1 :
吾輩は名無しである:
「有名作家」が有名なのは、所謂“傑作”や“名作”のお蔭。
しかし彼らもまた下らない作品、質は低いが[それ故に?]
愛すべき佳品群を幾ダースも残している。ここはそんなメジャー作家の
マイナー作品を取り上げて、自分の愛着と薀蓄を語るスレッドです。
作品タイトルだけでなく、自分がどこに気を惹かれるのか(もちろんけなしもOK)
を書いてください!
では私から。
松本清張 『高校殺人事件』。
旺文社(?)の「高校コース」に連載されていた。少年探偵たちがカワイイ
こんなジュニア向けの作品なのに律儀に推理小説している。
2 :
吾輩は名無しである:01/09/14 01:25
健闘を祈る。
3 :
吾輩は名無しである:01/09/14 01:28
イェーイ!
筒井康隆の短篇「インタヴューイ」。架空の流行作家のインタヴューという形式をとった、きわめてシュールな作品である。
いつもながらの誘導尋問めいた卑劣な手口で、インタヴューの相手から期待通りのコメントを引き出そうとするマスコミの欺瞞がだんだん明らかに…
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
(゚Д゚)ハァ?
大江健三郎『遲れてきた年』。
大江は「失敗作」と表明してるけど、これ、めちゃめちゃ面白いよ!
主人公がキティガイなのがミソ。
_, -─-- 、._
/ ヽヽヽヽ、
/ , ' ,´ ヽヽヽヽヽ、
/ 〃/ ノノハ从 ヽ、
/〃/ ノ从八ハ ´σ;从ハ
( ( ( ( ノノ从´σ ,从ノハ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
) ) ), '"⌒ ー、、 _'" __゚/从 ´' <
>>1さん、好き・・・
( ( ( l l、.  ̄l. ー- 、 |
) ) ) / 、 | `ー、 ,-' | \_________________
( ( ( / .」 / , /
) ) )〈 | | l 〔/
( ( ( ( (| | | ヽ ヽ、
) ) ) ) ) | | | \ \
( ( ( ( ( ( ( | l| | ヽ ヽ
) ) ) ) ) ) ) ) | |l. ヽ 0 l |
( ( ( ( ( ( ( ( ( (| `〉、 .〉 / ο/
) ) ) ) ) ) ) / 〈 /ー- ' 、 __,/
( ( ( ,−' | .|/ /
, -ー- ' ,.-| |. /
, ' ' | | /
./ `、 _./| ||_
| ヽ、__,−' ~| | |  ̄` ー 、
l  ̄ `ー 、_.| `ー、
ヽ、 `ー、 \
_,,,-=-、
,,-=~,,,-=-,,`,ヽ、
/,,-=~;;;;;:::::::>;;:::::>-=-,
/-~;::::,,-=~フ/ 7 |> ,,i__,,,,,-=-,,_,,,-,,.._
/::/:::::::/i;/;::::;::ヾ /'ヾ,-=~;::-=-;;:::::::,,-=--,,::::=-;;;;ヽ、
.//::;/::;/;/:::::::;;:::/;:ゞ>/;;:::::::::::::::::,,-~;:::/:::::/:::~7;ヾヽ::`=-、
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.//:;;イ::/:::::/::::::/:://::/ |i::l:::ヽ:::::/;7;:::;;;;/;::/::|::|;:|::| ヽ;:::|;:|ヽ|
////::i/:::::/:::::/:://::/ i|;::ヽ;::`;";:::i:::::/;|;;i;;|W|NWil |ヽi:il i|
//:::i;::::|i|;;:::/:::;/:://::/' il;:::::ヽ _il;::/:/;|iレ|-レ^|i`,ヽ /7 レ' '
|;;i::;i|;;::||;::::|i:::/;;//|::i|| ヾ;;;;;;`| ニヽ|i;i::|| <゚:)`> ヽヽ
|;;l::|;::::|i;:::::|i:::||::|//;::|i \:::ヽ ヾ|i;:::|iゝ ::::::::.. >|
|;;|::|i;::::|;:::;;|i;::il::|i/::|i;:| >:);;ヽ,,,ヾ::| _, /
i;;|::;il;::::|::::/|;:::|::i il;;:|::i レ7Vw" |;:i i,ノ/
|;;i::::|;:::;i::::i |;;;:|::||ヽ:|;:| / i::| -=,_ /
レ|::::|;:::||;::| il i||::| |::l / __ ヾ;,, ':/~ ̄ ̄
| i|;:::ii|:/ ||ソ;:|i ヽ| // \ |
`|iヾ| |i |i i| ,|i ,,,-=~ / 'i、
|;|:i::l:i ` ,,-=~^~ ./ ヽ
i;|;i::|i / / / j ヽ,
.i:|ヽ|ヽ ./ / / / ヽ.
