不景気文学。新しいジャンルえを開拓したよね。
2 :
吾輩は名無しである:01/09/15 11:04
あたらしかないだろ。
イイけど。
3 :
吾輩は名無しである:01/09/15 11:16
近松秋江、葛西善蔵、宇野浩二といった私小説作家の系譜に連なる人です。
葛西善蔵ほど殺伐としていない分読みやすいのですが、
その反面、毒が足りないのも事実です。
>毒が足りない
確かに小説に出てくる主人公、腰が引けてる。
5 :
吾輩は名無しである:01/09/15 12:35
でもその分、陰険な感じもする。
「赤目四十八瀧心中未遂」。読んだ時これは凄い、なんてうかつに感動
してしまったけど、黒岩重吾ならもっと上手く書けたはず。
7 :
吾輩は名無しである:01/09/15 12:55
「赤目四十八瀧心中未遂」最近読んだ。
この人の良さは腰の引け具合にあるんだと思うよ。
落ちたくても落ち切れない辛さっていうか。
「赤目四十八瀧心中未遂」。主人公・生島与一がソープに売り飛ばされる
女の前に、ばら銭出すところと、生島がサラリ−マンになり何年かぶりに
アパートを訪ねたラストには、しびれた。
9 :
吾輩は名無しである:01/09/15 14:23
『赤目四十八瀧心中未遂』の腰の引けっぷりを批判した、
福田和也の『喧嘩の火だね』に入ってる車谷論は、いい線いってた。
車谷と福田和也って仲悪いみたいね。
「喧嘩の火だね」。市松人形と日本刀のエピソードには笑えた。
ところで「赤目」って直木賞の前に伊藤整文学賞辞退していたんだよね。
車谷、伊藤整大嫌いなんだって。
11 :
吾輩は名無しである:01/09/15 23:19
伊藤整を認めると車谷の作品世界は成立しないような気がする。
戦後の文学者で最も伊藤と近い心性の持ち主は大江だろうか?
12 :
吾輩は名無しである:01/09/16 01:18
クルマだん吉かぁー。
川島なお美をやったらしいよね。
13 :
吾輩は名無しである:01/09/18 22:02
『赤目』のカエルは何を意味するんだろうか。ひどく印象に残る。
14 :
吾輩は名無しである:01/09/18 22:23
奥さんが本出したよ。名前忘れちゃったけど詩人なんだって。
長吉の事も書いてるよ。
「武蔵丸」よかったなぁ。
「塩壷の匙」だったかなぁー、三島由紀夫賞とったの?
読んでみてなんて、貧乏くさい話ばかりなんだろうと思った。
17 :
吾輩は名無しである:01/09/20 16:28
「オルトレイチンクワンタ」よかったなぁ。
18 :
吾輩は名無しである:01/09/20 18:41
然し私は「漂流物」が最も恐ろしいと思うた。
19 :
吾輩は名無しである:01/09/20 19:29
「お笑いマンガ道場」よかったなぁ。
20 :
吾輩は名無しである:01/10/03 02:03
三島賞って、「鹽壺の匙」一篇で取ったの?
それとも『鹽壺の匙』一冊で取ったの?
>20
一冊ででしょうね。
22 :
吾輩は名無しである:01/10/03 02:11
ところで、何で「ちょうきち」でなく「ちょうきつ」なのか?
そこんとこのコダワリって何なのか?
誰か事情を知っとるヤツおらん? おせーろ。
>22
なんだか中国の漢詩から考えたなんて「波」に書いてあった。
>23 「風の又二郎」さん
即レス、感謝。ついでにその漢詩も、おせーろ、だれか〜〜!
25 :
吾輩は名無しである:01/10/04 08:13
李長吉だよ。
26 :
吾輩は名無しである:01/10/04 19:51
彼は、気狂いではないのですか?
