ブラジルの森口幸雄教授(リオ・グランデ・ド・スール・カトリック大学、老年病学)によれば、
最近の欧米における蛋白質の必要摂取量は加齢とともに漸減する傾向にある。
その根拠は、ヒトは加齢とともに蛋白同化ホルモンが少なくなるからだ。
つまり10歳まではプロキロ2グラム、20歳まではプロキロ1.5グラム、50歳までは1グラム、
50歳以上は0.5グラムとされている。
この点から考えると50歳を過ぎた棡原の中年層は蛋白質はプロキロ0.5グラムでよい時期を
迎えたにもかかわらず、逆に大量の蛋白を摂取をしたところに大きな危険を犯したことになる。
NHKのテレビに見る行革の土光敏夫さんの「玄米、菜食、メザシ」の食生活は老人にとって理想的な長寿食である。
もし過去に日本で満州事変から大東亜戦争もなく、平和が続き、食生活も昔のままであったとしたならば、
棡原の中年層は中途で倒れることなく健康と長寿を保っていたであろう。
今やガンが国民死因のトップに躍り出て、心臓病、糖尿病など成人病死の激増は自然淘汰と見ることができよう。
アメリカ在住の親友・芝崎祐医師よりの手紙によると、アメリカ人の心臓病による死亡の中で最も多いのは
心臓の動脈疾患で60万人が死亡。そして12万人の市民が心筋梗塞で悩んでいる。
毎年10万人以上の人が心臓外科(冠状動脈と弁膜疾患)手術を受けているという。
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