および、その効果について。
文字を読む。
と、いうものに興味がある私は変態でしょうか?
4 :
吾輩は名無しである:01/09/19 05:29
とりあえず思いついたのは
後藤の『挟み撃ち』の主人公。
『薔薇の名前』の師
宮部みゆき『夢にも思わない』(板違い?)
あとは坊ちゃんあたりにでてきたと思われますが、
いかがでせうか?
5 :
吾輩は名無しである:01/09/19 09:33
作家は眼鏡かけてる人が多いとおもわれ。
6 :
吾輩は名無しである:01/09/19 09:37
このスレもまとまれば「日本人の眼鏡」という本にできるかも。
「日本人の帽子」みたいに。期待あげ。
7 :
吾輩は名無しである:01/09/19 16:30
井上ひさし
8 :
吾輩は名無しである:01/09/19 17:10
坂口安吾の説。大意
眼鏡なしで本を読もうとすると
顔をうんと近づけるので視角が狭まり
いちどに見渡せる文字の量が減って
文意を取りづらいこと甚だしい。
一定以下の速度で読んだのでは
理解が変質するものだ。
パスカルかモンテーニュも似たこと
言ってたかも。
9 :
吾輩は名無しである:01/09/19 17:56
メガネをかけると、インテリのウザさ加減が緩和されます。
柄谷はコワイが、浅田はカワイイ。
私は浅田ヲタではないです。念のため。
10 :
吾輩は名無しである:01/09/19 19:10
メガネメガネ
ー ー
<< >> ー◎◎ー
>1
おもしろい視点だと思います。
1さんがいままで研究した内容の一端を見せていただけませんか?
12 :
めがスレ作成委員長:01/09/20 01:31
13 :
吾輩は名無しである:01/09/20 02:29
>3
変態です。
M.フーコーとバルトを読みましょう。
14 :
吾輩は名無しである:01/09/20 02:45
パースペクティブと反・パースペクティブ。
15 :
吾輩は名無しである:01/09/20 03:01
昔の少女マンガなんかだと、さえないヒロインがメガネ外すともてもて、
ってな感じで(日ペンの美子ちゃんみたいな)
脱却すべき負の要素として使用される印象があります。
文学作品における眼鏡の使用法はどうなのでしょうか。
今まで考えたこともなかったので、1および識者の皆さんにレスおねがい。
16 :
吾輩は名無しである:01/09/20 03:27
暢気眼鏡。
「使用法」じゃなくて「使用例」でした。すま。。
>>4 そういえばエーコの『薔薇の名前』では
作中、小道具としての眼鏡が効果的に使われていたような。
ありがとうございます。再読してみます。
『挟み撃ち』の主人公の兄も眼鏡をかけていましたね。
と、いいますか『挟み撃ち』は私小説でもある訳ですが。
>>6 ageありがとうございます。
日本人じゃなくてもいいのですが。
>>8 おお。安吾さまもそのようなことを言っておいでですか。
眼鏡をかけて読むのとかけないで読むのとでは理解が変質するものなのですか。
>>9 ははは。柄谷さんは怖い。眼鏡かけてもかけなくても怖い。
浅田さんは眼鏡で得してますね。
浅田さんから眼鏡をとったら浅田さんではなくなるような。
確かにちょっとかわいい。
逆にインテリのウザさ加減が緩和されていない作家、評論家はどうでしょう?
>>13 やっぱり変態ですか。
バルトは読んでみようと思い本棚に積んであります。読みます。
>>15 賛同ありがとうございます。
小説プロットに欠かせない小道具としての眼鏡、
その役割を考えてみたかったのです。
なのであえて文学板の皆様にご意見をお聞きしたかったのです。
識者の皆様、レスお願いします。
斜め読みしてみたが、これといった有効表現は見あたらなかったような。
押し寄せてくる「外套」の波に圧倒されたというのもあるけど。
とりあえず、時代設定が
戦中 → (眼鏡かけてると)兵隊にとられずに済む(『挟み撃ち』の兄)
中世宗教界 → 異端なまでに進歩的である(『薔薇』)
ってことでいいですか?
>>19 こういうレスを待ってました!