>14
奥さんは、なんとかじゅんこさんです。
何年か前に読売文学賞とった人ですよね。
>26
高橋順子さんです。最近現代詩文庫でようやくこの人のものがでてくれました。
読売文学賞をおとりになった「時の雨」も入っています。車谷さんとの結婚から、
彼が神経を病むまでがえががれてる壮絶な(月並みな言い方ではありますが)
詩集です。
だけど個人的には、その次に出た「貧乏な椅子」(花神社)という詩集がおすすめです。
28 :
吾輩は名無しである:01/10/04 21:31
>27
うろ覚えにレスありがとうございました。
彼女は、遠い知り合いなので、車谷さんの話は、結婚した時から
聞いていたんです。
詩集は読んでいないですが、話を聞く限りでは相当凄かったようですね。
芥川賞をとった時には本当に驚きました。
ごめんなさい、26・28は同じ者です。
「白痴群」。遅まきながら最近かったけど、面白くない。
31 :
吾輩は名無しである:01/10/06 00:38
どうして直木賞なんだ?
誰か説明してくれ。
>25
ありがとお! でも、何故日本読み「ちょうきつ」なのか…
あ、殴られそうだから、自分で調べる。せんきゅ>25さん
33 :
吾輩は名無しである:01/10/06 00:45
>>31 漏れもそう思う。激しく疑問である。誰か説明できる奴いる?
あれは絶対芥川賞だろーよ<赤目〜
>31.33
長さの問題ですね。「赤目」は300枚以上で芥川賞の規定枚数を超えている。
また芥川賞は全くの新人が候補に上がるが「漂流物」落選後、車谷は中堅
作家とみなされた、ということです。
35 :
吾輩は名無しである:01/10/06 00:58
花村萬月もわからん。
>35
作品が文学界に掲載されたから。
答えになっていない、かな。
37 :
吾輩は名無しである:01/10/06 01:04
>35
禿胴。花村の芥川賞は、実になんというか、野球場に飛び込んできた
ドッジボールのような・・・違和感
>34
そういうことですか。
納得しました。ありがとうございました。
>35、>37
同意。
39 :
吾輩は名無しである:01/10/06 18:39
>>34 笙野頼子も94年の芥川賞受賞時にはデビュー14年目で
新人とは言えなかったと思うぜ。
>39
芥川賞選考基準
1.無名の新人
2.候補作品は、200枚以下
これはあくまで基準だよね。その時その時でいくらか変わる。
1.での例外では、森敦、池田満寿夫、唐十郎なんかが有名だけど、
池田・唐は文学的、小説実績が新人とみなされたんだろうね。
2.これは今、単行本にしたいという出版社側の意向で甘い。
本題の笙野頼子だけど、おかしいと言えばおかしい。なにせ、
野間新人賞、三島賞も取っていたんだから。知名度だと思う
けど。
>40
なるほど。レスありがとう。
笙野頼子はデビューしてからも持ち込みしたりして
大変だったみたいだね。もっと早くあげときゃよかったのにね。
>>42 笙野頼子に芥川賞をもっと早くあげとけばよかったね、という意味です。
言葉が足りなかった。すまん。
44 :
吾輩は名無しである:01/10/23 10:40
保護あげ
45 :
吾輩は名無しである:01/11/18 21:35
そろそろこいつの長編が読みたいと思うた
46 :
吾輩は名無しである:01/11/18 21:55
車谷長吉は役者でっせ。自作自演。
選考委員を藁人形で呪う小説があったと思うた。
47 :
吾輩は名無しである:01/11/24 20:26
今改めて赤目を読み直したが、
これ以上に面白い作品を読んだことがないと思うた。
併しこれを超える作品を彼が書けるかどうか不安である。
それにしても焼き鳥が食べられなくなる小説である。
48 :
吾輩は名無しである:01/12/16 10:08
「文士の魂」、。
49 :
吾輩は名無しである:01/12/28 09:12
粋やのぅ
50 :
吾輩は名無しである:02/01/01 12:37
「塩壷の匙」単行本持ってる人、扉みて。
正月についての、散文詩なかなかイケル。
51 :
吾輩は名無しである:02/01/06 19:04
「文士の魂」買うた。小説以外の文章は、萎えることも多かったが、
この本はなかなかイイと思うた。
52 :
吾輩は名無しである:02/01/08 21:44
ホント、小説以外は萎え萎えの湿った文章が多くて
ちょっと困っていた。
あれはエッセイなのか散文詩のつもりなのかよく分からなくて。
53 :
吾輩は名無しである:02/01/29 21:34
保全
54 :
吾輩は名無しである:02/02/03 14:53
気難しくて、陰険そうだね。
55 :
吾輩は名無しである:02/02/10 05:20
板前のようなことをしながら、ふと彼の頭をよぎったのは
どんなことだったんだろうage
56 :
吾輩は名無しである:02/02/22 11:16
ちょうきつ
57 :
吾輩は名無しである:02/02/22 16:14
車谷不吉
58 :
吾輩は名無しである:02/02/22 16:42
100部限定で出版された「抜け髪」がヤフーオークションで売ってた。
45000円ぐらいだったと思う。今時こんなことする奴、車谷しかいないよ、
たぶん
59 :
吾輩は名無しである:02/02/25 16:24
「抜け髪。」ではなくて「抜髪。」だと思うた。
60 :
吾輩は名無しである:02/03/07 02:28
思うた
61 :
吾輩は名無しである:02/03/07 05:11
age
62 :
たすけて・・・:02/03/08 09:39
鹽壺の匙、漂流物、赤目を続けて読んで軽いショック状態です.
