Q1:×××ですが、治りますか?
Q1-1. 歯並び(噛み合わせ)は悪くないのですが、×××です。治りますか?
A1-1. 自分では悪くないと思っていても、専門医が診たらそうでないことの方がほとんどだそうです。
気になることがあれば相談に行きましょう。
Q1-2. 受け口の矯正で額は引っ込みますか?
A1-2. あごの骨が過剰でなければ、矯正だけで引っ込んだ感じになるそうです。
そうでなければ、大人の場合は手術をする人が多いようです。
Q1-3. 口が前に出ている感じですが、矯正で治せますか?
A1-3. 抜歯矯正で引っ込んだ感じになるそうです。手術する人もいるようです。
Q1-4. 上下の前歯が触れないんですが、矯正で治せますか?
A1-4. 開咬のケースによっては、手術なしの矯正で治るそうです。
Q1-5. あごが無いんですけど矯正で治りますか?
A1-5. ケースによっては矯正で治るそうです。
Q1-6. 一部分だけ治せますか?
A1-6. 全部を矯正する必要のない場合は、前歯や奥歯だけ、上顎か下顎だけの部分矯正ができるそうです。
しかし自分では部分矯正で充分だと思っていてもそうでない場合がほとんどです。
また、差歯などで見た目だけを改善するという方法もありますが、根本的な治療ではありません。
Q1-7. 顔が(口が)歪んでますが矯正で治りますか?
A1-7. 骨格の問題がなければ、頬つえ、うつぶせや横向きで寝る、片噛み、唇や爪を噛む、鉛筆を噛む、
舌癖、指しゃぶりなどの生活習慣をやめる、矯正をすることで歪みは改善されるでしょう。
※自己判断で決めつけずに専門医の診断を受けましょう。検査してみないとわからないこともあります。
Q2:自分で矯正できますか?
A2:神経のない歯の亀裂や歯茎のはれなど危険が伴いますが、できなくもないようです。
しかし、歯根が傷んで歯が抜けやすくなるかもしれません。
取り返しの付かないことになる可能性もあるので、専門医にかかりましょう。
Q3:差歯や神経を抜いたなど治療済みですが矯正できますか?
A3:根と歯茎の状態が良好なら大丈夫でしょう。
ただ差歯や補綴物(詰め物)は、作り直す必要があるかもしれません。
Q4:顎関節症なんですが矯正で治りますか?
A4:まずは口腔外科などの顎関節症専門の科で診てもらって、必要なら顎関節症に詳しい
経験豊富な矯正医を紹介してもらうのが良いでしょう。
噛み合わせに問題のある人の矯正では、症状の改善、悪化を防ぐことに期待はできるが、
必ず良くなるといえるものではないそうです。
Q5:××才ですが、大丈夫ですか?
A5:歯槽骨、歯茎の状態が良好なら何才でも大丈夫です。
30代〜50代で矯正を始める方はたくさんいますが、歯茎が完全に回復しなかったり、
法令線が出やすいかもしれません。早くやるにこしたことはないので思い立ったら行動しましょう。
子供の場合、症状によって治療を始める時期は変わります。永久歯に生え変わる頃に
相談に行って下さい。
Q6:良い病院を教えて下さい。
A6:OCAJに対する批判は少なくありませんが、所属の各医師の腕についてはよくわかりません。
土日休みのところが多く、研修医に処置されることも多い大学病院は
必ずしも良いとはいえないかもしれません。
認定医や指導医の資格は一般的な判断基準にはなります。しかし
中には問題のある認定医や、あえて認定医の資格を取らない医師もいるそうです。
自分でもよく勉強していって、判断してください。
例えば、信頼できる一般の歯科で紹介してもらったところ、
地元で評判のいいところ、日本矯正歯科学会の認定医のいるところ、
自分の希望する矯正方法を取り入れている矯正歯科などを中心に
カウンセリング(必要なら検査も)を受けて複数の矯正歯科を比較検討して決めましょう。
健康より美容を優先する噛み合わせを無視した考えのところ、歯科助手や衛生士が調整するところ、
一般歯科や他の診療科目をあげているところは避けましょう。
市販の本やパンフレットではなく医師が以前担当した自分と同じような症例の写真を見せて、
納得がいくまで詳しく丁寧に説明してくれる、通いやすい距離にある矯正専門医が良いでしょう。
Q7:費用と期間を教えて下さい。
A7:相談0〜1万円+検査代3〜5万前後+装置代+毎回の調整費約0〜6千円、
総額50〜150万くらいのところが多いと思われます。
※表裏どちらに装置をするか、ブラケットの素材によって値段は変わります。
大概のところで分割払い叉はローンが可能で、成人でも診断書があれば医療費控除が認められます。
手術を伴う矯正や口蓋裂の場合を除いて保険外診療になります。
期間は1〜3年くらい、症状や治療方法によってはもっとかかる人もいます。
Q8:歯を抜かないといけないのですか?
