1 :
我輩は名無しなり :
01/10/15 17:44 だって、誰がいるよ?せいぜいオースター?
2 :
吾輩は名無しである :01/10/15 18:08
2get
3 :
吾輩は名無しである :01/10/15 18:17
誰かドイツの現代作家でいいの、おせーてくれ。 語学の勉強したいから
4 :
吾輩は名無しである :01/10/15 18:38
ixion?! 出てこい!!
5 :
吾輩は名無しである :01/10/15 19:57
>3 グラスはだめなの?
誰ですか?グラスって。
7 :
吾輩は名無しである :01/10/15 20:07
ギュンター・グラスのことじゃない? ブリキの太鼓とか書いた人。
8 :
我輩は名無しなり :01/10/15 20:20
グラスは現代作家というには少し古いなり。 ここで言う現代作家とは80、90年代 以降に登場した作家のことなり。 オースターはSO SOネというところだろう が、他に誰がいると言える? ヴォルマン?ウォーラス?パワーズ? エリクソン? ウーン、正直どれもオースタ ー以下。どうなってるの?物書きたちよ。
9 :
吾輩は名無しである :01/10/15 20:21
オースター以下ってそれ君の主観だろ? どうなってんの、君?
主観じゃあない評価って何よ? >9 オレは>8にだいたい同意。 オースターはもうちょっといいと思うけど。
11 :
我輩は名無しなり :01/10/15 20:27
くだらん突っ込みはやめたまえ。我輩の言葉が主観と思うなら そう思う理由あげてネ。我輩もちゃんと答えるから。 どうなってんの、君? それと、君ら少しはまともなレス下さい
12 :
吾輩は名無しである :01/10/15 20:29
ピンチョンはどこにあるの? それとオースターがここで一段上に置かれているのは何で? 単純な知名度のことを言っているの?
13 :
吾輩は名無しである :01/10/15 20:36
>11 オースターを評価する理由が書かれてないから主観だと言われてんですよ(w
14 :
我輩は名無しなり :01/10/15 21:38
音楽なんかでも最近とみに観られる一つの風潮がある。単純ないい曲を 書くなんてことはもう時代遅れで、もっと進化し、誰もやったことのな い新しいことをやらなければ意味がないというものだ。誰とは言わない が、特にイギリス辺りでね。 そういう風潮が出てくると素朴にいい曲書ける奴より新しいこと新しい こと言ってる奴が自然と脚光浴びるようになってしまう。 日本はしらないけど、海外文学の世界にかんしてはこの状況は ほぼ当てはまると思う。いい作家がいるにしろ、こういう状況が小説を つまらんものにしてるんだろな。まぁ、もし今例えばカポーティばりの 才能の持ち主が現れたとしても、売れるとは思えないからしょうがない のかな。俺は単純にそういう人のもの読みたいし、音楽でもマッカート ニーの再来がいるなら是非ききたいと思うけど。 オースターに関しては、「偶然の音楽」があるから上記のその他の 作家より一段?高いところに置いているのかも。あの作品ではポスト モダン的なことやって実力ごまかすようなことしないで、ぼちぼち だけど一応真っ向勝負で成功してるから。 それに、上記の他の作家が閉じられた作家であるのに比べてオースター はOPEN TO ANYONEだからっていうのもあるかも。
>>6 そうですギュンター・グラスのことです。ノーベル賞獲った。
でもグラスは現代作家じゃないんですね。失礼しましたー
>>14 マッカートニーのところが今ひとつ…。とりあえず彼は生きてて
活動してるんですけど。
17 :
吾輩は名無しである :01/10/16 20:40
偶然の音楽をそんなに評価してんの? 珍しい人だね。俺オースターで一番好きな作品なんだよ。あれこそオースターって小説だね。 でもそんなに取り上げられてるの見たことない。
18 :
吾輩は名無しである :01/10/16 22:45
たしかに海外でも低迷感は感じるけど、そんななかに アゴタ・クリストフみたいな人が出てくるから、 希望はあるんじゃないですか? 一応、ミラン・クンデラもいるし。
19 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/16 23:37
その陰に情報化があります。20世紀に入ってからは情報化によって価値の平均化 が行われ、作家たちは個性を失ってしまいました。残念なことですが。
20 :
吾輩は名無しである :01/10/16 23:39
高行健などはそれなりに頑張ってるとおもうけど。
21 :
吾輩は名無しである :01/10/17 00:19
22 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/17 00:27
だからねえ、作家の活動を文学と呼んでるわけよ。私は。 情報化社会に生きる作家達は自由で伸びやかな文芸活動のチャンスが 奪われてしまっている傾向にある、そういう話です。
23 :
吾輩は名無しである :01/10/17 00:41
24 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/17 00:43
文学では特にそれが顕著なの。 文学以外のジャンルでは、情報化はむしろ、とても有利に働く場合が おおいんだよ。
>ヴォルマン?ウォーラス?パワーズ? >エリクソン? ウーン、正直どれもオースター >以下。どうなってるの?物書きたちよ。 随分と邦訳のある有名どころばかりですが、まあこの作家達の 中ではパワーズ、エリクソン、オースターが並ぶかな。でも それぞれの作風が全く違うので、優劣をつけるのは難しい。 俺が思うに、オースターはとてもスマートで、パワーズは 頭でっかち、エリクソンには暗いうねり(これが好き!!)を 感じる。"Ark d'X"の後半なんかはオースターでは味わえない 凄さがありますし、逆にオースターなら"Moon Palace"や "Leviathan"のようなワンパターン自己探求ものの根源を 問い詰めてる"Invention of Solitude"が俺は大好きで、 あれは決してエリクソンには書けない。またパワーズの "Galatea 2.2"なんかは冒頭からして飛んでいて面白い。 ウォレスとかヴォルマン(新作、また冒頭からいつもの…^^;)も それぞれ面白いが、何かまとまりに欠ける(当たり前だな)感じ。 で、最近の米文学ならGeorge SaundersとKen Kalfusが良い。 どちらの作家も短編の楽しさを思い出させてくれました。 以上、最近は最新刊を取り寄せたりしなくなったので、多少 情報が古いかもしれませんが。
