山椒大夫

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1吾輩は名無しである
作品と本当の民間伝承と違うらしいじゃん
首切りの復習劇について詳細キボウンヌ
2吾輩は名無しである:01/10/01 13:16
安寿は小説では自殺してるけど民間伝承では太夫父子につかまって
嬲り殺し。厨子王はその報復に山椒太夫とその子を鋸引きの刑に。
体を土に埋めて首だけ出させ、切れ味の悪い竹でできた鋸で通行人
に一回づつ引かせたわけ。しかし安寿の霊の怒りは収まらず、厨子王
の領地に山椒太夫と同じ丹後(だと思う)出身の者が足を踏み入れた
だけで雨を降らせたり色々と祟りをなしたので、この土地では旅人が
丹後出身でないかどうか確かめてから入れる習慣ができたらしい。
3吾輩は名無しである:01/10/01 23:45
関係ないかもしれんが、溝口の『山椒太夫』(映画)は大好き。
4吾輩は名無しである:01/10/02 00:10
説教節バージョンでは鋸引きといった仇討ちものになるが、
民間伝承バージョンでは鴎外の作品とほぼ一緒。
違うのは安寿も逃亡して途中で野垂れ死にしたことですか。
典拠は次の通りです。
「説教節」平凡社 東洋文庫
「日本伝説集」武田静江著 社会思想社 現代教養文庫

なお、部落解放同盟編纂の同和事典(だったと思う)によると、
山椒大夫の“山椒→三の庄”といった旧説を退け、
“山椒→散所”といった、山椒大夫被差別民説を採用しています。
この妥当性はともかく、民間伝承が差別的イデオロギーを有していたことは
重要だと思います。
現在地については色々不都合な面があるので伏せておきます。
悪しからず。
5吾輩は名無しである:01/10/02 01:09
1です。鴎外作品でのあの唐突な終わり方になにかこの作品に関して聞いたこと
がある点との差異に違和感を覚え、お尋ねしました。実際丹後石浦付近には何度か
ツーリングで訪れており、初めてこの作品を読んでみるにつれ自分で見た光景が重なり
この小説の細部に興味がいってしようがありませんでした。しかし本当に復習を果たす
べきは作品冒頭の山岡大夫と思わざるを得ませんね・・・
6吾輩は名無しである
他の作品にも及んどく?