている色川、
神社の碑に腰掛ける色川、恥ずかしそうに風呂から飛び出してくる色川、等どれも人柄が垣間見れる写真と思います。
井上志摩夫のものは私も手に入れていません。
ぜひ読んでみたいなぁ。
192 :
どとうとしや:02/09/05 22:34
阿佐田哲也の「麻雀のいかさま、される方が悪い」という言葉が印象的。
いろいろ、麻雀小説読ましてもらった。
朝田徹夜なぞ、読んじゃいかん!
人生狂わされるぞ(w
194 :
色川さん、大好き:02/09/06 23:41
なんと、私の住んでるマンションの隣がB藝S秋の女性編集者なんですが。
“私、色川さんの作品が大好きで、ああいう男性が理想なんですよ〜。”
といった話をしたら、“仕事柄、作家はほとんど会ったことあるけど、だいたい、表現者は性格が悪いし、男性も女々しい人がほとんど。作品だけ読んであこがれているほうが幸せなケースが多いんだけど。
色川さんは、とても素敵なおおきい感じの人だった。でも、あんなひとはめったにいないから、あなた、難しいわよ。”
と言われてしまいました。
でも、色川さんはやっぱり素敵なひとみたいでうれしかったです。
195 :
吾輩は名無しである:02/09/07 22:05
角々には満貫あり。
196 :
吾輩は名無しである:02/09/07 23:12
手積みの場合はでしょ。
197 :
吾輩は名無しである:02/09/07 23:26
「朝寝 朝酒 朝風呂が大好きでぇ」
という安佐田哲也先生の言葉を雑誌か何かで見て感動してからというもの、
俺の人生は……
後悔はしてないけどね。
198 :
吾輩は名無しである:02/09/07 23:29
ドサ健は自己中だ。
でもカコイイ。
199 :
吾輩は名無しである:02/09/08 08:43
女衒の辰、渋い!
達だよ
201 :
吾輩は名無しである:02/09/10 00:04
そもそも一関に何故移り住んだの?
202 :
吾輩は名無しである:02/09/10 07:24
療養の為。
あとベイシーがあるから。
>>194 いいお話ですね。
因みに、その編集者氏は他にどんな作家を担当されたんでしょうか。
該当スレがあったら、またそこにその作家の逸話等のカキコきぼんぬ。
204 :
吾輩は名無しである:02/09/10 12:42
205 :
吾輩は名無しである:02/09/11 19:36
「麻雀狂時代」が放浪記以外で一番好きだなあ。
始めの方は短編集っぽいんだけど、だんだん一点に収束していくスタイルもいいし、
何より空野が転がり落ちてゆくさまは圧巻だった。
今「生家へ」読んでいるけど面白いね。父さんが穴を掘ってる。
206 :
吾輩は名無しである:02/09/13 06:28
色川は父親しか愛さなかった、と誰か(失念)が書いてたけれど著作を読むと、
そうかもしれない、と感じる。
息子にここまで偏愛された父は幸せだったのかな?。
207 :
吾輩は名無しである:02/09/13 06:34
最初阿佐田名義の方が好きで、今は色川名義の小説が好き。深いよなあ。
208 :
吾輩は名無しである:02/09/13 06:56
>>207 そうですね、私は色川名義が好きで貪るように読みました。
阿佐田名義もはまってしまいギャンブルにもはまりました(w
友人は大勢いたけれど本当に友人と呼べる友人はいたのかな?。
孤独を好み同じく孤独だった父と同じ境遇に身を任せたのかな?
「百」が読み返したくなった。
209 :
吾輩は名無しである:02/09/13 13:58
超どうでもいいことだが、
色川氏は「グレムリン」のモグワイちゃんに似てないか?
似てないか。ごめん。
210 :
吾輩は名無しである:02/09/14 00:20
>>206 お父上も、武大さんを偏愛してて、“お兄坊”って中年になっても呼んでたんだよね。
この呼び方、かわいい!
武大さんのセーターを編んでたらしいし。
でも、お母上の影がすご〜く薄いのは、日本の男性ではめずらすいケースでは?
211 :
色川さん、大好き :02/09/14 00:32
<<203
いや〜、柳 美里とか、渡辺 淳一の話とか元週刊文春の名編集長のH田氏の話とか、色々面白いこと聞いたけど・・。
色川さんみたいに褒めてるひとばっかりじゃないんで。
そのひとに迷惑かかるとマズイので・・。
お察しください・・。(すみません)
>>210 でも、お母上の影がすご〜く薄いのは、日本の男性ではめずらすいケースでは?
同意。
日本には殆どいないですね(外国にもそんなにいないんじゃないかな)。
母親の事はサラリと描いているように思いますがこれまたどんな関係だったのでしょうね。
色川文学を読み解く上は御母堂、弟、妻との関係も非常に重要ですね。(弟との関係は特にそう思います)。
色川、阿佐田文学をキチンと批評している本はないのですかね?(無いとしたら批評家の怠慢ですね)。
ご母堂は、父方祖母に付いた下女。
いまで云う家政婦。
武大の奥方は、母方の従姉妹。
戦後栄えた奥方の家から援助もあったらしい。
軍事恩給の父親/没落家系
商売で成功する母方/成り上がり家系
「離婚」や「恐婚」、「妻の嫁入り」
で、母方も語っている、と思うのだが。
一盗二卑か? 穴掘り親父もやるのう…。
215 :
吾輩は名無しである:02/09/16 12:03
>>213 いや、そういう家系とかじゃなくて。
色川さんの、母上に対する情愛みたいなものが、父上に対するほど作品に表れていないことが、日本の男性にはめずらしいことだといいたかったのです。
大谷崎にしても、北野 武にしても、すごいマザコンでしょ。
こっちのほうが、一般的だと思う。
>>215 そうだね、母親書く作家の方が圧倒的多い。
で、父親派は色川の他には、吉行、小実昌かな。
あ、志賀直哉もそうか。
小実昌以外は父親に対峙する姿勢だね。
小実昌の「アメン父」は、
父親に対する尊敬がサラサラっと書かれていて、
これは珍しい例かもしれない。
217 :
吾輩は名無しである:02/09/16 12:21
母系社会だからね、日本は。
ストリンドべりィがファザコンだ。ただし、
こちらは殆んど畏縮してしまう方で、少し違うかもしれないが。
カフカもファザコンと言っていいんじゃ?
219 :
吾輩は名無しである:02/09/16 22:02
日本で母と息子のつながりが強いのは、仕事で父親が家庭に不在がち(=子供と接する時間が母親と比べて圧倒的に少ない)という要因が大きいのでは?
色川さんの場合、父親は退役軍人で終戦後は職につかないで自宅で隠居生活状態。
代わりに母親が働いて一家の生計を支えた、という非常に特殊な事情(つまり一般的な家庭と役割が逆転している)に因るのかもしれませんね。
でも、娘は母親に育てられても、父親側に情愛が傾斜するような気がする。
>219さん
何か、あっさり書いてますが、非常に的確な指摘ですね。
色川論ってあまりまとまったもの見かけないですね。
福田和也のものにしても、ちょっと情感的な逃げが
目に付きますし。
221 :
吾輩は名無しである:02/09/17 01:19
>>220さん
福田和也の色川論って、どこに載ってるの?
またその内容を要約していただけるとうれしいなあ。
・・私個人は、福田をあまり好きではありませんが。
色川 武大が論じにくいのは、彼特異の生理感覚(山が恐ろしい、とかナルコプレシーによる幻覚も含む)・経歴に非常に立脚した作品が多いためだと思われます。
ふつうのインテリには手が出せないでしょう。
“彼は、生存中から文壇でも異端の存在だった。”と色川氏の知人から聞いたことがあります。
222 :
吾輩は名無しである:02/09/17 01:32
220じゃないけど、
たしか「善人ハム」を引きあいにだして論じていたの記憶してます。
妙に好意的だった気がする。
出典は失念。
223 :
吾輩は名無しである:02/09/17 01:34
私は色川さんがとても尊敬していた深沢 七朗氏の色川論が見たかったね。
224 :
吾輩は名無しである:02/09/17 13:17
漏れは、この二人の対談を読んだことがある。
何かの文学賞を深沢が辞退して、後に色川がその賞を受賞し、
「あなたが受賞するなら、貰っときゃよかった」
みたいなこと言ってた。
225 :
吾輩は名無しである:02/09/18 16:55
リ−チ一発チ−トイドラドラ!!
226 :
吾輩は名無しである:02/09/19 23:51
“色川ホモ説”が出てたけど。
確かに、父親・弟への深い情愛も含めて女性よりも男性(おさななじみ・同業者・友人)の方に思い入れやすいひとではあったようです。
色川氏のエッセイにも、そのようなことが書いてありました。
だからといって、ホモとは限りませんが。
ただ、奥様がいとこであることといい、色川氏の核には父親も含めた“血縁”があり、他人がどれだけ親しくなっても単なる“風景”に過ぎなかった気がします。
色川氏の作品は、大好きですが、そういう核の部分からの広がりはあまりないと思います。
でも、その深さはスゴイと思います。
>>226 賛成。
所謂「大文学」の対極に位置していると思う。
大江とか三島とかが「大...」とりあえず。
色川武大の世界は、間口は狭いが、
入り込んだら最後、出口が見つからない迷宮の如し。
でも、大江や三島の読者が読んでもそれほど違和感はないと思う。
色川の朋友、田中小実昌は更に「大...」から遠い。
無人の荒野を行くコミさん。
「ポロポロ」がこの板で取り上げられないのが不思議だなあ、漏れ。
>>228 図書館。
あるいはブクオフ。
ブクオフはないかもしれん。
あるいは全集出版社には在庫ある
232 :
吾輩は名無しである:02/09/26 10:22
あげとこう
233 :
吾輩は名無しである:02/09/28 01:40
『狂人日記』っての読んだことあるな。
235 :
吾輩は名無しである:02/09/28 04:48
色川武大「小説阿佐田哲也」ってどんなのなんですか?すごく読みたいんです。せめて内容だけでも知りたいんです。私小説ですか。
福田和也の色川論は、「ろくでなしの歌」メディアファクトリー
に載っています。
あちゃらかぱいを取り上げて
「ひとり博打」ワロタ。
238 :
吾輩は名無しである:02/09/30 15:25
全集も在庫あるところはあるよね。全部揃えるのは難しいかもしれないけど
>238
俺も入れたよー
交渉中だそうだ。うれしいね。
福田の色川論は、文学界の色川特集に掲載されて
「南部の慰安」に収録されてます。
彼の「すべてをトータルから逆算して眺めざるをえない」
自意識とロマン主義の限界、
「鳥や獣のように生きられない」悲しみについて主に論じられてます。
>221、226、227さん
掘り下げた読みが伺えて、嬉しいです。
ところで、深沢、色川対談って、どこかに収録されてないのかな?
>235さん
確か、麻雀新選組の顛末とか、その辺りの内容だったと思います。
244 :
吾輩は名無しである:02/10/05 21:11
投票に参加記念カキコ
245 :
吾輩は名無しである:02/10/05 23:37
>235
なんといっても手ホンビキの描写がすごい。
5郎さんが言うように途中から麻雀新撰組の話になります。
あれは私小説っていうのかな?<5郎さん
246 :
吾輩は名無しである:02/10/05 23:55
講談社学芸文庫から「生家へ」ってのが出てるけど、
何であんな高いんだ?買おうかと思ったけど、
棚に戻しちゃったよ!!
>>246 でも買うべき。「生家へ」はそれだけの価値がある
>245さん
私小説っていうのも、書き手によってそれぞれだから、
定義は難しいですけど。
もう少し深めた話になっちゃいますが、
彼の小説の根っこには「世界を一枚の絵のように見てしまう」
「なまじのものは相手にできない」
「ひとり毬投げ」って自意識の強い枷があり、
そういう意味では、凄く小説的って言えると思います。
249 :
吾輩は名無しである:02/10/07 00:43
私小説、と思わせながら
不充足な人間の内面を語った「狂人日記」
まあずは、
「怪しい来客簿」
読め!!
250 :
怪しい来客簿:02/10/07 11:46
>>249 禿胴!
読め!!
ありゃ、ほんとに凄い本だぞ!!!
251 :
吾輩は名無しである:02/10/07 12:01
>>249 「怪しい」は小説ともエッセイとも言える形式なので、初心者には向かないかも。
「狂人日記」になると古本屋で探すのが大変。神田まで見に行っているにもかか
わらずいまだに見つけられず。図書館に行って全集で読もうとしてもなかったり
閉架にしているところが多く、とても面倒。
色川名義は本当に読む事からして大変です。
252 :
吾輩は名無しである:02/10/07 12:03
「ぁゃιぃ来客簿」はおもしろいけど確かに初心者には向かないかも。
「生家へ」あたりどうかな。
253 :
吾輩は名無しである:02/10/07 12:17
「狂人日記」、高校時代に勘違いして買った。
魯迅のと間違えて。
車谷長吉の本に出てきたので、最近はじめて読んだ。
狂ってる作品かとおもたら、結構まじめ。
254 :
吾輩は名無しである:02/10/08 00:02
みんな、色川さんの作品を愛してくれてて嬉しいよ。
読んでもしょーもない(娯楽としてもクオリティが低すぎ)本ばっかり書店に並んでる昨今だけど、まだ日本も捨てたもんじゃない気がしてきた。(W
ありがとう。
255 :
吾輩は名無しである:02/10/08 00:07
「うらおもて人生録」これは高名な哲学者や文学者の書いた幸福論や人生論
より励まされたよ。
256 :
吾輩は名無しである:02/10/08 00:11
いや、上の方にもあるように
神田村でも「狂人日記」が手に入らない現代日本は
充分見捨てられるべき存在だと思うぞ。
ちなみに私は近所の古書店で500円(初版カバー)で購入。
人気がないんだねェ。
漏れはディープなファソだから、
単行本で「雀、遠景」「狂人日記」「生家へ」等持っていたのだが、
いま手もとにあるのは文庫で
「怪しい〜」「裏表〜」「引越し貧乏」
くらいかな。
ま、図書館で借りれば読めるからいいのだが。。。
マガジンの「哲也」人気で色川もフェアとかやらないかな…
と思ってたんだけど、マガジンの読者とはかぶらなかったな(w
たしかに高校時代に阿佐田名義の本には熱狂したけど、
当時は色川の本は解らなかった。27の今、やっと面白いと思って読めている。
復刊ドットコムで「投票されました!」メルマガが来ると嬉しいな。
全集出たら俺は買うぞ。
全集、実は在庫残ってたりする(全部じゃないが)
260 :
吾輩は名無しである:02/10/08 12:23
ちくまで出している、一作家一冊の、白い本あるでしょう。
あれの一冊で出してくれないかなぁ。
261 :
吾輩は名無しである:02/10/08 12:36
262 :
吾輩は名無しである:02/10/08 15:05
おお!ありがと。
そして調べずに書き込んでスマソ。
今日帰りに本屋によってみようかな。
あんまり色さんを愛読するような人が増えると、
国が滅びるって気もする、、、
(でも、自殺者は減りそうだけれど)
冗談はさておき、
色さんの小説は、マイナーポエット、
独特に閉塞した個人の心象を、濃く煮詰めていくようなものとしては
ちゃんと残り、読まれている方だとも、思います。
「麻雀放浪記」が、保険としてよく利いてる。
吉行淳之介も山口瞳も開高健も野坂昭如も、
全滅に近いもんなあ。
高いけど、文芸文庫、応援しよう。
264 :
吾輩は名無しである:02/10/09 08:52
山口瞳ってこの板では話題にあがらんよね、5郎さん。
「人殺し」とか「血族」「家族」なんて、漏れは手に汗にぎって読んだものだが。
>264さん
山口瞳は、
野坂も「かくあるべしって思い込みに自分ではまっていって、
それを人に押し付けちゃうようなところがある」
って言ってるように、根が不安定で余裕無い分硬いっていうか、
コンプレックス強くって、不器用で、
過剰にバランス取ろうとするところがバランス悪くって、
融通利かないしんどさみたいなのがあるから、
確かに、自分本意であることを肯定したい、今の人には
とっつきづらいところがあるかもしれませんね。
崩れてるところ含めて包容力でとろかしてくれる、色さんに比べると。
でも、不器用な硬さと実直さ、石頭の困ったガンコ爺みたいなところが、
かえって安心と信用につながって、
かつては物言わぬサラリーマン親父達の愛読書だった。
不安定で、しんどい人なりのあがきとスタイル作り、俺は好きです。
「とんがり とんがれ とんがる」や「泥」なんかが好きな人には
「人殺し」読んで欲しいし、
「生家へ」「百」「虫喰仙次」あたりに所収の私小説好きな方には、
「血族」「家族」おすすめしたいです。
長々、ごめんなさい。
266 :
吾輩は名無しである:02/10/09 21:04
『狂人日記』ついこのまえbookoffでみつけたよ。
福武文庫のやつ。
めちゃくちゃ嬉しくて心んなかでキタ━(゚∀゚)━!! って叫んだよ。
強引に目をつぶらされるかのようなラストが恐い。あ、これは作品のこと。
267 :
吾輩は名無しである :02/10/11 11:21
『狂人日記』でレジュメ切らなきゃいけないんですが。
色川氏には実際弟がいたの?っていう常識も調べられないんですが…
いたんですか?
「狂人日記」ではほとんど父親出てこなくて母親ばっかりなんだけど…。
色川氏は実際は父親コンだったのでしょうか?
268 :
吾輩は名無しである:02/10/11 11:44
中学時代に仲間と作った同人雑誌に寄せた処女作が、
父親を撲殺するという内容だったらしいですね。
デビュー作「黒い布」も、父を描いた作品です。
以来、父との関係は、数十年来温められ、繰り返し書かれる
中心的なテーマですね。
「生家へ」「百」「遠景 雀 復活」などに、収録されてます。
まず、新潮文庫から今も出てる「百」に当たってみて下さい。
弟との関係をフィーチャーした「連笑」も、収録されています。
すみません。
268→5郎でした。
>色川氏の作品は、大好きですが、そういう核の部分からの広がりはあまりないと思います。
>でも、その深さはスゴイと思います。
正に、このあたりの父親についての作品が、
執着の凄まじさ核の部分。
生理的なものを含め、思い切り個人的な感覚を徹底して掘り下げてるだけに
とっつきの間口は狭いかもしれないけれど、
とにかく、他には無い、独特のリアリティに触れられますよ。
濃いです。閉塞感に息が詰まるくらい。
>5郎さん
レス、ありがとうございました。当たってみます。
でも、それだけの父親への思いが、なぜ『狂人日記』には不思議な程
出てこないんでしょうか?弟とからんでる姿に性的興奮を覚えた、って
くらいしかなかったような。
『狂人日記』、感動しました。なぜこれが、絶版なんだろうと思う…。
でもなかなか、普通に忙しく暮らしていたら、正視できないリアリティさもある・・
でもロマンティック感もあり。
最後に、圭子が「夜叉」に例えられてたけど、これどういう意味だろう・・
なんで圭子が夜叉になるんだろ。
文学作品について、意味を特定してしまうのも野暮かと思うけれど、
「自分の特異さにこだわり、擁立するかに見えるのは、それだけ気持が充たされず、
劣等感を抱いているからだ。自分だって、人々を理解したいし、人々に理解されたい。
圭子との日常にしても、沈滞している自分を満たすために、自分の特異さを圭子が
理解するように、それだけを望み、かえって沈滞を増幅させてしまっている。
そういう身勝手さは以前からのもので、多分、最初の園子のときもそうだったのだろう。」
(続く)
「けれども、孤立して生きる姿勢に慣れていて、というより、心を開く訓練を
していないために、まず第一に他人が自分を理解してくれなかった。そのうえ、
最初は気づかなかったが、自分の中に、人々と心をかよわせたい欲求が、渦を
巻いているのを知った。」
「一人では、やっぱり生きていかれない。他者が居ない分だけ、幻像が繁殖して
くる。自分の病気はここから発していると思う。他者に心を開け。簡単に思う
人もいるだろうが、自分がやろうとすると、卑屈になったり、圧迫したりして
しまう。そればかりでなく、どの場合も不通の個所がこつんとのこる。」
このあたりの端的な自己言及がヒントにはなるんじゃないでしょうか。
神様を持たないまま、群から離れた個人になり、恋愛に対して切実に
確かなものを求めることの、寒々しいロマン、、、
273 :
吾輩は名無しである:02/10/16 12:40
ひるめしあげ
274 :
吾輩は名無しである:02/10/18 02:18
寝る前あげ
∋oノハヽo∈
( ´D`)つ ののたんれす
(( (⊃ (⌒) ))
(__ノ
276 :
吾輩は名無しである:02/10/24 18:26
色川名義の作品を、図書館の全集で読み進めていたんだけど、同じような内容の
作品があまりにも多くて飽きてしまった。
色川武大は、いくつか核になるテーマがあって、
それを、何十年にも渡って煮詰め、繰り返し書く
「長距離砲」タイプの作家。
溺愛された父親との濃厚な交わり。
生家の部屋で見る、動物や昆虫の幻。
無数の人名カードを使ったひとり遊び、等など。
うずくまったまま梃でも動かないような
妄執の濃さと、息詰まるような閉塞感が核になっているから、
展開や、進歩発展と無縁な空気の淀みに、
うんざりする人は、うんざりするだろうなあ、とも思う。
279 :
ころにゃん ◆xBMFVwwC0s :02/10/24 19:48
∋oノハヽo∈
( ´D`)つ ののたんれす
(( (⊃ (⌒) ))
(__ノ
う〜ん、しかし5郎さんは鋭い批評をするなあ。
5郎さんの書き込みの、ことごとくにブンブンと首を縦に振るおいら。w
おいらは日本一の色川好きな香具師を自認していたのだが、
5郎さんのように明晰に理解できていなかった。
また、276のようなレスもすごく新鮮。
おいらは、親父もの、幻覚もの、深い孤絶もの、
繰り返されるテーマに「いよ、名調子!」って感じですた。w
>>280miさん
同意です。
色さんは、自意識から遠ざかろうとするんじゃなく、
とことん執着し、拘り、その無限地獄に付き合いきる。
無限地獄であり、温く懐かしい布団のようでもあるのだろうけれど。
不健康と言えば不健康なんだけど、付き合い方と考察の深さ、
濃さがとんでもないレベルに達しているから、
羞恥や躊躇といった微妙な内面をモノローグしていても、
そのコクの深さで読ませてしまう。
むしろ、どうしてもそういった煮え切らないものを引きずり生きてしまう
人間にとっては、かけがえの無い阿片。
こんなとんでもない繊細さに執着したままバランスとるには、
一方で物凄い意志の力と技術、そして勤勉さが必要だし、
それを象徴するように、色さん、文章が凄くいいですよね。
「不充足」とか「〜がよろしい」とか、
自分の生理に即した言い回しやスピード感に拘り、
独特のフォームを作っていく。
それでいて、凄く読みやすいし、一人よがりな印象なんか
全く感じさせない。
文学にも世間にも、高を括ったり、舐めたりするような浅はかさが、
実は全く無い、実はおそろしい人だと思います。
282 :
吾輩は名無しである:02/10/25 23:07
田口検証本、本日堂々発売!