ふむ、オースターも好きで悪くないけど、最近あまり面白くないぞ。 オースターを持ち上げて評価してること自体が、認識の狭さを露見 させているようでお寒いねェ。 びっくりするような才能は、先進国に来た移民の中から出てくるよ うな気がするがのう。 わし的には、大器ではないかもしれんがトム・ジョーンズなんかか なりイケてると思うがね。あとは、フランスの若造バタイユなんか もいいがねぇ。
>びっくりするような才能は、先進国に来た移民の中から出てくるよ >うな気がするがのう あ、これ同意。 移民ではないけど、それで思い出した。Ha Jin "Waiting"(って 翻訳されてんのかな?)は静かな良品だったな。地味地味だけど。
28 :
吾輩は名無しである :01/10/17 01:28
「待ち暮らし」ね。 早川書房。邦題うまいじゃん。
29 :
吾輩は名無しである :01/10/17 01:41
ミシェル・ウエルベックってどうなの?「素粒子」とかって。
30 :
吾輩は名無しである :01/10/17 01:48
オースターは猛あきた。
アメ公じゃあドンデリーロとトニモリスンが好きだな。
>びっくりするような才能は、先進国に来た移民の中から出てくるよ
>うな気がするがのう
禿同
あとは根強い人種間(フェミとかも)を扱ったもの(
>>31 に同意)
に素晴らしい作品が多いし、これが今の時代・これからの時代の
方向性を示してるんじゃないかな?20世紀初頭の文学を膨らませた
ものに似ていると思う。
私は逆に現代は社会学的に言葉を取り上げられてしまっているように
思われるよ。口出しし過ぎる読者が文学を壊してる感がぬぐえない。
33 :
吾輩は名無しである :01/10/17 07:39
イアン・マキューアンは? 愛の続きとかかなりいいと思うけど?
そうですよ、マキューアンを是非いれてもらいたい。 忘れてたけど(藁 好き嫌いがあるかもしれないですが、Jay McInerneyは どうですか?
あと、チャック・パラニュークもすごいと思うんですけども。 つうか、果たして現代作家はへぼいのか? 日本でベストセラーの作家はその大半が文学では無いですけれども。
36 :
吾輩は名無しである :01/10/17 08:35
>>35 >日本でベストセラーの作家はその大半が文学では無いですけれども。
禿同です。そのとおりですね
そうするとこのスレはどうなるのでしょうか??(w
チャック・パラニュークは知りません。勉強してみます。
個人的にはS.E.Hintonも一人称で好きです。評価されなくても
好きなんです(w
日本も外国も長いスパンで文学を語らなくては
このスレのように「今どーよ?」と言われても結果はでないのでは
ないでしょうか?と寝ぼけながら考えています。おかしなところが
あったらすみません。
37 :
吾輩は名無しである :01/10/17 09:44
>35 日本でベストセラーの作家はその大半が文学では無いですけれども。 なぜ?? 文学の定義付けって、なんなんでしょう。 (私はあんまり、文学マニアじゃないから詳しいことわかんないんです。 でも、古典よりも現代文学読みたい気分なので、ちょっと教えて欲しい。 ちなみに、ここであがってる作家については、ポール・オースターぐらいしか読んでない)
ジャン=フィリップ・トゥーサン。
デリーロももう大家だよね。おそらく『アンダーワールド』の 邦訳は出ないだろうけど(長いし売れない。同じ理由から ギャディスの名(迷)作"Recognition""JR"や、ウォレスの "Infinite Jest"も邦訳されそうにないが)。 パラニューク、でも『サバイバー』あまり面白くなかったぞ。 マキナニーはsavagesなんたらと短編集(あの中ならワンパターン だけど"The Queen and I"が好き)出してましたが、『空から 光が降りてくる』(邦訳あり)が薄っぺらなトム・ウルフでしか なかったので、それ以降はあまり読んでない。 マキューアンも、ブッカー賞取るまであまり知られていなかった だけで、もう大家ですね。『イノセント』とか大好き。 イギリスならJonathan CooとかWill Selfとかが面白いかな。 いつの時代でも、「現代文学なんて…」という言葉は繰り返さ れるものだ。
16さん。マッカートニーは生きてるよ。そういうことじゃな くて、最近ではマッカートニーのような素朴ないい音を作って いる人がぜんぜん評価されてないってことっす。ジョン・サウス ワースっつうまあ、いってみりゃ天才がいるんだけど、誰に聞い ても誰それ?なんだよね。 ixion殿、デリーロたしかにいいな。ホワイトノイズしかよん でないけど。何かでデリーロが愛読してる作家が上げられてて、 それみたらコルタサルらを筆頭にマイフェ威張りットな作家がず らり並んでた。(そのくせ他に誰がいたかよく覚えてないけど。) ホワイトノイズの中でも要所要所で、ああ、この人そういう路線 の人なんだなぁって思える箇所があった。デリーロ自身が愛読し てる作家と同じような吸引力といえばいいのかな、そういうのを たしかに感じた。 でも、基本的にデリーロって本来の持ち味をあえて三割四割しか 出さないような印象がある。(ホワイトのイズしか読んで ないから断定は出来ないけど。)俺としては、一度でいいから本 来の持ち味を百パー出した作品を読んでみたい気がする。きっと はまると思うし。どうでもいいけど、たしかデリーロって男前だったよね。 あと、エリクソンだ。 エリクソンってあの歪んだ想像力のわりに核にあるものは修 道士みたいにまじめ潔癖じゃない? あの人の純愛の観念には 全くもってついていけない。ロバート・パーマーみたいなツラ 下げといて中味は夢見る乙女ってちょっとね。 だから正直ウーン…なところもあるけど、とりあえずルビコン ビーチ全篇に流れる現代版マジック リアリズム的な妄想はたまらない。妄想がオーバードライブするとは あのことです。 黒い時計も後半は誰がなんと言おうとグジャグジャ(女の踊りのところ とか)だけど、個人的に船の場面は最高だね。ARCだったら刺青が動くと ことか。 ixionさん邦訳されてない現代作家でいい感じの人他にいたら教えてチョ。 作家志望のオージーがピーターケアリーすすめてくれたけど、あの辺は どうなんだろ。
素朴ないい音ねぇ。ちょっと突っかかってみたいのは、 俺がマッカートニーサウンド嫌いなせいかもしれないけど、 ちょっと論旨がおかしくない? 別に君の「イイ」の内実を開陳せよとまでは言わないけどさ、 上でも煽られているようにそれって主観でしょ? と言うか、人が何と言おうと俺はそれがいいぜ!ってなことでしょ? でー、ここでおそらく問題になっている「イイ」は相対的基準としての 「イイ」でしょ?その「イイ」には多数の支持が予め前提されているわけだ。 わかりにくい文になっちゃったけど、そこのところをちょっと考えてみて欲し いなぁ。 スレタイトルが「オースター いい!」なら誰も文句は言わんと思う。
こう考えるのは俺だけもしれないけど、 変に客観客観言ってるより主観を突き詰 めて行く事の方が重要な時期ってない?
