いいとこ取り健康法(宗教、オカルトを含む考察)

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411たま【レス代行】
それから真砂は神隠しにあったように、忽然と行方が判らなくなる。そして3ヵ月後に、東京から遠く離れた筑波山の山中で
地元の警官に発見された。この警官は、山に入ったきこりから、木から木へ飛び回る猿のような女がいるとの報告を受け、
捜索にやって来たところ、山小屋に真砂を発見したという。

警官から事情を聞かれても、真砂は自分がそれまで何をしていたか、まるで覚えていない様子であった。
愛宕山で合った老人に、いつの間にかこの山小屋に連れて来られ、粥などを出されたことや、老人と向かい合って、
厳しい印相の伝授を受けたことが記憶にあるだけで、その後どういう日々を送っていたか記憶になく、断片的に、
老人が数丈の岩の上から、下に流れる小川の中の岩に飛び下りたり、また飛び上がったりしたところをハッキリと見たことは
覚えているとのことだった。真砂自信の服も、かなりボロボロに裂け、足は素足のままで、無数の擦り傷を負っていた。

真砂を筑波に連れて来た老人は誰であったのか、何のためにそんなことをしたのか、謎である。
あるいは、真砂のその後の聖使命を援護し、ある種の法力を授けるために現われた仙界からの使者だったのか。
ともかく、真砂の霊能力はこの3ヶ月間の“修行”によってさらに磨きがかけられたようであった。
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