Kurt Vonnegut『人間ミサイル』

誰かあらすじ教えてくださーい。
お願いします。

ヴォネガットにそんな作品あったか？
短篇？

いま「チャンピオンたちの朝食」読んでるんだけど、おもしろいね〜。

The Manned Missiles

豊丸は人間発電所。

それより息子の「エデンエクスプレス」やろうよ。

エデン特急あげ

ちくしょう、どうしてみんなもっと
ヴォネガットについて語らねえんだ！

ヴォネガット、大好きです。
特に『スローターハウス５』。
未曾有の虐殺を「証言」するためには、ああいう書き方
しかなかったんだろうなと思います。

チャンピオンは分岐点だろうな。
一つあげるとなるとやはり「スローターハウス5」かな。
ジェイルバード以降はもうちょっと読む気ないまま。
チャンピオンが分岐点の気がする。
ひょっとして、「人間ミサイル」とやらは新作かな?
爆笑問題の太田の事務所の名前が「タイタン」というのは、
「タイタンの妖女」からとったのだそうだ。

>>8

チャンピオンのための朝食　まで　Kurt Vonnegut Jr.
スラップスティック　　　　から　Kurt Vonnegut

そうかもね。

村上春樹はヴォネガットの模倣からはじめたんですよねえ。
「そういうものだ」。

短篇だったかな。
宇宙飛行士搭載のミサイルが米ソ両国から打ち上げられて
宇宙空間で衝突してオシマイといった粗筋だったような…。
で、飛行士の母親同士が電話うんたらかんたらという落ちがあったと思う。
テーマ的には愛国心と自己犠牲をヴォネガット的に皮肉った作品でしょう。
他にも母親の眼前で息子が射殺される作品もあったな。
何気に母親ポイントか。

>>11
ヴォネガットは父親にもこだわっているような気がしますね。
なんでしたっけ、あの世で父親と息子が再会するんですが、父親
はあの世では7歳か8歳くらいで、息子が父親の洟をかんでやった
りするっていう話。

So it goes.

So be it.

And so on.

有名な経済学のテキスト(マンキューだっけな)で、ヴォネガットの
「プレイヤーピアノ」が引用されてるよ。

>>12
ごめん。
それ読んでない。

>10
「村上朝日堂ハイホー」というのもあったね。

>7
「スローターハウス5」の映画観た?
音楽がグールドのバッハで、違和感なくてなかなかいいよ。
監督がジョージ・ロイ・ヒル

>>14
詳細モトム。
５０年代？それとも最近？

>>14
マンキューはどうか知らんが、日経BPから文庫で
出ているクルーグマンの本には引用されてた。

どういう議論の中で引用されるの？
管理社会の行末的な感じかな。

>>17
映画『スローターハウス５』、昔、テレビで見ました。
でも、あれ、小説を読んだひとにしか意味がわからないんじゃない
かなあ。
解説の山城新吾（字あってます？）が「どうしてこんな映画とった
んでしょうね」と言っていました。
そりゃないだろ、オマエー、と思いました。

>>21 ＤＱＮは気にすんナ
俺は青ひげが一番完成度高くて好きなんだけどドーヨ
彼の好きな自伝物で一本テーマが通ってて。

ヴォネガットってまだ生きてんの？

>>12
長編のまえがき。「ジェイルバード」じゃなかった？　違う？

>>24
そのとーり
昔考えた小説のネタでボツにした、みたいな話でしたね

>>23

ぎりぎり生きてます。
1922年生まれ。

やだなー。死んじゃったらやだなー。

ぎりぎりって、あーた、あまりといえばあまりな言い方。
でも今年で80か。80ねえ。
いや、いまの80はまだまだ若い。
新作、書いてくれんかなあ。

>>24
ありがとうございます。
早速、確認しました。『ジェイルバード』ですね。
いつ読んでも思うのですが、ヴォネガットの小説って
「まえがき」がいいですねえ。
まあ、所謂「まえがき」というより、作品の一部と考
えるべきなんでしょうが。

