////古井由吉////

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478477の続き
シュティフターは1805年オーストリア領南ボヘミアの生まれ。
1868年に剃刀で頸部を切って死亡。肝臓病が進行していたようだ。
>>404のひとつめの質問の答えはシュティフターで間違いないと思う。
それも、『白髪の唄』の語り手が買ったのはまさに中央公論社のこの本
じゃないかな。404書いたのおいらだから、自己レスの遅レスになるが。

「昭和の四十年頃に唱えられた、新しい時代の平明な訳文というのが、
まだ二十代の私の気に染まなかった」

と『白髪の唄』にあるけれど、上のと『忿翁』のを読み比べると、
気持ちはわかるな。読みやすいけれど、150年前の外国の作品が
これほど読みやすいのもどうかと思うほど読みやすいんだよな。


ついでに、404の二つめの質問、『白髪の唄』のラストの不気味な集団に
ついてだけど、修行中の宗教集団とか、自己啓発セミナーとか、おいらが
思いつくのはそんなところだな。あるいは、そんな現実的な了解にこだわる
よりも、ここは語り手が味わったであろう不気味さを一緒にたどるのが
適切なのかな。それとも俺なんか重大な読み落としをしてる?
皆様のご意見希望。