うん、それはそれで大事。でも一人の時にすりゃいいじゃん。 まっ、主観、客観云々よりも、論理性を問われているんじゃない のか?
ばれてんじゃんか。ばればれっすね。
45 :
吾輩は名無しである :01/10/17 21:39
>>31 トニモリスン読んでるやつって少ないんじゃない?どっちかって言えば
研究者向けの作品。アリス・ウォーカーの方が好きだな。ま、黒人女性
作家を抜いて現代作品は語れないけど。どっちも80年や90年代のデビュー
じゃないのでこのスレには入れてもらえない。もうちょっと年代を
広げて欲しいナァ…。
俺は誰だかばれてない。きゃっはー。
逆にオイラは90年代のデビューの有望株作家を知りたい・・
えー、デリーロでしたら"Underworld"で才能炸裂してますが、ある意味 "The Body Artist"の方がきっちりと完成してます。どっちも邦訳される といいのですが…>1さん ケアリーは俺もすすめられた、『イリワッカー』ね。読んでないけど。 邦訳されてない作家…Richard Russoとか(『ノーバディズ・フール』の 原作者です)Rick Moodyとかは、まだあんまり注目されてないかな。 でも、Moodyは立ち読みしただけだけど、なんとなくアクロバット中心の 作品のような気がするし("Demonology")、Russoはまともでユーモアも あるんだけど、何となく中途半端な気がする。 90年代デビューの若手作家なんて無数にいるけど、「有望」というのは… やっぱSaundersかなぁ。
49 :
吾輩は名無しである :01/10/18 01:32
ゼイディー・スミスの『ホワイト・ティース』はおもしろかったけど。 アーヴィングとかカーヴァーとか村上春樹が言及する作家はだめなの?
あー、ホワイトノイズはおもろかったね。 どんどん翻訳してくれよ。英語わかんないよ。
黒人女性の有望カブは現在のところは Terry McMillanです。そんだけです。
52 :
吾輩は名無しである :01/10/18 09:04
外国の作家の場合は優れた作家であっても認知されにくい 状況があると思う。これは出版側、受け手である読者側の 双方に問題があるからではないだろうか? 出版する側の問題 1.英語圏の作家なら翻訳しやすいが、特殊な言語を 使用して著されたものは翻訳者を探すのが困難。 (1998年ノーベル賞受賞のサラマーゴはポルトガル語圏 出身の為邦訳された物が少ない) 2.翻訳者が確保しにくい且つ売れる見込みの少ないものは リスクを伴うから出版しない。(特に大手出版社) 読者の側の問題 1.外国文学への関心が低くなった。 (リブロ、紀伊国屋など大型店でも外国文学の コーナーが狭くなる傾向にある) 2.語学力の低下(翻訳物を待たずに読みたいなら語学力 を身に付ける必要がある) 出版社側のリスク回避、翻訳書の減少などの理由から 本当に優れた作品を探そうとするなら原書を読むしか 方法がない。(外国の文芸雑誌などで注目された作家 の作品を読むなど) しかし研究者や翻訳業務に携わる人間以外はそこまでする エネルギーや方法論を持たない。 昨今の出版事情を考えると、版を重ねる可能性を持つ作品や ベスト・セラーを重視する気持ちは理解できるが、それでは あまりに利潤追求に走りすぎなのではないだろうか。 せめてその年のノーベル賞受賞作品くらいは紹介しても らいたいものだ。
まるで子供だな・・・
54 :
一言居士さん :01/10/18 11:54
社会の右傾化と関連があるかもしれないが、お互い、若者たちが 余所の国の現代文化に興味を持たなくなってしまったのが原因だと思う。 受け手側だけでなく、文化の発信者も、そのくらいの射程でしか物を考えていない。 現代社会全体、また現代世界全体が複雑化してしまった所為もあるが、 ローカルな関心・需要に対するレスポンスは迅速だが、小規模な フィードバックのシステムで充足してしまっている。 たとえば戦後直後に日本の若者がリアルタイムで一斉にカミュを 読んだり、60年代に皆一斉にアメリカ・イギリスのポップ音楽を 聴いたりしたような情況はいまは起こりにくいかも。 いまやアメリカのヒップホップ界で何が起こっているかも非常に 分かりにくい。今起こっているのはハリウッド映画・マクドナルド・ ビバヒル(アメリカ製TVシリーズ)などの画一的・紋切り型・ 金太郎飴文化と、各国の小規模でマイナーな、エリアの狭い近視眼的な 関心にのみ答える文化への二極分化のようである。 これは危機的な状況であると言わざるを得ないのか?
>各国の小規模でマイナーな、エリアの狭い近視眼的な関心にのみ答える文化 別にいいじゃん、それで。
まるで子供だな・・・
>54さん 現代世界全体が複雑化してしまったせいもある、 That`s exactly what I thinkでございます。 複雑化、多様化しすぎ。かなり話が飛ぶけど、 例えばBZと阿部公房のどちらに価値があるのかってなれ ば答えは自明の理であるはずなのに(これもまた主観だろ って突っ込まれる恐れはあるが)、極度に多様化しす ぎてるせいで自明の理が通じなくなってるような。 一応の価値基準というものは厳然として存在するのに、 あんまり多様化してしまうとそれさえ崩壊してしまう。 これは問題でしょ。 56、まるで子供だなって何に対して言ってるの?
