エイズノイローゼ(HIV感染不安) Part57

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10病弱名無しさん
【ウインドウ・ピリオドに達しない時期の検査について】

ウインドウ・ピリオドについては説明しましたが、それよりも前に受けた検査が「全く無意味」なのかと
いえば必ずしもそういう訳ではありません。

抗体というのは一気に作られる訳ではなく、ある時期を越えるとじわじわと作られていきます。ですから
感染の可能性がある行為から1ヶ月目・2ヶ月目の検査で全く何の兆候もない方が3ヶ月目でいきなり
「陽性」という結果に転じる事は非常に稀です。(ただし実際にはごく少数ですが事例があります)。

・1ヶ月経過で抗体検査(即日(迅速)検査は抗体検査なので全く同様)を受けた場合
1ヶ月=30日なのですが、4週間と表現する場合もありますのでここでは短い方の4週間で受けた場合ですが
ある調査では約80%の方が信頼出来る結果が出るとの事です。

・2ヶ月経過で抗体検査を受けた場合
2ヶ月=60日なのですが、8週間と表現する場合もありますのでここでは短い方の8週間で受けた場合ですが
この時点で95〜99%の方が信頼出来る結果が出るそうです。
ただし、2ヶ月目で受けた抗原抗体検査で陽性と出た方が調査のために即日検査(IC法)で検査をしてみたところ
陰性と出てしまったケースも稀ですが実際にありましたので、必ず3ヶ月経過した段階で再検査を受けて下さい。
※なお東京都の保健所で通常受ける検査は抗原抗体検査なので2ヶ月で「100%確定」です。

・3ヶ月経過で抗体検査を受けた場合
結果は100%確定です。「3ヶ月経って受けた検査の陰性という結果が信じられない」という方が時々いらっ
しゃいますが
 - 臓器移植後などで大量の免疫抑制剤を服用している場合
 - 通常量ではなく大量の抗生物質を服用している場合
 - 通常量ではなく大量の副腎皮質ホルモン(=ステロイド)を服用(塗る分には影響ありません)している場合
に陽性なのに陰性と出てしまう場合がありますが、それ以外の場合は現在の検査キットの感度はものすごく鋭敏
で、昔騒がれた「サイレントエイズ」のような問題は起こりません。
「(陽性なのに)1年以上も陰性と出てしまうケースもある」と書かれているWebサイトもありますが、現在の検査
キットではIgG抗体だけでなくIgM抗体も調べるようになりましたので、そのような事はありません。