［どもり］吃音29［ドモリ］

俺は、どもりを克服するためにどれだけの努力をしてきたことか
だけど、効果はすぐになくなったのだ　俺は一生、どもりで苦労しなければ
ならない　もうこんな人生嫌だ　おれはついに、自殺を決意した
俺は楽に死ぬためには、どうするべきか　いろいろ調べているところだ
どうせ死ぬのなら、誰かを巻き添えにしたい　宅間　猛みたいに
名門小学校に行って　、将来が有望なエリートの子供を何人も殺して
死刑台に立つのがいいのではないかと思っている
俺の両親は2人とも、還暦を越えた　別に大して迷惑はかからないだろう

俺は結婚なんてできないに決まっている　どもりは遺伝する　子供ができ
ても、その子はどもりで苦労することになる　だから子供を作るべきでは
ない　この世界に子孫を残せないまま、この世を去ることになる
次、生まれてくるときは、金持ちの家で、どもらないことを祈るのだ
なんて虚しい人生なんだ　俺はせめてものの報いとして、神が
エリートの子供を何人も殺して、その親に怒涛の苦しみを味わらせること
を許可したと考える　おお神よ　なぜ俺をどもりにしたのか

以前、書き込みをしたとき、　誰かが、どもり星に帰れと書き込みをしていた
俺はどもり星から来たのではない　小学生のとき、こういうあだ名を
付けられたのだ　俺は今までの人生、屈辱の連続だった　今年で３５歳になる
言葉がうまく話せないために、友達のできない孤独な人物になったのだ
授業で、教科書を読まされたとき、笑い声が聞こえてきたのだった