牧野信一って知ってる?

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1吾輩は名無しである
一年前、ようやく絶版になっていた岩波文庫「ゼーロン・淡雪」をブックオフで見つけた。ハァー。
2吾輩は名無しである:01/12/12 01:26
大好きです。凄いよね。
この人を端折った、日本文学史なんてまるで信用できない。
例外中の例外。
3吾輩は名無しである:01/12/12 02:13
気の強い奥さんに浮気されて首吊り自殺しちゃった人?
4吾輩は名無しである:01/12/12 02:33
それを物語と呼び、彼の有り様はそこからあたうる限り遠い。
5吾輩は名無しである:01/12/12 02:42
彼いいよね。
安吾の追悼文もいいね!
6吾輩は名無しである:01/12/12 02:45
スリップ・スロップ!
7吾輩は名無しである:01/12/12 04:47
埴ヤのように向こうっかわにいっちゃわずに手前でオロオロしてる
ところが、いいな。
8吾輩は名無しである:01/12/12 05:17
俺、昔つきあってた彼女にこの人の文庫本貰った。
ことを今思い出したよ。
9吾輩は名無しである:01/12/12 15:39
安吾がなんか書いてる。
10吾輩は名無しである:01/12/12 15:40
あ、5とだぶってたね。ごめんち。
11吾輩は名無しである:01/12/12 23:11
何が良いのかさっぱりわからなかった。
12吾輩は名無しである:01/12/12 23:23
節面白くインディアン・ダンスを踊りませう。
13吾輩は名無しである:01/12/12 23:25
卒論で牧野をやろうと思ったら指導教授に駄目出しされた…教授めぇ!!
14吾輩は名無しである:01/12/12 23:50
牧野?はぁ?誰ですかそれ?っていうか、わざわざスレ立てて語ら
ないといけない人なんですか?っていうか、なんで文学板に龍胆寺
雄とか川崎長太郎のスレがないんですか?
15吾輩は名無しである:01/12/13 00:00
初期の父親小説の方が瑞々しくて良い
16吾輩は名無しである:01/12/13 00:03
安吾の作品を誉めた人。
17吾輩は名無しである:01/12/13 00:03
「乳を売る娘(こ)」age
18吾輩は名無しである:01/12/13 00:10
>15
同感。
『スプリングコート』は感心した
19吾輩は名無しである:01/12/13 00:16
 昭和十年、石川淳が三十六歳で「佳人」を書いて作家として出発したとき、これに
文壇でただひとり称賛のことばを送ったのも、牧野信一であった。
 石川淳は、昭和十一年の牧野の自殺に対して、自分の<欠陥の中の事件>で
ある、と答えるが、それは牧野への音とか、作風の類縁性にとどまることではなく、
そもそもの文学観の問題であった。
 醜悪な地上の出来事の上に薄紙を敷いて、それをなぞるような「自然主義」を
拒絶し、かといって、観念の高みに飛翔するのでもないその文学精神の位置の
とり方は、<低空飛行>と名付けられる。それこそが、石川淳の出発当初からの
信念であった。
 とすれば、己れの置かれた現実に作品の基礎を置きつつも、空虚に漂うしかない
生存を、ことばの幻想のうちに遊ばせる牧野の世界こそ、石川淳にとって、日常
の中に開く神秘を書いたアンドレ・ブルトンの「ナジャ」にも比すべき、<低空飛行>
の実現と考えられていたとしても不思議はない。

「文豪ナンセンス小説集」の解説より

石川淳好きは多そうだから、引用してみた。
でも、「ゼーロン」でやられてるような言葉遊び感覚、今の時代に「面白い」とは
あんまり。
20吾輩は名無しである:01/12/13 20:03
>石川淳は、昭和十一年の牧野の自殺に対して、自分の<欠陥の中の事件>で
>ある、と答えるが

欠陥じゃなくて血管ね。いちおう。
21吾輩は名無しである:01/12/13 20:50
この人の墓にお参りしたことがある。
22アンデルセン ◆2APbpPjg :01/12/26 23:35
大好きだ。でも文章メチャメチャ下手糞。そしてそれが良い。
安吾は「彼は日本のネルヴァルだった」みたいなこと書いてましたね(?)。それは
言い過ぎだと思うけど、でも好き。
「!」とか「?」とかを無闇に連発するのが、なんかぎこちない翻訳小説みたいでカワイイ。
23アンデルセン ◆2APbpPjg
詩は、飢餓に面した明朗な野より他に私には生まれぬ。


この一節、三島が誉めてた。好きなフレーズです。