|i / .| / / \
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/ y /' `;,
../ // /' `;,
" ./ / /' ;.
/ / / i . ⊃
/ / /`ヽ, il /
/ / / ヾ, ヾ, /
/ / / ヽ `ー-,,__,,/
/ ,/ / `;, y"
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./ / / ,i
/ / / |
Λ_Λ
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒l ./ ノノハ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Λ_Λ . l 〃/"/ oノ __ < 4万円入りま〜す
( ー∀ー) l // ⊃l ̄ ̄l \________
⊂ ⌒ ⊃ ̄\ ( ( イ  ̄ ̄
___(⌒)(⌒)___) > > )
l_l (_(__)
_______
l
l 何か飲む?
\
 ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ エ・・・ジャア・・・
ウーロンチャ・・・オネガイスマス・・・
⌒⌒⌒Λ_Λ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒l
/ ノノハ) Λ_Λ l
o〃 ・∀ノ (´∀`*) l
/ /。) ) つ ( ⌒ ) ̄ ̄\
__ (, く ___(⌒)(⌒)____)
l_l ̄ ./ ) ) l_l
(_)_)
Λ_Λ
/ ノノハ)
o ・∀・ノoキュッ
.() 、 丶\ キュッ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(/ \ ) ) < む〜す〜ん〜で、ひ〜らぁい〜て♪
/ / / \__________________
(__)_)
Λ_Λ
/ ノノハ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
o〃・∀・ノ < ぼうや、恐がらなくていいのよ
// ⊃ \____________
( ( イ
> > )
(_(__)
Λ_Λ
/ ノノハ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
o〃・∀・ノ < 学生さん?
(( // つΛ_Λ \______
( ( .イ .(´∀`;)ハァ・・
(⌒) (⌒) )⌒ つ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Λ_Λ
Λ_Λ´Д`;)
(( / ハ) つ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〃/"/〃ノ / < 大丈夫、おねえさんにまかせなさい
// つ(⌒) \_______________
( ( .イ .
(⌒)(⌒) )
10 :
吾輩は名無しである:01/09/14 10:05
全部コピペじゃん!!
1よ、タイトルが悪い。
「語られることは少ないが、実は重要な作品」の方が良かったんじゃないか?
12 :
吾輩は名無しである:01/09/17 00:33
やばい!
勃起してしまう。
ところで芥川龍之介「女体」は、あまり知られてないけど、
まあ、そういう感性が、彼の作品全般に現れているんだなって思います。
13 :
夜明けのダザイスト:01/09/17 03:14
高校殺人事件は俺も大好き!
あと、俺の一番お気に入りは
太宰治の「ろまん燈篭」っていう短編(中編かな?)。
5人の兄弟が順番に物語を連作していく、という構成なんだけど、
登場人物はみんな太宰の身内がモデルになっていて、
太宰マニアにとっては非常に美味しい作品。
笑える個所もたくさんあって、今でも思い出した様に読むことがあるよ。
あー、なんか完全に誤解されてしまったような気が・・・
わたしは大体が体制側の人間ではないので、
「価値のあるもの」を掘り起こしてここで提示しよう、などという殊勝な考えは毛頭持っておりません。
わたしの関心は、“埋もれた”、“価値あるもの”を掘り起こすということではなく、
“埋もれた”“価値のまったく無いもの”をひたすら探しもとめることであります。
それがこのスレの趣旨であり、わたしの趣味なのです。
稀に見る多作家である、松本清張の、「高校殺人事件」を誰がかれの代表作と見なすでしょうか?
