生理不順を治したい Part10

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5病弱名無しさん
■月経異常の種類

正常な月経は、25〜38日の周期で変動が6日以内の場合をいいます。
経血の出血期間は3〜7日、量は概ね50〜120ml程度。

頻発月経:月経周期がいつも24日以内というように異常に短いもの
稀発月経:月経周期がいつも39日以上というように異常に長いもの
不正周期月経:月経周期の変動が7日以上で毎回の間隔がバラバラなもの
過長月経:月経周期は正常で出血期間が8日以上と異常に長いもの
過短月経:月経周期は正常で出血期間が2日以内と異常に短いもの
過多月経:月経周期は正常で経血量が120ml(150ml)以上と異常に多いもの
過少月経:月経周期は正常で経血量が50ml(40ml)以下と異常に少ないもの
続発性無月経:月経が3ヶ月以上止まってしまっているもの
原発性無月経:月経が生まれてこのかた18歳になっても一度もこないもの
(遅発月経:16歳になっても初経がまだ。18歳までに始まる人と、そのまま原発性無月経になる人がある。)
月経前緊張症:月経前から開始までの間に頭痛、乳房がはれて痛む、
          食欲不振、嘔吐、下痢、のぼせ、肩こり、手足のむくみ、
          体重増加いらいらなどの症状がいくつか現れます。


中には、稀発月経と頻発月経を繰り返す人もいます。
いずれも正常排卵周期とは言えず、頻発月経が長い間続くと、貧血になったりします。
これらの多くは、ホルモン(黄体ホルモン)の異常が原因です。
6病弱名無しさん:2008/04/28(月) 09:18:58 ID:resl8rTr0
【基礎体温について】
無排卵や黄体機能不全など、基礎体温表が月経異常の原因推定に役立つことがあります。
婦人科でも、診察の結果 即座にホルモン治療を開始する程でなければ 基礎体温をつけて経過観察するよう
指導されることも多く、予め2〜3周期分の基礎体温表を用意して受診すると診断がスムーズです。
(必須ではないので、異常を感じるなら 基礎体温のデータが無くても先に受診してください。)

・基礎体温とは、生存に必要な最小限のエネルギーしか消費しない安静状態で測定した体温のことです。
 具体的には、朝 目覚めたら布団に寝たまま婦人体温計を舌の下に当ててくわえ、検温します。
・正常な生理周期がある女性では、生理開始からしばらくの間 低温期が続き、
 排卵を境に0.3〜0.5℃程度上昇して約2週間の高温期に入り、次の生理とともに再び下降します。
・基礎体温は基礎体温計(婦人体温計)で測りましょう。普通の体温計では目盛りが大雑把すぎます。
 (基礎体温は0.01℃刻みの微妙な体温の高低を見るものなので、それが測れない体温計は×です。)
・最低でも4〜6時間以上の睡眠の後でないと正確な数値が出ません。徹夜で起きている最中に測るのは×。
 普段と起床時間帯が異なったり風邪等の日は備考欄にメモし、測り忘れの日はそのまま1マスとばします。
 あまり日々の動きの細部にとらわれず、グラフ全体としての傾向をつかんでください。
・始めて間もないときは測り方の不慣れなどから数値が安定しないことも多く、
 最低2〜3周期続けてからでないと低温期・高温期を見極めるのは難しいです。
 低温期・高温期は相対的な落差から判断するものであり、絶対値が○℃というだけでは分かりません。
 個人差や季節などによって高温期に入ったといえる絶対値は変わってきます。
 
