1 :
吾輩は名無しである:
それは私の事。
文学に手を染めようかと思っている人が読むべき定番や名作を幅広く募集。
2 :
吾輩は名無しである:01/10/02 22:03
まずは漱石の作品全部読むべし。
3 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 22:17
いきなり全部かよ!
読みにくくはないと思うが……。
新潮社文庫100選とかから手をつけるのが
無難だと思います。別に新潮社じゃなくてもいいけど。
ってゆうか俺も初心者と中級者の中間ぐらいだから。
帯とか解説とかをちらっと見て、
読みてーなあと思ったら読んだらいいっしょ。
無理に巨匠の作品を読んでしんどい思いをして、
文学が嫌になるよりは。
重ねて言うけど、漱石は読みやすいですよ。
猫から順繰り読んでいけばよろしいかと。
4 :
吾輩は1である:01/10/02 22:32
なるほど。夏目漱石ですね
ところで
外国の文学作品のお薦めはありますか?
5 :
吾輩は名無しである:01/10/02 22:35
外国の文学作品で初心者が読むべき小説……そうだなあ……
プルースト『失われた時を求めて』(ちくま文庫)
ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』(河出書房新社)
このニ作品が初心者向けの定番じゃないでしょうか。
6 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 22:47
じゃあ私は「ユリシーズ」あたりを……って冗談冗談。
アメリカならマーク・トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」
「ハックルベリィ・フィンの冒険」
イギリスならシェイクスピア作品全般。
フランスは……個人的に好きじゃないのでパス。
ロシアならチェホフ「桜の園」ドストエフスキー「罪と罰」
あ、あと魯迅先生の短編集「狂人日記・阿Q正伝」
まあ、大幅に偏った趣味で推薦させてもらいましたが、
私のおすすめはこんなもんです。
バリバリ文学やってるような人が見たら、
「何だこのミーハー野郎は!?」と言われるような作品ばかりですが。
7 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 22:48
あ、ドイツを忘れてた!
ヘッセ最高! です。
「車輪の下」「シッダールタ」が僕は好き。
8 :
吾輩は名無しである:01/10/02 23:08
9 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 23:09
突っ込んだらあかん、突っ込んだらあかん。
俺も我慢してるんやから。
10 :
吾輩は1である:01/10/02 23:14
なるほどなるほど。
さっそく明日あたり探しに逝くとしましょう。ガッ
11 :
吾輩は名無しである:01/10/02 23:35
>>9 でも1が買いに行ったら可哀相。
読む気萎えるの必定。
>>1 今まで国語の教科書とかに気になる作品はありませんでしたか?
もしあったならその作家の他の作品を読んでみるのをお勧めします。
一冊読み始めると、そこから芋づる式にどんどん手が広がっていきます。
しかし国語の教科書に外国の作品はほとんど載ってないからな…。
シェイクスピアとかどうかな?短いし読みやすいと思う。
漱石の『猫』って初心者向けかなぁ・・・。
最初に読むのはきつくない??
13 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 23:48
でもよお、せっかくスレたてたのに
収穫した国内の作家が漱石だけってのはあんまりじゃないか?
そんな答えなら文学板に来なくても、
家族にでも聞いたほうが早かったと思うぞ。
俺も推薦したから偉そうなこと言えんが。
ま、芥川なんかも良いと思います。
鼻・芋粥・杜子春が一つに入ったのが
新潮文庫か何かで出てなかったかな?
確か結構安かったはず。
14 :
夜明けのダザイスト:01/10/02 23:49
ゆっくり読んできゃそんなにきつくないと思うよ、猫。
一日一節ぐらいで。
>>14 >鼻・芋粥・杜子春が一つに入ったの
これは文春文庫ですね。
う〜ん、私はいきなり『猫』はダメでした・・・。
「前期三部作」なんかのほうがとっつきやすいかと思います。
16 :
夜明けのダザイスト:01/10/03 00:23
>>1 の年齢にもよるんじゃないの?
学生だったら間違いなく三四郎から入ったほうが良いと思うし。
>>16 うん、そうかも・・・。
1さんがどんな人かわからないから、適切なアドヴァイスは難しいですね。
18 :
吾輩は名無しである:01/10/03 00:44
何から読むかって難しいね。
古本屋さんの店先に行って、100円ワゴンを覗いて、
聞いた事がある作品・作家があったら買うのはどうだろう。
全然無知の作家よりも、耳に覚えがある作家の方が
「これが噂の堕落論か」みたいな感じで親しみやすそう。
日本人なら、まずは日本の小説から入った方がいいと思いますよ。
なにも国粋主義から言うんじゃなくて。
作品を判断する基準ってものがあるでしょう。それは決して絶対的なものじゃなくて
どう言う環境で育ったか、何を読んで育ったかが大きくものを言うわけでして。
で、アメリカ人ならアメリカの、中国人なら中国のものから入るのが一番ではないかと
思うわけです。こんなんで分かるかな。
具体的には・・・うーん、樋口一葉「たけくらべ」はどうでしょ。
意外に難しくないし、文章はずば抜けて美しいし、極上の小説だと思いますよ。
あ、「たけくらべ」もし読むんでしたら、ちくま書房からでている
ろうけつ染めの綺麗な挿絵入りのを断然お勧めします。
岩波のはわかりにくいし、解説が左翼思想一辺倒で作品の情緒
ぶち壊しまくりなので。
お節介ながら。
21 :
夜明けのダザイスト:01/10/03 00:55
幸田文の「おとうと」もおすすめ。
山岡荘八「徳川家康」。
外国物であれば、アンドレ・ジイドの「狭き門」を推薦したい。
名作100選なんかの定番だけれど、今では失われた究極の純愛世界を堪能出来る筈。
たとえ宗教小説の体裁でありながらも、ね。
実際、私は今でも偶に、ペラペラと頁を繰っています。
日本の近代小説では、有島武郎の「カインの末裔」。
初めて読んだ時の衝撃を今も忘れられない。
青空文庫から無償でダウンロード出来ますよ。
漱石は私も大好き。その天性の諧謔味は、日本文壇史上圧倒的に傑出していると
思います。従って初期の作品が好き。
24 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:13
なんかアホが多いな。
名作を読むだけが正解じゃないだろ。
まずは短編から入るのをおすすめしたい。
太宰治「きりぎりす」(新潮文庫)
>>24 それじゃお前の推薦作を挙げて下さい。
笑ってやるから覚悟して下さいまし。
大西巨人「神聖喜劇」
>>26 ハァ?