この作品は、冒頭でポーやらボードレールの詩作品が引用されていたのでちょっと
じぶんの気が惹かれただけです。そんな無価値な作品群を、ぜひあなたも教えてください。
(PS. 太宰の「ろまん燈籠」は到底駄作だとは言えないと思う。「ダス・ゲマイネ」も然り。
珍しく太宰は「駄作」が少ない作家のようである。まあ生きた年数が少ないからだとも言えるが)
太宰のいちばんの駄作は『斜陽』だと思う。
>>14 ・・・ということは、「読んで損した時間返せ!」というテクストを書くスレ?
いやー、『人間失格』でしょう。
18 :
吾輩は名無しである:01/09/18 00:35
三島なら「音楽」とか「午後の曳航」あたり?
いや、そうじゃなくてさあ
スレ・タイにも書いてあるとおり、
「マイナー作品なんだけど、好きよ」っていう作品。
「人間失格」なんて、チョーメジャーな作品じゃん!!
そんな作品が秀作だろうが駄作だろうが、どうでもよいよ!
20 :
吾輩は名無しである:01/09/18 00:55
大江健三郎「空の怪物アグイー」。罪とわ、みたく考えさせられたよ。
もう何年も前に読んだだけだけど…
21 :
吾輩は名無しである:01/09/18 01:13
志賀直哉『朝の試写会』『盲亀浮木』
22 :
吾輩は名無しである:01/09/18 01:39
三島なら「沈める滝」。彼の作品の中で一番好き。
23 :
吾輩は名無しである:01/09/18 01:46
太宰の「駆け込み訴え」はメジャー?
メジャーじゃないすか?
大岡昇平
『夜の触手』
大岡が複数の推理小説を書いていることは案外知られていない。
「事件」が最もよく知られているかもしれないが、
純粋に「推理小説」(具体的に作中で殺人事件が進行する)と呼べる作品はこれが最初。
じつに『花影』の前年にはこれが書かれている。
26 :
吾輩は名無しである:01/09/18 03:44
三島の「美しい星」
タイトルがイイ。
27 :
吾輩は名無しである:01/09/18 03:55
夢野久作『瓶詰の地獄』『戦場』
大作家じゃないか?
あ、なるほど。
確かに、全く誤解してました。ごめんなさいね。
要は「有名作家の、黙殺されてしまった作品」
を無理矢理引っ張り出そうっていう主旨のスレッドなわけですね。
それなら俺の出番はないです。
わりとミーハーなほうなんで、代表作ばっか読んでるし。
失礼ぶっこきました〜。
でも、太宰を認める発言は嬉しかったです。ファンとして。
29 :
吾輩は名無しである:01/09/18 05:09
中学の頃読んだんでタイトル忘れたんだけど(ごめんなさい)、
芥川龍之介の書いた短編で、
線路をはさんだ駅のホームで、女性と会釈しあうような……そんなやつ。
あー、誰か補完してください。
30 :
fishman:01/09/18 20:14
遅レスですが、17での発言は15さんの発言に掛かってますです。
誤解を招いてスマソ。
31 :
吾輩は名無しである:01/10/07 19:48
「永遠の良人」(どすと)って重要?
32 :
吾輩は名無しである :01/10/07 20:13
>29
線路をはさんでたかどうかは俺も忘れたが、「お辞儀」じゃないかな。保吉シリーズの。志賀直哉が褒めたらしい。
俺は芥川なら「魔術」が好きだな
>>31 少なくとも俺にとっては重要。
手袋をはめる・・云々っていう表現が気に入ったね。
芥川竜之介のトロッコ。
奨学生の時以来詠んで無いなら再読。
漱石『文鳥』
36 :
夜明けのダザイスト:01/10/08 06:11
まだあったんだあ、このスレッド。
ちょっと感激。とっくに落ちたと思ってた。
37 :
吾輩は名無しである:01/10/08 14:46
志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」と「菜の花と小娘」。
どちらかといえば児童文学的ジャンルかもしれないが、
平易なことばを使いながらも質の高さを保っている
のは大作家の力量であろう。
38 :
吾輩は名無しである:01/10/08 15:39
川端康成の「名人」
碁界に君臨した秀哉名人の引退碁の様子を、
冷静な目で人間くさい面まで描いている。
それでいて格調は高い。
『底流』筒井
『あるいは酒でいっぱいの海』のうしろのほう。
北の海(井上靖)
文章のテンポがいい。ユーモアにあふれている自伝。
「しろばんば」「夏草冬涛」もいいけどね。
41 :
吾輩は名無しである:01/10/25 01:42
森鴎外の創作「大発見」は読んで笑った人も多いのでは?
