☆☆やはりシェークスピアに如くは無し☆☆

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197美香 ◆5qBZxQnw :02/09/08 07:38
いまいちばん安価でシェイクスピアを全作品読めるのが白水uブックスなんだよね。
ちくま文庫もぜんぶ出すらしいけど、まだ10冊ぐらいしか出ていないし・・・
ヨンダグッズに目がくらんで新潮文庫で読んだわたしとしては、残りを白水社
で読むというのがどうもねえ。だったら最初からそっちで読んでいれば良かったと。
うーん、この気持ちわかりません? 本棚での統一性というのもあるわけだし。

どこかでわたしシェイクスピアを読んでいるというよりも、福田恆存の作品を
読んでいるという気持ちが強い。素人のわたしでも、相当これは訳者が介入
しているらしいということはわかるので。新潮文庫のなかで『ロミオとジュリエット』
だけ中野好夫が訳している。これを最初に読んだんだけど、シェイクスピア
というのはえらくつまらないものだという感想をもった。もう読みたくないと。
でもつぎの福田訳の『ハムレット』を読んだらこれはおもしろいと感動した。
だからわたしはシェイクスピアではなく福田恆存が好きなのかも、という気もする。

高校生のときにシェイクスピアって読むものなんだ。わたしが高校生のときなんて
現代小説しか読んでなかったからすごいもんだ>>194
どういう感覚で読むものなのかね。娯楽としてシェイクスピアを読めてしまう
感性の持ち主って真の芸術家なのかも。わたしはどこかで勉強しているという
意識がある。ふむふむ、これが400年も生き残ってきたものなのか、とか(w
こういうこと書くと怒られるのはわかっているけど、意外とアニメとかのプロット
と似ていたのには驚いた。とくに喜劇とかの勧善懲悪もの(w
あれ?これどこかでよんだことあるな、とか何度も思ったもん。
単純明快で難しくないんだよね。いまの時代に小説でこんな物語を書いたら、
絶対バカにされそう。わたしは不勉強だから、そこらへんを20世紀(19世紀?)
文学と比較して論じることはできないんだけど・・・
現代は難しいものばかりだけど、簡単なものが意外とおもしろいという発見があった。

だらだら長文すまん。嫌がられてもまた来るので(w
198吾輩は名無しである:02/09/08 07:43
>>195 やはり、訳文中の「如く=ごとく」を指摘されて怒り狂ってるようだな・・・・・。
フッフッフッ。
199吾輩は名無しである:02/09/08 08:03
>>195 あははは、イタイ香具師(こうぐし)
200工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/09/09 01:00
>>197
実は僕は最初に読んだのが読みやすい小田島訳だったこともあるんだけど、
中学時代にSFやファンタジー・オカルト・ミステリなどのエンタテインメント
小説を読む傍らドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGを遊んでいて、
その延長線上で剣と鎧の世界で魔女なんかもでてくるシェイクスピアを読もう
ということになったんだよね。だからぜんぜん高尚な文学というつもりじゃなくて
娯楽として読み出した。だけど解説なんかを読んでみると実は深いんだということ
が少しずつわかってきて、今では文学的な価値についても考えていたりするけど、
そうはいってもやっぱり、面白いから好きなことには違いないんだ。
201吾輩は名無しである:02/09/12 00:47
>200すげえ悪趣味な奴
202美香 ◆5qBZxQnw :02/09/13 20:26
『十二夜』を読む。松岡和子さんの現在、もっとも新しい翻訳で。
いいね。喜劇ではいちばん好き。男装するヒロインというテーマは、
いつの時代も女があこがれるものらしいのだけど。
仕事に疲れたオヤジがふっと女装の誘惑にかられるのと同じように。

翻訳がとってもいい。福田訳は仰々しいというのか、大掛かりというのか、
こてこて(古典コテン!)しすぎていて、それが『マクベス』の魔女のシーン
などでは効果的なのだが、現代を生きる私たちが読むにはいささか疲れる。
と、さりげなくシェイクスピア的な言葉遊びをしてみたけれど、わたしがなぜ
いま道化のように饒舌なのかというと、翻訳もふくめて『十二夜』という
作品に完全にやられてしまったからである。松岡訳はすらすらとテンポよく
読めて疲れない。悲劇は物々しい福田訳、喜劇は軽快な松岡訳がいいのかも・・・
などと素人判断をしてみるのも楽しい。

