1 :
吾輩は名無しである:02/01/29 00:39
まじめに読むと結構笑える千一夜物語。
色々と思うところを語って下さい。
(マルドリュス版、バートン版どちらでも可)
2 :
吾輩は名無しである:02/01/29 00:41
30年生きてきて、全巻読破した漢に今だ出会っていない
3 :
吾輩は名無しである:02/01/29 00:45
ゼップ(アラビア語でティムポのこと)が良くでてくる、エロ小説。
同じシチュエーションが良くでてくる。(と言うか、使い回し)
でも、このころのアラブ人って、結構おおらかだったんだなぁと思うね
『アラビアン・ナイトメア』ロバート・アーウィン
これは結構おもしろかったけど。
ボルヘスとか好きな人におすすめ。
けっこう笑えます。
6 :
吾輩は名無しである:02/01/29 00:54
岩波文庫の箱付全巻揃いを持っているけど、4巻目で挫折して
早、5年の月日が流れている。
7 :
吾輩は名無しである:02/01/29 01:39
この話って、精神病の人に与える薬みたいだよね。
自分も周りも滅ぼそうとしている人間に
毎晩話を聞かせることで、破滅を明日へ、明日へと延ばし
その間時間が経ち、仕事もまぁ進めてて
気づいたら、滅ぼそうとする気持ちがなくなって、
そっからまた普通の人生を送れる。
昔の人にとって、お話はそういう力を持ってたんだな、
と感心しまった。
8 :
吾輩は名無しである:02/01/29 10:10
高校生の時読んで悪い言葉をたくさん覚えた。
醜いだけでえらい目にあっちゃうキャラに同情したり
エロ表現にドキドキしたり。
学生の時は暇だから読めたけど、今は無理かも。
現代人の感覚とはかなりズレがあるんで、ある意味SFです
9 :
吾輩は名無しである:02/01/29 14:24
いつまで経っても売り切れなんですけど。
文庫本でがんばって全部読みました。厨房のとき。
エロイところでかなりどきどきしました。ごまだよ、ごま。
ま、でも面白かったですよ。長くて全部読み返す気にならないけど。
東洋文庫でよんだけどOUTですか>1
>>11 東洋文庫版って、原典訳のやつですよね?
実は、まだ読んだことが無いのです…
m(__)m感服。
ところで、河出(だったかな?バートン版)を訳されていた先生が途中でお亡くなりになったことがあったと記憶していますが(10年ほど昔)、
どなたでしたっけ?
>>3 >>8 >>10 確かに、エッチな表現はやたらとでてきますね
なにせ、男性器/女性器/性交の表現だけでも(比喩的とはいえ)数多くのバリエーションがありますから…
>>12 >m(__)m感服。
いや、あまり細かくは覚えてないんで(恥)。
私なんぞより、語学板には千夜一夜でアラビヤ語を勉強して
ネイティヴに時代がかった喋り方をすると言われていると言う猛者がいました。
14 :
吾輩は名無しである:02/02/03 02:42
あげ
千一夜スレはすぎ落ちる
>>11 つまんない茶々入れんな
15 :
吾輩は名無しである:02/02/06 22:42
あんまり読んでる人いないのかなあ。面白いのに。
手塚治虫さんの作品にもあるんですよね。千夜一夜って。
昔、記念館でちらっと見かけただけですが。
16 :
吾輩は名無しである:02/02/15 06:19
今読んでます…岩波のほうですけど。
マルドリュス版のほう。
物語が入れ子入れ子でつらい。
私が読んだのはちくま文庫(マルドリュス版)。
次は原典訳(東洋文庫)で読もうかな。
18 :
吾輩は名無しである:02/02/17 21:32
やたらと「シナ」と言う言葉が登場するが、放送禁止じゃないのか?
ドグラマグラを読んでるような感覚。クラクラする。
20 :
吾輩は名無しである:02/02/17 21:37
しかしキチガイ祭文は登場しない。
放送が出版に何か関係あるのか?