翻訳では「笑」、「歯痛」(という題だったと思う)が面白いよ。
三島の「橋づくし」はメジャーですか?
短編だけど三島の本質が現れてる、いい作品だと思います。
43 :
吾輩は名無しである:01/10/25 08:14
三島の「午後の曳航」かなり重要な作品だと思う。
俺的には、大江の「叫び声」かなあ。
もう内容忘れるほどずいぶん前に読んだが、ケルアックの影響?かと思うような作品だった気が...
タイトル失念したが、
チェーホフにアルメニアの美少女について語った小品があってさ。
山田詠美編のアンソロジーで読んだ。
けっこう有名な作品だったりして・・・
45 :
吾輩は名無しである:01/10/25 13:30
三島の「午後の曳航」にもう一票
46 :
吾輩は名無しである:01/10/25 14:39
谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」
にゃお〜ん☆!!
47 :
吾輩は名無しである:01/10/25 14:46
>44
それは多分「美女」という、エッセイ風の短篇の事だと思います。
48 :
吾輩は名無しである:01/10/25 15:21
三島だったら「雨の中の噴水」が、かわいくて好き。
あとは、
安部公房の「人間そっくり」(これ、代表作の一つ?)
49 :
吾輩は名無しである:01/10/25 17:59
ヘミングウェイ「兵士の故郷」
戦争から帰ってきて故郷とも家族とも接点を失った主人公を
自分と重ねて読んじゃうYO
50 :
吾輩は名無しである:01/10/25 18:00
>>47 そうでしたか、情報ありがとっす。
ひろすけ童話の「島のキツネ」
これ地味だけど癒し系。
「お爺さんとコグマ」というのもいいっす。
>51
どういたしまして。
しかし、そのハンドル、ライトニンですよね(笑)。
53 :
吾輩は名無しである:01/10/26 02:58
バルザックの「ふくろう党」
>>52 そうなんよ。
handじゃあまりにも芸がないのでhandsにしました。
6月ごろからこのハンドルでカキコしてますが、初めてつっこんでもらえた(嬉)。
55 :
吾輩は名無しである:01/10/26 04:22
石川淳「山櫻」
じゅうぶん重要か
大江健三郎の「日常生活の冒険」。
2回読んだ。
大江健三郎
「ブラジル訛りのポルトガル語」
庄野順三
「流木」
58 :
吾輩は名無しである:01/10/29 17:02
『人間そっくり』は代表作だよーと思うよー。
59 :
吾輩は名無しである:01/10/30 20:47
お、安部公房。
「飢えた皮膚」短編です。好きです。(新潮の「水中都市/デンドロカカリヤ」に所収)
60 :
名無しチェケラッチョ♪:01/11/05 17:16
サマセット・モーム「お菓子と麦酒」。
ここに描かれてる、いわゆるヤリマンの女性が魅力的。
61 :
吾輩は名無しである:01/11/05 17:57
太宰の「畜犬談」!
犬嫌いの作者が、犬になつかれて困る話。
ほのぼの、おもしろい。
62 :
吾輩は名無しである:01/11/05 20:18
大江の『鳥』という短編。引きこもりの青年の話。
かなり昔に書かれたものだけど、今の状況を予見
したような作品。
63 :
吾輩は名無しである:01/11/05 21:05
芥川龍之介「MENSURA ZOILI」
ああいうノリが好き。
>>61 賛成じゃ、ふぉっふぉっふぉ。
・・・お呼びでないって?