他の人の本が読めない.
この次だれを読んだらいいのでしょうか??
63 :
吾輩は名無しである:02/03/08 11:43
自然言語処理の技術者ですが、この人はわれわれの敵です。
適当なところに句点を打たれるので、文がぶつぶつ切れる
からです。モーニング娘。のときは単語登録でしのぎまし
たが、この人の場合は、お手上げです。
>>62 佐伯一麦辺りで肩慣らししてから、
もっとライトなものへ…。
>>64 どもthanks. 佐伯一麦って読んだことないや.
でもそれってリハビリっていう意味でそうなのでしょうか.
逆にもっと深みにはまるには・・・??
赤目しか読んでないけどだめだった…。
文学ド素人の私には面白くなかった。
ああいうのが通好みなんだろうか…。鬱。
67 :
吾輩は名無しである:02/03/09 00:30
>>66 通云々ではなく、好き嫌いの問題だと思うた。
68 :
吾輩は名無しである:02/03/11 20:00
甲虫
69 :
吾輩は名無しである:02/03/13 17:33
スパイラル・ライフ ??
70 :
吾輩は名無しである:02/03/14 23:37
71 :
吾輩は名無しである:02/03/24 14:45
武蔵丸
72 :
吾輩は名無しである:02/03/28 19:04
age
73 :
吾輩は名無しである:02/04/02 16:46
銭金について
74 :
吾輩は名無しである:02/04/10 21:37
嫁はん
確かに「赤目」は秀逸。ぐっと引き込む力を持つ、
最近ではまず見ない小説。ただエンターテインメント
だから直木賞で問題ないんじゃない?
76 :
吾輩は名無しである:02/04/15 00:23
えーっ赤目はエンタメじゃないっしょー。
と言いながら自信なし。でも面白いよね。
今日の朝日に長吉っつぁんの写真出てたけど、少し太った?
新潮文庫の表紙見返しの写真しか見たことないんだけど。
>76
うん、ちょっとふっくらしたように見えた。
78 :
吾輩は名無しである:02/04/28 23:38
age
79 :
吾輩は名無しである:02/05/04 06:34
age
>>76 え、元気になったのかな? よかったねー。
んでも、車谷さんは直木賞じゃないっしょ、花村萬月と
取り違え事件だよお^
81 :
吾輩は名無しである:02/05/04 18:41
>花村萬月と取り違え事件
これで当時のエンタメ文壇は狂喜、ボーダレスと称して純文学叩きに精を出したのである。
82 :
吾輩は名無しである:02/05/15 22:39
age
83 :
吾輩は名無しである:02/05/15 22:51
ここは一人で回してるな。
84 :
吾輩は名無しである:02/05/18 08:08
私小説的な作風ではあるが虚実皮膜の間を描く「赤目」は、直木賞が妥当な線だとおもうた。芥川賞を取っていたら、ジリ貧。は約束されたも同然で、行き詰まった挙句本当に人を殺めたりしかねないおとろしい男である。
車谷というお人は。「銭金について」朝日新聞社刊は、この人のエグサも含めて笑える良品だとおもうた。
85 :
吾輩は名無しである:02/05/18 13:27
読んでて、文章下手だと思った
86 :
吾輩は名無しである :02/05/18 22:59
この人の本を全部欲しいと思うた。
87 :
吾輩は名無しである:02/05/18 23:09
>>85 えっ。「文章下手だ」とは思ったことないなー。
どういう部分でそう思ったの?
