いいとこ取り健康法(宗教、オカルトを含む考察)

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182たま【レス代行】
■■第4章: ピタゴラス教団内での規律

■■ピタゴラス教団の弟子たちの1日
ピタゴラス教団での1日の始まりは森の散歩で幕を開けた。
それは魂を鎮めて、学問や真理に対しての観想能力を鋭敏にさせるためであった。
次にグループ研究の時間があり、その後に競争やレスリングなどで運動し、肉体の世話をした。
そして軽い昼食。原則として菜食中心であったという。
午後は教団運営上の仕事や雑務をこなし、夕方ごろに再び散歩があったが、このときは学習したことを2人か3人で討論しながら行なったという。
そして入浴後に10人ずつの集団で夕食をとり、夕食後に講義があったという。
その後、初心者は書物を読み、長老は読むべき書物の選択に時間を費やし、寝る前に、神への献酒の儀式と、
ピタゴラスの信条を詩の形で成文化した「黄金詩篇」を、長老に続いて復唱したという。

■■ピタゴラス的生活の実践
教団の3大原則は、「沈黙・秘密厳守・無条件の信仰」であり、教団内で最も重要とされたのは、ピタゴラス的生活の実践であった。
この生活の中には、湿布薬・音楽による治療、肉食の害、友情の美徳、なども含まれていた。
また教団では全てが共有財産とみなされ、男女が平等に扱われていたというが、これを数学の研究の結果にも適用したため、
今日の我々は、ピタゴラスの業績と他の門弟の業績を区別することが困難になってしまっている。
また、研究の結果の発表(一般公開)も厳しく禁止されていたのだが、ピタゴラスの死後、戒律がゆるめられ、
フィロラオスが教義を残したので、その貴重な断片が今日まで伝えられているのである。
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