○●●井伏鱒二『山椒魚』●●○

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14回生
『山椒魚』で卒論を書き終えた者です。博識で色々な見解をお持ちの
文学板のみなさんに意見を求めたいのです。
蛙の最期の言葉
「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ。」
は素直に和解の言葉だと受け止めますか?

私は、山椒魚に対する皮肉、つまり『イヤミ』だと思います。
すなわち2匹は永遠に心を交わすことはないとおもいます。
改訂事件の動機も、結末を『和解』として疑わない読者への
読みなおしを迫ることだったと思います。

みなさんどう思いますか?
えらそうに書いたけれど、実はちょっと自信がないんです・・・
『山椒魚』について語りませんか?
24回生:01/12/21 05:29
どうかレスがつきますやうに・・・おやすみなさい。
3山椒魚戦争:01/12/21 17:05
健気な1(特に>>2)に感動したのでage。
44回生:01/12/21 18:04
>3
ありがとう・・・でも山椒魚を語ってはくれないのですね・・・(涙
5吾輩は名無しである:01/12/22 00:29
>>1
うん。少なくとも俺は君の意見に納得した。だから安心して
眠りたまへ。
64回生:01/12/22 02:24
レスクダサイ(涙
7井伏大学時代下宿家の孫:01/12/27 16:11
福山の井伏館は訪ねられました?
・・・個人的には、冷静に皮肉に眺める文学者の目は
この時代の井伏にもあったと思います。
この辺は誠志館の後輩達にも言えると思いますが・・・
あくまで、個人的に、ですが笑
8吾輩は名無しである:01/12/28 00:15
「ジョン万次郎漂流記」「黒い雨」と同様、これも井伏一流の引き写しですが、
そのへんはどう思われます?

とりあえず、1に書かれているレベルの読みで卒論をお書きになったというのなら、
友人に聞いてもらえば済む程度のことでは?
9桟敷:01/12/28 01:18
シチェドリンの「賢明なスナムグリ」ですな。

改訂を問題にされるなら、
「幽閉」の位置付けについてもお聞きしたいです。

福山の文学館の山椒魚のコーナーは
岩のハリボテがあって微妙にウケる(w

>>7
猪瀬氏は取材に来ましたか?(w
10吾輩は名無しである:01/12/28 02:59
>>9
たくさん来ててどれがどれやらわかりませんワラ
夏休みになると毎年早稲田から学生さん来てたし(笑
製本を名刺付きで送ってくれた人なら微かに記憶があると思われw
11桟敷:01/12/28 16:00
>>10
その学生さんの中に1もいらっしゃったかもしれませんね。
「山椒魚」を卒論にされたくらいだから、
当然訪ねていらっしゃるのでは?(w
12井伏大学時代下宿家の孫:01/12/28 17:19
>11
12月になってから慌てて尋ねて来られる方も数多くおられましたがw
13吾輩は名無しである:01/12/28 23:24
1は?
いま、井伏の研究って盛り上がってるんだろうか……
14吾輩は名無しである:01/12/29 18:40
井伏スレがないようなので一応ここで。

1月6日、23時25分からNHKで「井伏鱒二の世界」放送。
>>14
3倍録画決定
16オサム:01/12/29 22:04
太宰さんは酷い人れす。
17吾輩は名無しである:02/01/06 22:31
NHKアーカイブスのために上げとこ。
18吾輩は名無しである :02/01/06 23:25
始まったけど…実況なんて真似はよそう。井伏ファンの少なさを
思い知るだけだから…
19吾輩は名無しである:02/01/06 23:34
開高さんの声、おもろい。
20:02/01/07 12:06
井伏の番組やっても反応なしか…。
辻仁成がNHKで取り上げられた時はお祭り状態だったのに…。
21吾輩は名無しである:02/01/07 16:48
井伏全集つくりました
  

              →
22吾輩は名無しである:02/01/07 16:58
21は何を作たって?もう一度言ってごらんなさ〜い?
23吾輩は名無しである:02/01/07 19:54
だれだったかな、だれだったか忘れたけど、なにかの作家が「山椒魚」を
けなしてたな。書き直せば書き直すほどつまんなくなっていったって。
2423:02/01/07 19:57
結局いくら「山椒魚」が意味深でも、ひょっとしたら井伏のあたまが
ぼけてただけかもしれないよ。
25吾輩は名無しである:02/01/07 19:59
>>23
「山椒魚」は所詮パクリだしな
2623:02/01/07 20:59
パクリでもおもしろければいいけどな。
274回生=1:02/01/10 01:04
実家に帰省していて帰ってまいりました。レスがついていて大変嬉しいです。
NHKの番組は見ました。偶然見つけたので嬉しかったです。
広島の方へはぜひ伺いたかったのですが、なにせとてつもなく遠方でして・・・
それとみなさんお察しのとおり、私はしがない大学の一文学好きであり、
勉強不足+能力不足のダメダメなので、
ここでは相手にして頂けないようです^^;;
しかし今回は教授となんやかんや意見を戦わせているうちに、なかなかオモシロイものが
できました。(ちなみに1に書いたのとは多少違う感じになりました)
それで卒論発表会の代表に選ばれました。
でも今日このスレを読んで、もうちょっと早くからここでみなさんの意見とか聞けていたら
もう少し自分が納得できるような論文が書けたかも・・・と後悔しています。
みなさんレスありがとうございました!
28吾輩は名無しである:02/01/10 02:14
なんか素直な人だね…
29吾輩は名無しである:02/01/10 02:24
上あたりでチクチク言ってるヤツらが哀れに見えるほどね…
30ななし:02/01/10 02:50
「山椒魚」の最後のセリフの解釈は人それぞれだと
思いますし、どんな取り方でもいいと思います。
この作品が作られた背景には、井伏鱒二が、
井伏鱒二の恩師(大学時代の)との確執の経験があったと
高校時代の国語の先生が言っておられました。
授業で少し聞いたくらいなので、詳しくは知らないですが、
井伏鱒二の人生自体を調べたら、興味深いかもしれないです。
31吾輩は名無しである:02/01/10 06:05
ていうか、学部生の卒論に期待するのがおかしい。
しょせんは卒業のために書いてるだけなんだし。