「けったいな連れ」は正直詰まらんと思うた。
>>88 それは新作か?まだ読んでないぞ、文庫出てから読まうと思うた。
>>87 85ではないが、けっして巧い文章ではないぞ、と思うた。
91 :
吾輩は名無しである:02/05/19 00:17
>>89長吉が女房の高橋順子のエッセイである。
万年少女詩人と強迫神経症小説家の結婚生活に興味を抱いたのだが、
2分の1以上が結婚生活に関係の無い事柄だったので、と思うた。
>>91 そ、それはを前さんの興味のありどころがちょとワイドショーかよ、
と思うた。・・・そっか万年少女詩人なのか…長吉つぁんも苦労じゃの、
ん?女房の方が苦労か? 夫婦茶碗は犬にも割れらぁ、と思うた。
「けったいな連れ合い」であった。正直すまんと思うた。
94 :
吾輩は名無しである:02/05/23 12:19
>>90 巧い文章ではないが、読みやすいぞ、と思うた。
ところで、車谷にはまったんやけど、
どないな作家を読むのがお勧めか教えて欲しいて思うが。
age
96 :
吾輩は名無しである:02/06/05 20:18
保全
97 :
吾輩は名無しである:02/06/06 00:14
あかん、『金輪際』が売ってへんッ。
そうなると、猛烈に欲しくなるのが人情であると思うた。
98 :
吾輩は名無しである:02/06/06 21:55
『波』にて「続・意地ッ張り文学誌」連載開始!
あと、『新潮』に「贋世捨人」420枚!
読みませう
99 :
吾輩は名無しである:02/06/06 23:16
>>37 >禿胴。花村の芥川賞は、実になんというか、野球場に飛び込んできた
ドッジボールのような・・・違和感
野球場に飛び込んできた
ダンプカーのような・・・違和感
100 :
吾輩は名無しである:02/06/07 00:17
100ゲットー! ってココじゃあんまりみんなやんないね?
101 :
吾輩は名無しである:02/06/08 07:36
講演会age
>>94 嘉村礒多。講談社文芸文庫と岩波文庫から出ている。
確かちょうきつはんも好きやったはずだ。
103 :
吾輩は名無しである:02/06/08 19:26
Mでストーカーやったんか。
慶應じゃなければただの駄目人間。
まだ俺の中で判断ついていない。
慶應は関係なく駄目人間と思うが。
そんな所で判断してどうする。
106 :
吾輩は名無しである:02/06/09 00:12
「贋世捨人」
今まで、自分は新潮新人賞の佳作でデビューした、残念ながら賞は逸したが、
このまま埋もれさせるのは惜しいということで受賞作でもないのに活字化された、
と嘘を書いていたが、今回の作品ではその辺のところは正しく書いている。
改心したか。
やっぱり私小説作家は正直でなくてはね。
107 :
吾輩は名無しである:02/06/09 00:19
っていうか、愚作だったよね。>「贋世捨人」
後半は垂れ流し?
前半は良かったけどね。
悦子と別れた辺りからたるくなった
108 :
吾輩は名無しである:02/06/09 02:58
広告会社→出版社→無一物→料理人→セゾングループ→校正
109 :
吾輩は名無しである:02/06/09 17:59
「贋世捨人」、俺は好きだな。
垂れ流しって、恋愛やなんかの大きなイベントがないとそうなるの?