俺のお勧めはウンベルト・エコ『薔薇の名前』
笑えるもんなら笑ってみろよ。タコが。
まあオマエみたいなタコには手も出せない難解な小説だけどな(プッ
言語論をかじってる人なら面白く読める。
>27
昔、大阪阪神てペンネーム、思い付いた時のことを思い出した。
31 :
夜明けのダザイスト:01/10/03 01:34
わはははははははははははははははははははははは。
ぎゃははははははははははははははははははははは。
スレッドの題名の日本語、読めます?
>>29 え、24は俺なのに……。
ていうか、そんなの薦めるのはアホだって話をしてるんだよ。
今、真面目に考えてるから、すっこんでろ。
>>29 どあほう。
スレ違いだろうが。サロン馬鹿やってどうすんのさ。
34 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:38
29には
「イタリア語で、ですよね?」攻撃を
>>26 というわけで改めて推薦する。(といっても29はニセだけどな)
ラディゲの『肉体の悪魔』
文章はちょっとまずいところもあるが、恋愛ネタは言葉がすんなり内面化するようで楽しめる。
主人公の「軽蔑癖」は誰しも思い当たるところがあるだろうし。
考えたけど、1つに絞れない。
短編で親しみやすい文体のメジャーな作家ならだれでもいいや。
とりあえず、次の読書に繋がる作家がいいね。
俺は文学は武者小路実篤から入ったよ。
名前が面白かったからね。
>>35 なんだよオイ! 偽者ばっかりじゃねぇか!
俺のお勧めは『フィネガンズ・ウェイク』だよ!
>>37 聞いた事もねえし、くれるってったって貰わないよ、そんな本。
フィネガンズ・ウェイク?舌噛んで死にそうだ。
名前は面白いよ。
いいんだよ。最初はつまらなくてもさ。
面白いのに当たるまで読みつづければ。
>>40 ジョイスだろうが!
半角英数の24よ。そんなことも知らずに煽ってたのか。
説得力無いぞ。マジで。
なんだよ、まぎらわしい。
44 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:45
24は二人とも結構いい人とみた。
問題は、最初から名作を読むか親しみやすさを採るか。
24が両極に立ったのは出来過ぎた構図だ。
親しみやすい名作でええやん。
アンデルセンの「絵のない絵本」超おすすめ。
48 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:55
太宰なら「お伽草子」じゃないか?
昔話のパロディー(?)なら入りやすいぞ。
49 :
吾輩は名無しである:01/10/03 01:58
太宰はいいよね。中学生でも共感しながら読めるし、大人になっても発見があるし。
横光利一もあまり読まれないけど、読んでみると面白いよ。
岩波の『日輪・春は馬車に乗って』は手に入りやすいし。
初心者が安心して読めるような本は、文学じゃない。
初心者がお伽草子読むのはなんか悔しいから駄目……。
いや、良いけどね。間違いなく読みやすいし、
おもしろいし。おすすめ。
>50
うわ、そりゃ暴論だべ?
本物の文学ほど、入りやすい。奥は深くて極めることは困難だが…。
安心して読んでいる内に、底知れぬ世界へ導かれる。
ゴタゴタと小難しいゴタク並べてるようなのは、大抵エセだわさ。
初心者が読みにくい、理解できないっていうことは
その作家の表現する能力が、たいしたことないとも言えるね。
先輩! たった今、ドストエフスキーの「白夜」を読破しました。
「白痴」又は「狂人日記」てなタイトルが適切だな、みたいな冷ややかな眼差しで
読み進んで行きましたが、最後にはやっぱりしんみり。
一昔、否、二昔前の文学青年達は涙にむせびながら対峙したんでしょうけど。
現代の初心者にはチト推薦しかねるってな感じです。如何?
太宰が良い。
取り敢えず処女作品集「晩年」の巻頭作、「葉」が良い。
選ばれし者の恍惚と不安、我にあり by 前田日明
「薔薇の名前」って面白いんですか?
コネリーの映画版すら観ていないので、読み所を教えてたもれ。
それから1さんがマジなら、やはり高飛車では無くて
体験談を交えて挙げていった方が良いのでは?
只、作品名を出すだけで無くてね。
あ、私は大江健三郎の「われらの時代」をお薦めします。
初期の大江氏の作品全て、永遠に色褪せない輝きを保ち続けるに違いない!