ヴォネガットのまえがきは、どちらかというとあとがきですな。好き。

だれか、ヴォネガットみたいな、
読んだ後にスカッとする作家知らない？
みんな他にはドンナ本よんでる？
俺の読んでる本で、ヴォネガット以外を見回しても
なんか、こういう小説ってないなぁ。
軽快でウィットに富んでいるけどグサリとくる奴。

ブーディー・ウィッ？

キルゴア・トラウトとか？

>>30

ジョゼフ･ヘラーという作家の「キャッチ２２」はかなり
よいです。笑える。ヴォネガットに比べて長いけど。
おなじ早川から。
あとグレアム･グリーンのいくつか。
筒井康隆もいいけど、グサリとはこないか。

>>30
「読んだあとスカッとする」には、ちょっと？となったけど、
読んで面白い前衛小説ってことですかね。
うーん、そういうのむずかしいなあ。
レエモン・クノーあたりはどうですか。

ああ、クノーはグサリとはこないか。
そういう意味ではボリス・ヴィアンという選択肢もあるかな。

>>33
「キャッチ２２」ねえ。なるほど。

>>32-35
情報サンクス！とりあえず書店とアマゾンにＧＯ！
してみます。
＞トラウト
誰かがこの名前でほんとに小説出したんじゃなかったっけ。

>36
出しました。名前忘れましたが。
ヴォネガットはなかなか良い出来だと誉めたとかなんとか。

>軽快でウィットに富んでいるけどグサリとくる奴。
ボイルやロビンズはどう？
あと、ロッジとか。

>36 37
＊注・・・実際に『貝殻の上のヴィーナス』という本が
“著：キルゴア・トラウト”名義で出版されましたが、これは
ヴォネガットによるものではなく、作家：フィリップ・ホセ・ファーマー
により書かれたものです（日本では早川書房より出版。現在絶版）。

members.tripod.com/~sanaes6/klgore.html

ヴォネガットのスレッドやっと見っけ
ここ以外にはないのですか？だったら寂しいもんです。

私は始めて「猫のゆりかご」を読んだときはいたく衝撃を
うけまして、しゃべり方や文章、発想までもが全てヴォネガット風
になってしまうほどでした。
でも、最近読み返してみたらたいしたことなくて、なんであんなに
感動したのか分からなくなってしまった。
誰か、あの感動を思い出させてくれ！

>>40

春樹もおなじようなこと言ってたな。
ヴォネガットは若者すべての先生ってところがあるから、
それで良いんじゃない？

「人間ミサイル」ってジャイアント馬場のことかあ？
1960年代、馬場のドロップキックは「人間ICBM」（正式名称：32文キック）と言われておった。
え？　プロレス板に逝ってよし？
失礼しました。

>>42
正式名称は「32文ロケット砲」では？
ま、どうでもいい話だが。

このスレ読んでこの人の小説読みたくなりました。
入門編にはどの作品がお薦めですか？

「タイタンの妖女」です。

>>45
速攻レスありがとうございます。
探してみますわ

>>４６
その後は、個人的にはスラップスティックか猫のゆりかごを
薦めます。全部ハヤカワ文庫から出てます。

>>44

「タイタンの妖女」は、ＳＦに関心のある方なら
入門に良いと思います。
いわゆる「文学」の好きな方であれば「母なる夜」を
私はお奨めします。あるいは「スローターハウス５」を。
かく言う私が最も好きなのは「タイタン」なのですが。

俺の入門一押しはスローターハウス５。

私もスローターハウス５に一票。
タイタンはSF色が強いし、ヴォネガット特有の前書きというか
内幕暴露（？）がなかったように思う。
内容が明確（ドレースデン爆撃）であるという点でも、スロー
ターハウス５は印象に残りやすいのでは。

経験上、初読者にタイタンとスローターハウスは奨めても反応が鈍い。
猫のゆりかごはなんとなく好感触で、これがきっかけでヴォネガットにはまる人もいた。
ゆえに猫のゆりかごがおすすめ。

>>51
そ、そうかもしれない。
一時『スローターハウス５』をいろんな人に勧めまくったが、あまり
わかってもらえなかった。
どうしてこの面白さがわからんのじゃーと思った。
そうだった、そうだった。