>>30
「ピカレスク 太宰治伝」に詳しく書いてあります。
32吾輩は名無しである:02/01/10 12:55
>>31
かといって猪瀬氏が正しいかどうかは疑わしい。
33吾輩は名無しである:02/01/11 05:31
っていうか、あれが正しくないって言ったら、猪瀬というより資料に書いてあることが
間違ってるってことになると思うが……片上教授の被害には井伏以外にも遭ってるんだし。
34吾輩は名無しである:02/01/11 14:40
>33
スンマソン、他に誰がいたのでしょうか?
よろしければお教え願えますか?
関係無いのでsage
35吾輩は名無しである:02/01/11 23:29
>>34
さぁ、名前までは知りません。早稲田の学生ってだけで。
ご自分でお調べになったら?割と有名な事件だと思いますけど。
3632:02/01/12 04:52
>>33
資料自体を批判するつもりは無いし、
わたしも、片山教授に関することは事実だと認識しています。
問題は、猪瀬氏の、資料を見る眼であり、
資料が正しいというのと、「ピカレスク」が正しいというのは、
イコールではないと思いますが。
3733:02/01/12 17:29
>>36
ハァ?「ピカレスク」が全面的に正しいなんて一言も言ってませんが?
というか、文献を鵜呑みにしないなんてことは当然の前提なんですけど。
32であなたが書き込んでること自体、そんな当たり前のことをなんでいちいち
指摘してくるの?って感じです。
それに、「ピカレスク」にこの件がどういう形で出てくるかちゃんと読んでますか?
猪瀬氏の「考察」の部分と、資料にこういうふうに書かれていますと「引用」してる
部分とは別でしょうが。
猪瀬氏だってあの事件を創作してるわけじゃないんですから、資料にあって初めて
彼なりの考察も成り立つわけでしょう。片上伸が同性愛者で、その被害を受けた
学生がいきまいて事件が明るみに出た、っていうのは資料に書いてあることで、
井伏自身もそれに言及してるんですから、あの部分の記述が正しくないっていうなら、
まず資料から疑ってくださいって私は言ってるんです。
正しくないなら別にそれでもいいんですよ。私は猪瀬氏になんの思い入れもないし。
なんか勘違いしてませんか?
38吾輩は名無しである:02/01/12 20:28
つーか、>>1にはこのスレッドを進呈いたします。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1004621805/l50

ということで、ここからは「井伏鱒二全般」スレへと移行しましょう。
3932:02/01/13 09:32
>>37
基本的にはあなたのレスに賛同する姿勢のつもりだったのですが、
言葉足らずでしたでしょうか。
片上教授の件に関しては、猪瀬氏の資料云々以前に、
わたし自身が、井伏氏に近しい存在だった方から個人的に直接いろいろと聞いていたので、
事実であると知っていましたから、反論するつもりはありません。
ただ、片上教授の件が「ピカレスク」の中で問題になるのは、
「井伏さんは悪人です」に繋がっていくからであり、
わたしは、その部分において猪瀬氏が出された結論に疑問を持っているので、
結果的に32・36のような書き込みをした次第です。
40吾輩は名無しである:02/01/28 19:44
age
41吾輩は名無しである:02/02/10 19:58
つげ義春がだいぶパクってるみたいね。
42吾輩は名無しである:02/02/10 20:44
つげって、太宰みたいな雰囲気もあるよね。
まぁ、井伏自身なんかはパクりどころか引き写しだからねぇ(w
43吾輩は名無しである:02/02/26 20:32
mage
44吾輩は名無しである:02/02/27 18:57
1はもう見向きもしないのか・・・井伏鱒二スレが欲しいが、
このスレ名というのは・・・
45ビバ河童:02/02/27 19:02
井伏マンセ〜、
おいら短篇派、
でも「山椒魚」は仄かに説教くささがたちのぼるのが××じゃ。
「へんろう宿」「夜更けと梅の花」「屋根の上のサワン」萌え〜、
46吾輩は名無しである :02/02/27 19:10
「夜更けと梅の花」、初めて読んだ時笑った覚えがある。
47吾輩は名無しである:02/02/27 19:17
>46
「...我輩は、今、東京中で一番酔っている!!」
なんて科白に、思わずニヤついてしまった。
48吾輩は名無しである:02/02/27 19:23
>>42 引き写し感がたまらない。
『黒い雨』『駅前旅館』、漂民もの等々。晩年の『海揚り』なんか、他人の手紙とか回想談がほとんどだ。
題材の出所については自分でかなり率直に語ってるから、それを論っても本人は何の痛痒も感じないことだろう。

