「僻穀とケトーシス」
長期の少食でグリコーゲンが枯渇していれば、血糖値が下がりグルカゴンが分泌した時
すぐに脂肪が分解されて使われる。
一日一食で、玄米食(インスリン)→低血糖(グルカゴン)→玄米食(インスリン)→低血糖(グルカゴン) と繰り返していると、
常にケトーシス初期の尿や呼気にケトン体が漏れやすい状態を繰り返すので、どんどん体の脂肪を分解して痩せる。
長期的にケトーシスを維持しないとホメオスタシスによる脂肪分解抑制が起こらない。
(グルカゴンの制御=脂肪分解の制御
ttp://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1602966)
アフリカの飢餓食も2日に1,2回の糖質食なので(トウモロコシの粉や芋)極度に痩せてしまう。戦時中の日本も一緒。
ケトン体の血中濃度が高まらないと脳のエネルギー不足&満腹中枢を刺激しないので空腹感は消えない。
体は痩せてしまうので食への欲望だけが増強される。
甲田さんは玄米粉や人参ジュースで糖質100グラム位の少食だった気がする。
予備のグリコーゲン(内臓脂肪)も枯渇していただろうから、低血糖時にはグルカゴンが摂取カロリー以上の脂肪を分解していたのだろう。(脂肪1キロ9500カロリー)
甲田さんの腸内環境は圧倒的に綺麗だっただろうから、甲田カーブの要因に腸内環境はあまり関係なく、ケトーシス維持によるグルカゴンの抑制が鍵だと思う。(糖質の制限)
道教(仙人修行)でも僻穀(糖質制限)は最初の関門といわれている。
食欲が消え、精神が安定するという“僻穀状態”はまさにケトーシスと一致している。
ケトン体が増えるとα波が増える。てんかん治療にもケトン食が薦められている。
脳波のリラックスにも非常に効果的。
糖質の制限&脂質の多量摂取で血中のケトン濃度を高めれば、空腹の損失とグルカゴンの分泌低下が早くおこる。(アトキンススレによると)
木食でもナッツの摂取が脂肪源として適していたのかもしれない。