58 :
Clark Novaあるいは欲望する諸機械 :01/10/18 13:22
現代世界の複雑化とか、誰かが言ってた情報化とかはべつに 文学を阻害する要因ではないと思う。 複雑化した世界には文学も複雑化せざるを得ないというのは、 ピンチョンの『重力の虹』なんかを読むとそう思うけどね。 現実に対応する文学がまだ出てきていないのかも。 ところで、ウラージミル・ソローキンなんてどう?
59 :
吾輩は名無しである :01/10/18 13:43
>>58 >現代世界の複雑化とか、誰かが言ってた情報化とかはべつに
>文学を阻害する要因ではないと思う
>複雑化した世界には文学も複雑化せざるを得ないというのは、
>ピンチョンの『重力の虹』なんかを読むとそう思うけどね
うーん。けど実際は複雑化した(=現実に対応した?)文学なんて誰も読まないわけでしょ?
それこそ活字中毒系の人たちしか。(まあ別にそれでいいのかもしんないけど)
ピンチョンだって本スレ見る限り名前先行ってかんじするし。
そういう意味じゃ世界の複雑化ってやっぱ(文学自体じゃないにしても)
文学を取り巻く環境にかんしては阻害する要因になってんじゃないの?
60 :
一言居士さん :01/10/18 13:48
>>1 さりげないフォローありがとう。
私もなぜ白水社の翻訳本がこんなに売れないのか、自問していたところです。
>>58 うーん、もっともらしい話なんだけど、
複雑化した世界に対応した複雑な文学が現れたとしても、
現代の人が複雑なそれを読むだろうか?
現代世界は複雑化しているのに、人間の嗜好は相変らず
下半身の快楽や単純な叙情を求めているのだとしたら?
その乖離(現実界と想像界?ブッ )を刻み込めなければ
“現代文学”などまったく意味を持たないだろう。果たして人々は
「現代文学」なるものを本当に必要としているのだろうか?
>58さん 実際は複雑化した(=現実に対応した?)文学なんて誰も読まない わけでしょ? それこそ活字中毒系の人たちしか そうだよな。WRITER`S WRITERでしょ。複雑化した現実に対応すれ ばそれだけ一般的に読まれなくなるよな。そんなに小説とか興味 ない人がWRITER`S WRITERの作品を読んでも正直わけわからんこと ほざくな! で終わりそうだし。WRITER`S WRITERの権化ともいえる クーヴぁーを読んだ時俺自身そうだった。そこでもまた一つの矛盾が。 前に言ったかもしれないけど、オースターを他の人たちより少し上に置 いてみたのもその辺かもな。寓話的な文体を目指してる ってオースターは以前言ってた。社会の構造が変わっても根本的に人間 の本質(本能的に求めるものとか)はそんなに変わらないってことちゃ んと理解してるっぽい。まあ、作家として若干パンチが弱いのも事実だ けど、その目のつけどころはいいんじゃないかな。
>>61 概ね同意ですが、そのオースターが映画を撮ることをどう考えます?
しかも、傑作。
63 :
Clark Nova :01/10/18 18:05
>>59-61 文学が一般的に読まれなくなってるってことがここでの問題?
それならそれでもいいけど、文学自体が衰弱してるってこととは直接関係ない。
下半身の快楽や単純な叙情を書いた小説なら、そのへんにいっぱいあるわけだし。
まあ、複雑化したものがいいとは限らないけど、
複雑化じゃないとすると、こんどは断片化するんだろうね。
BZ>>>>>>>>∞>>>>>>>阿部公房 という事は自明の理
浜崎あゆみ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>∞>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>村上龍+村上春樹 であることは自明の理
66 :
我輩は名無しである :01/10/18 18:56
Clark Nova=厨房
67 :
我輩は名無しである :01/10/18 19:00
たしかに。
68 :
吾輩は名無しである :01/10/18 19:08
>64 >65は、世間の認知度とか注目度の不等式なの?(金?) 私はぜんっぜん活字中毒系じゃないんですけど、 >62 そのオースターが映画を撮ることをどう考えます? っていうのは非常に興味ある。 絶賛はしないけど、すごい印象に残る映画でした。(→「ルルオンザブリッジ」) 活字中毒の方々は、作家が映画を撮ることに違和感あるの? サイダーハウスルールはどうだった?
>>68 ぜひ「スモーク」と「ブルーインザフェイス」もご覧になってみてください。
純粋に映画ファンとして、近年?の傑作に入ると思いますよ。
他に映画を自分の表現の手段として重視しているのって誰だろう?
デュラスも昔、面白い映画を撮っていましたが、ロブグリエの映画は???だったな。
ジョンアービングの原作は4本ありますが、最近の「サイダーハウスルール」や
「サイモンバーチ」より、「ガープの世界」や「ホテルニューハンプシャー」
の方が映画としては面白かったと思う。やはりあくまで原作者、でしょうか。
おおぅっ ありがとう! >69 見てないのは、早速見てみますね。 それはともかく、基本的に私が話題にしたかったのは、原作モノじゃなく、作家自身が監督した映画です。 皆さんのレス、私のようなバカには難しーので、ちゃんと読んでない(読めてない)とこありますが、 複雑化っていう言葉がよくでてくるでしょ。 で、作家って、遠く離れたところから世の中見てるんじゃなくて、 作家も世の中の一人だと思うんです。作家自体、現代に生きてるわけじゃないですか。 で、複雑な世の中をどう書くか、もそうだけど、作家自体の複雑化もあるよなぁと思って。 活字に限らず、いろいろなジャンルで表現するっていう姿勢も複雑化の一端で、 受け取る方も、柔軟にならないと面白がり力がついていけないよなぁと思いましたのです。 つーか、作家は活字だけ書いてろ!!って人、多いんじゃない?ここ、特に。どう?