でも、一般に「取材」や「調査」と「引き写し」の境界は曖昧なかんじがする。
(「パクリ」は論外として、オリジナリティって何だ?。)
それに、テクスト内で手紙を引き写しましたと書いていても、もちろんその記述自体が創作だということもありうるし、
ほとんど引き写しで、そこにほんの少し織り交ぜたこしらえごとが効果を挙げているならそれは創作の勝利だ。

だいたい、含羞というか、韜晦というか、澄んだ目の釣り師の外見でいながら、したたかなオヤジだったわけで、
手記をそのまま使ったんだという後年の証言の信憑性もどうだかわからない。
そこまで虚構くささを立ち昇らせるところが、すき。
49吾輩は名無しである:02/02/27 19:51
ま、いいんちゃう?
井伏って「書き過ぎない派」の第一人者であるのでは?
抑制が効いていて萌えまする。
50吾輩は名無しである:02/02/27 21:06
>>48
>でも、一般に「取材」や「調査」と「引き写し」の境界は曖昧なかんじがする。

井伏は調査や取材自体してないのでは?
とはいえ、今、井伏みたいなことやったら間違いなく「パクり」の大合唱→謝罪でしょう。
「山椒魚」「ジョン万次郎漂流記」「黒い雨」……。
田口ランディのあの程度の引き写しでもああなったんだからね。
そしてそれ以前に、作家個人のモラルの持ち方の問題。
僕はせめて「黒い雨」は共著ってことにして欲しかった。
51吾輩は名無しである:02/02/27 21:50
井伏の訳が黒人差別だ!と糾弾されてる(まぁ原著に問題があるんだけど)
「ドリトル先生」問題について、このスレの人達の意見はどうよ?
52吾輩は名無しである:02/03/04 01:00
阿佐ヶ谷
将棋
釣り


40過ぎて号泣出来るなんて(太宰の前で泣いたらしい)・・・萌え
53吾輩は名無しである:02/03/12 19:23
hage
54吾輩は名無しである:02/03/17 11:42
>4回生さん

亀レスになったのですが、
「山椒魚」は中学の時に読んだのですが。
あの蛙の最後の言葉の件に関して、
ぼくは、素直に二匹は和解したと考えました。
たしかに結末は奇妙な沈黙のうちに終わったのですけど。
蛙が山椒魚をからかっているうちに、
ある種の空しさと哀れみの念が生まれたのではないかと思いました。
55吾輩は名無しである:02/03/19 00:08
『ピカレスク』を読んだところです。
"盗作"という点は、「青ヶ島」「ジョン万次郎」「黒い雨」「厄除詩集」については
言い逃れできないだろうな。これを暴露したのは猪瀬直樹の功績だろう。

もっとも、「6割は引き写し」というように書いている以上、
猪瀬は井伏の小説とネタ本の異同とか対応関係についての綿密な考証結果を
どこかに示すべきだろう。数量的な考証自体は行なっている筈なんだし。

しかしまた、猪瀬直樹は井伏鱒二の作品の中の評価の高いものについて
意図的に論評しないまま、『ピカレスク』という実録小説のなかで、
井伏鱒二に優柔不断で小心な先輩作家の役割を振り当てていると思う。

もちろん猪瀬は膨大なる資料渉猟ののちにそういう井伏像にたどりついたのだろうが、
そうして得た井伏像から演繹して、太宰と井伏の関係を見てきたように書いてしまうのは
ルポルタージュの方法としては新鮮だが、井伏論としては不充分だろう。
(しかも井伏の性格の大部分を学生時代のトラウマによって説明づけてしまう。)
つまり、猪瀬の井伏鱒二像は一面的だ。猪瀬は井伏のごとき凡才作家とかかずりあうのは
時間の無駄だと思っているんだろうが。
56吾輩は名無しである:02/03/19 00:12
大江健三郎は「曖昧な二本のたわし」の中で、井伏を日本を代表する作家
とかなんとか、エラく持ち上げてたけどな。
57吾輩は名無しである:02/03/19 00:13
井伏鱒二と太宰治には師弟関係がある。
その確実な証拠は、ここでは書けない。
58吾輩は名無しである:02/03/19 00:14
大江はヒロシマを書いたという点だけで評価してるんじゃないか?
59吾輩は名無しである:02/03/19 02:14
井伏さんは悪人です。
60吾輩は名無しである:02/03/19 03:54
井伏って人は「黒い雨」みたいな
社会性があるものは大しておもろくないで。
ま、原爆を扱ったから世界的に注目を集めたのだろうが
「夏の花」原民喜には遠く及ばん
素晴らしいのは初期の短篇でしょ?
「へんろう宿」みたいな。
つまり内田百閧ンたいな慕われかたんんなんちゃう?
61吾輩は名無しである:02/03/19 09:13
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
井伏さんは悪人です。
62吾輩は名無しである:02/03/19 14:12
「さざなみ軍記」、「鞆ノ津茶会記」を最近読んだが
面白かったなあ。物語の世界のうち、語られない部分の
残し方がうまいというか。
井伏文学の中ではどういう位置づけなんでしょうか。
63吾輩は名無しである:02/03/19 23:43
井伏=百閨@というのは、いいところを衝いてるかも。
百閧ノ比べ、井伏の周りにいい作家が集まっているような気がするのは
たんに荻窪という地の利かなあ。
64名無しさん:02/03/20 00:37
作品批評か作家批評か
このレス一体どっちなの?
65吾輩は名無しである:02/03/20 00:40
井伏の方が社交的なんちゃう?
百閧チて漱石門下の最年少のはずだから、
同業つきあいでは神経を使うことが多かったのでは?
おいらは百閧ゥら「魂の孤立」みたいなものを感じます。
66吾輩は名無しである:02/03/20 01:01
イイ意味でも悪い意味でも無垢なんだろうよ、井伏は。
67吾輩は名無しである:02/03/20 01:33
「他者に共感する能力に乏しい人」って猪瀬直樹は書いてたね。
まぁ、あくまで参考程度に……↓
http://www02.so-net.ne.jp/~inose/picaresque/ibuse.htm
68吾輩は名無しである:02/03/20 07:51
ま、色気、山っ気はあったんだろうね。
しょうもないことで、井伏の価値が下がるのは残念だね。
井伏の抑えの効いた文章、大好きさ。
稀代の文章家であったと思うよ。
69吾輩は名無しである:02/03/20 09:44
俺、消防の頃、進学塾の講師で来てた萩原ってジーサンに国語習ったよ。
その萩原ってジーサンは井伏鱒二の弟子であり、太宰治の兄弟子だったんだってさ。
70吾輩は名無しである:02/03/20 14:58
ドリトル先生が小学四年生にとって、あんなにも魅力的だったのは、なんと言っても井伏の文体を読む喜びだった。
しかし、当時の私は、それが鱒二の翻訳によるものであることすら知らなかった。

