○●●井伏鱒二『山椒魚』●●○

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111吾輩は名無しである:02/05/14 23:45
「辻仁成」の文章の特徴は、現象を書いていても、なぜどうしての説明がない。
自己陶酔に陥っていくだけで、客観的な因果関係を追求して納得しようという姿勢がない。
自分の内部の回路では自らの才能に自信をもっているのだろうが、
読者にはついてゆけない。
112吾輩は名無しである:02/05/15 01:01
>>107
あの本を、通常の作品論と並べて考えること自体にちょっと無理があると思うけど、
私は太宰や井伏に肩入れしすぎずに、否定的に見てる部分も包み隠さず書いたところを
評価してます。
確かに、作品論的な部分は、粗いです。それはその通りだと思います。
ただ、ああいう批判的なもの、突き放したものって、研究者ではなくて、
外部の人からでないとなかなか書けないっていうのもあると思うんですよ。
研究者の世界なんて、批判的なものを書くと「好きじゃないのになんで研究するの?」
って聞かれるようなところですからね。研究対象として面白いと思っていてもダメらしく。
だから井伏はともかく、太宰の論文なんて全肯定のものが9割方占めてますしね。
猪瀬自身が「日本の文学史の狭隘さに対するささやかな抵抗」「僕の『如是我聞』」だって
言ってるように、肯定的なものが100ある中に、一つだけこういうものがあっていいし、
いままで無かったのが不思議だと思いますけど。
私は井伏ではなく太宰を研究している者ですが、「ああ、やっとこういうのが出たね」と
思って、ほくそえみましたよ、最初。
主に、これを読んであわてる太宰ファンを思い浮かべながら。
113107:02/05/15 19:51
>>112
「日本の文学史の狭隘さに対するささやかな抵抗」???
変な文章だな。と思ったら猪瀬自身が、そう書いていましたね。

まあ、揚げ足取りみたいなことはやめとくとして、
112さんのおっしゃることはよくわかりました。

ところで、ピカレスクを読んだ私の感想は、上の方にレスした通り、
既に読んだことのあるエピソードばかりで、目新しさは何もなかったのですが、
唯一、初めて知ったことがありました。

それは、「薬屋の雛女房」に関するエピソードです。
ピカレスクでは、太宰がこれを初めて目にしたのは、
「井伏鱒二選集第一巻」の解説を書いた後(昭和二十二年)となっていますが、
これは事実なのでしょうか?
資料はあるのでしょうか?

もし、おわかりでしたら教えてください。
話題を強引にかえてしまいましたが、他意はありませんので悪しからず。

114吾輩は名無しである:02/05/25 00:09
「薬屋の雛女房」
>ピカレスクでは、太宰がこれを初めて目にしたのは、
>「井伏鱒二選集第一巻」の解説を書いた後となっていますが

仮説として面白いが、状況証拠をもとにした猪瀬の独断と思われ。
(おれは太宰・井伏の専門家ではないが)
猪瀬の本はあくまで状況証拠に基づいたフィクションだとみるべきだろう。

『マガジン』で川端康成が高校の寮で同性愛に目覚めてゆく記述の独断ぶりは
その場に居あわせて見てきたごとくで、笑える。証拠がなくてもそこまで書く。
115吾輩は名無しである:02/06/03 11:10
イブセン
116吾輩は名無しである:02/06/16 07:44
age
117吾輩は名無しである:02/06/26 15:52
富嶽百景の中で書いてあったけど、井伏鱒二って太宰と
山登っているとき屁コイたんだろ?(藁
118吾輩は名無しである:02/07/07 21:43
へんろう宿について語ってくれませんか?
119吾輩は名無しである:02/07/09 22:20
>>118
なにも語れないけど
「へんろう宿」
いいよね
自分が作家なら、ああいうの書きたいっす
120吾輩は名無しである:02/07/11 02:58
へんろう宿はやっぱりクメちゃんに萌える
121吾輩は名無しである:02/07/11 03:30
>>118
金曜あたりにレポートでも書くんですか?
122吾輩は名無しである:02/07/30 14:36
井伏全集つくりました
  

              →


123吾輩は名無しである:02/08/01 04:37
>>113
参考文献に書いてあるものは読んだ上で言ってるの?
それともただ文句つけたいだけ?
……と思ったら2ヶ月以上前の書き込みか。
じゅうぶん揚げ足取りじゃん。井伏ファンも痛い奴多いのかな……。
124オータム吉日:02/08/08 21:42
混血美少女、タエト
萌えまする。
125吾輩は名無しである:02/08/08 21:46
「へんろう宿」に目をつけるとは、さすがの連中が多い。
あの時期の井伏は極めて「シュール」な作品が多くて大好きである。
山椒魚、黒い雨あたりしか知らない受験文学史エリートは貧相である。
1261:02/08/08 22:24
http://up.to/muke
今日のネタ。良かったよ。ママン!逝かないロリはカスだね。
\ 逝けー!逝ってしまえ〜。 サンプル最高!(タダ)
  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ありがとうママン!!
 