ふぉっふぉっふぉ。
吉行淳之介に「ミスターベンソン」という犬ものがあっての、
こちらはハイジのヨーゼフ扱いじゃ、
ふぉっふぉっふぉ、
大江健三郎「日常生活の冒険」、に同意。
これで大江が好きになった。ずいぶん傍流の作品だけれども。
66 :
吾輩は名無しである:01/11/06 15:00
太宰『華燭』・・・甘っちょろいが、ずっと好きな話。
67 :
吾輩は名無しである:01/11/06 15:34
古井由吉『行隠れ』
>>65 まったく同感。
文体が生き生きしている。文章にめちゃくちゃ影響を受けた。
題名失念したが,
筒井康隆が宮沢賢治の「注文の多い料理店」を批評したやつ.
文芸批評なんか学習する100億年前の作品だが,
めちゃくちゃすばらしい.
筒井康隆が「大作家」なんてちんけなものかどうかはしらないけれどね.
ドストエフスキーの「地下室の手記」かな。
重要な作品かもしれないけど、とにかく個人的には最高。
>>70 「地下室の手記」は重要なので
スレ違いだとオモワレ
72 :
吾輩は名無しである:01/11/07 17:32
重要でない、ったら文庫になってたら駄目かな。
73 :
吾輩は名無しである:01/11/07 17:49
アガサ・クリスティーの、
春にして君を離れ。
推理物じゃないよ。
女の人は結婚する前に読んだ方がいいと思う。
こころとか好きならハマると思う。
中学生の時これ読んでショック受けた。
74 :
地下室の住人:01/11/07 19:12
ドストエフスキーなら「鰐」でしょう。図書館で読んでて、腹の皮がよじれて
困ったことがある。「こいつ、スラップスティック作家じゃねえか!」と、ドスト
文学を読み解く鍵をもらった作品です。実在の人物を茶化してるという噂がたって、
作者が釈明してまわったというオヴァカな逸話つき。
あと「ステパンシコヴォ村とその住人たち」。「悪霊」からイデオロギーを抜いて
喜劇度を百倍にしたかんじ。「カラマーゾフ」に出てきた「道化的登場人物がめぐまれた
紙幣を足で踏みにじるんだけど、全力では踏めない」シーンが出てきて、そうか!
カラマーゾフのあの場面は喜劇だったのか!と気づいたりしたものです。
75 :
吾輩は名無しである:01/11/16 00:52
>>75 丸谷さんが言ってるね。ドストエフスキーは喜劇的な要素が重要なんだ、って。
77 :
吾輩は名無しである:01/11/16 11:46
三島の『展覧会』
橋づくしに入ってる。
78 :
吾輩は名無しである:01/11/16 21:38
ドストエフスキー「ネートチカ・ネズワーノワ」
このレズのえがきかたが最高なのよ。
79 :
キリーロフよ永遠に:01/11/19 05:42
「接吻したいわ、お姉さま」ってやつな。
80 :
吾輩は名無しである:01/11/19 11:55
老舎「四世四堂」
81 :
吾輩は名無しである:01/11/19 12:04
>80
訂正。
『四世同堂』
82 :
吾輩は名無しである:01/11/19 20:41
井伏鱒二「鯉」
83 :
吾輩は名無しである:01/11/20 21:33
「ネートチカ・ネズワーノワ」にもう一票
84 :
吾輩は名無しである:01/12/01 22:09
中井英夫 「人外境通信」 −講談社文庫・絶版
太宰治 「饗応婦人」 ー新潮・太宰全集
城 昌幸 「ママゴト」 ー東京創元社・日本探偵小説全集11巻
85 :
nanashi:01/12/01 22:15
三島「不道徳教育講座」
芥川「西方の人」
いずれも重要かもしれんが。
86 :
吾輩は名無しである:01/12/17 23:26
安部公房「人魚傳」
なんだっけ、たぶん『時の崖・壁』に入っていると思う。
安部公房らしくない、退廃美。
87 :
吾輩は名無しである:
横光利一『時間』
『機械』直後の作品だけど、笑える。