馬鹿ども買え!!
我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
無礼きわまりない、上記のカキコについてのお詫び。
田口スレの住人ですが、ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの
評判を落とすためのなりきりカキコを、
あちこちのスレで乱発しています。
こちらのスレッドを無礼なカキコで汚して申しわけありません。
どうかお許し下さい。m(_ _)m
>>270-272 >5郎さん
お礼を言うのが遅くなってごめんなさい。
「狂人日記」、読めば読むほどどこもかしこも名文だらけなので、
もう一体、どの部分を抜き出せば主人公を説明するのに有効なのか
ちょっと思い悩んでいたのですが、5郎さんが指し示して下さったところ、
参考にさせて頂きました。ありがとうございました!
というか、ご、ごごごめんなさい!
はっぴょも終わってスッキリしました。
ここんとこずーっと「狂人日記」漬けで、もーあまりにどの文読んでも浅く
読み過ごせないものなんで、また個人的にも主人公に共感できるとこばっかで、
もう、読んで考えてて苦しくもあり楽しくもあり。
281で5郎さんがおっしゃってること、凄く同意です。本当に、文章が良いです。
私は今まで太宰が好きだったんですけど、太宰とは、文の濃さもわりと似てる気がするけど、
また違った良さ…
や、もう、比べても意味ないかも知れないけど、太宰超えてる?(ガーン)
連続カキコすみません
うん、太宰と似てるけど色川の方が魅力的だね。
太宰はどこか読者を舐めている感じがする。
安い感傷を提示して、こんなもんで良いだろうと言う感じかな。
色川は人柄が誠実だと思う。
だから老若男女楽しめる。
感傷的ではあるけど、乾いていて安っぽくない。
しかしながら、どこの本屋にも太宰文庫はあり、
色川は古本屋でさえ捜すのが困難。
嗚呼、之を無常とよばずにいられようか。
↑無情の間違え、スマソ。
>>287さん
そうですね、なんか、まだ、太宰の方が人間できてない感じ。
太宰の方が若い感じ。って実際若いか。
年齢の違いとか、時代の違いとかも、あるのかな。
そう、大変だったんですよ「狂人日記」探すのも。
夏休み前近くのブックオフで売ってて、でもそのときまだ絶版だとは知らず、
「700円はちょと高い&ハードカバーはかさばるじょ、また後でこよ」
とか思ってたら次行ったときなかった…その悲しみと焦りと言ったら。
結局ヤフオクで探しました…。
ほー、ブクオフで700円もするですか。
上梓から10年くらい経ってるというのに。。。
おいらは100円でエイミー「ベッドタイムアイズ」やo「フルハウス」
なんか買って読んでます。
色々言われるoだけど、漏れは色川っぽいところがあって好きずら。w
スレ違い、スマソ。
>>267さん
少しでもお役に立てたのなら、嬉しいです。
色さん、本格的に作家活動はじめたのが40代ですからね。
良くも悪くも、太宰みたいにストレートに愚痴ったり甘えたりするような
子供っぽさ、青春っぽさはないですね。
(別の意味で、一生ランドセル背負い続けてるような
不気味さはあるけれど、、、)
あと、賭博場での経験もでかいんだろうな。
そう簡単には、生の感情を露にしない。
「狂人日記」で描かれた主人公の劣等感や、そこに発した被害者意識の語りも、
それ自体が意識的になされてる感じ。
突き放して、あえてする「虚構のフィルター」のようなものがありながら、
素直な内心そのものでもある。
距離の取り方が絶妙にこなれてるんですね。
本当に、底の見えない、怖い人です。
俺たち読者は、みんないい具合に蕩かされてる旦兵衛かもしれない、、、
俺はそれで、ちっとも構いませんが。
>>291 ほんとですね!なんか文章一つ一つに宇宙があります、とか言ってみたくなるくらい。
それにそうか、イカサマの名人だったんだもんなあ…
そこらへん大きいですよね。
太宰は金持ちに生まれた甘ちゃんで聖書に走ってたし…
色川さんは少年時代からもう信じれるのは自分だけ、みたいな
生き方してそうでしたよね。
16歳から年上の手下使ってたって…
麻雀系のサイトさんでプロフィール見てたらちょっと惚れそうになりました。
1年に井伏、2年に太宰、3年で色川さんやってああもう卒論どうしよう
という時期です…。何となく選択してたんですが何か同じ系列でやってきてしまった。
作家に上手く化かされるてる間ってのはなかなか幸せなんですが、
結局…なんだろう、研究ってのは…ほんと野暮だったりして、
やっぱ作家を超えられない、感じですね。
けっこう空しくも感じてしまって、化かす側にまわれるものなら
まわってみたい気持ちもあります。(スレ違いカキコ?)
>1年に井伏、2年に太宰、3年で色川さんやってああもう・・・
もう吉行いくしかないかも。w
294 :
吾輩は名無しである:02/11/05 12:43
age
296 :
吾輩は名無しである:02/11/06 00:43
>>38 異常に亀レスですいません、禿同です
今日電車で「狂人日記」を読んでたら弟の夢の件で号泣してしまいました
あんまり唐突だったので思わず電車を降りてしまったんですが
しばらく涙が止まんなかった、こんな経験は初めてです
『怪しい来客簿』の最後のたすけておくれ、ってヤツが無茶苦茶好きなのです。
あと阿佐田名義の短編で兄弟心中する話があるのですが
(タイトルは忘れました、兄の名前は孝一です、確か)
これもまた大好きです。阿佐田名義の方はほとんど読んだつもりですがこれが一番好きです。
電車って以外とひとりになれちゃう空間ですよね。
しかし周囲に人がいるときは常に気を張っておくべきなのです。よくわかりませんが。
なんにせよ『狂人日記』なんてタイトルの本を人前で読んではいけません。
精一杯恥ずかしがってこっそり読むべきなのです。そう思いませんか?(w
298 :
吾輩は名無しである:02/11/09 00:03
>297
「死体が二つ靴一つ」とかいうタイトルだったよね。
兄弟でノミ屋をやるの。
>298
あぁ、それです。あまり赤裸々にされるとどうにもシンドイものですが
あれはいいです。絶妙です。
個人的に太宰との決定的な差は「恥」の感覚だと思うのです。
色川さんの方がそこらへんちゃんとわきまえてます。見栄や虚勢が全てです。
しかし弱い人間ほど他人に優しくなれるもんだと真剣に考えちまいますな、
その辺の葛藤が良く分かります、とりわけ麻雀放浪記を読むと。
なんだかわけわからん書き込みスマソ。
>>291 「狂人日記」で描かれた主人公の劣等感や、そこに発した被害者意識の語りも、
それ自体が意識的になされてる感じ。
突き放して、あえてする「虚構のフィルター」のようなものがありながら、
素直な内心そのものでもある。
距離の取り方が絶妙にこなれてるんですね。
あぁ、これとてもよく分かります。しかし多分一番悲惨なのがココなんだと思います。
誰か書いてましたがこの人ホント文章書く才能あって良かったのかもしれませんナ。
ア、300の書き込みはズれてるというか論理が飛躍してる気がします、失礼。
>>299さん
>個人的に太宰との決定的な差は「恥」の感覚だと思うのです。
>色川さんの方がそこらへんちゃんとわきまえてます。見栄や虚勢が全てです。
>しかし弱い人間ほど他人に優しくなれるもんだと真剣に考えちまいますな、
うん。同意ですが、色さん案外思い切りずうずうしいというか、
確信犯ですよ。
太宰との共通点を言えば、ズバリ「生来の甘え上手」。
そのずうずうしさ、恥ずかしさよく知ってるんだけど、それでもやっちゃう。
渋々って顔で。
自分がいちばん守り、押し通したい部分、
我が侭を成立させる為の、認識と演出が途方もないんですね。
決して、ただバランス取れた、謙虚な人間じゃない。
欲深ですよ。子供時代のコンプレックスと、保護や出来合いによって
育まれた我執がすべてなんだから。
そして、センシティブ過ぎてアンバランスな己を、
特化してストレートに嘆くようなポカは絶対やらない。
男のダンディズムに拘り、体現しているようで、
「麻雀放浪記」も、実家の世話になる母親からくすねた金で成立してたなんて、
実も蓋もない舞台ウラを、シレッと書いちゃう「永日」の凄み。
そして、ここまでやっても全然色さんに悪い気してないっていう事実。
通俗ってものを知り抜いた、情を操る技術で、
思い切り個人的な文学を成立させちゃってるんですね、、、
ちなみに俺は阿佐田名義の短編では、
ドサ健が寺麻雀の後、「こんなのとこでのうのうと寝やがって」と、
墓石壊しまくる話が、おかしくて好きでしたね。
>>297 兄弟で心中する話は『雀ごろ心中』です。
>>302 なるほど。が、「演出」しても結局それを「認識」しちゃって「それでもやっちゃっ」て
いや、これでいいんだと思いつつもやっぱり後悔して、なんかそんな葛藤、
ちゃんと行動指針を決めてからでないと何もできないみたいな。
とにかく全編に堂堂巡り感があるんですよね、なんかそういうとこに目がいってしまう。
麻雀放浪記はドサ健になりたくてもなれない哲て感じがプンプン。まぁそうなのでしょうが。
だいたいこの小説の最大の矛盾は、哲のような人間がドサ健や出目徳と
互角にやりあえるはずがないと思うのです、実際ンとこ。
今度奥さんの書いた本読んでみます、まだ読んだことないのです、
そしたら僕ももうちょっと理解できるようになるかも。
>>303 あぁそれですね、失礼。
ところでどなたか奥さんの誕生年月日をご存知の方いらっしゃいませんか?
>>304さん
>とにかく全編に堂堂巡り感があるんですよね、なんかそういうとこに目がいってしまう。
鋭いですね。同意です。
色さん、鳥や獣のように生ききってしまう男たちに憧れがあって、
そんなふうに「眺めてしまう」自分の弱さへのコンプレックスをよく書いてますね。
「男の花道」とか。
けれど、ずっと眺めてる坊や哲、結局最後まで滅びず生き残るんだよね。
果てしない二枚腰、三枚腰のしぶとさで!
勝てないけど、負けない。
肝心なところを守り切る為に、果てしなく攻め込ませる。
上の方で「無限大の優しさと、それと同じくらいの甘えを持った人」って
書かれてた人がいたけれど、その通りだと思う。
堂々巡りの閉塞感と、性懲りのないしぶとさ。
恥と韜晦の洗練。
>>305さん
「宿六〜」の著者紹介に、昭和18年生まれ、とあります。
ただ、奥さん、わかりやすく我が侭、直球で感情的な方みたいだから、
そこから直ちに事実が見えるってわけでもないとも思います。
色さん、そういうわかりやすい欠点があるからこそ安心できてたって感じもするし、
色んな意味でそこに付け込んでた気配も濃厚。
取りあえず、私小説系の作品は全部読んで、堂々巡りの底無し感に付き合い、
味わい尽くすのは、非常にコクのある読書です。
すみません。
>>302 保護や出来合い→保護や溺愛 でした。
308 :
吾輩は名無しである:02/11/11 12:44
良スレ age
309 :
吾輩は名無しである:02/11/13 02:42
5郎さんにお訊ねしたいことがあるのです。
連作?の『引越貧乏』に、友人たちがいろいろ変名で登場しますよね。
立歩老人はコメディアンの鈴木桂介、
民羅は麻雀プロ田村光昭のことだなと見当がつくのですが、
逐琢のモデルは誰なのでしょう?
10年来の疑問なので、もし御存知でしたら教えていただけないでしょうか。
>>309 ごめんなさい。ちょっと俺にもわかりません。
色さん、結構何度も同じネタで書くから、
読んでる最中はこういうことよく思い当たったりするんだけど、、、
(ちなみに、309さんのソースはどのあたりでしょう?)
いろいろ意識して再読してみようと思うんで、
あてになさらない程度に、気長に覗いてみてください。
申し訳ない。
>>310 すみません。何だかお手数おかけしてしまって…。
立歩さんの本名は確か、『喰いたい放題』で知りました。
また田村プロは「タミーラ」というあだ名で呼ばれていました。
この人は阿佐田哲也名義の作品に出てくるほうが多いですね。
>>309さん
「引越し貧乏」、取りあえずざっと眺めてみました。
逐琢って、伊勢(奥志摩)生れの人ですね。
母親の実家のほうの話が出てきてる。
色さんの同人誌時代(「層」とか、あるいはもっと前、デビュー以前のものかな、、、)
の友人で、同世代ってことか。
誰か作家なんだろうけれど、、、
有名か無名かがわからないし、まだ、ちょっと見当がつきません。
心当たりのある方、是非ご教授ください。
なんだか俺も、気になってきた、、、
逐琢、まだわかりませんね。
今のところ、どうも無名の人って気がするな。
引き続き、気にしてみます。
ところで、井上志摩夫名義で発表された時代小説で、単行本に収録されていないもの、
どなたかご存知の方いらっしゃらないでしょうか。
俺は、「天高からず物語」というのを発見したんですが、
年譜だとペンネームでの戯作を一切やめた後とされる、受賞後の昭和三十八年発表。
しかも、井上名義のものの中でも、かなり良い。
これはおそらく、かなり他にも埋もれてるものがあるように思うんですが、、、
やはり色さん、いろいろ裏があって、面白い。
>>313 5郎さん、こちらの勝手なおたずねだったので、
あまり気になさらないで下さいね。
でも確かに、あまり著名な人がモデルという感じはないですね。
>>309さん
どうか、気になさらないで下さい。
俺も気楽に楽しんでますから。
「生家へ」の作品11に出てくる友達も、そうみたいですね。
「現在、五十歳になろうとしているところだが、彼は何だ、と問われれば、
学生だというほかはない。もちろん学校へ行っているだけではなくて、
インドを再三訪れて自己流のテーマによる調査をしたり、芸術の分野でも
学問の分野でも、何かをやろうとしかかっていて、べつにただなんとなく
放縦にしているわけでもないが、ガンジスの流れのように、悠然、
平然としているように、私には見える。」
>>316(JNさん)
すごい! ありがとうございます。
山際素男さん、全く存じませんでした。
「Yは、一所懸命に、何もしていない。」と、色さんに評された山際さん、
かなりクセ者っぽいですね。
彼の、色さんについての文章、是非読んでみたいです。
やはり、全集欲しいなあ、、、
>>316 わあ!山際さんという方かあ。自分も全くの不勉強でした。
JNさん、ありがとうございます。
5郎さんにもお手数おかけしました。
長年の疑問が氷解して感激です……。
将棋の芹沢8段への追悼文「男の花道」が忘れられない。
色川氏は将棋を知らないらしいけど、それでも涙無くして
は読めない名文。
320 :
吾輩は名無しである:02/11/27 00:44
ブクオフで「小説阿佐田哲也」の美品を100円で発見
慌てて買いました。近所のブクオフでもマメに通うと掘り出し物がありますね
前にそこのブクオフでマルセ太郎の「芸人魂」も買ったし。
保守
保守
保守
age
あげ
327 :
吾輩は名無しである:02/12/13 00:36
自選短編集出ますたね。
表紙の絵が似ていてかわいい。
328 :
shining:02/12/13 22:47
出版社は?
329 :
吾輩は名無しである:02/12/14 00:48
age
宿六・色川武大読みますた。
イロさん、ケツは拭こうよ。
332 :
吾輩は名無しである:03/01/03 00:20
さがりすぎ
333 :
吾輩は名無しである:03/01/03 01:27
世田谷文学館あたりで色川武大/阿佐田哲也展やってほすい…
334 :
吾輩は名無しである:03/01/04 01:25
335 :
吾輩は名無しである:03/01/06 19:59
阿佐田哲也杯っていう競輪のレースがあるよ。
336 :
吾輩は名無しである:03/01/06 20:18
こないだ、テレビでやってるのを偶然見た>阿佐田哲也杯
337 :
吾輩は名無しである:03/01/06 20:24
338 :
吾輩は名無しである:03/01/06 20:30
>>337 それまじ?
どの道オオニタは大嫌いだから早速投票してきたぜ。
コメントもつけてなw
雑談スレに移動しる!
340 :
吾輩は名無しである:03/01/06 20:39
341 :
吾輩は名無しである:03/01/06 20:44
342 :
贋作鶏のジョナサン:03/01/06 21:48
奥さん、預金通帳50万たって、ちびちび再版、業書入りが有りますって。
何たって、9勝6敗だもの、最後は。もう6敗してるけど…
343 :
堤さやか ◆FbmM8qrnbU :03/01/06 22:08
虫喰仙次の中に出てくる「鳥にも獣にもなれず」という
フレーズは、色川作品の主人公に通底する姿勢と言えるか
もしれないですね。それは坊や哲にまで繋がっていくの
かもしれない。
そこには決断を自分で下すことなく、外在的で、絶対的な
不文律が自己の行く先を決定していくという、「受動的」な
姿勢が垣間見える。
そこに作者自身の強い父親の存在を見るのはある意味自然で
素朴な読みではあるが、ここでは問わない。
問うべきはむしろ、そのような「諦観」から得られる認識が、
決して主人公を楽な環境に置くことなく、不毛な営為の泥沼に
誘い込むことである。ここには奇妙なねじれが存在する。
果たして主人公は何を諦めるのか?
気まぐれさやかの気が向いたらまた書き込もうっと。
(^^)
345 :
吾輩は名無しである:03/01/22 04:35
阿佐田哲也麻雀小説自選集買えよ。
346 :
吾輩は名無しである:03/01/22 04:58
小説阿佐田哲也うってねえかな
347 :
吾輩は名無しである:03/01/22 06:31
題名の「カロセンリーチ」って、どうやって表示するのかな? 素人じゃ無理?
348 :
吾輩は名無しである:03/01/22 07:03
映画はよかった、名作だあね。
349 :
吾輩は名無しである:03/01/22 07:34
⊂ia⊃
できたー♪
351 :
吾輩は名無しである:03/01/22 09:23
>阿佐田哲也麻雀小説自選集買えよ。
マアジャンまったくわからんが、通読できますか?