ま、放送は、自分たちの方が一層薄汚いことやってる自覚が
あると見えて、必要以上に体裁を繕いたがる傾向にはあるようだ。
22 :
吾輩は名無しである:02/02/17 21:42
千一夜物語は食事シーンがやたらといいよね。
麝香で香りつけたシャーベットだの、砂糖味の素麺「クナァーファ」だの。
>18
キリスト教徒を豚呼ばわりですから。ちくま文庫のものは絶版の様ですが、この為
でしょうか。それとも長すぎる為でしょうか。
なんにせよ、知名度の割にほとんど(完全には)読まれておりませんね。
24 :
吾輩は名無しである:02/02/17 21:47
そういえば、ビザンティン帝国の姫君がエジプトの青年に
恋をして回教に改宗し、自分の父に戦仕掛ける話があったな。
最後はキリスト教徒攻め滅ぼして万々歳。
やっぱりイスラムだから・・・
>24
アーヴィングの「アルハンブラ物語」に逆のパターンの話がありましたね。考える
事は同じですか(藁。
26 :
吾輩は名無しである:02/03/17 23:36
中央公論版ってあったよね? 親の本棚から抜いて読んだ覚えが…。
高級娼婦と男が、おとことおんなどっちがえらいか?と延々議論したりしていたり
したのが、小学生には面白かった。エッチなシーンも多いし。
薄絹がどれも色といい、刺繍といい、手触りの描写といい、惹きつけられました。
27 :
マドリュス版はねえ:02/03/18 00:48
アラビア語からの逐語的翻訳なんて大嘘!という説がある。
「いやがうえにエロチックに加筆、意訳ないし誤訳した、マドリュス訳の
『千夜一夜物語』(豊島与志雄ほか訳、岩波文庫)などはまさにフランス文学の
傑作である。まるで、イスラムという美女の像を勝手に自分のオナペットにして
、極彩色にぬりたくったようなもので、西欧社会の性抑圧の深さをしめす好個の
資料だといえよう。どうか、故前嶋信次氏のアラビア語からの名訳、『アラビア
ン・ナイト』(平凡社東洋文庫)とくらべて読んでみていただきたい。」
『イスラム世界の人々 1 総論』(東洋経済新報社)所収の三木亘「世界史の
なかのイスラム世界」84ページより。
著者は、本論文執筆当時、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
をへて、慶応大学教授。
怒りの念はわかるけど、学術論文で「オナペット」って単語使うかあ?
28 :
吾輩は名無しである:02/03/20 04:20
>>27 マドリュス版って、本当のところはどうなのよ?
フランス文学の傑作と考えるべきかい?
東洋文庫の方はちらっと覗いたことがあるが、
マドリュス版と比べてえらく淡白だったよ。
>>7 そもそも王様っていうのは、精神病請負人みたいなものかもしれないな。
無礼講に及んだのが妃だったという点が怒りを増幅させたのだろう。
ポーはシャハリヤール王の狂気を税と同一視したけど、そういう見地に立てば、
千一夜物語は千一夜で終わらないわけだ。税はどこの国にも現存するからね。
いっそ二千一夜くらいまで話を続ける必要があったりしてね。
シャハリヤール王は「好色一代男」の世之助に通ずるものがあるけど、
世之助の場合は千一夜でなく3742人だったよ。
29 :
吾輩は名無しである:02/03/28 14:48
2〜3年前から、岩波文庫版でちょこちょこ買い足しながら揃えつつあったんだけど、
11巻を買おうと思ってたら、みかけなくなっちゃった。
作品リストからはなくなってるし。
現在、文庫で揃っててお勧めってある?
>29
東洋文庫
>30
サンクス。
帰りに本屋で探してみる。
ただし文庫サイズではない。
岩波文庫、普通に売ってるじゃん?
34 :
吾輩は名無しである:02/04/10 03:30
>33
アマゾン行っても無かったよー
35 :
吾輩は名無しである:02/04/10 03:36
36 :
吾輩は名無しである:02/04/10 03:38
38 :
吾輩は名無しである:02/04/12 07:17
∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′  ̄ ̄( ゚Д゚)< 岩波逝ってよし!!!!!
UU ̄ ̄ U U \_____________
39 :
吾輩は名無しである:02/04/13 00:53
わかった、読んでみる。
中身(内容)自体の話しがでないのはなぜ?
けっこう引用されてるとおもうんだけど、、
40 :
吾輩は名無しである:02/04/15 21:32
>>27 イギリス人学校に通っていたエドワード・サイードの自伝によると、
少年時代エログロ本を読み、そのうちに、自分も書ける!ことに気づき、
やあらしい小説を書いたと書いている。誰でも、妄想しながら、かいちゃう
んですよね。
その彼の少年時代の最大のエピソードの一つが自慰行為だ。これが両親に
反対されたとある。サイードの翻訳本によると、彼はもちろん
「マスをかいた」そうです。(英語では、どうなっているんでしょう?)
でも、アラビアンナイトの話題は、あの伝記には全然ないのですよ。不思議。
41 :
アラエッディーン・ほくろ:02/04/18 04:42
ageとくか…
千一夜物語好きだし…
42 :
吾輩は名無しである:02/04/18 09:11
高校のとき読みましたが、200夜あたりで挫折しますた。
>>12 大場正史のこと?
好色文学の大家・・・ということ以外、なんも知らないけど。
44 :
吾輩は名無しである :02/04/19 05:26
ヴァン・ドンゲンのリトグラフが表紙のマドリュス版(?)
懐かしい。
リムスキー=コルサコフの交響曲シェエラザードが好き。スレ違い?