ひょ、ひょっとして福田恆在ってシェイクスピア研究者から嫌われている、とは
いかないまでも異端者あつかいされているの? アエラムックの特集本を
ぱらぱら眺めていたら、そんなことを思った。正規のテキストとしてみんなが
引用しているのは小田島訳だし・・・ 松岡さんにいたっては福田訳をかるーく
突っついていた。いわく、女性登場人物の翻訳がひどすぎる。あくまでも
現代の観点から見ると、と前置きをおいてだけどね。たしかにそう言えるだけ
のことはある。『十二夜』は女が主流の喜劇だけど、ほんと会話が生き生きしている。
良い意味で、まったく「世界の名作」的な臭みがない。そこらのOLが自然に
読んでも楽しめるのではと思うぐらい。

工藤さんが娯楽としてシェイクスピアを楽しめるというのがやっとわかった>>200
こんどいちばん好きな『ハムレット』を松岡訳で読みでみよっと♪
203美香 ◆5qBZxQnw :02/09/13 20:28
あれ、上がらないぞ??? も一回、うんとこしょっと。
204吾輩は名無しである:02/09/13 21:35
まぁ、シェイクスピアの翻訳は私たちが生まれる前から、
かなり行われていますからね。

数年前に坪内逍遥訳のものを読む機会があったけど、すごかったです。
ハムレットが自分のことを「わし」とかいってましたし・・・。
「わしは、お主が好きぢゃ」とかいわれてもなぁ・・・。
205工藤伸一 ◆j1HkWi6c :02/09/14 01:14
>>202
シェイクスピアだけというわけでもないですけど、
基本的に現代の普通のOLさんが喜ぶようなテレビドラマやレディコミの
ストーリーなんて、文学の世界ではとっくに使い古されているようなもの
だったりするんですよね。人間のすることは時代が変わっても本質的には
ぜんぜん変わってないってことなんでしょうね。松岡訳は未読ですが、
機会があったら読んでみます。

>>204
新しい翻訳を読んでから古い翻訳を読むと何だかギャップがあっていいですよね。
だけど良く考えてみたらシェイクピアが生きていた時代も古い時代なんですから、
坪内訳の方が原文に近いのかもしれません。ちなみに坪内訳のシェイクスピアは、
『ザ・シェークスピア―全戯曲』(第三書館刊・全原文+全訳・全一冊)で読めますね。
この本は原文も読めてお得です。全戯曲が収録されていて4千円ですし。
206美香 ◆5qBZxQnw :02/09/14 21:35
今日は小田島雄志さんの訳で『間違いの喜劇』を読む。
つまらんね、これ。最初の設定で結末がすぐに読めてしまう・・・
まあ、初期作品だから仕方がないのかな。で、翻訳について。
小田島訳をたった一作読んだだけでどうのこうのと講釈するつもりはまったく
ないけど、おかげで福田恆存訳の特殊性がいくばくか呑みこめたような。
福田訳はイメージ過多というか、作品内に散りばめられたシーンの凝集性が
非常に強い。まるで夜見る夢のように、次々と激しい印象が現われ消えていく。

ネット上でシェイクスピアの影を追い、いろいろと個人のHPをのぞいてみた。
気づいたのは福田訳は好き嫌いがはっきりとわかれているのね。嫌いなひとは
最後まで読めないくらい嫌い。そんなひとが後に小田島訳に出会うと、へえと、
シェイクスピアの意外なおもしろさに気づく。かたいや福田訳と相性が合うと、
他の翻訳を認めないくらいにまで夢中になってしまう。
わたしはというと、きもち福田寄りという感じ。今日、小田島訳を読んでいて
さらさらと読みやすくていいんだけども、あの福田訳の疲れはするがねっとり
としたコクを懐かしく思い出してしまったよ。たしかに福田訳はやたら難しい
言い回しを好むから嫌いになる気持ちはわかるんだけれども・・・
まあ、四大悲劇をふたつの訳で比べたわけでもないので、アホな2ちゃんねらー
の独り言と聞き流してください。

でもやっぱ聞きたい。あなたは誰の訳が好き?
207美香 ◆5qBZxQnw :02/09/14 22:02
さて話を『間違いの喜劇』に戻します。

これ物語的にはまったくおもしろくないけど、別の観点からつよい興味を覚えた。
だれか同じように思ったひとはいない? これってまさしく精神病の「絵解き」
だよね。この作品がそれ自体で精神病を体現している。一人の人間の内部で
起きている、病的な劇そのものというか。その意味でとても薄気味悪い物語。