>>349 すごっ! いたく感心してしまった。
『狂人〜』函入り持っているけど、講談社
文芸文庫に出版希望のハガキ出したよ、前に。
353 :
吾輩は名無しである:03/01/23 00:27
>>351 麻雀知らない頃に読んだけど、面白くて面白くて止まらなかったよ。
そのお陰で麻雀を覚えて、ますます面白いという罠。
まあジャンプでやってる「ヒカルの碁」だって
碁知らない子供達が読んでるんだし、あんなノリで構えずに読んでみるがよろし。
354 :
吾輩は名無しである:03/01/23 16:26
麻雀放浪記(T)は活字を読む習慣のある香具師には絶対のお薦め。
寝食わすれまっせ。(マジレス)
最近出た文庫「阿佐田哲也麻雀小説自選集」にも収録。
355 :
吾輩は名無しである:03/01/24 02:17
麻雀放浪記放映中age
356 :
吾輩は名無しである:03/01/30 22:46
良スレ発見したんで、初カキコです。
昔、東京国際フォーラムでやってた「色川武大阿左田哲也展」で、色さんにソックリ
の人がスタッフの人に軽く挨拶をしてました。多分、色さんの弟さんだと思います。
何か感慨深いものがありました。
その時のトークショーで伊集院静さんが「色さんって言えば、優しい優しいってみんな
言うけど、優しいだけの人じゃなかったよ」と不愉快そうに言ってて、その時は「何か
感じ悪いな〜」と思ったけど、今思えば、色さんの深さを不器用に表現したんだろうな
あという気がします。
357 :
fishman:03/02/04 22:20
先日久しぶりに手積みで麻雀を打ったら、上家のポンから
続け様に脂っこいところが入る。不審に思い、対面に
目をやると、髭面の課長がにやり。…積んでやがる。
聞けば、五味仙人の愛読者。阿佐田好きを明かし、
すっかり意気投合。翌日、ありったけの阿佐田作品を
お宅へ投入。その翌日に「面白すぎて仕事にならないよ。」
と、苦情の電話。さて、いつ色川作品を投入しようか。
阿佐田ものは、読み始めると止まらない面白さがある。
戦後混乱期の濃密な空気の中を、金銭という観念的なも
のを目的に、卑小でありながらもこの上なく贅沢なやり
取りが延々と繰り返される。ずいぶん遠くの世界のよう
にも思えるが、作者自身の言を借りれば、「アスファル
トをちょっと掘れば真っ黒い焦土」、皮相な上っ面は
変わっても、そこと地続きの世界がそこら中に広がって
いる。
色川家は牛込矢来町にあったと思う。新潮社のすぐ近所だ。たぶん今でも武大氏の弟さんが住んでいるはず。
>>358 色川マニアの漏れはあの「生家」を何度も見に行ったずら。w
表札は「武大」でなく親父さんの「武人」だったよ。w
狭い庭に紺のトヨタが停まっていた。
「雀」その他に登場する弟さんが所帯主のようですた。
360 :
吾輩は名無しである:03/02/08 20:43
きょう僕は「引越し貧乏」の第1章を読みました。古本屋で売ってるのを
見かけたからです。読んでみて、読む人を飽きさせないようにしようと
いう努力をしているように思いました。面白かったです。でも、ネットや
テレビやいろいろな事をしたいので僕には一日に読めるのは1章が精一杯
でした。いまみたいに娯楽がいっぱいある時代じゃなかったらもっと
たくさんの人に読まれたのに違いないのに残念だと思いました。あしたは
第2章を読みたいと思いました。
>>343 良くも悪くも繊細で、すべてに自意識が先立ってしまうんだね。
色さん自身は「一人毬投げ」って恥じてみせる。
だけど、福田和也のその評は、彼の坊ちゃんならではの天然信仰が、
やや入ってるかな(それが融通や嗅覚の音にもなってるんだけど)。
色さんのみもふたもなさを語るには、ややカマトト発言か、、、
>>356 俺も行ってました。
対談の相方の陽水は、「卑劣」って言ってましたね(笑)
誰に対しても「いい人」って思わせてたってことはつまり、、、って。
363 :
吾輩は名無しである:03/02/13 18:10
NHK教育PM7:30〜 ゆうゆう 「ナルコレプシー」日中も突然襲う猛烈な睡魔
色川さんもいつどこでも … ふっ … と眠る。
364 :
吾輩は名無しである:03/03/06 00:59
あげとこう。
復刊コムからチョコチョコ投票速報が来て嬉しいので…。
早く復刊しないかな。全集。
なつかしいね・・
366 :
吾輩は名無しである:03/03/06 14:30
age
367 :
吾輩は名無しである:03/03/10 13:13
近所の雀荘に色紙が置いてあった。
「人事を尽くさず、天命を待たず」
368 :
吾輩は名無しである:03/03/10 13:15
ナルコレプシーって、色川の、嘘だったんでしょ。
369 :
◆Lain/ckS/w :03/03/10 13:24
370 :
吾輩は名無しである:03/03/11 01:13
>368
昔のフォーカスだかフライデーだかで、池田理代子、色川、
あともう一人(忘れた)の対談という写真では色川氏は
ソファですいっと寝入っていた。
狸寝入りかも知れんが。
と言う文章をどこかで読んだ気が…。
色川が亡くなった後それがわかって、
信じていた吉行がちょっとビックリしたとか、
そんなに動揺しなかったとか…
すみません、どこで読んだのか…
2chかもしれないし、(どこかのスレッド)、
吉行関係かなあ??
でもこの板に来ている人たちが知らないなら、ガセかも。
そうだとしたら混乱させて、ご免ね。
>>371 そのうちでいいので、もしソース分かったら書き込んでください。
373 :
吾輩は名無しである:03/03/11 12:27
ソース、わかればいいけど・・。
夢ではないだろうし、ここの文学板で
「安岡」とか「吉行」とか「遠藤」あたりかなあ・・・。
本当にご免ね、混乱させるようで・・。
でも、見たのはこの2週間くらいの間です。
374 :
吾輩は名無しである:03/03/11 12:36
>>372 話の特集 (追悼)色川・阿佐田の本の
山口瞳をよむべし。
375 :
吾輩は名無しである:03/03/11 13:00
373ですが、
先の件、一緒に読んだ内容として
「色川は、誰にでも好かれた、と言う事はずるいという事で。。」
という事も書きこまれていたような。
2chの文学板の別のスレだよなあ。ああ、記憶が・・。
376 :
吾輩は名無しである:03/03/11 18:47
色川武大がこっそり
「実は僕はナルコレプシーではないんですよ」
と井上ひさしに言った、という話ですか?
それなら福武の全集の何巻かに所収されていますよ。
ただ内容は微妙で、(どちらが本当なのかはわからないが・・・)
的な含みのある文章でしたが。
377 :
吾輩は名無しである:03/03/11 19:13
井上ひさしはめずらしく色川に文句つけた香具師だな。
色川の「あちゃらかぱい」等の芸人話に
「あんなでたらめな舞台人などいない、あんなでは開演など無理、あれは色川さんのフィクション」
で、おまいなんか関係ねーよ、あっちいけよ、さよううなら、と。
そういう意味なんでないかい?
378 :
吾輩は名無しである:03/03/12 22:54
age
>>377 色川、井上間の齟齬は、当然というか、仕方がないよね。
自分を列外ってとこに置いて、「そこに自分を特化する」ことに対する批判込みで
引き受ける色さんと、
もっとフォーマルなもの、ベタに言えば「大衆」に添うことを根拠にする井上が、
立場においても、さらにその地金となる資質においても、
バッティングしちゃうのは、これは仕方のないことだと思う。
互いに心情的な反発もありながら、「敬して遠ざけ」あってたってのが、
本当のところではないだろうか。
色さんが、ナルコの親分ってのは本当。
ただ、相手へのサービストークで、
「実は自分は〜」なんてことを言ったりしてたって話。
これは、全ての相手を「旦兵衛」とみなして転がす上での
自己演出とも言えるし、
根が人好きの甘えん坊ゆえの、
「生来の甘え上手」「人たらし」だったとも言えると思う。
このあたり、風太郎の追悼文なんかも、鋭く突いてたな。
381 :
吾輩は名無しである:03/03/13 11:31
373です。
皆さんのフォローがあってよかった。
いづれにしろ私のソースはなんだか分からないままで
申し訳ないです。
初めて読んだのは、「阿佐田哲也の麻雀秘密教室」。
これはいかさまの解説書で、そのとき麻雀のルールはまだ知らなかった
けど、当時中学生の自分には内容がすごい刺激的で、なおかつ
著者近影がどう見てもヤクザみたいですごく印象に残った。
(当時たぶん40代後半、私が見たことある著者近影の中じゃダントツに
目つき悪し。怖かったですw) ちなみにこれは親父の本。
その後、「麻雀放浪記」をはじめ手当たり次第に読んだ。
たぶん、どの文庫も最低20回以上読んでるよな。
長編では「ドサ健ばくち地獄」、短編だとやっぱ「東一局五十二本場」かな。
この「東一局…」に出てくる麻雀業者ってキャラクターが好きで、
後、自分が知っている限りじゃ「麻雀必敗法」(だったっけ)にしか
出ていないと思うけど、もっと読んでみたかった。
色川作品だと、「怪しい来客簿」、「生家へ」、「花の盛りは地下道で」。
後、「あちゃらかぱい」も好きだな。
「狂人日記」は初めて読んだときに、かなりつらくて今でも
怖くて読み直せない。
あんまり本は読まない厨房だけど、高校生の時に「怪しい来客簿」を
読んで以来、自分の中では好きな作家のトップ不動状態。
確か、「生家へ」の中だったと思うけど、--- 自分は破滅に対して
無関心ではいられなかった --- みたいな一文があって、これは
ちょっと忘れられない。
色川作品を読んだことによる余録って、浅草の古い芸人の名前を
たくさん覚えたことだったりする。自分の好きな左朴全のこととか
結構書かれていたりするのもうれしい。ほとんどの人はリアルはおろか
映画でも見たことがないけどね。
今日このスレ見つけて、思わず書き込み。
長文、スマソ。
保全書き込み。
(百合子スレ、落としちゃって申し訳ない!)
文芸春秋八十年傑作選に、吉行との単行本未収録の対談が載ってる。
『風と灯と煙たち』の、味噌汁にハムを入れてくれた女の子の話をしてる。
面白いです。
「木箱の中に何もない空白の木箱だけっっていう女」という比喩が
秀逸だと思った。
上の、井上ひさしとの比較にも少しからむけれど、
向田邦子や山本夏彦らと同じく、戦前の下町の暮らしのリアリティを
大切に、ディティール豊かに書ける人で、
尚且つ、「古き良き庶民」から逸脱してしまうような
マイナーなメンタリティを、大きな意味付けに寄りかかることなく
むしろ無意味なまま愛し、書き続けてきた人。
「独特さ」に対する繊細な諦めの意識が、
フォーマルなものに対する距離と含羞を生み、
同世代の作家に少ない「遊び」や「軽み」としても、
そして、帰るところの無い底無しの拘泥としても、表現できた。
味噌汁にハムの話は自分も覚えてるなあ。具が何もないから。って。切ないね。
味噌汁にハム、は伊集院静も文庫の開設で書いてたな。
あれは本当に美しい場面で、でも色川でないと美しくない、というところが味噌。
387 :
吾輩は名無しである:03/04/08 12:28
保守
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>383
『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝』に出てますよ、麻雀業者。
講談社文庫全2巻
390 :
吾輩は名無しである:03/04/29 16:45
391 :
吾輩は名無しである:03/04/29 20:58
質問です。
色川武大氏は、自慰行為に関してかなり追求された方だと聞きました。
それって、なんという本に書かれているのですか?
>>391 確か、『引越し貧乏』のどこかで触れてたはず。
他にもあったかな。『生家へ』だっけ?
時間ができたら心当たり調べてみます。
393 :
吾輩は名無しである:03/04/30 09:50
>5郎さん
ありがとうございます! さっそく「引越貧乏」読んでみます。
続報も楽しみにしております!
394 :
吾輩は名無しである:03/05/13 03:05
今年の大学受験で狂人日記使われててびっくり
395 :
吾輩は名無しである:03/05/13 03:23
>>394 マジっすか?? どのへん?
漏れは小学生用の教材に「連笑」が使われてるのを見ますた。ビクーリ。
397 :
吾輩は名無しである:03/05/13 04:37
色川はほんとうに辛かったんだなと思うよ、狂人日記の世界を書けるなんて。
398 :
吾輩は名無しである:03/05/14 11:43
>>394,395
まじ??小学生に色川か。
ちょっと早い気がするが・・・。
399 :
吾輩は名無しである:03/05/14 13:11
>>397 幅が広いし、深い人だね。小学生には早いよねー
4[百」ツモ!!
>>398 >>399 漏れはビクーリと同時に制作者のイタズラ心を感じました。「きみたちにわかるかな?」って風の。
401 :
吾輩は名無しである:03/05/14 16:36
>>400 398ですが、その教科書ってどの出版社?
どんなものかぜひ実物を見てみたい。
>>401 えっと、教科書ではなくて塾用の業者が作った教材でつ。
しかも名もない会社の、小6冬期講習用ワークという三重苦でつ(w
まだどっかに埋もれてたら探し出してみます。デモチョットキツイカナ、、、。
たしか、『連笑』の世界を「兄弟の絆の強さ」に収斂させる強引な設問になっていた気も(w
日大の経済学部だった気が<狂人日記
>>402 情報どうもありがと。
うーむその三重苦はちょっと無理そう・・・
出題者のマイブームってかんじですかね
>>403 へええ、今度本屋で立ち読みしてみよう
赤本の解答とか楽しみだ
405 :
吾輩は名無しである:03/05/21 12:30
色川武大を「しきかわぶだい」と呼ぼう!
俺はそう読んだし、これが一番かっこいい!!
最初そう呼んでた。
407 :
吾輩は名無しである:03/05/23 18:57
僕は「怪しい来客簿」にあった旗バカの話と
「うらおもて人生録」がとても好き
すれの流れ無視してすみません。
俺は「麻雀狂時代」が一番好き。
>>407 「うらおもて人生録」いいっすね〜。
おたがい9勝6敗をめざしましょう(w
410 :
吾輩は名無しである:03/05/24 09:26
放浪記のTS会って本当はなんてなまえなんだろう
「連笑」「雀」「百」
あたりが作品としては最も端正だと思う。
しかし、他人に薦められないよな。w
読者であることも言いづらかったりしない?
412 :
吾輩は名無しである:03/05/25 09:15
↑
創作文芸板ですか??
413 :
吾輩は名無しである:03/05/25 17:16
>1
麻雀板で語るには、惜しい
「カロセンリーチ」ってなんのことだろな〜? とずっと思っていました。
でもこれってiとaで「リーチ」を作ったのね。
最近気づいた。おれだけ?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
417 :
borobudur ◆V71rK62RAc :03/05/29 19:47
この人の端正であっさりした文体が好き。会話のうまさも含めて本当に素晴らしいと思う。
野坂、安吾、色川,この三人にはどこか似た空気を感じる。明るい廃墟っぽい。
418 :
fishman:03/05/29 21:00
できたらそこに梅崎の名前も入れてあげてくださいな。
419 :
吾輩は名無しである:03/05/29 21:18
418は本物?
???本物と偽物があるの?
最近見ないけど同名の良コテが
いるから、名前変えた方が良いよ。
本人じゃないの?
紛らわしくてすみません。初カキコです。名前変えて出直します。
424 :
吾輩は名無しである:03/05/29 22:23
阿佐田テツヤのマージャン漫画って(近代麻雀とかの)
味があるよね。やっぱりマージャ世界にどっぷりと浸った
生きた人間の文学なのだと思う。
425 :
吾輩は名無しである:03/05/29 22:32
いま離婚を読んだところ。普通に読める。
倫理観の古風さが時代を感じる。当時の生活破綻者がいまなら普通の人に
なっている。
426 :
吾輩は名無しである:03/05/30 14:56
伏見稲荷にこの方の神社があるね。
びっくりした。
427 :
borobudur ◆V71rK62RAc :03/05/31 20:31
>>424 うん、やはり戦後の特異な時代を生きてきたというのもあるけど、
そういう経験を作品に変える技術が備わっていたからこそああいう傑作が生まれたと思う。
だから、見聞だけのノンフィクションものとは全く違う。
>>418さん
あら、同名さんですか。私、最近はあまり覗いていないので、
良ければそのコテお使いください。
これだけ色川好きが集まっても、さすがに「眠るなよスリーピー」
への言及はあまりありませんな(笑)晩年であれば、舞台設定に
頼らずとも、時間の縦軸をゆらゆらと行き来する自在な描写で、
十分「非ー現実的世界」(ホントは必要以上に現実的なんだけど)
を描き切るだろうに。筆者唯一のSF…SFとは呼びがたいなぁ。
こう、筆者の経済事情とか余計な詮索を誘ってしまう一編です。
>>418さん
あら、同名さんですか。私、最近はあまり覗いていないので、
良ければそのコテお使いください。
これだけ色川好きが集まっても、さすがに「眠るなよスリーピー」
への言及はあまりありませんな(笑)晩年であれば、舞台設定に
頼らずとも、時間の縦軸をゆらゆらと行き来する自在な描写で、
十分「非ー現実的世界」(ホントは必要以上に現実的なんだけど)
を描き切るだろうに。筆者唯一のSF…SFとは呼びがたいなぁ。
こう、筆者の経済事情とか余計な詮索を誘ってしまう一編です。
二重カキコスマゾ
今やっと「百(新潮文庫の)」を読み始めますた。
なんとも複雑な気分になる短編集だね。
でも、いやな気分じゃなく、微妙にサワヤカ。
収録されている「連笑」が、俺にも弟が居るせいか、グッと来る…。
>>431-432 「親父、死なないでくれ。俺のために死なないでくれ」
は、『百』だったっけ?
434 :
吾輩は名無しである:03/06/21 07:53
↑
そのセリフ自体は百に入ってる「永日」かな(タイトル失念中)いちばん長いやつ
東一局五十二本場の頭の悪そうな解説はなんなの?
白痴がどうとかタケちゃんマンがどうとか読んでて腹立った。
435 :
吾輩は名無しである:03/06/22 00:16
千葉県の、麻雀博物館に売ってる、阿佐田哲也
絵葉書は、モノクロで激しくかっこいいぞ
436 :
吾輩は名無しである:03/06/22 02:41
>>434 おれも読みましたが解説がだれかまでは忘れました。だれでしたっけ。
437 :
吾輩は名無しである:03/06/24 04:00
>>434 解説は長谷川和彦監督でしたね。
親しくしていたから、安心してくだけた書き方にしたんでしょうね。
個人的には『ヤバ市ヤバ町…』の妙な明るさが好きです。
オレンプには、氏の作品に登場するキャラのなかでも
一、二を争う恰好よさがあると思う。
>>437さん
ヤバ市ヤバ町は続編もありますね。オレンプは恰幅も気前も良くて確かに
かっこいい。彼に限らず、阿佐田作品にはたくさんの魅力的なキャラク
ターが登場しますね。ダンチやシュウ坊、ダルマやトビ甚にタンクロー、
枚挙に暇がありません。
それに比べると,色川作品は本当にごくごく内輪の人間関係の中で
展開されている点が興味深い(怪しい来客簿は除く)。
俳優・名古屋章さんが亡くなりましたね。
和田誠監督の「麻雀放浪記」において、坊や哲を賭け事のとば口に誘い込む
上州虎を、独特の軽味と屈託で演じきっていたことが懐かしく思い起こされ
ます。合掌。
>>440 俺も名古屋氏の訃報には「ああ、上州虎」っていちばんに思った。
名古屋氏…
444 :
林彪 ◆0RbUzIT0To :03/06/30 17:46
放浪記番外編の最後は素晴らしいよね。
みんなふっと消えてしまう。それはまた戦後の終わりでもある。
時代の隙間でしか生きられなかった男達を描いた名作だと思う
あと短編集百も好き。どうしてどうして、ただの年寄りのよぼよぼ生活が
あんなに味があるとは。
445 :
shining:03/07/04 20:13
漫画も好きです
映画だと上州虎さん義手つけてるんだよな。演技上の都合からですかね、あれは。
>>445 キンマのなら禿同
447 :
ふうふう、ふうふう:03/07/05 11:55
7月5日(土曜日)
「ETVスペシャル 妻が語る昭和の男たち」
NHK午後10・00〜11・30
色川孝子さんが出演するみたいです。
449 :
吾輩は名無しである:03/07/05 12:43
情報サンクスです。
>>447 テレビ見るの久しぶりだw
軽やかに450(σ・∀・)σ ゲッツ!!
451 :
ふうふう、ふうふう:03/07/05 18:43
わっ、ゴメン!
NHK教育だった。お間違えのないよう。
452 :
吾輩は名無しである:03/07/05 19:20
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453 :
吾輩は名無しである:03/07/05 21:05
訃報で上州虎なんぞ思い浮かべられたら
名古屋章も死にきれまい
あんな映画を平気で作る和田誠ってのはたぶん壊れてんだろうね。
455 :
吾輩は名無しである:03/07/05 22:27
>453
ん?どういうこと?
映画見てないけど、駄作ってこと?
456 :
吾輩は名無しである:03/07/05 22:38
iaってどういう意味?
457 :
吾輩は名無しである:03/07/05 22:41
麻雀のリーチの棒じゃねえの。
「カロセン」の部分には特に意味はないと思う
459 :
おまえら見ろ:03/07/05 22:46
未亡人出てるぞ>NHK。
460 :
吾輩は名無しである:03/07/05 22:49
従姉妹だとよ。密の味だな。あ、幼馴染か、密の味は。
失礼ながら、エチーはされていたのだろうか?