57 :
吾輩は名無しである:01/10/03 03:44
初心者に短編ってのは定石なんですかネ。
むしろある程度長いヤツ読んで貰ったほうが、
「やったよママン」みたいな達成感があるような気がするんですが。
その達成感を糧に次なる読書へと。
「薔薇の名前」よりも京極夏彦を一通り読んで、
長いのでも読めるんだと自信をつけていただきたい。
一回挫折するとあとが辛いよ。特に短編の場合。
50さんへ
難しいことを平易な言葉で表現するのはとても難しいことなのです。
上田敏や谷崎なんかが言ってた名文の条件も、
印象強く、わかりやすく、感情込めてって感じだったと思いますです。
でも文学板に太宰スレが少ないわりには、
太宰を推薦する声が多いですねえ。
なんだかんだ言ってみんな好きなんだ♪
歴史に興味があるあなたにおすすめ
岩波文庫「シャクンタラー」カーリ・ダーサ作。
インドのシェイクスピアとまで言われた作品。
ゲーテにも影響を与えたとか与えなかったとか。
59 :
吾輩は名無しである:01/10/03 04:25
>58
じじ臭いこと書くねぇ。
ついでに「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」も
すごくインドしててお勧め。
60 :
夜明けのダザイスト:01/10/03 04:54
神話に興味ない人が読んでも、置いてけぼり食らう恐れアリってか。
62 :
吾輩は1である:01/10/03 10:43
いつの間にか大量に…
まぁ、上の方から少しづつ…
63 :
吾輩は名無しである:01/10/03 13:11
まあこういうスレっぽい展開になってきたな。
そのうち、
ドストから始まるリストズラー
↓
んなもん無理だ
↓
俺は10歳で読んだ
↓
不毛な議論
↓
結論:星新一
↓
ウマー
64 :
吾輩は名無しである:01/10/03 13:49
65 :
吾輩は名無しである:01/10/03 14:19
「暗夜行路」でいいじゃないか。
>>65 志賀直哉は「城の崎にて」がイイ。
もののあわれ的な様式美が凝縮された名短篇と言えよう。
白樺関係では、武者小路實篤の「お目出たき人」なんかもいいかもね。
68 :
吾輩は名無しである:01/10/03 23:57
森鴎外と徳田秋声
69 :
吾輩は名無しである:01/10/03 23:57
文学に初心者も何も無いと思うが、
そう思うのは俺だけだろうか?
現に、ただ一通り読んだだけで、
読破したと思いこんでいる人もいるし。
そういう思いで読んでいれば、
百通り読んだって分からないものは
分からないんだよ。
>>69 そういうニヒリズムはみっともないだけよん。
単純にアレ読んで感動した、コレはイマイチだったってな雑談でイイじゃん。
あれこれ言う前に、先ずあなたの推薦作を挙げなよ。
俺は上の方でageたからさ。
71 :
吾輩は名無しである:01/10/04 00:15
どこがニヒリズムなのか、少々解しかねるが…。
だとしても、どうしてみっともないんだ。
あなたの主義に反するものは、みんな、みっともない
にしてしまうのか?
推薦作は、とりあえず漱石全部。
>>2で言った。
>>71 漱石では「坊っちゃん」「三四郎」「こころ」しか読んでいません。
次回は何が良いでしょう?
因みに草枕は冒頭の数行のみ。
知に働けば角が立つ、情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住み難い。
これで合ってますですか?
73 :
吾輩は名無しである:01/10/04 00:29
門しかないだろ
意外なとこで「坑夫」なんてどう?
門じゃない。それからだった。
76 :
吾輩は名無しである:01/10/04 00:34
みんな無理しないで沢木耕太郎でも読んどけ
何故に、その推薦作なのかを教えて下さい。
訴求力十分そうな作品から取りかかりたいので。
アホは無視
79 :
吾輩は名無しである:01/10/04 01:09
清涼院流水なんてどうでしょう?TOPRUN,COSMIC,JOKERとか・・・
特にトップランがいいと思う・・・時間を賭ける少年狼とか
作中のゲームが面白い。あとは言葉遊びが凄い
>>78 私の事か、それとも76氏の事でしょうか?
ここまで出てきた本のリストを作ってくれる親切な人はいないのか
>>81 まだリストを作るほどじゃないと思われ。
漱石と太宰のオンパレードじゃなあ。
勿論どっちも好きなんだけど、もう少し多彩になればと。
私も短篇から入るのが良いと思う。
いきなりトルストイやノーマン・メイラーは辛いでしょ。
てな訳で、ヘンリー・ジェイムズの「デイジー・ミラー」を推薦。
どうって事ない筋書きなんですけど、ヒロインのデイジーの人物描写が
微笑ましくも切なく、そして限りなく美しいからです。
新潮文庫から300円程度で、それなりの書店であれば常備されている筈です。
83 :
夜明けのダザイスト:01/10/04 02:25
司馬遼太郎や松本清張も面白い。
84 :
宇能 鴻一郎:01/10/04 02:30
僕の作品もよろしく。
85 :
吾輩は名無しである:01/10/04 03:10
86 :
吾輩は名無しである:01/10/04 03:39
87 :
吾輩は名無しである:01/10/04 03:40
苦しくとも鴎外から入れ、さすれば正しき文学道を歩むことが出来る。
88 :
吾輩は名無しである:01/10/04 05:08
あーあ。皆さん勝手なこと言ってますねえ。
これじゃ、1がなに読んでいいのかが、ますますわからなくなりますねえ。
本なんて好きなように勝手に読めばいいのにね。
深沢七郎「楢山節考」。
90 :
吾輩は名無しである:01/10/04 07:42
小難しい本を最初に読むと読書が嫌いになってしまう気がする。
最初は簡単なのを呼んで本好きに成ったあとちょっとむずかしめのよんだほうが・・・・。
まず、星新一あたりかミステリーを読んで単純に面白がったほうがいい気がする。
>1さん。
まずは自分の好きな芸能人とかミュージシャンが読んでる本とかを
読んでみる事から始めてみてはいかがでしょう?