物語はこう。幼いころに双子の兄弟が生き別れになった。家族離散。
兄は母と見知らぬ土地へ、弟は父とまた別の国へ。成長した弟は兄を探して
求めてついに兄の居住する国へ来たのはいいが、その土地に自分とそっくり
の兄がいることは知らない。そこの国民は弟を兄だと勘違いして、いろいろ
と喜劇が繰り広げられる。弟がしたことを自分がやったと思われて兄は混乱
して、しだいに周囲から狂ったのかと思われるようになる。この兄がポイント。
弟は兄に間違われて金はもらうは首飾りはもらうはで幸運の連続なのだが、
兄は泥棒扱いされる理由がわからない。そんな兄の言動は周囲から理解されない。
精神医学用語でいうところの「了解不能」の妄想を兄がいだいているように
見えるわけである。最後はお約束。この国で不法滞在の罪で捕まっていた父、
修道院を経営していた母、双子の兄弟、この四者が一同に会し誤解がとけ、
むかえるのはハッピーエンドということになる。
208美香 ◆5qBZxQnw :02/09/14 22:20
この物語を「精神病」という視点から見るとこうなる。

人間が狂うという根本には、父性と母性の分裂が関係しているように思う。
つまり父に連れていかれた自分(兄)と、母に手を引かれていく自分(弟)の
分裂である。父と母が結合して自分が生まれた。その両親が別れる。
本来はひとつであったものの分裂は、精神的な均衡の崩壊といってもよい。
ふたつの自分。かくありたいという理想の自分(兄)と、実際に本人が社会
で演じているところの自分(弟)。弟は兄を探しに行くわけである。
しかしなかなか兄とは会えない。理想の自分にそう簡単になれたら苦労はしない。
その状態が周囲にはた迷惑なのだ。混乱。狂気と受けとめられることもあろう。
困難を経てついに兄と弟が出会う。その場には父も母も同席していなければ
ならない。両親の30年ぶりの再会。双子の兄弟が会うのも30年ぶりである。
本来は不法滞在の罪で死刑になるはずだった父は、居合わせた地主(公爵)の
特別な恩赦で死をまぬがれる。死から生への劇的な展開! これは精神病に
とって治癒を意味する。
かくして精神病というひとつのドラマが完結するのである。
209美香 ◆5qBZxQnw :02/09/14 22:28
なーんていう、もっともらしい分析は、いちばんシェイクスピア鑑賞の邪魔に
なるものだとわかってはいるけれども、次に河合隼雄と松岡和子の対談本
『快読!シェイクスピア』を読もうと思っているせいか、つい長々とだーれも
読まないようなレスを書いてしまったぜい♪
自分では大した発見のつもりなので、まあ、良かったらご笑読くらさい。

>>205
>『ザ・シェークスピア―全戯曲』(第三書館刊・全原文+全訳・全一冊)
資料という感じだよね、これ。重くて持ちづらそうだし、字は小さくて
目がちかちかしそう。あまり実用(あ、実読か)には向かないよね。
調べものには便利そうだけど。もしかして工藤さん持っているの?
210美香 ◆5qBZxQnw :02/09/14 22:34
あ、間違えた。もう↑のレスは意味不明だ・・・

>>208
3行目。
>つまり父に連れていかれた自分(兄)と、母に手を引かれていく自分(弟)の
>分裂である。
兄と弟が逆だ。父に連れていかれたのが弟で、母が兄だったや・・・
え、だれも読まないから気にするなって? わかっているけどさ(w
211吾輩は名無しである:02/09/15 01:34
美香へ
批評しようと思ったけどさ。今気づいたんだよね。
シェークスピア殆ど読んでないことに。
だからさ、今年中に読むよ。
だから、是非このスレは今年いっぱい維持していてね。
ぜったい、批評するからさ。
212吾輩は名無しである:02/09/15 01:37
美香は仕事しなさい。もう秋ですよ。
213 :02/09/15 16:32
ちゃんと読み飛ばしといた
214吾輩は名無しである:02/09/17 00:57
シェイクスピア論で面白いのは何ですか?
215吾輩は名無しである:02/09/18 03:58
だからガンダムやイデオンはシェイクスピアだったんだ!
216美香 ◆5qBZxQnw :02/10/02 11:22
唐沢「マクベス」の立見券をGET!
唐沢がマクベスならその妻は大竹しのぶ。
たのしみですっ!
217吾輩は名無しである:02/10/05 00:10
お前もか、美香?それなら、落ちろ、このスレ!
218美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/05 08:39
最近、考える。このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。
219美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/05 08:47
>>217
「ジュリアス・シーザー」のあとに「アントニーとクレオパトラ」を読むように、
「リチャード三世」のまえに「ヘンリー六世」を読んでおくべきだったと後悔。