『挟み撃ち』に関しては確かに眼鏡は作中の重要な小道具ではないですね。
でも主人公とその兄の眼鏡が印象に残ったのですが。
『薔薇』に関してはこれまた違うと思うのですが。
とりあえず、眼鏡がなんらかの役割をしているのでは?
まだ再読していないので…。すみません。
読む本いっぱいありますねー。幸せです。
21 :
吾輩は名無しである:01/09/20 09:49
ふむふむ。
乱暴な意見だけど、メガネをかけているってのは視力においてもハンディキャップを
もってる意味であり、また顔立ちにもメガネをかけている、と言う事がついてまわる(文字通り)
訳でホントに「負」の象徴のようですな。
逆にインテリジェンスを得た事へのリスクと言う面もあり、これがメガネの暗喩する所として
一般に漫画やアニメなどのがり勉=メガネキャラにつながってるわけですが
これは古い古典な話し。
現代劇でメガネには何かを象徴するガジェットとして機能するのか否か?
22 :
吾輩は名無しである:01/09/20 11:19
むしろ、何故、眼鏡にこだわるのかそれが気になります。
「眼鏡=近代の象徴」ってことですか? 考察は21さんがもうやってるし。
視覚性にふれることで、むしろ映画のアイテムって感じがする。
誰かの指摘で吃驚したけど、今村昇平の「人間蒸発」で、
あやしげな証言をしている人の腰に眼鏡がぶら下がっていて、
証言者の言質の不確実性を物語っていたそうな。それが、どう考えても見逃してしまうような感じでしか写っていないんだって。深い。
アウシュビッツの写真で、眼鏡の山だけの写真があって、恐かった。
文学の話じゃなくて、スマソ。
23 :
吾輩は名無しである:01/09/20 19:16
>>22 そうなんですよ。何故、小説の中の眼鏡描写を覚えていないかというのを考えてたら、
眼鏡ってのは文字で見ると、非常に地味な存在なのでは、という気になってきた。
映像だと比較的記憶に残るアイテムなのにね。
砕けた眼鏡、のようなある程度象徴性を持つようなのは別として、多くは私小説、エッセイの
主人公(作者は眼鏡をかけている)や、負の紋切り型(それで悩んでいるキャラ)に二分されるのでは。
「近代の象徴」、かどうかはわからんが、まあ何かの意図を持って使用されてると仮定して、
それが時間軸のどの時点であらわれたか、いつごろまで有効に機能していたか、
を考えるほうが建設的ではないですか?
個人的には「こんな紋切り型があったよ」的な発見スレでもいいけど。
24 :
吾輩は名無しである:01/09/20 19:31
確かに、ムスカが眼鏡かけてなかったら嫌だ。
25 :
吾輩は名無しである:01/09/20 20:13
>>24 まず、そのムスカとやらの眼鏡描写例をあげてください。
なんで「嫌」なのか、できたらそこんとこの考察も。
アニメ?
27 :
吾輩は名無しである:01/09/20 21:29
眼鏡を脱却すべき負の要素と考える主人公、登場人物(=それで悩むキャラ)
ばかりでは決してないとおもわれますが。
むしろ戯けて眼鏡を記述されることもあるのでは。
今、思いつかなくて例をあげられなくて申し訳ないのですが。
個人的には眼鏡は負の要素ではないと考えます。
29 :
Mr. Anonymous:01/09/21 00:27
>>24 これは「天空の城ラピュた」の登場人物です。
ラピュタの下層が崩壊し、ムスカの眼鏡が落ちる。
ムスカは「目がーっ!」と叫ぶ。
このラストシーンのためにこそ、ムスカは眼鏡で登場するのです。
31 :
吾輩は名無しである:01/09/21 01:30
>>30 =24
そうですか。それは必要不可欠な設定。
ただ、肝心のブンガク関連での例証がなされていない以上、
他ジャンルとの比較はまだ時期尚早かと。。
しばし待たれい。
>>1 = 28
具体的な例を思いつかなくともパターンくらいはあげておくれよ。
そもそも例が出ないところに「小道具」としての眼鏡の弱さが露呈しとるに。
煽りにはアラズ。
ポジティブな眼鏡使用法ねぇ〜。ほんとに思いつかないよ。