小難しい物でも『あの人こんなの読んでるんだ』と思いながらだと
割と楽しく読めるかと思います。
>>88 だから、ごたくを並べてないで推薦作を挙げろってばよう。
野坂昭如「エロ事師たち」。
95 :
吾輩は名無しである:01/10/05 00:35
自分が意識して選んで読んだ最初の小説を挙げるのはどうか
私は漱石の「こころ」です。今は嫌いですが
乱読ってどう思う?最初は良いのかな。
>>95 それはイイ提案ですね。
「こころ」を嫌いになった理由を教えて頂ければ、さらにイイですね。
私も今読んだらこそばゆく感じるだろうな、と思いますが。
98 :
吾輩は名無しである:01/10/05 09:55
「こころ」とかはさ、歴史を知らなきゃ読めないよ。
まあ、読んでみて知る事の方が多い気もするけど。
現代とは明かに違う。社会が違うから、登場人物
の価値観が「現代の読み手」と凄く違う訳だ。(時に同じ)
そこから、「特殊」の中から、「普遍」が読み取れればいいんだけれど、
その「特殊」について理解する為の知識がなくてはだめだ。
少なくとも、近代文学を読むときは、明治・大正の歴史、
まあ主に「近代化」を軸とした日本を知らなくては、
正確な読みは出来ないと思う。どうせ読むんだったら、
作者の意図(主題)に触れてみたいと思うでしょ?
ヘミングウェイの老人と海
おぉ知らぬまに99とってたのか・・・って事は100げっとぉ〜
>>98 ならば、初心者には推薦出来かねるって訳ですか。「こころ」を。
それでは歴史の知識が欠けた人間は、文学を嗜む資格がないって事か。
どうにも一面的な見方だね。
もっとポジティブに、その逆を考えた方がイイ。
文学が歴史への水先案内を果たすって事もあるでしょ?
初心者スレって事を忘れないで欲しいね。ホントに。
>>101 中々いい切り返しだな。
漱石ぐらいの作家になると、逆に現代人を
明治へタイムスリップさせるぐらいの力があると思う。
作品を通じて歴史に興味を持てばそれはそれでいいことだしな。
ようは、楽しみながら、文学を糧にする姿勢が大切か。
>>102 お褒めに与りまして。
私は最近文学板にやって来た者ですが、
よろしければお薦めスレッドを教えて頂けますか?
本スレ読者にも好都合だと思うのですが。
人様に誇れるほどの知識など、まるで持たない文学好きです。
今後ともよろしく(しかし人気の無いスレですねえ)
俺のハンドルから、俺が出没するであろうスレを勝手に想像してくれ。
他のスレのことは良く知らん。俺も2ch初心者だ。
偉そうにしてるのは、地だ。ベテランだからじゃない。
あなたが親切な人なら、
ここにおすすめを書きこむべし。
詩人では、ヘッセ、バイロン、オマル・ハイヤーム、
それと石川啄木が好きだ。初心者にもおすすめだ。
と言うか俺も初心者のようなものだが。
106 :
黄昏のワルツ:01/10/08 07:21
>ならば、初心者には推薦出来かねるって訳ですか。「こころ」を。
それでは歴史の知識が欠けた人間は、文学を嗜む資格がないって事か。
どうにも一面的な見方だね。
そんな事はいっていない。「正確な読み」に拘るなら、
歴史を知らなくては駄目だ。といっているのです。
矛盾に聞こえるかもしれませんが、それと同時に、僕は、
「まあ、読んでみて知る事の方が多い気もするけど」
と書いた筈です。あなたのいう「水先案内人」を書いた
筈です。しっかり読んで戴けませんか?
107 :
夜明けのダザイスト:01/10/08 07:32
>「こころ」とかはさ、歴史を知らなきゃ読めないよ。
この言葉に、カチンときたのでしょう、101さんは。
私も少しカチンと来ました。
蔑みの念がこもった書きこみでないことは理解しますが、
誤解されたくないのならこういう書き方は控えた方がよろしいかと。
大衆小説と文学の狭間で揺れ動く私。
パウロ・コエーリョの作品を文学板で勧めていいものか、悪いものか。
108 :
黄昏のワルツ:01/10/08 11:22
>107
御尤もです。反省します。
>>105 私も学生時代から、新潮文庫のバイロン、シェリーが座右の書でした。
日本では立原道造、宮沢賢治といった詩人が好み。
先頃、ジョン・キーツの全集を思い切って購入しました。
とりわけ、初期の叙情的な作品が素晴らしく(まだその辺までしか読めませんが)、
早逝詩人の純粋さに、年甲斐もなく涙させられました。
(翻訳じゃん、なんて野暮はご勘弁を)
文学にはこのように、情操に直接的に訴えかける力があります。
私も万年初心者です。末永くお気楽に語りたいものです。
>>108 私も筆が滑りました。どうかお許し下さい。
110 :
吾輩は名無しである:01/10/09 13:43
チェーホフ短編。
111 :
吾輩は名無しである:01/10/10 20:46
読みやすくて感動できるの教えて下さい。
もしくは、心に残る本。(個人個人違うと思いますが)
よろしく、お願いします。
112 :
吾輩は名無しである:01/10/10 20:49
113 :
吾輩は名無しである:01/10/10 22:41
「星の王子様」なんかいいよ。感動するし。
んで、ある程度他の本とか読んだ後に読むと
とんでもなく深い本になる。一冊で二度おいしいです。
114 :
吾輩は名無しである:01/10/10 23:24
そうだね。童話から入るってのもありだね。
115 :
夜明けのダザイスト:01/10/10 23:37
雪の女王も好きだ。
レスどうもです。
人間失格はいつかは読みたいと思っています。
星の王子様とかはすごい子供っぽいイメージがあるのですが、
案外良いのかもしれないですね。
自分が好きな作家は、村上春樹なので
できればそんな感じのがあれば良いなと思って聞きました。
117 :
吾輩は名無しである:01/10/10 23:52
俺は、童話じゃないって思ってる。
「星の〜」読んでしっかり受け止められる子供が
いたら、世も末だって言うか、正に新世紀。
俺が読んだ時も五歳ぐらいだったけど、街灯のおじさんが
大変だなくらいしか思わなかったし。
118 :
吾輩は名無しである:01/10/10 23:57
5歳ならそんなものだと思うけど。
119 :
吾輩は名無しである:01/10/11 00:20
>>111 いや、確かにそう言うイメージはありますが、
内容は全く深いものです。いい年こいた俺ですら恥ずかしげもなく
「我が人生最良の本」
と言い切ることが出来ます。
「大人の絵本」なんて謳い文句もあるぐらいだし
(いや、エロい意味じゃなくて)
きっと、あなたに何かを残してくれる一冊になるはずです。
レスくれた方どうもです。
そこまでおっしゃってくれるのなら、明日買ってみよう「星の王子様」。
なんか、楽しみだ。寝よう。
最初なら坪内逍遥の小説神髄しかない。何より日本初の小説。
なんでみんな昔の作家ばっかりなんだ?(素朴な疑問)
村上春樹とか村上龍とか山田詠美とかは文学板の人にとったら文学じゃないのか?
