>938
それが文学なんだよ。
何のために大西巨人なんて読んでんだおめーは??
この程度の作品で苛立つくらいなら、飯島愛でも読んでろって。
>937
人間の屑くらい認めてやれよ。
認められねーのに、なんで文学なんて読んでんだ?
test
943 :
吾輩は名無しである:03/03/15 00:32
941さんの指摘は肯綮に当たっているなぁ。
巨人氏が作品のなかで好意・好感を持って論じる作家などの人物は、その時代においては
評価されなかった人ばかりだ。“役立たず”や“人間として認められなかった人”。
あるいは“正しくは評価されなかった人”。
たとえば、啄木。たとえば、太宰。たとえば、松倉米吉。たとえば、明石海人。あるいは、安吾。
そして、シンガリはもちろん小林多喜二。
太宰治などは、当時も、そして今でも売れている作家だが、太宰の“真価”をまじめに
語ろうとしている(正しく評価しようとしている)ひとりが、巨人先生だ。
明石海人などは、文字通り 「収容」 されてた。太宰の生活実態については、多言を要しないだろう。
922さんの「リベラルじゃないね、このスレは。」以降の書き込みを読んでると、
941さんのように、「なんで文学読んでるの?」と聞きたくなる気持ちがよくわかる。
まるで、「リベラルであること」が良いことかのように、または、「リベラルじゃないと
おかしい」かのようにしか読めない書き込みを読むと、「そうじゃないだろ。なんで文学読んでんだ?」と、
941さんと同じ疑問が口を吐かざるをえない。
つまり、文学は「社会主義」に奉仕しないだけじゃなく、「リベラル」にも奉仕しない
んだろうから。しかし、大西巨人はマルクス主義者を自認しているという、そのへんの
いわくいいがたい、隔靴掻痒な、名伏し難いところに興味を抱かせるのも、大西氏の魅力に
違いない。
大西巨人をほとんど読まないまま(エッセイをひとつくらい読んだ?)、言葉足らずの
書き込みの揚げ足を取っているような書き込みが、ありそうな気がする。
まあ、2ちゃんねるにしては、煽りも半端なのが大西巨人氏の威力か?
944 :
我輩は猫である :03/03/15 01:12
>>943 そうだよね。
人間の屑うんぬんなんて、大西先生にしてみれば褒め言葉みたいなもんだよね。
まともに働いて、神聖喜劇書いてみろってんだ!”” へへん””
定年までサラリーマンでもやって、懸命に納税し続けて、尚且つ晩年に
神聖喜劇を超えるような、ウルトラ傑作書き残すような人物がいたら、
神聖喜劇なんて破り捨ててやるぜ。 ははんだ!””
945 :
吾輩は名無しである:03/03/15 01:33
そんなことカキコできるのも2ちゃんだからだろ。
名前と顔を出して、新聞やテレビで同じこと言ってみろ。
結論。このスレの住民は非常識で、他人の血税に寄生するダニ、いや、ダニ
以下の存在だな。社会の厳しさに叩きのめされるがいい。
946 :
我輩は猫である :03/03/15 01:41
>945
なんで大西巨人毛嫌いしてんの?
俺サラリーマンだけど、神聖喜劇読んで度肝抜かれたけど?
どんな人間であろうが、例え屑であろうが、凄まじい作品残したねって
褒めて上げたい気分になったけど?
働いてたら、むしろ賛美する派にまわってしまわないか?
そこんとこどうよ!
あと新聞・テレビうんぬんって物言いは、943の反論になってないと思うよ。
もう一回同じ文章書かれて終わりだと思うけど・・・
949 :
吾輩は名無しである:03/03/17 16:38
>>928の質問の件
『時と無限』の内容。
1973年7月初版。
1、赤人 記録文集
2、赤人 短編小説集
3、巨人 教育論集
障害者にも学ぶ権利がある
文部大臣への公開状
ふたたび文部大臣へ
学習権妨害は犯罪である
「私憤」の激動に徹する
「学校教育法」第二十三条のこと
4、巨人文芸批評集
言語表現について
軍隊内階級対立の問題
凶事ありし室
『レイテ戦記』への道
とりあえず、以上の文章が収録されています。age。
>>949 お^−ありがとうございます
とりあえずゲッツします
951 :
吾輩は名無しである:03/03/18 22:07
あのさー、まいぺーすさんのスレをこれ以上、
汚さないでくれますか?
