【血】(けつ)
血が過剰になると体内で流れが止まる。これを「?血」(おけつ)という。逆に不足した状態を「血虚」(けっきょ)という。
[血が過剰であるときの自覚症状]
・肩や首の凝りがひどい。
・痔疾があるか、痔になりやすい。
・皮膚が黒ずみやすく、痣(あざ)がある。
・夜になると肩凝りや腰痛が悪化する。
・舌が紫色か、紫や黒の斑点がある。
・体のどこかがしびれる。
・手足の先が冷える。
・血圧が高めである。
・シミやソバカスができやすい。
・顔や手のひらが赤い。
YESが3個以下・・・心配なし。日頃から生活の中に適度な運動を取り入れよう。
YESが4〜6個・・・要注意。食生活を見直すと同時に、運動量を増やすこと。
YESが7個以上・・・脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化になりやすい。専門家に相談を。
[血が不足しているときの自覚症状]
・冷え性である。
・めまいや立ちくらみがする。
・貧血ぎみである。
・疲れやすい。
・目が疲れやすく、かすむ。
・ぐっすり眠れないと感じる。
・顔色が白い。
・爪の色が白い。
・髪がパサつき、切れやすい。
・肌が乾燥ぎみである。
YESが3個以下・・・心配なし。疲れを感じたら早めに休養をとること。
YESが4〜6個・・・要注意。充分な休養をとり、バランスのよい食事を。
YESが7個以上・・・専門家に相談し、治療に取り組むことをおすすめする。
【水】(すい)
水が過剰になると体内で滞り、流れが止まる。この状態は「痰飲」(たんいん)と呼ばれる。反対に不足すると「陰虚」(いんきょ)となる。
[水が過剰であるときの自覚症状]
・むくみやすい。
・体が重くだるい。
・湿度が高いと調子が悪い。
・舌苔(ぜったい)が厚い。
・食欲があまりない。
・水分をとりすぎると調子が悪い。
・痰がよく出る。
・めまいや耳鳴りがする。
・太り気味である。
・お酒を飲むと下痢をする。
YESが3個以下・・・心配なし。お酒と油っこい食事はほどほどにすること。
YESが4〜6個・・・要注意。利尿効果の高い食材をとり、水分代謝を促そう。
YESが7個以上・・・水分代謝に異常があるかもしれない。専門家に相談を。
[水が不足しているときの自覚症状]
・口がよく渇く。
・ほてったり、のぼせたりする。
・疲れやすい。
・カラ咳をよくする。
・鈍い腰痛がある。
・便秘ぎみでコロコロとした便が出る。
・肌が乾燥している。
・舌の赤みが強く、舌苔が薄い。
・痩せている。
・尿の出が悪い。
YESが3個以下・・・心配なし。温かい飲み物をとり、刺激物は控えめに。
YESが4〜6個・・・要注意。充分な休養をとり、生活習慣を見直すこと。
YESが7個以上・・・体内の水分が不足している。専門家に相談して治療を。 (おわり)