「車谷長吉の文章」は最後まで力強かったと思う。
110 :
吾輩は名無しである:02/06/09 19:40
『錢金について』。
神保町の東京堂書店でサイン本を買うた。
111 :
吾輩は名無しである:02/06/09 23:20
文章は変化無かったが、密度が落ちた。
それからに通うあたりは良かったけどね。
112 :
吾輩は名無しである:02/06/11 22:57
基地外的車谷ファンとしては、氏のキャリアを自分でも追体験してみたい
欲望に駆られるが、果たして次の「無一物」になれるかどうか・・・
慶応→中小マスコミ、までは今の俺と同じだが(いま28歳)
>>112 無一物まではなれたとしても、
文才はないので、それ以上「車谷」は追体験できない罠
80年代消費生活を支えたセゾングループは偉大だったなぁと今更ながら思うよ。
今日経営者としては失格者の烙印を押されてしまったが、
文学のパトロンとして堤氏は偉大だった。
別に慶應出身でもなければセゾン関係者でもありませんが、
ただ単に車谷の運のよさを喜ぶ者のうちのひとりです。
保坂和志氏への偽憎悪もおもしろいな。
115 :
吾輩は名無しである:02/06/22 01:03
age
116 :
吾輩は名無しである:02/06/22 07:07
>>106 いやあ、私小説作家だからこそ、
もっと嘘にまみれて欲しいね。
>116
小説ならば嘘が交じるのもいいだろう。
エッセーで嘘を書いていたから中ッ腹だ。
「なんまいだあ絵」について当時の銓衡委員がどんなことをいっていたか、
知りたくて大きな図書館で新潮のバックナンバーを見て、
あまりにも白白しい嘘を書いていたことが分って、鼻白んだ。
調べればすぐにばれる嘘をなぜつくのか疑問に思った。
118 :
吾輩は名無しである:02/06/26 00:06
なんまんだあ絵
選評だけ読んで作品を読んでいないのがばれちゃった。
120 :
吾輩は名無しである:02/06/26 09:52
>>119 正直で宜しい。100アフガニあげよう。(・∀・)つ@ ハイ
まあ、正直者は長吉っつぁんの作品を読む資格なしということかな。
122 :
吾輩は名無しである:02/07/04 03:16
まあ、いったん文字になっちゃえば、
小説だろうとエッセイだろうと皆フィクションだからね。
そんなの経済白書や電話帳だって同じこと。
123 :
吾輩は名無しである:02/07/04 03:22
単純にいい文章じゃない?
124 :
吾輩は名無しである:02/07/04 12:23
>>123 そう!だから銭金についても分子の魂も小説と同じ楽しみ方ができるね。
125 :
吾輩は名無しである:02/07/09 20:17
福田和也の「喧嘩の火だね」を読むと車谷の作品を素直に読めなくなるよ。
126 :
吾輩は名無しである:02/07/13 03:21
先月号の「新潮」は売れ行きがよかったらしい。
私は図書館で読んだ。それも現代評論社に転職決定するくだりまでだが。
蓄膿症手術、筆下ろし、ストーキング、M等初見のエピソードはともかく、
仏教ネタは退屈だったので、全部読み飛ばすことに相成った。
編集者に煽られたか、少々つくりが雑になったかも・…
ところで、今月号の「群像」での合評会で「贋世捨人」が取り上げられている。
エピソードの使い方・使いまわし、ユーモアのなさについての指摘には残念ながら同意。
今月号の「文学界」にはワールドカップについての本人のエッセイが掲載されている。
読む前から「反時代的」なのだろうと想像がついたが・…もっと捩れてほしい気がする。
捩れた末に時代に寄り添う結論になろうともそれはそれでよいのではないか。
それでも車谷は車谷である。わかる人にはわかる。そう考えるがどうか。
長吉ファンの方へ
私まだ一冊も読んだ事ないんですが、いつか新聞で彼が「小説を書く事で毒を浴びる
覚悟」と言ってて、読みたくなりました。このスレも面白そうだし。で、この人の魅力って
何でしょうか?人それぞれでしょうが、彼にはまったというお方、何かお願いします。
スイマセン、「この人の魅力」・・・は、もち作品のことです。
129 :
吾輩は名無しである:02/07/13 23:58
>>127 まず第一小説集『鹽壺の匙』を読むのがよろしいかと。
>>126 あの合評、青野の「なるほど」がウザイ。
よほど自分がヒッピーだったことが誇りなのか、
どうしても車谷の姿勢を否定したいみたいだね。
あと合評って、誰かがかっこいいことを言うと皆がそっちへ流れるから嫌いなんだよな。
「そうそうそうそう」って。あれはアホっぽい。
それが合評といふものなのだらうけれど。
しかし残念ながら自分も126に同意。
ワールドカプーのエッセイは俺、本屋で笑いを堪えるのに必死だった。
130 :
吾輩は名無しである:02/07/14 00:02
小説書くにゃ、
「人を殺すほどの気力がいる」とかいってんの、この人。
あ ん た す ぐ キ レ ル だ ろ 。
てめぇの生活を美化してんじゃねぇよ。
自意識過剰なんだよ。
132 :
吾輩は名無しである:02/07/29 18:14
age
>>130 美化してんじゃねぇ、茶化してんだよ。
自意識過剰じゃねぇと、到底作家にはなれねぇよ(w
134 :
吾輩は名無しである:02/07/29 20:43
この人横山のやっさんと何故かかぶる。
ところで単純に疑問なんだけど、
>>130は長吉っつあん
と知り合いなの??
