アンドレ・マルロオ

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1盗掘野郎
って、どおよ? この板の人たちの意見を聞きたくて建ててみた。

まるで映画のような描写=『人間の条件』、
真摯ながらどこか脳天気な冒険心の『王道』、
高名な美術評論家にして、ゴダールの愛憎の対象となったド=ゴール時代の文化大臣……

カッコよさでは誰にも負けてない、ちょっと抜けてる変節漢の行動派作家、
アンドレ・マルロオ親爺について語ろう!
2名無しさん:01/10/26 03:41
なんとなく小田実みたいな人だな。
3吾輩は名無しである:01/10/26 04:43
そろそろ生誕100年祭だから、
こういうスレッドができたのかな?
4吾輩は名無しである:01/10/26 05:23
この人って、バルザックとかユゴーとかと比べると堂なんですか?
5吾輩は名無しである:01/10/26 10:40
政治家って意味でですか?
6吾輩は名無しである:01/10/26 17:49
『人間の条件』手に入らないのですが
7吾輩は名無しである:01/10/26 18:22
もう過去の人じゃよ・・・・
>>4
やっぱマイナーじゃろな。
親父のジッドが有名すぎて日本じゃ忘れされかかっとるぞ。
>>6
古本屋に逝ってみよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しっかしこの板でマルローと石原慎太郎を比較しだす馬鹿が出ないことを
いのっとるぞィ。
8吾輩は名無しである:01/10/27 00:23
>>6
『人間の条件』はエエぞおぉ。

のっけから「… 陳は蚊帳をもちあげるだろうか? それとも、このまま蚊帳
ごしに刺しとおすだろうか? 懊悩は、陳の胃の腑を締め付けた。……」

というチョー有名な緊迫した陳の暗殺場面から始まる。

ご存知の通り1927年3月、国民党が南京・上海に迫った際に起こった街の
混乱(南京事件と上海蜂起)を題材にして、国民党に対する共産主義者たちの
反攻とクーデター未遂・失敗事件を描く。(この直後、蒋介石は上海で反共
クーデタを断行して南京国民政府を樹立。毛沢東も同時期に江西省井岡山に
依って国共分離が決定的となる。)
小説は映画時代にしか書けない、時間と同時進行の形式とダイナミックな
物語設定。次々に繋がってゆく緊張度の高い事件の連続。極限状態に置かれた
人間たちの人間存在(なんて陳腐な言い廻し!)が赤裸々に描かれ、この手の
ジャンルの草分けとなる作品として最大級のリスペクトに値する、世界文学史に
も燦然とその名を残す不朽の名作!!
9吾輩は名無しである:01/10/27 01:29
ニブヤタカシはヴァカってことでよろしいですか?
10吾輩は名無しである:01/10/27 17:41
「希望」についてはどうですか?
11吾輩は名無しである:01/10/27 17:58
>>8
「人間の条件」は左翼の冒険小説だからそれはいいんだけど、
主人公に相当する日仏混血の革命家「清ジゾール」の名前が
やっぱり変。なんで「きよし」じゃなくて「きよ」なのよ?
男だぞ、この人。だもんでちょっと幻滅。
12名無しさん:01/10/27 18:27
「海外文学に登場する日本人」スレッドhttp://natto.2ch.net/test/read.cgi/books/1004174531/l50にも何かカキコして下さいです。。。
13吾輩は名無しである:01/10/28 07:58
清には実在のモデルがいたはず・・・ええと、・・ど忘れした。
 

他しか、小松清じゃなかったか...
14吾輩は名無しである:01/10/29 01:58
ところで松村剛(だっけ?)の「評伝アンドレ・マルロオ」読んだことがある人いる?
この評伝はすばらしいと思うんだけど。
この作者にも大いに関心が湧いた。
ほかにも三島などの評論を書いているはず。
もう死んじゃったけど、生前には地位があったひとなんだろうか?
詳しい情報欲しい。
15名無しさん:01/10/29 02:28
16吾輩は名無しである:01/10/29 02:44
非常に「男臭い」文章で、カッコいい人だったという印象だな。
マルローのイメージにも重なる。
17吾輩は名無しである:01/10/29 02:56
リオタールのマルロー論は翻訳、進んでないの?
マルロー自体、日本で今マイナーだから難しいのか。
18吾輩は名無しである:01/10/29 08:06
 村松 剛の『評伝アンドレ・マルロオ』ってそういやあったな。
「マルロオ」っていう表記、それが印象に残ってたんだろう。日本で
唯一の評伝じゃないの。文庫なら中公で。今は品切れだろうけど。

