ソフトバンク、安楽亭…3月突然死“要警戒”42社
不動産13社、大成・西松など建設11社
景気悪化が進むなか、「3月危機説」が頭をもたげてきた。政府や日銀は、資金繰り悪化など
による企業の“突然死”を防ごうと躍起だ。そんななか、ある信用調査機関が年度末に向けて
マークしている「上場企業42社リスト」が話題になっている。日々の調査で、業績や資金繰り
などに不安がある企業をまとめたもので、有名企業も結構名を連ねている。
欧米の金融危機に端を発した景気悪化で、国内でも企業の倒産が急増。2008年の上場企業の
倒産件数は史上最多の33社に上った。今年も2月23日朝に民事再生法適用を申請したSFCGを
含めて10社が破綻し、昨年を上回るペースとなっている。
そこで「42社リスト」だが、(1)収益が急速に悪化(2)資金調達力に乏しい(3)過剰な債務や
不良債権を抱えている(4)経営陣に問題がある−など、不安要素がある東証1・2部と大証
1・2部の上場企業を「要マーク企業」として抽出している。
42社の内訳は、東証1部28社、東証2部7社、大証1部1社、大証2部6社。
本来ならリストには、東証1部上場のマンション分譲会社、日本綜合地所(東京)や同2部上場の
マンション分譲会社、ニチモ(同)、同1部上場のあおみ建設(同)の3社も含まれていたが、
今月5日から19日の間に破綻してしまったため、除外している。
念のために断っておくと、リストに載っているのは倒産の危機にひんしている「危ない企業」と
いう意味ではなく、あくまで経営に不安があってマークが必要な企業という意味合いだ。ただ
不安要素が深刻化すると、破綻にいたるケースも当然出てくる。
42社を業種別でみると不動産が13社、建設が11社と両業種で半分以上を占める。
>>2に続く
調査会社が注目する東証、大証上場42社
http://www.zakzak.co.jp/top/200902/t2009022336_1.html http://www.zakzak.co.jp/top/200902/t2009022336_all.html