   /■\ドルルルルルルルルル!!!!!           イッチャウーっ!
   ( `Д´ )___。  \从/      _ _  _           _
  ミ(  つ【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ - ̄ _ ̄ ‐―
   人 ヽノ ・院ォ  /W'ヽ
  (__(__) ・ 。 、、、  ,,,

127mj:02/08/09 02:03
>>125
だろ?
シグレ島叙景、夜更けと梅の花
マンセーじゃろ?
128吾輩は名無しである:02/08/09 21:27
読書感想文のスレでここを教えていただきました。
ちょっと前から、宿題の読書感想文と、格闘してます。
こちらは、私の住む世界とはかけ離れた上の世界のような気がして、ここへ
書き込む勇気がありませんでした。
感想文の代筆をお願いするつもりなど毛頭ありませんが、どこを取り上げて
書くのか、どういう風にまとめて行けばいいのか、書き出しは、どうすれば
いいのか、など教えて下さい。おねがいします。
「本を読まずに読書感想文を書く」のところでも一応聞いて書いておいたの
ですが、担当の先生にダメだし「一行、2行、じゃダメだ。」をされて
しまい、本当に困っています。みなさまからのやさしいお言葉お待ち
しています。
129mj:02/08/10 00:43
で、宿題の課題は何?
「黒い雨」か?
だったら、ここは不向きじゃい。
130吾輩は名無しである:02/08/10 07:11
レス、遅くなりました。
もちろん、山椒魚です。
お願いします。
131吾輩は名無しである:02/08/10 11:09
へんろう宿、いいなあ。
俺的には、日本の短編小説の最高傑作

前半はものすごくモノクロな寂しい描写で、最後に、鮮やかな色。
そこに、主人公にどんな心境の変化があったかを想像してみるのも楽しい。
こういうとこ読むと、もとは画家志望だったってこともうなずけるな。
132吾輩は名無しである:02/08/10 12:11
>>130
最後のほうに、「友情をこめてたずねた」ってあるだろ?
つまり、どういう経緯で蛙と激しく罵りあっていた山椒魚が友情を感じるようになったかを自分なりに考えて書いてみ。
また、蛙のほうはどうか、とか。
書き出しは、作品の第一印象でも素直に書いておけば安定だろう。
というか、まずは全部読めよ。短い小説なんだから、10分もあれば読めるだろう。

むりやり安部公房の「砂の女」と結び付けて、実存と諦観を導き出すのも吉(W 可能だとは思うが。
133吾輩は名無しである:02/08/10 13:19
>>132
お待ちしておりました。
ありがとうございます。一応向こうのスレでぼろくそに言われたので
読みました、全文。心理の変化がとびとびにかかれているので、まじめに
読んだら、疲れてしまいました。かかれてない事の方が気になって
読みずらかったです。ありがとうございました。
それと、阿部公房ですが聞いた事はありますが、作品は読んだ事が
ありません。なにせ電撃文庫オタクなもので、ははは・・・。
「砂の女」読む努力してみます。
即レスありがとうございました。感謝いたします。
134吾輩は名無しである:02/08/10 14:53
せっかくここに書かせていただいたので、1さんの質問に私の感想を
書かせてください。
わたしは蛙は自分の寿命が後わずかだと言うことが分かって、意地悪だと思っ
いた山椒魚も許せるような神に近い気持ちになっていたからあの言葉が出て
きたんだと思います。死んで行く人より残った人の方が辛いです。
これからも生きて行かなければならないからです。
一つ不思議だと思ったのは、山椒魚が主人公なのになぜ最後の言葉が蛙の
セリフなんでしょうか。
山椒魚は黙って目を閉じていた。とかにすれば収まるのになんて生意気
な事を思いました。
135132:02/08/10 17:23
こら、「砂の女」はネタだ。
名作だから読んでおいておいて困ることはないが。

