私は耳が聞こえない上に心の病気も持っています。「もう人生を生きたく
ない!死んで今度は耳が聞こえる人として生まれ変わりたい」などと毎日
独りで思っています。天国や極楽浄土ってどんなところなんだろうなどと
絵空事ばっかり考えてしまいます。どうして耳の障害は永遠に治らないの
だろうと辛くなってしまいます。他の障害と違って、外見からでは見分け
がつかないので誤解されることもしばしばあるし、もう毎日の生活に疲れ
たという感じです・・・。睡眠薬を多く飲んで自殺したい・・・なんて
ふと考えてしまうことがあるんです。
先日、いつも通院している病院へ手話通訳と一緒に行ったんだ。
そしたら、その病院の待合室で静かなクラシック音楽がかけられていることを
初めて知ったんだ。もし手話通訳と一緒に行かなかったら僕は永遠にそのこと
を知らなかっただろう。
こんな断片的な情報も一人だけでは得ることが出来ない余りにも不便が多い耳の
障害。情報障害ともいわれる耳の障害を僕はなぜ持たなければいけなくなった
のか。どう考えても納得がいく答えが見つからない。
手話通訳も公的な目的にしか派遣されないし、まだまだ僕らの環境は制限だらけ
なのだ。毎日が憂鬱になってしまうのも仕方がない。精神科のお世話になる日も
遠くないかも。