まだ未読のひとは以下の順番に読むと歴史がつながるよ。
「リチャード二世」→「ヘンリー四世」→「ヘンリー五世」
→「ヘンリー六世」→「リチャード三世」→「ヘンリー八世」。
史劇を読んでいて思ったのは、どこの国もおなじということ。
平家物語に似ているよね。兄弟とか親子が源平に別れて闘うところとか、
謀略とか、やたら誇りを重んじていたり。源義経なんてシェイクスピアにぴったし!
220美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/05 08:59
参考までにシェイクスピアの公演を書いておきますね。

「マクベス」 10/9 〜 10/24 シアターコクーン(東京)
「ベニスの商人」 10/15 〜 10/19 近江楽堂(東京)
「三人のシェイクスピア」 10/22 〜 10/27 ザ・スズナリ(東京)
「ハムレット」 10/30 〜 10/31 新神戸オリエンタル劇場(兵庫)
「マクベス」 11/1 〜 11/17 近鉄劇場(大阪)
「ハムレット」 11/6 〜 11/10 サンシャイン劇場(東京)
「リア王」 11/7 〜 11/17 紀伊國屋サザンシアター(東京)
「あらし」 11/9 〜 11/10 板橋区立文化会館(小)(東京)
「オセロー」 11/17 〜 11/24 銀座みゆき館劇場(東京)
「恋のから騒ぎ」 321-922 1/22 〜 2/2 俳優座劇場(東京)
「ペリクリーズ」 321-657 2/19 〜 3/16 彩の国さいたま芸術劇場(埼玉)
221吾輩は名無しである:02/10/05 13:00
美香は自分のスレに帰ってください。お願いしまっしゅ。
222吾輩は名無しである:02/10/05 13:34
蜷川あげ
223美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/05 22:25
噂の『タイタス・アンドロニカス』を読む。
漫画家・山野一の世界ですね、これは・・・
ばったばったと壮快なまでにひとが死んでいく。
うしし、死ね死ね死ね死ねーー!!!
だからみんな死んじゃえーー!!!
善人は騙されて死ね、悪人は笑いながら死ねーー!!!
もろ精神病の世界。読んでいてわたしまでおかしくなったよ(w
224吾輩は名無しである:02/10/05 22:26
ある意味、荒らされてるなこのスレ(藁
225吾輩は名無しである:02/10/05 22:27
美香に問いたい、小一時間問い詰めてやりたい。
223みたいなカキコだけどさ。

だからどうした。
226美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/05 22:32
このスレに書き込むものには呪いを、
我が胸へは悪漢リチャード三世の魂を、
我が顔にはクレオパトラのごとき美貌を、
きれいは汚い、汚いはきれい、
ではさらばだ皆の者(魔女のように突然その姿を消す)。
227吾輩は名無しである:02/10/06 01:09
>>226
消えろ
228吾輩は名無しである:02/10/06 01:36
>>221>>224>>227
おまえらマジうざいよ。
私怨がらみの無駄なレスするなやドアフォ。


 さて今日は、古本屋で中央公論社刊の世界の文学シリーズの、
シェイクスピア巻を100円で入手できました。
おなじみ福田の訳に解説付き。秋の夜長に、じっくり読もうと思う…。
229美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/20 14:07
シェイクスピア37戯曲を読み終えたので記念に「全作品1行紹介」を。
どれを読もうか迷っているかたはぜひ参考にしてくらさい。ネタバレなし。
◎:必読! ○:おもしろいよ △:ちと苦しい ×:全冊読破への障壁