A8:出来る事なら健康な歯は抜かない方が良いのですが、抜歯が必要な人は多くいます。
歯の数が少ないと噛む力も小さくなり、口の安定度が低下することがデメリットといえるそうです。
他に抜歯の影響で、ほっそりしてきれいになったという人もいますが、
法令線が出て老ける人や鼻の下が長くなったように見える人もいます。
非抜歯の矯正方法には歯の横側面を数ミリ以下ずつ削ってスペースをつくる方法などの他に、
床矯正、MEAW、CADテクニックなどもありますが、すべての人が治るわけではありません。
非抜歯にこだわった無理な矯正をすると、歯根が安定しにくく、後戻りしたり
口元モコーリになる場合があります。
専門医の間でも、非抜歯でやるべきだという意見、抜歯は必要だという意見などに分かれています。
噛み合わせを正しく、美しい口元に近付けるためには、どんな矯正方法が自分には必要なのか、
担当医とよく話し合って決めて下さい。非抜歯専門のDrの意見だけではなく、
違った考え方のDrにも診てもらって判断するのが良いでしょう。
どちらの方法でもいい場合は、自分の価値観で選択して下さい。
※抜歯する場合、どの歯を何本抜くかは人それぞれですが、 親知らず、4、5番あたりを
4本〜8本抜くことが多いようです。抜く場所によって効果が違うそうです。
Q9:親知らずどうしたらいいですか?
A9:親知らずによって歯並びが乱れてきたり顎関節症になることは多くありますが、
それほど心配無い場合、未萌出の場合切開手術するほどのメリットがない場合、
利用できる場合があるので、抜かなければいけない理由がないのなら残しておいた方がいいでしょう。
Q10:裏側矯正ってどうですか?
A10:表側に比べて値段が1.5〜2倍くらい高い、舌のやりばに困る、
歯を磨きづらいので歯垢が付き易く虫歯になりやすい、慣れても喋りにくいなどがあります。
Q11:装着、調整後、痛いです
A11:装置が当たる、奥歯のワイヤーが刺さるなどは、先生に調整してもらいましょう。それでも
装置があたって痛かったり口内炎になってしまったら、歯科でワックスをもらいましょう。
ハンズでも「ORTHO MATE ASO」という商品名のものが300円台くらいで売っているそうです。
過って少しくらい飲み込んでしまっても大丈夫だそうです。
ワイヤーを締めた後の痛みは個人差もありますが、幾日も続くようなものではありません。
シャワーを当てたり、指でマサージすると痛みが和らぎます。
Q12:ブラケットやゴムが着色します
A12:フッ素ジェル、タバコのヤニ、お茶やワインなどのステインが着色の原因です。
カレ−やミートソースなどの色の濃い物でも着色しやすいので気を付けましょう。
摂取はほどほどに、食後の歯磨きを忘れずに行いましょう。
染め出しは終了後丁寧にゆすげば変色することはないようです。
着色の程度には個人差があるようですが、もしも着色してしまったら、調整の時に
クリーニングしてもらって取り替えてもらってください。
Q13:矯正中の歯磨きは?
A13:(矯正)歯科で歯磨き指導を受けましょう。矯正中は通常より虫歯菌や歯周病菌などが
増殖しやすいので、フッ素入り歯磨き粉などを使っての丁寧な歯磨きと、
病院のクリーニングでケアしましょう。保定装置はパーシャルデントなどの洗浄剤で
きれいにしましょう。
電動歯ブラシは、装置と歯の間や空きっ歯になっているところの汚れが取れないので、
普通の歯ブラシと併用するほうが良いそうです。
ヲーターピックは、歯垢が落ちない&歯周ポケットを傷つける恐れがあるらしいので、
矯正装置の凹凸部分のヨゴレ落とし専用にする方が良さそうです。
Q14:腰痛や歯のくいしばりなどの不定愁訴の症状が出てきました。矯正と関係ありますか?
A14:以前は大丈夫だったのに、矯正中に症状が出るようになったのなら、
噛み合わせを変える過程での一時的なものだと考えられるでしょう。
矯正終了時には正しい噛み合わせになることに伴い、不定愁訴もなくなっているはずです。
しかし、調整の加減とも考えられるので、医師に確認しましょう
※不定愁訴の原因は噛み合わせの問題だけではない可能性もあります。
Q15:矯正に失敗したかも。どうしたらいいでしょう?
A15:医師に過失があるようなら、【トラブルにあったら】項を参照してください。
余裕があれば第三者の矯正医の意見を求めてみてください。
担当医とのディスカッションが充分でなかったり、理解していなかった為に、
患者と担当医、双方の描く仕上がりイメージが違っていたということも考えられます。
万が一うまくいかなかった場合どうするか等を確認していたり、誓約書など書面で約束があれば
その内容に従うことになるでしょう。
矯正終了後、年月が経ってから不定愁訴・顎関節症を起こす人も少なくないようです。
それを防ぐためにリテーナーは装着期間が過ぎても時々装着するほうが良いそうです。
悪い生活習慣(A1-7参照)は、噛み合わせを悪くする原因になります。
せっかくきれいになった噛み合わせを維持できるように心掛けましょう。
医師の指示に従わなかったり、矯正を勝手にやめて前より悪くなったり、
顎関節症になったという話はよく聞きますが、自業自得です。再度、矯正する人もいます。
また、矯正には歯槽骨が吸収され歯茎がやせるなどのリスクがあります。
ひどい場合は口腔外科で相談するのが良いでしょう。
小顔になりますか?という質問を加えておこう。
もちろん答えは、NO!だ。馬鹿な期待をもたせるべきでない。