参考
・基礎体温の知識
ttp://www.terumo-womens-health.jp/web02/index.html
・基礎体温表作成・管理ができる
ttps://www.yaoi.org/bbt/
ttp://www.webstyle.ne.jp/bbt/guest.htm
7病弱名無しさん:2008/04/28(月) 09:20:20 ID:resl8rTr0
【基礎体温から推測される生理不順の原因】
・きちんと低温期・高温期(約2週間)の二相性に分かれたグラフ
  ⇒ひとまず、排卵後の黄体期には問題ありません。 排卵のタイミング等の問題の可能性が。
・高温期がなく低温期のみの平坦な一相性のグラフ
・ギザギザが大きく明確な高温期が読み取れないグラフ
  ⇒無排卵に陥っていると思われます。
    無排卵になると、無月経になったり長期間 生理が遅れる稀発月経になったりするほか、
    逆に短い周期で頻発月経を繰り返す場合もあります。また、不正出血を起こすこともあります。
    明確な高温期がなく、なおかつギザギザも大きいグラフは、測り方が悪く正確な値でないか
    無排卵に加えて自律神経の体温調節機能も乱れている可能性があります。
    (ただし、もともと基礎体温が天候や室内温に影響されやすい体質の人もいます。)
・高温期が短い(10日未満)
・高温期の途中でガクンと下がってしまう谷間がある
・高温期の上がり始めが鈍く日数がかかったり、生理のだいぶ前から下がり始めたりする
・高温期と低温期の差が小さい(0.3℃未満)
  ⇒黄体機能不全の疑いがあります。
    低温期の日数は生理周期の長さによって個人差がありますが、
    高温期すなわち排卵〜次の生理までの日数はほぼ正確に14日(±2日)です。
    高温期がしっかり持続していないのは、子宮内膜を成熟・維持する黄体ホルモンの分泌が不十分
    な表れで、頻発月経を起こしたり着床不能による不妊の原因になったりする可能性があります。
・高温期が長く続いている(18日以上)
  ⇒その周期内に性交を持った人は、妊娠している可能性があります。
    心当たりのある人は、まず適切な時期に妊娠検査薬で確かめてみてください。
  ⇒持続黄体依存症の可能性があります。
    原因不明でなぜか普通より黄体の寿命が伸び、なかなか生理が始まらない現象です。
  ⇒微熱などで基礎体温の数値がブレた可能性があります。
    風邪などの病気、外傷・カブレによる炎症熱、室温や寝具の変化、単純な測定ミス等。
8病弱名無しさん:2008/04/28(月) 09:21:29 ID:resl8rTr0
【頻発月経と排卵出血(排卵期出血、中間期出血)】
Q.月に二回、ふつうの生理の他に軽い生理もきます。頻発月経でしょうか?
A.次の生理予定日の2週間前ごろに2〜3日程度の少量の出血がある場合、排卵出血の可能性があります。
  排卵出血は以下の理由で起こることがある生理的な現象で、特には心配ありません。
   ・卵が卵巣の表面を破って飛び出してくる際の出血が卵管・子宮を伝わって下りてきた。
   ・排卵直前に卵胞ホルモンが急増して急落し、排卵後に再び黄体ホルモン等が増加するまでの
    ホルモン量低下の谷間で、変動の影響を受け子宮内膜の一部が剥がれ落ちた。
  無排卵の頻発月経だと半月ほどのサイクルで少量出血を繰り返したりすることもあり、
  必ずしも出血の様子からだけでは区別できないので、安易に主観で判断せず
  不審なら 基礎体温を測ったり婦人科を受診したりしてみてください。
  排卵出血が大量だったり出血が長引く場合は、ホルモンバランスが崩れている可能性もあります。
  また、排卵期の出血でも、何か別の病気による不正出血の可能性もあります。
9病弱名無しさん:2008/04/28(月) 10:31:05 ID:resl8rTr0
【生理不順の主な治療法】
・食事・運動・睡眠時間など生活習慣の適正化、ストレスの解消、血行の改善
   軽い生理不順なら、まずは生活の中で健康に気を配ってみる。
・適正な体重、体脂肪率の維持
   痩せすぎも太りすぎもホルモン分泌に悪影響を与える可能性があり、重症の無月経でこれが原因のものも。
・黄体ホルモン剤(注射または内服薬)で消退出血(生理のようなもの)を起こす。
   前回生理から長期間たっても生理が来ない場合に、とりあえず薬で出血を起こさせる。
   ふだん順調でたまたま今回だけ乱れたような人は、次回からまた正常な周期に戻ればそれでよい。
   2〜3ヶ月待ってもまた生理が来ない人は、再び同様の処置を繰り返す。
・ホルモン剤による周期療法
   無月経や長い稀発月経の人には、ゲスターゲン療法やカウフマン療法など、ホルモン剤を用いて
   人工的に規則正しい周期を作り出し、ホルモン欠乏による子宮の退縮等の弊害を予防する。
   何周期かホルモン治療を続け、いったん中止すると、リバウンド効果で自力排卵が復活することもある。
・漢方薬・ビタミン剤・その他のサプリメントによる体質の改善、鍼灸・整体などの民間療法
   婦人科で処方される保険適用の漢方薬も何種類かある。血行の促進や内分泌系の調整等の効果で生理不順の改善を図る。
   ただし、自己判断でサプリ等を過剰摂取すると、かえって副作用が現れる場合もある。
   (例えば、女性ホルモン様の働きを示す大豆イソフラボンは、過剰摂取で逆に周期が乱れることも。)
・排卵誘発剤
   未婚などの非妊娠希望者には、通常あまりむやみに排卵誘発剤を使用しないことが多い。
・他の病気の治療、常用薬の種類変更
   甲状腺・脳・副腎など、他の病気の合併症で生理不順が現れている場合は、その原因疾患を治療する。
   薬(抗うつ剤・内用ステロイドなど)の副作用で生理不順を引き起こしている場合は、
   同じ効果の別の薬に変更可能かどうか、主治医に相談してみる。
10病弱名無しさん:2008/04/28(月) 10:56:18 ID:resl8rTr0
【第一度無月経と第二度無月経】
正常な生理周期では、生理の終わり頃から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され始めて子宮内膜を厚く育て、
排卵を境に 着床に適した状態を準備する黄体ホルモン(プロゲステロン)も分泌されます。
排卵から一定期間を経過しても妊娠していなければ、黄体の寿命が尽き 不要になった子宮内膜が排出されます(=生理)。