135 :
吾輩は名無しである:02/07/31 03:24
大江を嫌いと書いていながら、贋世捨人の切り札は大江と同じ。
俗人やね。
俗人じゃなきゃ作家なんぞにゃなれねぇよぉ(w
137 :
吾輩は名無しである:02/07/31 04:24
>>136 おまぃは133ですか?
おまぃが自意識過剰の俗人なだけですか?
138 :
吾輩は名無しである:02/08/11 16:31
文芸誌の目次やなんかで、
岩阪恵子が近くにいることが凄く多いんだけど。
なんでだろ。
139 :
吾輩は名無しである:02/08/14 01:27
お父さんが柱を抱いているところを見た人っています?
それから地元、飾磨の書店ではこの人の本の扱いは
どうなっているのか…
興味は尽きない
関係者レス求む。
あと、車谷さんのソークラーテースの本を机に投げ出した親父も、
ここを見てたらレスしてください。m(__)m
140 :
吾輩は名無しである:02/08/14 22:04
長吉っつぁんち見に行ってきた。藁人形作ってた。
141 :
吾輩は名無しである:02/08/14 22:32
車谷にある人物の暗殺を依頼しましたが、何か?
142 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:35
赤目四十八滝って、その土地ではどういうニュアンスの土地なんでしょう。
ちょっと安い観光地なんでしょか。
はたまた、すこし良いところ行って来たと思わせるような
味わいのところなのでしょうか。
その辺で『〜心中未遂』のおもしろみが違ってくる。
関西の方おせーて。
143 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:46
「贋世捨人」読んで自分でも書けるかもと思った。
甘いかな?
144 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:49
書けそうな気がする<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<≠ 現実に書ける
145 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:52
なる、ほど。
146 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:52
思う前に書いている=書き手
書けるかもと思う永遠に=読み手
両者の立ち位置は、次元が異なっている、最初から。
147 :
吾輩は名無しである:02/08/16 16:55
148 :
吾輩は名無しである:02/08/16 17:01
>>146 次元が違っているのなら、話は簡単でしょう。
いまは次元→距離というように立ち位置が近接しているから、
「書き手」さんは苦労が絶えないんでしょ。
>>146 最初からというのはどうでしょう。
人それぞれだと思うのですが。
また、その様な定義が仮に成り立ったとして、
人がもし変化する存在であるとすれば、その様な境界を
人は越えてゆけるのであり、それを定義することは意味
を持たなくなるように感じます。次元が異なるかは理解
できませんでしたが、立ち位置を変えることは可能では
ないでしょうか。
>>22 「きつ」なのは、吃音の家系を気にしているからだと思っていました。
--
実家が近所なのですが、田んぼを売って、2000万円を配って歩くから
選考委員の住所を教えろという話が出てきていたので面白がって、
僕の母親に話したら、そういえば、駅南大路のそごうのギフトセンターが
建っている(ただしそごうは倒産したので今は別の会社)
土地はあの家が売ったったんやと言っていました。
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政界は、慶応出身のおぼっちゃまばかりなので、新札にはお金に苦労した
人を選んだとかいうのがありましたが、借金して集めた渡航費用を一晩で
飲んでしまった借金踏み倒し魔の野口英世をお札にするのはいかがなものか?
