甲田式で野菜ジュースのみの食生活を目指す8

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209たま【レス代行】
どんなに懐疑的な人でも、彼の前に出ると、その生命力、威厳、輝くばかりの魅力、誠実さ、
そして何よりもその人間的な温かさにすっかり魅きつけられてしまう。けたはずれに磁力の強い人物で、
それは彼の至った境地ゆえに自然に発せられるバイブレーションであった。

トルストイはロシアの田舎、ヤースナヤ・ポリャーナに引きこもっていた。その生活は簡素なもので、
早朝4時に起床して農業をやり、生活の合間に原稿を書いていた。名声や富をいっさい拒否して、
財産もほしがる人に分かち与え、書いた本の著作権さえ放棄していた
(もっともこれらのことは、妻の反対があって思いどおりにはいっていない)。

人々はそんなトルストイを聖者としてあがめ、ヤースナヤ・ポリャーナを聖地として、巡礼のように彼のもとに
赴いていた。トルストイは誰とでも会ったし、気さくに、そして正直に話したという。
また、世界中の有名無名の無数の人が彼に手紙を寄こし、教えを請うた。
トルストイは人々から聖者として接せられていたのである。
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