・第一度無月経 … 比較的 軽症。卵胞ホルモンは分泌され、子宮内膜が育っている。
          排卵されず黄体ホルモンは未分泌で、いつまでも排卵を待っている状態。
          黄体ホルモン剤を投与すれば消退出血が起こる。
・第二度無月経 … 重症。卵胞ホルモンすら分泌されておらず、子宮内膜が育っていない。
          黄体ホルモン剤を投与しても、排出すべき十分な子宮内膜が無く 出血は起きない。
          放置しておくと更年期のような症状が出たり、閉経状態で子宮や卵巣が縮小していく可能性も。
          1年近く無月経が続いているような場合は、第二度の可能性も高い。
          また、拒食症などでの体重減少性無月経は、第二度に陥っている比率がわりと多い。
11病弱名無しさん:2008/04/28(月) 11:31:29 ID:s/RIAA0LO
>>1
乙!

もともと周期長めになりがちだったけど、
前回は低温期が1カ月以上あった。
今周期はビタミンEと納豆で様子見中。
ストレスがすぐ影響するから困る。
12病弱名無しさん:2008/04/28(月) 11:34:21 ID:resl8rTr0
【ゲスターゲン療法】
・第一度無月経または長い稀発周期の人向け。
・とりあえずの消退出血を起こす時と同じ原理で、生理周期の後半にあたる時期に
 黄体ホルモン剤を数日間 服用し、飲み終わって数日後に消退出血が来る。
 これを次の周期以降も繰り返す。
・調子が良ければ周期中に自力排卵が起こっている可能性もあり、不妊治療との並行も可能。

【カウフマン療法】
・生理周期の前半にあたる出血の終わり頃の時期から卵胞ホルモン剤をしばらく服用し、
 生理周期の後半にあたる時期に入ると、これに加えて黄体ホルモン剤も服用する。
 飲み終わって数日後に消退出血が来る。これを次の周期以降も繰り返す。
・原則として排卵は止まった状態になるため(外部からの常時の供給で
 脳には「今はもうホルモン量は十分」というフィードバックがかかり、
 まだ次の排卵を起こしてホルモン量を上げる準備は必要なしと判断されて 命令が出ない)、
 疲弊した卵巣をいったん休養させる効果もあり、必ずしも第二度無月経でなくても選択されることがある。
 数周期 続けてから中止すると、うまくいけばリバウンド効果で自力排卵の復活を促すことも期待できる。
・ピル(卵胞ホルモン・黄体ホルモン混合剤)で同様の周期療法を行う場合もあり、
 避妊目的との兼用も可能(ただし避妊目的のほうが 定時や吸収不全の対処など より厳格な服用法が必要)。