それとも、そういうのだけ読んでた人が初めて昔の名作っていうのを読むときには何を読んだらいいかっていうスレ?
1さん、あなたは今までどんな本を読んでいたの?
123 :
夜明けのダザイスト:01/10/11 21:06
現代作家は初心者には向かない、と思ってるわけではもちろんないが、
俺は個人的に山田詠美の書く小説は大嫌いだ。くたばれって感じだ。
まあ、別にどうでも良いことだから気にせんでくれ。
人間失格はお勧めしない・・面白くないよ・・呆れるよ・・。
こころはお勧めするよ・・
125 :
吾輩は名無しである:01/10/11 21:32
いや、おもしれ―って!
女房犯られて、直後に豆食ってる人間が出てくる話だよ。
俺は、めちゃめちゃ衝撃だったけどな。
つーか、こころだって、堕落していく人間の話でしょ。
何を持って、こころを推すのか知りたいな。
あ、後俺も山田詠美の本嫌いだ。
126 :
吾輩は名無しである:01/10/11 21:34
私なんかはおもしろくない本読んだときに文学にはまってしまったから
おもんない本読むのもいいかも(笑。
127 :
吾輩は名無しである:01/10/11 21:53
確かに、読み始めの頃は退屈に耐えて純文学を読了したというのがうれしかった
128 :
夜明けのダザイスト:01/10/11 22:03
>>127 でもそれって、文学を楽しんでるんじゃなくて
苦行に耐えた自分に陶酔してるだけの達成感では……。
いや、それもありだと思いますけどね。
おもしろくない本を読んだとき、この本とあの本の違いはなんなのだ!
とかって思ってしまい、混乱してしまって。それまでは本=理解できて
当たり前、おもしろくて当たり前、引き込まれて当たり前って思って
たので。それから文学とは何なのかとかそっち系の文学評論の方へいっ
てしまいました。今では文学に対する見方がすっかり変わってしまい
、前みたいに単純にかっこいいからとかおもしろいからとかそういう
感覚だけで読んでいたころに戻りたいなあなんて思っている自分もいま
す。でもどうしても気になってしまって。それって哲学だろ、ってよく
言われるのですが、どうなんでしょう。どちらが或るべき姿なんでしょ
うか。胃が痛みます。
130 :
夜明けのダザイスト:01/10/11 22:32
純粋に楽しんだ方が得だよ。
お金や時間を使ってやってるのはこっちなんだから。
131 :
吾輩は名無しである:01/10/11 23:26
だから、おもしろくない本が無くならないんだろうな
>>130 ホンマそのとうり。評論は最初は道標になるけど
あんまり読み過ぎたら段々文学読むことが労働みたいになる。
133 :
吾輩は名無しである:01/10/11 23:30
「夜明け前」とかはおすすめ出来ないですかね?
134 :
吾輩は名無しである:01/10/11 23:39
世間的にはジュンブンの方が偉大だ正統だと見られたりするが、
そこには実際に「偉大」な部分と、そうではなくて、単に虚栄だけの、
世間体に拘泥された部分とがあると、俺は思う。
我々読者は主体性を持つべきだ。ジュンブンを疎んじるなら、それも、
またよし。ただ、けなすなよ。それを有り難く拝読している者がいる事を忘れるな。
>1よ
本など読むな
特に小説、これはいかん! 読んでみたところで役に立たないどころか危険なものだって結構ある。
作家のつまらない妄想を難なく喰わされ、そのうち腹が痛くなって横になったら最後もう身動きが
とれなくなってる。まあ暫く寝てれば治るどうってことない病気には違いないが、なかには再発に再発を
繰り返してるうち本物の病人になってサナトリウムみたいなところで一生過ごすか、あるいはそれを
恐れるあまり、逝ってしまった人も世の中には数多くいる。
小説を読んだだけでそんなはずが・・・と思うだろう。
読んでるだけなら確かにそうだが、文学のもっとも恐ろしい毒にあたった人間は、読むだけでは気が
すまなくなってくる。なるほど、あの人と自分とでは比べものにならぬが、その一方で周りの連中が
驚くほど無教養なとるに足らない俗物であったことに気がつく、この時すでに書き出すための助走が
始まっているにも気づかないまま、いつとはなく筆を執り、やがて例の病気とかかずらわう破目に
なってしう。もう一度言うが、これは最も危険な毒にあたった場合の話だ。むろん君の体質によっても
症状は異なるが、いい本を読もうとすればするほどより危険なことに変わりはないのだ。
まさか自分がこの俺様が、とでも? まあ、いい。所詮は他人事、どうでもいい。
参考までに、かなり危険と思われる作品の、一覧表のような本を紹介しよう。
中公文庫からでてる「文章読本」谷崎、三島の各本が御すすめだけど他にもあるから好きなの読めばいい。
小説じゃなく随筆みたいのだが、たまにはいいじゃねえか、こおいうの紹介したって。
136 :
吾輩は1である:01/10/13 23:54
137 :
吾輩は名無しである:01/10/15 19:04
スタインベックでお奨めの読みやすいものはどれですか?
