その他のいくつかの資料も、荒野の苦行者の苛酷な苦行的断食について述べている。
聖ジェロームは、ある修道士がバノック(パンの一種)と水だけで三十年間耐え、
また別の修道士が一日五個のいちじくで暮らしていたことを回想している。
タルソスのアドリウスは、長期間にわたる断食のため、幽霊のように見えるほどに痩せた。
しかしエデッサの隠者バッテウスは誰よりも勝っていた。
彼は「あまり長期間痩せていたので、歯の間から蛆がはいだす」と言われている。
西欧では一部の敬虔なキリスト教徒が、このような激しい断食の実践を模倣した。
ことにアイルランドの修道士の厳格な苦行的断食は東方の仲間に匹敵している。
中世早期の激しい宗教的断食のいくつかが、ヨーロッパの他の場所で知られている。
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