大西巨人のスレでつ
954 :
吾輩は名無しである:03/03/24 00:33
落ち着いてきたところで質問させてくれ。
今「神聖喜劇」初読で第二巻の途中。
やたらと面白いね。蓮實や吉本や阿部が絶賛していたのもうなずけるよ。
でもいまひとつわからないことがあって、
東堂が論理でやり込めるところや他の二等兵たちのぼさっとした態度なんかは笑えるんだが、
社会主義運動について延延と説明されているのが難しすぎ。一応読んだけど頭に入らない。
読者としては、こういう歴史や背景なんかを知悉しておくべき?
さらにいえば、シリアスと喜劇、どちらを重視してよむべきか教えていただけたら嬉しい。終わり。
僕も今読み始めて一巻の途中くらいですが、今はまだ説明的なこと
(ほんとに説明的なことだけ!)しか語られなくて、話の進みも
遅いし、章ごとの事件的内容が一話完結的に淡々と進むんですが、
マルクスボリシェビキーとかですね。言った言わないの論争を延々
続けていたりですね、とにかく論理ゲームでドイツ語の
テキストの引用も実際にあったりしてまるで創作ノートを見ているかの
ようなんですね。これが面白いんですがね。つまり形式重視で僕は
今のところ読んでいるというか、ま、第一巻なので登場人物の立ち位置
とかそういう図面を頭に入れていきながら読むしかないんですが、それで
も喜劇的な側面は面白い。僕は喜劇ベースでそこから派生するシリアス
というシンプルな読みでいいんではないかと勘ぐっていますがその辺り
どうなんでしょうか?というかここからどうなるのかわくわくします。
「超人的な記憶力を駆使した東堂二等兵の壮大な闘いも開始された」
と背表紙の紹介文にあるんですがここから全体主義への社会主義的
な内部破壊が開始されるんでしょうか?うずうず。。。
956 :
名無しさん@まいぺーす:03/03/24 01:49
>>955 歴史的背景を知っておいた方がいいのでしょうが、さしあたり知らなくても
物語を読み進めるのに特に不都合はないと思います。というか、人民戦線のこと
など、僕は、今でもよく承知していないのですが。とりあえず、東堂が戦前・戦中
の自己が抵抗者であったと主張するために詳細な記述がなされているわけでは
ないことを押さえておけばよいでしょう。
あと、955さん同様、初読時は、喜劇ベースでいいと思います。
>>955 全体主義への批判というのは、『神聖喜劇』では展開されませんね。『天路の奈落』
などでは、マルクス主義政党内部の官僚主義・教条主義に対する闘争が描かれますが、
全体主義批判というのとは、少し違うかもしれません。でも、955さんの「わくわく」感が
裏切られることは、おそらくないはずです。
二十一世紀前夜祭で巨人の岩を削ったような文章に魅力を感じました。
で、精神の氷点と五里霧を買ってきました。はやく読みたい。
>>957 五里霧、どこで買いました?
最も入手が難しい1冊だと思います(泣・・・
>>958 五里霧は地元(滋賀)のしけた古本屋です…たまたま見つけました。
精神の氷点は書店で。
960 :
吾輩は名無しである:03/03/26 23:58
「神聖喜劇」の読み方(大高知児)ってどない?