71吾輩は名無しである:02/03/20 15:12
文体に言及しながら当人の文章の続き具合が変ですまぬ。
原作に人種差別的偏見が存在するとしても、翻訳されたものは、また別の知的著作物である。
文学は文学として評価されることを望む。
確かに、児童文学を文学の範疇から除外して考えている人たちも多い。
しかし、児童文学とは、簡易文学ではなく、幼年期の成長に不可欠の文学である。


72吾輩は名無しである:02/03/20 23:29
猪瀬はこうも書いている:
「井伏の文章の特徴は、現象を書いていても、なぜどうしての説明がない。
現象が流れていくだけで、因果関係を追求して納得しようという姿勢がない。
自分の内部の回路では、たぶん納得しているのだろうが読者にその回路の構造を示さない。」

言い方は少々難詰調だが、猪瀬の読みは正しい。
よくも悪くも井伏鱒二の特徴を言い当てている。
73吾輩は名無しである:02/03/22 18:39
>>69 『井伏鱒二聞き書き』萩原 得司著 四六判 248ページ 上製
              定価2,400円+税 1994年04月 青弓社

この人か? この人だろうな。薄い本だが、井伏についての本に
たびたび引用されている。『ピカレスク』の参考文献にもでてたはずだ。
74津島:02/03/23 20:41
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。井伏は悪人。
75吾輩は名無しである:02/03/23 23:06
悪人というのは岩野泡鳴とか、高橋源一郎とか、そういう奴のことをいいたい。
井伏はせいぜい「他者に共感する能力に乏しい」こズルイ小心者。
津島修治さん、あなたのほうが器の大きな悪人になる能力がありますよ。
76早稲田のプールって?:02/03/28 22:20
それは、学校の先生たちはそれで飯を食ってるから、
あーだのこーだの、いろいろ論評しなければならないだろうけども、
音楽でも絵画でも文学でも、
それを自分で味わい、うけとめ、何か感じるものがあればそれでいいじゃんよ。
作る側もそんな小理屈で作ってやしないと思うな。
77吾輩は名無しである:02/03/28 22:32
井伏は「川」が一番よい。
「多甚古村」もいい。
78吾輩は名無しである:02/03/28 22:42
屋根の上の左腕がわかんなかったな。
山椒魚の文体が好きで読んだんだけど今ひとつ・・・
79吾輩は名無しである:02/04/01 00:01
井伏=『黒い雨』がなかったら、多作で筆が荒れた木山捷平ってかんじ。
ともに、詩を書く、出身が隣県である、中央線沿線に住んでいた、
小説世界がユーモアということばで語られがちである、など、
どことなく似ている気がする。
80吾輩は名無しである:02/04/01 23:38
「文体が好き」「文体を読む喜び」
もう少し説明しないと単なるたわごとに聞こえるが
81吾輩は名無しである:02/04/04 19:13
黒い雨で文化勲章を取ったが、その後も結構健筆だった。
もはや誰も手出しできない老大家だったわけだが、
(井上靖、石川淳とイの字の作家は長命だな)
個人的にはその後の身辺雑記的な目線で書いた"小説"を推す。
82吾輩は名無しである:02/04/04 20:10
まだとても若い頃に山椒魚や鯉を書けるほど老成しちゃって、
そのあと亡くなるまでのものすごく長い時間を、
いったいどのように過したのか非常に興味がある。
83吾輩は名無しである:02/04/09 23:10
「山椒魚」や「鯉」=老成か?
コトバ使いが独特と認めるとしてもせいぜい老け顔の兄ちゃんという感じではないか。
ただし、妙に諦め顔で、達観を気取っているそぶり。

