注射回数の低減、治療効果の向上、副作用の低減が期待されます。
ttp://www.toray.co.jp/news/rd/nr080811.html ttp://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=196705&lindID=4 東レ株式会社は、このたび、バイオ医薬品を生体内で長期にわたって徐放できる革新
ドラッグデリバリーシステム(DDS)の基本技術を開発しました。本技術により、バイオ
医薬品の注射回数を大幅に減らせる他、治療効果の向上や副作用の低減などが期待
されます。当社は今後、バイオ医薬品メーカーなどに共同開発を呼びかけ、本技術を
用いたDDSの早期実用化を目指します。
背景:
インスリンやインターフェロンなどのバイオ医薬品は一般的に高い治療効果を示します
が、合成医薬品に対して安定性が低く、消化管から吸収されにくいため、その多くは治療
効果を持続させるために何度も注射投与する必要があり、患者にとって大きな負担と
なっています。DDS技術によりバイオ医薬品の長期持続徐放が可能になれば、
注射回数の低減(例えば、注射回数を毎日1回から月1回に減らす)による患者QOL
の大幅な向上をはじめ、体内の薬物濃度を適度なレベルに長時間維持することによる
治療効果の向上や副作用の低減が期待されます。