どうも、親戚がそばにいて面倒を見ているというだけ、とアピールされればされるほど、
気になってしまう。
462 :
吾輩は名無しである:03/07/06 00:20
色川=ホモ疑惑、というのは根強くありますからね。
でも、ああいう関係もありなんだろうなあと改めて思いました。従姉妹さんと。
464 :
吾輩は名無しである:03/07/06 22:34
>>461,462
「離婚」ではあることになっていますね。
しかし孝子夫人の若かりしころ、美人でしたね。
女優にならないかとスカウトされたというのも
納得。切符一人で買えない辺り、女優っぽい!
465 :
吾輩は名無しである:03/07/06 23:39
孝子夫人は、本当にだんなのこと好きだったんでしょうね。
見ていて切なくなった。
新潮文庫の「百」に収録されていた何かのお話に
「容貌は恵まれているが、それゆえにちょっと抜けたところがある」
って描かれていたね。>夫人
俺、十年くらい読んでる本なんてこの人のくらいだよ。特に色川名義は年々面白くなっていく気がするし。
「うらおもて」は今思うと運についてかなり深くまで書いてあったなあ。最初
読んでもよく分からなかったけど、今はこっちも年取って実感。貿易だし9勝6敗だし、そして愛なんだよね笑
今度始まった「雀鬼十番勝負〜」はどうよ?
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
保全書き込み。
映画「麻雀放浪記」に関しては、当時の陽水の評
「映画を真似て作ったような映画」っていうのが、良くも悪くも
(どっちかというと悪い意味で)的を得てるな、と思った。
ちくまの『色阿佐エッセイズ』2巻はいいよ。
(しかし、解説だけは人選ミスだな…)
レアな『御家庭映画館』や「話特」連載の『なつかしのメロディ』も読める。
特に、『なつかしの〜』の『みっちゃん みちみち』あたりは
彼の執着心の禍禍しさがよく出てる、屈指の名エッセイだと思う。
>>428 初期作品はどれも微妙。
「小説中央公論」に発表した受賞第2作の『水』なんかも
形に定着しない、ちゃんと説明しようとしすぎて
収拾が付かなくなっている感が強い。
実は繊細で律義すぎ、いろんなことに諦めつかない若いうちは、
書けないタイプだったんだね。
形に定着しない→形に定着しない「全体」を
失礼。
473 :
吾輩は名無しである:03/07/20 21:30
ぬおお、7月5日のNHK全く気づかなかったよ・・・泣
誰か録画した方、ダビングしてヤフオクかどこかに出品してもらえませんか・・・?
>>473 ETVは通常近い内に再放送すると思うけど
夏休み特別編成モードに入るとヤラナイカモネ。
>>473 見逃した貴方のために俺がダイジェストでお送りしよう。
夫婦愛をテーマに色川夫妻ともう一組だれだか忘れたが誰かさん(漫画家)、
夫妻を取り上げていた。
東京は武蔵野にある閑静な住宅街の一軒家。
表札は「IROKAWA ASADA」。
かつての主、色川武大氏はもう亡くなり、今は未亡人の孝子さんが
一人で住んでいる・・・。
(ここで孝子さんの紹介。孝子さんは色川氏の15才違いの従妹。若いころは
相当の美人だった。写真も映し出される。すんげー美人。
しかし、色川邸を訪れる面々は彼女を「色川氏の世話をしている
親戚のお嬢さん」と思っていた。)
続いて色川氏の経歴紹介。若いころのカッコいい例の写真が画面に。
(夫人曰く「精悍」)「終戦後の混乱の時期にギャンブルにのめりこみ、
編集者を経て、色川武大ではないもうひとつの顔、
阿佐田哲也として「麻雀放浪記」でデビュー。
そのころ孝子さんは色川(当時阿佐田)氏と再会するが、
あまりの容貌の変化に驚く。この再会がきっかけで
孝子さんは色川氏の住まいを度々訪れるようになり、
やがて住み着き、色川氏の身の回りの世話をするようになる。
自然、朝から朝まで(朝から晩まで、ではない)
ひっきりなしに訪れる来客の応対に追われる。体はボロボロ、
家計は火の車、「私の青春返してよ!」と色川氏に噛み付くこともしばしば。
色川氏は「それを言われると・・・」と頭があがらなかった。
477 :
吾輩は名無しである:03/07/23 22:49
孝子さんは生まれつき片目の視力が弱く、色川氏も一種の睡眠病に蝕まれており、
病気を持つもの同士、仲間、といった雰囲気で生活しており、
結婚してからも夫婦、という意識はなく、「従兄の武ちゃん」として
接していた、と夫人。
一しきり思い出話を聞いた後は夫人と色川氏の思い出の場所を巡る。
夫人は一人で遠出したことがあまりなく、
駅で切符を買うのに手間取る。
色川氏は引越し間だったが、その中から広尾(?)のかつての二人の住まいを
訪れる(つっても外だけ)。当時とそのままで、夫人は感慨深げな様子。
そこに住んでた当時、あまり引っ越しを繰り返す色川氏に耐えかね、一度だけ
夫人のほうから一人で引っ越した(つまり家を出て行った)エピソードも披露。
しかしその別居生活は孝子さんの別居宅に色川氏が「近くまで来たから」
と泊まりに訪れ、(しかも原稿用紙持参で長居する用意万端)短期間で終了。
番組は色川氏がギャンブル作家「阿佐田哲也」が、文学者「色川武大」に
なるきっかけとしても孝子夫人との生活が大きく影響していた、とし、
「狂人日記」を色川氏が夫人にささげたエピソードなどを紹介。
最後に、夫人が新幹線に乗り込み、色川氏が最期を迎えた土地、一関を
訪れて番組は終わり。
魁偉な作家だなぁ…怪異か? それもいい。
479 :
吾輩は名無しである:03/07/23 23:48
ちくま文庫買ったけど・・・高いよ!面白いけどさ。
480 :
吾輩は名無しである:03/07/24 04:46
>>476-477 まじでありがとうよ。いやまじで面白いよ。面白そうだよイヤホント。
そこまで親切だったらヤフオクにビデオ出してくれよ。
法的なところはぼくが持てる範囲で責任持つからさ。てか硬貨で買うからさ。
なんか微妙に知ってそうな話であり知らない話も出てきてそうな
寸止め状態かなりつらいよ
ちなみにぎゃんぶる党狼派のことをぎゃんぶる郎党派だとずっと勘違いしてたよ
481 :
吾輩は名無しである:03/07/24 04:50
>>479 ちくま文庫の全集はかなりイイ!と思うよ。
中でも風と灯と光たちとシュウシャインボーイは何回も読んだぜコンチクショー
友達に貸したらいっつも返ってこなくて全部で3回買ったぜ。
でも読まれてなさそうでチト切ないぜ・・・
482 :
吾輩は名無しである:03/07/24 04:53
失礼・・・
風と灯と光たち → 風と灯とけむりたち ですた。
もう寝ます・・・
>471さん
この人が多作に入るためには阿佐田名が必要不可欠だったということですか。
純文とエンタメなんて区別を本人は持ち出しているけど、問題はなぜ作家は
これほど魅力的な文を書かざるを得なかったかということでしょうね。
映画について言うなら、和田誠にさほど非があるようには思いません。
あくまで魅力的に書かれた娯楽小説ですから。批判が映画が濃密な
戦後空間を描き切っていないということなら、小説作品もまた
「魅力的」な形でしか戦後空間を描いていないわけです。
作家本人も言うように、笑われることを肯定することによって、
独特の世界観が生まれるわけですが、作者は笑うことを放棄している。
作者の笑いに諧謔的なものーだって、しょうがないねぇーがいつでも
べったりと張り付いている。
強い者が弱い者に対して見せるやさしさは、はたして本当にやさしさかね?
作者自身の問いかけが、思いがけず作品に重くのしかかりそうです。
って、よくわかんないね。
>>483 >って、よくわかんないね。
いやいや、凄く面白いです。
初期作品、律義にこだわってしまうような繊細さが
却って世界観に枠を嵌めていたようにように思うんですね。
『生家へ』「作品11」で、彼自身も書いているように。
「なぜ作家はこれほど魅力的な文を書かざるを得なかったか」
というのも、美しくしければ耐えられない、ロマン主義を必要としてしまう
繊細な弱さ、故でしょう。
そして、その繊細さゆえに、その虚偽に照れもする。
でも、結局彼はロマンも諧謔も共に捨てることはなかった。
それは同時に、「そうとしかいられなかった」とも言えるのだけど。
>強い者が弱い者に対して見せるやさしさは、はたして本当にやさしさかね?
ここではロマン主義を「優しさ」、一種の「ヒューマニズムの希求」
と言い換えてもいい。
とにかく韜晦しながらも彼は、彼の宿命的な妄執にこだわり、添いきったと思う。
どちらかに振り切れ、狭い意味での一貫性へと閉じていかなかったところが
彼ならではの魅力だと思う。
映画に関しては、やはり、ザラッとした違和感や、
どうにも格好が付かないこと、それ故の捨て鉢と抜けの良さ、というのが
どうにも欠けていたように思います。
箱庭みたいというのかな。
真田広之の坊や哲はあんまり純情好青年で、得体の知れない内向の影が無さ過ぎるし、
加賀丈史のドサ健も、ちょっと品がよすぎるんだな、ヤサグレ足りないというか。
高品格の出目得はよかったな。
>>481 ごめんよ〜俺もこんなに面白いとは思わず、
録画せずに見てしまった。
にもかかわらず、色川氏と夫人のエピソードはどれもこれも
インパクトがあり、番組の演出も上手かった為か、
内容はかなりはっきり覚えてるんで書き込ませてもらった。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
487 :
吾輩は名無しである:03/08/26 22:40
test
今日Bookoffで『私の旧約聖書』を発見。ほかにも夫人の文庫もあった。
とりあえず旧約聖書を買って読んだ。
聖書を題材に取ってるが、色川氏の自閉的な人生観がかなり面白かった。
小さいころからゼッペキ頭をコンプレックスに感じていてそれが多大に性格形成に影響を落としてるという
箇所では笑ってしまった。
氏はオナニーの達人だそうだが、小さいころから独りの世界に耽溺しすぎたためであろう。博打もある意味自己完結
した世界、オナニーと通じるものがある。執筆や読書も自閉的でオナニーの延長とも言える。
他者へ干渉したりされたりするのが嫌いな性質だったのだろう。
本当は友人がいなかったとどこかで言っていたらしいが、自閉的なところは生涯変わらなかったのだろう。
489 :
吾輩は名無しである:03/08/29 23:00
「何にでもなれる、その可能性があるような気がしていた時代、
何になるかは自分の選択だと思っていた時代、
時がたってみると、ただそこに追いこまれて、こうしているほかはない自分。」
狂人日記より。
俺、こんな上手い表現の場所をチョイスしてマイドキュに色川名言集作ってるよ。
491 :
推定少女ファン:03/08/29 23:04
その色川の文章ってニーチェの永劫回帰の思想みたいだねなんか
[喜怒哀楽の感情をストレートに表現するものは、人前である限り、大の苦手で、
眼の前に他人がいる限り、唄も唄わないし、酒を呑んでも酔わない。
寄席に行っても笑わず、博打を打ってもアツくならない。]
五十歳記念より。
>>490リクエストにお応えして。
「行きづまりの小路へ踏みこんで、途中で脅えて戻ってくる。
戻ってくるが動く先はその小路しかない。」
永日より。
ウザくなかったらいくらでもうpしますよ。
色川語録、いいね。続けておくれ。
「眼は和んでいたが、同時に気むずかしさを湛えていた。
何等かの条件で孤独に育ったり、逆にあまりに順調に来すぎたりして、他人とかみあわずに来ているか、
あるいはまた、職業のうえから肉体を直接知悉してしまうためにもうこれ以上のつながりはごめんだとしているのか、
いずれにしてもその影響で優しさや、義心や、軽はずみなものや、揺れ動く感性を充分持ちながら、
それらがすべて内向しているようだった。
そこが名医らしくもあり、名医らしくなくも見える。
とにかく彼は、対人関係だけでなく、
すべてのことに慣れず、慣れようともしていなかった。
その結果、中年に達しながら、まだ自分の楽な姿勢をみつけていない。
妙ないいかただが、そこを私は信頼した。」
「たすけておくれ」より。
>>494サソ、ありがとう。
でもこういうのって、版権とか問題ないのかな。
また明日。おやすみなさい。
>>495 お疲れさんです。書き込みしなかったが俺もROMってたぞ。
著作権は半分を越えなけりゃいいんじゃないかな?
これからもよろしく頼んます。
>>495 出典と作者を明らかにした上で行う作品の一部「引用」で、
商業目的でないものなら著作権・版権の問題は大丈夫。
>>496-497 なるほど。安心しました。
寝そびれたのでもう一丁。
「丘の端に松の木が一本生えている。
少し離れていくらか小ぶりの松がもう一本ある。
たとえば夜半に眼覚めた折りなど、そういう絵柄が眼の中に浮かんでくることがある。
私はなんとなくその景色を眺めている。
松はただの松にすぎないし、特に情緒の色もないひからびたような風景なのだけれど、
ところが、どうしてかわからないが、寂寥、というような気持に閉ざされるのだ。
松は、結局、松でしかなかった。
檜でも、樫でもないし、或いはもっとつまらない雑木にすらなる可能性もない。
ただ、おのれのすごした軌跡と、動かしえない現実がそこにあるだけだ。
それが、息がつまるほど寂しくせつない。」
「心臓破り」より。
↑これと似たので、相田みつをが
「トマトはメロンになろうと思っちゃいけない。トマトはトマトの価値がある」
とかいうのを表現してたんだけど、「雑木にすら」を追加した時点で
色川の圧勝だよね!?
相田は相田、色川は色川。
比べる方がおかしい。
もっと言えば、相田は警句が得意な一言居士。
色川は作家。
501 :
吾輩は名無しである:03/08/30 19:04
あいだとか326とかうざいんだけど
502 :
吾輩は名無しである:03/08/30 19:15
色川は経験主義者
「自分は、人と馴染まなかった。これも、正確かどうか。
馴染みたかったのに馴染めなかったのか。
馴染んでいないわけでもなかったのにそう思わなかっただけか。
会話がなにより苦手で、人と五分に流通できない。
圧迫されるくらいなら遮断してしまう。人前で裸の自分になれない。
といって装うことも嫌だから、ひたすらひっこむ。
不充足な部分はじっと我慢する。
我慢は働くことと似ていて新しい動きを必要としない。
もし土地を持っていたら、農耕民のように土地に張りついて生きるような一生が送れたのかどうか。」
「狂人日記」より。
>>500おかしいですか。論争は好まないので、今後は私感を書くのは控えます。
489氏のメモを見て
あらためて色川という人は、バランス感覚がすごいなと思う。
>>504 色川は阿佐田名義の著作で「バランスこそが命綱」と発言しています。
「バランス」というキーワードを看破したあなたも傑物。
便所には患者一人一人の小便をいれた容器が並んでおり、私は自分のコーヒー色も見て知っていたが、
だからどうだという感慨が湧かない。
直ると信じているわけでもないし、といって、死ぬかな、どうかな、という不安も、パタッと忘れたように欠落していた。
身体が動くうちは、動く。動けなくなれば、動かない。ただ簡単にそう思っていただけだ。
「暴飲暴食」より。
∧∧
(゚∀゚ )
⊂ ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〉 ノノ~ < 漏れケツ物!?ヤター!
∪∪ \__________
『無芸大食大睡眠』(集英社文庫)にNHK教育「青春プレイバック」
に出たときのことが書いてある。見たい・・・
私が関東平野で生まれ育ったせいであろうか、地面というものは平らなものだと思ってしまっているようなところがある。
まず、地面は平らであって、人はその平らなところに両足で立っているのだと。
したがって、山というものが、怖い。
どうしてああなのか、納得がいかない。
どの山であろうがいずれも異常であり、凶相に見える。
海も不可解である。雲も怖い。だから私は花鳥風月が愛せない。
山脈のように、横にうねうねと長くつながっているものは、まだいくらか眼に慣れるところがある。
異常もあそこまでいくと一種の平凡に戻り、こちらもつい寛大になって、いっそそれならば大地全体が山脈と化してせりあがってもよろしいというような気分になる。
眼を覆ってしまうのは、にゅっとそびえた個的な山である。
富士山が怖い。
このくらい異形なものは他にちょっと考えつかない。
今でも新幹線で山裾近くをとおるたびに、どうしてこんな魔境のようなところに平気で人が住む気になるのだろうかと思う。
あれはもうあの辺の才能を無駄に吸いとっているのであり、放置しておけば、界隈からすぐれたものが生まれる余地はない。
即刻、切り崩しかき均してしまうほうがよろしい。
夜、なにか用事でもあって表に出ると、うわッと富士山。
見まいとしたって無視はできない。
家かげにでも入ってほっとひと息、しかしひと足歩けば、うわッとそこにある。
背をむければ背後からのしかかられるようだし、どうすればあれを忘れられるという方策がたたない。
月明の夜ならば一段と魔の風景であろう。真っ白だったらさらに怖かろう。
自然というものは、今、静止しているからといって、次もそのままでいるという保障をよこさない。
新幹線といえば、もうひとついやな山がある。
東京からだと、関ケ原をすぎ柏原の小トンネルを出たとたん、不意に右手に現われる伊吹山である。
あのずんぐりむっくりの皺々が田んぼから屹立している様子を思いだすと身慄いが出る。
気象状況が悪くて全山から蒸気を噴きあげているときは妖婆のようであり、かといって、晴れて澄ましているときは一倍暴力的である。
富士山は、まだとにかく形状が、これが山だと思わせるものがあるが、伊吹山は大地の病巣のようで、しかも図体がいや味に大きい。
『門の前の青春』より。
色川先生は、理想の欠陥を見抜き、制限された状態で現象界を生きることを示してくれた
「心臓破り」「暴飲暴食」
これ読んだ記憶がないんだけど、何に収録されているか教えて頂けませんか
たしか引越貧乏だったと思われ
心臓破り、かなり好きだ
「いや、いくら自分がいい年をして甘えん坊でも、すねているわけじゃないぞ。
他人に、不足がましいことを思っているわけじゃない。
ただ、一人ですごしていくことが、その、なんというのかな、
一人ですごしていくための、体力や気力が欲しいだけだ。」
『狂人日記』より。
>>512-513 そのとおりです。
「引越貧乏」新潮文庫に収録。
515 :
吾輩は名無しである:03/09/21 21:44
新麻雀放浪記、枯れ果ててて泣ける。
516 :
吾輩は名無しである:03/09/22 14:25
「怪しい来客簿」読了。
期待せずに読み始めたが面白かったわー。
他にオススメあったら教えてくれ
阿佐田名義だけど
「麻雀狂時代」はすごくいいぞー。
「もう何も選ぶこともできず、昨日の自分をはてしなく続けていくよりほかにない。
そう、はてしなくだ。
助けて賜べやおん僧、である。
そうして僧の存在も信じていない。
助けてくれるものもなく、助かろうと思ってもいない。」
『たすけておくれ』より。
>>516 「怪しい来客簿」がいちばん面白いし、完成度が高いと思う
↑518にもあるけど「たすけておくれ」って作品がとくに好き
「誰しもミスを犯したらかたのつかないしこりのようになって残る、
お互い許しあうことしかできないのなら、誰に対しても寛大であろうと思う」みたいな、
記憶を頼りにしてるのでずいぶん不正確だけど、すごく好きな部分。いや、全体がそういう話か。
ほかもっと純文学よりのやつははっきり言って全部一緒。そういう作家だしな
ただ「狂人日記」は異色かな、距離感のとり方というか色川独特のフォームが、
ほかの作品に比べてずいぶん崩れてる印象。その分グッとくるものがある。
個人的な印象で、捉え方としては素直すぎるかもしれないけど
520 :
吾輩は名無しである:03/10/07 17:02
昭和57年ごろ、通ってた大学に色川と田中小実昌が講演しに来た。
「何を喋るんだろう(喋れるのか?)」と思ってたら、色川先生
初めて数分で壇上から降りてしまった。替りにコミさんが長々(
だったかな?)喋っていたが、何言ってるのか良くわからなかった。
521 :
吾輩は名無しである:03/10/07 20:22
ナルコレプシー
522 :
吾輩は名無しである:03/10/07 22:14
20年以上前に出た「これが俺のマージャン」っていう第何回目かの名人戦の自戦記(ほぼ全局
牌譜収録)を纏めた単行本があったでしょう?そのウチの1局で古川凱章が
7−8順目くらいで「清一・四暗刻単騎」をテンパイ(変則3メンチャンで
高めが役満)していてビックリ。安目でシッカリあがってたケド。
523 :
吾輩は名無しである:03/10/07 22:57
今更ながら、色川氏はなんで講演を引き受けたんだろう?そんなの苦手なんじゃ
ないの?針生一郎センセイ(講演会の主催者というか世話役?)に余程の義理
があったのか?