なんか萎えてきたな。
72 :
吾輩は名無しである :01/10/18 22:36
73 :
いんちき慎吉 :01/10/18 22:58
ほとんどアメリカ文学の話ですね。 まあ、クリストフ・バタイユやアゴタ・クリストフやクンデラの名前も出ているけど、 もう少し他の文化圏に話を拡げてみてはどうでしょうか。 ソレルスとかはどうですか? この作家は、現代哲学のことや知的な素材を使っているけど、別にラカンとかバルトとか クリステヴァのこと知らなくても、普通に読める。 フランスではベストセラーになったりしています。 そういう人が読まれないのは、 ただ読者が怠慢なだけな気もする。海外の作家を読もうとしないっていう点で。 グラスだって普通に読める作家だと思う。 (まあ、ピンチョンとかエーコはよほどの読書好きじゃないと薦められないけど、 そういう作家ばかりでもないと思う) 関係ないけど、パスカル・キニャール読んだことある人いますか? 僕は読んでないです。
>>72 復活しつつあるようだ。相談して良かったよ。
今度はオレが萎えてきたな・・・
76 :
Clark Nova :01/10/19 00:18
>>66-67 厨房でもかまわないけどさ、別に。
というか、小説なんていう本質的にいかがわしいものを
思いっきり楽しむためには厨房のほうがいいんじゃない?
>>70 作家がいろんなことやってもいいと思うよ。
バロウズなんかはショットガン・ペインティングとか言って
キャンバスに絵の具をぶちまける絵画をやってたみたいだし。
そういうのもおもしろい。
いまニール・スティーブンスンの『スノウ・クラッシュ』読んでるけど、なかなか悪くないよ。
クスクス笑いながら読めるし、こういうのも現代じゃないと出てこない小説だな、と思う。
歴史に残る大作ではないかもしれないけど、そんなことは知ったことか!
77 :
吾輩は名無しである :01/10/19 00:42
皆さん、できれば出版社も書いていただければと。 例えばその >76 ニール・スティーブンスンの『スノウ・クラッシュ』 ってどこからでてるの?
>>77 『スノウ・クラッシュ』はハヤカワから文庫で出てますよ。上下二巻本です。
わしは、ハードカバーで買ったけど、ちょっと読んで投げたまま。
>>73 じゃ、わしの好きな台湾の小説でもお薦めしましょうか?
といっても、翻訳少ないし数が限られるからちと、心苦しいが。
国書刊行会から出ている、「新しい台湾文学」シリーズの『古都』
朱天心、『迷いの園』李昂なんかが好みです。
特に朱天心は台湾では朱家3姉妹とかいって、その文才は広く認め
られているようです。彼女の姉、朱天心は候孝賢のシナリオ書いて
たりしてますね(「童年往事」とか)。
『古都』は過去と現在の台北と京都が主人公の記憶の中で渾然一体
となった、場所の記憶についてのハイパーテキストみたいな展開の
思い出話ですね。台湾のこと少しわかってないと面白くないかもし
れないけどね。
台湾人の感性って、あり得たかもしれないもう一つの日本人の感性
みたいでけっこう興味あります。
80 :
吾輩は名無しである :01/10/19 01:51
もろに萎え萎え。
81 :
吾輩は名無しである :01/10/19 03:24
プイグはだめなの?もう亡くなってたっけ?
82 :
吾輩は名無しである :01/10/19 04:38
俺も1と同様オースター以外楽しんで読んだっていう記憶がない。 オースター以外の海外文学は忍耐力を試す修行に近いというか。
83 :
吾輩は名無しである :01/10/19 05:20
ジャン=フィリップ・トゥーサンおもしろいと思うけど。
84 :
吾輩は名無しである :01/10/19 06:37
>ジャン=フィリップ・トゥーサン ゲェェェェェェェェ・・・・・
>>84 もしかして翻訳で読んでいない?
そう言えば彼も映画を撮っていたな、静かできれいな黒白の。
86 :
我輩は名無しである :01/10/19 13:15
Clark Novaが厨房であるということは自明の理である。
87 :
吾輩は名無しである :01/10/19 13:49
>>85 海外文学の話になると、かならず原語で読まないと理解できない、という
話になるんだけど、本当にそうなのかな。
たしかに100%の理解は無理だと思いますよ。でも、7割くらいは通じる
ものでしょ? その7割の中に、読者が「いい」「悪い」と判断できる
ものレベルは含んでいると思うんですよ。でないと、答えは「文学は
翻訳できない」ということになる。
私は個人的にトゥーサンは嫌いです。日本語訳でしか読んでませんが
本質において、このスレタイトル通り「へぼい」と思いますよ。
なーんだ、フランスも日本みたいに文化失墜してるなあって印象でした。
マルキシズムが退却して中産階級がミーイズム化しただけで、現代の
精神の退廃の代表だと思いました。同じミニマリズムで、
アゴタ・クリストフを読んだだけになおさらです。
決して日常の些事を書いてはいけないと言うことではないので、
誤解なきよう。
88 :
吾輩は名無しである :01/10/19 14:48
>>87 >海外文学の話になると、かならず原語で読まないと理解できない、という
>話になるんだけど、本当にそうなのかな。
一般論じゃなくてトゥーサンの話よ。
>>49 ディケンズに匹敵するとか、誇大広告っぽい帯がついてるやつ?
実際のところどうなん?
89 :
女性作家の増加が原因 :01/10/19 14:54
http://www.kcn.ne.jp/~ca001/Z8.htm 日本の文学がこのようになってしまった一番大きな原因は文学部における女子大生の増加だと思います。
日本では、男は女と同じことをしようとは思はないのです。女子大生の増加によって文学は女のすることで、男のすることではないと考えられるようになっていきました。
その結果有能な男が大学の文学部に入学することはなくなったのです。文学部に来る男は「暗い人」と「変な人」だけになってしまったのです。
そして、文学部を埋め尽くした女子学生には男に取って代わるだけの能力はなかったのです。
かつて大宅壮一氏は女子大生亡国論を唱えましたが、文学に関してはまさに的中したと言えます(東京外語大も女子大化してしまったことが以前報じられました)。
現在女子学生は女だけになってしまった文学部に飽きたらず法学部、経済学部などへ進出しつつありますが、女子学生が一定割合を超えれば文学に起きたことが、法学、経済
学についても起きる可能性はあります。
もう一つは「反日」の影響があると思います。日本文学とは日本人の生き方、考え方を教えるものですが、「反日」は日本人が自分たちの伝統的な価値観や生活習慣(男女の役
割分担を含む)をすべて否定し、
放棄することを説くものです。そのような病に冒された社会環境の中で文学が育っていくとは思えません。戦後進駐軍に強要された「『民主化』と『男女平等』と言う名の『日本否
定』」が、
今、ボディブローのように効いてきているのです。
海外でも起きてんじゃ?