>立教大教授時代の四十四年には、学生紛争への大学側の対応に抗議して
>辞任。最近も、天皇制を支持する評論活動などで、過激派に自宅を放火
>される事件があった。

これは知らなかった。
19吾輩は名無しである:01/10/29 10:03
不思議なのは、アンドレ・マルロオの評伝を書いておいて
「天皇制を支持して・・・」というところだな。

マルロオ自身、スペイン市民戦争を取材して『希望』を
書いておいて、あとでド=ゴール体制下の文化大臣だからな・・・
よお分からん
20吾輩は名無しである:01/10/29 13:26
山師という言葉がこれほど似合う男もいない。

>>19
飽きっぽいというか、筋の通っていないことでは有名です。
21吾輩は名無しである:01/10/29 14:01
やっぱ年取ると保守的になっちゃうんでしょ。
22吾輩は名無しである:01/10/29 15:28
>>14
一流の伝記作家だと思う。
木戸孝允の伝記も面白かったよ。品切れだけど。
今でも売ってるのは新書だけかもね。
23吾輩は名無しである:01/10/29 16:34
>不思議なのは、アンドレ・マルロオの評伝を書いておいて
「天皇制を支持して・・・」というところだな。


マルロオは戦後、西欧伝統の保持みたいなことを言い出して、伝統主義者、保守主義者になるから。
芸術について論じようとするとそうなる場合もある。
その点で松村氏の政治的立場にもパラレルなものが見られる。

>山師という言葉がこれほど似合う男もいない。

今や大ヤマをはれる大人物はいなくなったね。
マルロオは偶然頭がよかったなんていう人もいるが、下らないという印象ですね。
全く関係ないけど、柄谷行人氏は「山師」っぽくていいね!
24吾輩は名無しである:01/10/29 17:13
現代では
「行動派作家」などというレッテル自体
すでに胡散くさい
25吾輩は名無しである:01/10/29 17:16
ただ、彼は実質的に戦前の人。
26吾輩は名無しである:01/11/01 07:57
サルトルもあがってることだしあげてみるか。
27吾輩は名無しである:01/11/01 12:53
世渡りはサルトルよりマルロオのほうが。
28いや!!!!!!!!:01/11/05 02:21
マルロオ最高!!
20世紀のフランス文学の「可能性」を感じた。
流石フランス!他の国のひとじゃこんな文学は描けっこない。
29吾輩は名無しである:01/11/06 17:42
彼の名前がついた美術展はよかった。
良くも悪くも存在意義はあった人なのでは。
30吾輩は名無しである:01/11/06 20:13
少なくともカリスマ性はあった。
今はそんな人は・・・いなくもないが・・・少ない。
31吾輩は名無しである:01/11/10 12:59
>>29
フランス年のときに出光でやったやつのこと?
カタログ買ってきました。
お得なかんじ。
32吾輩は名無しである:01/11/10 13:02
あげついでに宣伝。
フランス外務省のページ。
http://www.france.diplomatie.fr/label_france/FRANCE/LETTRES/MALRAUX/malraux.html
33名前はまだない:01/11/10 13:48
34吾輩は名無しである:01/11/10 14:11
それは、イケダの方が世界の有名文化人に近づきたがる人だから・・・
35吾輩は名無しである:01/11/10 14:36
マルロオ日本でイパーイいい思いしたっぽいし、
お互いさまっぽい。
36吾輩は名無しである:01/11/21 00:44
◎ 村松剛 著作一覧