いや、ひょっとしたら老成なのかもしれない。説明してくれれば納得できるかも。
84吾輩は名無しである:02/04/11 16:25
井伏とか百閧ニかは
「生きることそのものがほんのりつらい」
みたいなのがにおってこない?和風厭世臭っつーか
ある意味伝統的なにおい、「方丈記」とか「平家物語」「奥の細道」
の冒頭部に共通するにおい

「月日は百代の過客にして、行交う歳月もまた旅人なり」
「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず...」
「祇園精舎の鐘のこえ、諸行無常の響き在り」

ね、におってきたっしょ?
85吾輩は名無しである:02/04/11 22:12
本人が「思い屈する」とか屈託といっているやつですね。
しかし、厭世的な感じはするが、無常感という境地には達していないのでは。
所詮、文学青年が世になかなか出られないのを焦っているだけ。
84は贔屓のひきたおしで、大袈裟すぎませんか?
86吾輩は名無しである:02/04/29 19:49
age
87吾輩は名無しである:02/04/29 19:56
「山椒魚」は、ロシア作家のパクリだそうですね。
「黒い雨」も誰かの日記パクリとか
88吾輩は名無しである:02/04/30 00:17
>87
井伏ファンなだけにがっくし!
でも、世に出るためにあざとい手を使うのもありさ
ある意味勇気がいるのでは?
大江もそうらしいじゃん?(露文ぱくり)
おいらもクラプトンぱくりだし...
89吾輩は名無しである:02/04/30 00:42
そんなオリジナルなアイディアなんてそうそうあるわけないじゃん。
90吾輩は名無しである:02/04/30 01:57
「山椒魚」は誰が書いてもパクリと言われそう
「ハムラビ法典」や「旧約聖書」にも出て来そうな寓話
つまり名作???

91吾輩は名無しである:02/04/30 01:59
普遍的ってやつですな。
フリオ・コルサタルにも山椒魚が主人公の短編あったな。確か。
どんなんだったっけ?
92吾輩は名無しである:02/05/02 00:11
みんな「山椒魚」と「黒い雨」に拘泥しすぎ。っていうか、
この2作の他に、いまどれだけ読まれてるんだろう。

「山椒魚」は最初期の短編で、卒論のネタにはなるかもしれないが、
全集が全30巻に及ぶ作家を論じるさいには材料のひとつにすぎないでしょう。
「黒い雨」は、井伏鱒二のキャリアの中では異質な作品。
(広島出身で、井伏自身当時被爆しててもおかしくなかったので、
 書いた必然性みたいなものは感じるが。)

にもかかわらず、パクリ問題も含め、この2作についてしか
語られることがないんだね。
93オータム吉日:02/05/02 00:31
残念なこっちゃで
短篇にキレがいいのな多いのになぁ
「夜更けと梅の花」
「遥拝体調」
「シグレ叙景」
とかね
94吾輩は名無しである:02/05/08 21:04
漏れはワセダで文学部だから井伏鱒二が好きだ。
それだけだ。
95吾輩は名無しである:02/05/09 20:56
で、結局井伏ってダメなの?
なんかすごーく評判悪いんだけど
96吾輩は名無しである:02/05/09 21:01
ダメなの?とかどうなの?って、
なんでそんなこと人に聞くの?
自分の目で読んで味わって確かめたらいいじゃないの。
ボクちゃん、この学校は世間さまで評判がいいから、
そうなさい。それからこの会社はみんないい会社だって言ってるから
そこに勤めなさい。あとね生きててもつまらないってみんな言ってるから、
ボクちゃんもさっさと死になさいよ。ハイ!そうします、ってか。
97吾輩は名無しである:02/05/09 22:18
その喩も既視感ありまくりだな
98吾輩は名無しである:02/05/09 23:46
たしかに、研究者の世界では、あまり井伏専門の人って見かけない気がする。
井伏作品の論文も少ないし。
99吾輩は名無しである:02/05/10 11:37
猪瀬の罪は重いな。
100吾輩は名無しである:02/05/10 13:56
1さんへ
 マジレスです。