524 :
吾輩は名無しである:03/10/07 23:07
講演の途中で寝てしまうのでは?w
525 :
吾輩は名無しである:03/10/08 02:12
526 :
吾輩は名無しである:03/10/08 02:13
【ここまで挙がっている推測される自殺の経緯】
・2ch主催の板○杯(
ttp://members.at.infoseek.co.jp/chippan21/index.htm)で
初参加した女の子が絶好調で、優勝候補になる。
・開催21回目で馴れ合いと化していた幹部連中で優勝持ち回りの
出来レースになっていたのに、さあ大変。
(以前から好調な一般参加者を追い出すという悪行を繰り返していたとの噂)
・女の子がまったく関係ない卓で友達と打っているときに板○杯幹部が
ずかずかやってきて、不正行為をしたと一方的にまくしたてる。
(そのときのログや経緯を書いた文章がメッセで現在流出中)
527 :
吾輩は名無しである:03/10/08 02:14
・女の子が多重接続(1人で2ID接続してそのうち1つを観戦にまわす不正行為。
待ち牌などが全部わかってしまうため)をしていたと板○杯幹部は
多重接続していたと推測した別IDのハンドルを晒す。
・その推測をもとに、女の子は板○杯を永久追放されてしまう。
女の子は潔白だと言い張り、参加を求めるが認められず。
・なんと調査の結果、そのIDは別人、それも板○杯幹部の別IDなことが判明。
女の子がシロだと認定されてしまう結果に。
それでも強硬に永久追放の姿勢を崩さない。
・板○杯常連に自殺することを告げ、女の子はメッセ、東風荘から姿を消した。
その18時間後、東風友人だった人に女の子とのリアル友人から自殺の電話が来る。
電話をかけてほしい人リストや、詳細が書いてある遺書が残されてた模様
528 :
吾輩は名無しである:03/10/08 02:39
>521&524
ナルコレプシーの方の実情を身近に知らないんですが、講演の最中(といってもほんの
数分ですが)、一応起きてたと思いますw
「私は不良でして・・・」というフレーズだけ頭に残ってます。
529 :
吾輩は名無しである:03/10/13 23:58
色川武大と、コミさんが講演に来るしゃれた学校って
どこなのですか??
羨ましいですね。
530 :
吾輩は名無しである:03/10/15 23:28
「狂人日記」、最後は主人公が死を選んだ、とする解説を
読みましたが、そんな事ってアリ?
531 :
吾輩は名無しである:03/10/18 00:05
色川って、どんな作家が好きだったんだろう
532 :
吾輩は名無しである:03/10/20 13:23
文藝から特集がでたよ。
買ってきたっす。
これから読むっす。
534 :
吾輩は名無しである:03/10/26 08:48
俺も買ってきた。
後ろの方にある書評に、持ってない本がたくさん書評されていた。
古本屋まわっても巡り会わない本はどうやってゲットすればいいのかな?
>>534 「日本の古本屋」リンクサイトで検索しる! たいていはあるぜよ
537 :
吾輩は名無しである:03/10/26 14:06
たまたまブクオフに「百」があったので読みました。
父親に会いに養老院に行くところなんて本当にゾッとした。
538 :
吾輩は名無しである:03/10/26 14:07
ii
539 :
吾輩は名無しである:03/10/27 17:08
「花のさかりは地下道で」age
540 :
吾輩は名無しである:03/10/29 17:11
今、『怪しい来客簿』を読んでます。
いいねぇ、これ。
マージナルな人々を綴った、おかしくも哀切な連作。
541 :
吾輩は名無しである:03/10/29 20:55
もう15年前くらいに阿佐田氏、阿部譲二氏の対談、というのかな、を聞きに
行った。阿佐田氏のひとこと『アスファルトの下はね、土なんですよ』これが
未だに耳に残っています。
542 :
吾輩は名無しである:03/10/31 17:37
今日ETV再放送な
543 :
吾輩は名無しである:03/10/31 17:43
>>542 詳しくたのむ。
何でつか、それ。
動いてる色川、是非見たい。
色川孝子がブッ飛ばしますwww
545 :
吾輩は名無しである:03/10/31 17:50
何時から? 何チャンネル? 地上波?
546 :
吾輩は名無しである:03/10/31 17:58
ETVって何でつか?
YV番組?
549 :
548さんじゃないですが…:03/11/01 03:51
いま、再放送見終えた。
色川の壮絶な生きかたに改めて心をうたれた。
あと、色川孝子はあんなすごい美人だったんだね。
『宿六・色川武大』は読んでたから知ってはいたけど、あれほどとは。
孝子チャンおもしろかったよ孝子チャン
>549
実物の方がもっといいw
552 :
吾輩は名無しである:03/11/01 03:58
>>551 リアルでお知り合いなんですか?
なんか有名人がレスしている可能性があるぞ(w
見たけど、動く孝子以外は
おれの知ってるエピソードばっかり。
孝子にもいまだに色川の遺したテキストの催眠効果が。。。w
554 :
吾輩は名無しである:03/11/01 04:45
「ETVスペシャル」再放送、見ました。
色川氏も孝子さんも素敵だね。
あぁ、生きるってどういうことだろう?
555 :
吾輩は名無しである:03/11/02 18:15
世田谷文学館で企画展やってくれ〜!
麻雀博物館だと阿佐田の方しか取り上げられないような気がするし。
色川と阿佐田両方から取り上げてほしいんだよ。
556 :
吾輩は名無しである:03/11/02 19:58
色川さんの蝋人形とか。
557 :
吾輩は名無しである:03/11/03 17:23
新・麻雀放浪記の初版本 100円でゲット
「狂人日記」良かった
これに匹敵する作品を教えて下され
559 :
吾輩は名無しである:03/11/16 15:56
>>558 連作集『怪しい来客簿』なんてどうでしょ?
>>559 早速の御教示かたじけない。
『怪しい来客簿』は読んだ事があったっけ。
561 :
吾輩は名無しである:03/11/25 03:00
ほしゅあげ
562 :
吾輩は名無しである:03/11/25 09:25
563 :
吾輩は名無しである:03/11/26 10:41
「花のさかりは地下道で」は良かったなあ…。
564 :
吾輩は名無しである:03/11/26 22:47
ムック本、よかったでぇ!
565 :
吾輩は名無しである:03/11/29 12:17
上総一ノ宮の麻雀博物館に売っている
阿佐田哲也の絵葉書は最高にかっこええぞ
モノクロで、実に渋いさー。
566 :
吾輩は名無しである:03/12/09 04:08
大学入試センター試験2001年度追試験「国語」第2問は色川武大「雀」からの出題でした。
今日気づいてびっくり。
567 :
吾輩は名無しである:03/12/28 20:06
武田百合子を絶賛しているのが色川さんだけど、
色川さんと武田泰淳とはどんな関係だったんですか?
568 :
吾輩は名無しである:03/12/29 00:47
色川が受賞した中央公論新人賞の審査員
狂人日記読了。痺れた。泣けた。
570 :
吾輩は名無しである:04/01/26 17:46
武田泰淳は色川を尊敬していた。この二人はほんとに良い。
>>570 色さんが泰淳を、じゃない?
『怪しい来客簿』で純文学作家として本格的に復活した直後くらいに
泰淳、亡くなっちゃってるし。
572 :
吾輩は名無しである:04/02/06 16:38
「喰いたい放題」を読んでると腹が減るね。
色川風食札
1月 ふぐ(白子が出回るので)
2月 蟹
3月 苺
4月 筍
5月 豌豆
6月 そら豆
7月 豆腐
8月 鰻
9月 新子
10月 さば
11月 金時芋
12月 大根
>>572を読んでてお腹がすいちゃた。。。。
「食いたい放題」は俺も好きでつ。
574 :
吾輩は名無しである:04/02/21 20:18
筑摩のエッセイ集かった?
来月中公文庫でから『いずれ我が身も』てのが出るみたいだけど
これは何? 小説なのか、エッセイなのか。
狂人日記パラフィン紙つきハードカバー十三刷購入記念age
>>575 表題作は、『ばれてもともと』収録のエッセイだから、
おそらくエッセイ集でしょう。
578 :
吾輩は名無しである:04/03/04 23:59
死んだら負け。
579 :
吾輩は名無しである:04/03/06 16:03
一関に死す。
580 :
吾輩は名無しである:04/03/21 19:38
競輪ダービーage
581 :
吾輩は名無しである:04/03/21 20:32
死んだら負けだ。
と言ったのはノガミの健だっけ?
582 :
吾輩は名無しである:04/03/22 00:47
死んだら負けか…
最後まで残った奴が一番笑うの?
583 :
吾輩は名無しである:04/03/22 05:27
最後に残ったヤツは戦う相手がいなくなって孤独になる。
明日から何に命を燃やして生きていこう、と思う。
>最後に残ったヤツは戦う相手がいなくなって孤独になる。
阿佐田=色川作品って、ちゃんとこういうところが描かれているよね。
王様の孤独じゃなくて、「あれっ、みんないなくなってね!?」っていう孤独。
鯖移転age
586 :
吾輩は名無しである:04/03/23 18:24
sageたままだった。。。
587 :
吾輩は名無しである:04/03/23 20:22
今更ですが、色川先生・阿佐田先生両氏は
人間を魅せるのが本当に上手いですね。
戦後の動乱期において必死に生きていこうとする人間達の
泥臭さや、切なさや、美しさがそこにはあります。
「天国と地獄」の中での、健兄ィが墓をぶっ壊すシーンとか・・・
たまらんなぁ〜・・・
588 :
吾輩は名無しである:04/03/23 22:18
タイトル忘れたけど、だらしない兄貴に優しい弟の話が良かったよ。
キャッチボールといっても、実質はぶつかり稽古で、大きなものに向かって個人が身体全体で押し倒そうと挑んでいく。けれども誰も勝てません。
590 :
吾輩は名無しである:04/04/14 21:50
文学なんて大嫌いだが、日本の作家で読むに値するのは
色川武大
しかいないとずーっと思ってきた。
他と格が違う。
日本の作家には色川武大以外にヘビー級がいない。
ライト級の作家ばっかという気がする。
591 :
吾輩は名無しである:04/04/15 06:12
森繁久彌が、ロッパの人身攪乱術としのぎをそっくり真似しているという。
今また、タモリがそういう森繁久彌の生き方を注目しているらしい。
「森繁さんはすごいですよ。あの人はほかの役者とちがう。実にしのぎがうまいです」
いつだったか、夜を徹してそういうことを語り合ったことがある。
若いタレントに、稽古のときなど、森繁がひょいと近づいて、
「やるねえー! 君」
一言、こういうそうである。
それでもうそのタレントは、トロトロの森繁一家になってしまう。
「森繁さんのすごいところはね、自分にとっていちばん危険な奴を
手なずけてしまうことですよ。役者ってたいがい、自分の座を揺る
がすようなライバルが出てくると、遠ざけるか蹴落とそうとするで
しょう、座長芝居ってそれでつまらなくなるんだ」
エノケンがそうだった。古い仲間を大事にするが、結局はお山の大将で、
広い外界と入り交じろうとしない。
ビートたけしも、才能は切れるが、それだけにいいところを一人占めしよう
としすぎる。萩本欽一は頭のいい男だと思う。彼は自分の極め技を出し尽く
して飽きられるのを恐れて、自分は捕手となり、相手に極め技を投げさせる。
けれども欽ちゃんも、結局は、自分の手足を切っていくほうである。
その手が見えすくと、それもマンネリズムになる。
「森繁さんはその上を行きますね。山茶花究と三木のり平、自分のまわりでも
っとも怖い才能の持ち主を、逆に引き寄せちゃう。山茶花究なんて、手なずけ
たら最高の役者ですよ。三木のり平に対しては、ロッパさんの渡辺篤を利用し
たやり方を見習ってますね」
手なずけるといっても、単純に頭をなでるだけでは駄目だろう。
一緒に芝居に出て、絶えず山茶花やのり平の演じ所を作ってやる。
つまり手柄を立てさせるのだ。そうして、森繁自身が彼らの手柄を利用して、
さりげなく自分の受け場にする。最終的には森繁がいちばん映えるように
なっているのである。
592 :
吾輩は名無しである:04/04/15 06:43
ある時、タモリが、宮内庁に電話をし、
「天皇に話があるのでつないでください」
と言った。
すると当然のように断られ、電話を切られてしまった。
そこでタモリは即座にかけ直し、天皇の物まねをしながら
「今、私に電話がかかってこなかったかね」
と言った。
もちろんすぐ切られた。
タモリ最高
593 :
吾輩は名無しである:04/04/15 08:31
>>592 不敬罪だろそれ。
タモリは国賊だったんだな。
もはやお忘れであろう。
講談社文芸文庫「戦後短編小説再発見18 夢と幻想の世界」に
初期作品「蒼」が収録。
全集持ってないので、非常に嬉しい。
やはり、色川名義の活動が本格化してからの私小説風の話に比べると
律儀な習作風の固い印象だけど、
イメージの密度はさすがという感じ。
色さん、このころから擬音の使い方がうまいなあ...
596 :
吾輩は名無しである:04/05/27 20:35
「狂人日記」は面白いです
597 :
吾輩は名無しである:04/05/28 01:15
今夜NHK衛星TVで井上陽水が色川への思いを述べていた。
「怪しい来客簿」を絶賛。ルーレットを前に負け方の美学を
語っていた。
598 :
吾輩は名無しである:04/06/27 02:23
age
599 :
吾輩は名無しである:04/07/17 02:34
漏れの周りには麻雀好きなヤツらがたくさんいるのだが
阿佐田哲也氏の作品を一つも読んだことの無い香具師が多すぎる。
薦めても、活字は読めねぇときやがるし・・・
・
「別冊 近代麻雀」
「雀師流転」連載終了まではなんとか持ちこたえてくれ。
単行本化もされそうにないしな...
601 :
吾輩は名無しである:04/08/04 02:46
age
『狂人日記』9月に講談社文芸文庫にて フカ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ツ!!
講談社 講談社文芸文庫
狂人日記 色川武大 1,365
604 :
吾輩は名無しである:04/09/05 22:49
11日発売「狂人日記」予約しました!
605 :
吾輩は名無しである:04/09/05 23:23
強靱日記(←なぜか変換できない)
文庫になるのか!
昔図書館で借りて読んだだけだから楽しみだ。
でも随分高いね。。
606 :
吾輩は名無しである:04/09/07 01:22
博打地獄読了。健が大人しくなってるのが意外。サマも使わないし。ただ本引きとそれで脱落していく博打打ちたちの描写に燃えた。お気に入りは春木。外見のイメージとしてはノー曝の茶柱。(わかる奴いねえか)
>博打地獄
ラストの一文が切ないね。
男が活きられる時代は終わったみたいで。
608 :
吾輩は名無しである:04/09/11 21:48:31
茶木先生の出てくる短編が好きかも。
609 :
吾輩は名無しである:04/09/11 22:53:58
あ、音楽の先生に再会する話し?
覚えてる…
本名は「ぶだい」と「たけひろ」どっち?
奥様が、以前インタビューで「タケちゃん」と言っていました。
613 :
吾輩は名無しである:04/10/01 01:05:45
集英社文庫版「喰いたい放題」の表紙の絵の意味がわからない。
縁側で色川さんが裃をつけて、割り箸を振り上げながら
うなぎの蒲焼?に挑もうとしてる、それを後ろからコック?が
押さえてるという図なんだけど、コックが丸いショートケーキみたいな
フキダシを出してるんだけど、なにを言いたいんだろう?
614 :
吾輩は名無しである:04/11/02 18:01:48
クロネコヤマトのブックサービスで、89年に出た喰いたい放題の単行本が
「2〜14日で発送」ってなってて、???と思いながら注文してみた。不思議。
ドサ健は脳内で鹿賀武史に変換して読んでます
617 :
吾輩は名無しである:04/11/14 22:21:42
「狂人日記」は福武文庫から出てたけど、つぶれちゃったから
ブーも今じゃ大分ルールが変わったなぁ。
619 :
吾輩は名無しである:04/11/17 14:05:33
優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。
ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、
大切なんだ。勝てばいい、これでは下郎の生き方だ…。
「うらおもて人生録」より抜粋。
劣等感を基調とした色川氏の人生感には学ぶところが大きいなぁ。
620 :
吾輩は名無しである:04/11/17 14:30:11
イッセイage
ageより「アガリ」が相応しいな、このスレの場合は。
621 :
吾輩は名無しである:04/11/17 15:00:10
本によってふり仮名も違うんだよね
なにか区別してあったのかな
きょう『ぼくの猫、ぼくの猿』再読した。
やっぱり武大は凄い。
吉行と同じで、いつまでも旧くならない。
624 :
吾輩は名無しである:04/11/18 22:46:30
>>624 単行本『百』に入っている。
おれは新潮文庫で持ってるけど、たぶん絶版ではないかと。
626 :
吾輩は名無しである:04/11/19 00:45:20
ありがとうございます。
阿佐田哲也はどうやってホンビキの資金を調達していたのでしょうか?
麻雀放浪記以前にはホンビキ小説書いていないので、
麻雀放浪記の印税が入った昭和40年代中盤以降にホンビキにどっぷり
漬かったと踏んでいるのですが、そのへんの事情のヒントみたいなの
知っている人御教示ください。
波谷守之とか清水春日のような当時実在した
ホンビキ界のカリスマが浜辰親分のモデルだと思います。
628 :
吾輩は名無しである:04/12/11 21:03:39
629 :
吾輩は名無しである:04/12/12 20:15:55
「先天性極楽伝」ってのがブックオフにあったので買った。
なんじゃこりゃ!手抜きすぎるーーーーーーー。色川阿佐田で初めてガッカリ。人物設定とかいいんだけどね。
ホンビキのこと分からんけどこれは借金返済のために書いたんじゃないか??
630 :
我輩は名無しである:04/12/13 00:48:47
阿佐田先生は博打を作品のテーマとして書かれていますが、実際私生活を博打に
飲まれて没した作家って他にいますか?
団鬼六は株で5億くらいスった。
作家では無いがバタやんこと田端義雄はラスベガスで2億円勝って
老後の生活費を稼いだ。
632 :
我輩は名無しである:04/12/15 22:11:55
ありがとうございます。
最近ギャンブルについて調べ物をしていて小佐野、ハマコー、柏木、安田氏などの
メジャーな逸話を探してたんですが、作家ってあんまりいないんですよね。
参考なりました。
633 :
吾輩は名無しである:04/12/16 00:40:42
阿佐田哲也は麻雀、競輪ライターとしてほんとに得がたいライター
だった。
麻雀新撰組なんてのは空前絶後のスターだった。
ただ欠点は麻雀が弱い事で坊や哲とダブらせてファンが群がってくるので
弱いのがばれる前にあっさり解散した。
残されたメンバーは小島にしても田村にしても結局メジャーからは
退場せざるをえなかった。
634 :
吾輩は名無しである:04/12/24 15:29:07
5年くらい前に文学界に載った幻の処女作とかいうのは いまでも書籍化されておらん?
635 :
MJ/トリップは忘却の彼方:04/12/29 11:21:09
いま「ひとり博打」再読した。
ちくま文庫全集の巻頭を飾るに相応しい
この作家のエッセンスが凝縮された一篇だな。
無間地獄についての話であり
現代のネット普及→オンラインゲーム引きこもり、予見しているようなところもある。
これが、昭和45年にかかれたとは驚異的なことだと思う。
636 :
出目徳:04/12/29 12:35:23
阿佐田哲也、色川武大が大好きで初版本など集めて
いるのですが、どなたか阿佐田、色川の本の品揃えが
いい店ご存知でしたら教えてくださいm(__)m
637 :
吾輩は名無しである:04/12/30 06:37:26
>>636 僕も好きでたまに買うのですが、中目黒にあるカウブックスと言う所に
何冊か売っていましたよ。初版本じゃなかったら申し訳ないですが。
638 :
出目徳:05/01/08 16:58:52
情報ありがとうございましたm(__)m
639 :
吾輩は名無しである:05/01/13 00:20:46
自分は結局、インポテンツで、人生の中で何もできなかった。
640 :
吾輩は名無しである:05/02/26 20:43:28
関西テレビ 深夜1:45から「麻雀放浪記」放送age
641 :
吾輩は名無しである:05/03/03 00:04:32
今夜「怪しい来客簿」買いました。
酒を少し呑み、布団の中で明日を無視して読む今からが至福の時間。
武大先生はモノローグの中に世界全体を見ようとした人だと思う。
謙って、自分を下においた上で、その実、無遠慮で強引な部分も好きです。
642 :
吾輩は名無しである:05/03/03 19:17:52
> 今夜「怪しい来客簿」買いました。
「花のさかりは地下道で」もオススメです。
事実上、「怪しい来客簿」の続編に当たります。
643 :
吾輩は名無しである:05/03/04 23:43:13
あがり
644 :
吾輩は名無しである:05/03/06 18:03:16
中野の古本屋で「麻雀師渡世」という本を見つけたのだが、これってどうですか?