>>134くらいの感想が持てれば、もう宿題は終わったも同然だな。
がんばれよ。
136132:02/08/10 17:31
>>135
訂正
×おいておいて
○おいて
137133、134:02/08/10 21:04
ありがとうございました。
終わったも同然などと言われても、原稿用紙2枚以上は、地獄です。
とにかくがんばります。
138吾輩は名無しである:02/08/10 21:52

「山椒魚」と「へんろう宿」って、同じ文庫(新潮)に入ってるでしょう。
両方を読み比べれば、明らかに「へんろう宿」の方が面白くないかい?
それなのになぜ卒論やレポートに「山椒魚」を選ぶのかが理解できない。
文学史などという権威に騙されることなく、自分でちゃんと読んで判断しよう。
既成権威の化けの皮を剥ぐのが2ちゃんねるじゃないのか?
139吾輩は名無しである:02/08/10 21:55
前にNHKで井伏鱒二を特集した番組の再放送を見たのですが、
本人、ビジュアル的にすごくカワイイおっさんだったのですね。
羽織着て、鳥打帽かぶって。太ってて丸っこかった。
140吾輩は名無しである:02/08/10 21:59
>>138
山椒魚のほうが、論文書き易いような気もする
141138:02/08/10 22:10
>>140
まあ、研究論文多いから引用・参考・剽窃(?)が楽々できる。
でも作品が短編で論文多いだけに、新しい視点で卒論がかけるとは思えない。

どうせなら、「へんろう宿」で一発を狙って欲しい。
文学部に入ったんなら、最後にそのくらいのロマンを演じて欲しい。
142吾輩は名無しである:02/08/14 15:58
>>135
まるで地唄舞のような小説です。
と言う書き出しはいかがでしょうか。
143吾輩は名無しである:02/08/15 04:37
卒論でそれくらい志を高く持ってくれたらなぁ。
学灯社の必携や日国も知らない人が今頃泣きついてくるんだから……。
144吾輩は名無しである:02/08/16 22:42
井伏鱒二で卒論、って人、多いの?
145133,136:02/08/21 10:32
ご挨拶が遅くなりました。
わたしに、レスしていただいた先輩がた。
本当にお世話になりました。
昨日までに、無事感想文を書き終える事が出来ました。
なんと、3枚も。
自分史上初の快挙です。
かたのこわばりがパラパラと剥がれ落ちていくような、
いまは、そんな気分です。
書き出しを、
いままでこんなに何回も同じ文章を読んだことは、一回もありませんでした。
で書き始めました。
本当にありがとうございました。私は本当に幸せです。
146通りすがり:02/08/21 10:58
>>145
・・・2CHでこ〜んな素直なレスに出逢うとは・・・
君はいい子だねぇー! 感動した! そのままスクスク伸びたまえ!
うん、今日はイイ日だ、俺も気分よく仕事しる! ありがd>145
147吾輩は名無しである:02/08/21 15:16
>>146
ぐ、ぐふふふ・・・♡
そんなぁ、くすぐったいです。
ずーっといい子でいるなんて出来るかなぁ。
でも、こちらこそどうもありがとう。
148吾輩は名無しである:02/08/21 21:31
キショ……
149吾輩は名無しである:02/08/22 02:13
う〜〜ん、
井伏テイストではないような方向に.....
150吾輩は名無しである:02/08/22 10:52
>>148
しょうがないでしょ!
私の心の中を素直に表わすとああいう風にしか書けないんだから・・・・。
どう書けっていうのよ。
151吾輩は名無しである:02/08/22 11:15
もうそういうネタあきた。
もっとひねってYO!
152吾輩は名無しである:02/08/22 11:23
むりです。
153152:02/08/22 11:26
>>151
ここだとこの板の人に迷惑だから、ウルトラ7で、お待ちしております
154吾輩は名無しである:02/08/22 20:08
井伏晩年のばあさん顔が、いい。悪人とは見えない。
155吾輩は名無しである:02/09/07 00:15
落ちちゃいそうなので上げ
156吾輩は名無しである:02/09/11 19:03
春さん蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
157吾輩は名無しである:02/09/12 08:55
「白髪」ワロタ
あれ秀逸
158吾輩は名無しである:02/09/21 17:47
今宵は仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあわせ
よしの屋で独り酒をのむ
159吾輩は名無しである:02/10/07 10:11
コムデギャルソンオムのデザイナーであり爆笑問題の背の小さい方と兄弟の田中啓二が、
『川釣り』をフェイバリットに挙げていました。
何となく解るような気がします。
160吾輩は名無しである
「屋根の上サワン」最高!