【アトキンス・釜池】糖質制限全般20【その他の剽窃者】

このエントリーをはてなブックマークに追加
696病弱名無しさん
 
腸内細菌叢が全身性の軽度炎症を形成し,メタボリックシンドローム発症に寄与する
 
肥満者の白色脂肪組織は,余剰のエネルギーを脂質として蓄積しているだけでなく,
軽度の炎症状態を呈しており,それが全身性のインスリン抵抗性に関与することが
明らかになってきた(27).

Caniらのグループは,腸内のグラム陰性細菌の細胞壁成分である
リポ多糖(lipopolysaccharide,LPS)が自然免疫系細胞の
Toll-like receptor 4(TLR4)/CD14に認識されて炎症性サイトカイン放出を刺激することから,
このものが腸内細菌叢と肥満およびメタボリックシンドロームにおける軽度炎症とを
結びつけると考え,以下のような一連の研究を行った.

腸内細菌由来のLPSが肥満およびメタボリックシンドロームにおける軽度炎症に関与する可能性は
ヒトにおいても指摘されている.
血中エンドトキシン濃度は,高脂肪食摂取後の健常者(22)および2型糖尿病患者(19)で高値を
示し,また健常者にLPSを静脈投与した後のインスリン抵抗性指標(HOMA-IR)および血中ならびに
白色脂肪組織(生検試料)の炎症性サイトカイン濃度が上昇した(2).

さらに,健常被験者の食事記録と血中LPS濃度測定の結果にもとづき,食事エネルギー摂取量と
血中LPS濃度との間に相関がみられることも報告された(1).