甲田式で野菜ジュースのみの食生活を目指す8

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208たま【レス代行】
 “聖者”トルストイはけたはずれに磁力の強い人物

ロシアの作家・ゴーリキイは、トルストイの家を訪れ、彼に会った時の印象をこう語っている。
「彼は私を見、そして思った。この人は神に似ている、と」。ゴーリキイは無神論者であったから、
トルストイから受けた印象がどんなに強烈なものであったか想像できる。

『桜の園』『かもめ』など、現在でも日本でよく上演される戯曲を書いたチェーホフは、
トルストイに魅せられてたびたび訪問しているが、彼に会っているとまるで催眠術にかかっているような
気がしたという。トルストイがあまりに存在感があったからだ。
「途方もなく大きな人。ジュピター。他の人間たちの上を天駆ける鷲」チェーホフはその印象をそう書いている。
そして「彼と話していると自分の全身全霊が捕らえられているように感じる。私は彼以上に人の魂を
強く魅きつける人に会ったことがない」という。

トルストイに批判的だった作家・ローザノフは、常に彼の作品を酷評していたのだが、
ひとたび会ってみるとその存在の大きさに圧倒されている。
「それはひとつの自然、アルプスの巨峰だった。トルストイの人格、それこそが本質であり、
ロシア民衆はあげて彼のなかに体現されている」。
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