【基礎体温から推測される不正出血の原因】
・きちんと低温期・高温期の二相性に分かれたグラフ
⇒高温期に入る端境期での出血は、排卵出血の可能性があります。→
>>4 ・高温期がなく低温期のみの平坦な一相性のグラフ
・ギザギザが大きく明確な高温期が読み取れないグラフ
⇒無排卵に陥っていると思われます。
無排卵になると、無月経になったり長期間生理が遅れる稀発月経になったりするほか、
短い周期で頻発月経を繰り返す場合があります。また、ホルモン・サイクルの区切りがはっきりしないため
少量の生理がなかなか終わらなかったり、長期間だらだら続く不正出血を起こすこともあります。
明確な高温期がなく、なおかつギザギザも大きいグラフは、測り方が悪く正確な値でないか
無排卵に加えて自律神経の体温調節機能も乱れている可能性があります。
(ただし、もともと基礎体温が天候や室内温に影響されやすい体質の人もいます。)
・高温期が短い(10日未満)
・高温期の途中でガクンと下がってしまう谷間がある
・高温期の上がり始めが鈍く日数がかかったり、生理のだいぶ前から下がり始めたりする
・高温期と低温期の差が小さい(0.3℃未満)
⇒黄体機能不全の疑いがあります。
低温期の日数は生理周期の長さによって個人差がありますが、
高温期すなわち排卵〜次の生理までの日数はほぼ正確に14日(±2日)です。
高温期がしっかり持続していないのは、子宮内膜を成熟・維持する黄体ホルモンの分泌が不十分
な表れで、途中で子宮内膜の一部が剥落して出血したり頻発月経を起こす可能性があります。
・高温期が長く続いている(18日以上)
⇒その周期内に性交を持った人は、妊娠している可能性があります。
着床出血、流産の兆候、子宮外妊娠など、妊娠に伴う不正出血が考えられます。
心当たりのある人は、妊娠検査薬で確かめてみてください。
⇒炎症などによる発熱の可能性があります。
風邪や身体の怪我など他の要因のほか、子宮や膣にできた傷・感染症が原因で発熱し
基礎体温の数値がブレている場合があります。