【四大悲劇】←名言の宝庫。世界的常識。・・・らしいです。
◎「ハムレット」:「誰だ?」で始まるこの芝居なら、さあ答えよう、ハムレットは私だと。
○「オセロー」:ゲームオセロ●○の原点。家庭の悲劇。嫉妬妄想患者はかくも美しい。
◎「リア王」:老親はいたわるのも、あなどるのも徹底的に。ジジイの逆ギレは怖いよん。
◎「マクベス」:占い好きの乙女から、野心に燃えるサラリーマンまで必読。万歳、マクベス。

○「ロミオとジュリエット」:ふふふ、知っているかい? 下ネタ満載ということを!
△「間違いの喜劇」:2×2=4という笑えない喜劇。深い寓意があるような・・・
×「ヴェローナの二紳士」:いくら恋愛は友情より強しといえどもレイプはダメだよ。
△「じゃじゃ馬ならし」:フェミニズムの敵。女をバカにしている。でもS男には・・・
×「恋の骨折り損」:ガリ勉くんが合コンで恋心を。受験生物語。恋愛>勉強のお話。
230美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/20 14:08
【英国史劇】←上から順番に読むと歴史と合致します。
×「ジョン王」:史劇といっても日本の時代劇のようなもの。アーサーくんがかわいい。
×「リチャード二世」:イギリス人には自国の歴史だからいいのだろうけど、読むのつらい。
○「ヘンリー四世」二部作:放蕩息子の成長物語。最後は泣けるよ、ああフォールスタッフ!
○「ヘンリー五世」:「四世」から続けて読むとおもしろいよん。ハルに恋をしますた。
△「ヘンリー六世」三部作:壮大な戦争物語。登場人物が多いので読むのは楽じゃないが。
◎「リチャード三世」:せむしでビッコの醜男が開き直って連続殺人。宅間守の過去世。
×「ヘンリー八世」:バカ殿のご乱心。山を登ればあとは下るだけ。可憐で空疎な物語。

【(私選)三大喜劇】←読むとあらふしぎ、シアワセーな気持ちになれます。
○「夏の夜の夢」:意識−無意識−阿頼耶識のユング世界。妖精のパックがラブリー!
◎「ヴェニスの商人」:ホモ達を男装のヒロインがぶった切る。若々しい青春群劇。
◎「十二夜」:男−女・男−男・女−女というすべての恋愛パターンを網羅。大好きです。
231美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/20 14:09
◎「タイタス・アンドロニカス」:野島ドラマの原点。バトル・ロワイヤル。2ちゃんねら向け。
×「トロイラスとクレシダ」:戦争を引き起こしたのは女でも血を流すのは男。男ってバカ。
○「ジュリアス・シーザー」:政治の世界はいつの世も不変。おまえもか、小泉純一郎!
○「アントニーとクレオパトラ」:「ジュリアス」の続編。中年男女の不倫。愛欲>国家の話。
△「コリオレーナス」:男くさいよー。しかし偉大な勇将もママには頭があがらないとは。
◎「アテネのタイモン」:私的にはハムレットと一、二位を争うほど好き。金銭>友情の話。

△「から騒ぎ」:相思相愛カップルの作り方レシピ。プライドが高いと恋愛ができんよね。
○「ウィンザーの陽気な女房たち」:「ヘンリー四世」とリンク。ドタバタ喜劇。男=阿呆。
○「お気に召すまま:恋人がいないひとは読むべからず。4組ものカップル、むなしい・・・
×「終わりよければすべてよし」:暗闇では美人もブスも女体であることに変わりなし、か?
△「尺には尺を」:権力者が弱みを握って処女をうりうりといたぶる話。男は好きそう・・・

【ロマンス劇】←どれもハッピーエンドなので読後感がいいです。
○「ペリクリーズ」:ああ感動の父娘再会、14年の時は涙なしには語れぬ(目撃ドキュン調)
△「シンベリン」:遠距離恋愛は難しいけど、姫が男装して会いに行けば何とかなるよ。
△「冬物語」:16年の時を経て、ああ感動の父娘再会、一度は捨てた我が子なれども。
○「テンペスト(あらし)」:ミステリーによくある、復讐相手を孤島に呼び寄せて・・・
232美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/20 14:10
【翻訳】
sc恆存:代表作13冊を新潮文庫で読める。訳の特徴はとにかくカタイ。
古典を古典として訳そうとした結果だそうである。シェイクスピアの原文は
いまのイギリス人にとっても古い英語である。ならば訳も古い日本語で
なければならないと主張する。難しい表現が多く疲れるが、(観るのではなく)
読むぶんにはかえっておもしろい。一部に熱狂的なファンをもつ。
小田島雄志の訳は認められないと書いていた。