ネット書店かなにかで買おうかどうかと迷っているんだけど。
だいたいどんな内容なのか
(どれくらい詳細なのか、作中の事件の整理の様子、解釈ありなし、とか)
誰か教えてくれ。
教えてくんでスマソ
961 :
名無しさん@まいぺーす:03/03/28 13:17
>>960 一言で言うと、資料集ですね。梗概、登場人物一覧、対馬地名一覧、作品内年表、
地図のほか、作者の言葉や主な論考が収録され、作品の成立史、論評史がまとめられ
ており、参考文献目録も附されています。便利ですし、買って損はない本だと思います。
「巨人館」に『深淵』連載第68回目と共に、「作者のことば」が掲載されています。『重力』
の鎌田哲哉との往復書簡一回目にあたる文章「「往復書簡」のことなど」を引き、仕事の
スローモーぶりを述べたものです。前に紹介した「D・ハメット作『血の収穫』のこと」が
自己引用され、「とりわけ取り込み多く、あわただし」い状況が確認されています。相変わらず、
その具体は示されていないものの、ファンとしては、やはり気になりますね。落ち着いた執筆
環境を得られることを願っています。
詳細な情報サンキューです。購入決定します。
今ちょうど「模擬死刑の午後」を読み終えたところで、あと少しなんだけれど、
早く読み終えたくないような、そうでないような。
それにしても、たった二週間かそこらで読みきってしまうのが、作者にひどく申し訳ないような気になるね。
963 :
吾輩は名無しである:03/03/29 01:05
『深淵』がなかなか終わりそうにないのは、読者としても「遺憾である。」が、
大西氏だから、許す。
「巨人館」の大西氏の「往復書簡のことなど」の文章は、とても良い。
感動する。あいかわらずながら、あの文体は、良い。なんの隠し立てもない、
率直、明快、真摯な文章。文章とは、こういうものであるべき。
人柄とか人格とかをあらわすものが文章。大西氏を知ることができて良かったと
実感する時。
>>959 やっぱりそういうとこ穴場ですよね・・・
漏れも以前「戦争と性と革命」を田舎の古本屋で見つけゲトしますた
二十一世紀前夜祭、続いて、精神の氷点、そして現在五里霧を読んでいます。
大西巨人の文体と頑固一徹な精神に、見事にはまりました。
次は、神聖喜劇・三位一体の神話に挑戦するつもりです。
学生になれば(金が貯まるので)巨人文選や他の絶版著作も収集できるので、
来年が楽しみです。
967 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/06 22:47
『重力 02』を購入、真先に大西巨人・鎌田哲哉「往復書簡」に目を通しました。
大西の方は、既にホームページ上で一読していましたが、鎌田の分は初めて読むもの
で興味深かったです。鎌田は、大西文学の根底に「臆病」への鋭敏な意識があることを
指摘し、弱さへの凝視が独特の文体を生み出していることを説いています。『神聖喜劇』
で、東堂太郎の心象風景を取り上げた論者は、おそらくいなかったのではないか。鎌田
の大西への関心は、強く、持続的なものであるように感じました。大西がこの企画に
応じたのも納得です。次回以降も楽しみですが、結構先の話ですね(笑)。
968 :
吾輩は名無しである:03/04/09 00:03
五里霧は秀作揃いで大変読み応えがありました。
ここでも話題になっているなぞめいた「底付き」
や、巨人の混乱というか反省が描かれた表題作
個人的には最後の連絡船がよかったです。
969 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/09 12:50
>>968 『連絡船』は、評判のいい一作のようですね。足長おじさんの話の異種とも言えますが、
援助の手段の慎重さや具体性がメルヘンと一線を画しているようです。この前読み返して
気づいたのですが、金銭に関する記述が非常に細かいですね。そのことが戦前の階級社会の
実態、自由業者の徴兵者に対する無保障、主人公の境遇などを浮かび上がらせる効果を
挙げているようです。
それにしても、『五里霧』が入手難なのは困りもの。文庫化を強く望みます。
970 :
吾輩は名無しである:03/04/09 13:54
>>969 「連絡船」についてふと思ったのは、「精神の氷点」と似た状況(主人公の召集前)、
それでありながら「精神〜」とは対極の終始一貫した暖かい雰囲気とで、これは<空虚>を超えた「あるもの」の一端を描いて
いるのではないか、という事です。これはまあとりとめのない考えですが。
まいぺーすさんの言うとおり簡潔明瞭、そしてくどい説明と感じさせずに
戦前の社会を上手く描写する巨人の創作力は本当に優れていると思います。
やはり巨人作品が入手困難というのは悲しいことです。古本市場は社会人でないと
なかなか手のつかない値段のものもありますし……自分も文庫中心の読書なので
ぜひ文庫で出してほしいですよね。
971 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/09 22:42