138 :
上智文学部:01/10/15 19:25
夏目の「坊ちゃん」なんてどうだろう。
楽しいし読みやすく、分量も手ごろ。
がいしゅつだったらスマソ。
139 :
吾輩は名無しである:01/10/16 22:52
>>137 スタインベックは「ハツカネズミと人間」がいいと思う、私は。
新潮文庫。
140 :
吾輩は名無しである:01/10/17 01:25
今よまで読んでなかったんなら、現代の作家がいいと思うなーーー。
町田康おすすめ。「夫婦茶碗」すげーおもしろい。
好き嫌い分かれるけど村上春樹もおもしろい。と、思う。
141 :
吾輩は名無しである:01/10/17 04:15
たまに覗いて参考にさせてもらいました。とりあえず古本屋で手に入れて 舞姫・うたかたの記、?タ・セクスアリス、痴人の愛、春琴抄、友情・愛と死、夏目作品、 性的人間・セブンティーン、読み終えました。 。狼なんかこわくない は十数ページで脱落してしまいました。 これからデミアン読んでみます。
>>141 庄司薫サマ、今どうしてるんだろうね。
本名時代の「喪失」がたまりません。
全盛期の柴田翔と倉橋由美子を足して2で割ったような妖しさ(w
駄目な人にはまるでダメ。でも私なんかは、
どうしょうもなく感銘を受けたクチです。
ところで大江さんの性的人間は、初期では唯一の失敗作だと思われ。
大体主人公がどうして、命を賭して痴漢にならなきゃならんのか。謎。
143 :
吾輩は名無しである:01/10/20 00:12
太宰の中期の短編作品なんかがいいのではないかと思われます。
「ろまん燈篭」超面白いです。あとはマイナーだけど「女生徒」「佐渡」
「富嶽百景」とか。
それか初めは現代作家のものから入っていく人も多いみたいですよね?
江国香織さんとか山田詠美さん。それと村上龍の「コインロッカーベイビーズ」
などが割と読み易かった気がします。
ろまん燈篭のファンが現れた。
「く、俺の太宰ファンとしての地位が……」
夜明けのダザイストは12のダメージを受けた。
夜明けのダザイストは逃げ出した。
サガンを読んで欲しい。
145 :
吾輩は名無しである:01/10/20 14:40
ヘッセの「デミアン」あたりはどうかな?
146 :
and a dog:01/10/20 19:41
>>122 はじめに芥川や漱石を読んだら、今の作家の書くものに対して拒否反応を
示すようになりました。オレは文学狂ってわけじゃないので
判然云えないのですが、作家の表現力が低下してきているのではないでしょうか。
詳しい人がいらっしゃいましたらフォローもしくはツッコミよろしく。
>>145 おもろい
かもめのジョナサンが読みやすくていいと思います。
147 :
吾輩は名無しである:01/10/20 20:31
>>144 サガンって「悲しみよこんにちは」以外で
良い作品って何ですか?
とりあえず「ブラームスはお好き」を購入してあるのですが。
読みたい本読めよ。
関係ない話でスマソ。
and a dogってちょっといいなと思ったんですが、
出典はあるんですか?
同じく関係ない話ですんません。
>>149 出典はナイっす。UnderdogをAnd a dogとしただけです。
お答えどうも。
なるほど。ますますよいっす。
私は高校生の頃「こころ」で挫折して夏目漱石に拒否反応
示すようになったよ、、、。
153 :
Ray.na ◆8bwLPiQ6 :01/10/22 09:21
こころ面白いのになんで挫折したんだろうね。
もいっかい読んでみたら?
あと、たしかに近代の文学作品しか子供のころ出会いがなかったので、しかも
子供って自分の好きなものだけ選んで読むもんだから、もう、ちょっとでも面白く
ないものとか、うそっぽい作品とかはとても読めたもんじゃない。
ボーヴォワールとかサルトルの本が高校生になってはじめてであった現代ものだ
けど、共感できなかったし。。
154 :
吾輩は名無しである:01/10/22 15:41
カフカなんぞは誰も評価しないのですか。
「現代文学」の定番だと思っていますが。
155 :
and a dog:01/10/22 18:07
サルトルの「壁」好き。
カフカは「棺」が好き。
朝起きたら、巨大な王貞治になっていた。
×月×日
ある朝、私がなにか気懸かりな夢から目をさましても、
自分が寝床の中で一羽の鳥になつてゐないのに気がついた。
これは一体どうしたことだ、と私は思つた。
「やつぱりまた事務所へ出勤するしかないのか」
トルストイの短篇をあれこれ読んでいます。
なかなか面白いよん。初心者にもお勧め。
イワンの馬鹿、この年になって初めて完読(w
159 :
夜明けのダザイスト:01/10/25 01:42
カラマーゾフの兄弟で大爆笑してしまうんですけど。
フョードル最高なんですけど。
160 :
吾輩は名無しである:01/10/25 02:04
トルストイの民話では「三人の隠者」に爆笑した。
ゴーゴリの「狂人日記」も、爆笑保証付きの作品。
但し、同時に背筋が寒くなるが。
こうしてみると、ロシア文学には概ね諧謔味があるのね。
162 :
夜明けのダザイスト:01/10/26 02:23
魯迅先生の方の阿Qと狂人も爆笑には違いないな。
やっぱり寒くなるけど。
ま、世界一笑える民族はロシア人ということで安定。
163 :
吾輩は名無しである:01/10/26 02:26
この質問って、どのくらいのレベルの話ですか?