>>87 ある作品がつまらないとき、僕はまず、自分の物差しの方を疑う。
ちなみに僕は仏語を解さずトゥーサンは翻訳で読んで全く面白くなかった。
だから「わからないね」とは思うが「ダメだ」とはとても言えない。
「へぼい」のは作家なのか、物差しなのか、難しいところじゃないかな。
91 :
吾輩は名無しである :01/10/19 15:11
>89 ふられたの? または「暗い人」「変な人」といわれて傷ついたか?
ある作品読んでそれをつまらないと思うっていうのは君の感じ かたでしょ。そこで自分の物差しを疑ってヘンに客観的になろ うとするよりあえてつまらないものはつまらないで流してみる のも必要じゃないの?自分の主観がどういったものか具体的に 突き詰めていって把握してないうちから客観的になろうとして も意味ないと思う。主観的って言葉がこんなにマイナスイメージ で遣われるのってもしかして日本だけじゃないの? なんかありゃすぐ「それは君の主観でしょ」っていう奴多すぎ。 客観がなにかなんて知りもしないくせに。
>>92 客観的になろうとしているワケではなく、
新しいモノを理解できるようになりたい、と願っているだけ。
敢えて言うなら、自分の主観を拡大したい、と言った方が近い。
94 :
吾輩は名無しである :01/10/19 16:33
>93 新しいモノを理解できるようになりたい、と願っているだけ。 私もそう思ってる。 もったいないからさ、逃しちゃうと。
95 :
吾輩は名無しである :01/10/19 16:41
「浴室」しか読んでないんですけど、個人的にはおもしろいと思いましたよ。 あ、日本語で読みました。フランス語なんてまったくわからないので。
96 :
いんちき慎吉 :01/10/19 21:52
>ロカンタンさん 感謝です。台湾ですか。私にとっては未知の文学です。 中国の「上海ベイビーズ」は読まれましたか?読んでいられたら、感想聞かせて下さい
>>96 「上海ベイビー」は買ってありますが積読の山に埋もれています (^^;
大陸のものは、あそこの社会が熟してないのでわしらが読んでもおもしろ
く感じられるものが少ないような予感がしてますが。
大陸には腐るほど少数民族がいて、彼らが書いた小説にはちょっと興味あ
りますけど、何考えてどんな生活してんのかなと言うレベルの関心ですけ
どね。
東京に住んでいるのなら、神保町の内山書店に中文の研究者が訳した大陸
の短編小説をまとめた雑誌がありますけど、バックナンバーもどっさりあ
ったから、興味があればその辺を漁ると、おもろい作家がいるかもね。
個人的にはあと、香港の作家に興味があるんだけど、紹介されてるのって
ないんだよね。金庸は別格だけど、武侠ものだからねぇ。ここで語るのは
ちょっと....だしねえ。面白くて好きなんだけど。かっぱえびせんみたいで。
ドイツはペーター・ハントケがいるけれど、うーん。それ以降は。 パトリック・ジュースキント(香水しか知らないけど)、アゴタ・クリストフ、 カルロス・フエンテス(相変わらず分厚いの書きまくり)なんかもいるし、 ウンベルト・エーコにソローキン、残雪、J・G・バラード、サルマン・ ラシュディ……ぱっと思いつくだけでも、現代作家でえらいのはそこそこ いるっしょ。いつの時代もあらゆる場所で、本当にすぐれている人は どうしても限られてるというだけでわ。
>>76 あと蛇足ながら、バロウズがやっていたのはペンキをぶちまけるのでは
なく、絵を描いてから、それをショットガンで撃って穴を開ける、という
ものです。
100 :
ixion :01/10/20 04:29
ソローキン、って必ずすごい現代作家で挙がるけど、そんなにすごいか、 と思わないこともないと感じたりしなくもないかもしれない、ハイ。 自分で名前出した都合上、しっかり読まんといかんのでRick Moodyの "the Ring of the Brightest Angels around heaven"読んでますが、 なかなかいけますね、こいつ。結構笑わしてもらった。特に "Primary Sources"ってやつは、いろんな作品名が挙がって注がつけられてる だけなんだけど、ボルヘス『迷宮』のところの注が Cf., "Eco, Umberto" and also n.9, below. ってなってて、そこで9番に飛ぶとルイス・キャロルで、今度は See n.20 below. で、今度は20番に飛ぶとジェイムズ・ルイス(!?)なる人の"Index"という Chicago Reviewでの記事が挙げられていて、予想通りその注は See n.7, above. 落ちは予想ついてたが、『迷宮』って所とジェイムズ・ルイスって名前に 笑った。でもやっぱり文体のアクロバットを拠り所にしている気はするな。 ドイツの若手ならトーマス・ヘトヒェ(『夜』はそこそこ面白かった)とか クリスチアン・クラハトとかいますが…どうでしょうね。 独文の人はいないのかな?