645 :
色川で卒論を書いた学生:05/03/07 17:04:19
「麻雀師渡世」は麻雀放浪記を書く前に単発で書いたもので、
私は麻雀放浪記の原型のようなものだと理解しております。
国会図書館も所蔵しておらず、私も現物は見たことがありません。
ネットオークションで見かけましたが、一万円を超えたので
諦めました。私の場合コレクターではないのでどうしても
手に入れようとは思いませんが、とても入手困難な一冊であることは
間違いありません。
646 :
644:05/03/07 19:58:14
>>645 ありがとうございます。明日昼、速攻買ってきます!
647 :
吾輩は名無しである:05/03/07 21:49:17
吉村へーさん、死んじゃったね。
648 :
644:05/03/08 23:51:51
47年3月1日の再販でした。「阿佐田」の奥付朱印がうれしい。
「麻雀放浪記」がヒットした後に出版されたようです。
プロフィール欄には「10冊以上著作あり」とあります。
中身はこれからじっくり読みます。
(ちなみに1,000円でした)
649 :
吾輩は名無しである:2005/04/21(木) 19:58:48
最近、古本屋さんで立て続けに色川作品発見して喜んでいます。
全部文庫ですが、離婚、恐婚、明日泣く、奥さんのエッセイ。
ヤフーオークションで全集出してる人がいましたが、セットで9万は高い…
アサヒグラフの『わが家の夕飯』文庫版を買ったら、
喰いたい放題に記述のある、
『稲垣足穂さんと二本のビール』のそのものの写真が載ってました。
本当にビールだけでジョッキで飲んでました。
色川さんの夕飯の写真もありました。
良い買い物でした、420円。
651 :
保守lo;(´・ω・`)&lro;.:2005/05/28(土) 14:46:23
r25で石田いらが勧めていたので
読むようになった。
653 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 19:48:37
男 の 花 道 ! ! !
654 :
吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 21:49:40
したいことはできないし、できることはしたくない。
655 :
吾輩は名無しである:2005/06/25(土) 12:57:44
「風と灯とけむりたち」の↓のサンゾウさんの正体が怖い。
「知ってるの。あの人、五十すぎだよ。もう六十に近いんだって」
私は黙って彼女の顔を見ていた。
「――いいじゃないか。五十すぎだって」
「ただのお爺ならね。だけど、うす気味わるいよ。若いとばかり思ってたんだもの」
「そうかな」
「まだいえないことだってあるんだよ。あんなの、いくらあたしだって我慢できない」
特に「まだいえないことだってあるんだよ」とあえて語らないところが怖い。で、
「あの女は、サンゾウさんより、女郎になる方がまだよかったんだ――」ゾゾー
656 :
吾輩は名無しである:2005/06/27(月) 17:32:53
新潮文庫の「ぼうふら漂遊記」を200円で買いました。
これって全然知らなかったんですけど、面白いですかね?
657 :
吾輩は名無しである:2005/07/01(金) 11:38:00
>>656 >新潮文庫の「ぼうふら漂遊記」
私も持ってる。
100円で買った。
まだ拾い読みした程度なんだけど、肩の力を抜いた旅行記といった感じですね。
色川文学の中での位置付けは・・・判断に困るなぁ。
>658
離婚2部作の延長線では?
喰いたい放題に載ってた「美々」を探してみたけど、案の定なかった。
661 :
吾輩は名無しである:2005/07/03(日) 18:57:45
>>659 俺もハードカバーを持ってる。
帯には「カミさんと別れたので、記念にひとつ、なにかとめどもなく
くだらないことをしてやろうと思う」(=出だしの一文)とあるので、
離婚2部作の延長線という考えもあるかもしれない。
もっとこのスレ盛り上がらないかなぁ。色川武大、好きなんだよ。
662 :
659:2005/07/04(月) 20:49:21
>661
確かに盛り上がって欲しいね。
漏れは阿佐田からハマッたクチで高校生の頃は
ドサ健みたく生きたくて仕様がなかった。
『ぼうふら』はフランスのコーヒーについてのくだりが印象的。
663 :
吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 21:38:39
今日は「空の女」を読みますた。
664 :
吾輩は名無しである:2005/07/28(木) 02:40:24
私にできることは自身の屈託の中にしゃがみこみ居眠りすることだけだった。
すげーなー武ちゃんはよー
665 :
吾輩は名無しである:2005/08/04(木) 22:52:27
ほっしゅ
666 :
吾輩は名無しである:2005/08/04(木) 23:38:20
どうして最近、すぐに「人多すぎ」になっちゃうの?
「玉葱を剥いでゆくと〜」の意味って、
あれは
「自分がまとっているものを剥いでゆくと、結局何も残らない」
っていうことなのか、それともまったく違うのか
みなさんはどのように捉えてらっしゃるんでしょうか
永日 より
「玉葱の皮を剥くようにして、我々の内心を剥いでいくと、
ひと皮ずついろんなものが現われますね。内心とひとくちにいっても、
概念的なところもあるし、前代から受けついだようなものもある。
それを身幅の中にいれて自分の心にしているわけでしょう。
そうして大方は、芯まで剥きません。剥くのを中止したり、
死んだりしてしまうわけです。父親は、自分で芯まで剥いていくのです。
そうして芯のところに、穴掘りというちゃんとした具体があるのですね。
僕ははじめて、本当に父親を怖ろしく思いました」
ありゃ、読み返すと、なんだか、よけいわからんす。
669 :
吾輩は名無しである:2005/08/09(火) 22:05:39
人間、普通は自分の内面の生々しい部分を他人に見せないもの。
ある人は意識的に他人に見せないようにしているかもしれないし、
またある人は命が絶えてそれを見せることなく世を去るかもしれない。
でも、親父は、自分の皮を剥いていって、内面の生々しい部分をさらけ出す。
それが穴掘りという行為につながっている。
というふうに私は読みました。親父に得体の知れない畏れを感じていたのだと思います。
670 :
668:2005/08/10(水) 01:47:48
>>669 「その通りだな」と納得してしまいました。
もう一度読み返してみます。
普通の人間は芯まで剥けないだけであって、
芯はある…のでしょうかね?
671 :
吾輩は名無しである:2005/08/10(水) 23:24:16
私も「永日」は好き。「百」の短編はどれもいいね。
672 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 22:03:43
表紙もいいですね「百」は、ミミズク…フクロウ?
似てますね、色川氏に
673 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 22:19:58
麻雀放浪記の、戦後の無法的なカンジが好き。
674 :
吾輩は名無しである:2005/08/11(木) 23:11:18
675 :
吾輩は名無しである:2005/08/17(水) 22:29:42
喰いたい放題に書いてあるアイスクリーム作ってみたけれども、
なかなか(゚Д゚)ウマーだったよ。
676 :
吾輩は名無しである:2005/08/19(金) 08:33:03
『喰いたい放題』「あつあつのできたて姐ちゃん」より
ほぐした卵黄にガムシロップを混ぜて泡立てる。
別に生クリームを泡立て、両者を混ぜて
バニラエッセンスと甘い洋酒を少し加える。
それで弁当箱の中に入れて、冷蔵庫の製氷室で固めればよろしい。
結構ガムシロ入れたつもりだったけど、甘味は薄かった。
でも、濃厚で(゜Д゜)ウマーだったよ。
677 :
吾輩は名無しである:2005/08/30(火) 20:17:43
狂人日記
ロングセラーだな
678 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 12:04:06
いま、マージャンゲーム「哲也」やっている。
はまりつつある。
679 :
吾輩は名無しである:2005/09/03(土) 19:15:39
やっぱり、阿佐田哲也名義の作品のほうが沢山売れたんだろうな。
680 :
吾輩は名無しである:2005/09/04(日) 01:35:31
全集はもう刷らないんですかね?
681 :
吾輩は名無しである:2005/09/06(火) 23:32:41
>>680 福武だっけ?
あそこは、ベネッセになってから、文学方面は清算しちゃったからな。
版権ってどうなっているんだろうね。
「牌の魔術師」 読む。
昔といめんの積み込みが回ってきたことがあって、
倍満をあがったのだが、ちゃっかり仕込んだ奴を睨みつけておいた。
683 :
656:2005/09/22(木) 14:59:30
「ぼうふら漂遊記」読みました。
ラスト2篇で急にトーンが変わりますね。
せつないです。
アンとはその後どうなったのか…。
麻雀放浪記は4巻まで読んだが、
2巻が最高と思いました。どうですか。
麻雀放浪記は、
「阿佐田哲也麻雀小説自選集」に入っている青春篇と、
新麻雀放浪記しか読んだことないな。
2巻はどんな話なんですか?
686 :
659:2005/11/09(水) 21:29:41
坊やがシャブ中から更生する話
1〜4巻の内唯一ドサ健が登場しないのが特徴
俺は4巻が最高だ
殆ど井上志摩夫になってる元・坊や哲
ちょっと待ってくれ、
2巻が坊やがシャブ厨から更正する話って、
一言で言うとそうなるのか?
あえてスポットを当てるなら
坊やが関西にいって博打坊主の寺を賭け麻雀で食い潰す話じゃないのか。
689 :
吾輩は名無しである:2005/11/20(日) 11:33:57
『ぼうふら漂遊記』読了あげ
阿佐田哲也杯いつからだっけ?
遅ればせながらショパン猪狩さん合掌。
691 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2005/12/30(金) 14:46:00
『映画放浪記』
『無職無宿虫の息』
『阿佐田哲也の怪しい交遊録』
の3点を入手。
正月休みに読みます。
書き込み無いですね、ここ
いちお情報
・「映画放浪記」 キネマ旬報社 2000円
「色川武大の御家庭映画館」を改題したものらしいです。
買ったけどまだパラパラとしか読んでないけど、
71本の映画を1本あたり4ページで解説って感じです。
チャプリンからビバリーヒルズコップまで。
693 :
名無しさん@自治スレッドでローカルルール議論中:2006/02/01(水) 22:23:12
・「あちゃらかぱいッ」 河出書房新社 767円
2/7日発売。
文春文庫で出てたやつやとおもうけど。
コピペ:
時代の彼方に消え去った伝説の
浅草芸人・土屋伍一のデスペレートな
生き様を愛惜をこめて描いた、色川武大の
芸人小説の最高傑作。
他の脇役に鈴木桂介、多和利一など。
シミキンを描く「浅草葬送譜」も併載。
あつあつの、できたて姐ちゃん。
その上に壁のようにコロッケをねっとりとのせてもいい。
あうあつのコロッケと冷たい飯が口の中でまざりあう。
696 :
吾輩は名無しである:2006/03/08(水) 12:19:47
>>683 アンはもともと亭主持ちで、バイトとして秘書になっただけなので、
普通に家庭に戻ったと思う。
追悼号に文章を寄せていたね。
それよりも、弟さんはまだ生きているんでしょうかね?
もし存命なら回想記でも出して欲しい。
色川スレに限り、名無しハンドルを
名無しの恋兵衛にする件について
偶然見つけた(今日が発売日やったみたい)ので、いちお情報
「喰いたい放題」 光文社文庫
4/12発売 500円
集英社文庫版と全く同じなのかなァ
購入された方は情報ヨロ
集英社文庫の持ってるけど、内容違うのかな。
調べてみよ、情報thx!
立ち読んだけど、あとがきが伊集院静じゃなくなっていた。
面白みに欠ける文章ですた。
表紙は今風のものになってた。
つまり解説が違うだけってことかな?
ひょっとしたら『ばれてもともと』に収録されていた
食い物エッセイが追加されているかと妄想したが。
703 :
sage:2006/04/28(金) 20:52:18
喰いたい放題、ようやく買ってきました。
内容はまったくそのままのようです。
解説は長島有でした。
文字が大きめな気がする、集英社版よりも
梅むらの豆カンはまじでうまいよな
1日3食のうち1食にしても俺は惜しくない
まだ、豆が舌の上でとろけるのカイ?
食ってみたいが、いまいち場所がわからん
日本人の作家の中で色川さんが一番好きで、本屋であまり書籍を見かけないから、
古本屋を中心にまわって集めているんだけど、なんでこの人の本あまり本屋で置かれていないのかな。
阿佐田哲也や麻雀放浪記は今でもそこそこ人気があって名前が知られているけど、
色川さんへの現在の評価はあまりにも低すぎるような気がする。
同じように考えている人いない?
また、こういった理由で色川武大作品は現在で受け入られないとか語れる人いない?
>>707 俺も好きだな。
亡くなった時は、ほんとに落ち込みましたよ。
>なんでこの人の本あまり本屋で置かれていないのかな
>色川さんへの現在の評価はあまりにも低すぎる
色川さんだけじゃないよ。
まともな小説家の作品は、新刊書店に並んでないし
マスメディアが話題にすることもない。
存命の作家なら、なんとか応援したいと思うけど
色川さんは故人だし、ま、秘かに愉しんでいればいいんじゃない?
それじゃ気がすまない、ってことなら
ここ(2ちゃん)で、ゴミ小説家をボッコボコにぶっ叩くとか w
知った時にはもう故人ですた。
私も古本屋をよく回りますが、
「色川大吉」はよく見付かります。
だんだんと色川大吉が憎らしくなってきました。
>>706 705です。豆は煮方がうまいのでしょう、皮と中身が一緒に口の中で砕けます。
歯ざわりが非常にいい感じです。
色川氏が食べていた頃と味が一緒かはわかりませんけれど。
>>709 私もそうです、知ったときにはもう・・・
麻雀放浪記は中学のころ周りで流行っていましたが
「ケッ、たまに読む本が麻雀小説かよヤンキーどもめ」
などとおよそ子供臭い理由で避けていたもので
恥ずかしながら成人したのち2chで色川氏を知った次第です。
けれど私は今25ですが、周りの同世代でちょっと本好きな人は
大体色川さん好きですよ、誰かが流行らせたわけでもないのですが。
>>711 なるほど、こんどいってみます。
どうもありがとう。
しかし、日曜休みってのはすごいね。
713 :
吾輩は名無しである:2006/05/29(月) 00:30:32
様々な作家を濫読してるけど、色川先生みたいな内面表現の上手い作家を知らない。
「便所には患者一人一人の小便をいれた容器が並んでおり、私は自分のコーヒー色も見て知っていたが、
だからどうだという感慨が湧かない。直ると信じているわけでもないし、といって、
死ぬかな、どうかな、という不安も、パタッと忘れたように欠落していた。
身体が動くうちは、動く。動けなくなれば、動かない。ただ簡単にそう思っていただけだ。」
こんな自分自身を俯瞰したり諦観したりできる作家で他にいたら誰か教えて。
もう全部(何度も)読み尽くしちゃったのに、次に行くとこがありません。
似ているようでも太宰なんかただのナルシストに思えて自分には合いませんし。
人間的に容量の大きな人だったようだ。
周りにいつも大勢の人が集ってくるような・・
編集者だけでなく雑多な人々がしじゅう居たというよ。
出自や青春期の彷徨体験の上に
ナルコレプシーという珍しい持病をもっていたから
ご本人にはどこかとことん醒めた部分があったのだろうな。
前後の脈絡もなく理由もなく
場所も時も選ばずにいきなり深い眠りに陥ってしまうわけだから
当人にしてみれば不気味なことこの上ない。
いわば短い死をくりかえし体験していたといえるかもしれない
狂人日記の最後の方で、
白いスーツを着て圭子が帰ってくるシーンがあるけれども、
あれも幻覚だと考えてみると、また面白いですよね。
狂人日記はいいな。
>>715 俺、読書歴は貧しいけど、『狂人日記』は最愛の書物だ。
文章が美しい。
>>716 ですよね。
229頁あたりからの、なんというか、
スピードがつくというか、文章に釘付けになりますね。
色川氏は夏目漱石が好きだったようで、
夏目漱石についての著作も執筆する予定だったそうな。
こんなことを言っても詮無いことだけれど、
『私の旧約聖書』よりそっちの方が読みたかった。
719 :
吾輩は名無しである:2006/06/28(水) 19:27:07
『未完成大三元』の終わりでユウさん(たしかこんな名前)が
「帰りの電車賃とうどん代は貸しとけよ」
のセリフにはしびれたなぁ
720 :
吾輩は名無しである:2006/07/04(火) 15:41:39
色川さんの声初めて聞いた
もっと低い感じって想像してたのでちょっと意外な感じ
珍しい映像ありがとう
>>720 どうやったら、ダウンロードできますか?
そういや、『子供の頃、スリになりたかった。』って語ってる動画をみたことあるなぁ。
たぶん、撮影場所は競輪場だったかな?
僕も初めて聴きました。
なんだか喋り方、声質、ビートたけしのような感じを受けました(逆か)。
>>720さん
どうもありがとう
724 :
吾輩は名無しである:2006/07/08(土) 01:41:43
>>722 どうやったらできるか僕もわからないんですよね。
パソコン素人なモノでorz
でも今まで本だけで想像してたけど、実際見てすごい貫禄を感じました。
若い頃の写真とか見てみたいなー。
結構男前のような気がします。
725 :
吾輩は名無しである:2006/07/08(土) 06:30:37
リーチは分かるけど、カロセンって何?
なんか、ネットトランスポートというの入れたら保存できますた
728 :
722:2006/07/08(土) 20:59:39
irvineでダウンロード出来ました。
簡単じゃないか・・・orz
729 :
吾輩は名無しである:2006/07/11(火) 21:45:49
俺は都内の主要なフリー雀荘にはすべていったし、玄人筋(たとえば今のドンキホーテの社長とかな)とも卓を囲んだ経験もあるんだけど、阿佐田名義のより色川武大名義のほうがすきだ。
狂人日記なんて大好きだな。
色川名義の作品は、麻雀のことは語ってないけど、フリー雀荘なんかに長時間いる少し壊れた人の肌合い、つうか空気を感じる。
博打にもいろんな種類があるけど、麻雀なんつー4人で卓を囲んで騙しあうゲームをやる人は人間不信で人と普通に交われないくせに人恋しい人が多い。
麻雀ブンガクでいうなら麻雀放浪記より片山まさゆきのマンガの方がいいな。
>>729 深いすね。
阿佐田はんはペンネームで区切りつけていたみたいだが、
確かに色川の方が作家の人間そのものが滲み出る。
はぁ〜〜麻雀打ちてそうなのか…根本に人間不信が…
ムツゴロウさんを変えたのって色川武大のような感じがするけど、どう思う?
なんか、本の後書きとかにある二人の関係を見ると、すげぇ壮絶。なんか麻雀放浪記の現実版みたいな感じ。
732 :
吾輩は名無しである:2006/07/25(火) 00:54:58
保守
京王百貨店の古本市に行ったら、ぼうふら漂流記が売ってた。
2100円だったので買わなかった。
阿佐田さんの本を読んでから、人間の関係を欲望と利用というドライな関係で見るようになりました。
735 :
吾輩は名無しである:2006/08/26(土) 17:39:22
普通に競争社会で生きてけば、阿佐田さんの本なんか読まなくても自然とそうなるけどな。
シナリオ麻雀放浪記に和田誠さんと阿佐田さんの対談が載っていて面白いです。
>>734 その関係ってドライなのかね?なかなか生臭いものなんじゃないの。
宿六・色川武大の一読をお勧めする。
生活者としての色川武大が描かれています。
>>738 こないだ近所の古本屋に行ったらたまたまあって、ソッコーでゲットしました。
ちょっと話が飛び飛びという感じがしましたが、色川先生のムチャクチャぶりと
奥さまの苦労と愛情が滲み出てて良かったです。
ドサ健の「まゆみとお袋だけには迷惑かけたってかまわねえんだ」っていう台詞を、
彷彿とさせる生活っぷりですね色川さん。
741 :
吾輩は名無しである:2006/09/08(金) 03:53:31
こんなスレあったんだね、ちょっと嬉しい。
俺は色川武大の、劣等感から来るモノの考え方に自分と似通った
ものを感じて読み漁った口なんだが、太宰と比較してた人たちは
俺と似た感じかな(俺も太宰と比べてたから)。
文学のことはよく知らんが、俺が感じたことは、
太宰→「気分に酔ってて甘っちょろい、誰しもが感性の一部分で持つ共感」
色川→「甘ったれだが、泥臭くてリアル、俺の事読んでるみたいで辛い」
考え方の基準とか、自分のことのように感じた人も多いのでは?
俺は全集を読んでたのだが、一部の解説者の雑な感性に壁を感じたよ。
一部の解説者って誰ですか?
全集読んだ事ないので知りたいす。
743 :
吾輩は名無しである:2006/09/11(月) 00:37:00
>>742 図書館とか行けば、全集あるから巻末の解説だけよんでみたらいかが?
読んだのは結構前だったので、何巻の解説だったか忘れてしまったよ。
読めば、すぐわかると思うよ。妙に反発を感じたのはその人だけだったから。
間違ってたらスマンが、作家とかでなく出版関係の人の解説だった気がする。
744 :
吾輩は名無しである:2006/09/16(土) 23:13:46
どなたか色川さんが「タモリの今夜は最高」に出演されたときのを観た方いますか?
