B型肝炎について

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617病弱名無しさん
>616
HBs抗体はB型肝炎ウィルスに対する最も強力な抗体であり感染防御抗体です。
ワクチンを打つのもHBs抗体を作ることでB型肝炎ウィルスの感染を防ぐのが目的です。
またHBs抗体は一過性の急性B型肝炎の経過で、肝炎の治癒とともにHBs抗原が消えると入れ代わりに出来てきます。
そしてHBs抗体を獲得した人は以後、B型肝炎ウィルスに再感染することはありません。
一方、HBs抗原が(+)であるということは血液中にB型肝炎ウィルスが存在していることを意味しています。
慢性肝炎の場合はセロコンバージョンしてHBe抗原が消えてHBe抗体が出来ても、HBs抗原まで消えてHBs抗体が出来ること、つまり血液中からウィルスが完全に消失することはなかなかありません。
たしかにHBs抗原が消えてHBs抗体が出来さえすれば、再感染もしないし人にうつすこともないことは確かですが・・・

次に最近わかった事実として上で述べたことと一部矛盾することなのですが・・・
B型肝炎の一過性感染の既往のある人にはHBs抗体が出来て血液中からほぼウィルスは消失しています。
しかし肝臓の中にはウィルスが持続感染しているのです。
そしてときに肝臓癌の原因となる可能性も示唆されています。
血液中にはほとんどいないので、肝臓移植でもしないかぎりは人にうつすことはありませんが。
いずれにしてもB型はいったん感染すると、慢性化するしないにかかわらず身体からウィルスが完全に消失することはないので、ワクチンを打つことがいかに重要かということです。

最後にセロコン後の日常生活についてですが、肝機能さえ正常範囲であれば生活は普通の健康な人と全く同じで良いと思います。
アルコールは飲まないにこしたことはないですが、機会飲酒ぐらいならいいでしょう。
ただし、定期的(できれば年3回は)な血液検査と超音波検査は忘れないようにしましょう。