「山椒魚」を卒論で扱ったなんてすごく興味あります。
私はこれはゼミのレジュメを切ったくらいなんですが。

最後の蛙の言葉は私は「同情」に近いと思いました。
つまり「山椒魚の孤独」に対する蛙の理解だと思いました。
それが「和解」になるかどうかまではわからないのですが。


101吾輩は名無しである:02/05/10 16:14
>>96のようなカスは相手にすると荒れるから放置
102吾輩は名無しである:02/05/10 17:27
>>101
96は至極まともなレスだと思うが
103吾輩は名無しである:02/05/10 18:57
>>102
101が言いたいのは
96がまっとう過ぎて....
って感じじゃね〜すか?
井伏の芸風にも合わないし
104吾輩は名無しである:02/05/10 20:17
いたいた、そんな奴。
黒澤明を黒澤とか、小津安二郎を小津とか呼び捨てにするの。
で、そいつは何物かっていうと、ただのひと。
今ごろなにやってるかなあ、いまも黒澤とか小津とか言ってるかな?
105 ◆YejoOYtk :02/05/10 22:07
黒澤トシオのことだったら萌え
106吾輩は名無しである:02/05/10 22:13
黒澤トシオって、
思いっきりテレビに毛糸の帽子かぶって出てる人?
107吾輩は名無しである:02/05/11 11:13
ピカレスクの評判には驚かされるが、
それにおける猪瀬の手法は、切り口を鮮やかに見せるための
ジャーナリスト的常套手段というか、
ルポ的手法というか、とにかく、一面だけを取り上げ、
他の面については触れない偏ったもので、
いままでの猪瀬の雑文書き等の仕事となんら変わることのない
短絡的手法である。
これは、雑誌やTVなど、限られたスペース、限られた時間等の制約が
ある場合には有効であり、また、しかたがないとも言えるが、
一冊(あるいは何冊かの)の本として上梓する場合に、その手法そのままで、
というのはどうかと思う。
ましてや、作家論にまで踏み込んでいるにもかかわらず、
その複眼的思考の欠如は噴飯物でさえある。
いままで猪瀬に対する批判本等でも語られてきた通り、これもまた、
単に資料から抜粋した文章の羅列に過ぎない印象を受けた。
「井伏さんは悪人です」の謎も最後まで曖昧なまま、
お粗末な結論付けには失笑を禁じえない。

以上、私のピカレスクを読んだ感想です。「○○的」が多いな・・・
108>>107:02/05/11 15:56
いかった〜〜
溜飲さがった
猪瀬本読んでないけど
109吾輩は名無しである:02/05/11 23:30
>107「ましてや、作家論にまで踏み込んでいるにもかかわらず、その複眼的思考の欠如は噴飯物でさえある。」
 よくぞ喝破されました。おれは『ピカレスク』は非常に紋切り型のキャラクターの出てくる
 文壇小説みたいなものと思いました。
でも、
>72「井伏の文章の特徴は、現象を書いていても、なぜどうしての説明がない。
現象が流れていくだけで、因果関係を追求して納得しようという姿勢がない。
自分の内部の回路では、たぶん納得しているのだろうが
読者にその回路の構造を示さない。」
この読みは正しい。よくも悪くも井伏鱒二の特徴を言い当てていると思いました。
どうですか?
110107:02/05/13 13:09
>>109
そうですね。言い当てていると思います。

しかし、「井伏の文章の特徴は〜」の文章の「井伏」のところを
「芥川」と入れ替えてみたらどうでしょうか?
もっと飛躍して「サリンジャー」としてみたら?

つまり、それは井伏の特徴のひとつではあるが、
井伏という作家固有の特徴とは言えないのではないかと思います。

※例が不味く納得できぬかも・・・。
 適当な作家名を「  」に入れ替えてみてください。
111吾輩は名無しである:02/05/14 23:45
「辻仁成」の文章の特徴は、現象を書いていても、なぜどうしての説明がない。
自己陶酔に陥っていくだけで、客観的な因果関係を追求して納得しようという姿勢がない。
自分の内部の回路では自らの才能に自信をもっているのだろうが、
読者にはついてゆけない。
112吾輩は名無しである:02/05/15 01:01
>>107
あの本を、通常の作品論と並べて考えること自体にちょっと無理があると思うけど、
私は太宰や井伏に肩入れしすぎずに、否定的に見てる部分も包み隠さず書いたところを
評価してます。
確かに、作品論的な部分は、粗いです。それはその通りだと思います。
ただ、ああいう批判的なもの、突き放したものって、研究者ではなくて、
外部の人からでないとなかなか書けないっていうのもあると思うんですよ。
研究者の世界なんて、批判的なものを書くと「好きじゃないのになんで研究するの?」
って聞かれるようなところですからね。研究対象として面白いと思っていてもダメらしく。
だから井伏はともかく、太宰の論文なんて全肯定のものが9割方占めてますしね。
猪瀬自身が「日本の文学史の狭隘さに対するささやかな抵抗」「僕の『如是我聞』」だって
言ってるように、肯定的なものが100ある中に、一つだけこういうものがあっていいし、
いままで無かったのが不思議だと思いますけど。
私は井伏ではなく太宰を研究している者ですが、「ああ、やっとこういうのが出たね」と
思って、ほくそえみましたよ、最初。
主に、これを読んであわてる太宰ファンを思い浮かべながら。
113107:02/05/15 19:51
>>112
「日本の文学史の狭隘さに対するささやかな抵抗」???
変な文章だな。と思ったら猪瀬自身が、そう書いていましたね。

まあ、揚げ足取りみたいなことはやめとくとして、
112さんのおっしゃることはよくわかりました。

ところで、ピカレスクを読んだ私の感想は、上の方にレスした通り、
既に読んだことのあるエピソードばかりで、目新しさは何もなかったのですが、
唯一、初めて知ったことがありました。

それは、「薬屋の雛女房」に関するエピソードです。
ピカレスクでは、太宰がこれを初めて目にしたのは、
「井伏鱒二選集第一巻」の解説を書いた後(昭和二十二年)となっていますが、
これは事実なのでしょうか?
資料はあるのでしょうか?