ソローキンのロマンは簡単に言えば(ロマン)を最後ぶっこわし ちゃうわけだけど、その壊し方がけっこうよかった。ロマンを否定 してるくせにあんた物語の面白みよくわかってんじゃん、と。 もっとも、短編集「愛」と「ロマン」合わせて考えると結果 的にはなんとも げんなりくる作家だけど。「夜」はピンとこなかったなあ。 中国なら残雪より莫言のほうがいい。酒国。
>99 バロウズがやっていたのはペンキをぶちまけるのでは なく、絵を描いてから、それをショットガンで撃って穴を開ける、という ものです。 そうなんですか? 正直ものすごく陳腐な人だったのかなぁ、って印象 がますます増してきました。
日本じゃもっぱらK1ファイターとして知られてる レイ・セフォーなんかは?オセアニアではむしろ ファイターよりライターとして知られてるとか。 代表作Chimara なんか未訳だけど、寓話っぽくて いい感じ。
104 :
ixion :01/10/20 05:36
マジ!?<オセアニアではむしろファイターよりライターとして 知られてるとか NZの有名なものなんてクラウデッド・ハウスぐらいしか知らん。 レイ・セフォーがモデルやってたのは知ってたけど、NZで有名な作家 なのか…本当に?(半信半疑)
105 :
吾輩は名無しである :01/10/20 13:57
age
ところで、ここは海外新進作家情報のスレ、ってことですか?
107 :
吾輩は名無しである :01/10/20 17:47
中国のは残雪しか読んでないけど(・∀・)イイ!!おもしろい! 莫言ってのは知らないなあ。探してみる
108 :
いんちきしんきち :01/10/20 22:10
やまがた先生登場だ!!!
109 :
Clark Novaによって裸にされた花嫁、さえも :01/10/20 22:30
>>99 そうだったのですか。それは失礼。
でも、ショットガンにペンキをつめてキャンバスに発射するほうが、
なんか面白い感じがするなあ。
>>100-101 ソローキンの面白いところは、想像力が言葉そのものに向いてて、
結果として言葉のおぞましさ、みたいなものを露呈させるところだと思う。
「ドストエフスキー・トリップ」とかいう戯曲を書いちゃうのも現代的だと思うなあ。
文学=ドラッグなのね。個人的には、「ジュネ」とかがいいヤクになるかも。
110 :
我輩は名無しである :01/10/20 23:10
だから出て来るなよ、テメーわよ。
言いたいことがあるならはっきり言えっつーの。
112 :
吾輩は名無しである :01/10/22 18:35
113 :
吾輩は名無しである :01/10/22 22:32
>112 いないの? 112だけじゃなくて、皆さんどうなの。 私は今、「エロ事師たち」(野坂)を読み返そうとしてるとこ。 のっけからおもしろいけど。
正直音楽、映画だろうが小説だろうが、個人的には 百パー「いい」って思える人って皆無、絶無だな。 最近では、日本語っていうのはロマン主義精神の 墓場なのでは?とさえおもったりする。 そう思うからこそこうやって海外作家のスレッド 立ててみたわけで、できれば野坂とか持ち出すの やめてくんない。
115 :
ロカンタン :01/10/25 02:22
これまで喋ったとこ読んでくっさいよ。俺自身別に オースターだけとは言ってないっすよ。いや、 最初に言ってますね。たしかに。でもそれはあくまで ネタフリです。そこにはこだわらないで下さい。マジで。
117 :
いんちき信吉 :01/10/25 12:35
犬さん、エリクソンはどうしたよ?
どうしたよって一体何が?? 元気にしてると思うが。
最近の作家は「ストーリー」を書く事を放棄しちゃってるんだよ。 もう、公開オナニーや言葉遊びには飽きた。
そうか。
121 :
吾輩は名無しである :01/10/26 16:23
>>119 じゃ君には一生ヌーボーロマンは理解できないね(プ
そうだ。
ごめん。ミノロフ先生。さっき某版で見ましたが、R・S氏のあの 話は事実ではありません。ただここの人たちの反応見たかった だけです。もっとも反応ありませんでしたけど。 もしR・S氏が〜だったらウケルなっていうただそれだけの話です。 どう考えても結びつかないでしょ? ニタニタしながらノーガードってのが半ばトレードマークに なってるR・S氏が作家で、しかも作品が寓話的とくれば。 ちょっとおもしろくないですか?
>R・S氏のあの話は事実ではありません。 だろうと思った^^;
>>121 別に理解したいとも思ってませんから。
私が本を読むのは、あくまで趣味ですから。
ハハ。T・N氏が時の人M・Cとの対戦についてこうもらしたんだとさ。 いわく、「寝技制限やめて!」
128 :
吾輩は名無しである :01/11/03 23:07
コーマック・マッカーシーのボーダーライン3部作は? 「すべての美しい馬」 、「越境」、「平原の町」。 マッカーシー読んで、やはりそこぢからあるのよね〜、アメリカ現代文学って 思いっち。 ブレット・イーストン・エリスの「Glamorama」もなかなかだった。
>1 全部を原語で読んでからぬかせ。
130 :
吾輩は名無しである :01/11/04 00:15
みんな、なかよく!
131 :
吾輩は名無しである :01/11/04 00:52
ミシェル・トゥルニエとかもへぼいの?
132 :
吾輩は名無しである :01/11/04 01:44
>>131 へ、へぼくはないでしょう・・・入手しやすいところでは「魔王」を
読んでみるといいですよ。1970年代の作品ですが。
133 :
吾輩は名無しである :01/11/04 01:47
>>128 マッカーシーいいですよね、うん。激しく同意。
みんな読んでるのかなあ。フォークナーに匹敵する・・・っていうと
ばしばし殴られるかもしれんがのう、ばあさん。
134 :
吾輩は名無しである :01/11/04 01:59
ロブ=グリエもクロード・シモンも現役作家だと思うのだが、誰も触れないの は、単純に知らないからなのか、もしくは、ル・クレジオやソレルスによって 超えられたという幻想が蔓延っているからなのか。 いずれにせよ、そういった名前から遠く、より以上にラディカルなムーブメン トがあるならば、是非御教示されたし。ギヨタでもなく、無論、トゥーサンの 方向でもなく、況やF文学なんぞでもなく。
135 :
吾輩は名無しである :01/11/05 02:22
文学版って難しい事書く人がいると、皆黙る。 あほなのだけが残る。
136 :
吾輩は名無しである :01/11/05 02:24
>>121 ヌーヴォー・ロマンって今ごろ読んでるやついるの? 最近よかったってやつ
を挙げてみてよ。
137 :
ixion :01/11/05 02:47
>ロブ=グリエもクロード・シモンも現役作家だと思うのだが、誰も触れないの >は、単純に知らないからなのか、もしくは、ル・クレジオやソレルスによって >超えられたという幻想が蔓延っているからなのか。 全然越えられたとは思わないなぁ。ソレルスはむしろ理論先行だった ヌーヴォー・ロマンのある側面を、より読みやすい形で読者に橋渡し をしているように思えるときもある。ところでロブ=グリエの近作 ってなんですか?自伝作品が出たってのは知ってるんだけど…。 今日ピーター・ケアリーの新作(って言っても出たの去年か)買って きました。最初の方しかまだ読んでませんが、面白い。オーストラリア の義賊ネッド・ケリーの語り口が良いです。
138 :
吾輩は名無しである :01/11/05 02:56
ピーター・ケアリーという人について詳しく教えてください。
139 :
吾輩は名無しである :01/11/05 02:59
>>129 全部ではないが言語で読んでますが、何か?