それに個人の趣味もかなりあるからなあ。
164 :
吾輩は名無しである:01/10/26 04:34
志賀直哉の『暗夜行路』なんかはどう?
165 :
吾輩は名無しである:01/10/26 05:21
それは僕はダメでした。
小林秀雄はいいって、いっていたような。
いや、違ったかな。
>>165 俺は小林秀雄の勿体ぶった言い回し、レトリックが鼻について嫌い。
何時の日か、平野謙を全集で読んでみたいってな人間(貧乏
オスカー・ワイルドの「サロメ」はどうか。
1時間もあれば読めちゃう短い戯曲なので、
初心者でも大丈夫と思われ。
先ずは気軽に、文豪の作品を体験してみよう。
168 :
吾輩は名無しである:01/10/27 00:04
もう1はいないのだろーか
ほんに、トルストイの短編はおすすめ。
「イワン・イリッチの死」は面白かった。
表現がわかり易すぎるのが厨房ぽいと言われるかもしれんが、
初心者の自分には面白かったよ。三百円くらいで買える。
170 :
夜明けのダザイスト:01/10/27 01:07
オイディプス王。単純に面白い。
>>167 「サロメ」いいね。
僕の母が、別に文学好きな人じゃないけど、昔非常に好きだったらしくて今でも持ってる。
172 :
吾輩は名無しである:01/10/27 01:58
岡本かの子の「すし」をすすめたい。
これを読む度食いたくて食いたくてしょうがなくなるんだ。
やっぱり性か食かグロに直結しているのが良いでしょう。
入り易い。
やっぱりあまりにも古典名作とか大作とか評判の高すぎるものは
読まないほうがいいかも。
これが名作だと思って読んじゃうと、それを読んでるじぶんに酔いしれて
偏見なく作品を読むことができなくなって、偏狭な文学教養コンプレック
スに取り付かれる危険性がある。
そうね。ドストエフスキーの処女作で、貧しき人々。
稚拙だとか幼い弱者への同情過多な精神性が伺えるとか悪評があるけど、
しょせん、インテリぶった知ったかぶり、もしくはアンチドストエフス
キーあたりがつけた評判でしょうし。
実際は最後まで静かな文通の形を通していながらも、とても真に迫った、
ドストエフスキーらしい迫力のある作品です。
そうそう、所詮ドキュソ女といわれてる私が進めたものと見くびりつつ
読み始めてみたらなんと引き込まれてしまった、ってのもまた文学に
はまるきっかけになるかもしれないですね。
174 :
良スレの予感:01/10/27 03:49
>>172 俺は、志賀直哉の「小僧の神様」で腹が減るタイプです(w
ところで、最近の「文庫100選」は品格に問題あるような気がして仕方ない。
本スレで取り上げられている作品群の方が、遥かに名品だと思われ。
175 :
吾輩は名無しである:01/11/11 21:09
ハァハァ
176 :
吾輩は名無しである:01/11/11 21:38
とにかく読めば?
ツマンナカッタラ次読めばいいし、赤川次郎で満足なら死ぬまで読んでればいい。
一人好きな作家が見つかられば、そこから第二第三の作家が見つかるはずだし
まずはとにかく読むことでしょう。
177 :
吾輩は名無しである:01/11/11 21:45
俺はバカの癖に批評から読み始めてしまった
しかも柄谷とかハスミンとか
小説を選ぶ基準とか等にははまあ役立つけど
何か全部解ったつもりになってしまう
そして途中で自分がバカだった事に気付く
梶山季之からってのはどうよ?
>178
センスいいネ!南里征典とかもいいよ!
君が男の子なら性描写が適度に挟まれた物が
興味が持続して面白く読めるはず!ガンバ!
世界的に著名な音楽評論家・中村とうよう氏が(w
梶山氏をハゲしく非難していた。もう20年も前の事だ。
181 :
吾輩は名無しである:01/11/11 23:40
不思議なカギばあさん
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
文学との最初の出会い、当時小学生だった俺が夢中で読んだ。
読み終わった後、親に怒られた。 でもそれから30年文学
大好きだから一応自信を持って薦められるね。
川端康成の短編 「眠れる美女」
中学生の時に読書感想文書けって言われて短いのを理由に選んだが。
その後何回も読んだ。
作品が如何に優れていても読む楽しみが無ければ面白くない
やっぱり教養とエロスは相性がいいのだ。
コバルト文庫密かに全巻読んだお陰で漢字のテストは何時も万点だったし。
良い大学にも一発で入れたし。 趣味と実益は兼ね得。
その他、森鴎外、室生犀星、太宰治、宮沢賢治が俺は好きだ
183 :
吾輩は名無しである:01/11/28 22:28
「若きウェルテルの悩み」とか。
失恋したことのある人には辛い小説だけど、
とても読みやすいし、読んでいると力が沸いてくる。
文学の入門書としては最適だと思われ。
184 :
一億総読書家計画:01/12/25 09:24
冬休みってことでね、工房は本でも読んでみてよ。
村上春樹『1973年のピンボール』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
阿部公房『砂の女』『水中都市 デンドロカカリヤ』
ポール・オースター『シティ・オブ・グラス』『幽霊たち』
どれも面白いよ。全部文庫で買えるから。
上で本好きの人たちが薦めてるのはこれらを読んでからでいいや。
難しいのもあるし。
185 :
吾輩は名無しである:01/12/25 15:14
オースターは「ムーン・パレス」を最初に読むのがいいと思われ。
ニューヨーク三部作はあまり初心者にオススメはできない。
読み終わった後に、カタルシスをあまり感じないのが原因か。
オースターは個人的に好きだけど、いわゆるポストモダン系は、
初心者にはちょっとなじめないのでは?