>>970 主人公の精神状況で言うと、『神聖喜劇』の東堂太郎と『連絡船』の桜井次郎とが
近く、また、『精神の氷点』の水村宏紀と『白日の序曲』の税所太郎とが重なるように
感じます。前者の向日性と後者のニヒリズムとは一見対極に位置するようですが、
ご指摘のように、その距離は意外と近いのかもしれません。物語の設定で言うと、
対等に関係できる女性の有無が大きいとも言えますが、もちろん、それだけに帰する
ことは乱暴でしょう。
あと、『連絡船』では、桜井が少女に勧める書のラインナップがいいですね。十一谷
義三郎『唐人お吉』や川端康成『浅草紅団』まで含まれているのが、教養主義的な発想を
裏切っていて、新鮮です。
972 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/18 00:25
「巨人館」が三週間ぶりに更新され、『深淵』の第69回目がアップされています。
今回、作中人物の日記が引用されていますが、厳密な記述がいかにも大西らしく、
微笑が浮かんできます。筆の進みが思うようにいかず、苦労されているようですが、
読者としても慌てず待っていたいと考えます。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
975 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/21 00:57
速報を一つ。『三位一体の神話』が文庫化されます。光文社文庫から7月刊行の予定です。
解説は、鎌田哲哉氏が担当するとのこと。楽しみですね。
重力02ってどこに置いてあるのかなん。。。
977 :
吾輩は名無しである:03/04/23 04:35
地味ー大西。w)
978 :
吾輩は名無しである:03/04/23 21:56
51: 星の王子様総合スレッド (30)
52: 【Henry】H・ジェイムズ【James】 (40)
53: 太宰治。其之四 (120)
54: 石原千秋・テクスト論者 (6)
55: 【編集者】出版不況だ!全員集合 2【降臨せヨ】 (752)
56: 【彷徨】〜文学板雑談スレ Part 20〜【再生】 (345)
57: エミリー・ブロンテ 『嵐ヶ丘』 (135)
58: ジェイムズ・エルロイ (35)
59: 文学板住人が読む現代詩・現代短歌・現代俳句 (807)
60: 【斬】論客キラー松原正【殺】part2 (219)
979 :
吾輩は名無しである:03/04/23 21:56
61: 文芸誌の書き手に盗撮されてるのですが… (33)
62: 【百鬼園】内田百關謳カの第二阿房列車【先生】 (206)
63: 春樹訳「ライ麦畑でつかまえて」を先回りするスレ (271)
64: 【環境保護】無料クリック募金【病気・飢餓撲滅】 (15)
65: 【女性限定】文学好き女性はこんな男が好き! (433)
66: トーマス・マン@トニオ・グレーゲル (162)
67: ナンシー関を追悼する (623)
68: みんな、吉本ばななが嫌いなの? (746)
69: 丹生谷貴志 にぶやたかし と読みますです (285)
70: 大西巨人 (977)
980 :
吾輩は名無しである:03/04/23 22:38
980
981 :
吾輩は名無しである:03/04/23 22:42
糞左翼
982 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/24 22:14
HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)の2003年度プログラムとして、
連続講座「文学・大西巨人『神聖喜劇』を読む」が始まるそうです。前後期各5回、
前期の日程は、6月1日(日)・6月29日(日)・7月26日(土)・8月30日(土)・
9月21日(日)で、時間は、13時〜16時半です。武井昭夫・湯地朝雄・すが秀実・
立野正裕氏らがゲストとして参加するほか、締めくくりには大西巨人を囲む会が
行われるそうです。詳細は、以下のホームページを参照してください。
http://www.jca.apc.org/~nitta/
983 :
吾輩は名無しである:03/04/24 22:19
うわっ!こりゃすごい。
984 :
名無しさん@まいぺーす:03/04/24 22:29
982に補足。
上の情報は、HOWSのリーフレットに載っているものから取りました。
ホームページでは日程以外のことは、まだ記されていないみたいですね。
なお、一般の一回ごとの参加も可能で、その場合の参加費は、一回1,500円
とのことです。ちなみに、会場は、文京区本郷3丁目にあります。
ついにきた
申請喜劇好きだけど・・・
セコイ小銭稼ぎだな〜
締めくくりって9月21日かなぁ?別の日かなぁ?
>一般の一回ごとの参加も可能
マジですか!
まいぺーすさん、そろそろ次スレよろ
989 :
まいぺーす:03/04/25 21:30
>>989 そうかあれは前期だけですね。ということは来年3月かなぁ。