眼鏡かけて「へんし〜ん」なんて怪盗20面相でもやるまい。。
>>31 太宰の『グッド・バイ』から抜粋しました。
二人の男が相合傘で歩いている。いずれも、その逝去した老大家には、お義理一ぺん
、話題は、女に就いての、極めて不きんしんな事。紋服の初老の大男は、文士。それ
よりずっと若いロイド眼鏡、縞ズボンの好男子は、編集者。
-----
ハンケチで顔を拭く。
「泣いてるんじゃねえだろうな。」
「いいえ、雨で眼鏡の玉が曇って、……」
「いや、その声は泣いてる声だ。とんだ色男さ。」
闇商売の手伝いをして、道徳的も無いものだが、その文士の指摘したように、田島
という男は、多情のくせに、また女にへんに律儀な一面も持っていて、女たちは、そ
れ故、少しも心配せずに田島に深くたよっていらしい様子。
---
自分で言って、自分でそのいやらしい口調に寒気を覚えた。これは、いかん。少し時
刻が早いけど、もう酔いつぶれた振りをして寝てしまおう。
「ああ、酔った。すきっぱらに飲んだので、ひどく酔った。ちょっとここへ寝かせて
もらおうか。」
「だめよ!」
鴉声が蛮声に変った。
「ばかにしないで! 見えすいていますよ。泊りたかったら、五十万、いや百万円お
出し。」
すべて、失敗である。
「何も、君、そんなに怒る事は無いじゃないか。酔ったから、ここへ、ちょっと、……」
「だめ、だめ、お帰り。」
キヌ子は立って、ドアを開け放す。
田島は窮して、最もぶざまで拙劣な手段、立っていきなりキヌ子に抱きつこうとした。
グワンと、こぶしで頬を殴られ、田島は、ぎゃっという甚だ奇怪な悲鳴を挙げた。
その瞬間、田島は、十貫を楽々とかつぐキヌ子のあの怪力を思い出し、慄然として、
「ゆるしてくれえ。どろぼう!」
とわけのわからぬ事を叫んで、はだしで廊下に飛び出した。
キヌ子は落ちついて、ドアをしめる。
しばらくして、ドアの外で、
「あのう、僕の靴を、すまないけど。……それから、ひものようなものがありました
ら、お願いします。眼鏡のツルがこわれましたから。」
色男としての歴史に於いて、かつて無かった大屈辱にはらわたの煮えくりかえるの
を覚えつつ、彼はキヌ子から恵まれた赤いテープで、眼鏡をつくろい、その赤いテー
プを両耳にかけ、
「ありがとう!」
ヤケみたいにわめいて、階段を降り、途中、階段を踏みはずして、また、ぎゃっと
言った。
----
田島は、しかし、永井キヌ子に投じた資本が、惜しくてならぬ。こんな、割の合わぬ
商売をした事が無い。何とかして、彼女を利用し活用し、モトをとらなければ、ウソ
だ。しかし、あの怪力、あの大食い、あの強慾。
あたたかになり、さまざまの花が咲きはじめたが、田島ひとりは、頗る憂鬱。あの
大失敗の夜から、四、五日経ち、眼鏡も新調し、頬のはれも引いてから、彼は、とに
かくキヌ子のアパートに電話をかけた。ひとつ、思想戦に訴えて見ようと考えたので
ある。
この田島という男は明らかに眼鏡を脱却すべき負の要素と考える登場人物
(=それで悩むキャラ)ではないですね。
むしろ、眼鏡をかけていることを魅力にしているのでは。
既記した中盤の文章では眼鏡を戯けの道具として使っています。
↑長文書き込みすみませんです。
田島に関して太宰系の識者の意見をお聞きしたいのですが。
32で魅力と書き込んでしまいましたが後悔しております。
眼鏡にコンプレックスを感じていないキャラとして提示したかった。
田島が魅力的だと決して申してはおりません。
>15、21、22、31
考えぬいたすえのレスですが
私はこのスレの論点において脊髄レベルでむやみにこのスレを立ててしまいました。
当然、無責任だと思っております。
何故なら、1のレス全てに私自信が考えた論点、答え、疑問がみえていませんでした。
正直に簡単に暴露しまいますが、ただ単に脊髄レベルで眼鏡の描写、眼鏡をかけている登場人物が好きなのです。
できれば、文学的な表現方法で。
なので、小説、エッセイにおける眼鏡の描写を提示してくださるかた書き込みお願いいたします。
ここはライトノベルとは関係ないのですか?
