「玄米食は病気を治す」石田英湾 著 P70〜
6 一物全体食
生きた食物には“生命素”があり、死んだ食物には“生命素”はない、と二木謙三博士は説かれた。
生きた食物と、死んだ食物や死物化している食品とは、食物と人体の生命のかかわりかたが根本的にちがう。
からだに入ってからのはたらきに差がある。ちがいがあるということです。
博士は生化学的な研究のほかに、野生動物の食生態を観察して説明しています。
たとえば、人体の酵素のはたらきを観察しても、生きたものどうしと、死んだ食物や加工食品とでは
作用と反作用のちがいが出てくる。前者は活性素として活動源としてはたらくのに、後者は
腐敗分解と処理に、そのはたらきの大部分は消費される。
「玄米は生きているといっても、火にかけて炊いたり煮たりすれば死んでしまうのではないか。
煮炊き作業は、一種の加工であり、玄米も煮炊きするからには加工食品ではないか」と、
質問や反論を受けることがあります。
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