◆◆◆妊娠検査薬について1◆◆◆
通常の検査薬(「生理予定日の1週間後から使える」という製品)
・「排卵の3週間後」以降に使うのが基本です。
1)排卵の3週間後≒【生理予定日の1週間後】と想定して、それ以降に使う。
・通常、排卵して妊娠しないまま約2週間経過すると生理が始まるので、
普段の周期どおりなら排卵は生理予定日の約2週間前に起こる。
>>4 ・周期内の性交回数が多く、生理周期が安定している人向き。
・陰性なのに生理も来ないままなら、排卵が普段より遅れたor未排卵と思われる。
もはや普段の周期からの排卵日推定は意味をなさないので、2)基準での検査に切り換える。
2)排卵の3週間後≒受精の3週間後≒【性交の3週間後】と仮定して、それ以降に使う。
・生理周期が不安定な人、周期内の性交回数が少ない人向き。
・安定した周期でも、推定排卵日以外の性交での妊娠を想定して検査する人は、こちらの基準を優先。
(仮にその性交で妊娠したなら、普段の周期はどうあれ、今回の実際排卵日はその性交日の付近。)
・陰性だった場合でも、生理が来なければ念のため更に1週間後に再検査し、
それでも陰性であれば、4週間前までの性行為による妊娠はしていないと思われる。
(ただし、異常妊娠でhCGの値が低くて陰性と出るケース等を100%排除できる訳ではない。)
・妊娠していなくても生理が大幅に遅れているのは問題ありなので、産婦人科の受診を推奨する。
※妊娠検査薬は1本1000円程度、2本組でも1500円程度です。
大抵の薬局で手に入るので、質問の前に日付が過ぎているのであればまず検査薬を試すこと。
※検査薬の陽性か陰性かを決めるのは着床後に分泌が始まる『hCGホルモン』です。
治療でhCG投薬を受けている人は、10日後位までは陽性になる場合があります。
※取扱説明上の基準日は個人差の余裕を見て排卵3週間後(生理予定日の1週間後)としてありますが、
排卵2週間後(生理予定日)頃には陽性反応が見られ始めることも多いです。
◆◆◆妊娠検査薬について2◆◆◆
早期検査薬(「生理予定日から使える」という製品;商品名チェックワンファストなど)
・「排卵の2週間後」以降に使うのが基本です。
3)
>>5の1)と同じ理由で、【生理予定日の当日】以降に使う。
4)
>>5の2)と同じ理由で、【性交の2週間後】以降に使う。
・hCGの増加が順調であれば通常の検査薬より少し前倒しで妊娠を知れる、という趣旨のもので、
陽性反応は信頼できますが、陰性でも単にまだ検査時期が早いだけの可能性があります。
すなわち、【【【 2週間前までの性行為での妊娠を前倒しで否定できるものではありません。】】】
生理が来なければ、通常の時期
>>5の2)に再検査を。
※hCGは、順調に標準的な増加経過をたどれば、着床(排卵≒受精≒性交の7〜11日後
>>4)のあと
3日ほど( 〃 10〜14日後)で早期検査薬の検出基準である25IU/Lに、
5日ほど( 〃 12〜16日後)で通常の検査薬の検出基準である50IU/Lに達します。
※しかし、これはあくまで「順調な経過をたどれば」の話で、
性交から数日後の排卵で生き延びていた精子と受精したり、着床卵の生育が遅れていたりして
なかなかhCGが基準値まで増加してこない事もあります。
※非妊娠希望で「陰性で妊娠していないことを確認して安心したい」という利用法の人は特に、
「早い人なら」とか「標準なら」の時期ではなく、「どんなに遅い人でも妊娠していれば陽性になる」
時期まで十分にカバーした日付を待っての陰性でないと、意味がありません。