186 :
一億総読書家計画 :01/12/25 16:57
>>185 工房に説明すると、ポール・オースターって作家の『シティ・オブ・グラス』
『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』をニューヨーク三部作っていうの。
で、世界とか自分とかの始まりも終わりもよく分かんないし、
これって絶対に信じられる原則や神様もないけど、
臨機応変になんとか生きられるといいねってのが
ポストモダンって考え方ね。まあ一つの理想として1980年代に流行ったらしくて、
そのころオースターが書いたのがこの三部作。
で、今の工房はこういう「結局どうなんだ?」って小説もいけるんじゃないかと。
さらっと読めるし。そりゃすっきりはしないけど。
でも『戦争論』読んですっきりされても困るし。
まあ工房はいろいろ抱えて悶々としてなさいってこった。
正解はどこにもないってことで。
(でも『ムーンパレス』は素敵だYO!)
187 :
吾輩は名無しである:01/12/25 21:36
異邦人
188 :
あくたがわ:01/12/26 01:35
芥川竜之介の詩集
自殺するまでの4年間のヤツなんだったけ?
あれはカリスマ参考書だね
しかしあれで彼は逝ってしまわれた
189 :
吾輩は名無しである:01/12/26 02:37
>>187 『異邦人』はナイスチョイスだと思う。
メジャーだし、文章自体はそんなに難解じゃないし。
自然描写とかも秀逸で、内容が暗い話のわりに、
海と太陽のイメージが前編を乾いた明るさで包んでいてとっつきやすい。
『シーシュポスの神話』とかも併せて読むといい。カフカとかドストとかにも
言及してあって、興味が沸くだろう。
「前編」→「全編」
アタマ悪いな。ファックすぎる。
191 :
吾輩は名無しである:01/12/26 04:59
羅生門
192 :
吾輩は名無しである:01/12/26 11:29
なんでもいいからひとつの気に入ったものを何度もじっくり味わうべき
名作は個体として存在しえない。諸君の脳みそとの競作だと知りなさい。
馬の耳に念仏とならんことを期待しちょるぞ!!
193 :
吾輩は名無しである:01/12/26 11:38
ドストエフスキーの「罪と罰」をゆっくりゆっくり読むべし!
なぜかしらないけど笑えるし泣けること確実!
なんジャーこの会話の長さはぁ〜〜(笑)
ラ・ラスコーリニコフぅ〜〜(泣)
194 :
吾輩は名無しである:01/12/26 15:24
>193
確かにドストって笑えるよな。
物まね芸人的可笑しさがある気がする。
195 :
吾輩は名無しである:01/12/26 15:44
イギリスのサミュエル・バトラーって人で
おすすめの本教えてください。
この人作歌?詩人?
196 :
吾輩は名無しである:02/01/01 19:54
>>182 『痴人の愛』は確かに良いかもね。適度にエロが入ってるし。
あれで読書感想文を書く小学生とかいたら格好いいな。
あと個人的には『悪童日記』なんかは、短くて読みやすいし
文学的な試みも盛り込んでるので、初心者にも薦めやすいと思う。
>194
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、私の話を聞いてください○○さん」
のあとに2ページぐらいべらべら喋る時もあるしね。どこがちょっとじゃ。
198 :
吾輩は名無しである:02/01/08 05:18
age
199 :
吾輩は名無しである:02/01/08 05:41
>>185 オースターは最初三部作の方が読みやすかったけどなあ。
200 :
吾輩は名無しである:02/01/08 15:33
バカでも読めるのってなに?
201 :
吾輩は名無しである:02/01/08 16:53
バカの種類による。
1 はいいかげん何か読んでるだろうけど、「アルジャーノン〜」
の次なら「ライ麦畑でつかまえて」あたりがいいんじゃない?
そんでジョン・アービングなんかで長いのに慣れて、あとは
『文学』するもよし、読書を趣味に加えるもよしと。
1 の趣味がわからんから何とも言えんがね、ロアルド・ダール
「オズワルド叔父さん」なんかもかるくていいかモナー。
私は三島「金閣寺」から本にはまっていきました。
203 :
吾輩は名無しである:02/01/18 22:24
ブラッドベリとかSFがいいんじゃないか
そのあとどうとでも転べるし。
204 :
吾輩は名無しである:02/01/18 22:35
サド。
はじめにサド読んじゃえば、もうなんでも来い。
だからサド。
つくりも単純だしさ。
205 :
吾輩は名無しである:02/01/20 04:45
Waldenに一票。
注文の多い料理店
207 :
いけないエレベーター・ガール:02/01/22 23:02
ドストは「白夜」あたりからさくっと読んでみるといいかも。
角川の文庫で出てる。かなり薄い。
外国の古典はなんとなく文学的と思えるね。
手の甲とか額に接吻するというのは、いつかやってみたい。