もし、おわかりでしたら教えてください。
話題を強引にかえてしまいましたが、他意はありませんので悪しからず。

114吾輩は名無しである:02/05/25 00:09
「薬屋の雛女房」
>ピカレスクでは、太宰がこれを初めて目にしたのは、
>「井伏鱒二選集第一巻」の解説を書いた後となっていますが

仮説として面白いが、状況証拠をもとにした猪瀬の独断と思われ。
(おれは太宰・井伏の専門家ではないが)
猪瀬の本はあくまで状況証拠に基づいたフィクションだとみるべきだろう。

『マガジン』で川端康成が高校の寮で同性愛に目覚めてゆく記述の独断ぶりは
その場に居あわせて見てきたごとくで、笑える。証拠がなくてもそこまで書く。
115吾輩は名無しである:02/06/03 11:10
イブセン
116吾輩は名無しである:02/06/16 07:44
age
117吾輩は名無しである:02/06/26 15:52
富嶽百景の中で書いてあったけど、井伏鱒二って太宰と
山登っているとき屁コイたんだろ?(藁
118吾輩は名無しである:02/07/07 21:43
へんろう宿について語ってくれませんか?
119吾輩は名無しである:02/07/09 22:20
>>118
なにも語れないけど
「へんろう宿」
いいよね
自分が作家なら、ああいうの書きたいっす
120吾輩は名無しである:02/07/11 02:58
へんろう宿はやっぱりクメちゃんに萌える
121吾輩は名無しである:02/07/11 03:30
>>118
金曜あたりにレポートでも書くんですか?
122吾輩は名無しである:02/07/30 14:36
井伏全集つくりました
  

              →


123吾輩は名無しである:02/08/01 04:37
>>113
参考文献に書いてあるものは読んだ上で言ってるの?
それともただ文句つけたいだけ?
……と思ったら2ヶ月以上前の書き込みか。
じゅうぶん揚げ足取りじゃん。井伏ファンも痛い奴多いのかな……。
124オータム吉日:02/08/08 21:42
混血美少女、タエト
萌えまする。
125吾輩は名無しである:02/08/08 21:46
「へんろう宿」に目をつけるとは、さすがの連中が多い。
あの時期の井伏は極めて「シュール」な作品が多くて大好きである。
山椒魚、黒い雨あたりしか知らない受験文学史エリートは貧相である。
1261:02/08/08 22:24
http://up.to/muke
今日のネタ。良かったよ。ママン!逝かないロリはカスだね。
\ 逝けー!逝ってしまえ〜。 サンプル最高!(タダ)
  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ありがとうママン!!
 
   /■\ドルルルルルルルルル!!!!!           イッチャウーっ!
   ( `Д´ )___。  \从/      _ _  _           _
  ミ(  つ【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ - ̄ _ ̄ ‐―
   人 ヽノ ・院ォ  /W'ヽ
  (__(__) ・ 。 、、、  ,,,

127mj:02/08/09 02:03
>>125
だろ?
シグレ島叙景、夜更けと梅の花
マンセーじゃろ?
128吾輩は名無しである:02/08/09 21:27
読書感想文のスレでここを教えていただきました。
ちょっと前から、宿題の読書感想文と、格闘してます。
こちらは、私の住む世界とはかけ離れた上の世界のような気がして、ここへ
書き込む勇気がありませんでした。
感想文の代筆をお願いするつもりなど毛頭ありませんが、どこを取り上げて
書くのか、どういう風にまとめて行けばいいのか、書き出しは、どうすれば
いいのか、など教えて下さい。おねがいします。
「本を読まずに読書感想文を書く」のところでも一応聞いて書いておいたの
ですが、担当の先生にダメだし「一行、2行、じゃダメだ。」をされて
しまい、本当に困っています。みなさまからのやさしいお言葉お待ち
しています。
129mj:02/08/10 00:43
で、宿題の課題は何?
「黒い雨」か?
だったら、ここは不向きじゃい。
130吾輩は名無しである:02/08/10 07:11
レス、遅くなりました。
もちろん、山椒魚です。
お願いします。
131吾輩は名無しである:02/08/10 11:09
へんろう宿、いいなあ。
俺的には、日本の短編小説の最高傑作

前半はものすごくモノクロな寂しい描写で、最後に、鮮やかな色。
そこに、主人公にどんな心境の変化があったかを想像してみるのも楽しい。
こういうとこ読むと、もとは画家志望だったってこともうなずけるな。
132吾輩は名無しである:02/08/10 12:11
>>130
最後のほうに、「友情をこめてたずねた」ってあるだろ?
つまり、どういう経緯で蛙と激しく罵りあっていた山椒魚が友情を感じるようになったかを自分なりに考えて書いてみ。
また、蛙のほうはどうか、とか。
書き出しは、作品の第一印象でも素直に書いておけば安定だろう。
というか、まずは全部読めよ。短い小説なんだから、10分もあれば読めるだろう。

むりやり安部公房の「砂の女」と結び付けて、実存と諦観を導き出すのも吉(W 可能だとは思うが。
133吾輩は名無しである:02/08/10 13:19
>>132
お待ちしておりました。
ありがとうございます。一応向こうのスレでぼろくそに言われたので
読みました、全文。心理の変化がとびとびにかかれているので、まじめに
読んだら、疲れてしまいました。かかれてない事の方が気になって
読みずらかったです。ありがとうございました。
それと、阿部公房ですが聞いた事はありますが、作品は読んだ事が
ありません。なにせ電撃文庫オタクなもので、ははは・・・。
「砂の女」読む努力してみます。
即レスありがとうございました。感謝いたします。
134吾輩は名無しである:02/08/10 14:53
せっかくここに書かせていただいたので、1さんの質問に私の感想を
書かせてください。
わたしは蛙は自分の寿命が後わずかだと言うことが分かって、意地悪だと思っ
いた山椒魚も許せるような神に近い気持ちになっていたからあの言葉が出て
きたんだと思います。死んで行く人より残った人の方が辛いです。
これからも生きて行かなければならないからです。
一つ不思議だと思ったのは、山椒魚が主人公なのになぜ最後の言葉が蛙の
セリフなんでしょうか。
山椒魚は黙って目を閉じていた。とかにすれば収まるのになんて生意気
な事を思いました。
135132:02/08/10 17:23
こら、「砂の女」はネタだ。
名作だから読んでおいておいて困ることはないが。