「文学と詩精神」(1963年)
☆「ユダヤ人」中公新書(1963年)
☆「古代の光を求めて」角川新書(1964年)
☆「教養としてのキリスト教」講談社現代新書(1965年)
「日本の回復」(1965年)
「アメリカの憂鬱」(1967年)
☆「ド・ゴール」講談社現代新書(1967年)
☆「ジャンヌ・ダルク」中公新書(1967年)
「評伝 ポール・ヴァレリー」(1968年)
「歴史とエロス」(1970年)
「三島由紀夫−その生と死」(1971年)
★「評伝 アンドレ・マルロオ」(1972年)
「中東戦記」(1972年)
「ナチズムとユダヤ人」角川文庫(1972年)
★「対談 渇愛の時代」高田好胤*村松剛(1974年)
★「死の日本文學史」(1975年)
「私の正論」(1976年)
★「帝王後醍醐」(1978年)
「日本文化を考える」対談集(1979年)
「歴史に学ぶ」(1981年)
★「血と砂と祈り」(1983年)
「アンドレ・マルロオとその時代」(1985年)
「豊かな社会の相続人たち」(1985年)
「一つの時代の終りに」対談(1986年)
「醒めた炎」上・下巻(1987年)
「日本人と天皇」(1989年)
「三島由紀夫の世界」(1990年)
☆「日本を国家と呼べるのか」PHP研究所(1991年)
「保護領国家 日本の運命」(1992年)
「西欧との対決」(1994年)
「世界史の中の日本」(1995年)

☆=新書 ★=後に文庫化されたもの
37吾輩は名無しである:01/11/21 01:29
>>36
この人幅広いなあ 〜

 日本古代・中世史(「帝王後醍醐」)、仏文(「評伝ポール・ヴァレリー」)、
ユダヤ人問題・宗教(「教養としてのキリスト教」)、現代フランス史(「ド・ゴール」)、
中東戦争(「中東戦記」)、三島由紀夫(「三島由紀夫−その生と死」)・・・

 取り上げる題材がいかにも男くさく、行動派的。しかも思想的には極右。
ちょっと前に古書店で、「評伝アンドレ・マルロオ」を見かけたので即買い。
かなりの力作なり。「血と砂と祈り」は今のジャーナリストたちもびっくりの取材力。
いま生きていたら、現在の中東情勢について必ず何か言っていただろう・・・
38吾輩は名無しである:01/11/21 04:30
マルロオもそうだが非常にカッコイイ
文章もイイ!!
39吾輩は名無しである:01/11/26 03:10
最近ヘンテコリンなフランス人ジャーナリストのマルロオ本が出たけど、アレ何なの?
40吾輩は名無しである:01/12/17 11:21
マルロオ救出アゲ。

『人間の条件』が影響を与えた(と思われる)小説作品をふたつ。

1.A.カミュ『幸福な死』(自分で影響を語っている)
2.大岡昇平『酸素』(冒頭のスパイ小説じみた部分には明らかに共鳴がある。)
41吾輩は名無しである:01/12/29 12:01
いまごろと言われそうだけど、人間の条件読み終えました。
仕方ないことですが、中国革命のその後、共産主義のその後を知った
いま読むと古めかしいですね。
ともに血を流してもひとりかあ。全然関係ないけど、咳をしてもひと
りつうのもあったな。
清をキヨと読ませるのは変だなと思ってたら、取り調べの場面ではちゃ
んとキヨシと言っていました。キヨは愛称だったのね。
42吾輩は名無しである:02/01/26 13:45
age
43吾輩は名無しである:02/02/01 19:01
ド・ゴールともども回想録が未完なのは残念。
この人のは「反」だけど。
 一番好きなのは「倒された樫の木」かっこええ。
44吾輩は名無しである:02/02/25 20:03
カミュはマルロオに賞金の一部をくれてやらなかったのですか?
45吾輩は名無しである:02/02/25 20:40
賞金って、なんの賞金?
46吾輩は名無しである:02/03/18 18:12
保全 
47吾輩は名無しである:02/03/20 23:47
実存主義的ハードボイルドの名作
48吾輩は名無しである:02/04/01 04:08
age
49吾輩は名無しである:02/04/14 18:20
王道
50吾輩は名無しである:02/05/02 08:08
age
51吾輩は名無しである:02/05/06 17:29
age
52吾輩は名無しである:02/05/06 17:54
マルロオ読むなんて知恵遅れじゃねーのプ
53吾輩は名無しである
文化相