エイズノイローゼ(HIV感染不安) Part57

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7病弱名無しさん
【ウインドウ・ピリオドについて】

HIVの抗体検査というのはウイルスそのものの有無を調べる検査ではなく、HIVに感染した場合に
体内で生産される「抗体」が血液内に存在するかどうかの検査をします。

HIVの抗体検査ではある程度の量の抗体が体内で生産されていないと、本当は陽性なのに結果が陰性
と出てしまう場合があります。HIV検査の目的は「感染していない(=陰性である)」事を100%証明
するということですから、抗体が出来にくい方でも検出出来るだけの量の抗体が生産される期間を
経過してから受けることになります。

HIVに感染していても抗体が検出出来ない時期を「ウインドウ・ピリオド」といいます。

ウインドウ・ピリオドは検査方法により異なります。

・3ヶ月(12週間=84日)
通常の抗体検査(PA法、ELISA(EIA)法など)、即日(迅速)検査(IC法)は「抗体検査」ですので感染の機
会があってから3ヶ月後に受けることが可能です(最近2ヶ月では足りない(抗原抗体検査では陽性と出
るのに即日検査(IC法)では陰性と出てしまう)という事例が公表されました)。

・2ヶ月(8週間=56日)
東京都のほとんどの保健所で2004年9月から導入された抗原抗体検査(第四世代抗原抗体検査と言われ
ています)は抗体だけでなく、感染初期から2ヵ月後に検出がピークになるp24抗原というウイルスそ
のもののたんぱく質の一部を同時にチェックする検査になっているため感染の機会があってから2ヶ
月後に受けることが可能です。

・それ以外
NAT検査(PCR、RT-PCRというのはロシュという会社の商標です)はウイルスの核酸(RNA/DNA)を増幅さ
せて調べる検査なので2ヶ月よりも前に受けることが出来ますが、実施している機関が少なく、また
ウイルス量が検出限界以下の場合は陽性でも陰性という結果が出てしまうことがあるのであまり一般
的ではありません。そもそも陽性者の方が自分のウイルス量を定期的に調べるための検査です。
またNAT検査はHIV-1の遺伝子の検査だけになります。