34の訂正。
暴露しまいますが→暴露してしまいますが→申しますが。(できれば3番目にしたい。
うわっ。まずっ。変換間違えの以下の問題ですね。校正さん。
37 :
吾輩は名無しである:01/09/23 00:37
脊髄レベルってどういう意味?
38 :
吾輩は名無しである:01/09/23 02:01
>小説、エッセイにおける眼鏡の描写を提示してくださるかた書き込みお願いいたします。
といわれてそうしてくれる優しいチャンが果たして2chに居るのか?
「脊髄レベル」の意味求む、ミートゥー。
39 :
吾輩は名無しである:01/09/23 03:14
「眼鏡をかけたムスカ」は、
人間という生き物が、眼鏡という「人工物」の助けなくしては生きられない、
それなのに「人工物」の尊厳を認めない、そういった愚かさを問いかけてきます。
飛行機や、名もなきロボット(あったっけ?)とパズーたちの、
相互理解、あるいは信頼とも呼べる関係、
それからムスカと眼鏡の関係、
このふたつの関係の違い、
それが、宮崎駿カントクの言わんとした命題そのものであったと私は考えます。
>>37,38
右脳も左脳もましては脳自体も使かっていないという意味で使いました。
脊髄→脊柱の中にあり、脳とともに中枢神経系をなすひも状の器官。
(角川実用国語辞典より抜粋)
そうですかねー。居ないでしょうか?
個人的にはこんな眼鏡の作家が好きとかこんな眼鏡の登場人物がいたとか
小説の中の眼鏡キャラ発見スレでもいいかと思ったのですが、
こんなんでは文学板の皆さんに怒られるかもしれないですし、
せっかく文学板でスレ立てたのだから眼鏡の描写について深く考察できればと。
41 :
吾輩は名無しである:01/09/23 03:25
>>40 右脳も左脳も
→大脳も小脳も、という意味で「延髄」といいたかったのですか?
43 :
吾輩は名無しである:01/09/23 17:54
えんずい?
田島最低
45 :
吾輩は名無しである:01/09/23 19:39
>39
激しく板違いだが、言わんとすることはわかるぞ(w
46 :
吾輩は名無しである:01/09/23 19:42
>>35 亀レスすみません。
ライトノベル板にもここと同じようなスレ立っているのですか?
そうですね。真面目に作中における眼鏡の役割を考察しているのは
39ぐらいです。 (私よりも…。(悲。
22、23でも語られているように、
眼鏡というアイテムは映像(映画、アニメなど)
にするとインパクトの強い小道具になりうるのですが、
文書にしてしまうと弱い。
なかなか好レスが付かないのもこのためのような気がします。
まあ、私の力不足もあるのですが。無茶なスレたてました。(汗
そこで、文学作品とまでいわずに
ミステリー、一般書籍、SF、ライトノベルと窓口を広げるってのは
いかがでしょうかね。対象は文学表現にがぎるということで。
きちんと、眼鏡に対して考察して下さるかたに限りますが。
39は皆さんのお許しが出たようなので居てください。
友人に、「田園交響楽」(ジッド)のヒロインに激しく萌える、と言ってる馬鹿者がいます。
よく解らないのですが、メガネっ子に萌えるのも、それに近い感覚でしょうか?
49 :
吾輩は名無しである:01/09/23 22:46
>>47 文書にしてしまうと弱い。→文字にしてしまうと弱いってことにするが、
それは作家の思い入れ度合いによるんじゃないかな。
とりあえず眼鏡かけてる作家を当たれ。
許してくれてありがとう
51 :
吾輩は名無しである:01/09/24 00:32
まじめそうだから居てもいいけど、長文は禁止よ。
52 :
吾輩は名無しである:01/09/24 01:08
なんか興味わいてきた。書いてやりたいがネタがない。
>>48 ジッドは私の範囲ではなく読んでいないのですが
「田園交響楽」のヒロインは眼鏡をかけているのですね。
また一人発見しましたね。
>>49 眼鏡をかけている作家ですかね。そうかもしれません。
ところで太宰は眼鏡をかけてはいなかったのですが
作品のいくつかに道化の表現として眼鏡を使っています。
そういえば眼鏡で笑うという古典的な使用法もありましたね。
また太宰を持ち出してしまいました。ちなみに私はダザイストではありません。
55 :
吾輩は名無しである:01/09/24 02:01
「田園交響楽」のヒロインは生まれつきの全盲、つまり片輪ですよ。
56 :
吾輩は名無しである:01/09/24 02:19
三島は極度の近眼ですが、眼鏡を忌避していました。
そのくせ、視覚重視の鮮明な描写が多いのは驚きです。
57 :
吾輩は名無しである:01/09/24 02:55
>>56 ほうほう、
三島らしい逸話ですな。ナルシストだから眼鏡を嫌っていたのか?