お薦め教えて下さいと言った44です。
その後みなさん、何冊かあげてもらってありがとうございます。
とりあえず「タイタンの妖女」「スローターハウス5」
「猫のゆりかご」あたりのようですね。
まだ本屋に行けてないので、読んだら感想でも書きます。

>>53
一番ＳＦ色が少なくてよくまとまってる「青ひげ」は
どうでしょう。口当たりがかなりいいと思います。
ラストに感動がありますし。
同じ感動ものでいえばジェイルバードかな。

>>54
感動といえば「タイタンの妖女」でしょー。
もう涙から滝が出たもんだよ。ん？

宇宙のさすらい人

ボコマル

トラルファマドール

私のカラースには誰が入っているのだろう。

ワンピーター

do be do be do ――フランク･シナトラ

去年のヴォネガットスレで、「ガラパゴスの箱舟」で
大泣きしたと書いてた人がいたが、
どこら辺が泣けるんでしょう？

NYCにすんでるので、ごみ袋いっぱいもったバーさん
よく見かけますが、本当は何がはいってるんですかねー

> do be do be do ――フランク･シナトラ

それって何でしたっけ。"to be or not to be"をもじってくと
そうなるんだっけ？　その間のいきさつが思い出せん。
あーわからん。脳がかゆい。

「過ちは人の常」の"常"ってなんてよむの？

>>65
ジョウ、もしくはトコ

>>64
作品が思い出せないな。どんな話の流れで出てきた
のかも思い出せない。ハムレットじゃなくて、

To do is to be.――ソクラテス
To be is to do.――ジャン･ポール･サルトル
Do be do be do.――フランク･シナトラ

だったね。もうここだけ大好きで覚えてる。
軽やかだよね。

>>67
おーそれだー。ありがとー。
たしかにすごいリズムだなあ。

スーパーマンダラあげ。

>>67
言葉のリズムも軽やかだけど、こういうことが言える思考自体が
軽やかだと思うんだな。
生きてるってどういうこと？存在してるって？なんで？なんで？なんで？
とかってガチガチに考えるなんて、なん千年も人間がやってきたことで、
その問題に凝り固まっちゃうと、生きてることの別な面を見逃してしまう。
他にも大切な問題はたくさんあるのに。そういうことを理解したうえで、
出口のない本質的な問い自体を茶化してみせる。
それが皮肉でもあり、諧謔でもあり、救いの言葉にもなってる。
ヴォネガットばんざい！

>62
ラスト。

>>67 おもしろい　おもしろい
弁証法的綜合を可能にする時間的順序を破壊したのが、
ヴォネガット的スラプスティックのもたらす笑いといえるかな。
例えば、『スローターハウス』の重苦しい第１章に忍び込んだ
鳥の鳴き声のリズム。

>>72
ヴォネガットは時間の扱いがほんと巧くて、スローターハウスは
その典型だよね。特に「逆回しの戦争映画」のとこ初めて読んだとき、
感動を通り越してしばらくなんの反応もできなかった。
鳥の鳴き声もリズムか。良い捉え方。
あれも意味と無意味の境界にそっと放たれた歌だね。

あげ

ヴォネガットは作品の構成についても非常に緻密な作家だと思う。
『スローターハウス５』はとくにそう。
物語の冒頭と結末（「プーティーウィッツ」）を序章で予告したり、
ドレースデン空爆の翌日、ティーポットを盗んだかどで銃殺される
エドガー・ダービーの話をさんざんひっぱっておいて、いざその場
にさしかかると、わずか数行で片付けたりというところにヴォネガッ
トの凄さを感じる。

なんていうか、人間味があってドライな感じだと思う。
はじめに全部作者の周りの現実を含めたネタバラシみたい
な手法も、彼がやると本全体にまとまりがついて
深みが出てくるようだ。