とか思ったときに、慶応出身で、なおかつ、慶応の入学金を使い込んで
しまい実家をあわてさせた前歴を持つ車谷長吉のことを最初に連想したのでした。
151 :
吾輩は名無しである:02/08/16 19:07
>142
おばはん同士でピクニックに行くところ。
あんなところで心中しようとするやつの気が知れない。
横着せんと東尋坊まで行け。
ただ尼崎の風景は良く書けてる。西成の風景も。
だから個人的に「国道43号線小説」って呼んでる。
>>151 なるほど。
「シケた脱力観光地でシリアスドラマやってる、安い心中旅行」
ってな感じなわけか。
土地柄が分らないと、そのへんのアホらしさは伝わらないな。
153 :
吾輩は名無しである:02/08/22 13:34
「必読書150」中の「蒲団」のレビュー。
柄谷行人が「金と名を上げることしか考えていない」とこき下ろしているのは、
車谷のことでしょうか?
154 :
吾輩は名無しである:02/08/24 17:43
『贋世捨人』の中でその後の尼での生活は、以前「赤目四十八瀧心中
未遂」(文春文庫)に書いたので、ここでは措く。=Aここでのことは、
以前「漂流物」(新潮文庫)に書いたので、ここでは措く。≠ニあるのは、
どういうつもりなのか。やっぱり買ってくれということか。
塩壺の匙には倒れそうになったが、
赤目・・・は別の意味で倒れそうになった。
やつは直木賞を狙いにでも行ったのだろうか。
偽世捨人はまだ読んでいないが、どんなもの
だろうか。
156 :
吾輩は名無しである:02/09/07 21:52
赤目読んだけどね。なんか出てくるアイテムが当たり前すぎて面白くないねえ。
モツ焼き、入れ墨、チャカ、尼……。安っぽすぎないかね。
モツ焼き屋の婆さんやら、ヤクザの女やら、自分で貧乏で最低だと言っている割りには
モテモテですな(笑。
アヤちゃん、生島のなけなしの金もって、匂い袋持っていなくなっちゃったね。
さっさと生島の金巻き上げて逃げるつもりだったのに、生島が粘着なので
逃げそびれたんだね。大和八木でやっと逃げだせた。
まだ、わからんか? 生島。
158 :
吾輩は名無しである:02/09/11 01:59
159 :
吾輩は名無しである:02/09/11 03:21
車谷長吉のスレなんてあったんだ。
2ちゃんねる、ちょっと見直したな。
赤目は面白かったなあ。いいよ、この人の文体は。
言葉のセンスもいい。「業柱抱き」なんて言葉、どっから出てくるんだろう。
ときどき、大失敗の短編も書くけど、まあ、それはご愛嬌。
また、長編が読みたいもんです。
>>156 SFのガジェットじゃないんだからさあ。アイテムなんかどうでもいいだろう。
一行一行の文体を見てやれよ。
160 :
吾輩は名無しである:02/09/11 06:19
>>159 >アイテムなんかどうでもいいだろう。
オヤオヤ、文学ヲタさん、文学とは文体の曲芸というわけですか。
車谷は反吐が出るほどの自己愛と自己憐憫と節操のなさが魅力的ではあるわけですが、
それにしても文学界連載だからとはいえ、あまりに読者を舐めきっておるのではないか
というつもりだったのですが。それとも今や文学は文学者、作家予備軍のための
ものでしかないとでもいうおつもりですか。
ここまで閉じていて自覚的毒虫である車谷に対して批評はあまり意味をなさないだろう。
ようは面白いか面白くないか。車谷だって腹を括って毒液を吐くことを選び取ったんだろうから、
面白い、面白くないという感想こそが正しい読みとり方だと思うがね。
とにかくエンタメとしてはランクが下の方だろうな車谷は。
161 :
吾輩は名無しである:02/09/11 11:58
>>160 申し訳ないが、オレは文学ヲタではなくて、雑食系。
でも、自分の勝手な評価軸だけで、小説を読んだりはしないよ。
車谷長吉には車谷用の楽しみ方があるだろう。それは文体であって、アイテムじゃない。
言いたいのはそれだけだな。
「車谷だって腹を括って毒液を吐くことを選び取ったんだろうから」
って、それ、思考停止フレーズじゃないの?