小田島雄志:白水uブックスで全作品を訳している。いま安価にシェイクスピア
を読破しようと思ったら、氏の訳がいちばん。sc恆存に比べて文体が軽い。
一日に二冊読める。ちょっと物足りない気もするのは事実。読みやすいとは
いっても、現代の感覚からすると古めかしい表現も多数ある。

松岡和子:ちくま文庫で全作品を訳すらしいが、まだ10冊ぐらいしか出ていない。
現在もっとも新しいシェイクスピア訳。上の二人とちがうのは註をつけている
ところ。面倒をはぶこうと同ページに註が入っているのはいいのだが、
それでもやはり読むスピードが落ちる。専門的な註は研究者にはいいの
だろうが、いち読者には不要。下ネタ系の訳出がいちばん露骨できわどい
のは彼女が女性だからではなく、時代の影響だろう。
全作品が刊行されるのはいつの日か・・・

あとわたしは読んでないのですが木下順二さんの訳は、
研究者のあいだで評判が高いです。
233吾輩は名無しである:02/10/20 15:06
福田恆存訳で読んだけど、『リア王』以外はすごく面白くは無かった。
『リア王』には福田の言う世界観が表れてると感じでとても良かった。
後の4大悲劇『マクベス』はそこそこ面白かった。
『ジュリアス・シーザー』『アントニ−とクレオパトラ』もいまいちだった。
ほかの翻訳で読むと違うものかな。
234吾輩は名無しである:02/10/21 13:42
「それを言っちゃあお終いよ」なのを承知であえて言ってしまうと、
やはり英語で、できれば舞台を見てから「つまらない」と言ってホスイ・・・。
本場の名優の吹き込んだカセットも出てるんだしね。
英語訳の源氏物語読んで「こんな放蕩児の遍歴話、何で有り難がってるの?」
とガイジンに言われても返答に窮するでしょ。
235吾輩は名無しである:02/10/21 17:16
>>234
そうだね。福田恆存も「自分の訳でもシェークスピアの面白さの十分の一しか
伝えられない」と書いてる。
236キャロルくん:02/10/21 18:37
/
まず、最近わたしが敬愛する・・・・先生の          
芥川竜之介関係のサイトをここに紹介します!           
ぜひ、見てくださいね!

http://www12.brinkster.com/uhikaru/akutagaw.htm    

そして、私のスレで、

不思議な国のアリスに関することを何でも書き書き。

http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1034769192/
 
待っているよん!
(・∀・)!!
>>>... ()
237:02/10/21 18:39
荒らしに認定されますた!
238天之御名無主:02/10/21 18:40
そうだねw
239天之御名無主:02/10/22 16:30
だれか、キャロルくんのリンクいった?
240吾輩は名無しである:02/10/26 00:04
田口検証本、本日堂々発売!
馬鹿ども買え!!
我々の印税がかかっておるのだ協力しろ!
241:02/10/26 00:32
上記の無礼なカキコについてのお詫び。

田口スレの住人ですが、ランディ周辺の汚猿が、盗作監視スレの
評判を落とすためのなりきりカキコを、
あちこちのスレで乱発しています。
こちらのスレッドを無礼なカキコを汚して申しわけありません。
どうかお許し下さい。m(_ _)m
242吾輩は名無しである:02/11/08 23:13
大文豪age
243吾輩は名無しである:02/11/10 14:40
>>1のカキコによると、

>文学は饒舌名モノはよくない(バルザックとジッドを除く)、
>テンポの速いものがいいのだ。

ということですが、
実際、シェイクスピアは「饒舌体で書かれた小説」よりもテンポがよく読みやすいですか?
244美香 ◆FE5qBZxQnw :02/11/10 17:10
>>243
シェイクスピアは決して読みやすくないよ。
史劇なんて登場人物が多いから誰がだれだかわからなくなるし。
映画から入るのがいちばんと最近思うようになった。
「空騒ぎ」とか本で読むとつまらないけど映画は最高だもん。
245吾輩は名無しである:02/11/15 23:42
>>244
十分楽しめますってば。
脚本を読みなれていないか、変な翻訳を読んでしまったのでは?
246吾輩は名無しである
如くんじゃない、如くんじゃ! ヴァカが来るだろうが!!