よかったらどんな内容だったか教えてください。すごく観たかったです
あと、久しぶりに映画の「麻雀放浪記」観ましたが
色川さんが著書で書いてる通り、麻雀放浪記は映画にするのは難しい作品でしたね
でもドサ健の生き様が強調されてて面白かったですけどね
個人的には出目徳死後の続きもシリーズ化してほしかったなあ
745 :
吾輩は名無しである:2006/09/23(土) 20:11:15
>どなたか色川さんが「タモリの今夜は最高」に出演されたときのを観た方いますか?
観ました。あの番組ではゲストが一緒に歌うコーナーがありましたが、
色川さんは歌わずにステージの前の椅子にすわってタモリや他の出演者が歌ったり演奏するのをみていました。
最後にゲストに言わせる「今夜は最高!」もいわなかったかもしれない。
とにかく一切愛想なしだったのでよく覚えていますw
ちなみに野坂が出たときは、当然「マリリンモンロー ノーリターン」を歌ってました。
そして「タモリがいなければ、今夜は最高!」といってました
592 名前:吾輩は名無しである 投稿日:04/04/15 06:43
ある時、タモリが、宮内庁に電話をし、
「天皇に話があるのでつないでください」
と言った。
すると当然のように断られ、電話を切られてしまった。
そこでタモリは即座にかけ直し、天皇の物まねをしながら
「今、私に電話がかかってこなかったかね」
と言った。
もちろんすぐ切られた。
タモリ最高
>>746 コピーしてたら間違えて送信ボタン押してしまいました
ごめん
748 :
744:2006/10/01(日) 22:52:51
教えてくださってありがとうございます。
あのタモリの番組(しかも当時は若くてバリバリの絶頂期)で
無愛想を貫くとはさすが色川さんですねw
野坂のコメントも笑えましたw
色川さんの著書でよく芸人さんが出てましたけど、
その中で今でも第一線で活躍してるタモリとの絡みは観たかったです。
当時色川さんは若手ではタモリがお気に入りだったみたいですね。
たけしについても触れてたからたけしも気にはなってたのかな。
自分はタモリもたけしもファンなんでなんとなく嬉しいものがあります。
あと著書では色川さんと交遊のある人の名が出てきますけど、今でも現役の
談志とか井上陽水、伊集院静、黒鉄ヒロシ、小島武夫などのエピソードは興味深いものがあります。
自分とは思いっきり世代がずれてるのに井上陽水とか聴いたりして、今じゃすっかりファンになりました。
タモリの宮内庁ネタ最高ですw
色川さん、友人沢山いたけど、
気の置けない友というと山際さん一人だったのだろうか。
とすると、沢山の友人も心の負担になったろうな。
750 :
吾輩は名無しである:2006/10/12(木) 12:05:40
そう。
それに加えて、自称友人連中の、バブル期真っ只中の「臆面もないはしゃぎっぷり」が
心身ともに負担をかけたんだと思う。
このころのいわゆる文化人・タレントの仕事の単価が意味もなく高かったので、
ちょこっと仕事をこなしては飲んだくれて「色川さん、呼んじゃおうか」と
付き合いを強いたんだと思う。
交友記の文庫解説で談志師匠が「俺たちが寄ってたかって殺してしまった」旨を
書いていたのはさすがだ。恥、自省の感覚が鋭い。
くろがねとか老害丸出しの連載仕事(だけ)をいまだにやっていてホント見苦しい。
狂人日記は、押し寄せる友人達を孝子さんがシャットアウトして、
ようやく出来た作品だったみたいだね。
引越し貧乏を読んだのだが、愚痴の羅列のようで楽しめないな
エロかわ☆武大
クスッときた。
ヤバ市ヤバ町二巻のジーンってボーダーだね。
>>752 そうかなぁ。
そうにしたって、「風と灯とけむりたち」という名作が入ってる。
オレはこれで、好きになった。
756 :
吾輩は名無しである:2006/11/27(月) 15:35:32
阿佐田はほとんど読んでいるのだが色川作品を本屋で発見できずに居たが、
図書館で「色川武大・阿佐田哲也全集」発見!
ただで全部読めるぞ〜ヒャッホ-!
ウラヤマス
758 :
吾輩は名無しである:2006/12/04(月) 00:42:42
>>755 あれはいいよなあ。
不人気の娼婦が自分の出来る精一杯ののもてなしをしようとして、
味噌汁にハムの輪切りを切り落として色川に供する・・・・
そんな彼女も年齢的にもうけむりになっちゃったんだろうなあ。。
759 :
吾輩は名無しである:2006/12/20(水) 23:08:39
落ちないとは思うが念のため
760 :
吾輩は名無しである:2006/12/29(金) 11:11:44
「百」だったかなあ。
弟さんの結婚式で色川さんのセリフ(声に出してはないだろうけど)
がなんか泣けたなあ。
このくらいの幸せで満足するなよ、みたいなの。
もう一回読もうかな。
761 :
吾輩は名無しである:2007/01/02(火) 20:23:39
弟さんはご存命なのだろうか・・・
幼い頃、武大の後を追い続けた弟さんは・・・
武大の身近な人間が少なくなっていく中で、
インタビューでもしてもらいたいものだ。
奥さんだってそろそろ六十代後半だろ。
762 :
吾輩は名無しである:2007/01/08(月) 19:43:04
今日は成人式か・・・。
俺ももっと若いときに色川さんの本に出会いたかったな。
なんてね。
763 :
吾輩は名無しである:2007/01/09(火) 13:06:30
あげ
>>762 私もそう思いマスタ。
ぼうふら漂流記見つけました。
1000円でしたが、なかなか見ない本なので買いました。
挿絵もいいです。
765 :
吾輩は名無しである:2007/01/15(月) 18:33:05
1000までいくのに何年かかるかな?
その前に人類が滅亡するよ。
767 :
吾輩は名無しである:2007/01/23(火) 18:31:21
登場人物に対して愛情や親しみを込めて描いているのが分かる作家。
最近の作家は無責任な批判精神丸出しで読む気になれないのが多い。
昨日の朝日に、「子供の頃、全身を顔だと思えば寒さを感じない、と演説するパンツ一丁のおじさんを見た」
という投稿が載ってた。
この「全身を顔にせよ」のおじさんは色川作品にちらっと出てきたよな。
サア、コロセ!
770 :
吾輩は名無しである:2007/02/15(木) 18:29:17
色川さんのバレンタインってどんなだったのかな。
771 :
吾輩は名無しである:2007/02/18(日) 14:50:37
色川さんはバレンタインとかクリスマスとか変に執着しなかったんじゃないかな
まるっきり無関心というか(逆に内心では楽しみにしてたら面白い。それはそれで人間臭くていいけど 笑)
ちなみに芸人板のビートたけしスレに色川さん絡みのネタを書いてきました
よろしければ覗いてみてください
>>772 771です。すいませんありがとうございます
たいした事は書いてないんで恥ずかしいですがw
色川さんが今の売れてる若手・中堅芸人(テレビタレントになってしまってますが)を見たら果たして誰を褒めるのか
あるとしたら談志が褒めてる爆笑問題の太田とかでしょうか・・・
テレビに出ているような芸人は見向きもしない可能性がありますが
興味を持つならやっぱり舞台とかで地道な活動をしている芸人かもしれませんね
774 :
吾輩は名無しである:2007/02/19(月) 12:41:14
>>773 色川さんが「キンヤ」というタレントに興味を持っていたと書いていたのを
読んだ事があります。山藤章二さんからは「あれはキタナイからダメ」と
言われたそうですが・・・。
ガッチリと構成された芸も好きな反面、キワモノというか、存在そのものにインパクトがある芸人
さんにも関心があったみたいですね。
浅草の往年の芸人達を描いた「あちゃらかぱいッ」とか読んでると、誰も彼もが尋常じゃなくて
途中でボォーッとした気分になります(笑)
>>774 >キワモノというか、存在そのものにインパクトがある芸人
色川さんはそういう人間をよくとりあげてますよねえ
芸人以外にも図体ばかりでかい力士とか
生まれながらにして何かを背負ってしまっている人に
なにか共感するものがあったのかもしれませんね
笑い方も「クスクスッ」って感じかな。
色川さんがお腹抱えて大笑いする図が想像できねえ。
777 :
吾輩は名無しである:2007/03/05(月) 01:06:06
異形にもかかわらず、それを逆手にとっての世渡りに、
親近と哀愁とを両方感じていたのではないでしょうかね。
778 :
吾輩は名無しである:2007/03/19(月) 13:39:06
新麻雀放浪記より
「すべて物事というものは、本質的には、
興ざめになるくらい物理的であります。
ロマネスクに見える場合もあるでしょうが、
それは細部現象に過ぎません。」
痺れました
本人はロマンチストなのにね
色川さんの墓にお参りに行こうと思って、
二回ほど谷中の墓地をうろついてみたんだけど、
結局見付からなかった。
782 :
吾輩は名無しである:2007/03/27(火) 00:52:53
783 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 19:37:08
頭休めに麻雀はいいぞ。煙草と酒は禁止でやれば
784 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 19:43:13
>>781 それは残念だったな。
墓は特徴的な半円形の帽子をかぶったような形をしている。
それを目印にすれば見つかる。
墓碑銘は「色川家之墓」とだけ彫られている。
色川武士は60歳で死んだんだなあ。
785 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 19:49:05
>>782 お写真が出ているじゃないか。それだ。
形が周囲のものと異なるから目立つ。
ちなみに色川の戒名は「行雲院大徳哲章居士」
戒名なんぞ葬式坊主の金儲けにすぎないから無意味とも言えるが
「行雲」と「哲章」は、色川本人も気に入るのではないか
786 :
吾輩は名無しである:2007/04/01(日) 19:52:35
>>784 ミス
武士 →武大 どっちでも同じようなもんだが
人様の名前にそれはないかと。煽るわけではなく。
788 :
吾輩は名無しである:2007/04/04(水) 11:33:52
自分は二十歳頃にM字ハゲが急激に進行し始めてかなり落ち込んでるんですけれど
色川さんも結構若い頃から進行しいた割にはハゲを気にしていたような記述は見あたらないんですよね。
絶壁頭は気になっていたようですが。
江戸川乱歩はハゲを気にしていたようなので
ハゲを気にするような時代ではなかったわけではないようですが。
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
【土・日】21:00?24:00
http://www.ch-sakura.jp/index.html
790 :
吾輩は名無しである:2007/04/05(木) 00:42:12
>>761 色川夫人はだいぶ年下の従妹で美人だよな。
健在なのだろうか。
>>786 色川武士の方が、かえって相応しいような人物だ。
器量がでかかった。肝も据わっていた。
持病が(ナルコレプシー)あって、結局長生きできなかったのは惜しかった
堂々たる老人になっていただろうに
792 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 00:03:40
>>790 761だが、夫人は1944年前後生まれとすると今年63才といったところ。
(宿六から推定。1,2年の誤差有り)
実弟と夫人と、色川さんを最もよく知る人物の話をもっと聞きたいわなあ。
793 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 00:09:27
横レスだが
色川夫人の実家は吉祥寺駅前商店街の中の
老舗のお茶屋だろ?
行って訊いてみればわかるかも。
794 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 00:37:15
お茶屋っても、本物の飲用茶を扱ってる店舗だ。念の為
念の為わろすw 何の為の念の為だか、判らない人も多そうな。
フジツボすれ見て読みたくなって、阿佐田、幾つか買ってはみたんだが、
そういえば自分、ろくに麻雀出来ないひとなのでまーったく読めまっせん!
泣く。
796 :
吾輩は名無しである:2007/04/09(月) 22:57:45
>>795 フジツボすれってどこ?
教えてエロい人(-人-)
797 :
吾輩は名無しである:2007/04/26(木) 23:28:36
何をするかは自分の選択次第だと思ってた時代 いつのまにかそこに追い込まれただこうしている他ない自分
798 :
吾輩は名無しである:2007/04/26(木) 23:30:14
狂人日記より
何をするかは自分の選択次第だと思ってた時代
いつのまにかそこに追い込まれただこうしている他はない自分
自分もこうなりそうです
799 :
吾輩は名無しである:2007/05/09(水) 20:42:53
いまのところ、一番新しい資料は別冊文芸(ムックみたいなやつ)かな??
800 :
吾輩は名無しである:2007/05/13(日) 07:34:09
ギャンブル人生論が好き
801 :
吾輩は名無しである:2007/05/13(日) 15:46:14
>>383 「東一局34本場」が出ていて良かった。俺もあれが一番好き。
あれはサラリーマン体験のある彼の現実社会の賭博外道での表現の極みだと思う。
そう人生ってあれって感じw
802 :
吾輩は名無しである:2007/05/13(日) 15:47:08
52本場か。ってそんなにやる前に普通どうにかなるだろw
804 :
吾輩は名無しである:2007/05/15(火) 11:17:52
この人恐らくヒロポンとか覚せい剤とかやってただろうな
じゃないと本なんて書けないし読めない
俺はナルコだからよくわかる
「怪しい来客簿」なんて正に…
806 :
吾輩は名無しである:2007/05/17(木) 21:13:53
色川さんはtotoは買わなそうだ。
>>806 寺銭高杉だからね
バッタまきでも寺銭がブタ半だと詐欺みたいな事を書いていたような
808 :
吾輩は名無しである:2007/05/18(金) 11:20:20
まあ射っちゃあ打ちいのだったろうな、戦後すぐの時期は(足洗うまでは)。
その影響で、若くしてごっそり髪が抜けたり、甘いものや米が好きで太ったりしたのかなあ。
ただ、さすがにポンやっていたという記述はどの本にもなかったと思う。
だから、ドラッグをやっていたということは色さんの経歴には公的にはない。
だれか、本人の経験を書いた文章知ってる??
809 :
吾輩は名無しである:2007/05/18(金) 11:36:45
普通に麻雀放浪記にヒロポン中毒の話と唐辛子中毒の話出て来るだろ。
雀鬼くずれに「ヒロポンはやったこともあるが注射が苦手だったから…」とか書いてた
811 :
吾輩は名無しである:2007/05/28(月) 02:32:28
>>810 戦後の注射器なんて劣悪なものだっただろうからね。
テルモマイジェクターなんて神器は存在しませんし。
813 :
吾輩は名無しである:2007/06/04(月) 18:54:46
九蓮宝燈で和了したら死ぬって言われるのは
青春編の最後が発祥?
それよりもっと前からあったの?
814 :
吾輩は名無しである:2007/06/12(火) 20:40:31
カロセンリーチって何ですか?
出目徳が死んだのは天和じゃないの?
3筒自摸って興奮し、奇声を発しながら死亡
開けてみたら九連宝燈
野上の健さん曰く「いい手を作ってやがる…」
817 :
吾輩は名無しである:2007/06/13(水) 23:33:48
818 :
吾輩は名無しである:2007/06/14(木) 00:06:07
で、カロセンリーチって何だよ
今日の朝日の土曜beだったな。
そういや浅見了さんもbeに載ったことあったな。
色川さんが子供の頃に読んで
恐怖、戦慄した小説のタイトルがうろ覚えで思い出せない。
内容は夢の話であったような気がするんだが。
よかったら教えてください。
>>821 それは気になるな…。
怪しい来客簿も読んでると、たまに背筋がぞっっとなるが。
823 :
吾輩は名無しである:2007/07/09(月) 04:38:13
武大…武大ってのは父親が「金瓶梅」という話から取ったというが
物語の中では武大は顔がさえない蒸し餅で奥さんと浮気相手のイケメンボンボンに
毒殺されてしまう悲しい役なんだよな…
武大の弟は武松だかって言って、名をあげた豪の男だったらしい。
自分の名のルーツ調べた時に微妙な気持ちにならんかったのかな なんてヒドイ事思ってしまったが
自分も親に売れない芸能人の名前つけられた人間なんで許してくれ
蒸し餅→蒸し餅売り でした
ごめん
ひどい話だなあ。
父親の真意が分からない。
あの時代に金瓶梅知ってたって事は父親はインテリだったのかな?
偉い軍人さんだって聞いたけどな
>>781 >>784 d
久しぶりに覗いてみたら、墓情報が。今度こそ。
ところで、毎朝出勤する時に色川さんそっくりな人が駅から出てくるんだけど、
これは俺の幻視幻覚なんでしょうか
父親が四十過ぎてから生まれた子で、溺愛されたことが色川さんの人格を作った、みたいな文を見たけど、
さらに遅く生まれた弟さんはどんなだったのだろう。
829 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 15:30:38
「小説阿佐田哲也」ってどんな内容なんでしょうか??
自伝的?? 終戦直後のことも書いてありますか??
ご存知の方どうぞ教えてくだされ。
830 :
吾輩は名無しである:2007/08/09(木) 16:01:19
駄作だよ。
なんかやたらと高かった気がした。
832 :
吾輩は名無しである:2007/08/22(水) 14:45:08
test
833 :
吾輩は名無しである:2007/08/23(木) 13:39:27
色川青年が今の時代に生きていたら何をするだろうか?
高校か大学中退、無職で実家住まいのニート、文学青年、
麻雀・競輪・他ギャンブル好きには変わりないと思うが、
戦後と違いこれだけ情報化社会になってると一つのことだけに集中するってことはなさそうだなあ
作家業は食えない時代になってしまったから、物書きは目指さないかもね
昔と違うのはやはりインターネットの普及だよね
だからネットでカネをきった張ったするものとして、
株・先物・外為取引、ネットカジノ、公営ギャンブルのネット投票などがあるけど、
そのなかでも個人的には色川青年が相場を極めようとして、
デイトレーダーとして日々を凌ぐ姿が目に浮かぶw
ホントはスリになろうとしてた人だしな
835 :
吾輩は名無しである:2007/08/28(火) 18:38:32
昔の東京の人ってこの街で生きていくのは気軽じゃない。って凄みがあったように感じる。
芸能人だけどビートたけしみていても、そういう部分を感じる。
今の東京は本当に下らない街になってしまった。
昔はあれだけ、文学者や映画監督、俳優なんて素晴らしい人がいたのに。
色川少年は絶対ゲームにはまってそう
ネトゲー廃人もありそうだけど、やっぱ自分で終わりの無いポピュラス
みたいなのをプログラムして、毎日苦しみながらやってそう。
で、色川青年は激しく生きてそう。ホリエモンみたいになってりして。
今の時代ギャンブルはただの趣味って感じやし。
あと作家は食えなくても目指してると思うけどなあ。
麻雀小説とかじゃなくて純文学一本で。
暇なんでアマゾン覗いてみた
新しい本は出てないみたい
映画放浪記 (大人の映画館)2005年 が最新やった
ついでに売れている順
1 うらおもて人生録 (新潮文庫)
2 怪しい来客簿 (文春文庫)
3 Aクラス麻雀 (双葉文庫)
4 百 (新潮文庫)
5 新麻雀放浪記―申年生まれのフレンズ (文春文庫 (323‐1) でした
>>825 水滸伝のファンだったのかな?
108人の中で日本人の名前としておかしくなさそうなのを選んだのかも
よく三國志好きの人が息子に「孔明」って名前を付けてることがあるけど
「宋江」や「呉用」なんて名前では無理があるしね
今度小学館で何作か復古するよ
花さか出ねえかな
843 :
吾輩は名無しである:2007/09/09(日) 22:40:56
>>843 ー阿佐田哲也コレクション文庫ーと銘打って
小学館文庫から順次刊行します。第一巻は10月5日発売予定。
『阿佐田哲也コレクション文庫1 』結城信孝編 予価580円
>>844 ありがとう!
今のところ手に入る情報はそれ以上はないみたいですね。
10月のお買い物リストに早速加えました。
NHK教育の「私のこだわり人物伝」(毎週火曜日放送)の10月の放送で、
色川武大さんが取り上げられる予定のようだよ。
この番組は見たことがないけどテキストもあるらしい。
上記の番組の件、中止になってしまったようです。残念。
848 :
吾輩は名無しである:2007/10/05(金) 00:13:46
阿佐田哲也コレクション文庫1発売∩゚∀゚∩age
849 :
吾輩は名無しである:2007/10/07(日) 11:31:55
文春文庫でも麻雀放浪記がでたみたいですね
>>840 サンクス。若いときの姿見れて最高。
殿山泰司さんの時ちょろっと出てたのは記憶してたけど、
色川さんの時は見てなかった、って言うかその時は知らなくて興味なかった。
この番組っていい番組やったんやね。
小学館文庫のコレクションズって中は何やろ
たぶん持ってるのが多いやろし、どうしよ
851 :
吾輩は名無しである:2007/10/11(木) 04:49:15
阿佐田哲也コレクション文庫1
中は全部文庫未収録短編だよ
これから全7巻の予定だってさ
全部文庫未収録短編とな!!!
これは買わな!
全集は買えなかったからなぁ。これは楽しみ
文学板久しぶりに見たけどこのスレまだあったのか、なつかしいなー
上のほうに5年前の自分の書き込み発見。
それはそうとixion(だったかな?うろ覚えだけど)っていうコテは文学板からいなくなったの?