そういえば、三島の写真って眼鏡をかけて写ってるものは見たことありませんな。
58 :
吾輩は名無しである:01/09/24 02:59
>>57 眼鏡をかけたボディービルダーってみたことありませんよね。
59 :
吾輩は名無しである:01/09/24 03:03
三島にメガネ…ふちなしだったら似合いそうな気が。ちょいとした軍人風で。
メガネかけてる作家で思い出すのは大江です。
小説における役割…メガネってのは方ワというにはメジャーだし…
ライトノベルならメガネに重点をおいていそう。
とゆーのは、みたとこ漫画的なイラストと結託してるでしょ?>ライトノベル
そちらにスレはたててみましたか?
>>55 あちゃ。そうでしたか。全盲でしたか。
>>59 残念ながらライトノベルに精通していないもので。
まあ、ここでまったりとやりますわ。
56みたいなかたも来てくださるので。
>>56 三島とは盲点でした。
三島が極度の近眼だったとは。
57が言うように写真では見たことなかったので。
文庫版『文学がこんなにわかっていいかしら』の表紙に、
ちょっと太めの眼鏡娘の絵が描いてありますよね。手元にないのでうろ覚えですけど。
59のいう、漫画的なイラストと結託、というので思い出しました。
スレ違いすみません。
お詫びのしるしにsageときます。
眼鏡をかけた登場人物に意味があるとしたら
「読者(あるいは他の登場人物)は眼鏡の人物の本性を知ることができない」
もしくは
「眼鏡をかけた人物は、小説内世界を(眼鏡という異物を通して見るため)
正しく把握していない」
そのどちらかの暗喩ではないか、なんて思う。
まじめですか?長文ですか?
>63の例
前者、眼鏡青年は冷徹そうだが実はやさしい、とか
後者、眼鏡っ子は世間知らず、とか。
>>64 まじめなのでオケイだと思います。
>「読者(あるいは他の登場人物)は眼鏡の人物の本性を知ることができない」
→悪役キャラ?
>「眼鏡をかけた人物は、小説内世界を正しく把握していない」
そうじゃない場合も多々あるのでは?
具体例を希望いたします。
66 :
吾輩は名無しである:01/09/24 07:26
源ちゃんいいですねえ〜。石川忠司もいいですが。
67 :
吾輩は名無しである:01/09/24 18:03
メガネ
>>63 かぶったうえに、リンク間違いました。
63はまじめでオケイですけど、64の例にはまったく説得力がありません。
69 :
吾輩は名無しである:01/09/24 20:42
>63-64
その分類はライトノベル的では?またしても板違い?(w
次に期待。
70 :
名無しのオプ:01/09/24 21:16
ライトノベル的だろうが何だろうが、小説でひっくくった場合、
パターンが出てくるのは好ましいよ。
ただし皆が読んでる訳じゃないので例証と簡潔な紹介は必須。
眼鏡着用は伝統的な探偵業務(ハードボイルド系)に支障をきたす点で、
ミステリ作品ではハンデがある。安楽椅子探偵ならいいんだろうけど。
>>63-64
47で私が他ジャンルにも窓口を広げましょうと提案してしまったからですね?