>>134くらいの感想が持てれば、もう宿題は終わったも同然だな。
がんばれよ。
136132:02/08/10 17:31
>>135
訂正
×おいておいて
○おいて
137133、134:02/08/10 21:04
ありがとうございました。
終わったも同然などと言われても、原稿用紙2枚以上は、地獄です。
とにかくがんばります。
138吾輩は名無しである:02/08/10 21:52

「山椒魚」と「へんろう宿」って、同じ文庫(新潮)に入ってるでしょう。
両方を読み比べれば、明らかに「へんろう宿」の方が面白くないかい?
それなのになぜ卒論やレポートに「山椒魚」を選ぶのかが理解できない。
文学史などという権威に騙されることなく、自分でちゃんと読んで判断しよう。
既成権威の化けの皮を剥ぐのが2ちゃんねるじゃないのか?
139吾輩は名無しである:02/08/10 21:55
前にNHKで井伏鱒二を特集した番組の再放送を見たのですが、
本人、ビジュアル的にすごくカワイイおっさんだったのですね。
羽織着て、鳥打帽かぶって。太ってて丸っこかった。
140吾輩は名無しである:02/08/10 21:59
>>138
山椒魚のほうが、論文書き易いような気もする
141138:02/08/10 22:10
>>140
まあ、研究論文多いから引用・参考・剽窃(?)が楽々できる。
でも作品が短編で論文多いだけに、新しい視点で卒論がかけるとは思えない。

どうせなら、「へんろう宿」で一発を狙って欲しい。
文学部に入ったんなら、最後にそのくらいのロマンを演じて欲しい。
142吾輩は名無しである:02/08/14 15:58
>>135
まるで地唄舞のような小説です。
と言う書き出しはいかがでしょうか。
143吾輩は名無しである:02/08/15 04:37
卒論でそれくらい志を高く持ってくれたらなぁ。
学灯社の必携や日国も知らない人が今頃泣きついてくるんだから……。
144吾輩は名無しである:02/08/16 22:42
井伏鱒二で卒論、って人、多いの?
145133,136:02/08/21 10:32
ご挨拶が遅くなりました。
わたしに、レスしていただいた先輩がた。
本当にお世話になりました。
昨日までに、無事感想文を書き終える事が出来ました。
なんと、3枚も。
自分史上初の快挙です。
かたのこわばりがパラパラと剥がれ落ちていくような、
いまは、そんな気分です。
書き出しを、
いままでこんなに何回も同じ文章を読んだことは、一回もありませんでした。
で書き始めました。
本当にありがとうございました。私は本当に幸せです。
146通りすがり:02/08/21 10:58
>>145
・・・2CHでこ〜んな素直なレスに出逢うとは・・・
君はいい子だねぇー! 感動した! そのままスクスク伸びたまえ!
うん、今日はイイ日だ、俺も気分よく仕事しる! ありがd>145
147吾輩は名無しである:02/08/21 15:16
>>146
ぐ、ぐふふふ・・・♡
そんなぁ、くすぐったいです。
ずーっといい子でいるなんて出来るかなぁ。
でも、こちらこそどうもありがとう。
148吾輩は名無しである:02/08/21 21:31
キショ……
149吾輩は名無しである:02/08/22 02:13
う〜〜ん、
井伏テイストではないような方向に.....
150吾輩は名無しである:02/08/22 10:52
>>148
しょうがないでしょ!
私の心の中を素直に表わすとああいう風にしか書けないんだから・・・・。
どう書けっていうのよ。
151吾輩は名無しである:02/08/22 11:15
もうそういうネタあきた。
もっとひねってYO!
152吾輩は名無しである:02/08/22 11:23
むりです。
153152:02/08/22 11:26
>>151
ここだとこの板の人に迷惑だから、ウルトラ7で、お待ちしております
154吾輩は名無しである:02/08/22 20:08
井伏晩年のばあさん顔が、いい。悪人とは見えない。
155吾輩は名無しである:02/09/07 00:15
落ちちゃいそうなので上げ
156吾輩は名無しである:02/09/11 19:03
春さん蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
157吾輩は名無しである:02/09/12 08:55
「白髪」ワロタ
あれ秀逸
158吾輩は名無しである:02/09/21 17:47
今宵は仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあわせ
よしの屋で独り酒をのむ
159吾輩は名無しである:02/10/07 10:11
コムデギャルソンオムのデザイナーであり爆笑問題の背の小さい方と兄弟の田中啓二が、
『川釣り』をフェイバリットに挙げていました。
何となく解るような気がします。
160吾輩は名無しである
「屋根の上サワン」最高!