インタビュー集が出てますね。
既によく知られたインタビューも多かったけど
新しいものもいっぱい入ってて得した気分。
訳もすぐ出るだろうな。

相変わらずインタビュー（や講演）が面白くて，
全然もうろくしないなあとゆー印象です。

わたしもヴォネガットで青春期の精神を形成した
くちなのでつい書き込み。

>>67
それって、ヴォネガットがオリジナルじゃなくて、
フランク・シナトラの「夜のストレンジャー」が流行った頃、
結構一般的にみなが口にしてたジョークだったのでは？
たしか映画だったか、よそでも聞いたことあります。

云った手前、調べてみました。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:_IKhy76fdpoC:www.thymos.com/tat/title.html+Do+be+do+be+do++Frank+Sinatra&hl=ja
("Anonymous"は作者不詳の意。"Men's Restrooms"が「男子トイレ」は
わかりますが、後半の"Greasewood Flats, Scottsdale"は？です。
すいません。地名とか？）
↓あとこんなのも。
http://members.aol.com/tiermensch/zzzTheMeaningOfLife.html

失礼。調べがもひとつ足りませんでした。
"Greasewood Flats, Scottsdale"、わかりました。
http://www.dittomom.com/dittomom/greasewo.htm
↑ここの男子トイレに書いてあったという伝説（？）のようですね

↓そして、さらに「トイレの哲学的落書き」とかいうページです。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:Fxk4B0EzbJgC:www.gsapio.com/3bathroom.htm+Greasewood+Flats,+Scottsdale&hl=ja

ちなみにヴォネガットはこうしたものも含め、引用が多く、
しかもとても効果的ですね。

例えば「スローターハウス5」でもセリーヌやゲーテ、
そしてまた「おいらの名前はヨン・ヨンソン〜」のような俗謡、
それから友人の言った言葉、その他もろもろ。

たびたびすいません。また訂正です。
「トイレの落書き」ページは以下で↓
http://www.gsapio.com/3bathroom.htm

To do is to be - Descartes
To be is to do - Voltaire
Do be do be do - Frank Sinatra
---Men’s rest room, Greasewood Flats, Scottsdale, Arizona

ご紹介のサイトからコピぺ。

そうですか、ではデッドアイ･ディックのあれは引用だったのですね。
ソクラテスではなくデカルト、サルトルではなくヴォルテールが
もとネタですか。カートのおっさんはわざと変えたのか、たんなる
うろ覚えだったのか・・・。

勉強になりました。謝謝。

グーグルで検索してたらこんなんでました。
＊
「これがケツの穴である」っていうやつを思い出した。
チャンピオンたちの朝食だっけな。
http://images.google.com/imgres?imgurl=www.purplehousepress.com/sig/vonnegut.jpg&imgrefurl=http://www.purplehousepress.com/sig.htm&h=160&w=261&prev=/images%3Fq%3Dkurt%2Bvonnegut%26svnum%3D10%26hl%3Dja
http://images.google.com/images?q=kurt+vonnegut&hl=ja

おお。感動ものです。
でも知らなければとてもKurt Vonnegutとは読めませんね。
草稿研究なんかできるもんじゃないな。

＊＝ケツの穴で思い出したけれど、女性性器＝ビーバーという話（イラス
ト）もどこかにありましたね。
あれを読んでからしばらくして、「フライングコップ」という映画をみて
いたら、レスリー・ニールセンがプリシラ・プレスリーの股間のあたりを
みつめてナイス・ビーバーと言う、するとプレスリーが平然と「ええ」と
言って、棚の上からビーバーの剥製をとってくるというギャグがあり、あ
あれだ！と思いました。

プリントアウトして机の前に張っちゃったヨﾜｼｮｰｲ

テレビでたりしないのかなぁ。
なんか自分の作品を原作にした映画に少し出たという話は聞きましたけど。

『チャンピオンたちの朝食』のこと？
あれ、映画になってたんだねえ、知らなかった。
見てみたいけど、ビデオになってるのかなあ。

ただageるのもなんだし・・・
>87
ブルース・ウィリス製作？主演なのでビデオ化はされてます。
ただあまりおすすめはできない。

Σ(ﾟДﾟ)

ちりばめられたＳＦのリスト発見
http://members.tripod.com/~sanaes6/klgore.html
ホームはココ
http://members.tripod.com/~sanaes6/kvj1.html

こっちもあげとくか

age

age

sage

age