腹くくったらなんでも毒吐きになっちゃうのか。
悲しい見方だね。
車谷がエンタメだなんて、はじめて聞いたよ。誰だよ、そんなバカなこと言ってんのは。
162 :
吾輩は名無しである:02/09/11 13:09
>>161 >でも、自分の勝手な評価軸だけで、小説を読んだりはしないよ。
これはこれは! 文芸評論家気取りできましたか?
小説を読むのにここまで姿勢を正さねばならないとは初めて知りました。
ご教授有り難く存じます(プ
どんなにカッコつけたところで小説なんて娯楽の一種というスタンスを変えるつもりは
さらさらないね。車谷=文体というのは『自分勝手な評価軸』じゃないのかい?
どこかの評論家が言ってましたか? それとも文学愛好家の常識なのでしょうか?
車谷が毒吐きだというのは俺の読み取り方だけどあながち外れてはいないと思うよ。
野郎は確実に賞を狙って赤目を書いている。奴にとってはそれは死にたいくらいの
羞恥心だったろうよ。だからこそ腹を括ったと言ったのさ。まあ、これも俺の
「勝手な評価」なんだろうけどな。
小説がそれ単体で成立できると考えられるお気楽な人がいるということが
わかっただけでもよかったよ。そんなガキみたいのが小説読んでるんだもの
車谷も照準を構え直さなきゃならんわけだよな。
それから「エンタメ」のことだけど、車谷は確実にエンタメ意識して書いているよ。
作品にばらつきがあるのはそのせいだ。どうせお前にはワカランだろうけどな。
163 :
吾輩は名無しである:02/09/11 13:58
>>162 なんか痛いところを突いちゃった?
えらくムキになってるね。
気が向いたら返事書くけど、まあ、そんな気にはなれないだろうなあ。
他人をボロカスにけなすのは気持ちいいだろうけど、せめて意味の通じる文章で書かないとね。
悪意だけはしっかり感じました。
じゃ、ばいばい。
164 :
吾輩は名無しである:02/09/11 14:00
>>163 みっともねぇな、幾ら虚勢を張っても客観的に見て
お前のまけだよ。包茎や浪
165 :
吾輩は名無しである:02/09/11 14:02
ほんとに川島なおみと付き合ってたのかよ?
166 :
吾輩は名無しである:02/09/11 15:11
>>163 バイバイ、ボクちゃん。もうちょっとしっかり本を読もうね。
167 :
吾輩は名無しである:02/09/11 15:24
車谷長吉君はぼくに、「先生、わたしは正岡子規のやうになりたい」とゆうた。
168 :
吾輩は名無しである:02/09/13 16:56
まぁ、確かに赤目のアイテムの発想は安っぽいけどな。
だから、直木賞なんでしょ?
169 :
吾輩は名無しである:02/09/13 17:18
不景気文学とは、よう云うたw
直木賞は、間違いじゃわな、花村萬月の芥川賞と
取り違え事件じゃわなゲラゲラ
いつのまにかものすごい戦いが起こって終わっていたようだが。
俺が赤目・・・の話題を持ち出したせいかと思うと気が引ける。
あの作品のアイテムが安っぽく読者を舐め切っているとしか
思えないのも事実だし、文体やら言葉遣いやらが相変わらず
魅力的なのも事実だから、そんなに争うことはなかろうに。
塩壺の匙あたりだったら芥川賞だろうに、赤目・・・では
直木賞以外に行きようがないな。なんでああ売り狙いに
行ってしまったのか。
171 :
吾輩は名無しである:02/09/14 17:45
車谷長吉君はぼくに、「先生、わたしは闇雲に銭が欲しいだけなんです」とゆうた。
>>171 なるほど。
・・・別に回答として書かれたわけではないのだろうか。