140 :
吾輩は名無しである :01/11/05 02:59
今135が良いこと言った!
141 :
吾輩は名無しである :01/11/05 03:08
>>139 「言語」で読まないならなんで読むだろー?(藁
え? わざとなの?
こりゃまったしっつれいいたーしやしたっ!!
142 :
吾輩は名無しである :01/11/05 03:11
143 :
ixion :01/11/05 03:16
ピーター・ケアリー(1943〜) オーストラリア生まれ、ニューヨーク在住。 (おもな作品) The Fat Man in History Bliss Illywhacker (1985年度ブッカー賞ノミネート) Oscar and Lucinda(1988年度ブッカー賞受賞) The Tax Inspector The Unusual Life of Tristan Smith Jack Maggs(1998年度コモンウェルス作家賞受賞) True History of the Kelly Gang(2001年度ブッカー賞・コモン ウェルス作家賞受賞)本作 実は、アタシもきちんとこの作家読むのはこれが初めてなんです。 『イリワッカー』はやたらと薦められたし、ディケンズ好きの 俺としては『ジャック・マグズ』は読まねばとは思っていたの ですが>138さん
144 :
吾輩は名無しである :01/11/05 03:22
ありがとうございます。
145 :
ロカンタン :01/11/05 15:38
>>128 ,133
ふむ、わしも烈しく同意。ボーダートリロジーの最後のはいまいちだったけどね。
お好きなら、彼の公式サイトもありますぜ。結構内容豊富ですよ。
>>143 相変わらず、素早いですなあ。
以前どこかに書きこんでおられた、「THE FAMILY ORCHARD」NOMI EVE
最近、本屋でPB版入手しました。それにしてもどこでこんな本見つけ
てくるんですか?読まれたときはハードカヴァーでしょ?
その卓見には、敬意を表しますよ (^^;
>>145 ですよね。公式サイト、見てみます。ありがとうございます。
でも公式って、あの偏屈が管理してるのかなあ。楽しみだ。
'Outer Dark'など、古い作品もいいですよ。
147 :
ixion :01/11/05 23:43
The Family Orchard面白いですよね、俺も衝動買いだったんですけど。 >ロカンタンさん そういや、C・マッカーシー、ボーダートリロジー途中で読みやめたまんま だったの思い出した。
148 :
吾輩は名無しである :01/11/06 17:20
F文学ってどなたか知りません?
149 :
我輩は名無しである :01/11/06 17:48
J文学なら詳しいよ。
150 :
吾輩は名無しである :01/11/14 03:11
P文学ならしらないよ。
151 :
吾輩は名無しである :01/11/14 15:09
ベンヤミン・レーベルトってどうよ?
誰かボウルズの話はありませんか。
153 :
吾輩は名無しである :01/11/17 15:18
農家の方から聞こえる音に耳をそばだてながら、 数字の8を横倒しにしたようなショットガンの穴を 脳裏に浮かべている犬。犬は数字の8のことなど 何も知らないが、たとえ犬といえども本能がそれ なりに鋭く研ぎ澄まされていれば、ぼんやりとした その形が永遠を意味していることはわかるだろう。 ってことで、キングってどうよ?
それは俺なのか?
155 :
吾輩は名無しである :01/11/17 15:35
ボウルズが亡くなった時に、朝日新聞の夕刊に写真入りの 追悼記事が載っていたのにはちょっと驚いた。誰が読むんだ? と思った。まあ四方田が書いていたんだけど。
156 :
吾輩は名無しである :01/11/17 15:39
>>153 それって「クージョ」だよね。ときどきキングもぶっとんだ
素晴らしい文章を書くことあるな。手元にないから引用できんが。
キングに1票。
イアン・バンクスの「蜂工場」なんてのもよかったな。
157 :
吾輩は名無しである :01/11/20 03:01
もっともっと!
158 :
吾輩は名無しである :01/11/20 11:16
「シェルタリングスカイ」ってなんで全集に入ってないの? 版権かなんかの問題か?
キング大好き(だった…)。 イアン・バンクスなら『フィアサム・エンジン』を是非。クリプトとか 技術者とか塔とかいろいろぶち込んでおきながら、最高の(?)終わり方を 見せる御馬鹿SF。バンクスは何を書いてもある程度うまい>156 現在作家について: ケアリーは面白かったです。あと、Jonathan Franzenの新作が出ました。
スペインからおっ! これは!って作家の本が出たよ。 ハビエル・マリアスだって。 「スペインには商業的な目的からありきたりの民族的話題、種々の暗い イメージを、それがまるでスペインの唯一の次元とばかりつけこむ 不誠実な乱用があった。」 この言葉からわかるように、彼はあのへんには珍しく国について語らない。 で、影響受けてる作家がふぉー区なー、コンラッド、ジョイス、マン、ナボコフ 三島なんだってよ。スペインも若干ラテンの影響が強いってイメージが あるけど、ラテンの土着的リアリズムからこれだけ距離を置いた作家もめずらしい んじゃないの?まだ三十ページくらいしか読んでないけど・
161 :
吾輩は名無しである :
01/11/22 18:10 柴田元幸氏が大好きなスティーヴン・ミルハウザーってどう?