ほかのスレでも見ないんだけど・・
>>838 新麻雀放浪記とか結構マニアックだと思ってたんで驚いた。
麻雀放浪記は番外なんだね。もうみんな持ってるってことか。
怪しい来客簿、最初の一編を読んだだけで内容のものすごさにクラクラした。
(否定的意味ではない)
別に衝撃的な出来事を描写しているわけでもないのに、背後にある殺気にやられたというか...
文庫で阿佐田哲也シリーズ
単行本未収録の作品や文庫になっていない作品、品切れ状態が長い文庫などを編集。
文庫本未収録の8短編からなる第1弾『天和(テンホー)をつくれ』(580円)に続いて、
第2弾は12月刊で長編小説『ばいにんぶるーす』。2カ月ごとに刊行。
ということらしいです
856 :
吾輩は名無しである:2007/12/22(土) 08:54:12
保守
857 :
吾輩は名無しである:2007/12/31(月) 11:52:56
今年はいろいろとお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
なあに。
859 :
吾輩は名無しである:2008/01/02(水) 11:38:57
『うらおもて人生録』は名作だと思う。
「天和をつくれ」読了。表題作はどこかで読んだことがある気がしてオチ
とかはすぐに分かったけど、それでも全編に渡って楽しめた。
前半では「ちびっこバイニン譜」、後半の新し目の作品の中では
「008は彼氏の番号」が面白く、特に008は今までの阿佐田作品とは
どう考えても相容れないSF作品ということで、ミスマッチの妙が不思議
な雰囲気を醸し出していた。
まったくもう色川さんは一人遊びが好きだなあ。
862 :
吾輩は名無しである:2008/02/04(月) 06:47:14
阿佐田さんは男色だったなんて・・・
漫画「哲也」のイメージがあったからショックです。
863 :
吾輩は名無しである:2008/02/07(木) 13:18:50
この人名作多いでしょう.. 戦後を代表する作家のひとりだと思う。本人も
自分でそう思ってたと思うよ。人には言わなかったでしょうけど。
864 :
吾輩は名無しである:2008/02/09(土) 22:55:59
柳美里かぁ・・・
柳美里ってのがなぁ・・・
ああ。どんな魅力的な題材より著者だな。
色川武大が柳美里について書くなら喜んで読む。
そんな感じ。
阿佐田哲也コレクション3 「三00分一本勝負」
を買ってきた。2と1は売ってなかった。
本文はまだ読んでないけど、巻末に
長編小説リスト&ガイド ってのがあって、これがすごい良かった。
発表された雑誌、年。文庫の出版社。題名の変更とか
未文庫化とか、入手し難さとかそういう情報まで。
それにちょっとした解説も書いてあって、ファンにはすごいありがたい情報の塊だった。
小学館文庫の人、良い仕事してますね。
youtubeに動画あったよ
動いてる姿見られて嬉か
870 :
吾輩は名無しである:2008/02/17(日) 00:58:25
昔ニコニコにも動画あったんだけどね
すぐ消えちゃった
「海燕」新人賞の選考委員だったらしいね。
柳美里以外に、いくらでもいただろうになぁ・・・
874 :
吾輩は名無しである:2008/02/24(日) 13:53:31
今時「おだやかにアウトロー」という題で、柳に語らせたらたたかれるのは必至だろう。
かといって放送中止したら言論の自由がどうとか言い出すやつがいるし、NHKもわざわざ厄介な方を選んだもんだ。
色川文学が傷つかないことのみ祈る。
柳美里、鬼女板を中心に虐待疑惑で槍玉にあがってるらしい。
テキストも販売してるし、今更放送中止になることはないだろうが
色川作品にケチがつくような…。
それにしても、なぜこの人選だったのか?
ああぁ…もう…。
876 :
吾輩は名無しである:2008/02/27(水) 22:03:15
な、ファビョーン星人なんてあんなもんでしょ
今月は色川月間
NHKのページ、なんで柳美里「さん」柳「さん」って敬称ついてんのに
色川さんは呼び捨てなんだよ。
故人だからじゃね?
柳の敬称を省略したら
無言電話が5000回ぐらいかかってくる。
今日は楽しみだ
883 :
吾輩は名無しである:2008/03/04(火) 22:59:24
感想。
柳のコメントに激しく同意。
寺田さんのコメントはうれしかった。
やっぱり自分にとっては狂人日記は最愛の書だ。
「闇で闇を照らす」
って言ってたけど
そうであって欲しくはないね
ナレーションの声、気取ってていやだった。柳もたいしたこといわないし。もう見ない。
っていうか寺田さんが進行役でよかったんじゃね
887 :
吾輩は名無しである:2008/03/05(水) 09:59:05
沢木耕太郎にやって欲しかった
沢木さんは自分の作品で書いてるし実際に親交あったみたいだしね
とりあえず男にやって欲しかった
見逃したぁぁ。
再放送はないのかー?
893 :
吾輩は名無しである:2008/03/12(水) 04:56:10
「お父さんが穴を掘っていたように、色川さんも小説を書いていた」って言ってたが
ちょっと違う気がするなあ。まあいいか。
柳の話にはまとまりがない。自分語りが多いのも何だかなー。
てか、あれでホントに物書きなのかね?
あれだから物書きなんだろう
色川さんたまにはパジャマくらい着替えましょうよ。
色川さんハロワに行っても仕事がありません。
どうしたらいいでしょう。
899 :
吾輩は名無しである:2008/03/31(月) 17:25:38
阿佐田哲也と手本引きについて
阿佐田哲也の手本引き小説と言えば「ドサ健ばくち地獄」1976だが
それ以前の小説にはあまり手本引きは出てこない。
麻雀放浪記にはホンビキに言及する箇所があるが、
ゲームの場面は出てこない。
つまり阿佐田哲也はそれまでは手本引きの経験が
ほとんど無かったのではないか?
それまで多額の資金を必要とする手本引きに
手を出すほどの収入が無かったのだが、麻雀放浪記の
莫大な印税収入を手本引きにつぎ込んだのではないだろうか?
その経験がまだホットなうちに書き上げた傑作がドサ健ばくち地獄であり、
ドサ健ばくち地獄は昭和40年代後半に実在した東京の手本引き賭場が
モデルであり、麻雀放浪記以上にノンフィクショナルな要素が濃いと思う。
浜辰のモデルは「波谷守之」もしくは彼に準ずる山陽道方面の博徒だと思う。
「清水春日」も候補の一人だ。
900 :
吾輩は名無しである:2008/04/04(金) 01:52:09
ETV見たけど、
>>899あたりのことも含めて奥さんは大変だっただろうな。
収入が増えたからこその、結婚&引越し&博打&友達づきあいだったろうから。
差し支えの無い範囲で、「宿六」を3倍ぐらい加筆して本にして欲しいな。
あと、かなり前にも書き込んだんだけれど、
もし御存命なら、弟さんからの話も是非聞いてみたい/読んでみたい。
奇麗事で済ませたくない、って手紙で言ってたね
真実なんだろうな
902 :
吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 01:05:19
cc
903 :
吾輩は名無しである:2008/04/05(土) 01:13:57
主人公の友達に女ができて主人公に「共有しようぜ
頼んどいてやる」みたいなセリフを言う短編のタイトル
わかる人いますか?
この人の文章は登場人物のセリフがどれもかっこいい
904 :
吾輩は名無しである:2008/04/07(月) 23:13:16
良スレ発見!!
麻雀放浪記の1巻は今でも年に2、3回読んでる。
角川から出てる文庫は全部持ってる。
講談社の無宿無職虫の息だったかが無いんだよ。
色川名義のも結構あるよ。
みんな色々覚えてるなぁ。
手持ちにある本ゆっくり読み直そうかな。
905 :
吾輩は名無しである:2008/04/10(木) 21:05:25
朝だ徹夜ってこと?筆名は
ナルコレプシー治療費を稼ぐため、1度限りのつもりで付けたいい加減なペン
ネームじゃなかったっけ?井上志摩夫や御中十とは、大分意味合いが違いそう。
907 :
吾輩は名無しである:2008/05/17(土) 14:26:28
908 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 21:53:41
貴重な映像だ〜
ありがとうございます!
色川さんってけっこうガタイいいな
909 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 22:09:56
>朝だ徹夜ってこと?筆名は
そう
動いてるとこ初めて見た
910 :
吾輩は名無しである:2008/05/25(日) 23:41:44
阿佐田哲也の牌譜が載ってる「近代麻雀」誌が本棚の隅にあった。
パワフルピンピンロクとか小説を地でいくようなあがりかた。
「次郎長放浪記」に触れている書き込みは見当たらないようですけれど
お読みになられたかたいらしゃいますか?
一連の麻雀小説に比べてあまり惹きつけられるものが無かったのですが。
911 :
吾輩は名無しである:2008/05/26(月) 01:10:19
次郎長放浪記
もう、読んでから十数年たつので、細部の記憶はないが、印象はさほどよくない。全作品読みたい人なら、読んで損する程じゃないが、それ以外の人は優先的には読む必要ないと思う。
次郎長の中身はまるで思い出せないのに
好い加減なレスをするが・・・
麻雀物の特に短編物は、何か核になるアイデアがあって、
それを軸に話が作られてる感じのが多いけど、
麻雀以外の特に長編は、荒唐無稽で奔放に展開するものが多い気がする。
その中に独特のセリフの掛け合いとか、ぐるっと一周して戻ってくる展開とか
種目が変わっても一貫してる博打観とか、
お決まりのパターンもあって、その辺を楽しめれば面白いんじゃなかろうか。
なんという長文失礼。
柳ミリが公共放送の番組で色川を語っていた。うざいよ
問いを続けるのが作家だと! ぼけが
こんなアホに武大を評されたくない
914 :
吾輩は名無しである:2008/06/01(日) 20:25:39
阿佐田徹夜自身は麻雀弱かったよ
915 :
吾輩は名無しである:2008/06/02(月) 01:53:29
「阿佐田哲也のAクラス麻雀」という戦術書はめちゃくちゃだ。
冒頭に「麻雀は運100%のゲームである」って書いてある。
今嫁さんがNHKで出てた。
917 :
吾輩は名無しである:2008/06/04(水) 10:57:35
あー、みのがしたよ。
919 :
吾輩は名無しである:2008/06/05(木) 05:50:29
>>907 いま見ている最中なんだが、先生は今にも眠りそうだなあ。。
>>907 これ、編集してあるところは
寝ちゃったんだろうか?
921 :
吾輩は名無しである:2008/06/05(木) 13:38:31
923 :
吾輩は名無しである:2008/06/08(日) 06:06:48
>>922 いま気づいた すでに\(^o^)/オワタ
再放送あるんじゃない?
NHK映像ファイル あの人に会いたい 6月10日(火) 14:30〜14:40 NHK教育
そうか
\(^o^)/ハジマタ
926 :
吾輩は名無しである:2008/06/09(月) 15:16:21
>>923 もう遅いかもしれないけどつべにあがってました
927 :
吾輩は名無しである:2008/06/09(月) 16:43:25
この高樹澪との番組の事はエッセイに書いてたな
929 :
吾輩は名無しである:2008/06/14(土) 00:33:47
930 :
吾輩は名無しである:2008/07/07(月) 00:16:09
youtubeの動画観させてもらいました
初めて声を聴きましたがなかなか渋くて感動しました
あの言葉は今の時代に生きる人にこそ必要かもしれませんね
アップしてくれた方ありがとうございます
931 :
コネチョンヒラタン:2008/07/07(月) 00:21:48
>>922 偶然見たな。
こういう人を無頼というのかな。
932 :
吾輩は名無しである:2008/07/18(金) 11:05:14
若いときから文学一本の真面目な人だと思う。
戦後の混乱期は日本人全員が無頼だったから
この人が特別アウトローだったわけではない。
ただしアウトローに対する造詣は深い。
>>833 引きこもりになってたと思う
賭けてもいい
934 :
吾輩は名無しである:2008/07/26(土) 16:15:13
前から興味はあったんだが
古本屋で「あやしい来客簿」が100円で売ってたので読んでみた
面白いひとだね
935 :
吾輩は名無しである:2008/08/10(日) 18:42:32
色川さんのべらんめえ口調が聞いてみたい
936 :
吾輩は名無しである:2008/08/31(日) 00:43:37
角川文庫で、『ぎゃんぶる百華』が復刊したみたいです。
まぁ絶版という扱いではなかったようなので、版を重ねたという扱いなのでしょうが、
市場には出回っていなかったので、新刊としては手に入れられなかった人もいるのでは。
新刊として買いたい人はチェックしてみてはいかがでしょう。
937 :
吾輩は名無しである:2008/09/01(月) 21:37:35
>>936 持ってる本が汚かったので買いなおした。
938 :
吾輩は名無しである:2008/09/02(火) 09:08:15
age
939 :
吾輩は名無しである:2008/09/02(火) 13:45:19
>『ぎゃんぶる百華』
100円ショップの品を380円で売るぼくの町(いなか)の中古屋(本も置いてる)で50円で買ってきた。
良スレだ
これも色川さんの人徳のなせるわざ
941 :
吾輩は名無しである:2008/09/05(金) 18:28:00
マージャン仙人
942 :
吾輩は名無しである:2008/09/19(金) 02:30:48
空野になれるかな、オレ
943 :
吾輩は名無しである:2008/10/06(月) 03:10:32
弟さんはまだ存命なのか
なんか兄について語ってくれ
944 :
旦那:2008/10/15(水) 12:38:21
11月 講談社文芸文庫
『遠景・雀・復活 色川武大短篇集』 色川武大 1,260円
色川と黒須家の間にはデロデロした確執があったらしいから
書きにくい部分が大きいんじゃなかろうか。
黒須家ってなんなのでしょう。弟さんの婿入り先だったりするの?
教えてもらえると嬉しい。
孝子婦人の旧姓が黒須
レスありがとう。なるほどー。
たしかもともと親族で従姉妹なんだよね。
949 :
吾輩は名無しである:2008/10/24(金) 17:55:05
麻雀放浪記以外で、お薦めの麻雀小説教えてください(*´ω`*)
東一局五十二本場
951 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 06:22:53
く・・・その話しは漫画で読んだことあるな
ドサ建博打地獄読んだ人いたら感想よろしくお願いです
952 :
吾輩は名無しである:2008/10/29(水) 07:33:59
人によるが、ドサ健博打地獄が一番だろ。麻雀放浪記よりいい。
ただ、麻雀小説じゃないよ。
>>952 マジすか
麻雀小説じゃないんですか
でも阿佐田の小説読みたいし、ドサ建にしようかな
麻雀ものなら黄金の腕、牌の魔術師、雀鬼くずれ、麻雀狂時代。
五十二本場は表題作以外も面白い。
>>952は手本引き中心。傑作だというのは同感。
公営ギャンブルものにも傑作多いよ。
955 :
吾輩は名無しである:2008/11/01(土) 03:12:18
>>954 うぉおお凄いありがとう
なんかいろいろ読みたくなってきた
まずは52本場買ってみようかな
もしよければ上に挙げてくれた4作の中での推しを教えてください
俺も仮想角界作って遊んだっけな。
最初は幕内だけだったけど、氏と同じで飽き足らなくなり
あっという間に新弟子、序の口まで世界は広がっていった。
200年くらい遊んだと思う。
記憶に残る勝負が今も脳裏に蘇るんだぜ。
957 :
吾輩は名無しである:2008/11/19(水) 20:38:46
東一局五十二本場
ドサ健ばくち地獄(上)
薦められたの両方読んだっす
めちゃくちゃ面白かった
特にドサ健の方は廻銭やテラ銭に関する話しとか、博打仲間の関係性とか、
そういう部分がこんなに面白いとは思わなかった
まずドサ健の下巻読んで、その後
>>954の作品も順次読むことになりそう
958 :
吾輩は名無しである:2008/11/28(金) 10:36:44
ドサ健ばくち地獄が最高傑作というのは本人もファンも一致して認めているのだが
手本引きってゲームが読んでもイメージできない人が多いので損している。
昔の東映のやくざ映画にはよく本職のばくち打ちを撮影セットに入れて
手本引きを正しくやっているシーンがよくある。
ただし手本引きというギャンブルは昭和50年代にゲームの構造的欠陥(親と子の提携を第三者が見破れない)
が発見されて、それ以来オープンな賭場を運営することができなくなり衰退した。
色さんって若い頃引きこもりだったような気がする。
いや外こもりだよ
会ったこともないのに
文章から優しさとかかなしさが感じられる
こんなに相性のいい作家に出会ったのは久しぶりだ
色さんがいてくれてよかった
962 :
吾輩は名無しである:2009/01/04(日) 21:48:24
>文章から優しさとかかなしさが感じられる
その通りだと思う。
963 :
吾輩は名無しである:2009/01/05(月) 23:01:24
20年前に死んだのに、こんなに沢山の人が書き込みしてくれる。
皆にありがとう。
絞りこみは難しいけど、色川武大なら「花のさかりは地下道で」かな。
阿佐田哲也は、「麻雀放浪期」の青春編。
ちょっとベタか。
なにもかもうまくいくわけじゃないんだから、
なにもかもうまくいかせようとするのは、
技術的には間違った考え方だ。
うらおもて人生録ってほんとすごいよね
ちゃっこい方法論かと思いきや
最終的には、でもやっぱり一番大事なのは無償の愛だ、なんていうんだもん
しかも、きれいごとじゃないんだよな
だから、説得力がある
色さんが飛んだり跳ねたりしながら考えてきたことの集大成って感じがするね
あんなに安い値段で買うのが申し訳なくなるよ(笑)
一番大切なのは、(勝負の場合でも)生地がずるくないこと。
まず、誠意だ。これが正攻法だ。
そうして誠意や優しさや一本気な善意がスケールにつながるんだ。
要領が自分の武器だ、と思ってる若い人がいたら、いったんそれを捨てておくれ。
なかなかに難しいよ
本来人間はずるいんだよ
あたりまえだ、それが生存本能つうものだわな
聖人君子になれったって、ふつうは無理ぽ!
>>967 そんなこと、色さんは百も承知だよ
難しいからこそ、自然ではないからこそ、わざわざ書いてるんだよ
それに、色さんは聖人君主になれなんて言ってないよ
誠意、というのは持続的に生き残るための戦略なんだよ
たんなる利他主義じゃなくて、戦略的、利己主義的な利他主義なんだ
969 :
吾輩は名無しである:2009/03/22(日) 21:08:42
カロセン保守
970 :
吾輩は名無しである:2009/04/08(水) 00:34:14
麻雀放浪記、阿佐田哲也さんの自筆原稿を展示
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1239092426/ 特別展:色川武大さんしのび、自筆原稿など250点−−一関 /岩手
一関市で最晩年を過ごした直木賞作家で「最後の無頼派」と言われた
色川武大(たけひろ)(1929〜89)さんをしのぶテーマ展
「没後20年 色川武大と阿佐田哲也の世界」が、同市厳美町の一関博物館で開かれている。6月7日まで。
色川さんは東京生まれ。78年の「離婚」で直木賞を受賞するなど純文学の秀作を数多く生んだ。
その一方で戦後の放浪体験を生かし、「阿佐田哲也」のペンネームでギャンブルを題材にした「麻雀放浪記」を執筆、小説の新分野を切り開いた。
89年3月、一関市に移り住んで1カ月後に心筋梗塞(こうそく)で亡くなった。
享年60歳。その後、遺族の好意で約9000点の遺品が同市に寄贈されている。
今回は、自筆原稿や机、愛用の服、靴、マージャン牌(はい)、ジャズのレコードなど約250点を展示した。
いずれも色川作品の世界観を垣間見ることができる品々ばかりだ。
期間中は、村松友視講演会(5月10日)やジャズコンサート(5月9日、6月7日)など関連イベントも開く。
問い合わせは同館(0191・29・3180)。【天野典文】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090407ddlk03040086000c.html
おぉ、、行きたい・・。でも遠すぎる。せめて夏にしてくれれば。
見つけたっ。文学にあったのか。
973 :
吾輩は名無しである:2009/05/10(日) 02:37:19
麻雀はわかんない。
カタギなので(?)本引きとかもわかんない。
唯一解るのは競輪かな。
正直ジャズや映画の話も堅苦しい。
それなのになんでここまで惹かれるのかな?
よーつべにいい映像がゼットで載ってるよ
すまん、ゼット→セット だ。
ぜっとぉ、大いなるぜっとぉ〜(自棄)。
中学、高校時代に阿佐田氏の作品読んだな、強烈だった
ずっと本なんか何も読んでなかったけど
ふと最近ふと思い出してまたむさぼり読んでる
年がバレるな
おそらく誰にも分からないと思うよ、うん。
978 :
吾輩は名無しである:2009/07/24(金) 00:33:17
「うらおもて人生録」
8年ぶりに眺め中です
紙っきれだけれども大きな白星で
武大さんが今も生きていることに感謝です。
そうして、そのときにはもう
なんつーか、登場人物の会話が好きだよな。
江戸っ子??なんだろうか、すごくかっこいい。