「しかし人々が皆計算しつつ生きるようになったことが、国家、民族の活力低下を意味しているのも
確かである。国が外から、敵の手によって滅ぼされる例は少ない。大半は内部から、文明の成熟とともに
活力、編集力を失って自己崩壊をしてゆく。この危険性は、どこの国、どの企業、個人にも、
つねにつきまとっている。若者のわけ知り顔を見たら、日本も着実にその方向へと進みつつあると
用心することである」
木村氏のいう日本のわけ知り顔の若者たちの間に、実は自然気胸という魔手がすでに広く深く伸びて、
日本は自然崩壊に向かって歩み出している。
自然気胸をもってただ単なる一つの呼吸器疾患として捉えるのではなく、文明の表現形態として捉えるところに
社会医学的に重大な意義をもつ。
つまりそれは民族滅亡への第一歩を歩みだした象徴とみて過言ではあるまい。
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