たとえばでんぷん質のものをまったくとらないとどういう状態になるか、あるいはパンと果物だけで生活するとどうなるか、
また、チーズとミルク、卵だけだとどうか、食事から豆と塩をいっさいなくすとどうか、などという実験である。
これと並行して、紅茶とコーヒーを飲まないことにするとか、薬味を使うのをやめるとかしている。
目標に向かって歩むために、身体をもっといい状態に保つ食物を研究しているのである。
その結果、彼は、人間に本当の味覚は舌にあるのではなく、気持ちにあることを知ったという。
この実験によると、ミルク・チーズ・卵だけの食事は二週間と続かなかった。
卵を食べると、肉を食べたのと同様の影響が身体に生じたからである。
以後、彼は卵をまったくとらず、ミルクも山羊の乳を除いて、自分に禁じている。
卵をとらないということは、それが含まれているケーキやカステラ、クッキーなどの菓子類も
まったく食べないということである。
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