【コンプレックスよ】肥田式強健術【星間を飛べ】

フェイの聖中心は固く閉じたままだった。
放課後の○○○に参加しなさい。と締め付けられてくる。
このままではデビルになってしまう。
西洋美術館の宗教画に描かれたエンジェル。
エンジェルの膨らんだお腹。思い出して自分の聖中心を刺激してみる。
手のひらで優しくさすって。指先でつついたり。
息がそこに集まるように。集まるように。
舌を上あごにくっつける。
息が漏れていく。

委員長の聖中心を想像する。
光り輝く一等星の聖中心。
泣き濡れたフェイの聖中心と重なりあって一つになる。
快感がつき抜けていく。
きっと委員長のお尻にはしっぽが生えているんだ。

委員長は小学生のとき私の家に入ったことがある。
大人の聖中心の本が読みたい、と後をついてきた。
二人で父親の書斎で本を漁る。熱心な教団員だった父。
裸の男の人の写真を委員長は「すごい。すごい」と言って食い入るように見ている。
私の聖中心がキュンと鳴った。

委員長はズボンをずらして「ここが。ここが」と自分の聖中心をいじり始める。
まだ小学生なのに委員長の聖中心は、父より立派だった。私はたまらなくなった。
委員長「フェイの聖中心、口に入れたいよ」
「そんなのできない」聖中心を口に入れるなんてできるわけない。
「こうやれば…」私のスカートをめくって顔をお腹に押し付けてきた。

「どうして、どうして」と嫌がって体をよじらせたけれど、
あの時、母が帰ってこなかったら、私の聖中心、委員長にあげたかった。

「聖中心とは全てへの扉だ。聖中心さえ開ければどこへでも行けるんだぞ」
姉といっしょによく聞かされた。
父は青年時代から二十年以上にわたり聖中心開発に打ち込んできた。
そして今では別の身体操法にはまっている。

父は研究熱心であり真面目に稽古を続けていたが、聖中心は未成熟だった。
結局、聖中心開発には資質が足りなかったのだろう。
もっと偏執狂的な、委員長のような…

ある時から姉が熱中しだしたら、すぐパプーンとなってしまった。
幸い元に戻ったから良かったものの、教団でも一時期、問題になったらしい。
それをきっかけとして父の情熱も少し落ち着いたようだ。

見晴らしのいい風通しのいい道に出て気づいた。
空の広さは心の広さに比例する。
自分の心の狭さと、可能性としての広さ。
広がることって、気持ちいい。

部屋の壁に向かって○するにしても、
その部屋が広がりのある景色の中にあるのか、
せせこましい町の中にあるのか、
によって、違う。突き抜けるものが、違う。

いや、単純に広がる、広がるはいい、と言うだけでない。
背中を広げれば胸が縮み、胸を広げれば背中が縮むように、
心を全天に広げれば、縮む何かもあるばず。
自我か…

荒らし以外は書き込み禁止です

フェイは今、瞑想をしている。聖中心にばら星雲のつぼみを育てている。
そのイメージを使い始めて3年になる。
まだフェイのつぼみは固く閉じたままである。きつい。
つぼみがほころび、赤い花弁をゆるませたとき、
星々は誕生を迎え終焉を始める。

幼いころ、姉といっしょに父に連れられよく銭湯へ行った。
お姉ちゃんよりも私の聖中心を見たがっている。あの人も、この人も。
目の前で浴槽をまたいであげるサービス。
この感覚はきっと一生を通じ大切であり続けると知っていたように。

聖中心少女フェイ第一部完

インタビュー抜粋

平成16年2月X日港区内某ホテルにて

フェイちゃん13歳の誕生日おめでとう
嬉しいどうもありがとうございますとても素敵な薔薇の花束をいただきました
初めての挑戦いかがでしたか
とても緊張しましたこんなのでいいのかななんて
肥田式強健術はご存知でしたか
知らなかったです。でも今回の作品に出てとても興味が湧きました
どんなところに興味が湧きましたか
内臓ほうれん
内臓操練法ですか呼吸法
そうです私はよくお風呂上りにストレッチをするんですがそれにもにた体の芯から
なるほど
帰り道もすいすい歩けちゃうんですよ
はー不思議ですね今回打ち切りという形で終了しましたが

とてもかわいらしいミニスカートですね