70の言うとおり、具体例をあげてくれたら他の人も考察できるので
次のレスに期待しております。また戻ってきてください。
眼鏡キャラに執着がある訳じゃなくて、お題が振られたからついでに考えてみよう、
とここに来ていたわけで、めがねというお題そのものだって、いくらでも変換可能。
「近代小説における蝙蝠傘の役割」でも何でもいいと思ってた。
馬鹿げて見えれば見えるほどいい。
斜め読みの方法論、というか、たとえば斉藤美奈子の『妊娠小説』。
新しい手法じゃないけど、とにかく読書量のストックやデータ解析など、
一人でこなすには荷が重すぎる。ましてや眼鏡。脇役小道具。
妊娠なんていう大事件と比べたらありふれすぎていて、誰も見向きもしない。
こういうテーマこそ2ch向き。ネタを出し合ったら面白いものができるかも。
と、ぼんやり考えていたところ、
ttp://www.meganegane.com/ronbun.html#comp 上のリンクで、こういう論文が既にあることを発見。
漫画板住民がいかにヲタ、いや、いかに手間暇惜しまずに研究するかに
感動するのではなく、そもそもこういったテーマが文学的に可能なのか、
それについてちょっと考えて見ようと思った。
>>72 47で私が言いたかったことはどんなジャンルにせよ文学的な表現にかぎる
ということです。
72が指摘した状況をここで語りたいのでしたら、
皆さんが分かるように具体的な例証とご自分の考察を提示してみてください。
リンクの方を読んでもらうとわかるが、眼鏡を取ると美人になるという王道
は、機能も存在もしていない。それは数多くの作品に当たっていれば気づく
ことなのだ。
にもかかわらず、その王道を打破せよという意見が、これぞオタクのモノの
見方と標榜する漫画から発せられている。
濃爆!オタク先生を描くような人間ですら固定観念による誤謬を起こすとい
うのに、それはライトノベル的では?と言えるほど、お前はライトノベルを
読み込んだのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間ほど問い詰めたい。自
分から見て安易なものはライトノベル的と言っておけば批評になると思って
るだけちゃうんか、という
>>69に対する皮肉だったんだよ。
解りづらくて悪かったな。
まあ、そっち系のもので、眼鏡が場面の小道具になっていたり、重要な設定
だったりするものを引っ張ってこいというのなら、いくつか引っ張ってこよ
う。
ついでにラ板の眼鏡スレを持ってきた。
http://salami.2ch.net/test/read.cgi?bbs=magazin&key=976438069&ls=50 まともに読むと引くが、ちゃんと読もうとして波長を合わせると帰ってこら
れなくなる。
最後にボディービルダーの話し。前、ZONEでドーピング特集してたとき、山
本義徳氏だったかが、私服姿では眼鏡をかけていたように思う。
ボディービルディングの半分は論文読みらしいので、私生活では眼鏡をかけ
ている人は意外と多いはず。
さすがに眼鏡ビキニでステージに立つ人はいないだろうけど。
>75
1は「近代小説における」と言ってるわけだし、小説という枠からはずれなければ
何でもいいのだと思う。2chの板政治地図に囚われたジャンル差別発言は
この際無視して下さい。眼鏡が小道具として有効に機能している例なら歓迎です。
個人的にはイラスト無しでも機能する例を希望します。
>ラ板の眼鏡スレ
無事に戻って来られましたが、何か?
「近代小説」という落とし穴を忘れてた。
近代っていつからいつまでなんですか?
定義なしでは何もはじめられないという悲しき性。。。
作者死んだら即近代指定! …と教わりました。
79 :
吾輩は名無しである:01/09/26 00:05
80 :
吾輩は名無しである:01/09/26 01:48
>>覚えやすくていいね。
81 :
吾輩は名無しである:01/09/26 02:42
>77
明治以後全部近代。作家が死ねば、なおよし。
近代の初めじゃなくて、近代の終わり、現代の始まりを知りたいんじゃ
ないかと。
難しい話になると困るんだけど、一応線を引いておきたかっただけで。
現代文学は作家が死んで近代落ちするまではここで扱えないのか、とか。
広辞苑では
近代→歴史的には日本では明治維新から太平洋戦争までが通説。
近代文学→日本では明治維新以降の文学、ヨーロッパではフランス革命以降。
角川実用国語辞典では
近代→日本では明治維新以降、西洋ではフランス革命以降現代に至る間。
辞書によってこの定義はばらつきがあるようです。
ですが、近代小説という項目はなかった。
現代小説というカテゴリーはあっても近代小説というカテゴリーはなかった。
なので、即決ですが、ここでは
日本→明治維新以降、ヨーロッパ→フランス革命以降の小説
という定義でいかがでしょうか?
