甲田式で野菜ジュースのみの食生活を目指す8

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296たま【レス代行】
多数の実例の一つは、ベルギーの敬虔な在俗修道女オワニーのマリーである。
この十三世紀の聖女はすべての食物を嫌悪し、匂いを嗅ぐことさえできなかった。
しかし聖体拝領にあずかることは渇望していた。
彼女を親しく知っていたヴィトリーのジェイムズの観察は次のとおりである。

あるとき彼女は三十五日のあいだ、何の食物もなしに過ぎし、平安な幸せな沈黙裡に時を過ごした(・・・)
彼女は何日ものあいだ、「われらの主イエス・キリストの聖体を与え給え」以外に何も言わなかった。
そして願いがかなえられるやいなや、もとどおりの主との沈黙の対話に戻った。

オワニーのマリーはその死亡前の最後の二ヵ月のあいだ、聖体以外に何も口にしなかった。
これらの記述は驚くべきものだが、聖人伝記の記録者はさらに驚くべき例を引用している。

中世後期の資料では、聖人は数週間にわたって苦行的断食を中断せずに行うに止まらず、
数年にわたって実行したことを報告している。その場合には、しばしば眠りを断ち、よく活動することも伴っていた。
フォリーニョの聖アンジェラは、十二年間にわたり聖体以外には何も食べなかったと言われている。
その他の聖人たち、ロイテのエリザベート、フルーのニコラス、ドメニカ・ダ・パラディソ、
シーダムのリドヴィーナは、それぞれ十五年、十九年、二十年、二十八年のあいだ断食したと思われる。
その他の同様の例は無数にある。
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