もうどうなってもいい僕は_____
飛び起きて彼女を抱きしめようとした瞬間
視界が急に明るくなった。
そこにはライトで僕と、露になった小心棒と、彼女を照らしている看護婦の姿。
____え???
足元を見るとそこには推定80歳のおばあさんが。。。
「何やっているんですか?山本のおばあちゃん。」
「旦那がね、、いつもこうしてあげないと寝られなくてね。」
「おばあちゃんの旦那さんは隣の部屋ですよ。」
「あら〜?そうだったかねぇ・・・おほほ」
「この前MRSAが出たからって主治医の先生がお部屋変えましょうって言ったでしょ。
もう自分のお部屋に戻りましょう、おばあちゃん。」
線香の匂いを残して足跡は遠くへ
意識も遠くへ______
僕の甘美な入院生活は一瞬にして萎えた。