異論のあるかたはいつでも書き込んでください。
>>79 あらっ。そうですか。太宰は近眼だったのですか。
それにしても太宰の作品には眼鏡を滑稽に描写することが多いですよね。
本人が眼鏡でないとシャレにならないとは思っていましたが。
85 :
吾輩は名無しである:01/09/26 05:00
近代の上限問題はどうするんですか?
>>85 その辺よく判らないので皆さんの常識におまかせします。
一般に広く知られていないと思われる作品、作家については
簡単な要約、説明等をしてください。
2日、2ちゃんにこなかっただけで、こんなに落ちてしまいました。
とほほ。
私個人としては、近代うんぬんの線引きにこだわるよりも、
70が言うように小説のパターンとしての眼鏡の描写が知りたいので
他ジャンルでも良しとしたいのですがね。
(もちろん作家が死んでなくても可。
近代文学だけでくくってしまうとこのテーマではかなりつらいので。)
でもここでは、私を含め他ジャンルに弱い人が多いので、
その作品の説明が必須になりますが。
88 :
吾輩は名無しである:01/09/29 07:34
フランス革命以降の小説ということで
プルーストの『失われた時を求めて』のサン=ルーはモノクルをかけています。
作中において眼鏡の役割はあんまりないのだけど。
サン=ルーのモノクル…。
>>88 「失われた時を求めて」の中にもなにか隠れていそうですね。
ところで、めちゃくちゃ笑える作品を発見してしまいました。
夢野久作のその名も「三つの眼鏡」。童話ですが。
もう、この作品ったら、眼鏡なしでは話が先に進めないというしろもの。
簡単に要約しますが、
武雄少年はお母さんが亡くなってからというもの悪戯がやまず、ついには、
お父さん、お婆さん、お姉さん、の眼鏡を懐に入れて遊びに出てしまう。
眼鏡がなくなってしまってなにもできなくなり困り果てた三人は仕方がない
から何もかもやめて、手探りで晩ご飯の支度を初めることにする。
(ここがすごい、お父さん仕事大丈夫か?)
そんな中、武雄が帰宅、お父さんに
「武雄、お母さんが見たければ、その眼鏡を三つとも掛けて見つけろ。
そうして御飯を食べさせてもらえ」と言われお倉の中へ入れられてしまう。
お倉の中で武雄はお父さんの言葉を実行。
(どうやって眼鏡を三つかけるのでしょうか?(謎。)
眼鏡を三つかけた武雄の夢の中にお母さんが現れて怒られる。
ようやくお父さんが武雄を許し、お倉から出す。
それからというもの、武雄は音なしくなる。ちゃんちゃん。
ざっとこんな内容の教訓ものですが、
この当時眼鏡は貴重品、一人一本の時代だったんですね。
しかし、夢野久作がこんなん書いていたなんて。
でもやっぱり変な人だ。
興味のあるかたはちくま文庫の夢野久作全集1に収録されています。
また、「青空文庫」にて読むことができます。
とても短い作品なので読んで笑ってください。
星くず☆英雄伝:レナ・メイヤード(かけてくれた方が燃える)
視力矯正は手術で行う時代。眼鏡はデータグラスとなり、情報と知性の象徴
としての意味合いを強めていった。
そんな時代の閨での一言。いや、今でもそーゆー人はいるけど。
DADDY FACE:草刈鷲士
普段はぼんくら。しかし、その実態は……
3巻に至るまでは、眼鏡を外すことに大した意味は無かった。
63-1のパターンか?
