【尖形コンジロームとは?】
外陰皮膚の乳頭(皮膚の一部)が増殖してできる腫瘤。
主に性交渉で感染するため、性病に分類されているが、性器にでき
るイボと考えた方がよい。
小さくて、先のとがった(尖形)ざらざらした「いぼ状」のもの。
原因は主にウイルス(HPV : Human Papillomavirus)によって起
こされるものと考えられている。また、外陰部の皮膚の慢性刺激で
起こる場合もある。
感染時から早ければ2週間で発症。しかし、潜伏期間が非常に長く
6ヶ月以上が経過した後に発症する場合もある。
尖圭コンジローム自体は良性の腫瘍であり、自然に治癒することも
多い。しかし、稀に癌(悪性の腫瘍)に移行することが知られてい
る。特に、HPV16型に感染した女性の場合、子宮頚部に扁平コンジ
ロームが発生し、子宮頚癌の原因となることがある。
受診科は主に、男性ならば皮膚科、泌尿器科、性病科で治療が行わ
れる。女性の場合は、上記の科の他に産婦人科でも受診できる。
Q. 再発しやすいのならば、どれぐらいで完治したと考えればよいのか?
A. 基本的には3ヶ月以上。セックスをするパートナーのことを考えれば、半年
以上の期間をみる方が良い。また、セックスをする際には、コンドームをするな
どして、相手に感染させる可能性を少なくする努力をした方がよい。
また、若年層の女性の感染率が増えていることもあり、不特定多数とのセックス
は控えるべき。
Q. 完治しにくいのに、妊娠や出産時に影響はあるの?
A. 母子感染(垂直感染)の可能性は極めて低いとされている。また、ヒトパピ
ローマウィルスを保持している女性が妊娠した場合、保菌者ということで胎児の先
天性異常や早流産の因果関係を認める報告はない。
また、男性の場合、尖形コンジロームの感染は性器同士の接触によって起こるため、
HIVのように精液によるウィルスの感染はない。
参考 :
http://www.welcomebaby21.com/conji.htm http://www5a.biglobe.ne.jp/~hhhp/condyloma/pregnancy.htm