読者ではなく、むしろ作中人物が正体を知ることが出来ない、という意味で
はパトレイバーの内海がいる。
鬼姫斬魔行:麗火
おそらくは登場人物中、一番目が曇っている。
63−2に多分入る。
月姫:遠野志貴(度が入っていない?)。
「物の壊れやすい線」を見えなくするため。それが見えると、とりあえず脳
に負担がかかるし、普通の人は精神的にも、まともではいられないらしい。
鵺姫真話:川崎純
視力低下により、叶えたい夢に必要な資格を喪失。
R.O.D:読子・リードマン
恋人兼先代の形見。
無責任館長タイラー:Dr.キタグチ(だったはず)
荷電粒子胞。デザイン的にはゴーグル、というかZガンダムのバスク・オム。
こうやって書き出してみて、意外だったのは、川崎純のそれ。
あんまりにも理由と眼鏡が直結しすぎていたのが、その理由だと思う。
眼鏡ってのは視力を矯正するためにあるんだよな、という基本的なことを忘
れるんだな、物語の中では。
ちなみに、この視力低下により以下略は、この作者のスタイルである終わり
方への伏線ともなる(最新作でこれから脱却するのか?)。
63−1を、眼鏡の下は秘密兵器、別人と単純に考えると、眼鏡自体が秘密兵
器というDr.キタグチはそういう面でなかなか面白い。
Web上のものになるが「ドラえもん大戦」での、眼鏡無しノビタは、別人で
秘密兵器状態。この話は、最初の十数話を耐えて読めば、結構面白い。
んで、文学表現ってのは「文章表現」「設定や物語に関わる」という条件を
満たせばいいの?
>>90 もう少し分かり易くこの作品の内容を説明していただけますか?
私にしてみればなにがなにやらで…。
ここにあげられている人物像は一つの作品の登場人物なのですか?
申し訳ないのですが、私にはわかりかねます。
誤解してほしくないのは文学的表現に関してです。
47で私が言いたかったことは、どんなジャンルにせよ、
小説における眼鏡の使用法、パターンを
できれば文学的な要素、対象を見付けたいということだったのですがね。
個々のレスに文学的な表現を要求するつもりはまったくないですう。
私の日本語のほうがまずいのにーー。
漫画アニメまぜるとキリがないのでは。向こうは主にビジュアルで勝負してんだから事例が豊富なのはあたり前。
せめてライトノベルまで。
>>92 そうですね。
あくまでも小説ということで区切りをつけたほうがいいようですね。
なんだか、収集つかなくなってきました。 (汗。
94 :
吾輩は名無しである:01/10/09 08:35
何とか収拾つけてくれたまえよ。
>>90 ここにあげられている作品はライトノベルなのですか?
>>94 小説と最初から限定しているつもりでしたが。いやはや。
>>88 『失われた時を求めて』はモノクル描写の宝庫でした!
登場人物でモノクルをかけているのはサン=ルー以下、シャルリュス、
ゲルマント公爵、と続々登場します。
とりわけ、サン=ルーを描写する場面ではかなり、モノクルの役割は
大きいと思われました。
これまた、プルーストらしい表現方法でなんとも滑稽かつ美しい。
ここで、私、お得意の引用をしたいのですが。いかがなもんでしょう?
(最近、このスレ閑古鳥でちょっと悲しかったもので暫し躊躇してしまう。)
この当時モノクルって貴族的な要素があったのか?
もちろん、当時は高級なものなのですがね。
近視になるまで読書するのは貴族の特権だったのか?(特にサン=ルーなど)
なんて馬鹿なことを考えてしまいました。
少し趣旨からズレるが……
∩
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( ´Д`)// < 先生!藤枝静男と同じ眼鏡ほしいです。白山にも売ってません。
/ / \__どこに逝けば買えますか? ____________
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AAもズレてしまった。
議論のintermissionってことで
ひとつよしなに。
98 :
吾輩は名無しである:01/10/24 01:52
林達夫を読んで知ったのだが、ティボーテという文芸批評家が
アミエルを評する際にこんな表現を使ったそうだ。
「この男を眺めるには二つの流儀がいる。パスカルの眼鏡とヴォルテールの眼鏡と。」
>98
わかりません。林達夫読んでません。
100 :
吾輩は名無しである:01/11/05 09:34
>>56 三島は、取材の時もカメラを使わずに、軽くスケッチだけとってたよ。
この板には、明治の文学を読める人がいるのかわかりませんが幸田露伴
もかなり眼が悪かったそうな。南方熊楠もね。
101 :
吾輩は名無しである:01/11/10 16:59
眼鏡=レンズという意味ですか。
102 :
吾輩は名無しである:01/11/18 06:38
>101
レンズってモノクルのこと?
モノクルってメガネではないの?
「こころ」の「K」って眼鏡かけてたっけ?
104 :
吾輩は名無しである:
>96
どんな眼鏡?